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とよなかの環境報告書~2009年度評価と今後の展望(PDF

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とよなかの環境報告書~2009年度評価と今後の展望(PDF
とよなかの環境Ⅱ
2009 年度評価と今後の展望
豊中市環境報告書
ヨナ
カ
平成 23 年 (2011 年) 3 月
豊中市
*表紙の写真説明*
① 豊中市コミュニティバス「エコラボバス」(p.8,9 参照)
①
② 大阪府と企業が連携したみどりの風の取組み
~みずほフィナンシャルグループ社員によるクチナシ 40 本
②
⑥
③
の寄付および植樹(H23.3.3 府営服部緑地)
③ 市役所第二庁舎屋上の太陽光パネル設置(p.10 参照)
~豊中ライオンズクラブより寄付
④
④ 電気自動車(EV)によるカーシェアリング
(阪急豊中駅南側高架下)
⑤
⑤ 豊中子どもエコクイズ大会 2011(H23.2.24)
⑥ 市役所第一庁舎玄関前の LED 照明(p.10 参照)
は
じめに
平成 10 年度(1998 年度)に環境基本計画を策定してから 10 年余りの間に、地球温暖化の進行
や気候変動、生物多様性の危機をはじめ、環境をめぐる状況は大きく変化しました。
「地球環境を
守り、将来世代によりよい環境を引き継いでいくことの大切さ」に対する認識が、世界的にもよ
り一層深まってきています。
このような状況の中、豊中市では、同計画が平成 22 年度(2010 年度)で最終年度を迎えること
から、平成 23 年(2011 年)2 月、平成 32 年度(2020 年度)までの 10 年間を計画期間とする「第
2 次豊中市環境基本計画」を策定しました。策定にあたっては、
「私たちの目標」として『環境リ
ーディングシティ ~未来を見すえ
地域の力で創ろう~』を掲げ、さまざまな今日的課題に対
応するため「低炭素社会づくり」
「循環型社会づくり」
「自然と共生した社会づくり」などを進め
る施策を盛り込んでいます。
今後、環境リーディングシティを地域の力で創ることをめざし、市民・事業者・NPO・行政の
協働とパートナーシップにより、地球環境を守る市民・事業者・行政の行動計画「第 2 次豊中ア
ジェンダ 21」と両輪で、地球規模の環境問題に地域から取り組んでいきます。
なお、「第 2 次豊中市環境基本計画」の進行管理においても、この「とよなかの環境Ⅰ・Ⅱ」
を継続して発行し、施策の効果や進捗状況について多面的に評価を行うことで、効果的・効率的
に施策を進めていきます。
このたび発行する「とよなかの環境Ⅱ」は、平成 10 年度(1998 年度)策定の「豊中市環境基本
計画」の年次報告書として、平成 21 年度(2009 年度)の環境目標の進捗状況を報告するとともに、
「とよなかの環境Ⅰ~2009 年度活動実績」
(平成 22 年(2010 年)9 月発行)の外部評価および次
年度以降の環境政策について紹介するものです。今後とも、本書をご覧いただいた皆さんからお寄
せいただいたご意見やご提案を反映させながら、環境への取組みをさらに充実してまいります。
も
く
じ
<特集>
1.第2次豊中市環境基本計画を策定
2.「とよなかエコ市民賞 2010」受賞団体が決まりました
3.トピックス 豊中市の取組み
▐ 序
....................... 2
....................... 6
........................... 8
章 とよなかの環境政策の推進のしくみ
●豊中市環境基本計画と「豊中アジェンダ 21」
●環境基本計画と「豊中アジェンダ 21」の関係図
●計画の進行管理と環境行政の推進体制
....................... 18
....................... 18
...................... 20
▐ 第 1 章 平成 21 年度(2009 年度)の環境目標の状況と取組みのふりかえり
1.環境目標
2.環境目標の進捗状況
●協働(パートナーシップ)型活動参加者数
●1 人あたり CO2(二酸化炭素)排出量
●1 人あたりエネルギー消費量
●ごみの純排出量
●緑被率
●雨水浸透率
●環境基準の達成状況
......................
......................
......................
.......................
.......................
......................
......................
......................
......................
24
25
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30
32
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38
▐ 第 2 章 環境審議会評価と市民意見ならびにそれに対する市の考え方
1.豊中市環境審議会の評価とそれに対する市の考え方
●協働とパートナーシップに基づくまちづくりの推進
●環境と調和し共生するまちをめざして
●効率的・総合的な環境行政運営の推進
...................... 42
...................... 43
...................... 45
2.市民の意見とそれに対する市の考え方
●環境と調和し共生するまちをめざして
●効率的・総合的な環境行政運営の推進
●その他質問
...................... 46
...................... 48
...................... 50
▐ 第 3 章 今後の展望
1.平成 22 年度(2010 年度)の主な取組み
●重点施策の取組み
2.今後の方向
●第2次豊中市環境基本計画がスタート
3.平成 23 年度(2011 年度)の主な取組み(予定)
...................... 59
....................... 59
▐ 用語解説
....................... 63
▐ 平成 22 年度(2010 年度)の環境活動をお知らせください
...................... 54
...................... 71
●本書は、市のホームページ(http://www.city.toyonaka.osaka.jp/)で、ご覧いただけます。また、市政情報コーナー・図書館・
公民館・環境情報サロンなどの環境関連施設でも閲覧していただけます。
●資料編 (別冊、インターネット上でご覧いただけます)
1.環境関連条例・規則・要綱等 .................................................. 資-
2.豊中市の計画一覧 ........................................................... 資-
3.豊中市の報告書一覧 ......................................................... 資-
4.豊中市の機構図 ............................................................. 資-
5.豊中市環境報告書(2008年度)に対する審議会評価と市民意見 .................... 資-
6.平成21年度(2009年度)環境関連審議会などの取組み経過および委員名簿 ............ 資-
7.豊中市環境基本計画(改定)施策体系一覧 ........................................ 資-
8.平成21年度(2009年度)環境施策実施状況および平成22年度(2010年度)予定環境施策
一覧表 ..................................................................... 資-
9.モニター指標 ............................................................... 資-
10.算術単位などの解説 ......................................................... 資-
<参考>部門別温室効果ガス排出量・エネルギー消費量の算出方法について ............ 資-
とよなか豆知識
4
9
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17
18
27
34
36
57
75
76
豊中市の自然の中で生きている身近な生物の中から、今回は魚をご紹介します。
●協力「NPO 法人とよなか市民環境会議アジェンダ 21」自然部会
文:柿本修一(敬称略)
●写真提供「大阪府環境農林水産総合研究所 水生生物センター」
▐ 豊中で見られる魚たち
オイカワ · · · · · · · · ·
コウライモロコ · · · ·
ドジョウ · · · · · · · · ·
ナマズ · · · · · · · · · · ·
モツゴ · · · · · · · · · · ·
タイリクバラタナゴ·
··················································
··················································
··················································
··················································
··················································
··················································
16
16
22
22
52
52
報
告書(「とよなかの環境Ⅱ」)の読み方
本書は、豊中市が前年度に実施した環境施策や事業に対する評価を受け、今後取り組んでい
く施策の考え方や方向性について、
「2009 年度の評価と今後の展望」としてまとめたものです。
第1章は、
「とよなかの環境Ⅰ」に掲載した環境の現状をふりかえり、その要因や目標達成に
向けた課題を考察しています。第2章は、環境審議会の評価と市民意見、それに対する市の考
え方、第3章はそれをふまえて今後のめざすべき方向性を示しています。
報
告書(「とよなかの環境Ⅱ」)の構成
特集(1 ページ~)
第2次豊中市環境基本計画を策定
「とよなかエコ市民賞 2010」受賞団体が決まりました
トピックス 豊中市の取組み
ニュース性のある環境の取組
みがわかります。
トピック性のある環境の取組みについて、情報提供しています。
序章(17 ページ~) とよなかの環境政策の推進のしくみ
豊中市が環境への取組みをどのように進めているかを説明しています。
第 1 章(23 ページ~)
2009 年度の環境目標の状況と
取組みのふりかえり
環境目標の進捗状況や関連モ
ニター指標を分析し、課題を考
察しています。
第2章(41ページ~)
とよなかの環境に対する評価
環境審議会の評価と市民意見、
それに対する市の考え方を掲載
しています。(市の外部からみた
評価がわかります)
第3章(53ページ~)
今後の展望
2009 年度のふりかえりと審議会評価、市民意見をふまえて、豊中市が
今後、計画している施策、事業を紹介しています。
とよなかの環境Ⅱ(2009 年度)-資料編-
豊中市の環境政策の関連情報(詳細)
条例や計画などの一覧、2009 年度実施事業と 2010 年度予定事業の詳
細、モニター指標の経年数値などをデータベースで掲載しています。
(学校や職場、地域での環境教育・学習、研究活動などの資料づくりに
ご活用ください。市ホームページからダウンロードできます)
環境政策の推進のしくみや
環境報告書の位置づけがわ
かります。
Check(評価)
環境目標の進捗状況や、豊
中市の環境行政に対するさ
まざまな評価内容が把握でき
ます。
Act(施策の見直し)
これからの豊中市の環境行
政のめざす方向性がわかりま
す。
豊中市の環境行政に関する
情報がデータベースとして蓄
積されています。
特集
特 集
特集1
第2次豊中市環境基本計画を策定
特集2
「とよなかエコ市民賞 2010」受賞団体が決まりました
特集3
トピックス 豊中市の取組み
-地球温暖化防止地域計画の進捗状況
-緑のカーテン(屋上緑化)
-市役所の平成 19 年度温室効果ガス排出量(確定値)
― 1 ―
特集
特 集
1
第 2 次豊中市環境基本計画
を策定
「第 2 次豊中市環境基本計画」を策定~10 年後の豊中~
豊中市環境基本条例に基づき、市のめざす目標
と施策の枠組みを明らかにし、今後 10 年間、市民・
事業者・行政のパートナーシップのもとに総合的
に環境問題に取り組むことを盛り込んだ「第 2 次
豊中市環境基本計画」を策定しました。
計画期間は平成 23 年度(2011 年度)から平成
32 年度(2020 年度)の 10 年間です。
①これまでの振 り返 り~環 境 基 本 計 画 [平 成 11 年 度 (1999 年 度 )~
平 成 22 年 度 (2010 年 度 )]のまとめと課 題
~7つの目標を振り返って~
●協働(パートナーシップ)型活動参加者数
%
市民の主体的な環境活動への取組
協働(パートナーシップ)型活動参加者数の割合
目標値を
達成して
います
1.50
みを示す指標として設定した「『とよ
なか市民環境展』の参加者数の市内人
1.00
口に占める割合 0.5%以上」は、平成
18 年度(2006 年度)に達成し、その
後も目標値を上回っています。(詳細
目標値0.5%
0.50
0.00
2
0
0
0
については P.26 参照)
2
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0
1
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1
0 年度
●1 人あたり CO2(二酸化炭素)排出量
1 人あたり二酸化炭素排出量の増減率
1人あたり二酸化炭素排出量の増減率
%
人間活動の及ぼす地球環境への
負荷を総合的に示す指標として設
定した「1 人あたり CO2(二酸化炭素)
排出量 1990 年度比4~5%削減」
は、平成 18 年度(2006 年度)およ
び平成 20 年度(2008 年度)に達成し、
平成 21 年度(2009 年度)はさらに
目標値を
達成して
います
6.00
4.00
2.00
0.00
-2.00
-4.00
-6.00
-8.00
-10.00
-12.00
-14.00
-16.00
目標値
-4~5%
1
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0
目標値を下回りました。
(詳細につ
いては P.28 参照)
― 2 ―
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0
年度
特集
●1 人あたりエネルギー消費量
エネルギー消費により発生する温室効
1人あたりエネルギー消費量の増減率
%
果ガスに代表される環境負荷物質の排出
10.0
8.0
量を削減するために設定した「1人あた
6.0
りのエネルギー消費量 1990 年度比2%
4.0
2.0
削減」は、平成 12 年度(2000 年度)以
0.0
降減少傾向にありますが、目標には到っ
目標値
目標値
ー 2%
-2%
-2.0
-4.0
ていません。
(詳細については P.30 参照)
1
9
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0
●ごみの純排出量
資源・環境問題に対する市民レベルの
行動を総合的に示す指標として設定した
目標値を
達成して
いません
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0
平成23(2011)年度のごみ発生予測量に対する増減率
%
-15.0
目標値を
達成して
います
-20.0
「ごみの純排出量 2011 年度発生予測量
の 33%削減」
は、平成 19 年度(2007 年度)
に目標を達成し、その後もさらに目標値
年度
-25.0
目標値
-33%
-30.0
-35.0
を下回っています。
(詳細については
-40.0
P.32 参照)
1
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●緑被率
市域に占める樹林・樹木緑被面積の割
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20.0
傾向にあり、目標の緑被率 17%に対し、
18.0
平成 17 年度(2005 年度)の緑被調査で
16.0
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0 年度
目標値を
達成して
いません
緑被率
%
合である「緑被率」は、1990 年以降減少
2
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2
目標値17%
14.0
は 13.1%と目標には到りませんでした。
12.0
(詳細については P.34 参照)
10.0
0
1
9
6
4
●雨水浸透率
0.26
0.25
0.24
0.23
0.22
0.21
0.20
0.19
0.18
0.17
0.16
0
を総合的に示す「雨水浸透率」は、平成
18 年度(2006 年度)に環境目標の目標値
0.21 を達成しました。
(詳細については
P.36 参照)
成状況」は平成 21 年度(2009 年度)にお
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0 年度
雨水浸透率
目標値を
達成して
います
目標値0.21
1
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0
●環境基準の達成状況
された地点の割合を示す「環境基準の達
1
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5
%
市全体の土地利用状況や水循環の状況
大気・水質・騒音等の環境基準が達成
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0 年度
環境基準の達成状況
%
100.0
目標値100%
95.0
90.0
いて、92.9%となっており、近年ほぼ横
85.0
ばいで推移しています。
(詳細については
80.0
0
P.38 参照)
― 3 ―
目標値を
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2 達成して
0 いません
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0 年度
特集
②第 2 次 環 境 基 本 計 画 の内 容 は?
第2次豊中市環境基本計画の全体像
策定の視点
10 年後の豊中
「望ましい環境像」から作
成した 10 年後の豊中のイ
メージを掲載。
序章
第1章
全体像(策定趣旨、役割と位置付け、期間、対象地域、全体構成)
第2章
今日の環境問題
第3章
豊中市の環境の現状と課題
私たちの目標
環境リーディングシティ豊中
~未来を見すえ、地域の力で創ろう~
基本姿勢
参加・協働
望ましい環境像
(キーワード)
地域性・広域性・国際性
共存・共生
市民参加、まちづくり、地域活性化、環境学習・環境教育
食・農、エネルギー、交通、省資源・循環型社会
自然との共生、歴史・文化、人にやさしい、水・大気
環境目標
目標①
目標②
よりよい環境をめざして多様な主体のパートナーシップで取り組む
1人あたり温室効果ガス排出量(t-CO2)を平成 2 年度(1990 年度)比 20%削減し、
低炭素社会をめざす
※
の量を平成21
21年度(2009
年度(2009年度)比
年度)比20%削減し、循環
20%削減し、循環
目標③ 3R行動の推進により、ごみ
3R 行動の推進により、ごみの量を平成
型社会をめざす
型社会をめざす(※ここでいう「ごみ」とは資源化されずに焼却・破砕等されるごみとします)
(※ここでいう「ごみ」とは資源化されずに焼却・破砕などされるごみとします)
目標④ みどり率 27%で豊中らしいまちなみがはぐくまれたまちをめざす
目標⑤ 環境基準達成状況 100%で快適な都市環境をめざす
第4章
4-1
施策体系
環境政策を推進するための総合的なしくみづくり
4-1-1 環境政策の計画的な推進
4-1-2 協働とパートナーシップに基づく施策の推進
4-1-3 環境に関する教育・学習と意識啓発の推進
4-2 低炭素社会づくり
4-2-1 省資源・省エネルギーを通じた低炭素社会の実現
4-2-2 再生可能エネルギー等の活用促進
4-2-3 環境に配慮した運輸部門における対策の推進
4-3 廃棄物の減量および適正処理を通じた循環型社会づくり
4-3-1 3R(発生抑制・再使用・再利用)の推進
4-3-2 廃棄物の適正処理の推進
4-3-3 循環型社会基盤施設の整備
4-4 都市における自然との共生をめざした社会づくり
4-4-1 都市のみどりの創造
4-4-2 地域の自然環境の保全・創造
、
4-4-3 都市景観・歴史環境・快適環境の保全・創造
4-5
安全で快適な都市環境づくり
4-5-1 環境汚染対策の充実
4-5-2 ヒートアイランド対策の推進
4-5-3 健全な水環境・水循環の創出
第5章
連携と役割分担の推進
組織体制
― 4 ―
計画の具体的な推進方策
「豊中市環境基本計画」計
画期間(平成 11 年度~
22 年度)の取り組みや社
会の変化を踏まえ、成果や
課題を抽出。
同時に策定作業を進めて
いる「第2次豊中アジェン
ダ 21」と「私たちの目標」
「基本姿勢」「望ましい環
境像」
「環境目標」を共有。
平成 21 年度に開催した
「豊中の環境と未来を考
え提案する市民ワークシ
ョップ」と「環境を考える
こどもワークショップ」で
いただいた「豊中市の環境
未来像」をまとめて作成。
施策の効果を捉えやすい
よう「環境目標」と「施策
の柱(施策体系「4-1」
~「4-5」)
」を1対1に
設定。
「定量評価」だけでなく
「定性的に評価」できる指
標を設定。
「豊中市環境基本計画」計
画期間 10 年間の環境の
変化を踏まえ、5つの施策
の柱を設定。
「第2次豊中市環境基本
計画」を横断的・総合的に
進めるための「環境政策を
推進するための総合的な
しくみづくり」+4つの分
野を施策の柱として設定。
「第2次豊中アジェンダ
と
21」が車の両輪となり、
取組みを進めること、市
民・事業者・NPO ・行政
各主体の連携と、適切な役
割分担、市としての中心的
な役割を明記。
特集
③報 告 書 「とよなかの環 境 Ⅰ・Ⅱ」を活 用 して
市では平成 11 年(1999 年)3 月に環境基本計画を発行し、同年、計画に基づく初めての年
次報告システムとして環境報告書を発行しました。2004 年度報告書までは、中間報告書と最終
版報告書として年 2 回発行し、毎年市が実施する施策とその実施状況を示して次年度の環境施
策の方向やあり方に関する意見をまとめ、その評価を次年度以降の施策に反映してきました。
2005 年度報告書からは、同じ PDCA サイクルを踏襲しながらも、内容を大幅に改訂し「とよ
なかの環境Ⅰ~活動実績」および「とよなかの環境Ⅱ~評価と今後の展望」として、特集やコ
ラムを充実させるなど読みやすく改善してきました。
今後もこれまで行ってきた PDCA サイクルを継続し、引き続き内容の充実を図るとともに、
目標の評価方法を見直し、進捗状況の Check(評価)が、Act(取組みの見直し)により反映
されるよう、計画の推進を図ります。また、市民の取組みを推進する媒体として、報告書を活
用していきます。
★「第 2 次豊中市環境基本計画」本編・概要版は、市役所、市政情報コーナー、環境情報サロ
ン(曽根南町)等のほか、市ホームページでご覧になれます。
http://www.city.toyonaka.osaka.jp/
豊中市 ごみ・環境
― 5 ―
検索
特集
特 集
2
とよなかエコ市民賞 2010
受賞団体が決まりました
第 4 回目となる平成 22 年度(2010 年度)は、4団体が選ばれました
環境活動に自主的、積極的に取り組み、模範となる団体を表彰する「とよなかエコ市民賞」
。
活動を広く紹介することにより、環境的に持続可能なまちづくりの推進に向けた行動の輪が広が
ることをめざして、平成 19 年度(2007 年度)に「とよなか市民環境会議」が創設しました。
服 部 緑 地 の自 然 を育 てる会
「子どもたちが身近に生きものとふれあえる公園に!」
昭和30年代まではどこにでもあった自然を服部緑地
の自然学習ゾーン内に復元、保全活用を目的に活動して
います。
竹ポットにどんぐりを植
える(小学5年生)
株式会社 阪急阪神百貨店 千里阪急
豊中市で営業活動を続けていくなかで、リサイクル活
動、冷房温度の緩和、包装紙の簡素化など、積極的に取
組んでいます。
リサイクル BOX(屋外)
ボーイスカウト豊 中 第 17団
“花いっぱい運動ネットワーク”に参加し、清谷池公
園で、子どもたちが中心となって、花壇の掘り起こ
し、球根や苗の植付け、看板作りなどの活動を行っ
ています。
花の苗の植付けの様子
大阪府立刀根山高等学校
生 物 エコ部 ・環 境 委 員 会
高校の裏山を中心に豊中市では希尐となった植物
や昆虫などの生物の調査、保存育成を行うほか、校
内の緑化、屋上緑化やリサイクル運動に取り組んで
います。
サツマイモによる屋上緑化
の試み
― 6 ―
特集
表彰式は平成 23 年(2011 年)2 月 20 日、
「リサイクル交流センター」で行われ、受賞 4 団体の代
表に、とよなか市民環境会議会長の淺利豊中市長から表彰状が授与されました。その後、各団体が、
写真とともにそれぞれの環境活動を発表し、来場者は熱心に聞き入っていました。
また、京都議定書が 2 月に発効したことにちなみ、皆で地球温暖化防止について考えていくため、
あわせて講演会を開催しました。大阪ガス株式会社、関西電力株式会社より、エネルギー事業者とし
ての温暖化の取組みについてそれぞれお話しいただきました。
『とよなかエコ市民賞』
環境にかかわる取組みを
ご紹介ください!
「とよなか市民環境会議」では、環境への負荷の低減
や自然との共生、快適環境の創造などに、自主的、積
極的に取り組んでいる団体の活動を表彰、紹介してい
きます。市内で環境活動を行っているグループや団
体、事業者、学校、施設などをご紹介ください。
(P71
参照)
催:とよなか市民環境会議※
力:NPO 法人とよなか市民環境会議ア
ジェンダ 21
対
象:豊中市内で環境活動に取り組む
市民団体や地域団体、事業者、学
校など
活動分野:循環型社会形成や、省エネルギ
ーの推進、温暖化防止や、自然環
境の保全にかかわる活動、その他
環境にかかわる取組み
主
協
平成 22 年度(2010 年度)は、8/2~9/30、市広報や
ホームページで募集
※『とよなか市民環境会議』
平成 8 年(1996 年)、市民・事業者・NPO・行政が互いに協力し、地球環境を守るために
発足したパートナーシップ組織です。学校、商工会議所、市内の団体連絡会などで構
成され、豊中アジェンダ 21 を策定するなど環境の取組みを推進してきました。平成 23
年(2011 年)3月1日現在、142 団体。
― 7 ―
特集
特 集
トピックス 豊中市の取組み
3
□■
コミュニティバス「エコラボバス」出発!
