Comments
Description
Transcript
予習シリーズ理科 5 年上第 14 回植物の成長 解説 <学習のポイント>
予習シリーズ理科 5 年上第 14 回植物の成長 解説 止 <学習のポイント> この単元は,基本的に知識単元です。隅から隅まで覚えればテストで点は取れるでしょう。でも,き っとすぐに忘れてしまいます。今回は,忘れてはならない重要ポイントを中心に取り上げてみたいと思 います。 1 種子のつくり はいにゅう 禁 (1)有胚 乳 種子と無胚乳種子 胚乳は発芽に必要な養分がたくわえられているタンク。一番身近なのはイネやトウモロコ シの胚乳。 有胚乳種子をつくる植物から無胚乳種子をつくる植物に進化した。→単子葉類は全部有胚 乳種子。双子葉類は一部が有胚乳種子。つまり単子葉類+カキなどが有胚乳種子だと覚え と覚える。 ) はい 載 ておけばよい。 (または,アブラナ科,マメ科,ウリ科,キク科,ヒルガオ科などが無胚乳 有胚乳種子では,胚はとても小さい(コメの欠けている部分) 。無胚乳種子は子葉(=胚の 一部)に養分をたくわえているため,種皮の内側全部が胚である。やたら週例(YT)テス トに出る。 はい じく 図でそれぞれの種子の部分の名前を覚える。種皮,胚乳,胚(子葉,幼芽,胚軸,幼根) 断 転 ì子葉:発芽の時,最初に出る葉。 ï ïï幼芽:本葉になる。 胚:植物の体になる。í ï胚軸:くきになる。 ï ïî幼根:根になる。 3 発芽のようす (1)発芽の順序 図を見て,どの植物の芽生えかわかるようにしておきましょう。 (2)芽生えと子葉 単子葉類:単(一つの)子葉(子葉が出る)類(なかま)…第 16 回植物のはたらき(1) を見て,単子葉類と双子葉類の葉の特徴を見ておく。イネ,トウモロコシ,ムギ,みんな 無 平行脈。 もうじょう 双子葉類:双(二つの)子葉(子葉が出る)類(なかま)…同上。網 状 脈。 多子葉類:3 枚以上の子葉が出る。裸子植物の芽生え。 子葉が地上に出ない植物:完全に知識。アズキ・エンドウ・ソラマメ・クリ。このまま覚 えさせる。 1 予習シリーズ理科 5 年上第 14 回植物の成長 解説 発芽と養分 (1)発芽の順序 でんぷんを多く含む種子:イネ・トウモロコシ 止 4 たんぱく質を多く含む種子:ダイズ(畑の肉と言われる) しぼうを多く含む種子:アブラナ・ゴマ 他にもたくさん覚えるに越したことはないが,これくらい知っていれば入試は大丈夫。 (2)発芽と養分の使われ方 5 禁 発芽に養分を使うので,ヨウ素でんぷん反応がだんだん出なくなる。 成長の条件 (1)(2)日光と肥料 ちっ 発芽の 3 条件+光(日光でなくとも良い)+肥料(3 大肥料:窒素・リン酸・カリウム) 日光と成長の表で気をつけるのは草丈。光が当たらないと,光を求めて草丈が高くなる。 載 (強風で折れたり倒れたりしてしまうなど,植物にとって,背丈を高くすることは決して良 いことではない。光の奪い合いで背丈を高くしている。 ) (3)土と成長 粘土は粒が小さいため,水を保つことはできるが,空気を保つ(すき間をつくる)ことができず, 逆に砂は空気を保つ(すき間をつくる)ことはできるが,水を保つことができない。2 つがほどよく 混ざったものがよい。 断 転 (4)ウキクサの増え方と成長の条件 他に出題するものがない回なので,YT テストでやたら出題が多い。 (入試では見たことがない…。) 数え方をチェックしておくこと。 6 しげきに対する植物の反応 <屈性と傾性> (テストには出ませんが,補足説明をしておきます。) くっ 刺激の方向と反応する方向に関係があるものを屈性,刺激の方向に関係なく(あるいは方向がない けい 場合も)反応するものを傾性という。 屈性には,光の来る方に伸びる芽や茎(正),光の来る方と反対に伸びる根(負)などの光屈性,重 力の方に伸びる根(正) ,重力と反対に伸びる芽や茎(負)などの重力屈性,湿り気のある方向に伸び る根(正)の水分屈性などがある。 ひかりくっ せい くつ こう せい ※例えば, 「芽や茎には,正の 光 屈性(または屈光性)がある。 」といいます。 けい こう せい 無 タンポポの花には,光が当たると開く傾光性がある。(寒くても咲く)(花が開く方向は,光刺激の けい ねつ せい 方向とは関係ない。 )また,チューリップの花には,気温が 20 度くらいになると開く傾熱性がある。 (雨 でも咲く) (温度刺激に方向はありません。) 2