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南アフリカ 改正入管法アップデート

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南アフリカ 改正入管法アップデート
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南アフリカ
改正入管法アップデート
2015年9月
南アフリカ
Regulations to the Immigration Act, 13 of 2011(改正入管法)
申請者本人による提出義務
Department Home Affairs(内務省)は、2014年5月30日に直ちに一時滞在及び永住許可申
請の受入を停止するよう、南アフリカ全土の同省の地域事務局に指示しました。そのため、
全ての申請は、当該外国人の在住地域を管轄するVISA Facilitation Services(VFS事務所)
を通じて行われることになりました。改正入管法に基づき導入されたAdvanced Passenger
Processingに沿って、すべての申請者は、各国の在外南アフリカ大使館またはVFS事務所
に申請書を提出するとき、原則として本人が必ず自ら出頭することが要求されます。
提出の際、申請者の生体認証情報(指紋など)を提出することになります。ただし、この
取扱いの施行は、現状ではまだ限定的です。
申請者は、受付センターとして各地に設立されたVFS事務所に申請書を提出することにな
ります。
VFS事務所は、南アフ
リカと英国で業務を
行っています
•
申請はオンライン予約制で、一人で複数の申請を行うことはできない
•
VFS料金は1,350ランド(VAT税込)で、内務省への登録料とは別料金
•
VIP向けの登録手続が、追加料金500ランドで利用可能
• コーポレートアカウントユニット(CAU)登録会社は、手続の簡素化などの優遇措置
を、追加料金2,500ランドで利用可能(このサービスは現在ヨハネスブルグ・サントンの
みで提供)
VFS事務所は、現在ある在外南アフリカ大使館(インド、イギリス、ナイジェ
リア、ガーナなど)に代わってVisitor’s Visaの申請を処理します。内務省は、
VFS事務所の関与が他の国でも広がることを期待しています。
PwC
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南アフリカ
改正入管法
南アフリカ国内での
ビザステータス変更
申請
適法な就労ビザ保有者は、南アフリカ国内で一定の条件に基づき保有するビザのス
テータス変更を行うことができます(後述のCorporate Visa またはICT Visaを除く)。
Visitor’s Visaは、南アフリカ国内で長期滞在ビザに変更することができません。
Visitor’s Visaの保有者は、原則として、母国に帰国して申請書を提出することになり
ます。
この変更の目的は、外国人が南アフリカに到着する前に、入国の目的と期間を確か
めることにあります。
例外: ビジネスまたは就労ビザの保有者に帯同する配偶者/子供は、南アフリカ国内
でVisitor’s VisaからStudy Visaまたは就労ビザへの変更を申請することができます。
変更による影響:
-所要時間の延長(国外での申請手続の増加)
-既存の対象者への潜在的な影響(新しい申請のための母国への帰国)
New: 外国人は、南アフリカ国内で
南アフリカ国内での申請は、保有するPermit/Visaの期限切れの最低60日前に、
の住所変更を内務省に報告しなけれ
ばなりません。(注)施行前の住所変更
提出しなければなりません。
は報告する必要はありません。
PwC
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南アフリカ
主なビザの種類
Corporate Work Visa
Corporate Visaは、特定事業を行う目的
で外国人を雇用する会社に対して、最長
3年の有効期間で発行されるビザです。
Co外国人にそれぞれ発行された滞在許可
の有効期間は、Corporate Visaの有効期
間を上回ることはできません。
改正入管法20条11項 Corporate Visa保有
者は、一定の例外を除いて、南アフリカ
国内でCorporate Visaを更新または変更
することができません。帰国して新たに
申請を行うことは可能ですが、外国人は
一旦全員が母国に帰国する必要がありま
す。
Corporate Visa申請者は、会社の全ス
タッフの内、少なくとも60%以上が南ア
フリカ市民または永住者であることを証
明しなければなりません。
Department of Labour(労働省)による
広範囲な査証があるため、取得のために
は長期間を要する可能性があります。
PwC
Critical Skills Visa
Critical Skills Visaは、南アフリカにとっ
て有益な特定の技能を有する外国人に対
して発行されるビザで、対象となる技能
は、官報で公示されたCritical Skills List
に明記されています。
改正入管法18(6) Critical Skills Visaは最
長5年の有効期間で発行されます。
Critical Skills Visaの目的は、南アフリカ
にとって価値のある技能を特定し、これ
を南アフリカ国内へ移転することにあり
ます。
以前のQuota Skills work permitで頻繁に
申請されていた職種のほかに、南アフリ
カにとって重要とされる新たな職業/専
門職も含まれています。申請には、
SAQAが認めた専門団体・協議会・委員
会の登録証明(の申請書)が必要となり