~子どもたちの夢を乗せて
バスや電車などの公共交通を使いやすくし、自家用車ではなく公共交通を利用しても
らうことで、地球温暖化の原因となる二酸化炭素の排出量を抑制しようと、豊中市と豊
中市 EST モデル事業推進委員会(会長:新田保次 大阪大学大学院教授)では、12 月 11
日(土)から阪急曽根駅と猪名川公園前(利倉西)を結ぶコミュニティバス「エコラボ
バス」の運行を開始しました。
なまえは
「エコラボバス」です!
エコラボバス出発式 (平成 22 年(2010 年)12 月 11 日(土))
●愛称の由来
環境の「エコ」と協働の「コラボ」をつなげた愛称
には、環境に優しい地域の乗り物になるようとの
願いが込められています。
リフト付きの乗降口
― 8 ―
特集
車体デザインには、
地元の幼稚園児から中学生までを対象に募集したイラストをラッピング。
子どもたちの夢を乗せて走ります。
こうづしま幼稚園園児作品
●運行時間帯
豊中市立豊島西小学校児童作品
豊中市立第一中学校生徒作品
平日:6 時~20 時、土日祝・休日:7 時~19 時。
平日 16 便、土曜日 15 便、日曜日と祝・休日 13 便。
●運賃
大人 210 円、小人 110 円。
阪急バスの高齢者パスやスクールパス、PiTaPa なども利用できます。
●運行ルート
●計画に関するお問合せ
豊中市環境政策室
TEL 06-6858-2108
●運行に関するお問合せ
阪急バス株式会社
TEL 06-6866-3145
エコラボバスの
ペーパークラフト
も、ダウンロード
できます!
★エコラボバスの時刻表は市のホームページからダウンロードしていただけます。
http://www.city.toyonaka.osaka.jp/top/kankyou/tikyu_mati/koutsu_est/ekorabobus.html
(トップ→ごみ・環境→地球環境とまちづくり→EST(環境的に持続可能な交通)→コミュニティバスが走ります)
― 9 ―
特集
□ ■ 市役所の省エネ化<その1>
~市役所第一庁舎玄関ほかダウンライトを LED 化
市役所第一庁舎玄関ほかのダウンライトを、従来
の蛍光灯から LED 照明に取り替えました。LED は、
「Light Emitting Diode」の頭文字をとったもので、
発光ダイオードとも呼ばれます。蛍光灯に比べ長寿
命で、消費電力が少ないため、環境負荷が低い発光
体として普及が進みつつあります。
照明を変えたことで、消費電力が年間約 1,600k
W から 1,000kW と、おおよそ 2/3 に減少。LED
設置による 1 年間あたり温室効果ガス削減量は、キ
ンモクセイ約 1 本が 1 年間に吸収する量に相当する、
200kg です。設置費用については国の「中核市・特
例市グリーン・ニューディール基金」を活用。3 月
中には、同基金を用いて緑道(庄内、夕日丘)の道
路照明なども順次 LED 化していく予定です。
□ ■ 市役所の省エネ化<その2>
~第二庁舎に太陽光発電を設置
豊中ライオンズクラブのご寄付により、市役所第
二庁舎屋上に 3.04kW の太陽光パネルを設置しま
した。発電電力量や発電のしくみは、1 階にあるモ
ニターで見ることができます。
― 10 ―
特集
□ ■ 家庭用の使用済みインクカートリッジを回収しています!
~「インクカートリッジ里帰りプロジェクト」
現在、日本国内における家庭用インクカートリッジの年間消費量は約 2 億個と言われていま
す。そのうちメーカーによる使用済みカートリッジの回収率は 10%以下。大半がごみとして廃
棄されています。そこで、プリンターメーカー6社と日本郵政グループが共同し、ごみを少し
でも減らして限りある資源の有効活用を推進する目的のもと、使用済みカートリッジを回収し
て再資源化する「里帰りプロジェクト」を行っています。
豊中市も「里帰りプロジェクト」に参加しています
豊中市は「里帰りプロジェクト」の趣旨に賛同し、少しでもごみを減らし、限りある資源を
有効活用するため、平成 22 年(2010 年)12 月よりプロジェクトに参加し、下記の施設に専用
回収箱を設置しています。家庭で使い終わったインクカートリッジがあれば、回収箱までお持
ちください。
<使用済みカートリッジ専用回収箱の設置場所>(平成 23 年(2011 年)1 月現在)
●豊中市役所
(中桜塚)
●中央公民館
(曽根東町)
●千里文化センター「コラボ」
(新千里東町)
●庄内尐年文化館
(庄内栄町)
●庄内出張所
(庄内幸町)
●教育センター
(蛍池中町)<ルシオーレ6階>
●リサイクル交流センター
(中桜塚)
●消防本部 ・北消防署合同庁舎 (岡上の町)
●生活情報センターくらしかん
(北桜塚)
●中部環境センター
●市民活動情報サロン
(本町)<阪急豊中駅北改札口前>
●共同利用施設(32か所)※庄内市民センター、豊島北センターを除く
(走井)
回収されたカートリッジはどうなるの?
回収箱は郵便局を経由して仕分け拠点に届けられ、そこで使用済みカートリッジはメーカー
ごとに仕分けされて、各メーカーへ引き渡されます。その後は各メーカーによって、再生カー
トリッジ等として再使用されるほか、IC チップやクッション、ペンなどに再生利用されていま
す。また、回収した使用済みカートリッジ1個あたり 3 円を、プリンターメーカー6 社が国連
環境計画(UNEP)に寄付し、環境保護活動に役立てられています。
使用済みカートリッジ回収の流れ
携帯電話からこの QR コードで
回収箱の設置場所が確認できます
<お問合わせ>
豊中市走井 2-5-5
環境部減量推進課
TEL:6858-2279・2672
― 11 ―
特集
(1)1人あたりの温室効果ガス排出量
□■ 1人あたりでは 1990 年度比で13.0%減尐
「豊中市地球温暖化防止地域計画(チャレンジ-(マイナス)70 プラン)
」では、平成 62
年度(2050 年度)に市民1人あたりの温室効果ガス排出量を平成2年度(1990 年度)に比べ、
70%削減するという目標を掲げており、当面、平成 32 年度(2020 年度)までに20%削
減することを目標としています。
平成 21 年度
(2009 年度)
の市民1人あたりの温室効果ガス排出量は、3.40t-CO2となり、
基準年度(1990 年度)に比べ13.0%の減少となりました。主な原因としては、原子力発電所
の設備利用率の上昇等に伴う電力排出係数の改善や、「地球温暖化の推進に関する法律施行令」
の一部改正による排出係数の変更などが考えられます。
部門別に見ると、2008 年度と比較して全ての部門で減少していますが、特に民生家庭部門
の減少幅が最も大きくなっています。
(図1)
民生家庭部門における削減に向けて、グリーン家電の購入を進める家電エコポイント制度
や、補助制度を利用した太陽光発電システムの設置などの取組みが行なわれています。その
他、家庭における省エネ機器の普及や省エネ意識の高まりによる継続的な節約努力などもな
されています。
今後、目標に近づけるために、
「豊中市地球温暖化防止地域計画(チャレンジ-(マイナス)
70 プラン)
」に掲げている、太陽光発電等の再生可能エネルギーの普及策や、自動車の利用
抑制と公共交通機関利用への転換促進の施策など、市内の温室効果ガス排出量の削減に向け
た取組みを引き続き進めていきます。
図1
豊中市域の1人あたり温室効果ガス排出量の推移(部門別)
t-CO2
4 .5
4 .0
4.01
3.91
0 .2 3
0 .1 8
0 .8 6
0 .9 6
3.5
1 .1 0
0.0
3 .0
2 .5
0 .2 0
3.89
0 .2 0
2.6
3 .5
4.05
3.67
0 .1 7
0 .1 9
0 .2 0
0 .6 6
1 .5
-2.8
0 .7 1
1 .0 0
0 .9 4
0 .9 3
0 .8 7
削減目標値平
成32年度
-5.0 (2020年度)
3 .1 2 9 t- CO 2
1 .2 0
1 .2 1
0 .9 7
0 .8 9
-7.0
-6.2
1 .0
1 .1 8
0.0
0 .8 8
廃棄物
運輸
民生業務
民生家庭
産業
0 .8 7
1 .0 5
1 .1 9
3.40
0 .1 7
0 .9 0
-0.4
0 .6 3
3.64
0 .8 9
0 .9 2
2 .0
0 .5
3.80
5.0
1 .1 4
1 .2 2
1 .1 6
1 .0 3
-10.0
-13.0
0 .8 3
0 .5 5
0 .5 3
0 .5 6
0 .5 1
0 .4 6
2006
2007
2008
2 0 0 9 年度
0 .0
基準年
度比
-15.0
1990
電気の
(基準年度)
排出係数
0.424
1995
2000
2005
0.394
0.378
0.358
0.338
0.366
0.355
0.294
【電気の排出係数】電気による CO2 排出量を算出するときに用いる数値。電気を使用する機器は直接 CO2 を排出しないが、その電
気を作っている発電所で CO2 を排出している。家庭や事業所等での電気の使用による CO2 の排出量は、「電気使用量」に電気を供
給する電力会社が算出する「排出係数」を乗じて算出している。排出係数は、電力会社の水力、火力、原子力等といった発電方法
の割合によって異なり、毎年変動する。豊中の場合は関西電力㈱の数値を使用。
注1)電力の自由化等による電力使用量は含まれていません。
注2)車からの温室効果ガス排出量については、自家用乗用車(一部業務用の乗用車も含む)も、運輸部門に含んでいます。
― 12 ―
特集
(2)温室効果ガス総排出量
□■ 総排出量は 1990 年度比で17.0%減尐
豊中市の平成 21 年度(2009 年度)の温室効果ガス総排出量は、約132万t-CO2で、基
準年度(1990 年度)に比べて17.0%の減少となり、前年度よりもさらに減少しています。
(図2)
また、国の平成 21 年度(2009 年度)の温室効果ガス総排出量(速報値)は、12億90
0万t-CO2(速報値)で、前年度より5.7%減少し、また基準年度(1990 年度)に比べ4.
1%減少となり、京都議定書の削減目標(6%減)に大きく近づきました。前年度より減少
した原因としては、2008 年度後半からの継続的な景気後退に伴う、産業部門をはじめとする
各部門のエネルギー需要の減少の継続や、原子力発電所の設備利用率の上昇等に伴い電力排
出係数が改善したことなどが挙げられています。
図2
万t-CO2
180.0
160.0
140.0
159.1
7.4
35.0
豊中市域での温室効果ガス総排出量の推移
158.0
9.0
158.6
7.7
37.8
43.1
120.0
100.0
25.7
25.9
28.0
80.0
42.9
60.0
46.9
35.5
38.8
38.3
34.9
36.1
147.1
7.3
34.6
36.4
141.3
7.8
34.3
132.0
6.5
33.6
34.5
33.8
32.5
44.1
47.1
21.4
20.4
21.8
19.7
18.0
2005
2006
2007
2008
2009
45.0
1995
2000
民生業務部門
40.2
民生家庭部門
0.0
1990
廃棄物部門
運輸部門
46.9
48.2
142.1
6.6
47.2
40.0
20.0
150.6
7.9
産業部門
年度
注)車からの温室効果ガス排出量については、自家用乗用車(一部業務用の乗用車も含む)も、運輸部門に含んでいます。
(参考)全国の温室効果ガス総排出量の推移
(単位:億t-CO2)
14.0
13.40
13.5
13.0
13.44
13.55
13.37
初 め て 90
年度値を下
回りました
13.69
12.82
12.61
12.5
11.86
京都議定書
の目標6%減
12.09
(速報値)
12.0
11.5
11.0
0
10.5
1990
1995
2000
2005
2006
― 13 ―
目標期間
2007
2008
2009 (2008~2012) 年度
出典:環境省「日本の温室効果ガス排出量」
特集
豊中市では、
「第 2 次豊中市地球温暖化対策推進実行計画」に基づき、市自らの事務・事業に
よって排出される温室効果ガスの排出量の削減を進めています。また、省資源の観点から、製
造の過程において大きなエネルギーを必要とする水道と用紙類の使用量も調査しています。
□■ 2000年度比で17.8%減
平成 21 年度(2009 年度)の市役所の温室効果ガス排出量は、35,483t-CO2で、基
準年度である平成 12 年度(2000 年度)比で約17.8%の減少となり、目標を達成しました。
また、前年度比でも約9.0%減少しました。減少要因として、エネルギーの使用量はほぼ
横ばいながら、電気の排出係数の大幅な低下の影響が挙げられます。
目標達成!
市役所の温室効果ガス排出量の推移
(t-CO2)
基準年度比
目標値
9%削減
17.8%削減
★基準年度
平成 12 年度
(2000 年度)
電気の排出係数
0.378
★目標年度
平成 18 年度 平成 19 年度 平成 20 年度
平成 21 年度
平成 22 年度
(2006 年度) (2007 年度) (2008 年度) (2009 年度) (2010 年度)
0.338
0.366
0.355
0.294
-
□■ ESCO(エスコ)事業の導入で23.7%の CO2削減効果
豊中市では、平成 18 年(2006 年)4月から市役所第一、第二庁舎で ESCO サービス事業を
開始しました。
(t-CO2)
1.CO2(電気・ガス)排出量の削減状況
市役所第一、第二庁舎における
CO2(電気・ガス)排出量の削減状況
平成 21 年度(2009 年度)の市役所
第一、第二庁舎における CO2(電気・ガス)
排出量は850t-CO2で、ESCO 事業
導入前(平成 14~16 年度の3か年平均値)
の1,114t-CO2と比べて、265t
23.7%削減
-CO2(約 23.7%)削減されました。
*
ESCO 導入前の排出量:その年度の CO2排出量
と比較するため、平成 14~16 年度の3か年の
ESCO 導入前
の排出量*
CO2排出量の平均値を温度補正したもので、年
度により数値は変わります。
実績
平成 21 年度(2009 年度)
― 14 ―
特集
2.光熱水費の削減
ESCO 事業により削減できた光熱水費から ESCO サービス料の支払い分を差し引いた節約
額は、平成 18 年度(2006 年度)が317万円、平成 19 年度(2007 年度)が290万円、
平成 20 年度(2008 年度)が629万円、平成 21 年度(2009 年度)が590万円となり
ました。
ESCO(エスコ)事業とは…
省エネルギー診断から、工事、省エネ設備導入後の省エネルギー効果の計測・検証、設
備の保守管理まで、省エネルギー改修に関わる包括的なサービスを ESCO 事業者が提供
するものです。顧客(市)は、削減できた光熱水費の中から、ESCO 事業者へ経費や金
利などを支払った上、利益が出ることになります。
□■ 水道は 2008 年度より2.0%減尐
平成 21 年度(2009 年度)は、平成 20 年度
平成 21 年度 事務事業別水道使用割合
(2008 年度)より約2.0%減少しました。
全体的に節水意識が高まる中で使用量が減少
したと考えられます。
水道使用量
平成 20 年度
平成 21 年度
増減値
1,049,207
1,028,058
▲21,150
(単位:㎥)
(各表示は、事業名、全体に占める割合)
□■ 用紙類(コピー用紙、冊子類)の使用量は0.7%減尐
平成 21 年度(2009 年度)は、平成 20 年度(2008
平成 21 年度 事務事業別用紙類使用割合
年度)より約0.7%減少しました。主な要因として
は、上下水道事業の削減が大きく、事業別の使用割合
は3.2%から1.7%まで減少しました。なお平成
20 年度(2008 年度)の使用量は、一部集計漏れがあ
ったため数字を修正しています。
用紙類の使用量
平成 20 年度
平成 21 年度
増減値
570,208
566,477
▲3,731
(単位:kg)
(各表示は、事業名、全体に占める割合)
*事務事業の内訳は豊中市の各公共施設や業務内容を以下のように分類しています。
①一般事務:市役所本庁舎(第一・第二庁舎)、出張所など、②教育事業:小中学校、幼稚園、保育所など。③病院事業:市立豊中病院、④健康・福
祉事業:高齢者・障害者施設、福祉会館、火葬場など、⑤環境・廃棄物収集事業:環境センター、公園など、⑥上下水道事業:水道局、浄水場、庄内
下水処理場、ポンプ場など、⑦生涯学習・スポーツ事業:ホール、人権まちづくりセンター、くらしかん、図書館、公民館、各種スポーツ施設など、⑧
消防事業:消防本部、消防署、出張所など、⑨その他:駐車場等の屋外設備、街灯
― 15 ―
特集
とよなか豆知識
豊中で見られる魚たち
■オイカワ(コイ科)体長*(成魚)
:10~15cm
産卵期は初夏のころで、オスは体側が金
属光沢の緑色、腹側が赤色になる婚姻色*
を帯びて美しくなります。
河川の中流域~下流域にすむ魚で、浅く
て流れの速い瀬の部分に比較的多くいま
す。
河川改修でコンクリート底になったと
ころでも生息できるので、比較的環境の悪
化にも耐えることができ、おもに川底の藻
類を食べています。
写真提供:大阪府環境農林水産総合研究所 水生生物センター
*体長:口の端から尾びれの付け根までを示します。
豊中では、猪名川、千里川、天竺川など
で多くみられます。
*婚姻色:産卵時期にだけ現れる体色の変化で、一部の
種のオスに現れます。
■コウライモロコ(コイ科)体長:7~10cm
以前はスゴモロコと混同されていた魚
で、体型は細長く、小さな黒い斑紋が散ら
ばっています。
おもに比較的大きな河川の中~下流域
の砂底の部分に生息しており、雑食性で小
さなものなら何でも食べます。
豊中では、千里川や猪名川の流れの緩や
かなところでみられます。
大阪府レッドリスト要注目種。
写真提供:大阪府環境農林水産総合研究所 水生生物センター
― 16 ―
序章
序 章
とよなかの環境政策の
推進のしくみ
― 17 ―
序章
序章 とよなかの環境政策の推進のしくみ
豊
中市環境基本計画と「豊中アジェンダ21」
豊中市では、平成7年(1995 年)10 月に制定した環境基本条例に基づき、平成 11 年(1999 年)
3 月に策定した「豊中市環境基本計画」
〔平成 17 年(2005 年)5 月改定〕と、とよなか市民環境会
議(会長:豊中市長、142 団体)が市民・事業者・行政のパートナーシップで進める行動計画
として策定した「豊中アジェンダ 21」
〔平成 17 年(2005 年)6 月改定〕の両計画を両輪として、
市民・事業者・NPO・行政の協働とパートナーシップのもと、総合的、計画的に環境行政を進
めています。
「豊中市環境基本計画」は、第 3 次豊中市総合計画の施策体系「環境と調和し共生するまち
をめざして」と連動し、
「協働とパートナーシップ」をはじめとした基本姿勢を取り入れながら、
平成 22 年(2010 年)を目標年として、環境政策への多様な主体の参画、地球環境・快適環境
の保全、循環型社会の形成、自然と共存・共生できるまちづくりなどの施策を推進するもので
す。
「豊中アジェンダ 21」は、NPO 法人とよなか市民環境会議アジェンダ 21(以下「NPO ア
ジェンダ 21」という。
)が中心となり、
「地球温暖化防止と省資源、循環の暮らし」
「自然のゆ
たかな豊中にしていこう」
「環境問題に配慮した事業活動を進めよう」「環境問題に配慮した交
通のあり方を考えよう」
「パートナーシップで地球環境を守ろう」の 5 つのテーマについて、88
の具体的な行動提案の実践に取り組むとともに、広く普及、啓発を行っています。
環
境基本計画と「豊中アジェンダ 21」の関係図
▋望ましい都市像(共有するキャッチフレーズ)
創ろう 風と光とせせらぎと
ふれあいのまち
とよなか
▋目標理念(めざすべき基本方向を定め、望ましい環境像を「とよなか市民環境会議」から提案された
短歌で表現)
参加・協働
市民参加
共存・共生
自然との共存
環境学習
地域から わがまちよくする
試みを 皆で考え
行動するまち
広域性・国際性
生き物に 触れて驚き
感動し 人の心を
育てるまちに
地球環境
次世代や 地球の未来を
考えて 暮らしや社会を
問い直すまち
朝がたに 小鳥の声で
目がさめる いのちの営み
発見できるまち
持続型社会
人にやさしい
楽しみは 川辺お散歩
出会い多く 緑いっぱい
やすらぎのまち
歴史環境
いにしえの マチカネワニの
ふるさとで 歴史の香り
感じられるまち
資源循環・負荷低減
省エネルギー
省資源
交 通
水循環
省エネへ
できることから
一歩ずつ
もったいないと
皆が言うまち
限りある
資源の節約
推し進め
未来の産業
持続するまち
車降り
歩いて楽し
散歩道
思わず寄り道
したくなるまち
陽や雨の
自然の恵み
大切に
普段の暮らしに
役立てるまち
― 18 ―
大 気
夜空見て
胸いっぱいに
深呼吸
星のきらめき
感動のまち
孫や子に
住み良い社会を
つなぐため
エコシステムを
実行するまち
序章
▋環境目標と関連モニター指標(進捗状況を確認するための具体的な数値目標)
環境目標
関連モニター指標
協働(パートナーシップ)型活動参加者数
とよなか市民環境会議・NPO 法人とよなか市民環
(とよなか市民環境展参加者数)
境会議アジェンダ 21 活動回数など
1 人あたり CO2(二酸化炭素)排出量
部門別 1 人あたり CO2(二酸化炭素)排出量など
1 人あたりエネルギー消費量
エネルギー総量の推移など
ごみの純排出量
ごみのリサイクル率など
1 人あたりの公園面積など
緑被率
雨水浸透率
透水性舗装面積など
環境基準の達成状況
二酸化窒素濃度など
▋推進施策・事業(2 つの計画による推進)
豊中市環境基本計画<施策体系>
豊中アジェンダ 21<行動提案項目分野>
(1)協働とパートナーシップに基づくまちづくりの
推進
1.市政への市民参加・参画の推進
2.市民や NPO などの自主的な公益活動の支
援・促進
分野3.多様な活動主体の協働によるまちづくり
(2)環境と調和し共生するまちをめざして
1.地球環境の保全を視野に入れたまちづくり
2.自然と共存・共生できるまちづくり
3.循環型社会づくり
4.快適環境の保全・創造と安全で健康な環境
づくり
(3)効率的・総合的な環境行政運営の推進
1.環境都市戦略の確立
2.予見的・計画的推進と評価システムの確立
3.新たな環境政策課題への対応(経済的措置、
包括的な調査・研究)
4.効率的な環境行政基盤の確立
5.環境学習の推進
●地球温暖化の防止と省資源、循環の暮らし
1.二酸化炭素排出量の削減
2.ごみの発生・排出の抑制
3.資源循環
4.水
5.化学物質
6.食育
●自然のゆたかな豊中にしていこう
1.親しみ学ぶ
2.守り育てる
3.造り広げる
4.自然に生きる
●環境問題に配慮した事業活動を進めよう
1.企業の心がけ
2.省資源・リサイクル(廃棄物の削減)
3.省エネルギー
4.グリーン購入
5.CSR(企業の社会的責任)
●環境問題に配慮した交通のあり方を考えよう
1.低公害車の導入
2.公共交通機関の利用促進
3.エコドライブ
4.気軽に安全で楽しく歩けるまちづくり+TDM
(交通需要マネジメント)
5.共同(集配システム)
●パートナーシップで地球環境を守ろう
1.環境学習
2.ネットワーク
3.共生・連携
4.情報交換
5.PR
6.地域活性化
7.財政(基盤)
― 19 ―
序章
計
画の進行管理と環境行政の推進体制
▋PDCAサイクルによる計画の進行管理と環境報告書の役割
豊中市では、環境基本計画を推進するため、PDCA サイクル〔計画(Plan)→ 取組み(Do)
→ 評価(Check)→取組みの見直し(Act)〕によって毎年、活動を評価し、総合行政評価シス
テムのスケジュールと連動させて進行管理を行っています。この中で、環境報告書(「とよなか
の環境Ⅰ」
「とよなかの環境Ⅱ」
)を 9 月と 3 月に公表し、豊中市環境審議会による評価と市民
の皆さんからの意見や提案をもとに施策や事業を見直し、改善を図りながら、望ましい都市像
をめざした取組みを進めています。
Plan
Do
(計画)
⑦ 報告書Ⅱの発行
① 環境基本計画に基
づく施策・事業の確
定、継続的改善
(取組み)
② 環境施策・事
業の実施
「とよなかの環境Ⅱ」には、環境目標の達成状
況や前年度の取組みに対する市内部の評価や市
民・環境審議会など外部からの評価を掲載してい
ます。
また、これを受けて改善した次年度からの施策
展開をお知らせしています。
とよなかの環境Ⅱ
2009 年度評価と
今後の展望
2011 年 3 月
③ 報告書Ⅰの発行
とよなかの環境Ⅰ
2009 年度活動実績
2010 年 9 月
④ 市民意見の募集
⑥ 次年度の施策・
事業の見直し
(広報、ホームページ、
環境フォーラムなどを通じて)
⑤ 環境審議会に
よる評価
Act
Check
(取組みの見直し)
(評価)
●環境行政の推進体制図(2011 年 3 月 1 日現在)
豊
中
市
労
働
組
合
連
合
会
豊中市環境基本条例
豊中市議会自治体環境宣言
平成 7 年(1995 年)10 月施行
