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ITER NB用1MV高電圧機器調達に 向けた安全性確立試験 及び治具

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ITER NB用1MV高電圧機器調達に 向けた安全性確立試験 及び治具
ITER NB用1MV高電圧機器調達に
向けた安全性確立試験
及び治具・機器保管のための整備作業
仕様書
平成28年11月
国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構
核融合エネルギー研究開発部門
那珂核融合研究所
ITERプロジェクト部
NB加熱開発グループ
目
次
1.
件名
…………………………………………………………………………
2
2.
目的
…………………………………………………………………………
2
3.
作業実施場所
…………………………………………………………………………
2
…………………………………………………………………………
2
…………………………………………………………………………
2
…………………………………………………………………………
4
…………………………………………………………………………
4
4.
納期
5.
契約内容
6.
支給品及び貸与品等
7.
提出図書
8.
検収条件
9.
適用法規・規格基準等
10.
協議
11.
…………………………………………………………………………
…………………………………………………………………………
4
…………………………………………………………………………
5
…………………………………………………………………………
5
特記事項
表1
4
既設主要機器サイズ及び重量
…………………………………………………………………………… 6
図 1(a)
JT-60実験準備棟 1 階の平面図
…………………………………………………………… 7
図 1(b)
JT-60実験準備棟 3 階の平面図
…………………………………………………………… 8
図2
コンプレッサー室(液体窒素貯槽設置エリアを含む。)の主要機器概略配置図
図3
補機室の主要機器概略配置図
図4
中圧タンク図
図5
主圧縮機ユニット図
……………………………………………………………………………………… 12
図6
低温精製器図
……………………………………………………………………………………… 13
図7
………………… 9
…………………………………………………………………………… 10
……………………………………………………………………………………………11
He 回収用高圧圧縮機図
……………………………………………………………………………… 14
図8
窒素ガス加熱器図
……………………………………………………………………………………… 15
図9
窒素ガス加熱器図
……………………………………………………………………………………… 16
図 10 CE-34 液体窒素貯槽図
……………………………………………………………………………… 17
図 11 CE-13 液体窒素貯槽図
……………………………………………………………………………… 18
図 12 窒素蒸発器図
……………………………………………………………………………………… 19
図 13 コールドボックス図
…………………………………………………………………………………… 20
図 14 液化ヘリウムデュワー図
…………………………………………………………………………… 21
図 15
JT-60 実験準備棟 3 階の平面図
…………………………………………………………………… 22
図 16
JT-60 実験準備棟 3 階の断面図
…………………………………………………………………… 23
1
1.件名
ITER NB用1MV高電圧機器調達に向けた安全性確立試験及び治具・機器保管のた
めの整備作業
2.
目的
量子科学技術研究開発機構(以下「量研機構」という。)では、国際協力によって核融
合エネルギーの実現に向けて国際熱核融合実験炉(ITER)の建設に向けた研究開発を実
施している。その中で量研機構は、ITER 国内実施機関として、ITER 中性粒子入射装置(NB)
用1MV高電圧機器(電源、HV ブッシング)の調達を担当する。
ITER では、特にトカマク建屋内の機器の1MV絶縁材料製機器に対し、NB 試験施設用
で求められた1MVの超高電圧絶縁性能のほか、トリチウムの閉じ込め境界、及び高圧
絶縁ガス(約 0.6MPa)の隔壁という高い安全性が要求されている。そのために、これら
絶縁材料製機器の設計、材料、製造、組立に渡って高い品質保証の確立が求められてい
る。
そこで量研機構では、これらの品質保証を確立するために、設計に必要な絶縁材料の
試験(ガス透過試験、非破壊検査試験、耐電圧試験等)を行う計画である。また、ITER
実機に向けて、NB 試験施設用機器製作を通じて開発してきた溶接・組立用治具の改良を
行っていく予定である。
本件は、これらに必要な試験エリア及び治具や機器を保管・改造作業のためのエリア
の整備作業であり、これにより ITER から要求される放射線安全性の確立を図り、ITER
実機調達に資する。
3.作業実施場所
量研機構 那珂核融合研究所 JT-60 実験準備棟
4.納期
平成 29 年 3 月 17 日
5. 契約内容
5.1 コンプレッサー室、補機室及び 3 階の整備作業
JT-60 実験準備棟 1 階と 3 階の平面図を図 1(a)と図 1(b)、コンプレッサー室(液体
