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渡辺審議官講演資料全体(17.5MBytes)
データがICTを変える 平成25年10月1日 1 主な産業の市場規模 主な産業の市場規模(名目国内生産額) 主な産業の市場規模 (名目国内生産額及び実質国内生産額)の推移 【名目国内生産額】 【実質国内生産額】 2 ICTによる経済効果 GDP成長率の寄与度分解 ● 情報資本はGDPのプラス成長に一貫して貢献。 ICT投資の乗数効果(ICT投資とその他一般投資の比較) ● ICT投資のみが増加する場合と一般投資のみが増加する 場合の2015年の乗数効果を比較した場合、約2倍の差。 ICT投資 1.98 (注)EU-KLEMSのデータ制約のため、2006年までの数値 一般投資 1.19 0.0 0.5 1.0 1.5 2.0 2.5 ※ICT資本特有の効果として、投資した企業だけでなく、他企業の生産性や 収益力も上昇する「ネットワーク効果」があることから、このような差が生じる と考えられる。 ※九州大学 篠﨑教授、神奈川大学 飯塚准教授ほかの研究成果より ビッグデータ流通量・発現効果について ビッグデータ国内流通量の推移 ● ビッグデータ活用による発現効果 2012年のビッグデータの流通量(POSデータ、GPSデータ等一部に限 定)は、2.2エクサバイトで、2005年の流通量の約5.5倍。 (TB) 2,500,000 2,000,000 7年間で5.5倍 1,500,000 500,000 2,217,195 1,536,450 1,033,904 1,000,000 対象業種*の年間販売額の2%に相当。小売販売額がほ ぼ横ばいで低迷する中、2%の新たな価値を生み出す。 ・販売促進効率化効果 9,894億円 ・発注最適化効果 1,635億円 【製造業】:合計4兆7,900億円 0 2008年 2011年 2012年 ビッグデータ流通量と労働生産性との関係分析 ● 【小売業】:合計1兆1,500億円 *各種商品小売業、織物・衣服・身の回り小売業、飲食料品小売業 424,306 2005年 3 一部の業種を除き、ICTの利活用セクターにおいて、データ流通量 の伸び率と労働生産性の伸び率との間には、プラスの相関関係。 ・予防保守による故障対応時間短縮(業務用の機械*) 人件費効率化効果 4兆7,380億円 ・運転状況最適化による節電(業務用エアコン) 519.7億円 (業務用エアコン6.5万台分に相当) *はん用機械器具、生産用機械器具、業務用機械器具 【インフラ(道路・交通)】:合計1兆4,300億円 ・予防保守による延命効果 2,700億円 (2009年度の橋梁整備費用5,700億円の48%に相当) ・渋滞削減による燃費向上 1兆1,600億円 (国内の自動車1,060万台分の燃料消費額に相当) 4 ICT技術のトレンド ビッグデータ クラウド ●全世界のデジタルデータ量は、2005年から2020年までの15年間で 約300倍に増加する見込み。 (130エクサ(1,300億ギガ)バイト → 40ゼタ(40兆ギガ)バイト) ●日本国内のクラウドサービス市場規模は、2010年から2016年までの 6年間で約8倍に拡大する見込み。(0.36兆円 → 2.81兆円) 40ZB 出典:総務省調査(「ICTコトづくり検討会議」(第6回)会議資料(2013年5月)) センサー スマートフォン ●世界中でセンサーの小型化・低消費電力化・低価格化が進展。 将来 2000年 2010年 (2020年頃) チップの大きさ (ダイ表面積) 10mm2 約2~3mm2 1~2mm2 消費電力 0.1mW 0.05mW 0.05mW未満 平均販売価格 世界生産量 (単位:百万個) $0.70 $0.50未満 (約300円以上) (約70円) (約50円未満) 35 771 $3以上 出典:総務省調査(2012年3月) ●日本国内におけるスマートフォン契約数は、 2011年から2018年までの 7年間で約10倍に増加する見込み。(955万件 → 9,383万件) [全携帯電話に占める契約比率は約8倍に増加。(8.8% → 73.2%)] 2500超 ※ 1ドル=100円で換算 出典:Jean-Christophe Eloy=Yole Developpement (http://techon.nikkeibp.co.jp/article/COLUMN/20110410/191000/) ●日本では全世界の約1/4のセンサーが使用されている。 (2010年の販売数量ベース(国内45億個/世界170億個)) 出典:富士キメラ総研調査( 2011年11月28日付日本経済新聞) 出典: MM総研 「スマートフォン市場規模の推移・予測」 (2013年3月等) 5 IT/ICT戦略の推移 日本政府 (IT戦略本部) 2001.1 総務省 e-Japan戦略 2005年までに世界最先端のIT国家を実現 2004.12 2006.1 2009.7 IT新改革戦略 いつでも、どこでも、誰でもITの恩恵を実感できる社会の実現 2008.7 i-Japan戦略2015 u-Japan政策 2010年までにユビキタス社会を実現 xICTビジョン あらゆる産業・地域とICTとの深化した融合 国民主役の「デジタル安心・活力社会」を実現 政権交代(2009.9) 2009.12 2010.5 新たな情報通信技術戦略 ICT維新ビジョン 「光の道」100%の実現等 国民主導の新たな「知識情報社会」への転換を実現 2012.7 Active JapanICT戦略 情報資源を利活用したアクティブな日本の実現 政権交代(2012.12) 経済再生・成長が重要な柱 (IT総合戦略本部) 2013.6 世界最先端IT国家創造宣言 (新たなIT戦略) 2013.6 日本再興戦略 (政府全体の成長戦略) 検討結果の反映 世界最先端IT国家創造宣言 (平成25年6月14日閣議決定) 6 Ⅰ.