シュンギク - タキイ種苗株式会社

き じま とし お
すき焼きなどの鍋物に欠かせないシュンギク、薬味として重宝する
シュンギクは継続して摘芯すれば、
株が生長し、初めは短かった葉と葉の間
隔が徐々に伸びてきたら、最初の摘芯収穫
をさらに間引いて株間を ㎝ に広げます。
長期間やわらかい葉を収穫できる ！
葉と葉の間隔が伸びたら
摘芯収穫を開始する
先端を切り取ります。摘芯後、葉のつけ根
枚残し、主枝の
年間を通じて栽培されるシュンギクで
すが、本来の旬は秋から冬。高温には弱
から伸びたわき芽が ㎝ 程度になったら本
を行います。下葉を ∼
℃以上になると生育が停止してし
く、
まうので、良質のシュンギクを作るには、
月中下旬にタネをまき、 月下旬∼
月下旬に収穫する作型がおすすめです。
今回は、晩秋から春先の長期間にわた
り、良質のシュンギクを次々に収穫する
裏ワザをご紹介します。
シュンギクには葉の切れ込みが少なく、
主に関西で栽培される大葉種と、葉の切
れ込みが深く、主に関東で栽培される中
葉種があります。大葉種は大株に育った
ものを株ごと引き抜いて収穫しま
４
ボカシ肥などの有機質肥料を追肥します。
料切れさせないよう間引きや収穫の際に、
ます。次々とわき芽が育ってくるので、肥
春までの長い期間収穫を楽しむことができ
さらに寒さが厳しくなってきたら、穴あ
きのトンネル用フィルムで被覆すると、翌
収穫することができます。
長してくるので、やわらかい葉を繰り返し
摘み取った所から新しいわき芽が次々と伸
葉を１枚残して収穫します。こうすると、
15
47
2012.11
◆マークの説明、その他通販商品については p.３をご覧のうえご注文ください。
再び
わき芽が
出てくる
わき芽を
伸ばす
低温下の伸びに優れる！
わき芽が15㎝程度伸びたら、
本葉１枚を残して収穫する。
葉のつけ根からわき芽が
伸びてくる。
きわめ中葉春菊
すが、中葉種は摘み取り収穫が主
流です。というのも、中葉種の主
枝の先端を摘み取れば︵摘芯︶、
葉のつけ根から次々とわき芽が伸
びてくるからです。
うね
つまりこの性質を利用すれば、
長期間やわらかい葉を収穫できま
す。
11/10 商品のお届け 順次
ご注文締切
３
本葉１枚を
残して収穫
伸びてきた
わき芽
12
シュンギク
タキイの
下葉を４∼５枚残し、主枝
の先端を収穫する。
811-047-01 1袋（約14,000粒）315円
申込
番号
の表面に ㎝
栽培法は、まず畝
間隔のまき穴をあけ、各穴にタネ
本に間引き、中間
１
６
５
木嶋先生おすすめの
11
を ∼ 粒ずつまきます。本葉
１
シュンギクの摘芯方法
POINT
ワザ1
28
６
∼ 枚のころ
シュンギクの生育の様子。
10
２ ５
11
其の●
1948年栃木県生まれ。農学博士（東京大学）。
栃木県農業試験場生物工学部長、自然農法大学
校校長などを歴任。現在は一般社団法人ＭＯＡ
自然農法文化事業団の理事、ＮＰＯ法人全国有
機農業推進協議会の理事などを務める。
どちらも鮮度が
落ちやすい野菜ですが
家庭菜園なら
とれたてが味わえます！
木嶋 利男
知ってる人
だけ
得をする！
ミョウガは、どちらも独特の香りが食欲をそそる、日本人にはなじ
みの深い野菜です。今回は、シュンギクを長期間にわたって収穫し
続ける方法と、良質のミョウガを作る裏ワザをご紹介します。
耐寒性に優れ、濃緑で良質な摘みとり種。葉はや
わらかくて香りが高い。側枝の発生が多く、作り
やすい。（お届け規格：タネ）
40
強
早生種に比べて収量が多い。性質や用途は早生種
と同様。若芽を 4 ∼ 5 月、花穂を 9 月中旬∼11月
上旬に収穫。草丈70∼ 100 ㎝。ショウガ科。
（お届け規格：地掘り苗）
土をかぶせます。
植え付けた年からミョウガタケと花穂が
収穫できますが、ミョウガタケは収穫せず、
50
∼ ㎝ 四方の空間ができるように株を掘り
シャクナゲの木陰ですくすくと育つミョウガ。
茎葉を伸長させて株を充実させます。
花穂は 月中旬ごろから収穫できます。
地上部に頭を出すと花が咲いて品質が落ち
てしまうので、開花前に収穫しましょう。
また、ミョウガは多年草で病害虫にも強
いため、同じ場所で長い間栽培できます。
上げ、そこへ完熟堆肥を入れて土を戻し、
樹木の根元から１ｍ程度離れた木陰に植え溝を掘り、種株を植え付ける。
http://shop.takii.co.jp
完熟堆肥５㎝
樹木の近くに植え付ければ
良質のミョウガが収穫できる ！
そこで今回は、適度な日よけをつくる樹
木の近くで栽培することで、良質のミョウ
年経過すると株が混み合って
まず、 月中旬∼ 月上旬、植え付け用
の種株︵根︶を用意します。種株は、信頼
しかし ∼
できる種苗会社の通販などで購入するか、
樹木が適度な日陰をつくり
良質なミョウガが育つ
ミョウガは性質が丈夫で、雑草や樹木と
の競合に強いうえ、土質を選ばないので、
株を若返らせます。
を切らないように株ごと掘り上げ、芽を
２
収量が減るので、冬の間に ㎝ おきに、
どこでも手軽に栽培できます。しかし、乾
親株を掘り上げて準備します。掘り上げる
ガを収穫する裏ワザをご紹介します。
燥と強い日光には弱いため、樹木の枝葉な
場合は、親株の周囲にスコップを入れ、根
２
どで日陰になる場所での栽培が適していま
す。
∼ 個つけて根を切断します。
植え付けは、カキやウメなどの樹木の木
陰となる場所を選びます。樹木の根元から
ミョウガは、光を受けると緑色に、ごく
弱い光では紅色に、光が当たらないと白色
になります。先端が緑、中央は紅、下部は
ｍ 程度離れた位置に深さ ㎝ の植え溝を
たい ひ
白の色鮮やかなものが、香りもよく高品質
掘り、完熟堆肥を厚さ ㎝ 、さらにその上
20㎝
土５㎝
20
なミョウガです。そのようなミョウガを作
冬の間に、ミョウガの株の根を切らない
ように広めに掘り上げる。
４
に土を ㎝ ほど入れます。そこへ ㎝ 間隔
※イメージ
で カ所に ∼ 個ずつ種株を植え付け、
カキやウメなどの樹木
１ｍ程度
種株
９
４
インターネットでもご注文いただけます。
2012.11
48
掘り上げた根は、
芽を２∼３個つけ
てカットします。
３
５
30
種株の掘り上げと植え付けの方法
POINT
３
１
１
５
1組（100g）1,500円
4組（400g）5,000円
811-048-01
申込
番号
３
秋みょうが
20
３
ワザ2
タキイの
ミョウガ
るには、木もれ日が当たるような環境で栽
ご注文締切
11/10 商品のお届け 12/上まで
培するのがよいといえます。
木嶋先生おすすめの