平成 5 年(1993 年)10 月 4 日
豊中市環境基本計画
豊中アジェンダ 21
平成 11 年(1999 年)3 月策定
平成 17 年(2005 年)5 月改定
協働と
パートナーシップ
平成 11 年(1999 年)3 月策定
平成 17 年(2005 年)6 月改定
豊
環境審議会
環
境
自
治
体
推
進
協
議
会
中 市
環境委員会
市長・副市長,
部長など
幹事会
(課長など)
作業部会
(係長など)
とよなか市民
環境会議
NPO 法人
とよなか市民環境会議
アジェンダ 21
平成 8 年
(1996 年)
5 月設置
平成 15 年(2003 年)12 月
NPO 法人格取得
市民団体
NPO
事業者
官公署など
・生活部会
・事業部会
・交通部会
・自然部会
142 団体
― 20 ―
理 事 会
部 会 活 動
プロジェクト活動
・企画屋本舗
・竹炭プロジェクト
・花と緑のネット
ワークとよなか
・地球温暖化対策
プロジェクト
・あい・あいプロジェクト
序章
▋進行管理の年間スケジュール
●豊中市環境審議会
豊中市環境基本条例に基づき設置された市長
の諮問機関で、環境基本計画に関することや、
環境の保全及び創造に関する基本事項について
調査審議し、市長に意見を述べます。
現在、学識経験者 10 人、事業者 2 人、公募市
民 4 人、市民団体 4 人の 20 人で構成、任期は 2
年。学識経験者で専門委員会を設置しています。
(資料編 P28 参照)
環境基本計画の進行管理は、豊中市環境審
議会と同審議会の学識経験者で構成する専門
委員会のほか、環境行政の全庁的な組織であ
る環境委員会と同幹事会などを中心として行
っています。
また、環境施策については、豊中市総合計
画及びその実施計画との整合を図るとともに、
●環境委員会
市長、副市長、上下水道事業管理者、教育長
と部長級全員で構成し、市の主な環境施策を検
討します。
(幹事会は関係課長級で構成)
●政策会議
市長、副市長、市長が指名する部長などで構
成し、市の重要施策を審議します。
政策会議で主要な施策、事業の審議を行い、
市議会に提案されます。
これらの年間スケジュールは、概ね下図
のように実施されています。
●環境基本計画進行管理の年間スケジュール~平成 22 年度(2010 年度)
4月
5月
○
と幹事会
政策会議
とよなか市
民環境会議
9月
10 月
「
」発 と
行 よ 審議会
な
か 評価・市民
の 意見の集約
環
境
○
1月
○
「とよなか
の環境Ⅰ」
(案)に対す
る意見
○
(○)
3月
「
」発 と
行よ
な
か
の
環
境
○
(○)
○
○
○
政策会議
次年度
審議会
評価の
検討
○
2月
審議会評価・市民意見への
市の考え方(案)
政策会議
○
市民・事業者の活動
情報収集
12 月
「とよなかの環境Ⅱ」作成
○
政策会議
(○)
11 月
○
○
環境審議会
市民への
公表と意見
募集・情報収
集
8月
「とよなかの環境Ⅰ」作成
予算編成
(専門委員会)
7月
Ⅱ
環境委員会
6月
Ⅰ
とよなかの
環境Ⅰ・Ⅱ
作成
前年度
施策・事業の
実績データ
収集
予算編成
○
○
(○)
(○)
「とよなかの
環境Ⅱ」(案)
に対する意見
「とよなかの
環境Ⅰ」に対
する市民意見
の募集
○
とよなかエコ市民賞募集
― 21 ―
○市民
エコ市民賞
審査
環境展
○
エコ市民賞
表彰式
とよなか豆知識
豊中で見られる魚たち
■ドジョウ(ドジョウ科)体長:8~12cm
おもに田んぼや河川の流れの緩い泥底に
生息し、池にはあまりいません。
昔はメダカやフナとともに、身近な魚の代
表種でしたが、近年は水田の減尐や水路との
連続性がなくなった結果、非常に尐なくなっ
ています。大阪府レッドリスト絶滅危惧Ⅱ
類。
豊中では、猪名川、千里川、天竺川や水路
の流れが緩やかなところで尐しみられます。
また、近年は非常によく似た外来種のカラ
写真提供:大阪府環境農林水産総合研究所 水生生物センター
ドジョウが各地で増えています。在来のドジ
ョウより口ひげがやや長いのが特徴です。
*体長:口の端から尾びれの付け根までを示します。
■ナマズ(ナマズ科)
体長:30~60cm
おもに比較的大きな河川の下流域のよどみ
に生息しています。夜行性で、昼間は物陰や
水草の茂みの中などに潜んでいることが多い
のですが、堤防や橋の上から、悠然と泳いで
いる姿が見えることもあります。幼魚は一見、
オタマジャクシとよく似ています。
おもに魚やエビなどの動物を食べます。
豊中では、猪名川や千里川の深みでみられ
ます。
写真提供:大阪府環境農林水産総合研究所 水生生物センター
― 22 ―
第1章
平成 21 年度(2009 年度)の環境目標の状況と取組みのふりかえり
第1章
平成 21 年度(2009 年度)の
環境目標の状況と取組みのふりかえり
― 23 ―
第1章
平成 21 年度(2009 年度)の環境目標の状況と取組みのふりかえり
第1章 平成21 年度(2009 年度)の環境目標の状況と取組みのふりかえり
1.環境目標
7
つの環境目標
「豊中市環境基本計画」では、行政の施策
第 1 章では、平成 21 年度(2009 年度)の環境
を基本としながらも、市民・事業者・NPO・
目標の達成状況や、モニター指標※を用いた総
行政の協働による相乗的な効果を評価し共有
合的な分析などをまとめています。
化するため、7つの指標を定め、環境目標と
環境課題は、広域的な大気汚染問題をはじ
しています。この環境目標は、「参加・協働」
め、外的要因に左右されることも大きいこと
「広域性・国際性」
「資源循環・負荷低減」
「共
から、環境目標の達成状況だけではなく、関
存・共生」の 4 つの目標理念を代表的に表す
連モニター指標や取組み状況などもあわせて
ものです。
総合的に判断していくことが必要であるとと
らえています。
●環境目標として定めている7つの指標
1.協働(パートナーシップ)型活動参加者数
市民・事業者・NPO・行政の協働による環境活動への取組みを示す指標として、「とよなか市民環境展」の参加
者数(市内人口の一定割合)を掲げています。
2.1人あたり CO2(二酸化炭素)排出量
人間活動の及ぼす地球環境への負荷を示す指標として、産業、民生家庭、民生業務、運輸、廃棄物の各部
門を対象とした市民 1 人あたりの二酸化炭素排出量を掲げています。
3.1人あたりエネルギー消費量
資源・環境問題に対する市民・事業者等の行動を示す指標として、産業、民生家庭、民生業務、運輸の各部
門を対象とした市民 1 人あたりのエネルギー消費量を掲げています。
4.ごみの純排出量
資源・環境問題に対する市民・事業者等の行動を示す指標として、焼却処理量+埋立処理量+適正処理困
難物等のその他処理量を掲げています。
5.緑被率
都市としての快適性および多様な生態系の維持能力を示す指標として、市域に占める樹木・樹林緑被面積の
割合を掲げています。
6.雨水浸透率
市全体の土地利用状況並びに水環境の状況を総合的に示す指標として、土地の雨水浸透能力を表す雨水
浸透率(日雨量 30 ㎜程度の降雨時における雨水が地盤へ浸透する割合)を掲げています。
7.環境基準の達成状況
環境への負荷の程度と市民の健康・安全性に及ぼす影響を総合的に示す指標として、大気、水質、騒音の環
境基準が達成された地点の割合を掲げています。
※モニター指標=環境施策の達成状況や効果を定量的な指標として、毎年継続的に把握することで計画の進行管理に役立てようとするもの。
― 24 ―
第1章
平成 21 年度(2009 年度)の環境目標の状況と取組みのふりかえり
2.環境目標の進捗状況
協
働(パートナーシップ)型活動参加者数、ごみの純排出量、
1 人あたりCO2(二酸化炭素)排出量、雨水浸透率は目標値を達成
平成21年度(2009年度)の環境目標の進捗状況は、7つの環境目標のうち「協働(パートナー
シップ)型活動参加者数」
「1人あたりCO2(二酸化炭素)排出量」
「ごみの純排出量」
「雨水浸透率」
については、目標値を達成しました。
特に「1人あたりCO2(二酸化炭素)排出量」については、目標値よりもさらに8.4ポイント上回
っている状況です。
一方、平成20年度(2008年度)まで年々目標値に近づいていた「1人あたりエネルギー消費量」
は、平成21年度(2009年度)は目標値まで3.7ポイントと後退しました。
「環境基準の達成状況」については、目標値付近でほぼ横ばいの推移が続いています。
目標達成に向け、施策や事業を評価・検証し、市民・事業者・NPOと協力しながら、よりよい
環境に向けて効率的に取り組んでいきます。
●平成21年度(2009年度)環境目標の進捗状況
環境目標
目標値
協働(パートナーシ
市内人口の
ップ)型
0.5%以上
活動参加者数
直近の数値
進捗状況
0.85%
(3,300 人)
(2009 年度値)
◎
目標値に達しました。[達成年度:2006]
(p26 参照)
1人あたり CO2(二 1990 年度比 4
13.4%減
酸化炭素)排出量
~5%削減
(2009 年度値)
◎
2008 年度の数値(7.3%減)より良くなり、目
標値に達しました。[達成年度:2008]
(p28 参照)
1人あたりエネルギ 1990 年度比 2%
1.7%増
ー消費量
削減
(2009 年度値)
×
2008 年度の数値(1.3%減)より悪くなり、目
標値から遠ざかりました。
(p30 参照)
2011 年度発生
38.0%減
予測量の 33%
(2009 年度値)
削減
◎
目標値に達しました。[達成年度:2007]
(p32 参照)
ごみの
純排出量
緑被率
17%
13.1%
(2005 年度値)
×
2000 年度の数値(14.7%)より悪くなり、目
標値の 17%からは遠ざかりました。
(p34 参照)
雨水浸透率
0.21
0.25
(2006 年度値)
◎
目標値に達しました。[達成年度:2006]
(p36 参照)
環境基準の
達成状況
100%
92.9%
(2009 年度値)
△
ほぼ横ばいで推移しています。
― 25 ―
(p38 参照)
第1章
協
平成 21 年度(2009 年度)の環境目標の状況と取組みのふりかえり
働(パートナーシップ)型活動参加者数(とよなか市民環境展参加者数)
市民・事業者・NPO・行政の協働による取組みを示す指標として、
「とよなか市民環境展」
の参加者数の市内人口に占める割合を目標値にしています。
環 境 目 標 の 実 績
2009 年度値
目標値
進捗状況
0.85%(3,300 人)
市内人口の
0.5%以上
【算出方法】
とよなか市民環境展参加者数(3,300 人)÷2009 年 9 月末の市 (1,943 人)
◎
目標値に達しました
内総人口(388,544 人)×100=0.85
【現 況】
「とよなか市民環境展 2009」
協働(パートナーシップ)型活動参加者数と割合
(人)
4,500
主催:NPO 法人とよなか市民環境会議アジェンダ 21
4,300
4,000
1.5%
共催:とよなか市民環境会議・豊中市・豊中市教育
3,500
3,300
委員会・豊中市立中央公民館
3,400
3,300
1.10%
3,000
後援:環境省近畿地方環境事務所
0.87%
0.85%
2,500
・テーマ:
「-25%!未来を変える一歩に」
・日 程:平成 21 年(2009 年)12 月 11~12 日
・会 場:豊中市立市民会館
・参加者: 3,300 人
[学校参加状況]小・中学校 1,197 人
[参加団体]50 団体
2,000
0.47%
0.28% 0.31%
1,500
1,100 1,200
1,000
1.0%
0.85%
0.5%
★
0.39%
0.26% 1,500 1,800
目
標
1,000
0.0%
500
0
-0.5%
2001 2002 2003 2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010
・内 容:●環境に関する展示・体験コーナー
●子ども体験コーナー
●自然工作
●スタンプラリー
●省エネ相談会
●竹炭・木酢液の頒布
●おもしろ自転車の試乗
●エコカーの展示
●省エネ相談会などのイベント参
加者へのエコポイントチケット
「とよか」の配布
など
とよなか市民環境展 出展団体数
(団体)
70
60
49
50
40
52
55
57
48
50
42
39
27
30
20
10
0
2001
2002
2003
2004
2005
2006
2007
2008
2009 年度
(NPO 法人とよなか市民環境会議アジェンダ 21)
●私が取り組んでいるエコな活動発表・
●市民文化祭
年度
(環境政策室)
[同時開催]
展示と交流
0.5%
出展団体数は 2008 年に比べ若干増加しています。
●エコ工房
●速報:2010 年(平成 22 年)12 月 10・11 日に開催した「とよなか市民環境展 2010」の参加者数は
4,132 人でした。(詳細は平成 23 年(2011 年)9 月発行の「とよなかの環境Ⅰ」で紹介する予定)
― 26 ―
第1章
平成 21 年度(2009 年度)の環境目標の状況と取組みのふりかえり
関連モニター指標や活動実績による分析
● 自主管理・愛護活動登録団体数
自主管理・愛護活動登録団体数
人
350
自主管理協定制度は、地域の財産である公園・
250
緑道で地域住民団体と市との役割分担を明確にし
308
296
300
230
269
250
200
た協定を締結し、地域住民が主体となって市と協
150
働で管理・運営を図るものです。団体数、活動公
50
213
100
233
252
262
278
2006
2007
2008
2009
0
園数ともに毎年増加しています。
2005
年度
団体数
活動公園数
(公園みどり推進課)
●緑と食品リサイクルプラザ来場者数
緑と食品のリサイクルプラザ来場者数
人
緑と食品のリサイクルプラザでは、学校給食の
4,000
調理くずや食べ残しに、街路樹などの剪定枝を混
3,000
ぜて、堆肥「とよっぴー」
(土壌改良材)を製造し
2,000
ています。近年、農体験学習(とよっぴー農園)、
見学者数、とよっぴーまつり来場者数を合わせた
3,630
3,500
3,164
2,500
1,991
3,010
1,801
1,500
1,000
500
0
2005
来場者数は年間 3,000 人を超えています。
2006
2007
2008
2009
年度
(公園みどり推進課、NPOアジェンダ 21)
環境情報サロン利用者数
環境情報サロン利用者数
人
2005 年度以降 3,500 人前後の横ばい傾向です
が、2009 年度は昨年度に引き続き増加しています。
4,500
4,000
3,500
3,000
2,500
2,000
1,500
1,000
500
0
3,892
3,425
2005
2006
3,634
3,769
2007
2008
3,853
2009
年度
(環境政策室)
●「豊中緑化リーダー会」会員数と「豊中みどりの
交流会」等参加者数
豊中緑化リーダー会会員数と豊中みどりの交流会等参加者数
緑化リーダー会会員数とみどりの交流会等参加者数
人
緑化リーダー養成講座修了者で結成された「豊中
緑化リーダー会」では、地域でのまちづくりの一端
や公園の自主管理活動の中心になるなど、さまざま
100
90
80
70
60
50
40
30
20
10
0
な活動を続けています。「豊中緑化リーダー会」会
員数、「豊中みどりの交流会」等参加者数ともに、
809
819
人
900
800
91
542
600
62
515
700
500
400
39
300
200
100
89
2005
0
2006
緑化リーダー会会員数
豊中緑化リーダー会会員数
2007
2008
2009 年度
みどりの交流会等参加者数
豊中みどりの交流会等参加者数
(公園みどり推進課)
増加しています。
目標達成に向けて
2006 年度以降は協働(パートナーシップ)型活動参加者数の目標を毎年達成しています。また、
様々な関連モニター指標からも、市民の主体的な環境活動や協働の取組みが進んでいることが伺え
ます。今後さらなる取組みの広がりが期待されるとともに、これまでの取組みの成果を第 2 次豊中
市環境基本計画へ繋げ、多様な主体との協働による取組みを進める必要があります。
― 27 ―
第1章
1
平成 21 年度(2009 年度)の環境目標の状況と取組みのふりかえり
人あたり CO2(二酸化炭素)排出量
人間活動の及ぼす地球環境への負荷を示す指標として、「産業部門」「民生家庭部門」「民生
業務部門」
「運輸部門」
「廃棄物部門」を対象とした市民 1 人あたりの CO2(二酸化炭素)排出
量の 1990 年度比を目標値にしています。
環 境 目 標 の 実 績
2009年度値
13.4%減
【算出方法】
{(市内総 CO2 排出量(1,297,427t-CO2)÷2009 年 9 月末の市内総人
口(388,544 人))-90 年度値(3.858)}÷90 年度値(3.858)×100=-13.4
【現 況】
・2008 年度に比べ、さらに 6.1 ポイント減尐し、
率の上昇等に伴う電力排出係数の改善や、
「地
球温暖化の推進に関する法律施行令」の一部
対1990年度比
4~5%削減
◎
目標値に達しました
1人あたり二酸化炭素排出量
増減率
5.0
3.3%
4%
2.7%
4.5
2%
0.0%
4.0
3.86
0.15
3.96
3.98
0.20
0.16
3.84
0.94
1.07
3.61
0.13
0.89
3.74
0.15
-3.0%
3.58
0.17
-2%
3.34
0.13
0.87
0.86
0.88
3.0
す。
0%
-0.6%
0.17
3.5
0.84
改正による排出係数の変更などが考えられま
進捗状況
t-CO2 /人・年
基準年度(1990 年度)比 13.4%減となりました。
・主な原因としては、原子力発電所の設備利用
目標値
目
標
-4%
-4%
-5%
-6%
0.84
2.5
0.63
-7.3%
0.66
0.71
・部門別の推移を見ると、2008 年度と比較して
全ての部門で減尐していますが、特に民生家
庭部門の減尐幅が最も大きくなっています。
・民生家庭部門における減尐に向けて、グリー
-6.5%
1.00
-8%
0.94
0.93
0.87
2.0
-10%
0.89
1.05
-12%
1.19
1.5
-13.4%
1.20
1.21
1.0
1.14
1.22
廃棄物部門
-14%
運輸部門
1.16
1.03
民生業務部門
-16%
ン家電の購入を進める家電エコポイント制度
や、補助制度を利用した太陽光発電システム
の設置などの取組みが行なわれています。そ
民生家庭部門
0.5
1.18
0.97
産業部門
0.83
-18%
0.55
0.53
0.56
0.51
0.0
1990
1995
2000
2005
2006
2007
2008
0.424
16.3
0.394
18.0
0.378
16.6
0.358
19.5
0.338
14.7
0.366
18.1
0.355
20.4
の他、家庭における省エネ機器の普及や省エ
・廃棄物部門は、廃プラ混入率※1 の低下により、
2009
0.294
16.4
増減率
-20%
2010 年度
上段:(電気の排出係数)※2
下段:(廃プラ混入率)
ネ意識の高まりによる継続的な節約努力など
もなされています。
0.46
※1 焼却ごみに含まれるプラスチックの割合で、ごみ質分析
結果から算定しており、毎年度変動します。
※2 「電気の排出係数」p67 を参照
減尐しました。
運輸部門の
CO2 排出量の割合(内訳)
(全国)
運輸部門における二酸化炭素排出量(内訳)
民生家庭部門の
CO2 排出量のエネルギー別割合(豊中市)
民生家庭部門のCO2排出量(エネルギー別)
鉄道3%
航空4%
灯油3.2%
船舶5%
プロパンガス0.6%
タクシー2%
バス2%
営業用貨物車
17%
自家用乗用車
49%
都市ガス
33.9%
自家用貨物車
18%
電力
62.3%
国土交通省ホームページ 「運輸部門における二酸化
炭素排出量(内訳)
」2008 年度データより作成
注 1)2009 年度の値の算出にあたっては、統計資料で 2009 年度値が出されていないものは最新値を使用しています。
注 2)車からの温室効果ガス排出量については、自家用乗用車(一部業務用の乗用車も含む)も、運輸部門に含んでいます。
― 28 ―
第1章
平成 21 年度(2009 年度)の環境目標の状況と取組みのふりかえり
関連モニター指標や活動実績による分析
●民生家庭部門 CO2 排出量
民生家庭部門 CO2 排出量
t-CO 2 /世帯
・ 民生家庭部門における CO2 排出量削減の取組 3.20
みが大きく進みました。
3.00
・ 世帯あたりの CO2排出量は 2.40t-CO2/世帯で、
1990 年度から最も低くなっています。
2.80
・ 1 人あたりの CO2 排出量についても、通常は世
2.60
帯あたりの人数が減ることにより増加が見込
まれますが、逆に 1990 年度から最も低い 2.40
1.03t-CO2/人となりました。
2.20
・ 市民の環境意識の高まりや取組みの継続が削
2.00
減につながっていると考えられます。
0.0
・ 今後とも、大きな割合を占める民生家庭部門
0
での取組みの継続が期待されます。
t-CO 2 / 人
1.30
1.26
3.03
2.96
1.20
2.83
1.25
3.02
1.22
1.20
1.16
1.14
1.19
2.87
2.71
1.15
2.71
2.40
1.05
1.10
1.05
1.03
1.00
0.95
1990
1995
2000
2005
2006
2007
2008
2009
0.0
0.90
年度
世帯あたりCO2排出量[t-CO2/世帯]
世帯あたりCO
2
22排出量(t-CO 2 /世帯)
1人あたりCO
1人あたりCO2排出量[t-CO2/人]
2 排出量(t-CO 2 /人)
●基礎データ
豊中市の人口(人)
豊中市の世帯数(世帯)
1世帯あたり平均人数
1990
1995
2000
2005
2006
2007
2008
2009
409,837
151,489
2.71
387,198
162,870
2.38
391,726
159,146
2.46
386,623
161,418
2.40
398,908
155,001
2.57
387,018
164,156
2.36
388,373
166,151
2.34
388,544
167,194
2.32
●民生業務部門 CO2 排出量
民生業務部門 CO2 排出量
t-CO 2 /㎡
0.160
31.325
31.054
0.140
t-CO 2 / 事業所
33.000
31.526
31.000
29.905
29.300
0.138
29.000
27.000
0.120
21.699
0.100
25.000
0.121
19.421
18.683
0.110 23.000
0.119
0.114
0.108
21.000
・ 2008 年度に引き続き、事業所あたり CO2 排
出量、床面積あたり CO2 排出量ともに減尐
しました。
・ 特に床面積あたり CO2 排出量については、
2008 年度より 3.5%減となっています。
・ 各事業所における省エネの取組みが進んで
いることが考えられます。
19.000
0.092
17.000
0.091
15.000
0
0.080
0
1990
1995
2000
2005
2006
2007
2008
2009 年度
床面積(㎡)あたりCO2排出量[t-CO2/㎡]
床面積(㎡)あたりCO 2 排出量(t-CO 2 /㎡)
1事業所あたりCO2排出量[t-CO2/事業所]
1事業所あたりCO 2 排出量(t-CO 2 /事業所)
目標達成に向けて
2009 年度は、基準年度(1990 年度)比 13.4%減となり、目標を大きく達成しました。しかしなが
らエネルギー消費量は増加しており、目標達成の背景としては電力排出係数の改善の影響が大きいこ
とから、今後 CO2 を含めた温室効果ガス排出量の削減に向け、排出割合が最も大きい民生家庭部門の
マイナス
排出削減を中心に取り組む必要があります。具体的には、
「地球温暖化防止地域計画(チャレンジ -
70 プラン)
」に掲げている、太陽光発電等の再生可能エネルギーの普及策や、自動車の利用抑制と公
共交通機関利用への転換促進の施策などの取組みを進めていきます。
― 29 ―
第1章
1
平成 21 年度(2009 年度)の環境目標の状況と取組みのふりかえり
人あたりエネルギー消費量
資源・環境問題に対する市民レベルの行動を総合的に示す指標として、
「産業部門」
「民生家
庭部門」
「民生業務部門」
「運輸部門」を対象とした市民 1 人あたりのエネルギー消費量の 1990
年度比を目標値にしています。
環 境 目 標 の 実 績
2009年度値
目標値
進捗状況
1.7%増
【現 況】
・2008 年度に比べ 3.0 ポイント増加しま
した。また、1990 年度値より 1.7%増
×
対1990年度比
2%削減
【算出方法】