基本理念 1.閉塞を打破し、再生する日本へ ○ 景気長期低迷・経済成長率の鈍化による国際的地 位の後退 ○ 少子高齢化、社会保障給付費増大、大規模災害 対策等、課題先進国 ○ 「成長戦略」の柱として、ITを成長エンジンとして 活用し、日本の閉塞の打破、持続的な成長と発展 2. 世界最高水準のIT利活用社会の実現に向けて ○ 過去の反省を踏まえ、IT総合戦略本部、政府 CIOにより、省庁の縦割りを打破、政府全体を横串 で通し、IT施策の前進、政策課題への取組 ○ IT利活用の裾野拡大に向けた組織の壁・制度、 ルールの打破、成功モデルの実証・提示・国際展開 ○ 5年程度の期間(2020年)での実現 ○ 工程表に基づきPDCAサイクルを確実に推進 Ⅱ.目指すべき社会・姿 世界最高水準のIT利活用社会の実現と成果の国際展開を目標とし、以下の3項目を柱として取り組む。 1.革新的な新産業・新サービスの創出と全産業の成長を促進する社会の実現 ○公共データの民間開放(オープンデータ)の推進、ビッグデータの利活用推進(パーソナルデータの流通・促進等) ○農業・周辺産業の高度化・知識産業化、○オープンイノベーションの推進等 ○地域(離島を含む。)の活性化、○次世代放送サービスの実現による映像産業分野の新事業の創出 2.健康で安心して快適に生活できる、世界一安全で災害に強い社会 ○健康長寿社会の実現、○世界一安全で災害に強い社会の実現 ○効率的・安定的なエネルギーマネジメントの実現、○世界で最も安全で環境にやさしく経済的な道路交通社会の実現 ○雇用形態の多様化とワークライフバランスの実現 3.公共サービスがワンストップで誰でもどこでもいつでも受けられる社会の実現 ○利便性の高い電子行政サービスの提供、○国・地方を通じた行政情報システムの改革 ○政府におけるITガバナンスの強化 日本再興戦略(新たな成長戦略) (平成25年6月14日閣議決定) 7 ICT成長戦略 -基本的視点- Mission – ミッション ▶ 世界で最もアクティブな国になる ~ICTによる経済成長と国際社会への貢献~ Vision – ビジョン ▶ Ⅰ.新たな付加価値産業の創出 ▶ Ⅱ.社会的課題の解決 ▶ Ⅲ.ICT共通基盤の高度化・強靱化 3つのデータ: ビッグデータ オープンデータ パーソナルデータ プロジェクトの国策化と総合的推進 課題 経済規模の拡大・雇用の創出 産業の高付加価値化 情報発信力の強化 防災・国土強靱化、街づくり 超高齢社会への対応 資源問題の解決 オープンイノベーションの推進 情報セキュリティの強化 パーソナルデータの活用 8 ICT成長戦略 -全体像- 新たな付加価値産業の創出 重点 点プ プロ ロジ ジェ ェ クト ト 重 ク データ 活用 放送・ コンテンツ 農業 9 社会的課題の解決 地域 活性化 防災 医療・介護 ・健康 資源 医療情報連携基盤 の全国展開、「スマート プラチナ産業」の創出 衛星通信を活用 した「海のブロード バンド」の実現 ひずみセンサー 付加価値創出 プロジェクトの推進 4K・8K、スマートテレ ビの普及、放送コン テンツの海外展開 バリューチェーンの 構築による高付加 価値化の実現 「ICTスマートタウン」 プロジェクトの全国 展開・加速化 センサー等を活用した 社会インフラの効率的 な維持管理の実現 成功モデルの提示と実証 I IC CT T共 共通 通基 基盤 盤 ◆ 各省事業、自治体、民間等の連携 ◆ 国策化による特定地域への集中投資 ◆ 一体となった規制・制度改革 G空間情報の活用などオープンデータの推進 安心・安全を守る情報セキュリティの強化 世界最高レベルのICTインフラの構築 イノベーションを創出する研究開発の推進 政策トレンドの転換 ➢ B to C ➢ ICT × ○○ B to B ○○ ×ICT 10 ICT成長戦略の鍵-3つのデータ- Big Data Open Data Personal Data Big Data ビッグデータの量的側面 13 ● 全世界のデジタルデータ量は、2005年から2020年までの15年間で約300倍に増加する見込 み。(130エクサ(1,300億ギガ)バイト → 40ゼタ(40兆ギガ)バイト) ● ビッグデータの活用により、例えば、米国ヘルスケアで年間3千億ドル、EU公共セクター で年間2.5千億ユーロ、位置情報データの活用により年間6千億ドルの消費者価値創出等 が期待。 