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【 JK 東洋文庫、収録タイトル一覧 】 50 音順 あ行
【 JK 東洋文庫、収録タイトル一覧 】 50 音順 あ行 【あ】 ■アーネスト・サトウ伝 東洋文庫 648 B.M.アレン 庄田元男訳 幕末・明治維新の激動期に,日本語を自在に駆使して活躍したイギリスの外交官アーネスト・サトウ。日本, シャム,清国,モロッコ各地でのエピソードを交えてその生涯を活写する。 1999 年 02 月刊 ■青木周蔵自伝 東洋文庫 168 坂根義久校注 青木周蔵は明治期の「ドイツ派」外交官。その自伝は,条約改正,大津事件,三国干渉の経緯など明治外交 の裏面史を伝えるとともに,明治顕官の人生記録としても興味ぶかい。 1970 年 08 月刊 ■赤松則良半生談 幕末オランダ留学の記録 東洋文庫 317 赤松範一編注 長崎海軍伝習所に学び,咸臨丸で渡米,のち幕府最初の留学生として6年間オランダで造船術などを学んだ 赤松則良。本書は,出生から幕府瓦解による帰国にいたる半生を語った赤松の談話を,嗣子の範一がまとめ たもの。 1977 年 11 月刊 ■秋山記行・夜職草 東洋文庫 186 鈴木牧之 宮栄二校注 『北越雪譜』の著者鈴木牧之の信越秋山郷探訪記は,江戸後期の地方文化が生んだ民俗学的文献の傑作とし て,菅江真澄の紀行文と双璧をなす。異色の自叙伝「夜職草」と「苗場山記行」を併載する。 1971 年 05 月刊 ■アブドゥッラー物語 あるマレー人の自伝 東洋文庫 392 アブドゥッラー 中原道子訳 19 世紀のマラッカに生まれ,白人たちのマレー語の教師として働いたマレー人の,マレー語による自伝。マ ラッカの変容,シンガポールの建設など,植民地の実態と西欧各国の植民地政策を記録。 1980 年 12 月刊 ■アメリカ彦蔵自伝 1 東洋文庫 13 ジョセフ・ヒコ 中川努・山口修訳 13 歳のとき,江戸から帰航の途中漂流し,52 日後にアメリカ船に救われて渡米した播磨の水夫彦蔵。見聞を 広めて幕末の日本に帰国,実業界に活躍した男の生きた維新史。第1巻は,1863 年,生麦事件と馬関戦争の 時代まで。 1964 年 02 月刊 ■アメリカ彦蔵自伝 2 東洋文庫 22 ジョセフ・ヒコ 中川努・山口修訳 13 歳のときに漂流,アメリカ船に救われて渡米し,幕末の日本に帰国して実業界に活躍した播磨の水夫彦蔵 の生きた維新史。第2巻は,1863 年から 90 年の国会開設,翌年の大津事件で筆をおく。巻末に年譜を付す。 1964 年 07 月刊 ■アラビアのロレンス 東洋文庫 5 R.グレーヴズ 小野忍訳 第一次世界大戦下,トルコに圧迫されていたアラビア民族のために,一考古学者のロレンスは立ちあがり, ゲリラ戦によって勇名をはせる。親友が語るその波瀾にみちた半生記。 1963 年 10 月刊 ■アラビアン・ナイト 1 東洋文庫 71 前嶋信次訳 中世ペルシア語からアラビア語に訳 された説話をもとに,各地の説話を糾合して 16 世紀のカイロで編まれ たアラビア語文学の傑作。アラビア語原典からの完訳は,重訳によって生じた従来の歪ん だイスラム観を正 す。第3回〈日本翻訳出版文化賞〉受賞。第1巻は,第1夜から第 19 夜,全編の枠物語と,「商人と魔王と の物語」「漁夫と魔王との物語」 「荷担ぎやと三人の娘の物語」の4話。 1966 年 07 月刊 http://www.kinokuniya.co.jp/03f/denhan/jkn/ ■アラビアン・ナイト 2 東洋文庫 75 前嶋信次訳 中世ペルシア語からアラビア語に訳 された説話をもとに,各地の説話を糾合して 16 世紀のカイロで編まれ たアラビア語文学の傑作。アラビア語原典からの完訳版。