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52号

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52号
「唐丹希望基金 2014」EEC 通信 52 号
2014-11
一年に一度の唐丹小・中学校訪問
―岩手の秋を楽しみながら、子ども達に会いに―
2011 年から 2013 年までの 3 年間、一
年一度の唐丹小中学校訪問で、12 月 13
日「唐丹サンタルチア祭」を行ってきま
した。
今年から、10 月 17 日に小学校の「学
習発表会」の参観、10 月 25 日は中学校
の「文化祭」に表千家同門会岩手県支部
会員の協力を得て“呈茶席”でご家族と
の交流を楽しむため訪問させていただ
くこととなりました。
[1] 唐丹小学校「学習発表会」参観
―
学校通信「かもめ」21 号:http://www8.ocn.ne.jp/~eec/eectushin.html―
一年生五名の「はじめのことば」映像
file://OWNER/Users/User/Pictures/2014-10-20/MVI_3656.AVI
1-2 年生の劇には本当に笑ってしま
いました。旅行中何かあるごとに「肝
取るぞ」といって笑い合っていました。
1-2 年生の方が、上級生より声が大き
くて、良く通りましたね。学校演劇の
台本があるのだとは思いますが、その
中に、普段やっている縄跳びや一輪車
等が上手に生かされていて、すべての
子どもが登場できる配慮に感心しま
した。
3-4 年生の落語も面白かったですね。知らないのに知ったかぶりをする大人を子どもが遣り込める
のが痛快です。
5-6 年生の広島の元気には本当に涙が出ました。広島の問題を取り上げるという問題意識、それを
子どもたちが汲み取って演技していることに、本当に涙が出ました。父母の方も、目が赤い人が何人
もいましたね。
唐丹小学校報「かもめ」はエスペラント語に翻訳され、即時、各国 700 人のエスペランチストに
送られます。
学習発表会報告「かもめ」21 号に、寄せられたメッセージ
◇リバ(フランス在住チェコ人女性。添付の写真の女性です。
)
唐丹小学校の面白いニュースありがとう。教育方法がとても素晴らしいですね。見ていた人たちは、生き生きとしてい
る子どもたちを見て幸せな気持ちになったでしょう
元鉄道に勤めていたのですが、今は退職してエスペラントであ
ちこち旅行しています。
◇Dorota (ポーランドの女性)
あなたの活動は素晴らしいですね。発表の素晴らしいこと、子どもたちの楽しそうな、幸せそうな顔が心を打ち
ます。
◇Valeria Mattos(ブラジルの女性)
何と素晴らしいのでしょう。先生と生徒たちに挨拶を送ります。
[2] 唐丹中学校文化祭
けい
「 繋
おん
音-
TO
THE
SHINING
FUTURE -
」
-文化祭プログラムから抜粋-
「気持ちで負けるな、魅せろ唐魂」
生徒会長 小久保 祐里
今年度の唐丹中学校文化祭では「繋音-TO THE SHINING FUTURE-」をテーマに、日々練習や準備に
取り組んできました。
◎地域の人との繋がり、人との繋がりを大切にし、いい人間関係をきづいていきたい。
◎輝かしい未来へ向けて何事にも真剣に取り組みたい。
◎一人一人の責任“音”を文化祭へ向けていつも以上に意識したい。そういう想いで、このテーマを
設定しました。
今年から始まったものもあります。また、たくさんの方に御世話になりました。その感謝の気持ちを
こめて、この文化祭を成功させたいと思います。唐丹中学校の伝統を更にいいものにするよう、精一
杯がんばります。
「唐丹ダーツの旅・唐丹 CM」
『唐丹を全国に発信しちゃおう』
はやく町を復興させるために、毎日頑張ってくれる人がいるのに なんでそれを全国に伝えてくれ
ないんだろうか。
そう思っていたとき、ふと思いついたことがありました。「自分たちが復興の様子を全国に伝えれ
ばいいのではないか?」何もなくなった町の様子、現在の街の様子。この2つを知っているのは私達
だけです。
復興の為に働いてくれている人、町を元気づけるために手を貸してくれる人、この人達の存在の大
きさは私達が一番理解しているはずです。
そのことを「自分達の力」で釜石を想ってくれている人たちに伝えたい。私達は本気でそう思って
います。
「大
石 虎 舞」
私達三年生は、地域の郷土芸能「大
石虎舞」に取り組むことを決め、その
成果を披露します。
今日の文化祭に向けて、大石虎舞組
の方々には厳しい中にも温かなご指
導をいただきました。
また、大石地区で練習をしていると、
