SC-MAM - SoftCast Technology

Software for Broadcast
SC-MAM
メディアアセットマネジメントモジュール
技術資料 Release Version 1.0
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日本語版
SC-MAM
SC-MAM は、SoftCast による MAM( メディア & デジタルアセットマネジメント ) システムです。SC-MAM は、サーバーとクライ
アントモジュールを含むアプリケーションスイートで、下記の 3 つの異なるエディションで提供されています。
● SC-MAM Archive
● SC-MAM Broadcast
● SC-MAM Enterprise
SC-MAM は、ビデオ / オーディオ、画像や文書などの各種デジタルコンテンツの管理に特化したデータベースを持ち、
デジタルフォーマットでのコンテンツのデジタイズから、カタログ化、アーカイブまでを自動化して必要なときにそれ
らを提供することが可能です。SC-MAM は、英語、タイ語、日本語、中国語など、多くの言語をサポートしています。
Microsoft SQL Server がベースとなり、.NET と XML/UNICODE に準拠して開発されています。
SC-MAM のサーバーモジュールは、タスクの実行や設定、管理、監視、システムの保守のためのアプリケーションを担
当する Windows バックグラウンドサービスで構成されています。各システムの構成への変更はリアルタイムでデータ
ベースに保存され、オンエアーシステムで利用できるようになります。
SC-MAM におけるワークフローマネージャーは、インポート / エクスポートのオペレーションを完全に自動化すること
ができます。SC-Inguest、ウォッチフォルダ、サードパーティー製のデジタイズシステムなどの複数のソースから、多
様なフォーマットでコンテンツを受け取り、プレイアウトシステム、ウェブやモバイルなど異なるディスティネーショ
ンに送る事が可能です。
SC-MAM のクライアントモジュールは、放送事業者のコンテンツアーカイブ管理に最適化され構成されています。
アーカイブ内のコンテンツを、シンプルサーチ、本文およびブール検索エンジンにより検索し、メタデータを追加 / 編
集し、コンテンツのインデックス追加とカテゴライズを行い、カットなどの編集が行なえます。
SC-MAM Enterprise
SC-MAM は、顧客の要件に基づいて最適なソリューションを適合するように、SC-MAM Broadcast コンフィギュレーションに
統合することができる、いくつかのオプション機能によってインテグレーションされます。
また、あらかじめ多くの機能が追加された SC-MAM Enterprise も選択できます。SC-MAM Enterprise に追加されているオ
プションは次のとおりです。
● P2 または XDCAM フォーマットのインポート
● ローカルまたはリモートフォルダ、FTP サーバー、YouTube へのエクスポート
● VTR やライブ中継からのベースバンドインジェスト
● NLE（ノンリニア編集システム）への EDL エクスポート用バスケットの作成
● プロキシー編集とファイナルレンダリング機能とのインテグレーション
● EDIT-WHILE- インジェストと、PLAY-WHILE- インジェストのサポート
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SC-MAM Enterprise のサーバーおよびクライアントのアプリケーションには、SC-MAM Broadcast と、SC-MAM Archive 両
方で利用可能な機能がすべて含まれています。
● クライアントインターフェイスからのダイレクトリン
クインポートで、P2 または XDCAM ファイルをイン
ポート可能。
● ローカルまたはリモートフォルダ、FTP サーバー、YouTube へのエクスポート
● SC-Ingest (SoftCast のインジェストアプリケーション）のインプリメンテーションによる、VTR やライブ中継からの
ベースバンドインジェスト
● コンテンツのバスケットを作成し、NLE（ノンリニア編集システム）への EDL エクスポートが行なえます。MAM のコン
テンツアーカイブを通してコンテンツをブラウズすることは、多くの場合、新たなコンテンツの創出につながります。
既存のアセットまたはクリップ（アーカイブマテリアル）は、新たたにインジェストされたコンテンツマテリアルと共に、
バスケットに登録できます。このバスケットに従って、NLE（ノンリニア編集システム）で利用できる EDL と呼ばれる形