第2巻は,第 19 夜から第 34 夜,「三つの林檎の 物語」「大臣ヌールッ・ディーンとシャムスッ・ディーンの物語」「せむしの物語」の3話。 1966 年 09 月刊 ■アラビアン・ナイト 3 東洋文庫 85 前嶋信次訳 中世ペルシア語からアラビア語に訳 された説話をもとに,各地の説話を糾合して 16 世紀のカイロで編まれ たアラビア語文学の傑作。アラビア語原典からの完訳版。第3巻は,第 34 夜から第 57 夜,「ヌールッ・デ ィーン・アリーとアニースッ・ジャリースの物語」「狂恋の奴隷ガーニム・イブン・アイユーブの物語」「オ マル・ブヌ・アン・ヌウマーン 王とそのふたりの御子……驚異・珍奇な物語」(はじめ)。 1967 年 02 月刊 ■アラビアン・ナイト 4 東洋文庫 93 前嶋信次訳 中世ペルシア語からアラビア語に訳 された説話をもとに,各地の説話を糾合して 16 世紀のカイロで編まれ たアラビア語文学の傑作。アラビア語原典からの完訳版。第4巻は,第 58 夜から第 106 夜,「オマル・ブ ヌ・アン・ヌウマーン王とそのふたりの御子シャルカーンとダウール・マカーン,そしてこの人たちに起こ った驚異・珍奇な物語」(続 き)。 1967 年 06 月刊 ■アラビアン・ナイト 5 東洋文庫 127 前嶋信次訳 中世ペルシア語からアラビア語に訳 された説話をもとに,各地の説話を糾合して 16 世紀のカイロで編まれ たアラビア語文学の傑作。アラビア語原典からの完訳版。第5巻は,第 107 夜から第 145 夜,「オマル・ブ ヌ・アン・ヌウマーン王とそのふたりの御子シャルカーンとダウール・マカーン,そしてこの人たちに起こ った驚異・珍奇な物語」(続 き)。 1968 年 11 月刊 ■アラビアン・ナイト 6 東洋文庫 218 前嶋信次訳 中世ペルシア語からアラビア語に訳 された説話をもとに,各地の説話を糾合して 16 世紀のカイロで編まれ たアラビア語文学の傑作。アラビア語原典からの完訳版。第6巻は,第 146 夜から第 200 夜,鳥や獣の寓話 的な話 10 話と,「アリー・ビン・バッカールとシャムス・ウン・ナハールとの物語」「カマル・ウッ・ザマ ーンの物語」(前半)。 1972 年 10 月刊 ■アラビアン・ナイト 7 東洋文庫 246 前嶋信次訳 中世ペルシア語からアラビア語に訳 された説話をもとに,各地の説話を糾合して 16 世紀のカイロで編まれ たアラビア語文学の傑作。アラビア語原典からの完訳版。第7巻は,第 201 夜から第 269 夜,「カマル・ウ ッ・ザマーンの物語」(続き),「アラーッ・ディーン・アブーッ・シャーマートの物語」。 1974 年 02 月刊 ■アラビアン・ナイト 8 東洋文庫 290 前嶋信次訳 中世ペルシア語からアラビア語に訳 された説話をもとに,各地の説話を糾合して 16 世紀のカイロで編まれ たアラビア語文学の傑作。アラビア語原典からの完訳版。第8巻は,第 269 夜から第 334 夜,「ハーティム・ ウッ・ターイーの物語」など史上実在の人物の逸話も含む 20 話。 1976 年 05 月刊 ■アラビアン・ナイト 9 東洋文庫 339 前嶋信次訳 中世ペルシア語からアラビア語に訳 された説話をもとに,各地の説話を糾合して 16 世紀のカイロで編まれ たアラビア語文学の傑作。アラビア語原典からの完訳版。第9巻は,第 334 夜から第 388 夜,「ヤマンのそ れがしと六人の女奴隷の物語」 「黒檀の馬の物語」 をはじめ 32 話。 1978 年 09 月刊 http://www.kinokuniya.co.jp/03f/denhan/jkn/ ■アラビアン・ナイト 10 東洋文庫 356 前嶋信次訳 中世ペルシア語からアラビア語に訳された説話をもとに,各地の説話を糾合して 16 世紀のカイロで編まれた アラビア語文学の傑作。