デジタルデータの成長(再掲) いわゆる「ビッグデータ」の定量的価値(例) 50億台の携帯電話が使用(2010年) 300億のコンテンツが毎月Facebook上で共有 IT費用の5%増加で、年間40%増のデータ創出 米国のヘルスケアでは年間3000億ドルの価値創出 が期待(スペインの年間ヘルスケアコストの2倍) EUの公共セクターでは年間2500億ユーロの価値創 出が期待(ギリシアのGDPを超える) 個人の位置情報データを活用することで年間6000 億ドルの消費者価値創出が期待 小売の営業利益に60%改善の見込み 【出典:総務省調査(「ICTコトづくり検討会議」(第6回)会議資料(2013年5月)】 【出典:McKinsey Global Institute「Big data: The next frontier for innovation, competition, and productivity」(平成23年5月)】 世界が直面する資源課題 【資源の不足・枯渇に係る問題】 ● 水不足人口 (石油、石炭等) 2050 ◆ 世界の総人口は2050年に90億人に到達 20年で1.4倍 総人口(億人) 2030 93 80 70 63 46 35 2010 【資源の消費に伴い発生する問題】 45年で5倍以上 2005 ● 一次エネルギー消費量 2011 2025 14 ● CO2排出量 25年で1.6倍 都市に住む人口 約70% 2050 2005 2030 ◆ 新興国・途上国の総GDPは、2000年→2020年で 6倍以上に ● 鉱物使用量 ● 食用穀物需要 (銅、鉛、亜鉛等) 40年で埋蔵量を超過 12年で1.2倍 ● 廃棄物発生量 15年で1.5倍 (埋蔵量) 2010 2050 2008 2020 2010 2025 ビッグデータを活用した資源課題への対応イメージ ① 15 ● 水資源 地中の水道管に振動センサーを取り付け、センサー で感じ取った振動データを常時収集。大量のデータを 解析するビッグデータ技術を用いて、高い精度で漏水 個所を検知。 (NECが、スイスのガターマン社と提携して技術開発予定 等) 地形データや気象データ等の多種多量のデータを解 析し、立体的な地下水マップを作成。河川等の表流水 だけでなく、地下水も含めた一体型の水循環構造を可 視化することで、地下水の適正管理や効率的な水取得 へ貢献。 (公益財団法人リバーフロント研究所等により研究中) データを常時送 信 コンピューター無 線でデータを収集。 漏水の有無を解析 漏水 アンテ ナ 振動 セン サー マンホール 地表 地中 漏水 水 出典:第20回リバーフロント研究所研究発表会資料 「木曽川水系における水循環構造に関する研究」より 高度なセンサー技術とビッグデータ処理・解析技術の活用 等により、盗水の発見や地域全体の効率的な水管理を実現 するとともに、同システムを全国展開・海外展開すること 高度なビッグデータ処理・解析技術の活用等により、全国 展開・海外展開への道が開けるのではないか。 16 ビッグデータを活用した資源課題への対応イメージ ② ● 食料資源 農場に温度、湿度、日射量等を計測できるセン サーやカメラを設置。そのデータをクラウドに蓄積 し分析することで、これまで勘や経験に頼っていた 独自の栽培方法を客観的な数値データで確認し、最 適な生育環境の安定的な実現に貢献。 人工衛星に搭載したセンサーを用いて、小麦等の農 産物の生育状況を解析。その結果をGISを活用して 色分けして表示することで、刈取り作業の時期や順番 の最適化に貢献。 (日立ソリューションズ等が、サービス提供中) (NEC、富士通等が、一部サービス提供中) 農業生産管理 センシングにより取得した 情報から生育状況を解析 クラウ ド 蓄積・分析 日々の活動から生まれるデー タ 収集 解析結果を地図上に 表示することで可視化 刈り取り計画を最適化 センサーで取得した情 報は、遠隔地でも手元 のスマートフォンで確 認可能。 生育状況 進 遅 ・センサー、カメラ 温度、湿度、日射量、 画像等のデータを取得 出典:NEC Webページより 高度なセンサー技術とビッグデータ処理・解析技術の活 用等により、効率的・安定的な生産体制の実現が可能で はないか。 出典:総務省 u-Japanベストプラクティス2008優秀表彰事例より 高度なセンサー技術とビッグデータ処理・解析技術の活 用等により、効率的・安定的な生産体制の実現が可能で はないか。 17 ビッグデータを活用した資源課題への対応イメージ ③ ● 社会インフラ資源 トンネル内に設置された光ファ イバ・無線センサノードにより、 トンネルの異常監視等の遠隔監視 を実現。 (京都大学等において研究中) センサ光ファイバ遠隔モニタリング 岩盤に設置された無線センサノードに より、岩盤の異常監視等の遠隔監視を実 現。 橋梁に設置されたセンサにより、 橋梁の異常監視等の遠隔監視を実 現。 (京都大学等において研究中) (NTTデータにおいてサービス運用中) 加速度計 温度計 無線センサネットワーク遠隔モニタリング 変位計 ひずみ計 無線センサノード 無線 センサ ノード 無線センサノード (傾斜計+無線機能) 出典:新都市社会技術融合総合研究会道路トンネル健全性評価プロジェクト 道路トンネル健全性評価技術の研究 より 出典:生活資源対策会議第1回森川構成員説明資料より 出典:ICTを活用した街づくりとグローバル展開に関する懇談会 NTTデータ資料他より 高度なセンサー技術とビッグデータ処理・解析技術の活用等により、インフラの異常箇所や老朽箇所を検知すること が可能となり、崩落事故等の防止につながるのではないか。 