式でエクスポートすることができます。
このクライアントモジュールは、Avid Media Composer、Apple Final Cut Pro、Adobe Premiere、Sony Vegas Pro、
Grass Valley Edius に対応します。EDL ファイルをエクスポートする場合は、XML メタデータファイルと一緒に、ノンリ
ニア編集システムへ直接コンテンツをエクスポートすることが可能です。これらのすべてのオペレーションは、SC-MAM
によって自動的に実行されます。
バスケットの作成と EDL エクスポート
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● SC-MAM は、バスケットから新たなコンテンツをプロキシー映像で編集し、トランスコードによるマスターコンテンツ
を作成する統合されたプロキシー編集機能をサポートしています。
オペレーターは、新しいビデオコンテンツを制作するためにビデオやオーディオトラックにフェードやクロスフェードな
どのエフェクトやトランジションを追加したり、SC-Graphics エンジンによりグラフィックスを挿入し、最終レンダリン
グ等のオペレーションのすべてを SC-MAM 内で実行することができます。
プロキシー編集モジュール画面
● SC-MAM は、EDIT-WHILE- インジェストと PLAY-WHILE- インジェストをサポートしています。EDIT-WHILE- インジェ
ストは、いわゆる 追っかけ編集 でインジェスト中のクリップマテリアルを収録完了を待たずに取り込み、ノンリニ
ア編集システムで編集を開始することが可能で、PLAY-WHILE- インジェストは、インジェスト中のクリップマテリアル
を収録完了を待たずにプレイアウトサーバーでオンエアーを行なう、いわゆる 時差送出 が可能です。
サーバーアプリケーションモジュール
SC-MAM Archive は、メディアアセットのライフサイクルを管理するためのアプリケーションスイートです。ビデオファイル、オー
ディオファイル、画像ファイル、文書ファイル、アナログまたはデジタルのテープ ID などのコンテンツの管理が可能です。
SC-MAM は、メディアアセットの制作（インジェストやコンテンツ制作）を管理し、最終的な配信先（Web、モバイル、プレ
イアウト）に転送し、アーカイブへの保管と削除、および異なるストレージデバイス間での転送を実行します。
コンテンツ作成時に分析され新しいアセットとして特定し、メタデータの最初のセットが自動的にシステムに登録されます。
ユーザーのワークフローに従ってメディアアセットを他の記憶装置に移動・アーカイブすることができ、メディアアセットのカ
テゴライズ、インデックス作成、低解像度プロキシー映像の生成等のプロセスをシステム構成に応じて自動的に実行する事
もできます。
SC-MAM の統合ワークフローマネージャーに定められてるルールに従って、必要に応じて自動的にメディアアセットをオン
ライン・アーカイブ またはオフライン・アーカイブのストレージへ動かすことができます。このルールベースの自動化は、
マニュアルオペレーションからオペレータを解放します。
このワークフローマネージャーは、ウォッチフォルダや FTP ソースからのインポートを自動化することもできます。
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SC-MAM Archive のコンフィグレーションはダイナミックであり、システムの拡張や、ニーズの変化にいつでも対応することが
できます。SC-MAM Archive は、複数のサーバーで分散処理が可能になるように設計されています。システムをスケールアッ
プし、負荷を分散するためにいつでも新しいサーバーを追加することが可能です。
SC-MAM Archive は、SC-MAM Service と SC-MAM Manager の 2 つのモジュールから構成されています。SC-MAM Service
は、タスクの実行を担当する Windows バックグラウンドサービスです。SC-MAM Manager は、構成、管理、監視、システ
ムの保守のためのクライアントアプリケーションです。システム構成のそれぞれの変更はリアルタイムでデータベースに保存さ
れ、オンエアーシステムですぐに利用できるようになります。
主な特長
● 受け取ったメディアアセットのメインメタデータの取得
● メタデータの収集、登録のための自動管理
● メディアアセットのオーディオコンテンツの自動検出
● ワークフロー管理や、異なるストレージ装置間転送の統合監視
● FTP およびウォッチフォルダから自動インポート