アラビア語原典からの完訳版。第 10 巻は,第 388 夜から第 462 夜,「女奴隷タワッ ドゥドの物語」「カイロの商人アリーの物語」など 37 話。 1979 年 06 月刊 ■アラビアン・ナイト 11 東洋文庫 388 前嶋信次訳 中世ペルシア語からアラビア語に訳 された説話をもとに,各地の説話を糾合して 16 世紀のカイロで編まれ たアラビア語文学の傑作。アラビア語原典からの完訳版。第 11 巻は,第 462 夜から第 536 夜,「死の天使 とたかぶる王者と篤信家との話」など 18 の短編と,長編「蛇(くちなわ)の女王の物語」。 1980 年 10 月刊 ■アラビアン・ナイト 12 東洋文庫 399 前嶋信次訳 中世ペルシア語からアラビア語に訳 された説話をもとに,各地の説話を糾合して 16 世紀のカイロで編まれ たアラビア語文学の傑作。アラビア語原典からの完訳版。第 12 巻は,第 536 夜から第 584 夜,「海のシン ドバードと陸のシンドバードとの物語」「黄銅城の物語」「女たちのずるさとたくらみの物語」(前半)。 1981 年 07 月刊 ■アラビアン・ナイト 13 東洋文庫 449 池田修訳 中世ペルシア語からアラビア語に訳 された説話をもとに,各地の説話を糾合して 16 世紀のカイロで編まれ たアラビア語文学の傑作。アラビア語原典からの完訳版。第 13 巻は,第 584 夜から第 680 夜,「女たちの ずるさとたくらみの物語」(続き),「商人ウマルと三人の息子,サーリムとサリームとジャウダルの物語」 「タンダミル王の子アジーブ とガリーブの物語」。 1985 年 10 月刊 ■アラビアン・ナイト 14 東洋文庫 455 池田修訳 中世ペルシア語からアラビア語に訳された説話をもとに,各地の説話を糾合して 16 世紀のカイロで編まれた アラビア語文学の傑作。アラビア語原典からの完訳版。第 14 巻は,第 680 夜から第 738 夜,女ペテン師の話, 怪盗の物語など,長短 16 話。 1986 年 03 月刊 ■アラビアン・ナイト 15 東洋文庫 482 池田修訳 中世ペルシア語からアラビア語に訳 された説話をもとに,各地の説話を糾合して 16 世紀のカイロで編まれ たアラビア語文学の傑作。アラビア語原典からの完訳版。第 15 巻は,第 738 夜から第 800 夜,「ホラサー ンのシャフルマーン王の物語」「ムハンマド・サバーイク王と商人ハサンの物語」「商人と金細工師と銅細 工師を営むふたりの息子,およ び金細工師の息子ハサンとペルシア人の詐欺師にまつわる物語」(前半)。 1988 年 04 月刊 ■アラビアン・ナイト 16 東洋文庫 502 池田修訳 中世ペルシア語からアラビア語に訳 された説話をもとに,各地の説話を糾合して 16 世紀のカイロで編まれ たアラビア語文学の傑作。アラビア語原典からの完訳版。第 16 巻は,第 800 夜から第 863 夜,「商人と金 細工師と銅細工師を営むふたりの息子……物語」(続き),「バグダードの漁師ハリーファの物語」「商人マ スルールと彼が見た夢の物 語」。 1989 年 05 月刊 ■アラビアン・ナイト 17 東洋文庫 530 池田修訳 中世ペルシア語からアラビア語に訳 された説話をもとに,各地の説話を糾合して 16 世紀のカイロで編まれ たアラビア語文学の傑作。アラビア語原典からの完訳版。第 17 巻は,第 863 夜から第 930 夜,「ヌール・ アッディーンと帯編娘マルヤムの物語」「カイロの領主シュジャーウ・アッディーン・ムハンマドと褐色男 の物語」 「バグダードの金持ち と奴隷娘の物語」 「インドの王ジュライアードと大臣シャンマースの物語」。 