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2015年第2四半期の決算内容についてご説明いたします。 1 本⽇は、2015年第2四半期の業績と今後の取り組み内容、 および2015年度の業績予想についてご説明いたします。 2 はじめに、2015年第2四半期の業績と取り組み内容について ご説明いたします。 3 まず、2015年第2四半期の連結業績についてご説明します。 業績は、年初の公表⾒通しを達成し、営業利益率は3%を超え、 第2四半期としては過去最⾼益を更新しました。 [売上⾼] 売上⾼は1,802億円と前期⽐2.1%増の36億円の増加となりました。 為替変動の影響額は58億円の増加となりました。 新製品、⾼付加価値品が好調に推移し、増収を確保しました。 [営業利益] 営業利益は、56億円と前期⽐44%の⼤幅な増加となりました。 増収に加え、海外事業の利益が⼤きく向上したことなどにより、増益となりました。 4 つづきまして、2015年第2四半期のセグメント別業績です。 今回の主なポイントは2つです。 ・国内では、収益性の⾼い分野の売上⾼が増加し、事業ミックスが改善しました。 ⼀般⽤消費財事業においては、昨年の駆け込み需要の影響があったものの オーラルケア、薬品分野の売上が好調に推移し、収益性は向上しました。 また訪⽇外国⼈によるインバウンド需要の取り込みを⾏いました。 ・海外事業におきましては、タイ、韓国といった既存国における業績が堅調に推移し、 利益は⼤きく増加しました。為替変動の影響を除く実質伸び率は5.3%、 海外売上⾼⽐率は25%まで上昇しました。 5 こちらは、営業利益の増減要因です。 製造原価低減や物流費削減等のトータルコストダウンが 年初想定より進捗するとともに、原材料価格低下の影響により 23億円の増益要因となりました。 また、競争費⽤については、 海外で事業拡⼤に伴い販売促進費が増加しましたが、 国内にて効率化を進めたため、全体で4億円の増益要因となりました。 次に、事業別の状況を詳細にご説明します。 6 まず、⼀般⽤消費財事業では、伸⻑する市場に⾼付加価値品を投⼊し、 収益性の向上に取り組みました。 上期は⾼付加価値品としてオーラルケア分野で 「クリニカアドバンテージ デンタルジェル」、 「クリニカアドバンテージ デンタルタフト」、 「システマアーチフィットハブラシ」、 リビングケア分野では「 CHARMY Magica」などの新製品を発売、 また、薬品分野では「バファリンプレミアム」等の育成を⾏いました。 このような取り組みの結果、 オーラルケア、柔軟剤、台所⽤洗剤、解熱鎮痛剤などの市場において 市場を上回る売上成⻑を獲得しました。 7 こちらは、当社において⾼価格帯商品が拡⼤している⼀例です。 オーラルケアでは、 500円以上のハミガキの売上が⼤きく伸⻑するとともに、 薬品分野におきましても、解熱鎮痛剤や点眼剤などで 1,000円以上の価格帯の伸びが市場を⼤きく上回りました。 ⼀般⽤消費財事業では⾼付加価値品の投⼊により ヘルスケア分野における⾼価格帯市場の伸⻑を着実に牽引しました。 8 次に、産業⽤品事業セグメントの概況です。 ・化学品分野では、 ⾼付加価値分野への絞込みを⾏い、 7⽉の新会社発⾜への体制整備を図りました。 ・業務⽤洗浄剤分野では、 業務⽤クッキングペーパー等が好調だったことに加え 浴場施設向け浴槽配管⽤洗浄剤を新発売することなどにより、 先発性・差別性の⾼い製品で事業領域の拡⼤を図りました。 9 つづきまして、海外事業の業績トピックスです。 海外事業の利益ある成⻑を⽬指して、 「V-2計画」の最重要課題でもあるパーソナルケア分野の育成を進め、 事業ポートフォリオの改善に取り組みました。 また、拡⼤している中間所得層をターゲットとした付加価値の⾼い オーラルケアやビューティケア分野の売上が増加しました。 10 ・海外事業の中で成⻑が顕著な中国では、 お客様の安全志向や中間所得層の⾼付加価値品への需要拡⼤などの ニーズを取り込むことに成功し、Eコマースでの販売が伸⻑しています。 当社は中国Eコマース市場において、2011年から3年間で売上が15倍に拡⼤し、 2014年年間ではハブラシのシェアがNo.1になりました。 当社ブランドに対する認知率を⾼めるとともに、 中国にはない⽇本製品を拡⼤したことが主な要因です。 ・また、韓国では、ハンドソープ市場でシェア1位を獲得しました。 ⼿洗いの重要性などを伝える地道な啓発活動を通じて、 グローバルブランド「キレイキレイ」の市場シェアを拡⼤することができました。 11 つづきまして、2015年下期の取り組み⽅針と重点施策について ご説明いたします。 12 今年度よりスタートした中期経営計画「V-2計画」の 4つの戦略をさらに加速させます。 「V-2計画」の最優先テーマである収益⼒の向上に向けて、 下期も継続して、4つの戦略の重点施策を推し進め、 体質改善と収益構造改⾰を実⾏します。 13 まず、国内では、⾼付加価値品の育成を継続してまいります。 