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チャレンジ・ロールモデル 1 神奈川県伊勢原市長 長塚幾子さん (神奈川

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チャレンジ・ロールモデル 1 神奈川県伊勢原市長 長塚幾子さん (神奈川
チャレンジ・ロールモデル
神奈川県伊勢原市長
1
長塚幾子さん
(神奈川県伊勢原市)
市民とのパートナーシップで、ふるさと伊勢原を元気に再生するために
市政の静かな変革に情熱を注ぐ
フレッシュ・フェア・フレンドリー
3つのFで明るい市政をめざす
2004年10月、伊勢原市長に長塚幾子さんが就任しました。伊勢原市で初めて
の女性市長です。全国でも女性市長は8人、女性区長は1人と、自治体のトップは圧
倒的に女性が少数ですが、長塚さんは市長としては性別にこだわるところはありませ
ん。
首長として「混乱なき移行と静かな変革」をモットーに「行財政改革」と「市民参
加の推進」を2本の柱にして市政の基軸の転換に着手し、伊勢原市民の多様な夢がか
なうまちづくりを推進しています。
市民とのパートナーシップの形成としては「市民参加推進指針」や「審議会等の在
り方に関する基本方針」を策定。政策決定に大きな役割を果たす審議会に市民参加を
促し、市政の透明性を高めました。子育て支援や、教育環境の一層の充実をめざし、
「羽ばたけ・元気な『いせはらっ子』」として、小児医療費助成制度の充実や、子育て
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サポーター養成事業などを行っています。教育環境の充実に取り組み、小・中学校の
IT環境の整備や、校舎の耐震補強工事を推進しています。
また、地域活力アップ戦略「伊勢原力」の強化として、企業立地促進条例を制定し、
雇用奨励金制度の創設などに取り組みました。さらに公約どおり、行財政改革推進計
画を市民参加により策定。これには市内7地域において市民会議を開催するなど、市
民重視の姿勢を強く示しました。
恵まれた家庭環境、生来の豊かな感性、ボランティア精神で、市議会議員から市長へ
長塚さんは、曾祖父、祖父、父が、伊勢原の村会、町会、市議会議員を務めてきた
家庭に育ちました。市議会議員とともに保護司(法務省管轄)を長期にわたり務めて
いた父親、そして更生保護女性会の会長を務めた母親の姿から、地域社会で助け合っ
ていく姿勢を学ぶことができたそうです。
そして、長塚さん自身も、出産退職後に数多くの社会活動に参加してきました。大
好きな英語を生かしての翻訳ボランティアや保護者としてPTA活動をする一方で、
主任児童委員(民生児童委員)を約10年務めました。その間、児童虐待防止活動の
ためにNPO法人で電話相談事業を行い、DVの問題にも関わりました。これらの地
域活動を行ううちに自然と、福祉の分野だけでなく、自治体運営そのものへと関心が
広がってきたそうです。
「生きる、働く、暮らす」明日のために、子どもたちのために、
市民とともに歩みます
2003 年4月の統一地方選挙に、市議会議員6期目をめざしていた父が病で倒れ、立
候補を断念。父に代わって市議会議員に立候補して初当選しました。議員活動をする
うちに、市政がマンネリ化していることや市役所に閉塞感が漂っていることを感じた
そうです。
そこで、2004 年9月、29 項目の政策提言(マニフェスト)
「いくこプラン」を掲げ、
市長選にチャレンジしました。選挙や政治のあり方をこれまでのものと変えたいとい
う思いが強かったのだそうです。
「生きる、働く、暮らす。明日のために、子どもたち
のため、市民とともに歩みます」と訴え、当選しました。「お願い」から「約束」へ。
「市長就任後は、
「混乱なき移行と静かな変革」の方針どおり、緩やかにカーブを描き
ながら市政の基軸を変えることを心がけているそうです。また、市民参加を推進する
ことで、市民の行政への関心が高まるとともに、職員の能力も向上し、市政の透明性
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も増すと考えています。
「元気な伊勢原・ふるさとづくり」をめざして
生まれ育ったふるさと伊勢原は10万都市に成長。2006 年3月1日には市制施行 35
周年を迎えます。しかし現在、少子高齢化が進行し、65 歳以上の高齢者は人口の 15%
を占め、7人に1人の割合となりました。生産人口が減少すれば、市税収入が減少し
ます。財政再建は緊急の課題です。また、三位一体改革の推進や地方分権の進展など、
自治体をめぐる環境は大きく変わりつつあります。
長塚さんは 21 世紀にふさわしい市政運営の目標を「元気な伊勢原・ふるさとづくり」
とし、郷土愛が強く感じられます。市民から好感がもたれる所以なのでしょう。
長塚さんのこれからの人たちへのメッセージ
「女性が女性ということに甘えず、自分で自分を縛らないで、人間としての可能性に
チャレンジしてください。自分の持っているものを最大限にいかしていくことをこそ
大切にして歩んでください。」
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♦プロフィール
長塚
幾子(ながつか
1953年12月
1972年3月
いくこ)
神奈川県中郡伊勢原町(現在の伊勢原市)生まれ
伊勢原小学校、伊勢原中学校を経て県立平塚江南高等学校卒
業
1976年3月
早稲田大学第一文学部(英文学専攻)卒業
1976年4月
(株)ソニープラザ(外国雑貨輸入販売)入社
女性バイヤー第1号として活動
1983年12月
出産のため退職後、
NGO(財)フォスタープラン協会翻訳ボランティア
小学校・中学校PTA本部役員
民生児童委員主任児童委員
NPO法人子ども虐待ネグレクト防止ネットワーク理事
伊勢原市社会福祉審議会委員等を務める
2003年4月
伊勢原市議会議員初当選
2004年10月
伊勢原市長就任
♦交通&アクセス
伊勢原市役所
〒259−1188
神奈川県伊勢原市田中348
TEL:0463-94-4711(代表)
FAX:0463-93-5575
http://www.city.isehara.kanagawa.jp/
最寄り駅
小田急線伊勢原駅下車
徒歩15分
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