超高齢社会の課題解決と経済成長を目指すICT 労働力人口の減少 我が国の総人口と高齢化率の推移 140 (百万人) 120 1億1700 万人 1億2800 万人 100 80 32% 60 23% 40 高齢化率 39% ○ICT利活用の推進方策 (兆円) (%) 50 医療・健康 6,628 40 (高齢者の意識を高め、健康の 維持・増進) 約450万人減 30 総人口 9,710万人 介護・生活 20 0 (高齢者の自立的生活を支援、 介護従事者の負担を軽減) 6,180 10 20 就労・生きがい 0 2010 2030 2050 2012 出典:人口統計資料集(2012) 国立社会保障・人口問題研究所 2030 出典:人口統計資料集(2012) 国立社会保障・人口問題研究所 世界の高齢化率の推移 社会保障給付費の増加 (%) 40 160 35 30 日本 ドイツ フランス イギリス アメリカ 中国 韓国 (兆円) その他 135.5兆円 子ども 子育て 121.9兆円 120 25 100 20 80 介護 108.1兆円 医療 15 60 10 40 年金 5 20 0 1980 1990 2000 2010 2020 2030 2040 2050 (年) 出典:「World Population Prospects: The 2010 Revision 」United Nations 0 2011 2015 2020 (元気な高齢者の就労参加を 支援) ○産官学連携の在り方 151.0兆円 140 インド 18 2025 出典:社会保障改革に関する集中検討会議 第10回資料 (平成23年6月) ○海外展開の推進方策 19 ビッグデータを活用したICT健康モデル(予防)の確立 ■ ICTシステムや健診データ等を活用した健康モデル(予防)の確立・普及に向け、地方自治体や企業が主体と なった大規模な社会実証を実施するとともに、健康ポイント等のインセンティブ措置の在り方についても検討し、 それらの成果を踏まえた普及を促進 例① 健診データ、レセプトデータ等に基づく健康づくりの推進 健康データ等の計測 企業・自治体 における指導等 データの蓄積・解析による 健康状態の「見える化」 登録 体組成計 社保情報 ※ 大規模な社会実証を実施 自治体・企業 (保険者) 行動変容を促し、健康維持・増進を実現 ■ 体力年齢の若返り 開始時の暦年齢 58.0 歳 4.5歳の 若返り 55 60.9 50 開始時 3ヵ月後 (万円) 45 対象者1人あたり医療費( 円/年/人) (データ数 2,132人) 65 65.4 (情報管理・蓄積) いろどり専用PC 現在の受発注情報、 市況の共有 需要に応じた 「つまもの」の 集荷、全国へ出荷 地場産品ビジネスへの従事が高齢者の生きがいにつながり、 高齢者医療費の削減や、健康状態の改善(寝たきり解消)を実現 ■ 医療費の削減 (歳) 60 市況の把握、 情報提供 収穫した「つまもの」を 集荷し、集出荷場へ搬送 ・ インセンティブの付与 p<0.05 集出荷場 サーバ 各々の生産者は、注 文や市場の動向予想 に基づいて、「つま もの」を採取・収穫 バイタルデータ 70 生産者 解析・活用 健康情報データ 国保情報 ベース 歩数計 例② 高齢者の就農による健康づくりの推進 40 42.9万円 健康づくり実施群 対照群 37.4万円 差額:104,234円 35.6万円 35 p<0.05 30 25 20 27.3万円 24.4万円 27.0万円 22.8万円 22.4万円 開始時 1年後 22.9万円 2年後 3年後 新潟県見附市の事例 具体的な施策内容 ICTを活用した健康モデルの確立・普及 「予防」に対する国民全体の意識・行動変容を促すための施策の推進 32.5万円 ◆実施群 94人 平均年齢70.1歳 ■ 対照群 282人 平均年齢70.2歳 4年後 ■ 健康増進 ■ 経済性の確立 ◆高齢者一人当たりの医療費は年間 ◆売上高が事業実施後、約1.5倍に ○売上高 60万円強にまで減少(他市町村では 100万円近くかかっているところも) 149百万円(H10)→270百万円(H18) ◆高齢化率52.4%(2010年10月国 勢調査)と高率ながら寝たきり高齢者 はゼロ(2010年4月時点) 徳島県上勝町の事例 具体的な施策内容 高齢者の就農など、地域における多様な働き方と健康増進等、経済性を兼ね備 えた健康モデルの確立と普及促進に向けた実証等 20 ビッグデータを活用したライフサポートビジネスの創出 ■ 各地域の超高齢社会が抱える課題解決のため、高齢者等利用者のニーズや実証の成果を踏まえ、行政・企 業・地域住民等が有機的に連携したライフサポートビジネス(買物の宅配、配食、見守りやオンデマンド交通等) やコミュニティビジネス等、地域経済が循環し、持続可能なモデルの構築 高齢者の日常生活を支えるライフサポートビジネス 高齢者ニーズを聞き取り おまかせ! 高齢者ニーズ 高齢者の日常生活を支える 見守り 孫とのきずな 買物・食事 ・・とか気になるけど ライフサポートビジネスの創出 2020年に13兆円規模の経済効果 高齢者 体調が心配 どこに連絡したらいいのか・・ デイケアサービス等 切れ目ないライフサポートによる 健康&自立生活の維持サイクルが実現 高齢者ニーズにあわせて異業種連携 ライフサポートサービスをコーディネート 切れ目なく効率的な ライフサポートサービス QOLの向上 異業種連携ライフ サポートサービス ICT×異業種連携 医療・介護 ライフサポート 生きがい コーディネータ 見守り バイタル・健康情報の共有 高齢者ニーズの共有 ノウハウの共有 自立した生活 健康維持・増進 お店・デパート サービスの効率化 低コスト化 質の向上 (アクセシビリティ・ユーザビリティ) 行政 各種サービス・旅行 具体的な施策内容 宅配・配食 民間事業者や自治体の各種サービスが ICTで連携し、切れ目なく効率的に高齢 者の自立生活を支援できる「ライフサ ポートビジネス」のモデル構築に向けた 実証等 21 Internet of Everythingの概要 Internet of