{(市内総エネルギー消費量(18,369,555GJ)÷2009 年 9 月末の市
内総人口(388,544 人))-90 年度値(46.47)}÷90 年度値(46.47)×
100=1.7
2008 年度値より悪
くなり、目標値から
遠ざかりました
1人あたりエネルギー消費量
増減率
GJ/人・年
70
10%
8%
加しました。
60
5.6%
5.4%
49.08
48.98
6%
・電気のエネルギー消費量が増加し、ま
3.1%
た都市ガスについては、使用量は減尐
50
用量をエネルギー量に換算する係数が
47.79
4%
2.3%
47.28
47.56
45.87
0.0%
したものの、
「地球温暖化の推進に関す
る法律施行令」の一部改正により、使
46.47
2.8%
47.90
40
12.00
12.99
15.41
13.46
1.7%
0%
12.81
12.68
12.41
-1.3%
6.68
-2%
★
-2.0%
12.54
30
2%
目標
-4%
7.26
8.23
13.28
12.73
12.34
変更されたことに伴い、エネルギー消
12.93
-6%
11.88
運輸部門
-8%
12.58
費量が増加しました。
20
14.75
民生業務部門
15.09
15.80
15.39
15.52
-10%
15.07
15.51
民生家庭部門
産業部門
-12%
10
15.22
増減率
12.44
10.35
6.91
6.85
7.01
6.38
6.42
2005
2006
2007
2008
2009
0
-14%
-16%
1990
1995
2000
年度
2010
関連モニター指標や活動実績による分析
●部門別 1 人あたりエネルギー消費量の推移
部門別1人あたりエネルギー消費量伸び率(1990年度:100)
・別門別の推移を見ると、運輸部門は
250
減尐したものの、産業・民生家庭・
200
民生業務部門はエネルギー消費量
150
が増加しました。
198.9
100.0
117.2
112.1
108.7
81.8
100
128.4
190.7
184.9
193.7
177.9
125.6
122.4
123.4
119.8
123.3
108.2
106.8
105.7
104.5
103.4
45.4
45.0
46.1
41.9
42.2
123.2
120.0
産業部門
50
民生家庭部門
68.1
民生業務部門
運輸部門
0
1990
1995
2000
2005
2006
2007
2008
注)2009 年度の値の算出にあたっては、統計資料で 2009 年度値が出されていないものは最新値を使用しています。
― 30 ―
年度
2009
第1章
平成 21 年度(2009 年度)の環境目標の状況と取組みのふりかえり
関連モニター指標や活動実績による分析
●民生家庭部門
・ 電力が約半分(50.9%)を占めてお
り、都市ガスと合わせると 9 割を超
エネルギー種類別の割合(民生家庭部門)
民生家庭部門のエネルギー割合
えています。
灯油 3.1%
・ エネルギー消費量の削減に向けて、
プロパンガス 0.7%
夏にすだれや緑のカーテンで直射
日光を防いだり、冬に窓の断熱化な
どで暖かさを逃がさない工夫をす
都市ガス
45.3%
ることで、エアコンなどの冷暖房機
電力
50.9%
器の使用を減らすことができます。
そのほか、普段からまめに電気を消
すなどの実践が省エネにつながり
ます。また、買い替え時期に高効率
の給湯器やエアコンの導入を図る
ことも効果的です。
●民生業務部門
・ 民生家庭部門と同様に、電力の割合
エネルギー種類別の割合(民生業務部門)
民生業務部門のエネルギー割合
が最も多く、公衆浴場や給湯用ボイ
プロパンガス 3.2%
灯油 8.7%
ラーなどで使用されるA重油も 1 割
ほどを占めています。
A重油
10.1%
・ エネルギー消費量を削減するため
電力
42.8%
に、機器等の更新の際、高効率の機
器や LED 照明の導入を図ったり、事
都市ガス
35.3%
務機器を使用しない時には電源を
切るなどの省エネ行動を実践する
ことが大切です。
目標達成に向けて
2009 年度は、基準年度(1990 年度)比 1.7%増となりました。エネルギー削減を進めるために、
「地
マイナス
球温暖化防止地域計画(チャレンジ - 70 プラン)
」に掲げた具体的戦略の促進として、省エネ相談
会や省エネ診断の実施などにより、省エネ行動や高効率家電への買い替えについて、普及促進を図り
ます。
CO2(二酸化炭素)排出量は電気の排出係数等により大きく影響を受けますが、比較的そうした影
響が尐ないエネルギー消費量について推移を見守り、削減を図ることが重要であると考えています。
― 31 ―
第1章
ご
平成 21 年度(2009 年度)の環境目標の状況と取組みのふりかえり
みの純排出量
資源・環境問題に対する市民・事業者等の行動を示す指標として、ごみの純排出量※1 削減を
めざし、対 2011 年度のごみ発生予測量※2 に対する削減率を目標値にしています。
環
境 目 標
の 実 績
目標値
進捗状況
38.0%減
2009年度値
平成 23(2011)年
【算出方法】={焼却処理量(111,411 トン)+埋立処理量(3,917 トン)+適正 度のごみ発生予
処理困難物等のその他処理量(222 トン)-ごみ発生予測量(186,455 トン)} 測量の 33%削減 目標値に達しました
◎
(対2011年度ごみ発生予測量)
÷ごみ発生予測量(186,455 トン)×100=-38.0
【現 況】
・ ごみの純排出量は引き続き減尐しています。
・ ごみ総量も減少しました。これは、景気の低迷な
どの社会情勢の変化に加え、ごみ減量・リサイク
ル意識の向上などが考えられます。
・ 紙類や缶などの資源物については、資源回収業
者に直接引き渡す地域団体の増加などにより回
収量が減少し、市におけるリサイクル率も減少傾
向にあります。
ごみ総量、リサイクル率 ※3の推移
(t)
ごみ総量
(%)
リサイクル率(%) 200,000
180,000
160,000
14.00
12.27 12.08
12.11
11.99
11.45
12.06
12.98 13.00
161,150
156,809 153,574
159,808 160,991
149,780 144,140
140,000
12.76
12.48
144,141
132,615
142,111
120,000
12.00
11.94
11.70
(減量推進課)
10.00
(減量推進課)
122,525
127,382
8.00
※1 ごみの純排出量(ごみ処理量)=焼却処理量+埋立処理量+適
正処理困難物等のその他処理量。
※2 ごみ発生予測量=このまま対策を講じなければ発生すると予測され
るごみの量。第 2 次豊中市一般廃棄物処理基本計画では、2011 年度
のごみ発生予測量を 186,455 トンと予測しています。
※3 リサイクル率=ごみの総処理量のうち資源化される量と集団回
収等による資源化の量の割合。
(ごみからの資源化量+集団回収
等の資源化量)÷(ごみの総処理量+集団回収等による資源化量)
×100
100,000
6.00
80,000
60,000
4.00
40,000
2.00
20,000
0
1998
1999
2000
2001
2002
2003
2004
2005
2006
2007
2008
2009
0.00
年度
(減量推進課)
関連モニター指標や活動実績による分析
●家庭系・事業系ごみの処理量
・ 家庭系ごみ・事業系ごみとも処理量
が引き続き減尐しています。
家庭系・事業系ごみ処理量
(t)
180,000
事業系ごみ処理量
家庭系ごみ処理量
160,000
140,000
94,689
120,000
91,263
・ 家庭系ごみは、約 2%減尐しました。100,000
87,392
85,673
86,398
・ 事業系ごみは、約 6%減尐しました。 80,000
・ 要因として、リサイクル意識の定着
や、継続的な景気の低迷などの社会
情勢の変化が考えられます。
81,522
78,784
77,256
51,093
48,598
45,269
60,000
40,000
58,885
58,518
20,000
56,772
56,438
57,743
2005
2006
0
2002
2003
2004
2007
2008
2009 年度
(減量推進課)
― 32 ―
第1章
平成 21 年度(2009 年度)の環境目標の状況と取組みのふりかえり
焼却処理量と埋立処理量の推移
●焼却処理量と埋立処理量
8,000
・焼却処理量、埋立処理量ともに減尐傾
向にあります。
160,000
137,739
134,626
7,000
6,000
しかし、豊中市のごみの最終処分先で
129,703
119,883
128,600 127,470
5,155
140,000
115,612
4,865
120,000
111,411
100,000 焼
3,917
却
80,000 処
理
60,000
量
ー(フェニックスセンター)の埋立処
埋 5,000
立
処 4,000
理
量 3,000
分場の残余期間が 10 年余りであるこ
2,000
40,000
とを考えるとさらなるごみの減量が
1,000
20,000
必要です。(2009 年度「とよなかの環
0
ある大阪湾広域臨海環境整備センタ
2002
境Ⅰ」P.21 参照)。
2003
2004
2005
4,373
事業系ごみ
プラスチック類
10.6 紙類
11.1
39.1
古紙類
その他紙製容器包装
5.2
(法律対象物のみ)
5.3
びん類 1.1
飲料水のアルミ缶 0.4
金属類 1.8
飲料水のスチール缶 0.9
金属単体製品 0.5
資源化
可能物計
25.3%
34.9
剪定枝 0.7
0
年度
2009
(減量推進課)
プラスチック類 0.6
2.1
色付紙
3.4
2.0
6.5
6.5
紙類
16.5
資源化できないもの
再生可能な紙
資源化
可能物計
20.4%
印刷・出版残紙 0.0
その他再生可能な紙
繊維類(衣服) 0.5
リターナブルびん 0.0
ガラス類(びん類) 1.1
ワンウェイびん(化粧品を除く) 1.1
飲料アルミ缶 0.1
金属類(缶類) 1.7
飲料スチール缶 0.6
その他の缶(スプレー缶を除く) 1.0
49.7
繊維類(衣服) 0.7
厨芥類
(流出水分含む)
2008
色白紙 1.1
段ボール
資源化できないもの
2007
紙パック(アルミコーティング無し) 0.3
そのままの状態で捨てられた新聞紙
雑誌・書籍 1.0
その他プラスチック
製容器包装
紙パック 0.6
9.7
4,081
焼却処理量(トン)
・焼却処理量(トン)
ペットボトル 0.6
トロ箱 0.0
ペットボトル(収集対象のみ) 0.9
4,154
2006
埋立処理量(トン)
・埋立処理量(トン)
●ごみの組成(排出時点)
家庭系ごみ
4,331
4,017
堆肥化
可能物計
35.6%
売れ残り食品 5.9
一般厨芥類
(平成 21 年 1~2 月の家庭系ごみ質調査結果より)
(減量推進課)
堆肥化
可能物計
29.9%
加工原料・製品くず 11.0
13.0
(平成 21 年 12 月の事業系ごみ質調査結果より)
(減量推進課)
・ 家庭や事業所から排出されたごみの組
・ また、厨芥類などの堆肥化可能なごみが
成を分析すると、家庭系ごみの約 25%が
家庭系では約 36%、事業系では約 30%
プラスチック類や紙類などの資源化可
含まれています。
能物であり、事業系ごみの約 20%が紙類
などの資源化可能物でした。
ごみ処理に係る費用の決算指数の推移(平成5年度=100)
(指数:%)
●ごみ処理に係る費用
105
100
100
・平成5年度(1993 年度)のごみ処理に係
る費用(約 70 億円)を 100 として比較す
ると、平成 21 年度(2009 年度)は 70 と
なっています。
・平成 21 年度(2009 年度)のごみ処理に係
ごみ処理に係る費用
98
96
95
95
92
91
90
86
85
85
86
86
83
80
79
78
77
76
75
74
70
70
65
60
る経費は約 49 億円、市民1人あたりでは
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
21
(平成 22 年度廃棄物対策事業概要をもとに作成)
約 1 万 3 千円です。
)
(減量推進課)
目標達成に向けて
平成 19 年度(2007 年度)以降、ごみの減尐傾向が続き、引き続き目標値を達成しています。しか
し、本市のごみの最終処分先であるフェニックスセンターの埋立処分場の残余期間がわずかであるこ
とからも、さらなるごみ減量に向けた取組みを推進していく必要があります。
― 33 ―
第1章
緑
平成 21 年度(2009 年度)の環境目標の状況と取組みのふりかえり
被率
都市としての快適性および多様な生態系の維持能力を示す指標として、市域に占める樹林・
樹木緑被面積の割合を目標値にしています。
(緑被調査は 5 年ごとに行うため、2005 年度値を掲載)
環
境 目 標
の 実 績
目標値
進捗状況
13.1%
2005年度値
×
【算出方法】
樹林・樹木緑被面積(4.8048k ㎡)÷総面積(36.6k ㎡)×100=13.1
【現 況】
17%
%
20
・1990 年をピークに、大規模開発や住宅の建
2000 年 度 値 よ り
数値が悪くなり、
目標値から遠ざ
かりました
緑被率
目標 17%
替えなどにより減尐傾向が続いています。
18
・「1 人あたり公園緑地面積」は毎年増加傾向
17.1
15.6
16
15.5
14.9
にあり、公有地の緑化をさらに推進すると
14.7
14
ともに、市民・事業者の協力を得ながら、
地域の特性を考慮して民有地における緑化
13.1
12
推進を進めていく必要があります。
11.5
100
・身近な“みどり”を推し量る指標としての
1964
1975
1985 1990 1995 2000 2005 2010
年度
(公園みどり推進課)
「みどり率」の向上をめざし、市民との協働
により緑化活動に取り組んでいます。
≪参考≫
●みどり率=(樹林・樹木+草地・農地+水面+屋上緑化)÷市域面積[2005 年度値:23.2%]
(2005 年の緑被調査時に初めて「みどり率」の調査を行いました)
関連モニター指標や活動実績による分析
●開発面積に対する
×万m
開発面積に対する緑地面積の割合
(環境配慮実績※)
2
%
60
40
緑地面積の割合
・ 2007 年度は大規模な
公園や緑地の整備が
30
24.7
40
20.7
行われたため、緑地
面積の割合が高くな
っていますが、その
35
34.8
50
30
17.3
19.5
18.7
19.8
16.3
21.5
25.2
15.6
20.3
20
16.7
14.1
9.9
2.9
1.6
2.9
3.8
2.9
5.4
4.7
2.3
3.5
15
18.3
14.6
11.0
2.1
20
20.5
10
他の年度は 20%前後で
16.9 17.6
23.8
15.1
14.7
25
21.0
19.9
13.2
13.9
4.8
3.8
3.3
2006 2007 2008
2009
年度
2.6
0
推移しています。
10
5
0
1996
1997 1998
1999 2000 2001
開発面積
2002 2003
2004 2005
緑地面積
緑地面積の割合
(環境政策室)
※環境配慮実績=開発事業などを行う場合、環境配慮指針運用基準の中に「敷地内緑化」「雨水浸透」「雨水利用」などを定めています。
グラフの開発面積と緑地面積のうち、2005 年度値は「豊中市環境の保全等の推進に関する条例」(2005 年 10 月施行)の施行前と施行後
の合算数値になっています。開発面積(前 13.3 万㎡+後 7.2 万㎡)、緑地面積(前 2.0 万㎡+後 1.5 万㎡)
― 34 ―
第1章
平成 21 年度(2009 年度)の環境目標の状況と取組みのふりかえり
●1 人あたり公園緑地面積
●ストック系みどり
・公園緑地総面積の増加により、1 人あたりの公園
・ 保護樹の本数は、ほぼ横ばいで推移してい
緑地面積は増加しています。
ます。
1人あたり公園緑地面積
(m2)
保護樹の本数
保護樹木数
本
8.00
140
120
7.50
6.84 6.89 6.92
7.00
6.50
6.26
6.31
6.35
6.36
6.42
6.45
6.58
112
111
108
106
2005
2006
2007
2008
112
100
80
60
40
6.00
20
5.500
0
2000 2001 2002 2003 2004 2005 2006 2007 2008 2009 年度
2009
年度
(公園みどり推進課)
(公園みどり推進課)
●フロー系みどり
・フロー系みどりについては、学校におけるみど
学校におけるみどりのカーテン実施数
件
りのカーテン実施数に大きな進展が見られま
25
す。
20
●ストック系みどり
公園、街路樹など、永続的なみどりのことを意味して
います。
●フロー系みどり
花壇、道路予定地を利用した緑化など、暫定的なみど
りのことを意味しています。
23
16
15
10
5
1
0
2007
2008
2009
年度
(公園みどり推進課)
●市民の関わり
・ 市民の関わりは、自主管理制度登録箇所数が公園、緑道ともに増加傾向にあり、市民による緑化
に進展が見られます。
自主管理制度登録緑道箇所数
自主管理制度登録公園箇所数
箇所
250
200
箇所
30
166
178
187
188
199
25
20
150
19
19
19
2005
2006
2007
20
21
15
100
10
50
5
0
2005
2006
2007
2008
2009 年度
(公園みどり推進課)
0
2008
2009 年度
(公園みどり推進課)
目標達成に向けて
「都市計画マスタープラン」や「第 3 次総合計画後期基本計画」と整合性を図りながら、公園・緑
地等を計画的に位置づけると共に、今後は市民・事業者などの民有地の緑化を進めるための仕組みや
取組みをより充実させます。また、
「豊中市みどりの基本計画」施策推進と、市民・事業者との連携
によるみどりを増やす取組みを今後も継続的に行っていきます。
― 35 ―
第1章
雨
平成 21 年度(2009 年度)の環境目標の状況と取組みのふりかえり
水浸透率
市全体の土地利用状況ならびに水環境の状況を総合的に示す指標として、土地の雨水浸透能力
を表わす雨水浸透率(日雨量 30mm程度の降雨時における雨水が地盤へ浸透する割合)を目標
値にしています。
環 境 目 標 の 実 績
2006年度値
目標値
進捗状況
0.21
◎
0.25
【算出方法】
Σ(土地利用別面積×基準雨水浸透率)÷土地利用面積
目標値に達しました
【現 況】
雨水浸透率
0.26
0.25
・ 目標値に達しました。
0.250
0.24
0.23
0.22
・ 公共施設や民有地での雨水浸透に配慮した整備
が進展しました。
目
標
0.21
★
0.21
・ また、地盤の状態には、地下水位の高い地点な
0.20
どもあることから、環境面だけでなく防災面に
0.199
0.199
0.19
0.18
も配慮しながら雨水浸透のあり方について検討
0.189
0.17
する必要があります。
0
0.16
1990
1994
2000
2006
2010
年度
(環境政策室)
関連モニター指標や活動実績による分析
●環境配慮指針による透水面積
開発面積に対する透水面積の割合
・環境配慮実績※としての透水面積の割
×万m
合は、2008 年度に比べ増加していま
40
す。
35
開発面積に対する透水面積の割合
※
[環境配慮実績]
[環境配慮実績]※
2
65
開発面積
透水面積
透水面積の割合
※環境配慮実績=開発事業などを行う場合、環境配慮
指針運用基準の中に「敷地内緑化」「雨水浸透」「雨水
利用」などを定めています。
グラフの透水面積のうち、2005 年度値は「豊中市環
境の保全等の推進に関する条例」(2005 年 10 月施
行)の施行前と施行後の合算数値になっています。
(前 4.07ha+後 2.55ha)
20
34.2
36.4
45
38.4
25.2
23.8
36.9
32.4
33.1
20.3
33.1
33.1
27.0
20.5
14.6
13.2
15
6.6
5.8
5.4
25
13.9
8.8
8.3
7.0
35
18.3
15.1
14.7
15
10
55
47.3
30
25
%
4.8
5
6.6
4.9
4.4
0
5
-5
2000
2001
2002
2003
2004
2005
2006
2007
2008
2009
年度
(環境政策室)
― 36 ―
第1章
平成 21 年度(2009 年度)の環境目標の状況と取組みのふりかえり
●透水性舗装面積(市道)
透水性舗装面積(市道)
(㎡)
(ha)
7,000
・新規および改良を伴う道路工
事による透水性舗装 ※ 面積の
2009 年度までの累計は 9.17ha
6,000
(
単
年
度
)
6.20
5,000
7.64 7.98
8.32
8.75
10.0
9.0
9.17
8.0 (
累
7.28
7.0 6.0 計
5.0 )
4.0
3.0
4,314 4,197
3,596
2,996
3,397 3,454
単年度
1,669 1,588
2,000
※透水性舗装:雨水を多孔質な表層
から路盤、路床に透水保水させる
舗装のこと。
6.37 6.53 6.66
4,000
3,000
です。
6,179
累計
1,359
2.0
1.0
0.0
1,000
0
2000 2001 2002 2003 2004 2005 2006 2007 2008 2009 年度
※新規および改良を伴う道路工事による透水性舗装面積の実績
(道路建設課)
●雨水再利用量
雨水再利用量(年度ごと)
(トン)
2,500
環境配慮実績としての雨水再利
と推察されます。
雨水再利用量:環境配慮指針の中で、
樹木の散水、トイレの流し水、車の
洗車等の雨水の再利用を図るための
雨水貯留施設を設けるよう、協議を
行っています。
2,234
50
43
計画値
用量の計画値は、新築の物件数が
減ったことにより減尐傾向にある
(件)
2,000
(
計
画 1,500
容
量 1,000
計画容量
1,997
40
33
29
28
1,359
1,085
(
計
30 画
値
32
1,228
25
1,066
)
16
578
14
13
395
500
192
20 )
10
10
147
0
0
2000 2001 2002 2003 2004 2005 2006 2007 2008 2009 年度
(環境政策室)
●雨水タンク
雨水貯留タンク(年度ごと)
(㍑)
雨水タンクの助成件数につい
ては、予算限度額内でほぼ横ばい
となっています。
(件)
50
8,000
容量
7,000
( 6,000
容
5,000
量
)
5,877
28
5,627
27
4,000
助成件数
4,840
25
3,000
2,000
40 (
設
置
30 助
成
20 件
数
10 )
1,000
0
0
2007
2008
2009
年度
(環境政策室)
目標達成に向けて
今後も、市道の透水性舗装の整備、環境配慮指針による透水面積の確保などの施策を実施していき
ます。また、雨水利用や下水処理水の再利用をはじめ、水資源の有効活用に関しても継続的に取り組
みます。
― 37 ―
第1章
環
平成 21 年度(2009 年度)の環境目標の状況と取組みのふりかえり
境基準の達成状況
環境への負荷の程度と市民の健康・安全性に及ぼす影響を総合的に示す指標として、大気、
水質、土壌、騒音の環境基準が達成された地点の割合を目標値にしています。
環 境 目 標 の 実 績
2009年度値
目標値
92.9%
100%
達成
【算出方法】
環境基準達成地点数(Σ項目数×適合地点数)÷総測定地点数(Σ
項目数×測定地点数)
進捗状況
△
ほぼ横ばいで推移して
います
【現 況】
・ 2008 年度に環境基準を満たしていた 神崎川新三国橋で、ダイオキシン類(河川)および水質(生
活環境項目・生物化学的酸素要求量(BOD)の 75%値)が環境基準不適合となっています。
・ 環境騒音平均値(道路)でも、2008 年度に比べ環境基準不適合地点が増えています。
・ 近年は目標値に近い高い値で推移していますが、光化学オキシダント、航空機騒音などで環境
基準超過が続いています。
%
環境基準の達成状況<単年度値>
100★
100.0
95.0
94.4
95.0
94.1
94.3
目
標
94.3
93.5
93.5
93.8
92.9
93.2
91.5
90.0
88.7
85.0
80.0
1995 1996 1997 1998 1999 2000 2001 2002 2003 2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010
年度
(環境政策室)
― 38 ―
第1章
平成 21 年度(2009 年度)の環境目標の状況と取組みのふりかえり