● 完全かつ徹底的な利用者ポリシーの管理
● すべての SoftCast アプリケーションやサードパーティ製アプリケーションとの統合
● 主要な IT ベンダーやブロードキャスト ·ブランドとの統合
受け取ったメディアアセットのメインメタデータの取得
SC-MAM Archive は、FTP やウォッチフォルダなどから受け取ったメディアアセットの主なメタデータを取得することが可能で
す。また、メタデータをシステム上で利用でき、閲覧や編集も可能です。
MXF ファイルより取得したメタデータの例
Wrapper = MXF_OP1a
Content = Mpeg2
Video Size = 720x576
Field Order = InterlacedTopBottom
Video Frame Rate = 25
Video format = PAL
Aspect-Ratio = Ratio 4_3
Stream Count = 2
External Essences = False
Dropped Frame = False
Streamld = 05010100
Stream Type = Video
Data-Rate = 25
Time Scale = 1
Frame Rate = 25
Bit per Frame = 0
Frame start = 0 (00:00:00:00)
Frame count = 185 (00:00:07:10)
Properties =
HOffset -> 0
HLen -> 12288
FOffset -> 39415808
FLen -> 124
IdxEntries ->
IdxUnitSize ->212992
Streamld = 06011000
Stream Type = Audio
Audio Format = Unknown
Data Rate = 48000
Time Scale = 1
Sample Rate = 48000
Bps = 0 (0 Kbps)
Bit depth = 0
Channel count = 4
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ハッシングとメタデータの取得（フィリング）の自動管理
SC-MAM によって複数のアーカイブ領域が定義され、それぞれに新しいメディアアセットが追加されます。
最初のステップでは、MXF、GXF、MOV、IMX ファイル等でメタデータエッセンスが含まれている場合に、名前、ディレーション、
アスペクト比、ファイルサイズなどのメタデータを取得し、システム内で利用可能なメタデータとして登録
（フィリング）されます。
このステップは迅速に実行され、いわゆるハッシング（またはデジタル署名）のチェックも含みます。メディアアセットを識別
して重複を回避し、アーカイブ内のコンテンツと比較することを可能にするため、一義的なコードにリンクされます。この機
能は、ストレージスペースの有効利用を可能にします。
ハッシュのチェックが終わると、メディアアセットはデータベースに登録されシステムの任意のストレージデバイスに転送され
て使用可能になります。
これらすべてのタスクは、SC-MAM の他の実行中タスクに干渉することなく、別のスレッドで実行されます。
SC-MAM では予め初期設定で分類するためのフィールドセットをオペレーターに提供しますが、ユーザーが新しいカスタム
フィールドを追加することも可能です。これらのカスタムフィールドは、デフォルト値の事前定義やスクリプトによって計算、
必須にすることができます。これらはデジタイズフェーズ中に入力することが可能です。
カスタムメタデータフィールドの設定
ワークフローマネジメントとモニタリングインテグレーション
SC-MAM Archive には、完全なワークフローマネージャーが統合されています。これは、システム動作のグローバルなアーキ
テクチャーを設定するための設計ツールです。また、システムの状態を調査して注意を必要とする条件については管理者に
警告するモニタリングツールセットを統合しています。
同じウィンドウ上に現在実行されているタスクと、SC-MAM のインストール済みインスタンスで実行可能な待機中のタスクを
表示するためのパネルが配置されています。システム管理者は SC-MAM Manager のメインコンソールから最初にシステムの
ワークフローを設定し、それを維持・管理することができます。
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複合的なシステムのワークフロー例
最初のステップでは、上の図のように使用するストレージデバイスにグラフィカルな表示を割り当てます。次のステップでは、