1991 年 03 月刊 http://www.kinokuniya.co.jp/03f/denhan/jkn/ ■アラビアン・ナイト 18 東洋文庫 551 池田修訳 中世ペルシア語からアラビア語に訳 された説話をもとに,各地の説話を糾合して 16 世紀のカイロで編まれ たアラビア語文学の傑作。アラビア語原典からの完訳版。最終第 18 巻は,第 930 夜か ら第 1001 夜,「染め 物屋アブー・キールと床屋アブー・シールの物語」から,アラビアン・ナイト最後の物語「靴直しマアルー フとその妻ファーティマの物 語」まで8話。 1992 年 06 月刊 ■アラビアン・ナイト 別巻 アラジンとアリババ 東洋文庫 443 前嶋信次訳 ここに収める2話は,本文庫に全 18 巻として収載された定本にはない,別のアラビア語原典から訳出したも の。「開け,ゴマ!」と,タンバリンを打って踊る美少女の物語は,世界中で親しまれている。 1985 年 03 月刊 ■アンコール踏査行 東洋文庫 162 ドラポルト 三宅一郎訳 1873 年,第2回カンボジア遺跡探検隊長として沿岸の諸遺跡,住民の風俗,口碑伝説などを調査,ついにア ンコール遺跡に到達したドラポルトの紀行文。アンコールに関する古典的名著。 1970 年 05 月刊 http://www.kinokuniya.co.jp/03f/denhan/jkn/ 【い】 ■異域録 清朝使節のロシア旅行報告 東洋文庫 445 トゥリシェン 今西春秋訳注 羽田明編訳 18 世紀初頭,康熙帝の命をうけ,遠くカスピ海の北,遊牧の民トゥルグート族のもとに赴いた著者は,3年 にわたる旅の途上,各地の山川・民族・物産・城市・戸口など,未知の地域に関する克明な情報をもたらし た。 1985 年 06 月刊 ■イエズス会士中国書簡集 1 康煕編 東洋文庫 175 矢沢利彦編訳 フランス・イエズス会士の中国布教 報告集。布教の報告にとどまらず,社会・芸術・科学などの分野にわた って,清朝最盛期の躍動する姿を描きだし,東西交渉史の最重要史料としても評価が高 い。本邦初訳。第1 巻は,康熙帝の時代のもの,1702~04 年の書簡5通を載せる。巻末に解説を付す。 1970 年 11 月刊 ■イエズス会士中国書簡集 2 雍正編 東洋文庫 190 矢沢利彦編訳 フランス・イエズス会士の中国布教報告集。布教の報告にとどまらず,社会・芸術・科学などの分野にわた って,清朝最盛期の躍動する姿を描きだし,東西交渉史の最重要史料としても評価が高い。本邦初訳。第2 巻は,雍正帝の時代のもの,1724~34 年の書簡7通を載せる。 1971 年 07 月刊 ■イエズス会士中国書簡集 3 乾隆編 東洋文庫 210 矢沢利彦編訳 フランス・イエズス会士の中国布教報告集。布教の報告にとどまらず,社会・芸術・科学などの分野にわた って,清朝最盛期の躍動する姿を描きだし,東西交渉史の最重要史料としても評価が高い。本邦初訳。第3 巻は,乾隆帝の時代のもの,1736~65 年の書簡 12 通を載せる。 1972 年 06 月刊 ■イエズス会士中国書簡集 4 社会編 東洋文庫 230 矢沢利彦編訳 フランス・イエズス会士の中国布教報告集。布教の報告にとどまらず,社会・芸術・科学などの分野にわた って,清朝最盛期の躍動する姿を描きだし,東西交渉史の最重要史料としても評価が高い。本邦初訳。第4 巻は,中国社会に関する書簡 15 通を載せる。 1973 年 04 月刊 ■イエズス会士中国書簡集 5 紀行編 東洋文庫 251 矢沢利彦編訳 フランス・イエズス会士の中国布教報告集。布教の報告にとどまらず,社会・芸術・科学などの分野にわた って,清朝最盛期の躍動する姿を描きだし,東西交渉史の最重要史料としても評価が高い。本邦初訳。第5 巻は,紀行・地理・地誌関係の書簡 10 通を載せる。 1974 年 05 月刊 ■イエズス会士中国書簡集 6 信仰編 東洋文庫 263 矢沢利彦編訳 フランス・イエズス会士の中国布教報告集。