ます。
内務省は、Corporate Visaの申
請対象外になる(好ましくな
い)事業の一覧を公表しまし
た。
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南アフリカ
主なビザの種類
General Work Visa
労働省の検査手続
影響
改正入管法18条3項(a) は、General
Work Visaの申請にあたって、下記事項
についての労働省の証明を要求していま
す。
雇用主は、適切な労働省の事務所で「労
働者」(外国人労働者ではない)の申請書
を必要な添付書類と共に提出することが
要求されます。
熟練した外国人労働者を雇用するための
所要時間の増加
「入念な調査にもかかわらず、雇用主と
なる者が、適切な市民か永住者を見つけ
ることができない。
労働省は、申請されたポストの職務を遂
行するための適切な技能を持つ適切な候
補者を、南アフリカ国内の求人リストか
ら探し、雇用主に斡旋します。
雇用主の事務手続の増加(追加申請手
続・要求水準に満たない可能性のある斡
旋された候補者のインタビュー)
上記手続を経て、労働省は外国人の
General Work visa申請に必要となる推薦
状を内務省に発行します。
雇用主の仮定に対する検査の潜在的な増
加
申請者は求人に沿って資格か証明された
された技能と経験を持っている。
申請者の給料と便益は南アフリカで同様
の位置を占めている市民と永住者の平均
給料と便益に劣らない。
雇用契約が南アフリカの労働法に準拠し
ており、General Work Visaが承認される
ことを条件としている。」
PwC
労働省は、推薦状の発行までの所要期間
を2~4カ月と見積もっています。
機会:この手続は、適切な場合、免除さ
れることがあります。
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南アフリカ
主なビザの種類
Study Visas
Study Visasは南アフリカの学校に留学す
る、または就労許可を得た外国人の扶養
家族が南アフリカの学校で就学する場合
に取得するもので、申請の事務負担を軽
減するため、主たる申請者(就労許可を
持つ父母等)の有効期間を上限として、
全就学期間を対象に発行されます。
ビザの確認義務は、引受先として登録さ
れた教育機関にあります。
初等学校教育:Study Visa は8年以内
中等学校教育、Study Visaは6年以内
PwC
Intra-company Transfer
Work Visa
Intra-company Transfer Work Visa(ICT
visa)は出向元の関連企業である現地法人
へ出向する方に、最長4年間を上限とし
て発行されるビザです(南アフリカ国内
では更新はできません)。
しかしながら、有効期間2年のICT visa保
有者は、南アフリカ国内で2年間を上限
に延長申請を行うことができます。
改正入管法18条8項 ICT visaを取
得するためには、申請前に、母国の
出向元の会社で、6カ月以上、雇用
されていることが必要です。
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南アフリカ
改正入管法違反に対する罰則
内務省の省内通達 Directive 9 of 2014
期限切れのビザで南アフリカを出国する外国人は、
Undesirable Personとして、一定期間の入国禁止及
び罰金支払の対象になります。
期限切れのビザで南アフリカを出国する外国人は、たとえ南アフ
リカでビザ更新手続中であったとしても、長期不法滞在者
(Undesirable Person)とみなされます。
期間切れのビザ保有者に就労をさせた場合は、雇用主に対して下
記の罰則(罰金及びまたは禁固)が課されます。
長期(不法)滞在はUndesirable Person
30日未満 - 12ヵ月(初犯)/24ヵ月(2年
内に再犯)間、Undesirableと宣告
30日以上 - 5年間、Undesirableと宣告
・初犯:禁固1年以内または罰金
・再犯(2回目):禁固2年以内または罰金
・再犯(3回目以降):禁固5年内以内(反証または罰金により免
除されない禁固)
・公務員が関係する場合:禁固8年超(内務省職員は15年以内)
対応策: 雇用主は、期限切れのビザ保有者がいないか確かめるため、
正確な記録を保存し、ビザの残りの有効期間を確認し、関連法規への
準拠(5人以上の従業員を雇用する場合)する必要があります。
PwC
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新たな内務省の省内通達
PwC
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内務省の省内通達 Directive 9 of 2014
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歳未満の子供が南ア
へ出入国する場合は、
出生証明書の提示が義
務付けられました。
PwC
解釈
2015年6月1日より、南アフリカに入出国する全ての18歳未満の
子供に、出発時及び入国時に出生証明書の提示が義務付けられ
ました。
なお、上記施行日までは、両親に帯同する全ての子供は、当該
文書の提示をせずに南アへ入出国することができます。
施行予定日に照らして、母国で出生証明書を入手するための所
要時間を考慮して、前もって当該文書を入手しておくことをお
勧めします。
入手した出生証明が適切な渡航要件を満たすかどうか定かでな
い場合は、適切か否か確認するため、幣社に出生証明書のコ
ピーをお送りください。