Everythingとは、人、プロセス、データ、モノをひとまとめにし、これまで以上に 密接なつながりを通して価値を生み出すネットワークを作ること 米シスコの分析結果によると、 これによって、今後10年間に世界の民間企業にもたらさ れる 「価値の可能性*」は14.4兆ドル(約1,390兆円;世界の企業利益を約21%押上げ) ※ 新たに生み出される経済価値と、企業間・産業間で移転する経済価値の合計から導入コストを差し引いた額 〔21項目ごとに人や情報がネットワークにつながった場合の「価値の可能性」を分析、積算〕 個別分野 分野横断 世界の民間企業にもたらされる 価値の可能性( 2013~2022年) スマートグリッド 銀行 ビジネスプロセス最適化 テレワーク スマートビルディング 医療管理 デジタルアテンダント 出張の回避 自動車 物理・ITセキュリティ 決済 商品開発期間の短縮 スマートファーミング デジタルモール ゲーム、娯楽 サプライチェーン効率化 スマートファクトリー マーケティング、広告 教育 健康管理 デジタルサイネージ 類型別の内訳 イノベー ション 21% 顧客経 験 26% 14.4 兆ドル (内訳) 個別分野・・・66%(9.5兆ドル) 分野横断・・・34%(4.9兆ドル) 地域別の内訳 資産活 用 労働生 17% 産性 17% サプライ チェーン と物流 19% 14.4兆ドル カナダ その他 18% 3% 日本 5% 産業別の内訳 米国 32% 14.4 兆ドル 中国 12% 欧州 30% 製造業 27% その他 37% ヘルス ケア 金融・ 7% 保険 9% 14.4 兆ドル 小売り 11% 情報 9% より多くの人や新しい種類の情報がインターネットに接続されることで、Internet of Things(モノのイン ターネット)の時代からInternet of Everythingの時代へ 【出典】 米シスコ社HP (http://www.cisco.com/web/about/ac79/innov/IoE.html) を基に作成 Internet of Everything のイメージ 22 例えば、センサーで検知した降雨に関するデータを様々な場面で活用 人々の活動 環境センサーが降雨の兆候を検知して、地域を管理するネットワークに 対してその情報を伝達。それによって、ネットワークにつながる全てのも のは予期しない天気の変化を知り、スケジュールを自動的に調整する。 建設会社のネットワークは安全な場所で生産を続けられるように、従業 員のスケジュールや資材の配送を変更する。サッカーの練習はキャン セルされ、野外で行う予定の会議は屋内に変更される。 交通・運輸 交通システムは雨による事故のリスクを解消するように機能する。道路 に備え付けられたセンサが天気の変化を検知すると、交通システムは 防水用の溶液を散布し路面を滑りにくくしたり、ドライバーの視界を確保 するために適切な街灯をつけたりする。 交通網は、行動傾向を基に導出された運転パターンに従って協調動作 することで、交通量を最適化する。 農業 農業システムは天気観測システムから天気のパターン変化に関する情 報を受け取とると、水の与え過ぎで作物をダメにするのを防ぎながら、 注水を最適化し土壌の湿度を最適な状態に保つために水道システムを リアルタイムに調整する。 果樹の枝に備え付けられたセンサーは枝のたるみ具合を測定し、計画 された収穫量を農業従事者に通知する。 【出典】 米シスコ社HP ( http://www.cisco.com/web/about/ac79/images/innov/IoE-infographic.png ) を基に作成 3つの領域におけるデータの利活用 公的機関・企業・ユーザーが保有するデータを活用すると様々なサービスが創出される。 23 24 データ活用イメージ:①ICT店づくり 1 データ活用イメージ:②ICT学び場づくり 25 データ活用イメージ:③ICTカラダづくり 26 データ活用イメージ:④ICT暮らしづくり 27 データ活用イメージ:⑤ICT工場づくり 28 データ活用イメージ:⑥ICT家づくり 29 データ活用イメージ:⑦ICT道づくり 30 データ活用イメージ:⑧ICT仕事づくり 31 データ活用イメージ:⑨ICT未来づくり 32 Open Data 34 オープンデータ戦略の3つの狙い ① 価値あるデータの連携による創造的新事業・サービスの創出促進 ② 国民、産業界にとって有益な情報が広く容易に入手可能 ③ 政府の透明性の確保及びそれを通じた行政運営の効率化 ボーリング(地盤)データ 公共交通関連情報 公共交通情報サービス(スマホアプリ) 運行情報 国のボーリングデータ 共 通 A P I 気象データ (雨、温度等) ・複数の公共交通機関の運行情報をリアルタ イムに提供(→遅延情報等も勘案した最適 ルート、終電乗り継ぎ案内等) 車両や駅の 混雑データ 自治体のボーリングデータ 気象庁 自治体 除雪関連データ 除雪計画道路 除雪済経路 ・精密ハザードマップ ・3D地下構造図 ・災害予測シミュレーション 等の新サービス 青果物・水産物の安全安心情報 <避難準備の促進、避難勧告の判断> ハザードマップ 浸水エリア 氾濫危険箇所 地すべり危険個所 避難所情報 等 共 通 A P I ・各車両毎の温度や混雑状況、バリアフリー 状況等を一覧的に提供 災害関連情報 気象情報 震度・震源情報 津波警報・注意報 大雨警報・注意報 指定河川洪水予報 土砂災害警戒情報 大雪警報・注意報 等 【オープンデータ化】 【現状】 家屋被害 12件 農場 農薬、肥料、 放射線量等 生産者 生産地 品目 栽培情報 品質情報 避難経路 共 通 A P I 流通業者 流通情報 避難所 現在地 <雪害時の行動判断> 到着予定時刻 ○時△分頃 消費者 評価情報 取引時刻 共 通 A P I code code 流通場所 業者名 購入場所 購入日時 トレーサビリティサービス 除雪済み道路 2012年度は、公共交通、地盤、災害、青果物、水産物の各分野のデータについて、実証実験を行い、共通API(第1版)等を策定。