関連モニター指標による分析
【大気の状況】
光化学オキシダント環境基準
超過時間数経年変化
時間
市内 3 地点(千里局、市役所局、千成局)で、
600
大気汚染の原因となる二酸化窒素・一酸化炭素・
501
500
※
二酸化硫黄・浮遊粒子状物質 ・光化学オキシダント
400
387
・有害大気汚染物質濃度を常時監視しています。
368
373
279
300
242
このうち、光化学スモッグの原因となる光化学
271
200
オキシダントが基準値を超えています。
222
248
233
272
202
268
246
199
201
217
201
194
180
100
光化学オキシダントは全国的に基準値を超えて
59
98
70
59
93
83
0
おり、国や大阪府において規制を強化するなど、
1990
1995
2000
2001
2002
千里局
対策が進められています。
2003
2004
2005
2006
市役所局
2007
2008
千成局
2009
年度
※浮遊粒子状物質:用語解説 P.69 参照。
【水質・土壌の状況】
●ダイオキシン類
●生物化学的酸素要求量※75%値
測定 3 地点のうち 1 地点で基準を達成していま
すが、猪名川の利倉橋および神崎川の新三国橋
河川の生物化学的酸素要求量75%値の
経年度変化
mg/㍑
13
12
ダイオキシン類濃度経年変化
pg-TEQ/L
4
12.0
11.0
11
10.0
10.0
10.0
9.8
8.4
9.6
8.5
8
7.1
3
2.5
7.1
7
6
5
2
5.5
4.8
4.6
3.7
4
3.2
1.5
3.8
4.4
2.3
3
2.4
2.2
1.2
1.4
1.9
1.4
1.6
1.3
1.3
0
1990
1995
2000
2001
1.0
2003
神崎川新三国橋
0.8
2003
1.7
1.1
2004
1
0.5
1.5
2
1
ダイオキシン類濃度
千里川流末
(環境基準:1pg-TE
Q/㍑以下)
府実施
3.2
3.5
10.7
10
9
壌は測定地点において基準を達成していま
す。
において達成しませんでした。
14
神崎川の測定地点で基準値を超えました。土
2005
1.4
2006
千里川流末
2007
0
1.0
2008
2009
1.7
1.4
1.6
1.8
1.8
1.1
1.4
0.84
0.37 0.27 0.32
0.22
0.08 0.10 0.20
0.17 0.11
ダイオキシン類濃度
神崎川流末
(環境基準:
1pg-TEQ/g以下)
府実施
2001 2002 2003 2004 2005 2006 2007 2008 2009 年度
年度
猪名川利倉橋
※生物化学的酸素要求量:用語解説 P.67 参照。
航空機騒音経年変化
豊島温水プール(WECPNL)
dB
95.0
【騒音】
利倉センター(WECPNL)
●環境騒音(道路・・・住居系 昼間・夜間、商工業系 昼間・夜間)
→
90.0
ローズ文化ホール
(WECPNL)
野田センター(WECPNL)
85.0
超過が続いています。
80.0
●航空機騒音(原田センターほか空港周辺 8 か所)
服部寿センター(WECPNL)
75.0
青年の家いぶき(WECPNL)
超過が続いていますが、改善の傾向が見ら
れます。
70.0
原田センター(WECPNL)
0
65.0
19
9
19 0
9
20 5
0
20 0
0
20 1
0
20 2
0
20 3
0
20 4
0
20 5
0
20 6
0
20 7
0
20 8
09
→
豊南小学校(WECPNL)
年度
目標達成に向けて
環境基準達成の難しい光化学オキシダントや環境騒音、航空機騒音など、市独自で解決しない広域
的な取組みが必要な事案については、引き続き国や大阪府に積極的に働きかけていきます。また、神
崎川新三国橋における水質のダイオキシン類や生物化学的酸素要求量(BOD)など、今回新たに基準
を超えた項目については、今後、継続的に注視していきます。
― 39 ―
第1章
平成 21 年度(2009 年度)の環境目標の状況と取組みのふりかえり
●環境基準項目の達成状況一覧
指 標
測定地点等
平成21年度
環境基準値等
(2009年度)
二酸化窒素
日平均値の98%値
一酸化炭素
日平均値の2%除外値
二酸化硫黄
日平均値の2%除外値
大気
浮遊粒子状物質
日平均値の2%除外値
千里局
0.048
市役所局
0.042
千成局
0.043
市役所局
0.9
市役所局
0.010
千成局
0.009
千里局
0.055
市役所局
0.041
日平均値の2%除外値が
0.04ppm以下であること
日平均値の2%除外値が
0.1mg/㎥以下であること
B
1
0
1
0
1
0
1
0
1
0
1
0
1
0
1
0
千成局
0.063
1
0
368
1
1
千里局
217
1
1
千成局
501
1
1
市役所局
0.0017
1
0
千成局
0.0014
1
0
トリクロロエチレン
千成局
0.00044
年平均値0.2mg/㎥以下
1
0
テトラクロロエチレン
千成局
0.00030
年平均値0.2mg/㎥以下
1
0
ジクロロメタン
千成局
0.0021
年平均値0.15mg/㎥以下
1
0
市役所局
0.025
0
0.072
年平均値0.6pg-TEQ/㎥
以下
1
千成局
1
0
1
0
1
1
ベンゼン
大気
ダイオキシ
ン類
日平均値の2%除外値が
10ppm以下であること
A
市役所局
光化学オキシダント
環境基準超過時間数
有害大気汚
染物質濃度
日平均値の98%値が
0.06ppmを超えないこと
環境基準不適合状況※1
河川
地下水
土壌
千里川
流 末
0.11
神崎川
新三国橋
1.1
実施せず
庄本公園
水質
年平均値0.003mg/㎥以下
年平均値1pg-TEQ/ℓ以下
0/3
0/1
0/2
短期的評価 適
短期的評価 不適
0/3
短期的評価 不適
3/3
0/5
0/2
1/2
府
0/0
府
0/1
府
2/3
国
1
0
2mg/ℓ以下
1
0
猪名川
利倉橋
9.6
8mg/ℓ以下
1
1
神崎川
新三国橋
4.4
3mg/ℓ以下
1
1
府
健康項目
上記と同一地点
26項目(最大)
78
0
0/78
地下水汚染 ※2
14地点
26項目(最大)
193
4
4/193
4
3
3/4
騒音
航空機騒音
府
0
1,000pg-TEQ/g以下
商工業系
短期的評価 不適
0
4.3
環境騒音(道路) ※3
短期的評価 適
年平均値1pg-TEQ/ℓ以下
1.4
住居系
短期的評価 適
-
流 末
千里川
生活環境項目・生物化学的
酸素要求量(BOD)の75%値
1時間値が0.06ppm以下
であること
備 考
B/A
昼間
69 ※3
70dB
夜間
66
※3
65dB
昼間
70 ※3
70dB
夜間
※3
65dB
66
2/4
3/4
2
1
1/2
1/2
1/2
原田センター
75.7
1
1
青年の家いぶき
75.9
1
1
1
1
1
1
国(年間値)
服部寿センター
76.1
ローズ文化ホール
79.8
野田センター
78
1
1
府
豊南小学校
74.8
1
1
国(年間値)
1
1
国(年間値)
1
1
310
22
利倉センター
82.6
豊島温水プール
80
70WECPNL以下専ら住居
の用に供される地域
75WECPNL以下 上記以
外の地域で通常の生活を保
全する必要がある地域
計
※1 A:総測定地点(Σ項目数×測定地点数) B:不適合延べ地点数(Σ項目数×不適合地点数)
※2 測定地点により測定項目数が異なるため、総測定地点数は 193 となる。
※3 幹線道路を担う道路に近接する空間
※
枞囲みは未達成項目。
― 40 ―
8/8
府
92.9
第2章
環境審議会評価と市民意見ならびにそれに対する市の考え方
第2章
環境審議会評価と市民意見
ならびにそれに対する市の考え方
― 41 ―
第2章
環境審議会評価と市民意見ならびにそれに対する市の考え方
第2章 環境審議会と市民意見ならびにそれに対する市の考え方
豊中市では、環境基本計画と豊中アジェン
画の進行管理によって有効に機能するよう、
ダ 21 の両計画を両輪として、市民・事業者・
「とよなかの環境Ⅰ~2009 年度活動実績」に
NPO・行政が協働とパートナーシップのもと、
ついて評価を行い、意見をまとめました。
総合的、計画的に環境行政を進めています。
豊中市環境審議会(小幡範雄会長、20 人)
は、その環境行政が PDCA サイクルによる計
本章では、これら環境審議会の評価と市民
意見、これに対する市の今後の対応や施策、
事業の考え方を報告します。
●下記表の摘要欄の凡例
A=対応します。
B=すぐには困難ですが、対応できるよう検討します。
C=今後の施策展開の参考にさせていただきます。
●下記項目の配列について
豊中市環境基本計画(改定)の施策体系順に項目をまとめています。
1.豊中市環境審議会の評価とそれに対する市の考え方
協
働とパートナーシップに基づくまちづくりの推進
(1)多様な活動主体の協働によるまちづくり
より広い情報収集と
審議会評価
次世代への環境教育
環境的に持続可能なまちづくりの推進に向けては、市民・事業者・行政によるパートナーシ
ップが不可欠です。特に、報告書に掲載されていた阪大生協の取組みのように、次世代を担う
学生や、事業者の CSR による取組みの広がりは大きな意義を持つため、行動の輪がさらに広が
るよう、今後、より広い情報収集と活動紹介に努めてください。
また、環境に高い関心を持つ次世代を育てていくため、学校現場で、給食の食べ残しの指導
など、子どもたちに実践的な環境教育を実施していくことが大切です。
市の考え方
▊ 幅広い活動紹介と環境教育の取組み
環境的に持続可能なまちづくりの推進に向けて、若い世代や事業者によ
所管
摘要
環境政策室
A
(地球環境
チーム)
る積極的な取組みおよび姿勢が社会に与える影響は大きく、今後もさらに 義務教育課
行動の輪が広がるよう、幅広い情報収集と活動紹介に努めます。
現在、学校現場での食に関する指導については、体験型食育推進事業「わ
くわく食育プロジェクト」や給食の時間を中心に、学校教育全体を通して、
食事の喜びと重要性の理解を促し、食べ物の大切さや生産等にかかわる
人々への感謝の心を持つことなどを子どもたちに伝えています。また、野
菜を育てることから収穫・調理体験を通して、子どもたちの食に関する関
― 42 ―
保健体育課
学校給食課
第2章
環境審議会評価と市民意見ならびにそれに対する市の考え方
心・意欲を高めることで、残さず食べる態度の育成に努めています。さら
に、栄養士や調理員が、栄養や衛生的な調理に関する説明を行ったり、残
さいが多い献立については味付けや食材、調理方法などを工夫して、尐し
でも食べ残しが減るよう努めています。また、発生した給食の食べ残しに
ついては、公園や街路樹の剪定枝と混ぜてリサイクルし、土壌改良材「と
よっぴー」に加工して有効に活用しています。
今後、学校現場における環境教育については、各学校の実態に応じて対
応が必要と考えており、大阪府教育委員会等が進める取組みの情報提供に
努めるとともに、それらの取組みと関連させながら、検討を重ねていきま
す。
環
境と調和し共生するまちをめざして
(1) 地球環境の保全を視野に入れたまちづくり
1 人あたり CO(二酸化炭素)
2
審議会評価
排出量
1 人あたり CO2(二酸化炭素)排出量減尐の要因分析の際には、景気動向だけでなく、実施した
施策の効果もふまえて評価するべきです。
また、そうした施策の一つに太陽熱利用に対する補助がありますが、太陽熱については国や業界
の動向から、今後普及が進むと予想されます。現段階では申請がないとのことですが、太陽光発電
同様 CO2 削減効果の大きい太陽熱利用促進のため、今後とも補助を継続するべきです。
市の考え方
▊施策の効果をふまえた要因分析と太陽熱利用の支援
数値への関連付けが直接的には難しい施策もありますが、排出量減尐に
所管
摘要
環境政策室
A
(地球環境
チーム)
向けて実施している施策については、要因分析の際、その効果もふまえた
上で評価を行います。
太陽熱利用については、太陽光発電と比べエネルギーの変換効率がよ
く、省エネ効果が期待できるため、今後も補助や啓発活動など、利用促進
に向けた支援を行っていきます。
●摘要欄の凡例
A=対応します。
B=すぐには困難ですが、対応できるよう検討します。
C=今後の施策展開の参考にさせていただきます。
― 43 ―
第2章
環境審議会評価と市民意見ならびにそれに対する市の考え方
(2)自然と共存・共生できるまちづくり
緑被率
審議会評価
第1次の環境基本計画において、樹林・樹木の占める割合である「緑被率」が目標達成できてい
ないという現状があります。引き続き樹林・樹木の保全に取り組むため、開発による樹林・樹木の
減尐を尐しでも防ぐ工夫や、緑地協定の推進、街路樹を増やすなどの努力が必要です。
市の考え方
▊さまざまな取組みの推進
全域が都市計画法による「市街化区域」に定められている本市において
所管
摘要
環境政策室
B
(都市環境
チーム)
は、緑被率の目標達成が難しい現状ではありますが、その中にあっても、 公園みどり
推進課
市内の自然環境を保全し、緑被率の向上に努めていくため、さまざまな方 道路建設課
法により取り組んでいるところです。
まず、一定規模以上の開発事業については、「環境の保全等の推進に関
する条例」に基づき、環境配慮協議により、既存樹の保全や移植等も含め、
一定割合の緑地の設置を指導しています。また、平成 22 年(2010 年)2
月に市で初めての緑地協定が東豊中町6丁目で締結されました。協定にあ
たっては、相当規模の区域および市民・事業者の理解が必要となるため、
すぐには締結できませんが、今後も緑地協定の締結に向けた取組みを推進
していきます。
街路樹については、市民の安全で円滑な移動を支えるための歩道改良整
備において、歩道の有効幅員を確保するため、やむを得ず高木を間引いた
り、低木を撤去する場合もありますが、道路を新設する際には、出来る限
り樹木を増やせるよう努めていきます。
― 44 ―
第2章
環境審議会評価と市民意見ならびにそれに対する市の考え方
(3)循環型社会づくり
ごみの純排出量
審議会評価
ごみ減量における具体的な経費削減を記載し、その効果があった場合は、市の財政の健全化に
向けた一つの成果として、市民に分かりやすく環境報告書に記載するべきではないでしょうか。
市の考え方
▊環境報告書に記載
所管
摘要
減量推進課
A
ごみ処理にかかる経費については、廃棄物対策事業概要等にも記載しホ
ームページからも閲覧できるようになっていますが、今後は環境報告書に
も併せて記載していきます。
効
率的・総合的な環境行政運営の推進
(1)予見的・計画的推進と評価システムの確立
環境情報の提供・公開の推進
審議会評価
環境報告書「とよなかの環境Ⅰ」は、装丁がきれいになり、また、図表や平易な文章表現によ
り、ビジュアル的にも読みやすく改善されてきました。今後とも、用語解説の充実や市民向けの
支援制度一覧の掲載など、親しみやすく分かりやすい内容とするとともに、豊中の環境の素晴ら
しさが伝わるよう、一層の充実を図ってください。
市の考え方
▊今後も内容の充実を図る
これまで、必要な情報を掲載しながらも読みやすさに配慮した環境報告
所管
摘要
環境政策室
A
(地球環境
チーム)
書をめざして、環境審議会や市民意見をいただきながら、改善を重ねてき
ました。今後も、市民にとって環境に関する身近な情報を得やすく、分か
りやすい報告書となるよう、内容の充実を図っていきます。
●摘要欄の凡例
A=対応します。
B=すぐには困難ですが、対応できるよう検討します。
C=今後の施策展開の参考にさせていただきます。
― 45 ―
第2章
環境審議会評価と市民意見ならびにそれに対する市の考え方
2.市民の意見とそれに対する市の考え方
環
境と調和し共生するまちをめざして
(1)地球環境の保全を視野に入れたまちづくり
ヒートアイランド対策
市民意見
ヒートアイランド対策については、「とよなかの環境Ⅰ~2009 年度活動実績」の 2 章「行政の施策の実施状
況」の 43 ページに 1 項目だけ記載されていますが、今後どのような施策を行っていくのでしょうか。
市の考え方
▊ 緑化推進と人工排熱の抑制
ヒートアイランド現象の要因はさまざまですが、蒸散効果が高い緑地や裸
所管
摘要
環境政策室
B
(地球環境
チーム)
地等の減尐、人工排熱の増加も大きな要因の一つと考えられます。緑化推進
に向けては、緑地等の保全を図るほか、まちの中に多様なみどりを創出し、
市民や事業者との協働によるみどりのまちづくりを進めます。人工排熱の抑
制に向けては、建物の断熱や屋上・壁面緑化などで建物内部の温度上昇を抑
えるほか、クールビズ※1・うちエコ※2 などの取組みによる室内の温度調整や、
自動車から出る排熱を抑える公共交通機関の利用などの方策等について、積
極的に情報発信を行います。
1 人あたり CO2
市民意見
(二酸化炭素)排出量
1 章「1人あたり CO2(二酸化炭素)排出量」では、1人あたり CO2(二酸化炭素)の推移と併せ、
総排出量の推移が表記されると分かりやすいのではないでしょうか。
市の考え方
▊
毎年 3 月発行の「とよなかの環境Ⅱ」に掲載
CO2 を含む温室効果ガスの排出量については、
「豊中市地球温暖化防止地域計
所管
摘要
環境政策室
A
(地球環境
チーム
画(チャレンジ-70 プラン)
」において削減目標を定めており、同計画の進行
管理として、毎年 3 月に発行する「とよなかの環境Ⅱ」に 1 人あたり排出量
の推移のほか、市域の総排出量の推移も掲載しています。
※1 クールビズ…冷房時のオフィスの室温を 28℃にした場合でも、
「涼しく効率的に格好良く働くことができる」と
いうイメージを分かりやすく表現した、夏の新しいビジネススタイルの愛称。
「ノーネクタイ・ノー上着」スタ
イルがその代表。
※2 うちエコ…「クールビズ」の取組みを「オフィス」から「家(うち)
」の中にまで広げて実践することや、環境
技術の優れた製品を暮らしの中に取り入れること等を呼びかけるもの。
●摘要欄の凡例
A=対応します。
B=すぐには困難ですが、対応できるよう検討します。
C=今後の施策展開の参考にさせていただきます。
― 46 ―
第2章
環境審議会評価と市民意見ならびにそれに対する市の考え方
(2)循環型社会づくり
市民意見
不用品交換コミュニティボード
リサイクル交流センターの不用品交換コミュニティボードは、ホームページで写真が見られたり、
当事者同士がメールでやり取りできるようにするなど、システムや対応を改善して使いやすくして
ほしいです。
市の考え方
▊ 今後も引き続き運営改善を図る
所管
摘要
減量推進課
B
リサイクル交流センターの不用品交換コミュニティボードは、平成 18 年
(2006 年)8月から常時設置し、平成 19 年(2007 年)2月からはホームペ
ージ上での掲載を行うなど、市民の方からの意見を参考としながら利便性の
向上に努めてきました。今後も市民の方からのご意見を参考としながら、写
真をより多く掲示したり、プライバシー保護の観点をふまえながらメールで
のやり取りが出来るようにするなど、不用品交換コミュニティボードの運営
改善に向けての検討を進めていきます。
食器の再利用
市民意見
リサイクル交流センターなどが中心となって、食器の行政回収と再利用に向けて大きな一歩を踏
み出してほしいです。
市の考え方
▊ 市民との協働の中で可能性を検討
所管
摘要
減量推進課
B
市民団体の中には陶磁器製の食器を回収し、リユースする取組みをしてい
る団体があります。市民団体との協働の取組みを推進するといった観点から
も、リサイクル交流センターなどをはじめとする市の施設において食器の回
収コーナーを設置することが可能かどうか検討していきます。
生ごみの堆肥化
市民意見
豊中市でも、生ごみの堆肥化やバイオガス化など、効果的な活用を行っていくべきではないでし
ょうか。
市の考え方
▊ 仕組みの確立に向けた調査・研究
所管
摘要
減量推進課
C
現在、市ではNPO法人と協働で、学校給食センターから排出される生ご 公園みどり
みと街路樹等の剪定枝の堆肥化事業を実施するほか、段ボール堆肥などの生 推進課
ごみ堆肥化助成や、堆肥づくりの講習会など、各家庭から出る生ごみ堆肥化
の支援や啓発を行っています。今後は、堆肥化事業の展開方向や近隣自治体
との広域連携も含めて、収集・堆肥化など仕組みの確立に向けた調査・研究
を行っていきます。
●摘要欄の凡例
A=対応します。
B=すぐには困難ですが、対応できるよう検討します。
C=今後の施策展開の参考にさせていただきます。
― 47 ―
第2章
効
環境審議会評価と市民意見ならびにそれに対する市の考え方
率的・総合的な環境行政運営の推進
(1)環境報告書の内容や表現、全体的な感想について
読みやすい報告書づくり
市民意見
に向けて
写真は多くなりましたが、まだまだ文章が多くて普通の人は興味を持たないのではないでしょう
か。こうした冊子を作るなら、文章も視覚的にも分かりやすく、豊中市民に知れ渡るくらい読みや
すい冊子になればと思います。
市の考え方
▊ 引き続き改善に努める
活動実績の報告書と、環境情報を提供するための情報誌の役割を果たしな
所管
摘要
環境政策室
A
(地球環境
チーム)
がら、読みやすく分かりやすい報告書になるよう、写真を使った事例紹介や
メリハリのあるレイアウトなど、引き続き改善に努めます。
読みやすい報告書づくり
市民意見
に向けて
1 章の p.25「雨水浸透と雨水貯留施設」のコラムでは、貯留施設の位置なども地図などで表示さ
れれば分かりやすいのではないでしょうか。
市の考え方
▊より分かりやすい紙面の編集をめざす
所管
摘要
環境政策室
A
(地球環境
チーム)
ご提案ありがとうございます。
市内の主な貯留施設は豊中市上下水道局のホームページ(下記アドレス) 上下水道局
下水道建設
で公表しています。
(http://www.tcct.zaq.ne.jp/toyonaka_suidou/index.html) 課
今後は、こういった位置を伴う情報については、場所を記した地図等を活
用するなどし、より分かりやすく紙面を編集するとともに、市ホームページ
を活用して市民への積極的な情報提供を図ります。
目標達成のための
市民意見
具体的な対策
1 章「とよなかの環境の現状」では、目標値に達するためにはどういう対策をとるのか具体策を示すべきで
す。
市の考え方
▊ 今後も「とよなかの環境Ⅱ」に掲載
環境基本計画に基づく PDCA サイクルにより、
「とよなかの環境Ⅰ」で前年
度の活動実績を報告し、それに対する審議会評価や市民意見を反映した次年
度の施策や事業の計画を「とよなかの環境Ⅱ」で公表しています。
環境目標の達成状況の把握や評価、達成に向けた具体的な取り組みについ
ても、この PDCA サイクルの中で進行管理をしています。目標値に達するため
の対策については、これまでどおり「とよなかの環境Ⅱ」に記載していきま
す。
― 48 ―
所管
摘要
環境政策室
A
(地球環境
チーム)
第2章
環境審議会評価と市民意見ならびにそれに対する市の考え方
冊子の削減
市民意見
配布する内容はハイライト 3 枚以内位に要約し、全体の内容はホームページに掲載するなどして、
冊子を半減させる効果を検討するべきです。
市の考え方
▊ インターネットの活用と掲載内容の精査に努める
「とよなかの環境Ⅰ」は市の環境活動の実績と環境に関する課題や身近な
所管
摘要
環境政策室
B
(地球環境
チーム)
事例などをタイムリーに取り上げ、市民に分かりやすく紹介し、豊中の環境
の現状を正確にお知らせすることを目的にしています。
これまでも、ホームページに掲載して印刷部数の見直しを行ってきました
が、今後一層インターネットを活用して広く情報提供を行うとともに、掲載
内容についても効率的に目的を果たすよう精査しながら、適切で正確な報告
書の作成に努めます。
長期的な視点のまちづくり
市民意見
50 年サイクルで考えた「子どもや孫達が本当に住みたいまちづくり」とは何かを、都市計画でも
再考するべきではないでしょうか。
市の考え方
▊ 市民が住み続けたいと思えるまちづくりに向けて
市では今年度、
「第 3 次豊中市総合計画後期基本計画」を策定、また都市計
所管
摘要
環境政策室
B
(地球環境
チーム)
画の総合的な指針である「豊中市都市計画マスタープラン」を見直しし、さ
らに、環境分野における行政の基本計画である「第 2 次豊中市環境基本計画」
を策定しました。
これら計画の中で、まちの将来像やめざすべきまちの目標を示しています。
各々の計画の連携を図り「子どもや孫たちが本当に住みたいまち」づくりを
推進していきます。
●摘要欄の凡例
A=対応します。
B=すぐには困難ですが、対応できるよう検討します。
C=今後の施策展開の参考にさせていただきます。
― 49 ―
第2章
そ
環境審議会評価と市民意見ならびにそれに対する市の考え方
の他質問
チャレンジ-70 推進協議会
質問
1 章の 16 ページ【取組み事例】に掲載されている「チャレンジ-70 推進協議会」が何をしている
のか分からないのですが、具体的に何を協議されているのでしょうか?
