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リスク管理の体制 当金庫の統合的リスク管理について
リスク管理の体制 ● 当金庫の統合的リスク管理について ク の (最終意思決定機関) 監 事 会 理 事 会 常勤役員会 収益力強化委員会 リスク管理委員会 資金運用会議 金利設定会議 法務リスク 風評リスク 有形資産リスク 人的リスク システムリスク 事務リスク 統合的リスク 流動性リスク 市場リスク 信用リスク オペレーショナル・リスク リスク管理 統括部署 リスク管理 主管部署 リスク管理 関連部署 22 リスク管理委員会(事務局:経営管理部) 融資部 ・市 場 金融部 ・経 営 管理部 ・企業コン サルティ ング部 FUKUOKAHIBIKI SHINKIN ANNUAL REPORT 2015 市 場 金融部 経 営 企画部 ・経 営 管理部 ・融資部 ・業務部 ・事務部 ・経 営 管理部 経 営 管理部 事務部 事務部 総 務 人事部 会 失 平成27年7月1日現在 総 代 会 ALM委員会 員 損 計量できない リ ス ク 委 な オペリスク 計量できないリスクを すべてオペリスクと 見なして計量 (基礎的手法) 理 的 統合的リスク管理部署 在 信用リスク 管 潜 市場リスク 計量可能な リ ス ク ALM・リスク管理体制 監査法人 ス リスクと異なる 予想可能な 損 失 額 リ 収益管理部署 々 各リスク管理部署によるリスクの選別 種 当金庫が抱えるリスクには、市場リスクや信用リスクのように 収益を追求するために能動的に取得するリスクと、オペレーショ ナル・リスクのように受動的に発生するリスクがあり、各リスク の特性に適したリスク管理を行う必要があります。 多様な資産を組み合わせてポートフォリオを構築する当金庫 にとって、これらの異なるリスクを統合的に管理し、経営体力に 応じたリスクテイクと適切なリスク・コントロールを行うことが、 経営の健全性を確保するうえでの最重要課題の一つとなってい ます。このような認識のもとで、当金庫の統合的リスク管理にお いては、自己資本管理の一環として種々のリスクを計量化したう えで、その合計額が自己資本額の範囲内に収まるよう、あらかじ め部門別(与信部門・運用部門・その他の部門)、リスク種類別 (信用リスク・市場リスク・オペレーショナルリスク)に許容でき る自己資本を配賦し、これを上限とした運用を行う手法を採用 しております。 このようにして配賦された自己資本枠については、経営管理 部において、期中のリスク量の推移を計測・管理する一方で、配 賦された自己資本の対リスク収益性・効率性を評価・検証し、自 己資本の十分性を評価したうえで、リスク管理委員会を通じて、 定期的に経営陣まで報告される体制となっております。 総 務 人事部 業務部 コンプライ アンス室 ● 当金庫の統合的リスク管理の考え方 「統合リスク管理」においては、各種業務において行うリスクテイクは、経営体力(自己資本)を後ろ盾としていなければならない と考えます。当金庫では、経営体力に見合ったリスク制御による健全性を確保しつつ、収益力の向上に努めています。 経営体力に見合ったリスク制御による健全性確保 収益性の向上 経営体力 バッファー ー 自己資本 配賦可能 ︵自己資本︶ バッファー:最低自己資本4%へのアラームポイント :新たなリスクへの予備的自己資本 配賦資本に見合わ ない過度のリスク テイクを抑制 リスクテイク 収益 (市場リスク・ 信用リスクetc) 配賦可能自己資本:リスクが顕在化した 場合でも利用できる自己資本 適切なリスク管理を確保した上で、収益性向上の実現と、経営体力の構築に努めています。 ● 自己資本充実度の評価 自己資本配賦方法 *自己資本配賦における自己資本は、 「コア資本に係る基礎項目」のうち「普通出資又は非累積的永久優先出資に係る会員勘定の額」 としております。 (調整後コア資本) *配賦自己資本は、自己資本の毀損を防ぐバッファー(当金庫が自己資本比率4%を維持できる水準の自己資本額)を控除した額と しております。 自己資本使用率は約42%であり、最大損失が発生した場合でも、経営の健全性を維持しています。 自己資本配賦の状況 自己資本 調整額 (単位:百万円) 2,352 バッファー 自己資本比率4% 維持自己資本 12,919 調整後 コア資本 1,572 22,058 アラームポイント(自己資本比率 6%維持自己資本) 41,442 19,694 配賦 自己資本 7,257 調整後コア資本 41,442 1,572 11,351 28,523 H27.3月末 自己資本 43,794 未使用自己資本 24,109 カテゴリー別 配賦自己資本合計 28,523 オペレーショナル・リスク (新BIS規制基礎的手法) 市場リスク (VaRにより算出…保有期間6ヶ月、信頼水準99%) 4,410 信用リスク (モンテカルロシミュレーションによるVaR…信頼水準99%) H27.3月末 リスク量 17,333 リスク量計測方法 1.市場リスク(金利リスク、価格変動リスク、信用スプレッドリスク、為替リスク、その他リスク) 分散共分散によるVaR∼観測期間1年、保有期間6ヶ月、信頼水準99% 2.信用リスク モンテカルロ・シミュレーションによるVaR∼観測期間5年、保有期間1年、信頼水準99% 3.オペレーショナル・リスク 1年間の粗利益に15%を乗じて得た額の直近3年間の平均値(基礎的手法) FUKUOKAHIBIKI SHINKIN ANNUAL REPORT 2015 23 信用リスク 市場リスク ● 信用リスク管理の基本方針 ● 市場リスク管理の基本方針 当金庫は、日常業務に内在する、信用リスクを認識、測定、モ 事業計画等の戦略目標、経営規模、経営体力(自己資本等)、 ストの削減、適正な収益の確保、自己資本の充実を図り、信用リ ろの適正な収益の確保に向け、市場リスク管理態勢の整備・確 ニタリング、コントロールすることを通じ、健全性の確保、信用コ スク管理態勢の整備に積極的に取り組みます。 ● 信用リスク管理について 特性を十分認識した上でのリスク・プロファイルに見合ったとこ 立に取り組みます。 ● 資金運用業務における相互牽制態勢 当金庫は、信用リスクを管理すべき最重要のリスクであると 当金庫においては、市場金融部内に売買執行にあたる市場部 認識し、与信業務の普遍的かつ基本的な理念・指針・規範等を 門(フロントオフィス)として資金証券グループがその任に当た を制定するとともに審査管理部門と営業推進部門を互いに分離 ン枠や損失枠などの範囲内で取引を行い、目標収益の達成に努 明示した「クレジットポリシー」ならびに「信用リスク管理規程」 し、相互に牽制が働く体制としています。 り、リスク対リターンの観点からあらかじめ定められたポジショ めています。 信用リスクの評価につきましては、厳格な自己査定を実施して 一方、資金運用の事務管理部門(バックオフィス)である経営 した計量化を行い信用リスク量の把握・管理等信用リスク管理 ク管理部門(ミドルオフィス)である経営管理部が、フロントオ おります。また、内部モデルを活用し99%VaRを信用リスク量と の高度化に努めています。 企画部が約定書・稟議書に従って勘定取引を行い、他方でリス フィスやバックオフィスに対し、ポジションや損失などが一定水 準を超えた場合には、通知・警告を行い、その水準に応じて改 善策の策定や取引量の縮小・取引停止などの対応を行うことに より、健全性と適正収益の確保に努めています。 ● 貸出金の信用リスク量 当金庫の向う1年間に、1%の確率で予想される 最大信用リスク量99%VaR(バリュー・アット・リスク) 4,849百万円 *上記リスク量は、統計上の期待損失(EL)2,310百万円と非期待損失(UL) 2,539百万円の合計額を計上しています。 *期待損失(EL)は、貸倒引当金でカバーされているという考え方に立ってい るため、統合的リスク管理へ反映させるリスク量は、非期待損失(UL)のみ を対象としています。 