2013年9月より意見募集を開 始。2013年度は、自治体の行政情報、社会資本情報、観光情報、防災情報等で実証実験を実施するとともに、データカタログサイト(内閣官房で今年秋頃に試行 版を構築予定)に適用する情報流通連携基盤共通API機能の検討を行う。 35 ICTを活用した新たな街づくり 東日本大震災の経験・日本再生 地域における期待の高まり ICTの進展 グローバル展開の動向 命を守るライフラインとしての 「情報」とICTを活用した災 害に強い街づくりの必要性 少子高齢化、社会インフラ老朽 化等の諸課題への対応と地域か らの期待の高まり センサNW、ビッグデータ等の 最先端の技術の発展とワイヤレ ス技術やクラウドサービスの普 及 EUにおける官民連携プログ ラムによる大規模な研究開発 及び地域実証の開始 (例) (例) どこでも行政 サービスを利用 地元産業の ICT化で活性化 エネルギー・環境 災害に強く成長する街づくりを実現 暮らしの 安心の確保 環境に優しく 持続可能 (例) (例) 魅力ある 住みたくなる環境 高齢者等にも 住みやすい環境 災害に強い街づくりの実現 地域が複合的に抱える諸課題の解決 国際社会への貢献・国際競争力の強化 経済の活性化・雇用の創出 目指すべき姿としての「ICTスマートタウン」 36 平時の ICT利活用と 災害対応 街の自立的な発展を支えるICTの総合的な活用 (例:行政、社会インフラ、健康、医療、農林水産、環境、エネルギー 交通、観光、教育などの複合的課題の解決) 災害対応(防災・減災) 災害に強く 安心・ 安全な 街の実現 地域における期待 ● ● ICTを活用した新たな街づくりに対する各地域における期待への対応、そして、EUをはじめと ICTを。 する 海外の先行的な取組を踏まえたASEAN等に対する我が国の国際展開の強化の観点から、特に、 ①平時のICT利活用と緊急時や災害時における防災・減災機能の発揮、②リアルタイムデータ や行政保有データ等のビッグデータの利活用、そして、③携帯端末やテレビ等の使い易いインター フェースを通じた住民等の参加による「ICTスマートタウン」を実現することが必要。 スマートな 行政サービスの 実現 プラットフォーム ビッグデータ の利活用 ネットワーク リアルタイムデータ (センサ等) 行政保有データ (地方自治体等) その他の各種データ (企業保有データ等) 新たな産業 や雇用の 実現 国際展開を取り巻く状況 住民等の 利用者参加 ICT街づくり推進事業 実施地域一覧 長野県 塩尻市 センサーネットワークによる 減災情報提供事業 富山県 富山市 コンパクトシティを実現する「富山まち あるきICTコンシェルジュ事業」 石川県 七尾市 ななおICT利活用の高齢者・来訪者な どに優しく住みたい街づくり事業 大阪府 箕面市 ICTを通じた地域と教育の再生事業 奈良県 葛城市 新時代葛城クリエーション推進事業 兵庫県 淡路市 地域住民の生活利便性を向上する 淡路ICTスマートアイランドプロジェクト 鳥取県 米子市 37 北海道 北見市 地域実証プロジェクト:北見市G空間情報と ICTの連携活用事業 宮城県 大崎市 みちのくの架け橋 人とまち、絆と共にまち なか創生事業~住民サービスIDとM2Mビッ グデータを用いたまちなかコミュニティ、暮 らし再生~ 福島県 会津若松市 地域公共ネットワーク基盤構 会津若松市 築事業 群馬県 前橋市 ICTを活用した学びの場の創造と健康を支 える環境づくり「前橋ICTしるくプロジェクト」 千葉県 柏市 柏の葉スマートシティにおけるエネルギー・健 康・防災の共通統合プラットフォームの構築 よなごスマートライフ・プロジェクト 推進事業 東京都 三鷹市 三鷹市コミュニティ創生プロジェクト 岡山県 真庭市 真庭の森林を生かす ICT地域づくりプロジェクト 山梨県 市川三郷町 産学官民協働のICT街づくり -歴史ある地 方の街のプラス成長への挑戦- 沖縄県 名護市 おきなわICT Smart Hub タウンモデル構築及び ASEAN地域への展開事業 静岡県 袋井市 災害時支援物資供給機能を兼ね備えた 6次産業化コマース基盤構築事業 沖縄県 久米島町 豊麗のしま - 久米島地域 経済活性化プロジェクト 愛知県 豊田市 平常時の利便性と急病・災害時の安全性を 提供する市民参加型ICTスマートタウン 三重県 玉城町 ICTを利活用した安心・元気な町づくり事業 徳島県 放送と通信の融合による、地域力・地域連 携を活かした災害に強い徳島プロジェクト 愛媛県 松山市 松山市 健康・観光街づくり 「スマイル 松山プロジェクト」 愛媛県 新居浜市 IDを利活用したバリアフリー観光・移動、避 難・救護システム 福岡県 糸島市 ICTを活用した見守りの街糸島 佐賀県 唐津市 唐津ブランド戦略支援型、防災・減災 システム 佐賀県 武雄市 オープンデータシティ武雄の見える化と エコシステムによる農業活性化 ※平成24年度予算及び平成24年度補正予算に係るICT街づくり推進事業 38 G空間×ICT 高精度な測位環境の実現 行政におけるGISの高度利用の進展 2010年、準天頂衛星初号機打ち上げ。 