布教の報告にとどまらず,社会・芸術・科学などの分野にわた って,清朝最盛期の躍動する姿を描きだし,東西交渉史の最重要史料としても評価が高い。本邦初訳。第6 巻は,キリスト教の信仰に関する書簡 24 通を載せる。 1974 年 12 月刊 ■囲碁発陽論 東洋文庫 412 名人 井上因碩 藤沢秀行解説 いわくつきの難解さで知られる『囲碁発陽論』(別名,不断桜)に長年とり組んだ藤沢秀行が,その成果をま とめた労作。刊行以来二百数十年間の各種異説をまとめて「決定版」とした。 1982 年 08 月刊 ■イスラムとヨーロッパ 前嶋信次著作選2 東洋文庫 673 前嶋信次 杉田英明編 わが国のアラブ・イスラム学の領域に卓越した業績をのこした泰斗の平易でふかい文業を全4巻に集成。本 巻は,イスラムとヨーロッパという2大世界の交渉史を中心とした論考を収める。アラブの大征服と十字軍, レコンキスタを背景とした文化接触から近代まで。 2000 年 07 月刊 http://www.kinokuniya.co.jp/03f/denhan/jkn/ ■一休和尚年譜 1 東洋文庫 641 今泉淑夫校注 "一休とは何者か? 一休が生きた中世とは,15 世紀とはいかなる時代だったのか? 「風狂」と評され,破 天荒な人生を送った一休の全体像を,歴史学の立場から明らかにする。第1巻は,応永元年(1394)の誕生から 享徳2年(1453),60 歳まで。" 1998 年 09 月刊 ■一休和尚年譜 2 東洋文庫 642 今泉淑夫校注 弟子を定めず絶法を決意する一休。『狂雲集』に歌われる森女との交情は真実だったのか?「破戒」は一休を さいなみ,その苛酷な日々が一休をあらゆる偽善から解放する。第2巻は,享徳3年(1454)61 歳から文明 13 年(1481)88 歳の死まで。原文,総索引を収める。 1998 年 10 月刊 ■生命のおしえ 民衆宗教の聖典・黒住教 東洋文庫 319 黒住宗忠 村上重良校注 冬至の朝,黒住宗忠は,陽光を呑んで大悟し,神と我との不二一体を感得した。宗忠はその後,生き神とし て幕末の社会不安に動揺する人びとに,光明と希望を与えつづける。 1977 年 11 月刊 http://www.kinokuniya.co.jp/03f/denhan/jkn/ 【う】 ■ヴェトナム亡国史他 東洋文庫 73 佩珠(ファンボイチャウ) 梁啓超撰 長岡新次郎・川本邦衛編 全アジア人よ,この惨を救え__20 世紀初頭,フランス虐政下のヴェトナムをのがれ,祖国の復興をはかっ て横浜に来訪した老志士潘佩珠が,流浪,投獄の苦難のなかで書きつづった血涙の書。 1966 年 08 月刊 http://www.kinokuniya.co.jp/03f/denhan/jkn/ 【え】 ■江戸温泉紀行 東洋文庫 472 板坂耀子 「湯治」は,江戸後期になると病気を治すほかに旅を楽しむことも目的とするようになった。今も湯治客で にぎわう有馬・熱海・箱根・草津と,今はない湯倉の温泉。当時の温泉町のようすと道中の風物をいきいき と描く紀行5編。 1987 年 08 月刊 ■江戸近郊道しるべ 東洋文庫 448 村尾嘉陵 朝倉治彦編注 文化・文政から天保期のころ,19 世紀前半の江戸は九段に住む清水徳川家の老臣村尾嘉陵が,勤めの合間に 近郊の花や寺社をたずねた日帰りハイクの記録。いまは高層ビルと排気ガスにみちた東京の自然と人情が美 しい。 1985 年 08 月刊 ■江戸小咄集 1 東洋文庫 192 宮尾しげを編注 広範な民衆の支持によって栄えた江戸小咄。その収集家で研究者の編者が,膨大な小咄本から代表作を選び, 新たな注と書目年表を付して世におくる。第1巻は,江戸小咄本の体裁がととのった安永期(1772?)から寛政 期(1789?)初頭の 13 点を収める。 