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RF CMOS および周辺技術に関する調査 (継続)
RF CMOS および周辺技術に関する調査 (継続) ① 背景と調査の重要性 ユビキタスネットワーク社会と呼ばれる現代において、人、モノなどあらゆるものが情報機器を 通じてネットワークに接続され情報のやりとりが行われている。あらゆる社会活動の利便性が向上 されるだけではなく、少子高齢化が進むわが国においては安全、安心な社会基盤となりつつある。 利用分野の拡大およびこの分野の技術進歩は、わが国においては成人は一人一台の携帯電話をもち、 かつ毎年その3割は新規な機器へ交換していることにも現れている。人やモノがネットワークへ接 続する接点としてのワイヤレス技術の進歩、ワイヤレス通信機器の進化は、わが国だけではなく世 界的規模においてもとどまることはないと思われ、かつこの分野の技術はわが国電子産業の中心的 牽引役を担うべきである。アプリケーション、運用、規格、ソフトウエア、ハードウエア、製造生 産などのあらゆる分野で叡智を結集しなければならない。 本調査では、携帯電話やワイヤレス LAN、その他数百 MHz 帯から数 GHz 帯を中心として開発されて いるワイヤレス機器のハードウエアを構成する RF CMOS 技術を中心に現在の技術動向を調査する。 特に、現状と5年後、10 年後のネットワーク環境や通信規格の展開、回路技術の進展を念頭におい て、現状の材料、デバイス技術を調査する。以下の項目を中心に調査を行い、調査結果を踏まえて この分野の研究開発や産業展開に向けての提言に結びつける。 ① 調査項目 1. RF CMOS デバイス(デバイス技術、モデリング技術、パワーアンプ用デバイス技術など) 2. RF CMOC オンチップ受動素子技術(特にインダクタ技術、MIM 用材料技術、アクティブ受動素 子、左手系材料・媒質など) 3. RF フロントエンド/IF 用受動 Discrete 素子(アンテナ技術(特にオンチップアンテナ)、フ ィルタ技術、水晶振動子・発振子、高密度実装用チップ部品など 4. RF MEMS 技術(RF MEMS スイッチ、MEMS 受動素子、MEMS パッケージ技術) 5. 実装技術(超高密度、超低コスト実装技術、センサデバイスとの集積化・融合技術、SiP 技 術、三次元実装技術など) 6. ネットワーク・通信関連技術動向(1∼5の技術動向の背景となる技術として、超高速信号 処理デバイス・回路技術の動向、通信ネットワーク技術の将来動向、通信規格の動向、新規 RF 回路技術の動向、ワールドワイドの視点からの RF 技術開発の動勢) 1