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大学入学者選抜における国際バカロレアの活用について

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大学入学者選抜における国際バカロレアの活用について
国際バカロレア 大学入試活用セミナー
平成26年3月25日
大学入学者選抜における
国際バカロレアの活用について
文部科学省
大臣官房国際課長
今里讓
1
政府の方針
「一部日本語による国際バカロレアの教育プロ
グラムの開発・導入等を通じ、国際バカロレア認
定校等の大幅な増加を目指す(2018年までに
※
200校)。」 (※平成26年3月現在 19校)
平成25年6月14日 閣議決定「日本再興戦略-JAPAN is BACK-」
「大学は、入学者選抜において国際バカロレア
資格及びその成績の積極的な活用を図る。国
は、そのために必要な支援を行うとともに、各
大学の判断による活用を推進する。」
平成25年10月31日 教育再生実行会議第四次提言
2
経済界からの提言
「語学力のみでなく、コミュニケーション能力や異文
化を受容する力、論理的思考力、課題発見力など
が身に着くIBディプロマ課程は、グローバル人材を
育成する上で有効な手段の一つである。」
「ディプロマ取得者に対する社会
における適切な評価も重要であ
り、大学入試における活用や、
企業も採用時や人材活用にお
いて適切に評価することなどが
重要。」
2013年6月13日 日本経済団体連合会
-グローバル人材の育成に向けたフォローアップ提言-
「世界を舞台に活躍できる人づくりのために」
3
国際通用性
・IB資格:国際的に通用する大学入学資格
・IBスコア:世界共通の成績証明書
●海外進学・就職など進路の広がり →生徒にメリット
●優秀人材の獲得 →高校・大学・企業にメリット
●学内での“化学反応”も期待 →大学にメリット
IBIB
IB
IB
IB
IB
IBIB
4
IB資格の取得要件
1.外部評価: 70~80%
・世界共通試験(国際バカロレア試験)を一斉に実施。
・外部評価員(5,000人以上)が評価を実施。
2.内部評価: 20~30%
・評価の対象となる課題等は科目によって異なる。
・課題とその結果を外部評価員に提出し、必要に応じ調
整等を行うことにより、評価の客観性・正確性を確保。
5
DPの評価とスコア活用方法
○45点中、原則24点以上でIB資格取得
・6科目:各7点(計42点)
・課題論文,TOK,CAS:計3点
(平均点:約30点。IB資格取得率:約8割)
○海外の大学は、予測スコアに基づき「条件付き
合格」を出し、最終スコアの確定をもって最終的
に合否決定を行う方法が一般的。
○スコアをチェックする際のポイント(例)
生徒の全体スコアに加え、必要に応じ、ど
の科目を上級レベル科目(HL)として選択して
6
いるか。また、そのスコアはどうか。
英国の活用事例
英国では、英国入試機構(UCAS)が、IBスコアを独自のTariff Pointに
置き換えて換算表を作成するとともに、大学(学部)ごとに出願が必要
なIBスコアの目安も作成し、受験者に提供。
<キングス・カレッジ・ロンドンの例>
コース名
IB スコアの目安(全体)
IB スコアの目安(科目)
物理(医学への応用)
38
数学と物理のHLで5
数学
38
数学のHLで6
古代史
38
HLの3つの科目で6
宗教、哲学、倫理学
36
HLの3つの科目で6,6,5
生理学
36
化学と生物学のHLの3つの
科目で6,6,5
栄養学
34
化学と生物学のHLの3つの
科目で6,5,5
生化学
36
化学と生物学のHLの3つの
科目で6,6,5
参考:http://www.ucas.com/how-it-all-works/explore-your-options/entry-requirements/tariff-tables/IBdip
7
米国の活用事例
• 各大学が独自のアドミッションポリシーに基づき選抜
を実施
• 特に競争性の高い大学を中心に、SATといった共通
試験の成績等に加え、各大学によってIBの履修をプ
ラス材料として推奨。
• 入学後の科目履修免除等の特典付与にも活用。
(例)UCLA:上級レベル科目のスコアが5の場合、
ほとんどのIB資格取得者に単位が与えられる。