1971 年 08 月刊 ■江戸小咄集 2 東洋文庫 196 宮尾しげを編注 広範な民衆の支持によって栄えた江戸小咄。その収集家で研究者の編者が,膨大な小咄本から代表作を選び, 新たな注と書目年表を付して世におくる。第2巻は,寛政期(1789?1801)から幕末までを中心に 11 点を収め る。 1971 年 10 月刊 ■江戸参府紀行 東洋文庫 87 A.ジーボルト 斎藤信訳 文政6年(1823),長崎出島の医者として来日したジーボルトが,わが国文化史に残した足跡は大きい。本書 は,同9年の江戸への旅を軸に,当時の風俗・地理を記した名著の口語新訳。 1967 年 03 月刊 ■江戸参府随行記 東洋文庫 583 C.P.ツュンベリー 高橋文訳 スウェーデン人医師・植物学者による 1775 年(安永4)から翌年にかけての日本紀行。先のケンペル,後のシ ーボルトとならび,鎖国下日本を世界的視野で見聞した貴重な記録。スウェーデン語原典からの初訳。 1994 年 11 月刊 ■江戸参府旅行日記 東洋文庫 303 ケンペル 斎藤信訳 元禄初期に長崎のオランダ商館に着任したドイツ人医師ケンペルの,再度にわたる江戸参府旅行日記。その 克明な描写は,当時の庶民の生活・風俗の実態と自然を今日に伝える貴重な資料である。 1977 年 02 月刊 ■江戸繁昌記 1 東洋文庫 259 寺門静軒 朝倉治彦・安藤菊二校注 戯漢文をもって天保期の江戸の世態風俗を風刺的に描き,幕末読書界に異彩をはなった好著。本書の出版に よって,反骨の江戸っ子儒者静軒は故郷を追われた。全文を読み下し文に改め,詳注を付した。第1巻は、 初篇、および二篇の「散楽」まで。 1974 年 10 月刊 ■江戸繁昌記 2 東洋文庫 276 寺門静軒 朝倉治彦・安藤菊二校注 戯漢文をもって天保期の江戸の世態風俗を風刺的に描き,幕末読書界に異彩をはなった好著。本書の出版に よって,反骨の江戸っ子儒者静軒は故郷を追われた。全文を読み下し文に改め,詳注を付した。第2巻は、 二篇続きから三篇終わり(裏店)まで。 1975 年 08 月刊 http://www.kinokuniya.co.jp/03f/denhan/jkn/ ■江戸繁昌記 3 東洋文庫 295 寺門静軒 朝倉治彦・安藤菊二校注 戯漢文をもって天保期の江戸の世態風俗を風刺的に描き,幕末読書界に異彩をはなった好著。本書の出版に よって,反骨の江戸っ子儒者静軒は故郷を追われた。全文を読み下し文に改め,詳注を付した。最終第3巻 は、四篇、五篇。巻末に朝倉の解題を付す。 1976 年 10 月刊 ■榎本弥左衛門覚書 近世初期商人の記録 東洋文庫 695 榎本弥左衛門 大野瑞男校注 17 世紀前半,男伊達を張り合っていた武州川越の少年が,やがて塩・米を商うメモ魔の一流商人に成長,そ の生涯と商売にわたる詳細な覚書を残した。綿密な注釈をそえておくる類例のない近世史料。 2001 年 10 月刊 ■絵本江戸風俗往来 東洋文庫 50 菊池貴一郎 鈴木棠三編 江戸生き残りの古老,4代目広重が丹念につづる,幼時に見聞した年中行事や市井の雑事の記録。本業の絵 筆で文章を補いながら,忘れられていく古きよき日の思い出を愛惜をこめて描いた好著。 1965 年 09 月刊 ■燕京歳時記 北京年中行事記 東洋文庫 83 敦崇 小野勝年訳 "満州貴族のとらわれない目に映った,清代末北京の一年の行事, 遊覧, 風俗, 物産, 技芸など。漢民族をは じめ,契丹,女真,蒙古,満州民族などの風俗が,簡潔に生き生きと伝えられる。" 1967 年 01 月刊 ■塩鉄論 漢代の経済論争 東洋文庫 167 桓寛 佐藤武敏訳注 前漢時代,塩・鉄・酒の専売,均輸,平準などの新財政政策をめぐって,儒教思想により廃止を主張する賢 良派と,法家思想により存続を主張する御史大夫派。その間に展開された論戦の口語訳。 