回答
所管
「チャレンジ-(マイナス)70 推進協議会」は、
「豊中市地球温暖化防止地域計画(チ 環境政策室
ャレンジ-(マイナス)70 プラン)
」を推進するため、市民・事業者・行政が協働で
(地球環境チーム)
「省エネ機器、省エネ住宅への取組み等に対する支援システム」を構築すること
を目的に、平成 21 年(2009 年)4月に発足しました。協議会の委員は、市内商業
団体、市内の電気店や工務店、エネルギー事業者、市民団体、行政等で構成され、
現在は主に、市民の省エネ行動や意識を高めるための取組みとして、省エネ相談
会や省エネ診断、省エネキャンペーン等の実施に際しての仕組みづくりや、効果
の把握方法等について検討しています。
中・長期的な CO2 削減目標
質問
他行政においても、環境基本計画を策定し、1990 年を基準として中期(2020 年)、長期(2050 年)
の CO2(二酸化炭素)削減目標を設定している市がありますが、豊中市における中期、長期目標があ
れば教えてほしいと思います。
回答
所管
市では、平成 19 年(2007 年)11 月に策定した「豊中市地球温暖化防止地域計 環境政策室
画(チャレンジ-(マイナス)70 プラン)
」において、温室効果ガス削減の長期目標
(地球環境チーム)
として「2050 年度に市民 1 人あたり温室効果ガス排出量を 1990 年度比 70%削減」
を掲げています。こうした長期目標に向けた当面の目標として、2020 年度までに
1990 年度比 20%削減することとし、市独自のエコポイント制度や省エネ相談会・
省エネ診断の実施のほか、再生可能エネルギー(太陽光発電・太陽熱利用)シス
テム設置への補助制度など、さまざまな取組みを進めています。
緑地協定について
質問
これまで学校との緑地協定は締結しているのでしょうか。
回答
所管
緑地協定は都市緑地法に定められている制度です。法の中で、公共施設は緑地 公園みどり推進課
協定の対象になっていないため、協定を締結することはできませんが、緑化樹配
付制度により学校に対して樹木の配付を実施しています。
― 50 ―
第2章
環境審議会評価と市民意見ならびにそれに対する市の考え方
地下貯留について
質問
雨水貯留について、地下の貯留からすぐに川へ流すのでしょうか。
回答
所管
大雨が降り、雨水が一気に下水道管に流れ込むと下水道管が能力不足をおこし 上下水道局
ます。雨水貯留施設の目的は、大雨の際に下水道管への負担を軽減させるために
雨水を一時的に貯留し、尐しずつ下水道管へ流すことです。よって、地下の貯留
施設から直接河川へ放流はされません。
下水道管には一般的に泥だめが設置されているので、雨水を直接河川へ放流す
る場合に比べて、大きいごみ等を取り除けます。
また、一部の小学校の校庭で雨水の貯留を行っていますが、貯留している雨水
の一部については散水等の再利用に使用しています。
― 51 ―
下水道建設課
第2章
環境審議会評価と市民意見ならびにそれに対する市の考え方
とよなか豆知識
豊中で見られる魚たち
■モツゴ(コイ科)体長5~10cm
クチボソともよばれ、口先がとがった小魚
です。体側に黒い線がある個体も、ない個体
もいます。
ため池や河川の流れの緩い部分に生息し、
産卵には水草を必要とせずに、底の砂利に産
んでオスが卵を守ります。また水質汚濁にも
比較的強いようです。このような性質から、
比較的環境が悪化し、また外来魚がいるとこ
ろでも生き残っているようです。
豊中では各地のため池、
河川でみられます。
写真提供:大阪府環境農林水産総合研究所 水生生物センター
*体長:口の端から尾びれの付け根までを示します。
■ タイリクバラタナゴ(コイ科)体長3~5cm
平べったい体型をしており、春~夏の産卵
期には、オスは非常に美しい婚姻色を帯びま
す。メスは産卵管を伸ばし、大型二枚貝の出
水管からその体内に産卵し、孵化すると貝外
に出るユニークな繁殖をします。
中国大陸から持ち込まれた外来種ですが、
もとから日本にいたニッポンバラタナゴと
交雑(混血)が進み、ほとんどが雑種状態に
なっています。
豊中では、以前はため池で多くみられまし
写真提供:大阪府環境農林水産総合研究所 水生生物センター
たが、二枚貝の減少やブルーギルなどの食害
で、非常に少なくなりました。ただし、要注
*要注意外来生物:外来生物法で選定されており、法
的に飼育等は禁止されていないが、生態系に悪影響
を及ぼしうることから適切な取り扱いが求められて
います。
― 52 ―
意外来生物*にあたるため、飼育や放流は慎ん
でください。
第3章
今後の展望
第3章
今後の展望
― 53 ―
第3章
今後の展望
第3章 今後の展望
本章では、
「とよなかの環境Ⅰ~2009 年度活動実績」
(2010 年 9 月発行)と 2009 年度の施策に
対する審議会評価、市民意見を踏まえ、平成 23 年度(2011 年度)以降につながる環境施策と今
後の展望について示しています。
1.平成 22 年度(2010 年度)の主な取組み
重
点施策の取組み
本市では、平成 18 年(2006 年)10、11 月に開催した政策会議※で、平成 19 年度(2007 年度)
から平成 22 年度(2010 年度)までの間に、重点的に推進すべき 14 項目の施策を決定しました。
ここでは、その中から環境に関する施策を抜粋し、平成 22 年度(2010 年度)の取組み状況をお
知らせします。
※政策会議・・・市の重要施策は、市長、副市長と市長が指名する部長などで構成する「政策会議」で審議しています。
(1) 環境共生都市とよなかの創造
主な事業
第 2 次環境基本計画
の策定と現行計画
の進行管理
内
容
主な担当部局
PDCA サイクルにより「とよなかの環境Ⅰ」
「とよなかの環境Ⅱ」
環境部
を発行し、環境基本計画の進行管理を行うとともに、環境審議会
への諮問およびパブリックコメントを実施し、平成 23 年度(2011
年度)からスタートする第 2 次環境基本計画を策定しました。
地球温暖化防止地
域計画の推進
市域の温室効果ガスの排出抑制を推進するため、省エネ機器
の更新、省エネ活動の普及啓発のしくみづくり、再生可能エネ
ルギーの導入などを行いました。
・ 豊中市独自のエコポイントチケット「とよか」の発行や省
エネ相談会・省エネ診断
・ 市立小・中学校におけるフィフティ・フィフティ制度(光
熱水費削減分還元制度)
・ 中核市・特例市グリーンニューディール基金を使った公共
施設の省エネ改修
・ 住宅用再生可能エネルギーシステム設置補助制度の実施
環境部
第 2 次地球温暖化対
策実行計画の推進
省エネ機器の更新、省エネ活動、再生可能エネルギーの導入な
ど、市の直接的な事務事業を対象とする温室効果ガスの排出抑制
を推進しました。
環境部
国連「持続可能な開
発のための教育
(ESD)の 10 年」の
推進
持続可能なまちづくりの実現に向けて、地域の担い手を育成
するためのセミナーの開催や、地域の横断的な人的交流を促進
させるための情報ネットワークウェブ「リソースセンター」を
運営しました。
環境部
EST(環境的に持続
可能な交通事業)の
推進
地域公共交通総合連携計画に基づき、コミュニティバス「エコ
ラボバス」の運行を開始したほか、交通環境学習やカーシェアリ
ングの実施等を行いました。
環境部
雨水貯留タンク設
置助成事業
市内で 80 リットル以上の雨水貯留タンクを設置する市民に、
雨水タンクの購入費の一部を助成しました。
環境部
― 54 ―
第3章
今後の展望
第 3 次一般廃棄物処
理基本計画及び第 3
次ごみ減量計画の
策定
「第 3 次一般廃棄物処理基本計画」の素案を作成し、パブリッ
クコメントを実施しました。また、基本計画の方向性を踏まえ、
「第 3 次ごみ減量計画」の策定に着手しました。
環境部
新分別収集計画の
策定
平成 20 年(2008 年)8 月に策定した「今後のごみ分別収集の
基本的な考え方」に基づき、現行の分別収集区分を見直し、平成
24 年度(2012 年度)からの新ごみ分別収集計画の策定に取り掛
かりました。
環境部
(仮称)レジ袋削減
条例の策定および
推進
マイバッグの持参、レジ袋の削減を実現するための条例制定に
向けて、循環型社会を実現するための市民の生活行動や、事業活
動の変革を目的に、市民・事業者・行政の三者によるレジ袋削減
に向けた自主協定の締結事業者を支援し、マイバッグの持参、レ
ジ袋の削減の実現に向けた取組みを進めました。
環境部
公園整備
都市公園等の安心・安全対策として、既存公園のバリアフリー
化と施設の改築・更新を実施するとともに、公園利用者の安全性
確保と既存ストックの計画的・効率的な改築・更新を行うことを
目的とした公園施設長寿命化計画の策定に必要な調査を実施し
ました。
環境部
(2) 教育文化都市とよなかの創造
主な事業
ユネスコスクール
加盟校の拡大
内
容
ユネスコスクールは、地球環境の諸問題に若者が対処できる
ような新しい教育内容や手法の開発、発展をめざしており、環
境教育にも取り組んでいます。平成 21 年度(2009 年度)に3
校が承認され、ユネスコスクール加盟校を拡大し、ユネスコの
理念に沿った取組みをすすめ、国際教育を推進しました。
主な担当部局
教育委員会
豊中市教育振興計
画の周知
計画の策定を記念するフォーラムを開催し周知を図るとと
もに、平成 23 年度(2011 年度)に向けた教育行政方針を策定
し、計画の着実な推進に向けて取り組みを進めました。
教育委員会
学校施設のフィフ
ティ・フィフティ制
度(光熱水費削減分
還元制度)
(モデル校実施)
学校において、地球温暖化防止に向けた教職員及び児童・生
徒の省エネ行動を誘発・推進するため、削減できた光熱水費の
一部を学校へ還元する制度を実施しました。
実施校数 小学校 11 校、中学校 5 校
教育委員会
地域の歴史資源を
核としたまちづく
りの推進
①原田城跡の保存・活用
市指定史跡原田城跡ならびに国登録文化財旧羽室家住宅を
保存・活用するとともに、豊中市域の歴史や文化財に触れ親し
みながら、市民相互の交流ならびに文化活動の推進を図るた
め、各種の取組み・事業の実施を「とよなか・歴史と文化の会」
に委託しました。
②国指定史跡春日大社南郷目代今西氏屋敷保存管理にかかる
基本方針の策定
国指定史跡として保全・管理を実施しながら、今後保護する
範囲やその方策について基本方針を策定しました。
教育委員会
― 55 ―
第3章
今後の展望
(3) 安心安全都市とよなかの創造
主な事業
アスベスト対策
交通安全施設整備
内
容
主な担当部局
・学校施設におけるアスベスト対策
教育委員会
安全対策として、疑いのある箇所全てに囲い込み措置を行い、
平成 22 年度(2010 年度)は中学校一校をアスベスト除去し、生
徒の安全確保に万全を期しました。
・アスベスト対策の推進
アスベストによる健康被害を防止するため、市内 3 地点にお
ける大気中のアスベスト濃度の測定や、法令に基づくアスベス
ト除去等の作業基準遵守の確認を行いました。
環境部
・吹付けアスベスト調査補助、除去補助
本市の区域内に存する建築物に施工されている吹付け建材につ
いて行うアスベスト含有の有無に係る調査費用、及び多数の者
が利用する建築物で多数の者が共同で利用する部分に露出して
吹き付けられたアスベストの除去費用に対して、一部補助を行
いました。
まちづくり推進部
・バリアフリー整備
だれもが安全で便利に移動できるようにするため、「交通
バリアフリー基本構想」に基づき、庄内駅地区、桃山台地区
のバリアフリー化を推進しました。
(庄内駅地区)
○駅にエレベーター、エスカレーターおよび多機能トイレ等
を設置する
(桃山台地区)
○新千里 1 号線(交差点改良)
○新千里南町歩第 29 号線(橋梁補修)
土木部
・歩道改良整備
市内主要道路の歩道における、狭い、勾配がきつい、段差・
凸凹がある等の問題に対処し、安全で快適な歩行空間を確保
するため、平成 20 年(2008 年)7 月に策定した「歩道改良実
施計画」に基づき、歩道改良整備を実施しました。
○平塚熊野田線
○曽根駅南桜塚線
○勝部寺内線
・歩道等安全施設
市内一円の歩道、防護柵、カーブミラー、街路灯等の安全
対策を実施しました。
街路事業
地域における安全快適な交通を提供するだけでなく、ライフ
ラインの供給や防災面の向上、沿道の活性化など、住みよいま
ちづくりのさまざまな役割を担う施設として街路整備を推進
しました。
・穂積菰江線
事業区間=府道西宮豊中線~神崎刀根山線(延長 2.04km 幅
員 16m)
・神崎刀根山線
事業区間=府道大阪池田線~市道三国第7号線(延長 2.15km
幅員 18~31m)
土木部
(仮称)野田中央公
園の整備(実施設
計)
老朽木造密集市街地である庄内地区において、地震時の市街
地大火等の災害から市民の生命を守るため、広域避難地として
の機能を有する公園の整備に伴う実施設計に向けた取組みを行
いました。
まちづくり推進部
― 56 ―
第3章
合流区域における
汚濁負荷量の改善
合流式下水道(市域の約 4 割)では、降雨時に、未処理下水
の一部を河川に放流しており、水質汚濁上問題となっているた
め、改善対策を行っており、工事に着手しました。
【庄内処理区合流改善事業】
(降雨時に、未処理で河川へ放流していた下水を、一時的に貯
留し、降雨終了後、処理場へ送水し、処理を行います。
)
今後の展望
上下水道局
<工事>平成 22(2010)年度~平成 25(2013)年度
貯留管設置(貯留量約 2,000 ㎥) 1 式
景観水路における
雨水循環
【中央幹線景観水路雨水循環事業】
(中央幹線景観水路において、水量のある中流域から上流域に
雨水循環を行うことにより、晴天時に低下している水量を確保
し、生態系の保全等を図るため、工事に着手しました。
)
上下水道局
<工事>平成 22(2010)年度~平成 24(2012)年度
雨水循環施設設置
1式
都市計画マスター
プランの見直し
平成 23 年度(2011 年度)から 10 年間の「都市整備の方針」
及び「地域別構想」を明らかにするため、地域別懇談会や策定
検討委員会などを通じて意見を募るとともに都市計画審議会の
答申を得、
「都市計画マスタープラン」を見直しました。
まちづくり推進部
(4) 市民自治都市とよなかの創造
主な事業
地域コミュニティの活
性化に向けた取組
みの推進
内
容
地域自治を支援するための仕組みにおいて、調査検討委員会
で検討を進めるとともに、市民との意見交換の場として、地域
フィールドワーク、市民意見交換会などを実施しました。
主な担当部局
政策企画部
「コラボひろば」と「屋
上庭園」における市
民との協働事業の
実施
市民との協働運営による「コラボひろば」及び「屋上庭園」
の事業を本格的に開始しました。「コラボひろば」ではフェア
トレードコーヒーの提供やエコ交流カフェなどを実施し、「屋
上庭園」では日常の維持管理に加え、寄せ植え体験やハンギン
グバスケットづくりなどを実施しました。
市民生活部
(5) 活力都市とよなかの創造
主な事業
地区計画等に関す
る活動への支援
内
容
地区の特性に応じた土地利用のルールづくりをめざす地区
住民等の主体的な取り組みを支援するため、地区計画制度等に
関する情報提供や相談、アドバイザーやコンサルタント等の専
門家の派遣や活動費助成を引き続き行いました。
主な担当部局
まちづくり推進部
大阪国際空港周辺
移転補償跡地の有
効活用
地域再生の「まちづくり」と「産業再生」計画の実現に向け
て国と連携を図りながら、空港周辺地域に点在する移転跡地と
周辺の低・未利用地を含む土地活用を進めました。
まちづくり推進部
企業立地促進条例
の推進
市内産業の集積を維持・促進するため、工業地域等への製造
業等の事務所の投資に対して優遇措置を行いました。
市民生活部
地産地消推進事業
補助金
市内の農業者及び農業者団体が学校給食等への地場農産物
の出荷及び市民に地場農産物の直売を行った場合において、そ
の費用の一部を補助することにより、安心・安全な食の実現を
めざす地産地消を推進しました。
農業委員会
事務局
― 57 ―
第3章
今後の展望
(6) 自主自律都市とよなかの創造
主な事業
内
容
主な担当部局
中核市への移行に
平成 24 年(2012 年)4 月を目途に、自主的・自律的な都市と
政策企画部
向けた取組みの推 して中核市移行をめざしています。民生、保健衛生、環境衛生、
進
都市計画・建設、文教等各分野の新たな権限の移譲にあたり、
課題を抽出し、解決に向けた調整を進めました。
第 3 次総合計画後
期基本計画の策定
計画期間を平成 23 年度(2011 年度)から平成 32 年度(2020
年度)とし、豊中のめざす将来像の実現に向けた基本的な考え
方や施策の方向性を明らかにした第 3 次総合計画後期基本計画
を策定しました。
― 58 ―
政策企画部
第3章
今後の展望
2.今後の方向
第
2 次豊中市環境基本計画がスタート
平成 23 年度(2011 年度)から平成 32 年度(2020 年度)までの本市における環境施策を総合的
に推進する「第 2 次豊中市環境基本計画」を、平成 23 年(2011 年)2 月に策定しました。また、
市施運営の根幹となるまちづくりの目標を明らかにした「第3次総合計画後期基本計画」を策定
し、都市計画の総合的な指針となる「都市計画マスタープラン」の見直しを行ないました。今後
10 年間、
「第 2 次豊中市環境基本計画」は、これらの計画と連携しながら、協働とパートナーシ
ップの姿勢のもと、環境にやさしく快適な暮らしを応援するまちづくりをめざして、取組みを進
めていきます。
6 月には、市民・事業者・行政の協働による行動計画「第 2 次豊中アジェンダ 21」が策定され
る予定です。この「第 2 次豊中アジェンダ 21」、そして行政計画である「第 2 次豊中市環境基本
計画」の両計画が車の両輪となり、それぞれの主体に応じた取組みを行いながら、市民・事業者・
行政の協働による相乗効果をめざして環境の取組みを進めます。
3.平成 23 年度(2011 年度)の主な取組み(予定)
■5つの基本政策
市では、平成 22 年(2011 年)5 月、平成 22 年度(2011 年度)からの 4 年間に取り組む5つの
基本政策として、「安全に元気に住み続けられるまち」「人づくりと豊中文化を大切にするまち」
「環境にやさしく快適な暮らしを応援するまち」
「共感のコミュニティの息づくまち」
「市民感覚
で姿勢を進めるまち」を決定し、それらを具体的に進めていくための政策項目やプロジェクトを
決定しました。
ここではそれらの基本政策に沿い、平成 23 年度(2011 年度)予算の概要に掲載されている環
境関連の新規施策や主要な施策について特に内容を記載しています。
(1) 環境にやさしく、快適な暮らしを応援するまち
内
細事業名
地球環境保全
推進事業
第 2 次環境基本計
画の推進
第 2 次豊中市環境基本計画に基づく施策・事業
の進行管理を行います。
地球温暖化防止地
域計画の推進
エコポイントチケット「とよか」を活用し、省
エネ相談会・省エネ診断等を実施するとともに、
講演会等の開催によって普及啓発を図り、市域の
温室効果ガスの削減に取り組みます。
環境部
6,052 千円
第 3 次地球温暖化
対策実行計画の推
進
エネルギー管理を行うなど、市の事務・事業に
おける省エネルギーを図り、温室効果ガスの削減
に取り組みます。
環境部
400 千円
― 59 ―
容
主な
担当部局
環境部
事務事業名
予算額
3,310 千円
第3章
地球環境保全
推進事業(続
き)
今後の展望
環境的に持続可能
な交通(EST)事業
の推進
「地域公共交通総合連携計画」に基づき、コミ
ュニティバスの運行や電気自動車によるカーシェ
アリングの実施などを通じ、公共交通利用促進(自
家用車利用からの転換方策)を図り、市域の温室
効果ガスの排出抑制を推進します。
環境部
22,766 千円
環境学習の推進
環境保全にかかるさまざまな環境学習を推進す
るために環境情報サロンを運営します。
環境部
2,687 千円
国連「持続可能な開
発のための教育
(ESD)の 10 年」
ESD の理解促進と、地域の人や各分野の団体・
活動をつなげるために、セミナーの実施や「ESD
リソースセンター(Web)
」を運営します。
環境部
559 千円
第 2 次豊中アジェ
ンダ 21 の普及促進
「第 2 次豊中アジェンダ 21(地球環境を守る市
民・事業者・行政の行動計画)
」に基づく市民、事
業者などの環境配慮活動の普及促進を図ります。
また、
「第 2 次豊中アジェンダ 21」の主な活動推
進団体である「NPO 法人とよなか市民環境会議ア