資金運用における相互牽制態勢 ミドル部門 〔経営管理部〕 フロント部門 〔市場金融部資金証券グループ〕 バック部門 〔経営企画部〕 貸出金 信用リスク量の算出基準 計量手法 モンテカルロ法による向う1年間の信用VaR (バリュー・アット・リスク) シミュレーション回数 50,000 回 デフォルト率 *債務者区分を中心にデフォルト率を算出 *ランクダウン、ランクアップの遷移率を考慮 デフォルト率の 観測期間 過去5年間 回収率 個別明細毎に回収率を設定 信頼水準 99% 〈貸出金の信用リスクシミュレーションの結果図〉 当金庫では、市場リスクによる最大損害額の計測方法として、 大きく分けて二つの計量の方法で行っています。ひとつは、 「ア ウトライヤー規制」によるリスク計量方法ともうひとつは、VaR (バリュー・アット・リスク)によるリスク計量方法を行っていま す。いずれも金庫経営にとっては大切な経営判断資料として活 用していますが、特に「内部管理基準」における市場リスク量に ついては、統合的リスク管理との連携を意識した資産・負債全 体での6ヵ月99%VaRを計測・把握し、シナリオに基づくシミュ ↑発生頻度 レーションなどの手法を組み合わせることで、資金運用業務全 体の市場変動に対する収支の影響度の把握に努めています。 金 額→ 24 ● 市場リスクの計測手法 FUKUOKAHIBIKI SHINKIN ANNUAL REPORT 2015 流動性リスク オペレーショナル・リスク ● 流動性リスク管理の基本方針 ● オペレーショナル・リスク管理の基本方針 流動性リスク管理においては、市場流動性の状況を適切に把 握し対応するとともに、当金庫の資金調達・運用構造に即した 適切かつ安定的な資金繰り体制を目指します。 金庫業務の過程および各種システムの不適切または外的要因 により被る損失が、金庫業務の健全性に影響を与えることを認 識し、統合的なリスク管理を行います。 ● 流動性リスク管理について ● オペレーショナル・リスク相当額の算出 当金庫では、流動性リスクを「市場流動性リスク」 「資金繰り リスク」の2つのリスクに分けて管理し、市場流動性の状況を適 切に把握し対応するとともに当金庫の資金調達・運用状況に即 した適切かつ安定的な資金繰りを行うようにしています。 市場流動性リスクについては、資金運用における投資判断を 行ううえでの重要な要素と位置付け、商品ごとに市場の異なる 流動性(換金性)を把握したうえでの運用を行っています。ま た、資金繰りリスクについては、金庫業務の継続、ポートフォリ オの安定的な運営を行ううえでの前提となるため、運用・調達と もに商品ごとの期日管理を行い、日次・月次ベースでのモニタリ ングを行い、市場動向に留意しながら安定的な流動性の確保に 努めています。 当金庫では、オペレーショナル・リスク相当額の算出に関して は、基礎的手法を採用しております。基礎的手法は、1年間の粗 利益に15%を乗じた金額の直近3年間の平均値をオペレーショ ナル・リスク相当額とします。 用語解説 ● 自己資本関係 リスク・アセット エクスポージャー コア資本に係る基礎項目 コア資本に係る調整項目 自己資本比率 リスクを有する資産(貸出金や有価証券など)を一定の基準で分類し、リスクの大きさに応じた掛け目を乗じて 算出した資産金額のことです。 リスクに晒されている資産のことを指します。具体的には貸出金、外国為替取引、デリバティブ取引などの与信 取引と有価証券などの投資資産が該当します。 自己資本における『基礎項目』を指します。出資金・資本剰余金・利益剰余金・一般貸倒引当金・土地再評価差 額金の45%相当額などから構成されています。 自己資本における『調整項目』を指します。意図的に保有している他の金融機関等の対象資本調達手段・信用金 庫連合会の対象普通出資等の額などから構成されています。 リスク・アセット等の総額に占める自己資本(コア資本に係る基礎項目-調整項目)の割合を指します。 ● 信用リスク関係 リスクウェイト ALM(Asset Liability Management) 適格格付機関 債権の危険度を表す指標です。自己資本比率規制で総資産を算出する際に、保有資産ごとに分類して使います。 資産と負債を総合的に管理することをいいます。主に金融機関において活用されているバランスシートのリスク 管理方法の一つです。 自己資本比率規制において、金融機関がリスク・アセット等を算出する際に使用することができる格付を付与す る格付機関のことです。金融庁長官は、適格性の基準に照らして適格と認められる格付機関を適格格付機関と 定めています。 ● 市場リスク関係 市場リスク カレント・エクスポージャー 派生商品取引(デリバティブ取引) 証券化エクスポージャー VaR(Value at Risk) 金利・為替・株式などの相場が変動することによって、金融商品の時価が変動し、損失を被るリスクをいいます。 派生商品取引の取引先の倒産時における損失予想額を算出する方式をいいます。契約時から現在までのマー ケット変動等を考慮して、現在と同等のデリバティブ契約を再度構築するために必要とする費用額と、その費用 額が将来変動する見込額を合算したものを損失予想額としています。 有価証券や通貨、金といった金融資産(原資産)取引から派生し、原資産の現物価格によってその価格が決定さ れる商品を指します。具体的には、先物、先渡し、スワップ、オプション等が挙げられます。 金融機関が保有するローン債権や企業が保有する不動産など、それらの資産価値を裏付けに証券として組み替 え、第三者に売却して流動化する資産をいいます。 将来の特定の期間内に、ある一定の確率の範囲内で、ポートフォリオの現在価値がどの程度まで損失を被るか を、過去のある一定期間毎のデータをもとに、理論的に算出された値です。 ● 金利リスク関係 コア預金 金利ショック 明確な金利改定間隔がなく、預金者の要求によって随時払い出される預金のうち、引き出されることなく長期間 金融機関に滞留する預金をいいます。具体的には、①過去5年間の最低残高、②現在残高過去5年間の最大年 間流出量、③現在残高の50%相当額のうち、最小の額を上限とし、満期は5年以内(平均2.5年)として各金融 機関が独自に定めます。 金利の変化(衝撃)のことで、上下200ベーシス・ポイント(BP)の平行移動や1パーセンタイル値と99パーセン タイル値といった算出方法があります。 FUKUOKAHIBIKI SHINKIN ANNUAL REPORT 2015 25 法令遵守(コンプライアンス)の体制 ● コンプライアンスとは コンプライアンスとは、英語(Compliance)が語源となっており、元来は服従・従順を意味し、転じて法令をはじめとし金庫内の 諸規程・規則や確立された社会規範にいたるまでの、あらゆるルールを遵守することを意味しています。 ● コンプライアンス体制について 信用金庫は、協同組織の金融機関として地域の中小企業及び地域住民の金融の円滑化を通じて、それぞれの地域社会に奉仕する ことが基本理念であり、地域に根ざした金融業務を行っており、一般企業にも増して公共性が高く、より高いレベルのコンプライアン スが求められます。したがって、私たち役職員一人ひとりの倫理意識の高揚と倫理行動の実践により、当金庫の企業風土として醸成 し、役職員の日々の行動に自然に現れるようになることが求められています。 コンプライアンス組織図 報告 理 事 会 理 事 長 報告・付議 承認 上申 報告 常勤役員会 賞罰委員会 付議 付議 報告・付議 報告・付議 報告・付議 報告 コンプライアンス委員会 不祥事件対策会議 反社会的勢力対応委員会 報告・付議 報告・付議 不祥事件主管部署(監査部) 業務監査 常勤監事 報告・協議 不祥事件報告 本部各部室 (責任者) (担当者) コンプライアンス統括部署(コンプライアンス室) チェック・指導 再発防止策検討指示 啓蒙・研修 再発防止策提出 指導・啓蒙・研修 苦情・相談報告 ラッキーコール コンプライアンス違反報告 個人情報紛失・漏洩報告 再発防止策 営業店 (責任者) (担当者) ● コンプライアンス・マニュアルについて 当金庫は、平成11年7月に「コンプライアンス・マニュアル」を制定、理事長以下役職員全員がマニュアルの意味を十分理解し、金融 機関としての社会的責任と公共的使命を認識し強い遵法意識をもって行動しています。 