それぞれの動作を割り当て、ワークフローを定義するルールのチューニングを行ないます。 すべてのルールはカスタマイズす
ることができ、削除、アーカイブ、リストア、トランスコーディングなど、すべてのアクションに優先順位を割り当てることが
可能です。
ルール定義の例
これらのルールは、稼動中のシステムに影響を与えることなく、ワークフローエディター内で直接テストすることが可能です。
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階層型ストレージマネジメント (HSM)
SC-MAM Archive は、フル機能の階層型ストレージ管理 (HSM) エンジンを持っています。SC-MAM によって制御されている
各ストレージデバイスはオンライン、ニアラインまたはオフラインアーカイブとしてカテゴライズされます。
オンラインストレージは、通常プレイアウトサーバー、ビデオサーバーまたはインジェストステーションに直結しています。そ
れらは高速かつ効率的なディスクシステムを備えていますが、バイトあたりのコストが高くすべてのストレージのニーズを満た
すには非常に高価になります。より多くのストレージ容量を提供するためより低いコストでセントラルアーカイブと呼ばれるニ
アラインストレージを組み込むことが一般的になりつつあります。ニアラインストレージは通常、オンラインストレージのため
のキャッシュストレージとしても動作します。
プレイアウトが完了し、不要となったオンラインストレージ上のコンテンツファイルをニアラインストレージにアーカイブし、
必要なときに再び転送します。これらのシナリオのために階層ストレージの下層レベルであるオフラインストレージを追加す
ることも可能です。このオフラインストレージは、他よりも低いパフォーマンスですが、低コストではるかに多くの容量を持つ
ことが可能です。オフラインストレージは通常の LTO テープベースのアーカイブです。
これらの 3 つの階層のレベルはファイルベースでの放送環境で標準的な構成として考えられています。
標準的な HSM セットアップの例
SC-MAM の HSM エンジンは、柔軟でダイナミックに定義することができ、その管理は完全に自動化されています。
SC-MAM は、ワークフローのニーズに応じたコンテンツを移動するための処理を実行します。これらの構成により、古いメディ
アアセットを削除や再デジタイズする必要がなくなり、非常に多くのメディアアセットを格納することができます。
SC-MAM は、完全に HSM パラダイムを実装し、放送事業者は、ワークフローマネージャーでひとつひとつのステップでカス
タマイズすることができ、拡張することが可能です。
複数のストレージ環境が混在した HSM セットアップの例
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インポート
インポートオペレーションは、システムに新しいコンテンツの追加を実行します。これらのコンテンツはそのメタデータと一緒
に取得することができ、SC-MAM はコンテンツにそれらを関連付けし、適切なストレージに保管します。
インポートされた新しいコンテンツのフォーマットが異なる場合、他の MAM のコンテンツフォーマットに適合するように（正
規化）トランスコードすることが可能です。SC-MAM Archive では、FTP サーバーとウォッチフォルダからコンテンツをインポー
トすることができます。
ワークフローセットアップで定義され、自動化されたインポートオペレーションは、直接 SC-MAM によって管理されオペレー
ターのマニュアルオペレーションは必要としません。
他の SoftCast アプリケーション及びサードパーティ製アプリケーションとのインテグレーション
SC-MAM は完全なスタンドアロンのプラットフォームとしても動作可能ですが、ニュースシステム（SC-News と SC-NewsPlay）
とトラフィック・オートメーションシステム（SC-SchedulePlanner および SC-AutoPlay）のような他の SoftCast モジュールと
ネイティブで統合することができます。トラフィックおよびニュースルームシステムのクライアントのために、異なるアプリケー
ション間で通信が行なわれ一元管理が実現します。
また、SC-MAM は、サードパーティ製のトラフィック・オートメーションシステムや NRCS システムとインテグレーションするこ
とも可能です。
主要な IT ベンダーとブロードキャストのブランドとのインテグレーション
SC-MAM は、IBM、HP、デル、インテルなどの IT プラットフォーム上（AJA、BlackMagic 製ビデオボードを含む）で動作す