ジェンダ 21」と連携し、計画の啓発や実践活動を
支援します。
環境部
5,780 千円
とよなか市民環境
展
市民・事業者・行政の環境問題解決に向けての
取組みの発表と交流の場を設け、行動計画「第 2
次豊中アジェンダ 21」の普及啓発を図ります。
環境部
772 千円
再生可能エネ
ルギー導入促
進事業
住宅用再生可能エ
ネルギーシステム
設置補助事業
家庭生活で排出される温室効果ガスの削減に効
果がある、戸建住宅用の太陽光発電システム・太
陽熱利用システムの設置にかかる費用の補助を継
続するとともに、新たに分譲共同住宅の共用部分
用に設置する太陽光発電システムについても補助
を開始します。
環境部
12,000 千円
環境保全推進
事業
雨水貯留タンク設
置助成事業
市内で 80 リットル以上の雨水貯留タンクを設
置する市民に、雨水タンクの購入費の一部を助成
します。
環境部
1,500 千円
屋外広告物許
可申請事業
屋外広告物許可申
請事業
中核市移行に向けて、屋外広告物実態調査や、
システム導入等を行います。
環境部
15,236 千円
ごみ減量推進
事業
計画の進行管理
第 3 次ごみ減量計画の策定およびモニター指標
を使った計画の進行管理を行います。
環境部
3,615 千円
市民啓発事業
ごみの分別方法と出し方や、年末年始の日程変
更等市民への周知活動を行います。特に平成 24
年度(2012 年度)からの新ごみ分別収集方法につ
いて、市民向けに周知を行います。
環境部
15,069 千円
安全安心対策事業
既存の都市公園等における都市公園移動等円滑
化基準への適合整備(バリアフリー化)と、老朽
化した公園施設の改築・更新を実施します。
環境部
52,000 千円
公園施設長寿命化
計画策定業務
公園施設について、老朽化に対する安全対策の
強化、ライフサイクルコストの縮減および改築・
更新費用の平準化を図る観点から、4 か年での長
寿命化計画の策定を予定し、平成 23 年度(2011
年度)は調査資料を基に計画策定のための検討を
行います。
環境部
18,100 千円
公園整備・小改良事
業
既設の都市公園等の破損や劣化など、比較的規
模の大きな改修となる工事を実施します。
環境部
40,000 千円
公園整備事業
― 60 ―
第3章
「(仮称)駅周
辺・路上喫煙防
止条例」の制定
「(仮称)駅周辺・
路上における迷惑となる喫煙の防止を推進する
路上喫煙防止条例」 ため、総合的な視点から条例を検討、制定を進め
の制定
ます。
空港を活かし
たまちづくり
大阪国際空港周辺
緑地事業
ごみ処理施設
等整備事業
環境にやさし
い事業展開
今後の展望
環境部
-
空港周辺地域の生活環境の改善や地域の活性化
等に向け、空港周辺緑地(利用緑地)の事業期間
内(平成 25 年度末)までの整備をめざし、施設整
備に係る関係機関、地元との調整を図ります。
まちづくり推進部
-
ごみ焼却処理施設
整備事業
環境負荷の更なる低減と発電効率を高度化した
焼却処理施設を建設します。
豊中市伊丹市
クリーンランド
5,685 千円
リサイクルプラザ
整備事業
資源化処理と環境学習の機能を強化したリサイ
クルプラザを建設します。
豊中市伊丹市
クリーンランド
3,336,793 千円
合流区域における
汚濁負荷量の改善
雨天時に合流式下水道から流出する未処理下水
やごみ等を削減する改善対策を進めます。
上下水道局
景観水路における
雨水循環
中央幹線景観水路において、水量のある中流域
から上流域に雨水循環を行うことにより、晴天時
に低下している水量を確保し、生態系の保全等を
図ります。
555,000 千円
(2) 安全に元気に住み続けられるまち
事務事業名
交通安全施設整
備
細事業
歩道改良整備
内
容
「歩道改良実施計画」に基づき、計画的、効率的
に歩道改良整備を実施します。
住居地区バリアフ
リー整備
生活道路等のバリアフリー整備を計画的かつ効果
的に実施するため、地区単位で市民意見を反映し
ながら計画、設計、工事を順次進めます。
道路照明 LED 化
歩行者系道路に設置されている街路灯の、老朽
化した水銀灯具の LED 化を図ります。
主な
担当部局
土木部
防護柵、反射鏡等の設置及び更新を行います。
庁舎管理運営業
務
庁舎管理業務
第二庁舎 3 階大会議室及び議会棟大会議室の
空調設備を更新します。(中核市・特例市グリー
ンニューディール基金事業)
総務部
市街地整備事業
庄内地区住宅市街
地総合整備事業
地域で不足している公共施設(道路・緑道、公
園・広場等)の整備、老朽化した木造賃貸住宅の
建替えに関する相談や補助を行います。また、平
成 24 年度(2012 年度)にかけ、防災公園として
(仮称)野田中央公園の整備を行います。
まちづくり推進部
千里地区照明施設
改修ほか
道路照明施設を LED 照明器具に改修するほか、
刀根山線における歩道のバリアフリー化や、横断
歩道橋、歩路橋、道路橋等の改修・補修工事等を
行います。
土木部
― 61 ―
284,518 千円
(環境関係以外の
細事業も含む)
一般安全施設
道路橋梁新設改
良事業
予算額
12,468 千円
47,510 千円
(環境関係以外の
細事業も含む)
405,594 千円
(環境関係以外の
細事業も含む)
第3章
今後の展望
街路事業
神崎刀根山線
穂積菰江線
街路整備を行うことで、安全で良好な市街地を
形成し、交通の安全性と快適性を確保します。
・神崎刀根山線
府道大阪池田線から市道三国第 7 号線まで
の区間の拡幅整備を行い、都市交通の混雑緩和
を図ります。
・穂積菰江線
都市計画道路神崎刀根山線から府道西宮豊
中線までの区間で新設および拡幅による街路
整備を行い、都市機能の向上を図ります。
土木部
189,620 千円
(3) 人づくりと豊中文化を大切にするまち
事務事業名
細事業
内
容
学校教育内容の
充実
食育推進
豊中市食育推進計画並びに各校の食に関する
指導計画の実施を図ります。
学校管理運営
フィフティ・フィフ
ティ制度(光熱水費
削減分還元制度)
学校において、地球温暖化防止に向けた教職
員及び児童・生徒の省エネ行動を誘発・推進す
るため、削減できた光熱水費の一部を学校へ還
元する制度を実施します。
主な
担当部局
教育委員会
教育委員会
予算額
980 千円
2,185 千円
(4) 市民感覚で市政を進めるまち
事務事業名
細事業
地方分権推進事
業
分権推 進-中核市
移行
内
容
平成 24 年(2012 年)4 月の中核市移行に係る
指定の手続きを行い、各行政分野における大阪
府からの円滑な引継ぎに向けて、移譲事務の最
終整理及び庁内調整に取り組むとともに、市民
への啓発事業を進めます。
― 62 ―
主な
担当部局
政策企画部
予算額
1,872 千円
用語解説
用
役立つといわれている。
語解説
【雨水貯水・雨水利用】
雨水を貯留し、トイレの洗浄水や植木の散
水、洗車、防火用水等に有効利用する。上水
あ 行
道の節水や洪水などの災害防止などの効果
【アジェンダ 21】
が得られる。
「アジェンダ」の本来の意味は「課題」
「今
【うちエコ】
から取り組んでいくべき課題一覧」
。
「アジェ
「クールビズ」の取組みを「オフィス」か
ンダ 21」は、21 世紀に向けて取り組むべき
ら「家(うち)」の中にまで広げて実践する
課題という意味で、1992 年、ブラジルのリ
ことや、環境技術の優れた製品を暮らしの中
オデジャネイロで開催された地球サミット
に取り入れること等を呼びかけるもの。
で合意された。
【エコアクション21(EA21)
】
【アスベスト】
広範な中小企業、学校、公共機関などに対
アスベストは石綿ともいわれ、天然に存在
して、「環境への取組みを効果的・効率的に
する繊維状の鉱物。軟らかく耐熱・対磨耗性
行うシステムを構築・運用・維持し、環境へ
に優れているため、ボイラー暖房パイプの被
の目標を持ち、行動し、結果を取りまとめ、
覆、自動車のブレーキ、建築材などに広く利
評価し、報告する」ための方法として、環境
用されていたが、WHO(世界保健機関)の
省が策定したエコアクション 21 ガイドライ
報告によれば、繊維が肺に突き刺さったりす
ンに基づく、環境マネジメントシステムの認
ると、肺ガンや中皮種の原因となる可能性が
証・登録制度である。
あるといわれている。
【エコオフィス】
【アダプト(アドプト)システム】
事業所において、ごみの減量や分別の徹底、
市民と行政が共同で進めるまち美化制度
省エネルギーや雨水利用など環境への負荷
のこと。
「アダプト(adopt)
」とは「養子縁
組する」という意味。市民や事業者などが道
の低減を積極的に行う活動。
【エコドライブ】
路や公園など一定の公共空間の「里親」とな
地球温暖化防止など、環境負荷の低減を心
り、定期的・継続的に美化活動を行い、行政
がけた自動車運転。急発進、急加速をやめる、
がこれを支援する。米国テキサス州が導入し
アイドリング禁止、タイヤの空気圧の適正化
たのが始まりで、日本では平成 10 年(1998
などに心がける。
年)以降、多くの自治体で導入されている。
【エコライフカレンダー】
NPO 法人とよなか市民環境会議アジェン
【雨水浸透率】
水の循環という視点に基づき、雨水の土中
ダ 21 が進めている豊中市民版環境家計簿。
への浸透度合いを示す割合のこと。豊中市の
家庭の電気、ガス、灯油、水道、ガソリンの
環境目標のひとつとして設定されている。緑
1 か月間の使用量に二酸化炭素(CO2)排出
地・山地・農地などをはじめとした自然環境
係数を乗じると、 CO2 排出量を計算できる
の保全や浸透マスの設置、道路における透水
ようになっている。
性舗装などの施策を行っている。
【屋上緑化・壁面緑化】
【雨水タンク】
屋上緑化とは、建築物の屋上など、自然の
雨水利用のために建物の雨どいにつない
地盤から離された構造物の表層に人工の地
で屋根に降った雨水を貯められるようにす
盤をつくり、そこに植物を植えて緑化するこ
るタンク。 雨水タンク、雨水利用タンク、
と。壁面緑化は、建築物等の壁面をつる性植
小型雨水貯留槽(タンク)など呼び方はいろ
物などで覆う緑化のこと。緑化によって、ヒ
いろある。水道水の節水(節約)だけでなく、
ートアイランド現象の緩和、省エネルギー、
多くの建物が設置すれば都市型災害対策に
大気の浄化等の効果がある。
― 63 ―
用語解説
【温室効果ガス】
への理解度を深め、環境に配慮した行動や取
太陽からの熱を地球に封じ込め、地表を温
組みを行うための支援施設であり、環境に関
める働きがあるガスのこと。平成 17 年(2005
連する図書の閲覧、パソコンによる環境関連
年)2 月 16 日に発効した京都議定書では、地
情報の収集等ができる。所在地=曽根南町
球温暖化防止のため、二酸化炭素(CO2)
、メ
1-4-3、電話=6863-3087。
タン、一酸化二窒素のほかハイドロフルオロ
【環境展】
カーボン類、パーフルオロカーボン類、六フ
豊中市環境事業部(当時)がごみ減量・リ
ッ化硫黄が削減対象の温室効果ガスと定め
サイクル促進のために、市民への啓発を行う
られた。
事業として始めたイベント。とよなか市民環
境会議の活動の充実に伴い、平成 15 年度
か 行
(2003 年度)から、NPO 法人とよなか市民
環境会議アジェンダ 21 が主催し、豊中市と
【カーシェアリング】
1 台の自動車を複数の会員が共同で利用す
とよなか市民環境会議との共催で実施して
る自動車の利用形態。利用者は自ら自動車を
いる。出展者やイベント参加者もとよなか市
所有せず、管理団体の会員となり、必要な時
民環境会議の構成団体だけでなく、広く企業
にその団体の自動車を借りる。自動車の総台
や市民団体に呼びかけ、内容も活動発表的な
数を減らすことにより、二酸化炭素による地
ものからイベント的なものまで幅広く実施
球温暖化の抑止、エネルギー消費量の削減お
している。
よび都市の交通渋滞緩和、迷惑駐車の低減、
【環境配慮指針】
自動車事故発生の低減への貢献をめざす。
環境基本条例の理念を実現するために、豊
【環境影響評価(環境アセスメント)
】
中市環境の保全等の推進に関する条例に基
開発行為等を行う場合、それが周辺の環境
づいて、開発や建設・事業活動等に際して配
にどのような影響をあたえるかについて、事
慮する内容を示したもの。
業者が事前に調査、予測及び評価をするとと
【環境マネジメントシステム】
もに、環境を守るための対策を検討し、環境
事業者が自主的に環境保全に関する取組
の保全の観点からよりよい事業計画をつく
みを進めるにあたり、環境に関する方針や目
りあげていこうという制度。豊中市において
標等を自ら設定し、これらの達成に向けて取
は、
「豊中市環境の保全等の推進に関する条
り組んでいくことを「環境管理」または「環
例(平成 17 年度)
」の中で、環境影響評価(環
境マネジメント」といい、このための工場や
境アセスメント)の実施について定めている。
事業場内の体制・手続きと、その管理・運用
【環境基準】
の仕組みを「環境マネジメントシステム」と
環境基本法に基づいて、政府が定める環境
保全行政上の目標。人の健康の保護および生
いう。
かんよう
【涵養】
活環境の保全のうえで維持されることが望
降雨・河川水などが地下浸透して、帯水層
ましい基準として定められたもの。一般に、
に水が供給されること。地下水涵養は、道路
大気(大気汚染、有害大気汚染物質)、騒音
冠水・家屋の浸水・河川洪水の防止、地盤沈
(一般騒音、道路騒音、航空機騒音、新幹線
下や地下水塩水化の防止、地下水資源の確保、
鉄道騒音)
、水質(水質汚濁、地下水の水質
湧水やせせらぎの復活など自然環境の機能
汚濁)
、土壌(土壌汚染)
、ダイオキシン類(大
回復、地中温度の上昇(ヒートアイランド現
気汚染、水質汚濁、土壌汚染)に係る基準が
象)の防止などに有効である。
設定されている。
【気候変動に関する政府間パネル】
IPCC:Intergovernmental Panel on
【環境情報サロン】
平成 16 年(2004 年)6 月に豊島公園内に
Climate Change。世界気象機関 (WMO)と国
開設された施設。市民・NPO・事業者が環境
連環境計画 (UNEP)との協力の下に、昭和
― 64 ―
用語解説
63 年(1988 年)設立され、二酸化炭素等の温
トワークを GPN(グリーン購入ネットワー
室効果ガスの増加に伴う地球温暖化の科学
ク)という。
的・技術的及び、社会・経済的評価を行い、
【クールビズ】
冷房時のオフィスの室温を 28℃にした場
得られた知見を、政策決定者を始め広く一般
に普及することを目的としている。
合でも、「涼しく効率的に格好良く働くこと
【揮発性有機化合物(VOC)】
ができる」というイメージを分かりやすく表
トルエン、キシレン、酢酸エチルなど主な
現した、夏の新しいビジネススタイルの愛称。
もので約 200 種類ある。塗料溶剤(シンナ
「ノーネクタイ・ノー上着」スタイルがその
ー)
、接着剤、インキ、一部の洗浄剤などに
代表。
含まれる。浮遊粒子状物質や光化学オキシダ
【景観形成協定】
ントの原因物質の一つ。Volatile Organic
豊中市では、豊中市都市景観条例に基づく
Compounds。
制度の一つとして、景観形成協定の認定制度
【行政評価】
を設けている。この協定は、一定の区域にお
行政の活動を総合的に評価すること。行政
ける都市景観の形成を図るため、住民自ら都
評価システムは、事務事業評価の結果や、政
市景観の形成に必要な事項などのまちづく
策・施策評価の結果が相互に反映できるよう
りのルールを定め、その区域内の住民及び土
な一連の評価システムのこと。
地所有者など利害関係人の多数に支持され
【京都議定書】
ることにより、市が「景観形成協定」として
平成 9 年(1997 年)12 月、京都で開催さ
れた第 3 回気候変動枞組条約締約国会議
認定するもの。
【景観協定】
(COP3)において採択された。二酸化炭素、
景観法(平成 16 年 6 月制定)に基づく制
メタン、一酸化二窒素、ハイドロフルオロカ
度で、一定の区域の所有者、借地権を有する
ーボン類、パーフルオロカーボン類、六フッ
ものの全員の合意によりその区域の景観の
化硫黄の 6 種類の温室効果ガスを対象とし、
形成を図るものである。
平成 20 年(2008 年)から平成 24 年(2012
【光化学オキシダント】
年)までの間に先進国締約国で平成 2 年
工場や自動車から排出される一次汚染物
(1990 年)比で 5%以上削減することを目
質が、太陽の紫外線照射を受けて光化学反応
標に、各国ごとの法的拘束力のある数値目標
を起こすことによって生成される酸化性物
が定められた。この議定書はロシアが批准し
質のうち、二酸化窒素を除いたもの。光化学
たことにより、平成 17 年(2005 年)2 月
オキシダントは、光化学スモッグの原因とな
16 日に発効した。
り、高濃度では粘膜への影響などが知られて
【協働(パートナーシップ)
】
いるほか、農作物などへの影響も報告されて
まちづくりなどの事業において、市民・
NPO・事業者・行政などの各主体が対等な立
いる。
【交通需要マネジメント】
場で協力・連携し、自分たちの役割や責務を
TDM(Transportation Demand Management)
自覚することを通じて築いていく、相互の信
とも呼ばれる。主に課金や規制による交通渋
頼関係のこと。
滞緩和の誘導施策のこと。交通によっておこ
【グリーン購入】
る環境負荷の低減を図ることにもなる。自動
製品やサービスを購入する際に、価格や品
車利用の代替手段としては、電車など公共交
質、利便性、デザインだけでなく環境への影
通機関への利用転換、自転車利用、パークア
響を重視し、環境負荷ができるだけ小さいも
ンドライド、自動車の共同利用などがある。
のを優先して購入すること。グリーン購入の
【コージェネレーション】
取組みを促進するために平成 8 年(1996 年)
2 月に設立された企業・行政・消費者のネッ
― 65 ―
発電と同時に発生した排熱も利用して、冷
暖房や給湯等の熱需要に利用するエネルギ
用語解説
ー供給システムで、総合熱効率の向上および
【省エネ住宅】
省エネルギーを図るもの。
平成11年3月の建設省(現国土交通省)に
よる「次世代省エネルギー基準」に適う、
「室
さ 行
内環境を一定に保ちながら、使用するエネルギ
【事業系ごみ】
ー量を尐なくできる住宅」が、省エネルギー住
事業系一般廃棄物のことで、店舗・会社・
宅といわれる。具体的には、窓やドアを断熱・
工場・事務所などの事業活動から生じる産業
気密性能の高い構造にし、壁や床、天井・屋根
廃棄物以外のごみ。
に断熱材を入れるなどして、室内と外との熱の
【自主管理協定制度】
出入りをできるだけ尐なくし、冷暖房機器によ
公園・緑道において、これまでの行政主体
るエネルギー消費を減らすなど省エネに配慮
の管理運営から、市民と行政の役割分担を明
した住宅。また断熱・気密性能を高めることに
確にした協定を結ぶことにより、公園などの
より住宅の居住性・快適性も向上する。
管理運営を市民と行政が協働で行う制度。
【省エネルギービジョン】
【持続可能な開発のための教育(ESD)
】
地域レベルでの省エネルギー対策を普及
持続可能な開発の実現に必要な教育への
するに当たって、基礎データの収集を行い、
取組みと国際協力を、積極的に推進するよう
これをもとに地域全体にわたる省エネルギ
各国政府に働きかける国連の 10 年のキャン
ーに係る基本計画および施策の基本的な方
ペーン(2005 年~2014 年)
。
向、面的な広がりを有する具体的なプロジェ
クトの検討を行うもの。豊中市では平成 16
【市民協同緑化】
豊中市内の自治会・NPO などの団体が連
携して緑化を行うこと。
年(2004 年)2 月に策定している。
【新エネルギー】
【樹林・樹木緑被面積】
新エネルギー利用等の促進に関する特別
市域における樹林又は樹木に覆われた面
措置法施行令では、廃棄物燃料製造、バイオ
積。
マス燃料製造、廃棄物熱利用、バイオマス熱
【循環型社会】
利用、太陽熱利用、温度差エネルギー、雪氷
ごみをなるべく出さずに、物質資源の再使
熱利用、クリーンエネルギー自動車、廃棄物
用や廃棄物の再利用で、天然資源の消費量を
発電、バイオマス発電、天然ガスコージェネ
減らし、環境負荷をできるだけ尐なくした社
レーション、風力発電、太陽光発電、燃料電
会。従来の「大量生産・大量消費・大量廃棄
池をいう。
(平成 20 年 4 月1日からは、施行
型社会」に代わり、今後めざすべき社会像と
令の一部改正により、バイオマス燃料製造、
して、平成 12 年(2000 年)に「循環型社会