「コンプライアンス・マニュアル」の理事長コミットメント(公約) 「コンプライアンス・マニュアル」 は、例外なく全ての役職員が守らなければならない基本原則を標記したもので、 ここに掲げるコミットメントは、公正かつ健全 な金庫経営を実現し、金庫に与えられた社会的責任と公共的使命を果たしていくことを表明するものです。 コンプライアンスとは、金庫の全役職員が法令を始め行動綱領、諸規程・規則、更には倫理規範をも含めた社会規範等のルールを遵守することであると同時 に、私たちがお客さまや地域の期待に応えるという意味も含まれています。信用金庫法に基づく、地域に根ざした金融業務は、一般企業にも増して公共性が高 く、 より高いレベルのコンプライアンスの実践が求められます。 また、私生活においても行動綱領に則り、 自らを律し確実に実践しなければなりません。 昨年を振り返ると、 円安による大手輸出企業の好調な業績、株価の上昇などで、国内景気は改善の兆しが見られました。 しかし、 中小企業や一般個人層までに は行き渡らず、逆に円安による原材料の上昇や人手不足による労務費の上昇などで、 中小企業にとっては厳しい経営環境となり回復が遅れる結果となりました。 このような厳しい状況のもと、本年4月から新3か年中期経営計画『創造への挑戦』∼独自性発揮による価値の創造∼「地域・顧客・金庫の価値の創造」 がス タートします。 『創造への挑戦』 とは 「地域」 「顧客」 「金庫」 のために 今まで無かった価値を新たに創り出す、見出す = 無から有を生む こと、 また 今まであった価値を見直し て新たな価値を創造する = 再発見する ということです。 9年後の100年金庫に相応しい経営基盤には 「地域」 「顧客」 からの信頼が不可欠です。 そのことを再 確認するために本年はコンプライアンスの唱和内容を一新しました。役職員一人ひとりが当金庫の責任と使命を自覚して行動し、信用金庫の原点に返って営業 活動を行うことが地域貢献への一歩と考えます。 当金庫はこれからも北九州で存在感のある 強くて優しい信用金庫 を目指すために、 すべての基本となる法令等遵守態勢の強化に取り組み、不祥事件を絶対 に起こさないという風土作りに向けた研修や教育活動を実施し、 コンプライアンスマインドの醸成を図ります。 26 FUKUOKAHIBIKI SHINKIN ANNUAL REPORT 2015 金融ADR制度への対応 ●苦情処理措置 当金庫は、お客様からの苦情のお申し出に公正かつ的確に対 応するための業務運営体制・内部規則を整備し、その内容を ホームページ、パンフレット等で公表しています。 苦情は、当金庫営業日(9:00∼17:00)に最寄りの営業店また は業務部 (電話: 0120−842−506)にお申し出ください。 証券業務に関する苦情は、当金庫が加入する日本証券業協会 から苦情の解決業務等の委託を受けた「特定非営利活動法人 証券・金融商品あっせん相談センター(ADR FINMAC)」 (電話: 0120−64−5005)でも受け付けています。 ●紛争解決措置 当金庫は、紛争解決のため、当金庫営業日に上記業務部にお 申し出があれば、福岡県弁護士会の北九州法律相談センター (電話:093−561−0360)、天神弁護士センター(電話:092− 741−3208)、久留米法律相談センター(電話:0942−30− 0144)にお取次ぎいたします。また、お客様から各センターへ直 接お申し出いただくことも可能です。 なお、お客様から全国しんきん相談所(9:00∼17:00、電話: 03−3517−5825)にお申し出があれば、東京弁護士会紛争解 決センター(電話:03−3581−0031)、第一東京弁護士会仲裁 センター(電話:03−3595−8588)、第二東京弁護士会仲裁セ ンター(電話:03−3581−2249)へお取次ぎいたします。