るだけでなく、Omneon (Harmonic) 、Xor-Media、GrassValley、Harris、EVS、Ross Video、Quantel などのすべての主要
な放送ブランドのシステムとインテグレーションすることが可能です。
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クライアントアプリケーションモジュール
SC-MAM Client は、放送事業者のコンテンツアーカイブの管理のためのクライアントアプリケーションモジュールです。
ユーザーは、クライアントアプリケーションを通じて新たなコンテンツの取得、インデックス、タグ、アーカイブの検索を行な
う事ができ、オプションを追加することによりノンリニア編集システムやトランスコーダーへのエクスポート、または他のデバ
イスへのアーカイブを行うことが可能になります。
また、SC-MAM Client は、高度な検索とコンテンツプレビューのツールのセットを提供しています。これにより、コンテンツ
の低解像度プロキシー映像を使用したメディアアセットのプレビューやアーカイブ等の管理が可能で、オプションでプロキシー
ベースでの編集も可能です。
また、コンテンツの詳細なインデックス作成とカテゴリ化が可能で、SC-MAM Client の検索エンジンおよび仮想パス管理の
機能を使用すると、アーカイブ内の利用可能なコンテンツの編成をカスタマイズすることができます。
メタデータのスキーマは柔軟で完全なカスタマイズが可能です。ユーザーはメタデータのフィールドを自由に定義し、ユーザー
自身のコンフィギュレーションを設定することができます。
SC-MAM Client は 1 台の端末にオペレーターの仕事を集中させるために、SC-News（ニュース編集用 NRCS）および SCSchedulePlanner（トラフィック・オートメーションシステム）と統合することができます。
例えば、ジャーナリストは、同じ端末に統合されたすべての機能を使い、放送の準備を行なうためクリップを作成、編集し、
独自のナレーションの音声を追加することができます。
主な特長
● 詳細なインデックス作成とコンテンツのカテゴライズ
● フルテキストでのコンテンツ検索
● カスタマイズ可能なメタデータ · スキーマ
● 仮想パスおよびマルチ仮想パスによるマネジメント
● プロキシーベースのメディアアセットのプレビューと編集
● その他の特別な機能
● SC-News および SchedulePlanner との統合
詳細なインデックス作成とコンテンツのカテゴライズ
コンテンツのインデックス作成は、SC-MAM Client の主な目的の 1 つです。コンテンツに関連付けられたすべてのディテール
が保存され、連続してアーカイブから検索することが可能になります。
インデックス作成には " オート " と " マニュアル " の 2 種類があります。 オートインデックス作成は、必要なメディアアセット
に関するメタデータを極力集めることを目的として、SC-MAM Server によって、いわゆるフィリングフェーズ中に行われます。
通常、取得されるメタデータは、ファイル名、ディレーション、ファイルサイズ、ビデオソース、エンコーダ、オペレータ名、
日付と時刻などですが、アスペクト比、ビデオ形式、ビットレートなど、他のタイプ固有のメタデータなども取得することが
できます。
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これらのデータセットは小さなアーカイブのニーズを満たすことができますが、アーカイブの規模が大きくなった場合は詳細
レベルでのカテゴライズが必須となります。 それはオペレータがマニュアルでメタデータをカスタマイズすることで可能にな
ります。
SC-MAM Client のグラフィックユーザーインターフェースにより、オペレーターはフィールド数または長さの制限なしに、多く
の種類のメタデータを挿入することができ、オペレーターは、より良いメディアアセットのカテゴライズのために、いつでもフィー
ルドを追加し定義することができます。
すべてのカスタムフィールドでは、入力せずに保存するのを防ぐために入力必須の属性を設定することができます。
アセットメタデータの編集フォーム
ビデオファイルの内容にさまざまなトピックを含む複数の内容が含まれている場合には、サブクリップをマークし、単一のファ
イルと同様に独自のメタデータを関連付けることが可能です。これらのサブクリップはブックマークとも呼ばれます。
これらのブックマークはオリジナルビデオのマークポイントですが、それらはコンソリデーションと呼ばれる機能を通じてこれ
らをカットし、新たなメディアアセットにすることができます。