1970 年 07 月刊 http://www.kinokuniya.co.jp/03f/denhan/jkn/ 【お】 ■袁枚 十八世紀中国の詩人 東洋文庫 650 アーサー・ウェイリー 加島祥造・古田島洋介訳 女性と青年,怪異譚,食と生活の細部をかぎりなく愛した清朝の代表的詩人,袁枚。『源氏物語』の英訳で 知られる学者・詩人が,同時代人をみるごとくにその詩と自由な精神をよみがえらせた名著の邦訳。 1999 年 03 月刊 ■大河内文書 明治日中文化人の交遊 東洋文庫 18 さねとう・けいしゅう編訳 上州高崎8万 2000 石の城主大河内輝声(てるな)は,維新後のつれづれを中国公使やその随員などとの交遊に 過ごした。埼玉県平林寺に残されたその筆談原稿を発見した編訳者が,翻訳して世に問う記録。 1964 年 05 月刊 ■王書 ペルシア英雄叙事詩 東洋文庫 150 フィルドゥスィー 黒柳恒男訳 イランが世界に誇る詩聖フィルドゥスィーの大民族叙事詩。新興アラブに屈したイラン民族を鼓舞するため, 諄々6万句を費やして謳いあげた過去一千年の栄光とロマンス。11 世紀初頭に完成。その主要部を抄訳した。 1969 年 11 月刊 ■往生要集 1 日本浄土教の夜明け 東洋文庫 8 源信 石田瑞麿訳 平安時代の貴族的な仏教に対して反抗の心を抱いた源信。浄土教の伝統を探りつつ,凄惨な地獄と甘美な極 楽の様相を具体的な筆致で描いたこの書は,後世の思想・文芸に大きな影響を与えた。第1巻は,第4章ま で。巻末に解説を付す。 1963 年 12 月刊 ■往生要集 2 日本浄土教の夜明け 東洋文庫 21 源信 石田瑞麿訳 平安時代の貴族的な仏教に対して反抗の心を抱いた源信。浄土教の伝統を探りつつ,凄惨な地獄と甘美な極 楽の様相を具体的な筆致で描いたこの書は,後世の思想・文芸に大きな影響を与えた。第2巻は,第5章か ら第 10 章まで。 1964 年 06 月刊 ■王船山詩文集 修羅の夢 東洋文庫 393 高田淳編訳 明代末から清代初期の思想家王船山(夫之)がのこした数多くの著作は,今日高く評価されている。しかしこ の動乱期にみずからの信念を貫いた事実は忘れられがち。彼の詩文を紹介し,動乱期の知識人の生き方をさ ぐる。 1981 年 01 月刊 ■鸚鵡七十話 インド風流譚 東洋文庫 3 田中於弥訳 旅にでた夫の留守中,美しい妻をオウムが機知にとんだ物語によって誘惑から守る……。『アラビアン・ナ イト』『デカメロン』などにも大きな影響を与えた中世インドのサンスクリット語説話集。 1963 年 10 月刊 ■大岡政談 1 東洋文庫 435 辻達也編 芝居や落語で親しまれた江戸町奉行大岡忠相の名裁判物語。江戸庶民の理想裁判官像は,どのような史実に もとづいてでき上がったのか?◆第1巻は,「天一坊実記」「白子屋阿熊之記」「直助権兵衛一件」「越後伝 吉之伝」「傾城瀬川一件」。解説を付す。 1984 年 07 月刊 ■大岡政談 2 東洋文庫 439 辻達也編 芝居や落語で親しまれた江戸町奉行大岡忠相の名裁判物語。江戸庶民の理想裁判官像は,どのような史実に もとづいてでき上がったのか?◆第2巻は,「小間物屋碑彦兵衛之伝」「煙草屋喜八之記」「村井長庵之記」 「雲切仁左衛門之記」「大岡政談小話」。 1984 年 12 月刊 ■大津事件日誌 東洋文庫 187 児島惟謙 家永三郎編注 http://www.kinokuniya.co.jp/03f/denhan/jkn/ 明治憲法施行の翌年,来日中のロシア皇太子刺傷事件が突発した。この時,法をまげて極刑を加えよと強要 する政府の圧力に敢然と抵抗,司法権を守った大審院長児島惟謙の反骨の記録。 