2010年代後半に、準天頂衛星の4機体制 が整備 地方自治体間で利用状況に差があるもの の、一部の地方自治体において、GISを高 度利用し、政策判断に積極的に活用 <準天頂衛星初号機「みちびき」> <富山市と浦安市のGISによる分析> (出典:JAXAホームページ) センサーの普及等による G空間情報の大量生成 データの収集等を可能とするセン サーの小型化・低価格化が進展し、 G空間情報等の大量生成 <センサーの小型化・低価格化> (出典:第2回推進会議森(富山市) 構成員提出資料) 測位デバイスの普及による G空間情報利活用環境の向上 GPSを受信する機能を有するスマートフォン等 モバイル端末の普及により、G空間情報を利活 用する環境が向上 <多様な測位デバイスの普及> (出典:第2回推進会議松崎(浦安市) 構成員提出資料) G空間情報の高度な利活用に よる付加価値の創出 G空間情報等のビックデータやオープンデー タによる新産業・新サービスの創出 <国際的な10年間のデジタルデータの成長> 2020 2000 出典:Jean-Christophe Eloy=Yole Developpement (http://techon.nikkeibp.co.jp/article/COLUMN/20110410/191000/) (出典:第2回推進会議嶋谷(KDDI)構成員提出資料) 出典:Horison Information Strategies, cited from Storage New Game New Rules, p.34 IDC, The Digital Universe Decade – Are You Ready? IDC, The Diverse and Exploding Digital Universe 2008 IDC, The Diverse and Exploding Digital Universe 2007 G空間情報のICTによる高度な利活用(G空間×ICT)を可能とする環境の進展 「G空間×ICT」の加速による、さらなる価値創出 39 G空間プラットフォームの構築 ○ 2015年度を目途に、官民が保有するG空間関連データを自由に組み合わせて利活用できるプラットフォームを構築。 ○ プラットフォームを民間企業等に開放して、様々な新サービス創出の開発実証に活用。 散在するG空間情報 地図情報 (3D地図等) 自治体が保有する 地図関連情報 地震の震度情報 や気象情報 高精度な 津波情報 空撮画像、 衛星写真等 人や車の位置 動態情報 民間の情報 自治体と公益事業者等の連携により 地図制作や更新の効率化を推進 共通空間基盤データベース G空間プラットフォームの構築 【避難訓練・避難誘導等】 【災害予測・災害対応】 【交通・農業等の高度化】 【地域活性化】 ・・・ 津波・豪雨シ ミュレーション リアルタイムの 災害分析 災害状況に応 じた避難誘導 緊急消防隊等の より的確な災害対応 自動運転システム ロボットを用い た自動農業 高齢者や障害者の見守り や買い物弱者対策 40 世界最先端のG空間防災システムの構築 ○ 2015年度を目途に、G空間情報をリアルタイムにビッグデータ分析し、準天頂衛星のメッセージ機能も含めた多様な災害情報伝達手段を活用 し、屋内空間も含め、スマートフォンなどで一人一人に的確な避難誘導を行うシステムを開発、順次導入。 ○ 2020年度を目途に、災害現場に近づけない大規模災害・特殊災害等において高精度位置情報等と災害現場のG空間情報を活用し、無人やリ モートで操作できる災害対応ロボット等による高度な情報収集や捜索、消火活動等を実現する防災システムを開発、順次導入。 センサ等による災害の検知 SNSでのつぶやき等 人や車の位置動態情報 地図情報 関係機関と連携した情報収集 G空間プラットフォーム GPS波浪計 世界最先端のG空間防災システムの構築 関係行政機関等 様々なG空間情報のリアルタイム・ビッグデータ分析 3D地図を利用した 被災シミュレーション 電子地図を活用した 各種情報の統合分析 ■気象情報 ■気象情報 ■車の動態 ■災害の状況 <災害対策本部> ■災害時要援護者情報 ■電子基盤地図 SNS投稿、運行情報等のデータ処理 災害現場からの各種情報のデータ処理 災害時の効果的な情報収集や救援・救助 住民等への多様な手段による災害情報伝達 外出中でも確実に 災害情報を伝達 地下街・屋内にも避難 車両への情報提供に 誘導を的確に実施 よる渋滞回避 迅速かつ効果 的な救援・救助 無人飛行機や消防 防災ロボット等によ る情報収集・探索 無人走行放水車に よる放水 41 G空間情報を利活用した新産業・新サービスの創出 ○ G空間情報利活用の促進を図るため、関係府省と連携し、次世代ITS等先進的・先導的なG空間×ICTの利活用モデルを実施。 ○ 国際競争力の強化及び国際展開の促進を図るため、ASEAN地域等を中心に海外でG空間×ICTの実証プロジェクトを実施。 