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公務員制度改革の状況について

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公務員制度改革の状況について
■
平 成 1 6 年 7 月 3 0 日
第9回人事給与制度検討委員会
公務員制度改革の状況について
項目
全体
人事制度について
平成 15 年度公務員制度改革に関する報告の骨子
(平成 15 年8月8日)
人事給与制度検討委員会中間報告(平成16年5月10日)
意欲ある人材が活かされる仕組みをつくるためには、「努力して
もしなくても同じ」ではなく、「努力すれば報われる」ように能力
・実績が適切に反映される人事・給与制度を構築していかなければ
ならない。
「人は組織において最も重要な資源である」ことを念頭に、職員
の意欲や能力が存分に発揮できる環境を整備していくため、次に掲
げる方向へ改革を進めていく必要がある。
人事制度の改革に向けては、職員一人ひとりの意欲と能力が最大
限に発揮される制度の構築が必要である。そのためには、横浜市は
どのような人材を求めているのかを具体的に明らかにすべきである
。その上で、採用、配置・異動、昇進(昇任)・昇格等の仕組みを
改めて整備すべきである。
○
採用の仕組み
配置・異動
公務員制度改革大綱(平成 13 年 12 月 25 日
閣議決定)のポイント
横浜市がどのような人材を求めているのかを明らかにするととも
に、採用試験にあたっては、横浜市が職員に必要だと考える資質や
知識、能力、経験を評価できるための方策を検討すべきである。
人材の確保・育成
2 多様な人材の確保等
・ 試験制度‥‥‥Ⅰ種採用試験について、大学院卒の受験者 (1) 採用試験制度の見直し
の増大への対応を中心に、問題設定能力、多角的考察力等に
○ 公務を志す者を幅広い層から確保し、各府省が多くの候補
ついてもよく検証して最終合格者を決定する試験に改編採
者の中から多様で有為な人材を採用できるよう、Ⅰ種試験に
用試験については、内閣がどのような人材が必要とされるか
ついて、試験内容の改善とともに試験合格者を大幅に増加。
などの採用に関する基本方針を定め、人事院がそれを踏まえ
○ 新人事制度移行への対応及び司法制度改革も視野に入れ
て試験を企画・実施するシステムとすることが適当
つつ、採用試験の抜本改革の在り方を検討。
採用時の配置や人事異動にあたっては、本人の適性を踏まえ、人 ○ 能力等級制
1 新人事制度の構築
材育成とキャリア形成を十分考慮して行うべきである。
・ 公務において、能力主義による人事管理を推進することは (1) 能力等級制度の導入
極めて重要。そのため、職務を遂行する能力を的確に評価し、
○ 職員を職務遂行能力に応じて等級に格付ける能力等級制
昇任・配置等を行うとともに、職務・職責を基本として、実績
度を新たに導入し、任用、給与、評価の基準として活用す
や成果を適切に反映した給与システムを構築することが適当
ることにより、トータルシステムとしての人事システムを
構築。
(2) 能力等級を基礎とした新任用制度の確立
○ 能力等級制度を基礎とした新たな任用制度を整備し、能
力本位で適材適所の人事配置を実現。
2
多様な人材の確保等
(3) 公募制の積極的活用
○ 職員が能動的に自らの能力を活かせるポストに応募できる
ようにするとともに、組織の活性化を図る観点から、部内の
任用においても一般的ルールを整備すること等により、公募
制を積極的に活用し、職員の意思とも合致した最適な人事配
置を促進。
昇進・昇格
昇進・昇格の基準
職務の級ごとに必要とされる職務遂行能力を、できる限り具体的 ○ 能力等級制
1 新人事制度の構築
に明らかにすべきである。
・ 公務において、能力主義による人事管理を推進することは (1) 能力等級制度の導入
また、昇進・昇格にあたっては、能力や実績、上位職位での可能
極めて重要。そのため、職務を遂行する能力を的確に評価し、
○ 職員を職務遂行能力に応じて等級に格付ける能力等級制
性を的確に評価し、それに基づいて行うべきである。
昇任・配置等を行うとともに、職務・職責を基本として、実績
や成果を適切に反映した給与システムを構築することが適当
【再掲】
度を新たに導入し、任用、給与、評価の基準として活用す
ることにより、トータルシステムとしての人事システムを
構築。【再掲】
(2) 能力等級を基礎とした新任用制度の確立
○ 能力等級制度を基礎とした新たな任用制度を整備し、能
力本位で適材適所の人事配置を実現。【再掲】
○ 免職・降格について、明確な基準・手続を整備し、厳正に
対処。
係長昇進試験
昇進体系の複線
化
人事考課制度の
充実と拡大
給与制度について
給料表・給与水準
昇進試験制度については、受験資格や試験方法、昇進試験をどの
職位で行うことが有効かなどの観点から議論を進めていくべきであ
る。
昇進体系の複線化にあたっては、行政専門職制度、専任職制度を
充実させるなど、キャリアを多元化すべきである。
また、主任制度については、選考基準をより厳格に運用すべきで
ある。
真に職員の意欲と能力、実績が反映される人事給与制度を実現す ○能力等級制
1 新人事考課制度の構築
るために、公平で透明性が高く、納得性がある人事考課制度を導入
・ 公務において、能力主義による人事管理を推進することは (1) 能力等級制度の導入
すべきである。
極めて重要。そのため、職務を遂行する能力を的確に評価し、
○ 職員を職務遂行能力に応じて等級に格付ける能力等級制