このコンソリデーション機能により、オリジナルのメディアアセットのブックマークをより多くの新しいメディアアセットに分割
することが可能です。
ブックマークの設定フォーム
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コンテンツの検索
SC-MAM Client の最大の特徴の一つは、コンテンツアーカイブの異なる分類のために、それぞれ適したいくつかの検索タイ
プを提供できることです。これらの検索の目的は、迅速に必要なコンテンツを見つけることです。検索方法は簡易検索（Like
スタイル）、フルテキスト検索（Google スタイル）と高度なフルテキスト検索（ブーリアンスタイル）の 3 種類があります。 そ
れぞれの検索スタイルには、検索が適用されるフィールドのサブセットを選択することが可能です。
簡易検索（Like スタイル）
この検索スタイルは、テキストフィールド内の特定の文字列を持つすべてのコンテンツを検索します。これは、ワイルドカード
文字 '％ ' を使用することができます。ここでいくつかの例を示します。
検索キーワード： The または The% は、 The で始まる単語のメタデータを持ったすべてのコンテンツを検索します。
検索キーワード： %The または %The% は、 The を含むメタデータを持ったすべてのコンテンツを検索します。
検索キーワード： %Ab%Cd はメタデータが二つのサブ文字列 "Ab" の順に "Cd" が含まれるすべてのコンテンツを検索
します。
単一のメタデータ ·フィールドに適用すると、この検索スタイルは特に便利です。
フルテキスト検索（Google スタイル）
この検索スタイルは、単語の部分文字列ではなく、単語全体に焦点を当てています。Google 検索エンジンのように、オペレー
ターは、見つけたい言葉を検索します。より多くの言葉を含めると、より良い結果を探します。フルテキスト検索では同義語
と反意語が考慮されます。 これは、最も使用される検索スタイルであり、最も正確な精度の結果を提供する 1 つでもあります。
高度なフルテキスト検索（ブーリアンスタイル）
この検索スタイルは、フルテキスト検索に匹敵しますが、より複雑な検索ルールが定義されたブール演算子（AND、OR、
NOT）を使用して用語を検索する方法です。ここでいくつかの例を示します。
検索キーワード： fruit NOT apple は単語 apple を除く単語 fruit を含むメタデータを持ったコンテンツを検索します。
検索キーワード： apple OR pear" は単語 apple または単語 pear 、あるいはその両方を含むメタデータを持ったコン
テンツを検索します。
検索キーワード： apple AND pear は、その両方の単語を含むメタデータを持ったコンテンツを検索します。
これは、最も精度の高い検索スタイルですが、検索キーワードの作成にはオペレーターのスキルを必要とします。
SC-MAM の検索フォーム
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これらの 3 つの検索タイプの他に、SC-MAM Client は「ゼネラルアセットフィルター」フォームによる 特定のフィールドを検索
する機能を提供します。この形式は、プレフィルターを適用した検索を行うために使用することができます。例えば、それは
プレフィルターとして「FILM」カテゴリを選択して、前述の検索スタイルで結果のサブセットを検索することが可能です。
SC-MAM のゼネラルアセットフィルターのフォーム
検索時間を短縮するために、これらの作成したフィルタを保存し、後で呼び出すことも可能です。
メタデータ スキーマのカスタマイズ
オペレーターは、オリジナルのメタデータフィールドを追加して、完全にカスタマイズした方法で、メタデータ スキーマを管
理することが可能です。 このカスタムデータは、これらのフィールドを持つコンテンツのフィルタリングや検索に使用すること
もできます。このカスタムフィールドに、入力せずに保存するのを防ぐために入力必須の属性を設定することもできます。
SC-MAM のカスタムメタデータの例
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仮想パス、マルチ仮想パスでの管理
SC-MAM Client は、仮想パスとマルチ仮想パスでの管理と検索を提供しています。
仮想パスは、コンテンツアーカイブのインデックスとカテゴライズをサポートすることを目的とし、そのアーカイブ戦略に合
わせてユーザーによって作成および管理される仮想的なツリー構造です。 これは、ツリー構造で分類されたコンテンツを管
理することができ、論理ツリー下の特定のノードで検索を絞り込むために使用されます。 ユーザーはいつでも同じレベルまた
