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岡山大学における排水処理指針 流しに流してよいもの
岡山大学における排水処理指針 本学の排水系は、基本的に実験洗浄系と生活系の2系統に分けられています(鹿田地区の一部など例外 もあり) 。いずれの流しにも、pH異常水(pHが5未満の酸性溶液または9を超えるアルカリ性溶液)およ び、有害物質を流してはいけません。それぞれの流しに流してもよい排水が下表のように定められていま す。この分類に従わず「実験洗浄系流し」に生活系排水を流した場合、汚泥たい積、配管経路の閉塞の恐 れが出てきます。配管経路が閉塞すると、水が使えなくなり、教育・研究活動が一時停止する可能性も出 てきます。従って、 「流し」に流す際には、 「実験洗浄系流し」と「生活系流し」との区別をした上でこの 表に示された分類に従って流さなければなりません。 流しに流してよいもの 流しに流せないもの (環境管理センターに搬入できる廃液)の処理は「廃液の分別方法」を参照してください。 実験洗浄系流し 1)水質汚濁物質を取扱った 実験器具の洗浄水 2)水質汚濁物質を取扱わな い実験の廃液及び実験器 具の洗浄水 3)中和した酸又はアルカリ 実験器具等の三次ススギ水以後を流しても良い。 ただし、水銀を使用した場合には五次ススギ水以後とする。 そのまま流しに流しても良いが、pH 値、固型物の有無等には十分注意すること。 なお内容物の履歴が不明確なものは流さないこと。 重金属等の有害物を含まない酸又はアルカリ廃液は pH 6~8に中和して少量ず つ流す。 (ただし、ふっ酸は分別貯留) 生活系流し 1)生活排水 2)水溶性有機化合物 人の飲食により生じた排水及びそれらに使用した器具の洗い水等 重金属を含まない有機化合物のうち、たん白質・脂質・アミノ酸・糖類等(炭化 水素・鉱物油・有機溶剤・殺虫剤及び強力な消毒剤は不可) 3)固体培養基・液体培養基・ 必要に応じてオートクレーブ等で滅菌あるいは消毒処理し多量の水で希釈して 動物舎排水 4)界面活性剤 流す。 必要に応じて中和し多量の水で希釈して少量ずつ流す。 ( 注 ) 1. 実験洗浄系排水及び生活系排水は通常は未処理で公共下水道に排出されており、異常がある場合に処理を 行うようになっています。この時の処理費用は排出者負担ですので十分ご注意ください。 2. 実験洗浄系排水には、有機系化合物を絶対に流さないでください。 3. 生活系排水には有害物質を絶対に流さないでください。 4. 実験洗浄系、生活系両排水の最終放流水について、定期的に水質検査が行われています。 特に津島地区では、その配管系統において pH が、また最終放流水では pH が連続的に測定・記録されて います。 21 津島地区の「流し」には下図の「生活系流し」と 「実験洗浄系流し」 の区分ラベルがはってあります。 間違えないようラベルを確認したうえで流してください。 どちらにも pH 異常水(pH が5未満の酸性溶液または9を超えるアルカリ性溶液)および、有害 物質は流せません。 「実験洗浄系流し」に生活系排水を流すと汚泥たい積、配管経路の閉塞などの問 題が発生しますので気をつけてください。 排水の取扱いに関する注意事項 ● クロロホルムなどの有機溶媒を用いて溶媒抽出した水相はそのまま「流し」に流してはいけない。溶解 している有機溶媒は非常に高濃度になっているためである。 ● 「実験洗浄系流し」に流す場合には、次のことを厳密に守らなければならない。 (1) 下水道法等に基づく有害物質を含まないか、排除基準値以下であること。 (2) pHは6~8に調整されていること(特に酸、塩基溶液)。さらに安全のため約5~1O倍の大量の 水道水で希釈してから流すこと。 (3) 環境基準項目及び要監視項目に指定されている有機ハロゲン化合物、農薬などを含まないこと。 (4) COD(化学的酸素要求量)、BOD(生物化学的酸素要求量)に関連する有機化合物を含まないこと (含むものは「生活系流し」へ流す)。 ● リン酸緩衝液、酢酸緩衝液は中和後に十分希釈しながら、エタノール水溶液、石鹸、洗剤など生分解性 物質は十分希釈しながら「生活系流し」に流すこと。「実験洗浄系流し」に流してはいけない。 ● 飲物の残りは必ず「生活系流し」に流すこと。決して「実験洗浄系流し」に流してはいけない。 飲物などはCOD、BODに大きく影響する。「実験洗浄系流し」に流すと汚泥が蓄積して配管・ポンプ 等が詰まる恐れがある。なお、食物の残りは流さないこと。 ● 遺伝子組み換え微生物、大腸菌等を取り扱った実験器具は、滅菌処理後、洗浄すること。 ● 流しには、固形物の流出防止用の網を設けて、実験に用いたチップ、キャップ等が流れないようにする こと。配管・ポンプ等の閉塞防止のためである。 ● 石こう、砂、泥等の配管・ポンプ等の閉塞の原因となるものは、各排出単位において別途処理すること。 ● 廃液・排水を取扱う教職員の方は、水質に関する法令、廃棄物に関する法令、危険物の規制に関する制 令等で関連する事項を知っておいてください。 ● 実験室の模様替え等により、流しの用途変更を行う場合には、特定施設の変更に該当するので、事前に 必ず環境管理センターに届け出ること。 ● 疑問の点、不審な点は実験指導者又は環境管理センター(086-251-7279、7280)に必ず問い合わせ、 適切な処理を施すこと。 22