8
米国の活用事例
<ボストン大学の例>
出願要件等
・ 高校において15単位(通年)を習得することが要件とされ、20単位の
習得が推奨されている。20単位には、英語(4)、数学(3~4)、社会科学
(3~4)、科学(3~4うち実験科学3~4)外国語(2~4)が含まれる。
・ アドバンストプレイスメント(AP)や国際バカロレア(IB)を含む大学
進学予備プログラムの習得も要件とされており、その成績が最も重要と
されている。
出願書類等
・ SAT reasoning又はACT with Writingの提出が求められる(学科に
よってはSAT教科テスト2科目も必要。)
・ 各大学共通願書の他、ボストン大学用願書、高校内申書、高校3年
生前期の成績、教員1名からの評価書、正式な高校の成績証明書。
合否判定方式
・ 総合的な評価であり、高校の成績証明書、標準試験の得点、推薦
状、エッセイ、課外活動の5つが選抜資料。最も重要な資料は高校の
成績証明書とされる。
・ 高校におけるGPAでは、APやIBなど大学進学予備プログラムをど
の程度受けているかという履修科目選択の積極さがより重要とされて
いる。
参考:大学入試センター入学者選抜研究機構入試評価部門報告書「大学入試の標準化、多様化、及び精密化」
(平成25年3月)より、文部科学省作成
9
大学入試における活用
●国際バカロレアを活用した入試(例)
・出願資格:IB資格取得者
・IBスコアを基本に、必要に応じ、面接、
論述試験など
※各大学により異なる。
【日本における現状】
・IBによる出願を認めていても、対象者が
帰国生や留学生に限定されているケース
も多い。→日本の学校の卒業生は対象外
10
IBスコアを活用した入試(現状)
IB取得者等に焦点を当てた入試
●玉川大学 国際バカロレアAO入試
●岡山大学 国際バカロレア入試
●関西学院大学 グローバル入試 IB入試
●横浜市立大学 国際総合学部 IB入試
AOや特別入試等の出願資格の中にIBを設定
●大阪大学 学部英語コース特別入試
●上智大学 国際教養学部
●早稲田大学 国際教養学部(AO入試)
●国際教養大学 AO入試
11
IBスコアを活用した入試(最近の動き)
●慶應義塾大学(帰国生・IB入試)
→今年9月入試より、法学部において実施予定。
また、総合政策学部、環境情報学部でも調整を開始。
●筑波大学(国際バカロレア特別入試)
→今年11月の推薦入試に併せて、全ての学群・学類で
実施予定。
●東京大学(推薦入試)
→平成28年度より導入する推薦入試の概要(今年1月
公表)において、推薦要件に合致することを証明する
根拠となる書類例として、IBの成績証明を明示(法学部、
教養学部)。
今
後
も
拡
大
12
日本語DP(日本語デュアルランゲージ・ディプロマ・プログラム)
●ディプロマ・プログラムの一部科目の授業
と試験を英語のみならず日本語でも可能に!
●優秀な日本人教員の確保・活用!
IBのディプロマ・プログラムの導入が容易に
H26年度政府予算案
日本語DP開発経費 7千2百万円
(教材、実施要領等の翻訳等)
日本語DPに関する
IB校認定スケジュール(最短ケース)
平成25年10月
平成27年 2月頃
平成27年 4月
平成30年 3月
IBOに対して最初の候補校申請
IBOから最初の認定校が認定
最初の認定校に1年生が入学
最初の認定校から3年生が卒業
13
教員の確保
●
教員養成(IB教員養成WSの国内開催等)
※今年4月から、玉川大学で「IB研究コース」を
大学院修士課程に開設!
●
外国人に対する特別免許状授与を促進
学習指導要領との対応関係の整理
IBに関する広報
●
文部科学省・国際バカロレア普及拡大広報ページ
(https://www.facebook.com/mextib)
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❶IBは、グローバル化に対応した素養・能力を
育成する有益なプログラム。
❷IBの普及で、教育の国際的な魅力度が向上。
❸日本語DPは、「国際標準」のカスタマイズ。
❹初等中等教育、大学教育を含む
我が国の教育全体への波及効果を期待。
❺IBの社会的認知度の向上(大学入試での
活用を含む)が鍵!
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