は、それより低いレベルの新しいノードを持つツリー階層を増やすことができます。
マルチ仮想パスでは、例えば同じサッカーのクリップにスポーツとニュースのように同時に２つのインデックスを付けることが
でき、両方の階層から同じコンテンツへのパスを割り当てることも可能です。
このツールは、SC-MAM Client の検索エンジンに仮想フォルダを介して直接検索する機能を与え、コンテンツアーカイブを
管理し維持するために使用することができます。
SC-MAM Client は、コンテンツがシステム内に位置している論理パスから仮想パスを作成することもできます。
SC-MAM 内での仮想パスでの管理例
プロキシー（低解像度映像）での、コンテンツのプレビューと編集
SC-MAM はプレビューや編集のために、プロキシーベースのメディアアセットを管理することができます。 オペレータは、低
解像度のプロキシー映像が利用可能な各コンテンツのプレビューを、システム内で見ることができ、プロキシー映像のコピー
がシステムに配置されているパスへのアクセス権を持つ各クライアントワークステーションからサブクリップやブックマークを
作成し、それを編集するために使用します。
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その他の特別な機能
SC-MAM Client は、ローカルの物理パスから直接コンテンツファイルの手動インポートを行う機能を提供します。
例えば、ジャーナリストのラップトップ PC からセントラルアーカイブに直接コンテンツをインポートすることができるようにな
ります。
また、SC-MAM には各アセットのメタデータやプロキシー映像だけではなく、その履歴情報もデータとして保管されています。
オペレーターは、コンテンツで実行されたタスクとその日付、ステータス、実行したユーザーを確認できます。
SC-MAM コンテンツのヒストリー表示の例
SC-News および SC-SchedulePlanner とのインテグレーション
SC-MAM Client は、SC-News（ニュース編集用 NRCS）および SchedulePlanner（トラフィック・オートメーションシステム）
との緊密なインテグレーションが可能です。オペレーターは、SC-MAM Client に組込まれたモジュールにより、それらの機能
にアクセスすることが可能です。
その他の特長
SC-MAM は、他に下記の特長も持っています。
● マルチスレッドと協調分散処理
● ファイル署名技術
● メイン / バックアップソリューションによる冗長構成
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協調分散処理とマルチスレッド
SC-MAM は、マルチスレッドの協調分散処理型のプラットフォームです。マルチスレッドは同時に複数のタスクを実行します。
例えば、
複数のコンテンツを削除中に、
複数の新しいコンテンツをコピーすることができます。この機能は、
サーバーのパフォー
マンスのボトルネックを回避するため、複数の要求を処理するときに同時操作の数をハードウェア性能にまたは他の制約に合
わせて調整することが可能です。
協調分散処理はシステムのパフォーマンスを上げるために、複数のサーバー（インスタンス）によって SC-MAM を実行できま
す。複数のサーバーは、の同じ種類のタスク（コピー、プロキシー生成、トランスコーディングなど）を実行するように構成
することができますが、通常、コンテンツの移動およびインポート / エクスポートは、複数のサーバーによって処理されます。
これらの SC-MAM インスタンスは、処理時間を削減するためにリクエストを共有しています。これは一種のロードバランシン
グで、アクティブ / アクティブ · バックアップを提供し、信頼性を向上させます。 いずれかのサーバーがダウンすると、その
タスクが実行される他のサーバーでバックアップされます。
SC-MAM タスクのモニタリングウィンドウ
SC-MAM タスクの実行状況
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ファイル署名技術
SC-MAM は、同じコンテンツの繰り返しのアーカイブを防止し、システムのストレージスペースの無駄を省くためにファイル
署名技術によるコンテンツ管理機能を提供します。
メイン / バックアップソリューションによる冗長構成
システムの冗長を保証するために、メイン / バックアップソリューションによる冗長構成が可能です。
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