1971 年 05 月刊 ■大本神諭 天の巻 民衆宗教の聖典・大本教 東洋文庫 347 出口ナオ 村上重良校注 幕末に丹波の福知山に生まれ,大工の夫に先立たれて生活の辛酸をなめつくした出口ナオは,明治 25 年,突 然神がかりとなり,神政による理想の平和世界の実現を説く。本書はその大本教義の真髄を伝える。本巻は, 明治 25 年から大正7年までの「筆先」。解説を付す。 1979 年 01 月刊 ■大本神諭 火の巻 民衆宗教の聖典・大本教 東洋文庫 348 出口ナオ 村上重良校注 幕末に丹波の福知山に生まれ,大工の夫に先立たれて生活の辛酸をなめつくした出口ナオは,明治 25 年,突 然神がかりとなり,神政による理想の平和世界の実現を説く。本書はその大本教義の真髄を伝える。本巻は, 明治 31 年から同 43 年までの「筆先」。 1979 年 02 月刊 ■沖縄童謡集 東洋文庫 212 島袋全發 外間守善解説 沖縄各地に伝承する童謡を収集し,解説を付したもの。開放的で辛辣な南方人気質があふれ,固有の生活様 式が鮮明に映しだされて,好個の民俗資料ともなっている。「那覇固有の遊戯」を付載。 1972 年 06 月刊 ■沖縄の犯科帳 東洋文庫 41 比嘉春潮・崎浜秀明編訳 沖縄の裁判所,平等所(ひらじょ)にのこされた貴重な記録をもとに,人間味あふれる裁判と法の適用を示し ながら,近世沖縄の人情・風俗・習慣など,庶民生活をみごとに描く。 1965 年 04 月刊 ■お経様 民衆宗教の聖典・如来教 東洋文庫 313 一尊如来きの 村上重良校注 幕末尾張の農婦きのに,最高神如来様から遣わされた金毘羅様がついて語る。「諸人を済度させたいばかり に苦労するほどに,心に誠を持てよ,信心して成仏せよ」。100 年以上も秘蔵されていた聖典を公開。 1977 年 08 月刊 ■伽婢子 1 東洋文庫 475 浅井了意 江本裕校訂 有名な「牡丹灯篭」を含む江戸初期仮名草子の名作。原話は中国・朝鮮の怪奇短編小説だが,みごとに日本 化され翻案臭をまったく感じさせない。寛文6年(1666)刊本を全挿絵とともに翻刻。第1巻は,巻一から巻 八まで。 1987 年 09 月刊 ■伽婢子 2 東洋文庫 480 浅井了意 江本裕校訂 有名な「牡丹灯篭」を含む江戸初期仮名草子の名作。原話は中国・朝鮮の怪奇短編小説だが,みごとに日本 化され翻案臭をまったく感じさせない。寛文6年(1666)刊本を全挿絵とともに翻刻。第2巻は,巻九から巻 十三まで。解説・出典と総索引を付す。 1988 年 02 月刊 ■御ふみ 東洋文庫 345 蓮如 出雲路修校注 浄土真宗中興の祖といわれる蓮如上人の代表的教義書。比叡山僧徒の攻撃をのがれて各地を転々としながら, 上人は阿弥陀如来への信仰を説きつづけた。教説の精髄を平易なことばでつづった遺文。 1978 年 12 月刊 ■オルドス口碑集 モンゴルの民間伝承 東洋文庫 59 A.モスタールト 磯野富士子訳 かつて雄叫びをあげて平原を疾駆し,「猛き鷹の翼となりて山のごとき包(ゲル)を守るオルドス万戸」と歌 われたチンギス帝(ハーン)の末裔たちが語り継いできた伝説と歌謡。 1966 年 01 月刊 http://www.kinokuniya.co.jp/03f/denhan/jkn/ ■女大学集 東洋文庫 302 石川松太郎編 貝原益軒の「女子を教ゆる法」(通称「女大学」)以降,それを論評・演繹するかたちで数多くの女子教訓書 が出版され,それぞれの「婦人論」が唱えられた。そのなかから,福沢諭吉などによる 10 編を収める。 1977 年 02 月刊 ■おんな二代の記 東洋文庫 203 山川菊栄 明治初期に女学生生活を送った母の千世。大正期から昭和期の婦人運動・社会主義運動の指導者として,夫 山川均とともに幅ひろい活動をした菊栄。新しい時代を手さぐりで生きた母娘2代の記録。 1972 年 02 月刊 http://www.kinokuniya.co.jp/03f/denhan/jkn/