また、 お客様から上記の各弁護士会センターに直接お申し出いただく ことも可能です。 なお前記弁護士会の仲裁センター等は、東京都以外の各地の お客様にもご利用いただけます。その際には、お客様のアクセス に便利な東京以外の弁護士会をご利用する方法もあります。例 えば、東京以外の弁護士会において東京の弁護士会とテレビ会 議システム等を用いる方法(現地調停)や、東京以外の弁護士 会に案件を移す方法(移管調停)があります。ご利用いただける 弁護士会についてはあらかじめ前記「東京弁護士会、第一東京 弁護士会、第二東京弁護士会、全国しんきん相談所または当金 庫業務部」にお尋ねください。 このほかに、証券業務に関する紛争は、当金庫が加入する日 本証券業協会から紛争の解決のあっせん等の委託を受けた上記 「特定非営利活動法人 証券・金融商品あっせん相談センター (ADR FINMAC)」でも受け付けています。 【苦情・相談窓口】 営業店または下記の本部受付部署へお申し出ください。 福岡ひびき信用金庫業務部および金融商品サービス室(証券業務に関するもの) 住 所:北九州市八幡東区尾倉2-8-1 T E L:0120-842-506(証券業務:093-661-2341) 受付時間:9:00∼17:00(当金庫営業日) 受付媒体:電話、手紙、面談 主要な事業の種類 1.預金及び定期積金の受入れ 2.資金の貸付け及び手形の割引 3.為替取引 4.上記1∼3の業務に付随する次に掲げる業務その他の業務 ⑴ 債務の保証又は手形の引受け ⑵ 有価証券(⑸に規定する証書をもって表示される金銭債権 に該当するものを除く)の売買(有価証券関連デリバティブ 取引に該当するものを除く)又は有価証券関連デリバティブ 取引 (投資の目的をもってするもの又は書面取次行為に限る) ⑶ 有価証券の貸付け ⑷ 国債証券、地方債証券若しくは政府保証債券(以下「国債証 券等」という)の引受け(売出しの目的をもってするものを除 く)並びに当該引受けに係る国債証券等の募集取扱い及び はね返り玉の買取り ⑸ 金銭債権の取得又は譲渡及びこれに付随する業務(除く商 品投資受益権証書の取得・譲渡に係る付随業務) ⑹ 次に掲げる者の業務の代理 株式会社日本政策金融公庫 独立行政法人住宅金融支援機構 日本銀行 年金積立金管理運用独立行政法人 独立行政法人中小企業基盤整備機構 地方住宅供給公社 西日本建設業保証株式会社 日本酒造組合中央会 独立行政法人環境再生保全機構 一般社団法人しんきん保証基金 財団法人建設業振興基金 独立行政法人福祉医療機構 独立行政法人鉄道建設・運輸施設整備支援機構 独立行政法人勤労者退職金共済機構 一般社団法人全国石油協会 ⑺ 次に掲げる者の業務の代理又は媒介(内閣総理大臣の定め るものに限る) ①金庫(信用金庫及び信用金庫連合会) ⑻ 国、地方公共団体、会社等の金銭の収納その他金銭に係る 事務の取扱い ⑼ 有価証券、貴金属その他の物品の保護預り ⑽ 振替業 ⑾ 両替 ⑿ デリバティブ取引(有価証券関連デリバティブ取引に該当す るものを除く⒀において同じ)であって信用金庫法施行規則 で定めるもの(⑸に掲げる業務に該当するものを除く) ⒀ デリバティブ取引(信用金庫法施行規則で定めるものに限 る)の媒介、取次ぎ又は代理 ⒁ 金融等デリバティブ取引(⑸に掲げる業務に該当するものを 除く) 5.国債証券、地方債証券、政府保証債券その他の有価証券につい て金融商品取引法により信用金庫が営むことのできる業務(上 記4により行う業務を除く) 6.