近所の方が集まり拍手や声をかけて
励ましていただきました。衣装や必要
物品は、大石虎舞組からの寄贈や、小
白浜仮設住宅の方に前掛けを縫って
いただくなどして、全国の方からいた
だいた支援金をもとにそろえました。
この虎舞で
・たくさんの方から支えられ生かされていることへの「感謝」
・大震災後の復興に向けての「祈り」
・今こうして生きていることの「喜び」
を皆さんに伝えるように踊ります。
唐丹中学校から世界へ。
そして未来へ。
伝えたいこと、共有したい想いがある。
「未来への教科書
写真展
in 唐丹中学校」
3 月 11 日の東日本大震災。
被災地や近隣支援地において、復興の過程で発見した日本人の素晴らしさや底力を象徴するような素
晴らしい物語が生まれています。
そして、それは我が校の生徒たちも同じです。子どもたちは、震災に遭遇した中で、様々なことを
感じ、考え、行動しています。本写真展は、子どもたち自身がカメラを手に取り、写真を通じて発信
する機会を作ることにより、彼ら自身が「明日に向かって歩む」後押しとなることを目指します。
堀泰雄企画
「唐丹小中学生の今を伝える」
写真巡回展
―主催者の報告―
第五回巡回展主催
EEC東京支部 中澤 礼子
去る 9 月 1 日に唐丹を訪問した支援者の山川節子さん(東京
都在住)が友人の横山千穂子さん(東京都在住)をお連れにな
って参加してくださることになりましたので、唐丹を訪問した
時の様子を報告していただくことにしました。また、唐丹出身
者である山田久恵さん(東京都在住、山田尊喜ちゃんの母)が
来てくださることになり、全部で 7 名の参加となりました。
はじめに、前回の第 4 回写真展を行った「社会福祉法人 新
生会」の方が作成してくださった DVD(堀さんの写真を音楽付
きでまとめたもの)を再生しながら堀さんの解説をお聞きしま
した。写真を見るだけでなく、実際にお撮りになった堀さんか
ら説明をしていただけましたので内容がよくわかりました。
唐丹出身の山田さんは写真を見るたびに「これは○○のとこ
ろだ」「この傾いた家は、もしかしたら親戚の家かもしれない」
「出身小学校の校舎です」などと声をもらしており、少しつら
い時間になってしまったかもしれません。
その後、堀さんが唐丹の町を歩きながら拾ったという品の数々を見ながら座談していたところ、堀
さんが「何に使うかわからない。漁業用か?」とコメントしていたものをみた山田さんが「これはウ
ニの殻を開ける道具です」と教えてくださいました。ひとつ謎が解けた瞬間でした。
しかし、その道具はひしゃげていてもう使い物にはなりません。改めて波の怖さを思い知ったのでし
た。
次に、山川さんから唐丹訪問の報告をしていただきました。
内容については「EEC 通信 51 号」に投稿されていますので割
愛しますが、たくさんの写真をアルバムに収めてお持ちくださ
り、どんな旅だったか、写真を交えてお話しくださいました。
最後に唐丹支援の今後について意見を交わし、2020 年まで支援
を続けていくアイデアを出し合いました。
私自身はまだ唐丹を訪れたことがなく、被災地の状況を写真
やテレビでしか見たことがないのですが、今回は何度も訪問し
ている堀さんや高舘さん、出身者の山田さんのお話を聞くこと
ができとても貴重な時間となりました。
現地の復興はなかなか進まず、学校の校舎建設が遅れているなどあまりよくないニュースばかりが
聞こえてきます。そんな中、この唐丹希望基金は 4 年目を迎えて支援者も増え、エスペランティスト
のみなさんの活動によってネットワークが世界へと広がり、益々、唐丹の皆さんのお役にたつために
色々な工夫を凝らしています。震災後、中学に入学した子供たちが卒業を迎えて高校進学や就職へと
進んでいくことになります。そんな子供たちのためにもさらに結束を強め、支援活動を続けていこう
と思いを新たにした一日でした。
最後になりましたが、遠くから駆けつけてくださった堀さん、高舘さん、唐丹訪問報告をしてくだ
さった山川さんに感謝申し上げます。 EEC 東京支部 中澤礼子
― 10 月のメッセージ ―
★第 101 回日本エスペラント大会(福井県小浜
市で、唐丹の展示をしました。
会場の配置があまり良くなくて、人の集まり
が良くありませんでしたが、10 数人は、関心
を持ってくれて、カンパが 3300 円集まりま
した。写真を送ります。
来年は分科会を持ちたいと思います。
10 月 13 日
ほりやすお
★毎週金曜日放課後、エスペラントで外国の
子供達と交流しているエスペラント交流ク
ラブ ヴェルダの子供達が、洗濯バサミを中
に入れてカーテンに張り付く猫とうさぎの
マスコットの作り方を夏休みに覚えました。
唐丹の子供達に喜んでもらえることに使う
