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アフリカにおける南南協力推進のための日本・モロッコ三角技術協力計画概要
アフリカにおける南南協力推進のための日本・モロッコ三角技術協力計画概要 2005 年 11 月 南南協力課題タスクフォース 1. 経緯 モロッコに対する日本の援助は、従来から農水産、水資源、鉱工業分野を中心に実施されており、 これらの分野における人材育成・技術移転という観点でも十分な成果があげられてきた。 1998 年以降、モロッコは研修員受け入れを中心とする南南協力を開始、新興援助国であるモロ ッコとともに日本はアフリカ支援を徐々に展開しており、2003 年度には主に仏語圏アフリカ諸国 を対象とした第三国研修により、約 120 名に対する研修をモロッコで実施した。 このような状況の下、2003 年 9 月、TICADⅢ1開催の機会をとらえ、日・モ両国は、主としてサ ハラ以南アフリカ諸国2に対し効果的・効率的な技術協力を行うため「アフリカにおける南南協力 推進のための日本・モロッコ三角技術協力計画」3に係る枠組み文書に合意した4。 <合意文書の主要事項> 両国政府による第三国研修、及び第三国専門家派遣の実施 年に一度の計画委員会の設置、及び年次計画の策定 2008 年度に見直しを行う予定 2. これまでの主な活動実績 (1)第三国集団研修 「零細漁業普及振興」 「水産加工」 「船員教育」 「道路保守技術」「上水処理・水質管理」等 (2)第三国専門家派遣 2002 年度−1 名、2003 年度−4 名、2004 年度−2 名 (派遣国:セネガル、ギニア、モーリタリア) 3. 留意点・課題 仏語圏アフリカ地域における JICA の重点分野に対する側面支援として、本枠組みを通じ、南 南協力事業を推進している。 マグレブ諸国内の他の新興援助国(特にアルジェリア、チュニジア)の行う、仏語圏アフリカ 支援と分野の重複が起きており、戦略的な事業体制を検討することが肝要である。 受益国とのコミュニケーション強化、モロッコ側の財政予算強化等が課題である。 以 1 上 第 3 回アフリカ会議 特にフランス語圏アフリカ諸国 3 Japan-Morocco Triangular Technical Cooperation Programme for the Promotion of South-South Cooperation in Africa 4 於東京 古田肇外務省経済協力局長、モハメッド・ラサド・ブフラル外務・協力省次官(いずれも当時)が署名 2