＜はじめに＞

＜はじめに＞
鳥はわたしたち人間にとって身近な生き物です。通学ろや家の庭、公園ではまい日、カ
ラスやハト、スズメのすがたを目にしているでしょうし、今までにも山、海、川など、い
ろいろな場所でいろいろな鳥に出あってきたことでしょう。
そんな鳥たちのことをもっと知りたいと思ったことはありませんか？
鳥のことをよく
知っていれば、鳥を見るのがもっと楽しくなります。それに、バードウォッチングは一生
つづけられるしゅみにもなります。
鳥を見ることは自然を見ることにもつながります。鳥がどんなところでどんなくらしを
しているのか、よく観察してみましょう。そして分からないことがあったら、自分たちで
どんどん調べていきましょう。すると、今まで知らなかったことが分かってきて、自然の
なかを歩くのがますますおもしろくなるでしょう。
水べの鳥は、山や野の鳥とくらべて体の大きいものがおおいですし、ひらけた場所にい
るので、初めて鳥を観察する人にはおすすめです。ただし、ここではすべての鳥をしょう
かいしているわけではありません。ここにのっていない鳥に出あったら、図かんなどで調
べてみましょう。また、気づいたことや感じたことがあったら、ぜひ記ろくをしておきま
しょう。
それでは、さっそく鳥たちに出あいにいきましょう！
1
＜持
□
そうがんきょう
□
ち
物＞
記ろくするもの
□
□
あま
雨
ぐ
具
□
きゅうきゅう
救 急 セット
＜服
そ
う＞
ぼうし
リュックサック
そうがんきょう
長そで
長ズボン
運動ぐつ
2
さんきゃく
フィールドスコープと 三 脚
＜そうがんきょうの使いかた＞
＊はじめは、なかなか思うように使えません。じっさいに鳥を見て何回も練習しましょう。
注）太陽をぜったいに見てはいけません。
ピント
せつがん
接眼レンズ
し
ど ちょうせい
視度調整リング
たいぶつ
対物レンズ
①目のはばに合わせる。
②右目をつぶってピントをまわし、
遠くの木などに合わせる。
し
ど ちょうせい
③左目をつぶって視度 調 整 リング
を動かし、ピントを合わせる。
＜観察するときのマナー＞
・ 鳥たちの生活をじゃましないよう、大きな声を出さずにしずかに歩きましょう。
とくに子育ての時期は気をつけましょう。
．
・ すやひなが落ちているのを見つけたときは、そっとしておきましょう。
・ 鳥だけでなく、まわりの植物や昆虫、動物をきずつけないようにしましょう。
注）海や川へ観察に行くときは、かならず大人といっしょに行きましょう。
3
＜見分け方のポイント＞
・大きさ…………ふだん見なれている鳥とくらべてみよう。
きじゅんになる鳥を「ものさしどり」といいます。
スズメ
キジバト
ハシブトガラス
全長 14cm
全長 33cm
全長 55cm
・すがたや形……体全体の形の特ちょうをつかもう。
ウのなかま
チドリのなかま
クイナのなかま
シギのなかま
サギのなかま
海以外にいる
海にいる
カモのなかま
カモのなかま
カモメのなかま
ウのなかま（水上）
・もよう…………しゅるいごとに特ちょうのあるもようを発見しよう。
・季せつと場所…いつ、どこにいるか、しゅるいによるきまりを見つけよう。
・動
作…………とび方、歩き方、えさのとり方に注目しよう。
・鳴き声…………自分なりに聞きとってみよう。
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＜鳥のすみか＞
池・湖・ぬま
水田
カモのなかま
サギのなかま
サギのなかま
クイナの
なかま
アシ原
サギのなかま
クイナのなかま
シギ・チドリの
なかま
アジサシのなかま
シギ・チドリのなかま
サギのなかま
カモのなかま
カモメのなかま
わん
湾
カモメのなかま
カモのなかま
ウのなかま
ウのなかま
5
川
＜知っておきたいことば＞
ぜん
ちょう
全
長 …体をのばしたときの、くちばしの先から
．
おの先までの長さ。
全
わ
なつ
夏
た
長
り…はんしょくする場所と冬ごしをする場所を決まった時期に行き来すること。
どり
鳥…冬をあたたかい南の地方（東南アジアがおおい）ですごし、春になると
日本にわたって来て、はんしょくする鳥のこと。
ふゆ
どり
たび
どり
冬
旅
鳥…秋に北の地方からわたってきて、日本で冬ごしをする鳥のこと。
鳥…春と秋のわたりのときに日本をとおりすぎる鳥のこと。日本より北で
はんしょくし、南で冬をこす。
な つ ば
ふゆば
夏羽 と冬羽…鳥は１年に１回（おおくははんしょくの時期）、全身の羽が生えかわる。
夏羽はペアをつくる時期やはんしょくの時期に生えかわる羽で、冬羽は
はんしょくがおわるころに生えかわる羽。カモのおおくは秋に夏羽になる。
はんしょく期…日本ではほとんどの鳥がエサのおおい春から夏にかけてひなを育てる。
この時期のこと。
かん
冠
う
羽…頭にはえる長い羽毛のこと。
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