昇任・配置等を行うとともに、職務・職責を基本として、実績
度を新たに導入し、任用、給与、評価の基準として活用す
や成果を適切に反映した給与システムを構築することが適当
ることにより、トータルシステムとしての人事システムを
【再掲】
・ 検討に当たっては、各府省や職員団体などの関係者との十
構築。【再掲】
分な意見交換を行うとともに、広く有識者とオープンに議論す (4) 能力評価と業績評価からなる新評価制度の導入
るなど透明な検討プロセスが必要その際能力等級制の是非を
○ 現行の勤務評定制度に替え、「能力評価」と「業績評価」
議論するためには、官職が必要とする能力基準、評価基準の案
からなる公正で納得性の高い新たな評価制度を導入。
が公表される必要
○ 試行を十分に行い、その結果を踏まえつつ具体的な制度設
・ 能力等級表及び能力等級は、職員の給与決定の基準となる
計。
ものであり、重要な勤務条件。これは多くの労働法学者も指摘
・ 評価基準については、中央レベルにおいて関係者と協議の
上、共通的・統一的な基準を作成し、各府省レベルにおいてそ
れをブレークダウンすることが適切
・ 評価結果についての職員からの苦情等に対応するための苦
情処理システムの充実が必要
給与制度の改革に向けては、職務・職責が適切に反映されるよう
な給与制度にすべきである。
さらに、職員の意欲、能力、実績を適正に評価し、それらが適切
に反映される給与制度を実現すべきである。
給与水準の決定にあたっては、職員が果たしている職務の困難さ
や責任の重さ等が、より適切に反映した給与制度となるよう検討を
行うべきである。
努力して実績を上げた職員を適正に評価し、その結果が処遇に適 ○ 能力等級制
1
・ 公務において、能力主義による人事管理を推進することは (1)
努力すれば報われる 切に反映される給与制度となるようにすべきである。
極めて重要。そのため、職務を遂行する能力を的確に評価し、
給与制度
○
昇任・配置等を行うとともに、職務・職責を基本として、実
績や成果を適切に反映した給与システムを構築することが
適当【再掲】
新人事制度の構築
能力等級制度の導入
職員を職務遂行能力に応じて等級に格付ける能力等級制
度を新たに導入し、任用、給与、評価の基準として活用す
ることにより、トータルシステムとしての人事システムを
2
構築。【再掲】
(3) 能力・職責・業績を反映した新給与制度の確立
○
研修制度・人材育成
能力・職責・業績を適切に反映したインセンティブに富
んだ給与処遇を実現するため、「基本給」、「職責手当」、
「業績手当」からなる新たな給与制度を導入。
○ 人材の確保・育成
1 新人事制度の構築
・ 研修‥‥‥国民全体の奉仕者性の徹底を中心とした研修の (5) 人材育成を図る仕組みの整備
強化、思索型プログラムによる幹部行政官セミナーの導入研
○ 人事管理権者が職員の育成に関する方針を定め、行政課題
横浜市は、どのような職員を求めているのかを明らかにし、それ
修については任命権者内閣総理大臣人事院がそれぞれの立
に的確に対応する能力を有する職員の計画的育成に努める
を職員全員で共有することが必要である。
場で実施し人事院はその性格上国民全体の奉仕者としての
とともに、職員も自ら進んで職務遂行能力の開発・向上に努
その上で、研修を通して、あるいは日常業務の中で、職員一人ひ
職業公務員の養成研修を実施することが適当
める仕組みを整備。
とりのキャリアプランに基づいた人材育成をどのように行っていく
(6) 本府省幹部候補職員を計画的に育成する仕組みの導入
か、検討していく必要がある。
○ 本府省幹部職員の登用にあたっては、厳正な審査を実施。
同時に、組織全体で人を育てていくとともに、職員一人ひとりが目
指すべきキャリアに向けて自ら能力開発するという風土を創る必要
○ 採用試験区分にとらわれず、幹部候補職員としてふさわし
もある。
い意欲と能力を有する者を計画的に育成する仕組みを導入。
さらに、管理職員の職務の一つとしての部下の育成を、評価の指
(9) 職員の能力開発と自主性への配慮
標に含めることについて検討すべきである。
○ 留学派遣の機会の拡充。留学派遣者が復帰後早期に退職し
また、研修制度と人事・給与制度との連携を進めていくべきであ
た場合の留学派遣償還等について法整備。
る。
○ 大学院等に進学する場合など、意欲ある職員が自主的に
自己啓発のための活動を行うことができる仕組みの導入を
図る。
女性職員の育成・登用
仕事と生活の両立支援
女性職員の増加にあたっては、一人ひとりのキャリアプランの作 ○ 人材の確保・育成
2 多様な人材の確保等
成や積極的にチャレンジさせる仕組みづくり、女性管理職のキャリ
・ 女性国家公務員の採用・登用の拡大‥‥‥各府省の「女性 (4) 女性の採用・登用の拡大
アモデルを提示するなど総合的に取り組んでいく必要がある。
職員の採用・登用拡大計画」のフォローアップを的確に行い
○ 男女共同参画社会を実現するために、公務部門における女
一層の促進。育児休業をより利用しやすくする制度の改善
性の採用・登用を拡大。
○ 服務規律と勤務環境の整備
○ 男女ともに仕事と家庭・地域生活を両立できるよう、勤務
・ セクシュアル・ハラスメント防止対策について、実効ある
環境を改善
苦情相談体制などを構築
女性職員だけでなく、男性職員も含め、子育てや介護など生活と
仕事を両立しやすい働き方を検討するとともに職場風土を醸成し、
職員の意識改革にもつとめていくべきである。
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