法律により信用金庫が営むことのできる業務 ⑴ 保険業法(平成7年法律第105号)第275条第1項により行 う保険募集 ⑵ 金融機関の信託業務の兼営等に関する法律(昭和18年法律 第43号)第1条第1項に規定する信託業務 ⑶ 地方債又は社債その他の債券の募集又は管理の受託 ⑷ スポーツ振興投票の実施等に関する法律の定めるところによ り、独立行政法人日本スポーツ振興センターからの委託又は 独立行政法人日本スポーツ振興センターの承認を得て行わ れる受託機関からの再委託に基づき行うスポーツ振興投票 券の販売業務等 ⑸ 確定拠出年金法(平成13年法律第88号)により行う業務 ⑹ 高齢者の居住の安定確保に関する法律(平成13年法律第26 号)の定めるところにより、高齢者居住支援センターからの 委託を受けて行う債務保証の申込み受付及び債務保証履行 時の事務等(債務の保証の決定及び求償権の管理回収業務 を除く) ⑺ 電子記録債権法(平成19年法律第102号)第58条第2項の 定めるところにより、電子債権記録機関の委託を受けて行う 電子債権記録業に係る業務 FUKUOKAHIBIKI SHINKIN ANNUAL REPORT 2015 27 信金中央金庫のご紹介 信金中金は信用金庫のセントラルバンクです 信金中金は、全国の信用金庫からの出資によって設立された信用金庫の中央金融機関です。 全国津々浦々に拡がる巨大なネットワークを形成する信用金庫のセントラルバンクとして、信用金庫のニーズにお応えするた め、預金、融資、資金・為替の集中決済業務など、さまざまな金融サービスをご提供しています。また、信用金庫からお預かり した豊富な資金を元に、約33兆円にのぼる運用資産を、機関投資家として国内外の金融市場において運用しているほか、国・ 政府関係機関、地方公共団体、事業会社などへの融資も行っています。 信 預 金 金 庫 融資、為替、投信窓販など 各種金融サービス 業務機能の補完 経営力強化のサポート 信金中央金庫 用 信用金庫お取引先 預金・積金 出資金 【信用金庫】 金庫数 預金量 店舗数 役職員数 市場運用 国内外の金融市場 融 資 国・政府関係機関、 地方公共団体、 事業会社など 【信金中金】 267金庫 131兆円 7,398店舗 11万1千人 資金量 28兆円 拠点数 国内14店舗 海外 5拠点 役職員数 1,205人 平成27年3月末現在 信用金庫の中央金融機関としての役割 ● 中央金融機関としての役割 信用金庫の「中央金融機関」として、①「信用金庫の業務機能の補完」、②「信用金庫業界の信用力の維持・向上」、そして③「信 用金庫の余裕資金の効率運用」という3つの役割を果たしています。 信 用 金 庫 の 業務機能の補完 信用金庫業界の 信用力の維持・向上 信 用 金 庫 の 余裕資金の効率運用 信用金庫が個別に行うことが困 難であったり、非効率である業務 の支援に取り組んでいます。 信用金庫のコンサルタント、ホー ムドクターとして信用金庫業界の 信用力の維持・向上につとめてい ます。 信用金庫からお預かりした資金 を元に、有価証券や貸出金などに より、運用しています。 ● 個別金融機関としての役割 「個別金融機関」として、①「総合的な金融サービスを提供する金融機関」、②「わが国有数の機関投資家」、そして③「地域社会に 貢献する金融機関」という3つの役割を果たしています。 28 総合的な金融サービスを 提 供 する 金 融 機 関 わ が 国 有 数 の 機 関 投 資 家 地域社会に貢献する 金 融 機 関 金融機関の本来業務である預貸 金業務・為替業務等を行っていま す。また、子会社を通じて、個人 ローン、信託、証券、投資顧問、 ベンチャーキャピタル等の「総合 的な金融サービスを提供する金 融機関」としての役割を果たして います。 約33兆円にのぼる運用資産を有 し、そのうち約19兆円を国債、地 方債、事業債、外国証券等の有価 証券で運用するなど、わが国金 融証券市場において、 「有数の機 関投資家」として重要な役割を果 たしています。 地方公共団体、地元企業および PFI事業等への直接貸出を推進し ています。また、信用金庫ととも に、信用金庫のお取引先の経営 改善・企業再生、地域活性化への 支援等にも取り組んでおり、 「地 域社会に貢献する金融機関」とし ての役割を果たしています。 FUKUOKAHIBIKI SHINKIN ANNUAL REPORT 2015