方法として、11 月 9 日地元の鳴門市ドイツ
館での中国四国エスペラント大会会場で売
り、その売上高を支援にできればいいなと
思いましたが、かわいい猫とうさぎの人形
に値段は付けられません。支援してくださる
方の気持ちで決めてもらうことにしました。
唐丹の皆さんに喜んでもらえるだけの評価をいただければいいのですが。10 月 4 日鳴門 木谷奉子
★日本エスペラント大会での文芸コンクールで 2 等賞になり 2 万円もらったので、その半分を募金し
ます。テーマは、「震災と 3 人の女性の人生」で、誰かさんたちを勝手にテーマにしましたので、
お詫びもかねてです。
堀 泰雄
10 月 14 日
http://esperas.info/index.php?QBlog-20141015-1 (鹿児島エスペラント会⁻HP)
『震災と 3 人の女性の人生』に世界各国のエスぺランチストから届いたメッセージ
◇ 堀さんの、東日本大震災以来、被災者を支援している3人の女性についての話を読みました。彼
女たちは、基金を立ち上げて、子どもたちを援助しているのですね。何と強い力と希望をもって、子
どもたちを援助しようと活動しているのでしょう。素晴らしいですね。人間愛に満ちたその行動は本
当に賞賛に値します。
ジェニー(ドイツ)10 月 25 日
◇堀さんの作品、きょう拝見しました。日本大会に参加したあと、台風の予報が厳しかったため、閉
会式には欠席、堀さんのおめでたい授賞式も残念ながら拝見できないまま、また、私の夫の翻訳部門
(芥川の「秋)」2等受理の場にも出会わすことなく、早々に奈良へ旅立ちました。帰宅後、横浜エ
スペラント会の行事や家の風呂場の改装などが続き、きょう堀さんの作品をゆっくり読ませていただ
きました。
originalo ということで小説かなにかを想像していましたが、2011年の大震災に遭遇した3人の
女性に的を絞り、その経験や生き方に触れたものでした。多少脚色されているとありましたが、エッ
セイに近いものといったらいいのでしょうか。堀さんにはおなじみの、どうしても書かざるを得ない
テーマであり題材ですね。3人の主人公に堀さんの思想や熱い思いが反映されていて、読み応えがあ
り、読者の共感を呼ぶと思いました。
最初の女性は高舘さんがモデルですね。あとのお二人は写真のなかにいらっしゃるそうですが、私に
はわかりませんでした。3人への視点が異なり、よく絞って書きこまれていると思いました。現在の
唐丹基金の背景、過去の津波体験を織り込んだ歴史的視点、キリスト教系の奨学金による大学教育の
恩恵と、逆の立場で善意の循環に参加する話、それぞれ琴線にふれるエッセイです。今なお未曽有の
体験に苦しんでおられる人々への救済措置が、日本政府によって一日も早くとられることを祈るばか
りです。現実にはあまりにも遅すぎます。私もできる範囲で基金協力をさせていただきます。
相田弥生
10 月 22 日
◇堀さんの受賞作品を読みました。
あの3.11の2:46の光景を忘れることはできません、読みながら胸がドキドキしました。
日光にいらしたのですね。私は我が家で炊き出しをし、近所の一人暮らしの老人たちに声をかけま
した。三人の女性の熱い心に感動、その素晴らしさ伝えてくれる人にも感動です。
三瓶圭子(宮城県仙台市) 10 月 21 日
◇オーストラリア、Trevor Steel 氏「感動的でちょっと希望に満ちた物語、ありがとう。」
◇セルビア、Jadranka さん
「入賞おめでとう。誠実な 3 人の女性の物語は、賞に値します。わたしたちも、この女性たちのよ
うに、善が循環する世界をつくる一員にならなければね。あなたは、団結という言葉を大切にす
る本当に心が広い人ですね。」
◇セルビア、テレザ・カピスタさん
「入賞おめでとう。残念ながら、私は日本で起こった悲劇を良く理解できるようになってしまいま
した。というのは、私の国の 10 以上の町で、二つの川の氾濫と大雨のために大洪水が起こり、
多くの人が何も持たず、ずべてを失って避難生活をしているからです。」
(以下、詳しく状況が書
かれていた)
◇ネパール、ムクンダ氏
◇パキスタン、ジャワイド氏
「入賞おめでとう」
「入賞おめでとう」
◇オーストラリア、Trevor Steel 氏
「感動的でちょっと希望に満ちた物語、ありがとう。」
◇ポーランド、エヴァ・シウラウスカさん
「あなたの作品は本当に面白くて感動的で読む価値があります。入賞おめでとう。」
◇中国、ジ・ディング氏
「入賞おめでとう。感動的な話ですね。友人 10 数人に転送しました。」
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