バイオマス熱利用、太陽熱利用、温度差エネ
形成基本法」が制定された。
ルギー、雪氷熱利用、バイオマス発電、地熱
【省エネ機器】
発電、風力発電、水力発電、太陽光発電とな
省エネ機器を見分ける方法としては、省エ
る)
ネラベルが有効。省エネラベリング制度は、
【浸透マス】
省エネ法に基づく特定機器に対する省エネ
雨水流出抑制施設の浸透型施設の一つで、
基準達成率の算出方法及び表示方法に関す
雨水マスの底部を開口または多孔にして砂
るもので、1)省エネ性マーク、2)目標年度、
利や砕石を敷き並べ、雨水を浸透させるマス
3)省エネ基準達成率、4)エネルギー消費効率
のこと。
の 4 項目を表示する。省エネ性マークは、省
【水質モニタリング】
エネ基準を達成すれば緑色で、未達成ではオ
水環境を良好に保つため、水質を常に監
レンジ色で表示し、省エネ基準に対する達成
視・測定すること。水質の悪化が進んでいる
状況が簡単にわかる。省エネラベルは 3 種類
場合に健康被害を防止するための注意を呼
の JIS で規格化され、対象機器は 16 品目。
びかけ、悪化を防ぐための施策を実施するこ
― 66 ―
用語解説
とが必要になる。
【太陽光発電システム】
【生産緑地地区】
太陽の光エネルギーを直接電気に変換す
都市計画法(昭和 43 年〈1968 年〉
)に基
るシステムのこと。発電時に地球温暖化の原
づく「市街化区域」内にある農地等のうち、
因となる CO2などを発生しないクリーンな
良好な生活環境の確保に効用があり、かつ、
システム。昼間発電した電力で家の電気を賄
公共施設等敷地として適している土地で、都
い、余った電力は、電力会社に売ることがで
市計画の「地域地区」のひとつ(生産緑地地
き、雨の日などの発電量が足りない時や、夜
区)として定められた区域。区域内では農地
間は従来通り購入できる。
以外での使用を制限されるが、農業従事者の
【炭化水素】
死亡など、農業を継続できない事情が生じた
炭素と水素からなる化合物の総称。塗料、
場合は、市町村長への買取申出をし、買取や
インキ、接着剤、石油プラント、自動車の排
他の農業従事者へのあっせんが不調に終っ
気ガスなどに含まれる。光化学オキシダント
た場合には、生産緑地地区の制限が解除され
の原因物質の一つ。
る仕組みになっている。
【地区計画】
【生物化学的酸素要求量(BOD)
】
建物や敷地などについての細かなルール
水中の有機物が微生物の働きによって分
を市民が主体となって定めることができる
解されるときに消費される酸素の量のこと
制度で、地域で話し合われた計画を市が都市
で、河川の有機汚濁を測る代表的な指標。
計画として決定するもの。
【生物多様性】
【地域コミュニティ】
あらゆる生物種の多さと、それらによって
地域住民が自主的に参加し、その総意と協
成り立っている生態系の豊かさやバランス
力により、住み良い地域社会を構築すること
が保たれている状態を言い、さらに、生物が
を目的として構成された集まりで、住み良い
過去から未来へと伝える遺伝子の多様さま
まちづくりを進めるための重要な基盤。
でを含めた幅広い概念。
【豊中市地球温暖化防止地域計画・チャレンジ-
【総合的な学習の時間】
(マイナス)70プラン】
(1)地域や学校、子どもたちの実態に応じ、
「地球温暖化対策の推進に関する法律」
学校が創意工夫を生かして特色ある教育活
「豊中市環境保全等の推進に関する条例」に
動を行う時間、(2)国際理解、情報、環境、
基づき、平成 19 年 11 月に策定。超長期の
福祉・健康など教科の枞を越えた課題に関す
2050 年度までに豊中市民1人あたり温室効
る学習を行える時間として、小中学校に平成
果ガス排出量を 1990 年度に比べ 70%削減す
14 年度(2002 年度)から、高校に平成 15
るという目標をこの計画で設定した。その上
年度(2003 年度)から設けられた教科。
で、当初計画期間の 2020 年までに 20%削減
するために、市民・事業者・行政が取組む対
た 行
策と、計画を推進するための具体的戦略を盛
【ダイオキシン類】
込んでいる。
ポリ塩化ジベンゾ-パラ-ジオキシン
【低公害車】
(PCDD)
、ポリ塩化ジベンゾフラン(PCDF)
燃料電池自動車、電気自動車、天然ガス自
およびコプラナーポリ塩化ビフェニル
動車、メタノール自動車、ハイブリッド自動
(Co-PCB)の総称。その発生源は廃棄物焼
車および低燃費かつ低排出ガス認定車をい
却のほか、燃焼工程を持つ製造業、農薬の不
う。
純物、PCB 製品等が指摘されている。
【電気の排出係数】
た い ひ
電気による CO2排出量を算出するときに
【堆肥化】
生ごみなど有機物を、微生物と混ぜて分解
を促し、堆肥や土壌改良材をつくること。
― 67 ―
用いる数値。電気を使用する機器は直接 CO2
を排出しないが、その電気を作っている発電
用語解説
所で CO2を排出している。家庭や事業所等で
る温室効果があり、その濃度が高まると地球
の電気の使用による CO2の排出量は、
「電気
温暖化を招く。
使用量」に電気を供給する電力会社が算出す
【二酸化窒素(NO2)
】
る「排出係数」を乗じて算出している。排出
窒素(N2)と酸素(O2)の化合物である
係数は、電力会社の水力、火力、原子力等と
窒素酸化物の一種で、一酸化窒素(NO)と
いった発電方法の割合によって異なり、毎年
ともに大気汚染物質として重視されている。
変動する。豊中の場合は関西電力㈱の数値を
高温燃焼下で空気中の窒素と酸素が反応す
使用。
るいわゆるサーマルノックスが大部分を占
【透水性舗装】
め、自動車が主な発生源であるため、大都市
雨水を多孔質な表層から路盤、路床に透水
などにおける主要大気汚染物質となってい
保水させる舗装のこと。雨天時の歩行快適性
の向上、地下水の涵養のほか、間隙水の蒸散
る。
【ノーマイカーデー】
による路面温度上昇の緩和等の効果がある。
車社会が日常生活にもたらす「交通渋滞」
、
【豊肥(とよっぴー)
】
「めいわく駐車問題」を始め地球環境を保全
豊中市の学校給食センターから排出され
するため、マイカー通勤から公共交通機関へ
せんてい
る生ごみ、街路樹の剪定枝を緑と食品のリサ
の転換を喚起し、不要不急の自家用自動車の
た い ひ
イクルプラザで堆肥化し、できあがった土壌
利用を抑制する日のこと(毎月 20 日)
。大阪
改良材のこと。これを使って育てた野菜が学
府下では、平成2年(1990 年)4 月から実施。
校給食の食材として提供され、食の循環の輪
豊中市をはじめ北摂地域では、平成 16 年
が形成されている。
(2004 年)6 月から 19 日を加え、<19 日>
【とよなか市民環境会議】
はナンバープレートの末尾が奇数の車、<20
豊中市において平成 8 年(1996 年)に、
日>はナンバープレートの末尾が偶数の車
市民・NPO・事業者・行政が互いに協力し、
が自動車利用を自粛する「分散型ノーマイカ
地球環境を守るために発足したパートナー
ーデー」を実施している。
シップ組織のこと。
は 行
な 行
【バイオマスエネルギー】
【二酸化硫黄(SO2)
】
再生可能な生物由来の有機性資源で化石
大気汚染物質の一つ。硫黄分を含む石炭や
資源を除いたもの(バイオマス)から得られ
石油など化石燃料の燃焼により生じ、呼吸器
るエネルギー。種類は多岐に渡り、廃棄され
疾患などを引き起こす。四日市ぜんそくなど
る紙、家畜排せつ物・食品廃棄物などの廃棄
の公害病の原因物質として知られているほ
物系のもの、稲わら・麦わら・もみ殻・木地
か、酸性雨の原因物質ともなる。
残材などの未利用のもの、資源作物(さとう
化石燃料が大量消費された高度経済成長
きびやトウモロコシなどエネルギーや製品
期には高濃度を示したが、施設ごとの排出規
制、燃料中の硫黄分の規制、総量規制の導入
の製造を目的に栽培される植物)がある。
【バイオガス】
など様々な対策が講じられた結果、現在の日
再生可能エネルギーであるバイオマスの
本ではほとんどの地域で環境基準を下回る
ひとつで、有機性廃棄物(生ゴミ等)や家畜
までに改善されている。
の糞尿などを発酵させて得られる可燃性ガ
【二酸化炭素(CO2)
】
ス。
動物の呼吸や、石油、石炭などの化石燃料
【ヒートアイランド(現象)
】
の燃焼によって発生する気体。炭酸ガスとも
都市部にできる局地的な高温域のことで、
いう。大気の一成分であり、それ自体は有害
冷房などの空調排熱、コンクリートとアスフ
ではないが、地上から放出される熱を吸収す
ァルト面の増大による畜熱量の増加などに
― 68 ―
用語解説
より温度が上がる現象。緑地、水面の減尐に
る計画。
より蒸散効果の現象も要因の一つ。等温線が
【みどり率】
島のような形になることからこの名前がつ
ある地域における、樹林地、草地、農地、
いている。
宅地内の緑(屋上緑化を含む)、公園、街路
【ビオトープ】
樹や、河川、水路、湖沼などの面積がその地
ドイツ語の生物を意味する bio と場所を
意味する top の合成語で、野生生物が共存共
域全体の面積に占める割合。
【モニター指標】
生できる生態系を持った場所。近年では、都
環境施策の達成状況や効果を定量的な指
市その他の地域の植物、小動物、昆虫、鳥、
標として、毎年継続的に把握することで計画
魚などが共生できる生物生息空間を保全、創
の進行管理に役立てようとするもの。
出または復元した場所としてとらえられる
【モビリティ・マネジメント】
ようになっている。
個人や組織・地域に対して環境や健康に配
【浮遊粒子状物質(SPM)
】
慮した交通行動を呼び掛け、交通手段の情報
大気中に浮遊している粒子状物質で、代表
提供を行うことで、過度な自動車依存から、
的な「大気汚染物質」のひとつ。発生源は工
公共交通や徒歩・自転車等、様々な交通機関
場のばい煙、自動車排出ガスなどの人の活動
を利用する方向へ自発的な転換を促すこと。
に伴うもののほか、自然界由来(火山、森林
や 行
火災など)のものがある。
【フィフティ・フィフティ制度】
【余剰消化ガス】
元々は、ドイツで始まった環境教育の制度
下水処理場で、汚泥が微生物の働きによっ
で、豊中市では「市立小学校・中学校の学校
て分解されることによって、発生するメタン
施設における光熱水費削減分還元制度」とし
ガス(消化ガス)のこと。
て実施。児童・生徒や教職員が協力して省エ
ネルギー活動を行い、過去 3 年間の光熱水費
と比較し、削減額の半額相当を学校が希望す
ら 行
【リサイクル交流センター】
る備品や消耗品などとして次年度に還元す
豊中市において市民・NPO・事業者が主体
るしくみ。
となって楽しみながら、ごみ減量・リサイク
ルに向けた取組みと交流を促進するための
ま 行
施設。ごみ減量・リサイクルに関する情報発
【マイバッグ(運動)
】
信、リサイクル教室やフリーマーケットの開
家庭から出るごみの減量や省資源を目的
催、講演会の開催やリサイクル工作品の展示
に、買い物袋を持参し、レジ袋を受け取らず
等などが行われ ている。 所在地 =中桜 塚
に買い物をしようという運動。
1-24-20 電話 6844-8611。
【水循環指針】
【リデュース「発生抑制」、リユース「再使用」、リサイクル「再生利用」】
水質保全・浄化や雨水の貯留・浸透および
「3R」ともいう。廃棄物をできるだけ出さ
水辺環境の復元などの「水環境・水循環」に
ない社会をつくるための基本的な考え方。平
関して、豊中市の公共施設の整備や行政職員
成 12 年(2000 年)に制定された「循環型社
の取組みが、環境に配慮した率先行動となる
会形成推進基本法」では、廃棄物処理やリサ
よう定めた指針。
イクルの優先順位を(1)リデュース、(2)
【みどりの基本計画】
リユース、
(3)リサイクル、とし、さらに(4)
平成 6 年(1994 年)都市緑地保全法の改
正により創設され、市町村が緑地の適正な保
全・整備や緑化の推進等について、さまざま
な取組みを計画的に進めていくために定め
― 69 ―
熱回収(サーマルリサイクル)、(5)廃棄物
の適正処理、としている。
用語解説
【緑地協定】
T)」を実現するための施策として位置付け
「都市緑地法」に定められた制度で、地域
られ、国土交通省等で推進している。
住民の自主的な緑化の意志を尊重しながら
【GPN】→ 【グリーン購入】を参照。
地域の緑化を推進しようとするもの。都市計
【ISO14001】
画区域内の一定区域または一定区間の土地
国際標準化機構(ISO)が進める環境管理
所有者全員の合意により,緑化協定区域,樹
システムと環境監査に関する国際規格であ
木等の種類とその植栽する場所,垣または棚
る ISO14000 シリーズをさす。
の構造等の必要事項を定め,市町村長の認可
【KES】
を受けて締結される協定。
京都環境マネジメントスタンダード
(KES)の略称で、京のアジェンダ 21 フォ
【緑被率】
樹林地、農地、公園緑地などみどりで覆わ
ーラムが実施主体となっている。中小企業向
れた土地(緑被地)の面積を、地域の行政面
けに、規格費用も尐なくより分かりやすく取
積で除した割合のこと。豊中市では、樹林・
り組みやすい規格として誕生した「環境マネ
樹木に覆われた土地の割合を緑被率と定義
ジメントシステム」の規格。
している。
【LED】
「Light Emitting Diode」の頭文字をとっ
数字・アルファベット
たもので、発光ダイオードとも呼ばれる。白
【3R】→ 【リデユ-ス、リユース、リサイクル】を参照。
熱電球や蛍光灯に比べ長寿命で、消費電力が
【CSR】
尐ないため、環境負荷が低い発光体として普
「Corporate Social Responsibility」の略。
企業の社会的責任とも言われる。
及が進みつつある。
【NPO】
「Nonprofit Organization(ノンプロフィ
【ESCO 事業】
「Energy Service Company」の略。省エ
ット・オーガニゼーション)」の略で、日本
ネルギー診断から設計・施工・保守・事業資
語では「民間非営利活動組織」と呼ばれてい
金の調達など、工場やビルの省エネルギーに
る。平成 10 年(1998 年)には NPO 法(特
関する包括的なサービスを民間事業者が提
定非営利活動促進法)ができ、法人として認
供し、改修工事等によって削減された光熱水
められるようになった。活動分野は「福祉・
費の中から ESCO サービス料と公共施設の
保健」「教育」「環境」「文化」「人権」
「国際
利益を生み出す事業。事業者は省エネルギー
協力」
「消費」など。
効果を保証する。
【NPO 法人とよなか市民環境会議アジェンダ 21】
平成 8 年(1996 年)に発足した「とよな
【EST】
「Environmentally Sustainable Transport(環
か市民環境会議」のワーキンググループから
境的に持続可能な交通)」の略。OECD(経
「とよなか市民環境会議アジェンダ 21」とし
済協力開発機構)の提案を元に、地球温暖化
て自立し、平成 15 年(2003 年)に NPO 法
に対し強い危機感を抱いている欧州諸国で
人格を取得した組織。
盛んに取り組まれている政策ビジョン。日本
【PDCA サイクル】
では、平成 17 年(2005 年)2月の京都議定書
計画(Plan)を立てて、実施(Do)した
の発効に伴い、京都議定書目標達成計画で
結果を、点検(Check)し、見直す(Act)、
「旅客部門の二酸化炭素排出量増加の主因
継続的改善を目的とした仕組み。
となっている自家用乗用車への過度の依存
【TDM】→ 【交通需要マネジメント】を参照。
を抑制し、環境的に持続可能な交通(ES
― 70 ―
市内で活動している市民団体・事業者・NPO の皆さんの
平成 22 年度(2010 年度)の環境活動をお知らせください
●「とよなかの環境Ⅰ~2010 年度活動実績」に掲載します
これからも、環境報告書に市民団体・事業者・NPO の皆さんの取組みを掲載し、環境へ
の取組みを広く知っていただくとともに、とよなかの環境を身近に感じ、考え、行動するき
っかけとしていくため、裏面の記入票で環境活動の概要をぜひお知らせください。
お知らせいただいた内容は、平成 23 年(2011 年)9 月発行予定の環境報告書「とよなかの
環境Ⅰ~2010 年度活動実績~」に掲載させていただきます。
平成 23 年(2011 年)に発行する
「とよなかの環境Ⅰ~2010 年度活動実績」第 3 章に、
お知らせいただいた活動を掲載します!
関連する活動事例(調査票回答より集約)
成果・実績
団体・事業者名
豊中北ライオンズクラ
ブ
(
毎年春に「クリーンアップ大作戦」として、地域の清掃活動を実施
キ
富士山登山ごみ調査(高校生)
-
大阪府グリーン購入調査に参加(小学校高学年児童)
-
グリーンカーテン(ゴーヤ等)の取り組み
-
豊中市労働組合連合
会
-
千里川を考える会
リ
ト
リ
)
(掲載イメージ)
会の創立から20数年、ようやく樹木が茂り草が生え、魚が泳ぎ亀が日向ぼっこし、
季節ごとの野鳥が訪れる川らしい川になってきた。今後はこの区間を上下流に1m
でも延ばせて行けたら。清掃も樹木の手入れも、行動することで心を養います。1
人でも多くの人を巻き込んで行けたらと思います。
河川の清掃、草刈樹木の手入れ、環境掲示板(季節ごとに写真の張替え 3 回)
その他、樹木調査、探鳥会、野鳥調査など
植木、花卉、壁につる系の植物を這わせるなど。
豊中まつりに協賛し、キャラバン隊として祭り告知Tシャツを着用して会場周辺の事
前清掃活動を実施。
「アドプトリバー神州町」により神崎川河川敷の清掃を年3回実施。
自然を守る活動(島熊山や春日町の竹林整備、天竺川清掃や草刈など)
服部緑地・天竺川周辺「地域魅力・顔づくりプロジェクト」推進連絡協議会事業
滋賀県甲賀市の甲賀愛林クラブと交流を図り、甲賀での森づくりの体験や環境展
で間伐材利用コーナーの出展などを行う
自然観察会の開催
自然学習講座の開催
23人参加
-
曽根駅~ローズ
球場
-
117 人(16 回)
-
-
ガールスカウト豊中地
区協議会
東豊長寿会
住友信託銀行豊中支
店
三國製薬工業㈱
NPO 法人とよなか市民
環境会議アジェンダ 21
233 人(10 回)
72 人(3 回)
●提出方法
この環境活動状況記入票にご記入の上、環境政策室宛にお送りください。市のホームペー
ジから応募用紙のダウンロードもできます。電子メール・郵便・ファクスのほか、直接お
持ちいただいても結構です。
・ いずれの方法も、5月27日(金)必着でお願いします。
●問合せ・提出先:豊中市環境部環境政策室
〒561-8501(住所不要)
電話: 6858-2128
ファクス: 6842-2802
電子メール:[email protected]
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市民・事業者の環境活動状況 記入票
※平成22年(2010 年)4 月 1 日~平成23年(2011 年)3 月 31 日に行ったものをご記入ください。
団体名
(
記入者氏名
)
部署名もしくは役職
TEL
【ご注意】
貴団体が複数の団体や企業から構成される協
議会や連合会のような組織の場合、貴団体に
所属する団体や企業の活動でも結構ですが、
その場合は実施した団体や企業ごとに用紙を
分け、( )内に、とりまとめ団体名もあわ
せてご記入下さい。
FAX
問合せ先
E メール
内容や成果についてわかる
活動の概略
詳細(日時・場所等があればお願いします)
数値データ
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【記入例】
とよなか市民環境展へ出展
12 月 10 日(金)・11 日(土)10:00~16:00、豊中市民会館で開催された、「とよなか市民環 スタッフ 3 名×2 日間
境展 2010」の展示コーナーで、会の活動紹介と体験コーナーを行った。
来場者 300 人
とよなかの環境Ⅱ
~2009 年度評価と今後の展望~
発
編
行
集
協
力
編集協力
平成 23 年(2011 年)3 月
豊中市環境部環境政策室
〒561-8501 豊中市中桜塚 3-1-1
電話 06-6858-2128 / FAX.06-6842-2802
●E-mail [email protected]
●ホームページ http://www.city.toyonaka.osaka.jp/
NPO 法人とよなか市民環境会議アジェンダ 21
(株)地域計画建築研究所
(本報告書から引用する場合は、出典の記入をお願いします)
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