地図情報 気象情報 交通情報 台帳等の情報 測位カメラ・ 測位センサー情報 設計図 情報 観光 情報 つぶやき等 SNS書込情報 地域の ・・・・ 医療情報 G空間プラットフォーム 「G空間シティ(仮称)」による成功モデルの 実現 + 屋内外の 詳細な3D地図 (関連情報付) 中山間地等 複雑な地形での 自律運転を可能 とする農業 準天頂衛星等による屋内外の シームレスな高精細な位置情報測位 ネットワークロボットの実用化 高精細な 3D地図と測位での (障害物を回避する自律運転のほか、 他ロボットとの通信等) 障がい者支援 自動車の自動操縦・支援 (車間、人・車間通信) ICTによる ビッグ・データ分析 位置情報を含むライフログ に応じた広告(屋内誘導も) 個人の健康状態、 運動不足等に応じて 適切な経路に誘導 位置情報に基づく セキュリティ基盤 Personal Data パーソナルデータに関する利用者意識の国際比較① 43 ● 「どのようなデータを提供したくないか」という傾向については、各国とも類似している。 ● 一般パーソナルデータに関しては、日本・フランスは他国よりも数値が高い。 どのような場合でも提供したくないデータ(一般パーソナルデータ) ●日本・フランスでは比較的高め。なお、レーダーチャートの形状は各国とも類似。 どのような場合でも提供したくないデータ(センシティブデータ) ●米国・英国では比較的低めなのに対し、フランスは高め。なお、レーダーチャートの形状は各国とも類似。 【出典:総務省「ICT基盤・サービスの高度化に伴う新たな課題に関する調査研究」(平成25年)】 パーソナルデータに関する利用者意識の国際比較② ● ● 44 ソーシャルメディア利用時のパーソナルデータの取扱いについては、日本の利用者は他の国よりも慎重な対応を求める傾向。 安心・安全に資する形でのパーソナルデータの活用については、各国の利用者とも比較的寛容な傾向。 パーソナルデータの取扱い パーソナルデータの取扱い (ソーシャルメディア利用時) (ビッグデータ関連サービス) ●第三者への実名公開は、日本に強い拒否感 ●自動車から取得したデータを交通状況の把握に用いる場合や、監視カメラ の防犯への活用といった安心・安全面での活用については、各国とも許容度 が高い。 【出典:総務省「ICT基盤・サービスの高度化に伴う新たな課題に関する調査研究」(平成25年)】 個人情報・プライバシー保護に配慮したパーソナルデータの利活用ルールの明確化 ビッグデータ利活用による 新事業・新サービス創出 の促進 45 個人の行動・状態等に関するデータ である「パーソナルデータ」は、 特に利用価値が高いと期待 * 行動履歴・購買履歴、位置情報、携帯電話IDなどが含まれる。 【課題】 ①消費者意識の変化 ②個人情報保護とプライバシー ③グローバル化 ・プライバシー意識の高まり ・不正アプリ等による不安感の増大 ・個人情報の定義のあいまいさ ・保護すべき個人情報の範囲が不明確、等 ・欧米ではプライバシーの保護を強化 ・日本は、プライバシー保護が不十分 との指摘 ✓個人情報保護法を順守しているにも関わらず、プライバシー保護が不十分との社会的批判 ✓どこまで対策をすればいいか不明確であり、保守的な判断に傾向 対策の高コスト化、非効率化 ✓EUからのデータ移転に時間とコストがかかる → 円滑なデータの流通に支障 パーソナルデータの利活用の基本的枠組みの明確化 個人情報保護法上の個人情報保護とプライバシー との関係を整理し、一般的な国民の感覚に適合し たパーソナルデータの利活用の枠組みを検討 等 ・パーソナルデータの保護の目的の明確化 ・パーソナルデータの性質(プライバシー性の高低)や取得の経緯 (コンテキスト)による適切な取扱い ・ルール順守確保の方策(プライバシー・コミッショナー制度の創設) ・適切な匿名化技術、暗号化技術の活用 等 ICT成長戦略の要 -スリーDプロジェクト-の実現にむけて Big Data Open Data G空間情報(地理空間情報)、国・自治体等が保有 する公共情報のOpen Data化の実現 ICTの進展により生成・収集・蓄積され る多種多様のデータを活用することに より、新しいBig Data Businessの創 設 Personal Data パーソナルデータの利用流通を円滑化するための Personal Data利活用環境の整備 46 47 ICT人材の育成 仕組み作り (デザイン思考) 課題解決型ソリューション (オープンイノベーション) サービス作り 連 携 モノ作り 情報流通連携基盤 (Data as a Service) 市場構造の変化に対応可能なICT人材の育成 48 重点課題の解決に向けた国家プロジェクトの推進 成功モデルの提示と実証 ◆ 各省事業、自治体、 民間等の連携 ◆ 一体となった規制・ 制度改革 ◆ 国策化による特定地域へ の集中投資 教育 医療・介護・健康 行政の効率化 農業 点プ プロ ロジ ジェ ェクト 重重点 ト 医療情報連携基盤の全国展開、 超高齢社会に対応した「スマート プラチナ産業」の創出 共通IDを通じて生活・福祉等の 複数分野のデータ連携を図り、国民 の利便性を向上 生産~消費まで一貫したバリュー チェーンの構築による高付加価値化 の実現 G空間情報 G空間情報のオープンデータ化を推進し、 G空間情報を活用した新サービス・防災 システムを展開 地域の活性化 防災・減災 ICTを活用して地域の発展/課題 解決を図る「ICTスマートタウン」 プロジェクトの全国展開・加速化 クラウド技術を活用して、学校・家庭 をシームレスにつなぐ、低コストの 教育ICTシステムの全国展開 ひずみセンサー センサー等を活用した社会インフラ の効率的な維持管理の実現 (社会コストの大幅削減) 資源・エネルギー 道路交通 車を車・道路・ネットワークとつなげ るなど、ICTを活用した自動運転の 実現に向けたパイロットプロジェクト の実施 衛星通信を活用した「海のブロード バンド」による海底資源調査の飛躍 的向上