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内務省の省内通達 Directive 5 of 2014
永住許可証の裏書き廃止
目的は、永住許可証
のセキュリティ機能
を高めることです
永住許可証の裏書き
従前は、南アフリカが外国人に永住許可を与える際、永住許可証明書の
発行に加えて、永住許可証明が外国人のパスポートへ裏書されていまし
た。
永住許可証の信憑性と正当性を改良する観点から、内務省は、永住許可
証明をパスポートへ裏書を行わなくなります。
永住許可証保有者は、南アフリカへの入出国時の検査のために、永住許
可証明書を携帯して渡航しなければならなくなります(検査事務の増加
が考えられます)。
永住許可証の裏書廃止は将来に向かってであり、現在裏書され
た永住許可証明を保有する外国人には(パスポートを更新するま
で)影響はありません。
なお、永住許可証保有者の2親等(妻、子、兄弟)までは、Relative Visa
で許可証保有者と同様に永年滞在できます。
PwC
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関連規制
PwC
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南アフリカ
職業斡旋サービス法案
法案の要旨
雇用主の義務
•
求職者と適切な仕事をマッチさせる
ための職業斡旋所が設立されます。
•
雇用主は、公共の職業斡旋システム
を効果的にするために、就労許可手続
の一部として必要とされる広告に加え、
求人情報を登録しなければなりません。
担当大臣は、南アフリカで雇用機会のた
めに外国人を考慮する場合、下記の規制
を設けるかもしれません。
•
•
雇用主は、外国人を雇用する前に追
加の手続を行うことを要求されます。
南ア市民は、外国人より好まれるか
もしれません。
上記は、特徴ある主要な部分を抽出した
ものであり、全ての変更を含んでいるわ
けではありません。
PwC
(a) 雇用主は、外国人を雇用する前に、
自ら、南アフリカに職務遂行のための適
切な技能を有する求人がないことを確か
めなければならない。
(b) 雇用主は、南アフリカ共和国の市民
か永住者である適切な従業員を募集する
ため、公共の職業斡旋サービスか民間職
業斡事業者を利用させられるかもしれな
い。
(c) 雇用主は、外国人が雇用されている
ポジションに関する技術移管計画の準備
を要求されるかもしれない。
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南アフリカ
個人情報保護法案
(Protection of Personal Information Bill)
不遵守による影響
南アフリカの労働裁判所は、雇用法(Employment Act)と同法の監督と執行に関する基本事項について、専
属管轄権をもっています。
労働裁判所は、長官の申請により、Schedule3に記載された条項のいずかに違反する雇用主に対してR50 000
を超えない範囲で罰金を課すかもしれません。
Schedule3 とは、労働裁判所が「外国人がその保有する労働許可証で行うことを認められていない就労の要求
または許可」に関して、罰金を貸すことが出来る違反を意味します。
義務の概要
•
法律に明記または要求された個人情報のみを収集しなければならない
•
情報は、特定の目的のために要請しなければならない
•
個人情報の収集・処理・必要性の弁明のためにの本人同意を得なければならない
•
個人は、そのような情報を提供する手順のいかなる段階においても反対することができる、または情報の
訂正/変更を要請することができまる
•
情報を保護のためのセキュリティ対策を講じなければならない
•
いかなるセキュリティ/未許可のアクセス違反も通知しなければならない
PwC
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最後に
PwCのサービス
PwC
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PwCのサービス
貴社のパートナーとして
変化に対する
迅速な対応
サービス内容:
新たなビジネ
スモデル
• 幣社の専門家チームは、改正入管法への準拠性の確認を通じて、貴
社の効率的。効果的なビジネスモデル構築を支援します。
合理的な提
案
PwC
• 貴社のご要望に基づき、最初ら最後まで一貫してビザ申請手続きに
関与することで、リードタイムを短縮し、進捗状況を確認し、ビザ手続
きにおける不確実性を軽減します。
• PwCのは、南アフリカに在住する外国人に影響を与える入管法を含
む全ての雇用関連法規を遵守するための包括的なソリューションを開発
してきました。
PwCは、ビザ申請におけるリスク・困難を特定し軽減するこ
とで、貴社を適切にナビゲートします…
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幣社の連絡先
Stephen Marlin
Southern Africa Immigration Leader
Email [email protected]
Mobile +27 82 650 8096
Office +27 11 797 5534
もし、改正入管法やビザの申請について、追加の情報ま
たは個別の面談をご希望いただけるようでしたら、いつ
でも遠慮なく私達にご連絡ください。
Maree Linde
Senior Manager
Email [email protected]
Mobile +27 (83) 443 7460
Office +27 (11) 287 0439
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