上期は、オーラルケアや薬品分野において⾼付加価値品を育成しましたが、 下期もこの流れを⽌めることなく、 ⻭周病予防⻭磨では「システマハグキプラス」、 ⾼残⾹柔軟剤では「ソフランアロマリッチ」など、 伸びている市場に⾼付加価値品の投⼊を⾏うことにより、 シェアNo.1ブランドの拡⼤を牽引します。 14 ・また、国内の質的成⻑に向けた収益基盤の強化のために 台所⽤洗剤の上期新製品「CHARMY Magica」の シェアアップに取り組んでまいります。 ・当社が実施した調査では、 「Magica」はリピート率が良好という結果を得ております。 トライアルを広げる施策を積極展開することで さらなるシェア拡⼤の余地が⾒込まれます。 台所⽤洗剤市場における市場地位向上に向けて 認知者層の拡⼤を図り、更なる育成を強化します。 15 次に、海外事業では利益ある成⻑のために2つの施策を推進してまいります。 ・まず、事業成⻑を加速させます。 グローバルブランドの投⼊による新市場の獲得に継続して取り組み、 「キレイキレイ」では、展開国の拡⼤を⾏います。 また、中国ではEコマース事業をさらに拡⼤させていきます。 国内インバウンド商品のアジアにおける需要を確実に取り込み、 売上の拡⼤につなげてまいります。 ・次に、収益性の向上を進めます。 パーソナルケア分野へのシフトにより収益性向上を図ります。 「システマ」ブランドでは、⾼価格帯商品を発売し更なるプレゼンス向上を図り、 「KODOMO」ブランドにおいては、アジアのこどもマーケットを獲得していきます。 また、⽣産供給体制の最適化を図り、グループシナジーを⾼めてまいります。 16 つづきまして、通販事業の再強化に向けた施策についてご説明します。 ・通販事業では、機能性表⽰⾷品制度を最⼤限に活⽤し、 成⻑への再チャレンジに取り組みます。 ・「ラクトフェリン」の機能性表⽰では、エビデンスを基に訴求が出来るようになりましたので 「内臓脂肪を減らすことを助ける」など、今までお伝えすることが難しかった訴求ポイントを 特定の部位に作⽤することに⾔及して分かりやすく表現できるようになったことで、 さらなる新規顧客の獲得に取り組んでまいります。 ・7⽉からの機能表⽰の開始により発売後の初動は、計画を⼤きく上回って推移しています。 今後は機能性表⽰を他の商品にも拡⼤し、さらなる事業成⻑を獲得してまいります。 17 2015年下期の取り組み内容の最後としまして、 成⻑投資と収益構造改⾰についてご説明します。 まず、成⻑投資についての考え⽅です。 ①国内の質的成⻑に向けて、機能性表⽰⾷品制度の施⾏により、 市場拡⼤が期待される機能性⾷品や収益性の⾼いオーラルケア、薬品分野などの ヘルスケアカテゴリーへのR&D投資を拡⼤していきます。 ②海外事業の量的成⻑に向けては、現地R&D体制の強化、 将来の事業成⻑に備えた海外⽣産体制の拡充を図ります。 次に、構造改⾰の主な内容です。 ①本年7⽉より化学品新会社をスタートさせ、オールライオンでの技術とマーケティングの シナジーを発揮し、収益性の向上を図ってまいります。 ②⽣産供給体制につきましては、市場環境の変化に対応した国内⽣産体制の⾒直しを 推進すると共に、海外でのSCMの効率化を図ります。 ③ITインフラについても、IT-BCPの推進と運営費のコストダウンを進めることで、 事業の強靭化と効率化をすすめてまいります。 18 つづきまして、2015年の年間業績予想についてご説明します。 19 こちらは、当社が認識している下期の業績に影響する主な要因です。 ⾜元の経営環境は、不透明な状況が続くものと想定しております。 20 ・2015年度の損益予想です。 年間の売上⾼は、前期⽐で76億円増の3,750億円とし、 年初予想どおりとさせていただいております。 利益⾯では、第2四半期までの業績の進捗を加味し、 年初の業績予想を上⽅修正しました。年初予想⽐で 営業利益、7億円増の142億円、 経常利益、7億円増の157億円、 当期純利益は10億円増の85億円とし、 営業利益、経常利益は最⾼益更新の継続を⽬指します。 21 ここで、株主還元の考え⽅を改めてご説明いたします。 株主還元につきましては、永続的かつ安定的な配当を継続することを基本とし、 今期の配当は、年間10円を予定しております。 今後の投資ならびに株主還元の考え⽅につきましては、 成⻑投資や収益性向上のための投資を拡充し、企業価値の向上を⽬指します。 その上で、内部留保の必要性や収益向上の進捗状況などを総合的に判断したうえで、 配当などの株主還元の充実を⽬指してまいります。 22 最後に、全体のまとめとなりますが、 「V-2計画」初年度として、この半年間はまずまずのスタートをきれたと感じています。 今後も、「V-2計画」の⽬標達成の確度をさらに⾼めていくためにも、 課題解決に向けた施策を前倒しで進め、 ビジョン達成に向けて事業成⻑をさらに加速させます。 以上で、説明を終了させていただきます。 今後とも、よろしくお願いします。 23 24