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概要・評価 - NICT

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概要・評価 - NICT
研究開発の概要(ギガビットネットワーク利活用研究開発制度)
(平成12年度補正予算 採択分)
高速ネットワーク利用による分散型デジタルアニメーション制作に関する研究開発
(上田市マルチメディア情報センター 柳沢 武三郎)
1 研究開発の目的
ギガビットネットワークを用いることで、国内のどこでもデジタルアニメーション制作を可能とするネ
ットワーク分散型システムの開発と、それに必要となる要素技術として、セキュリティ確保のための電
子透かし、暗号化技術の研究、電子会議システムに利用する空中可聴音源の研究、ならびに
IPv6 の通信技術などの研究開発と実証実験を行うことを目的とする。
2 研究開発期間
平成13年度
3 研究開発成果
今回の研究開発によって、高速ネットワークを利用したデジタルアニメーション制作における、転
送速度やセキュリティなどの点の実用性が確保、実証された。これにより、作業の指示や成果品の
納入など、現在のデジタルアニメーション制作過程で電子化されていない部分のソフトウェア化の
実現が可能となった。また、遠隔地間の分散レンダリング性能の実用性も実証された。ストリーミン
グ技術を利用した画像のチェックについては、誤りの検出率が最高でも 18%となり、実用性が実証さ
れなかった。脳機能画像が撮像可能でこれらの研究開発成果によって、高速ネットワークを利用し
た分散型のデジタルアニメーション制作システムが実用化できれば、デジタルアニメーション制作
の効率化、労働環境の改善に画期的な効果が期待できる。 さらに、今回の研究開発では、IPv6 と
IPv4 の混在した環境において、デジタルアニメーション制作することが可能かを実証実験した。
IPv6 と IPv4 の混在したネットワーク環境で作業が可能であることから、今後幅広い分野での活用が
期待できるものと思われる。
(特許出願件数:0
外部発表件数:4 )
評価結果の概要(ギガビットネットワーク利活用研究開発制度)
高速ネットワーク利用による分散型デジタルアニメーション制作に関する研究開発
(上田市マルチメディア情報センター 柳沢 武三郎)
効率性
有効性
目標達成度
費用対効果
(4点)
(4点)
2.0
2.3
科学的・技術
的知見向上
(4点)
1.7
その他
産業・経済活
性化 (4点)
JGN 利活用
2.3
2.7
(4点)
合計
技術革新へ
の対応 (4点)
(24 点満点)
2.3
13.3
コメント: 分散型ディジタルアニメーション制作のシステム開発という点では評価でき、JGN の
利活用を十分に反映した成果が得られたと考えられる。誤り検出等、技術的に十
分でない点について、原因を検討した上で、今後の本格的な実用化と商品化を期
待したい。得られた成果のオリジナリティ・革新性を示すためにも、査読のある論文
誌や国際会議も含た成果の公表が望まれる。
なお、評価は各項目とも4点満点(合計24点満点)で、
4:非常に優れている
3:優れている
2:ふつう(当初の計画のとおり)
1:やや劣っている
0:劣っている
として評価を行った。12点以上が当初計画を達成したことの目安と考えられます。
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