窒素貯槽設置エリアを含む。)の主要機器の概略配置を図 2、補機室の主要機器の概略
配置を図 3、及び主要機器の外形図を図 4~14 に示す。
(1) 中圧タンク内の大気圧の He ガスを放出し、その後に鉄、ステンレス、アルミ、銅、
電線ケーブルに分別しながら取り外すこと。
(2) 主圧縮機ユニットの大気圧の He ガスを放出及び潤滑油を回収し、その後に鉄、ス
テンレス、アルミ、銅、電線ケーブルに分別しながら取り外すこと。
2
(3) 低温精製器の He ガスを放出し、その後に鉄、ステンレス、アルミ、銅、電線ケー
ブルに分別しながら取り外すこと。
(4) He 回収高圧圧縮機の He ガスを放出及び潤滑油を回収し、その後に鉄、ステンレス、
アルミ、銅、電線ケーブルに分別しながら取り外すこと。
(5) 窒息ガス加熱器1&2の大気圧の窒素ガスを放出し、その後に鉄、ステンレス、ア
ルミ、銅、電線ケーブルに分別しながら取り外すこと。
(6) コールドボックスの He ガス等を放出し、その後に鉄、ステンレス、アルミ、銅、
電線ケーブルに分別しながら取り外すこと。
(7) 液化ヘリウムデュワーの He ガスを放出し、その後に鉄、ステンレス、アルミ、銅、
電線ケーブルに分別しながら取り外すこと。
(8) 低温精製器制御盤を取り外すこと。
(9) CE-34 液体窒素貯槽及び CE-13 液体窒素貯槽内の大気圧の窒素ガスを放出し、据
付位置から取り外すこと。
(10) その他配管類及び上記の機器のアンカーボルト等はコンプレッサー室の床及び壁
の境界で切断し、その後に鉄、ステンレス、アルミ、銅、電線ケーブルに分別しな
がら取り外すこと。
(11) 作業後の処理として、床面及び壁面で切断した配管等の穴をふさぐために、盲板
などの処置を行うこと。また、コンプレッサー室の屋外液体窒素貯槽設置エリアに
関しては、基礎コンクリートをはつり、アスファルト又はコンクリートなどで水平
なスペースとし、2.2 t/ m2 程度の荷重強度とすること。
(12) 回収した潤滑油は、受注者において廃油処理すること。
(13) 図 1(b)に示すように JT-60 実験準備棟 3 階(1階フロアから 11.8 m)の保管エリ
ア 2 箇所(130 m2 及び 72 m2、天井の高さともに 4 m)に温度(25 ℃±5 ℃で 1 ℃
ずつ管理)と湿度(40 %~60 %)を目標に調整できる空気調整装置を設計するこ
と。装置の仕様、台数、設置位置については、量研機構の確認を取ること。その電
源は、量研機構が指示する分電盤からとり、また、選定した空気調整装置の仕様に
合わせてブレーカーを設置すること。JT-60 実験準備棟 3 階の平面図とその建屋断
面図を図 15 と図 16 に示す。
5.2 取り外した機器の移動
 上記(1)から (8)、及び(10)において分別した金属類は、那珂核融合研究所内の
指定する置場へ移動すること。
3
それ以外の取り外した機器に関しては、産業廃棄物として処理すること。
 上記(9)について、以下の場所まで運び、荷下ろしすること。
東港金属(株)千葉工場(千葉県富津市)
6.
支給品及び貸与品等
現場作業にて必要な作業用電力、作業用水は無償で支給する。その他受注者の請求に
より量研機構が認めたものを支給又は貸与する。また、必要に応じて建屋内クレーンの
使用を可とする。
7. 提出書類
(1)作業工程表
(作業開始前)
3部 要確認
(2)作業体制表
(作業開始前)
3部
(3)緊急連絡体制表 (作業開始前)
3部
(4)作業員名簿
(作業開始前)
3部
(5)作業実施要領書 (作業開始前)
3部 要確認
(6)作業日報
(作業実施日の翌日)
1部
(7)産業廃棄物処分のマニフェスト(作業終了後)1部
(8)打合せ議事録(打合せ後速やかに)
1部
(9)再委託承諾願(作業開始2週間前まで) 1部 要確認
(量研機構指定様式)
*なお、産業廃棄物処分のマニフェストの提出期日については、処分が確定した段階で
良いものとする。
【確認方法】
「確認」は次の方法で行う。
量研機構は、確認のために提出された図書を受領したときは、期限日を記載した受領
印を押印して返却する。また、当該期限までに審査を完了し、受理しない場合には修正
を指示し、修正等を指示しないときは、受理したものとする。
ただし、「再委託承諾願」は、量研機構が確認後、書面にて回答する。
8.
検収条件
提出図書の確認及び本仕様書の定めるところに従って作業が終了されたと量研機構
が認めたときをもって作業の完了とする。
9.
適用法規・規格基準等
次の法規、規格、基準及び要領書に基づき、設計、現地作業及び試験検査を行うものと
する。
(1) 量研機構内諸規程、規格
(2) 那珂核融合研究所に関する諸規程
4
(3)
(4)
(5)
日本工業規格(JIS)
労働基準法
労働安全衛生法
10. 協議
(1) 本仕様書に記載されている事項及び記載されていない事項について疑義が生じた
場合は、両者協議の上、合議内容を議事録にて確認しその合議内容の決定に従うこ
と。
(2) 本作業中に量研機構の財産に損害を与えた場合は、その補償について量研機構と協
議の上、その決定に従うこと。
11.
特記事項
(1) 受注者は、従事者に対して法令上の責任及び風紀の維持に関する責任を負うこと。
(2) 作業の監督者は、量研機構の担当者と常に密接に連絡を取りながら作業を進め、量
研機構が行う作業工程と協調すること。
(3) 受注者は、本作業期間中、心身ともに健康で身体に外傷のない作業員を従事させる
こと。また、作業員は放射線管理区域内での作業経験を有するか、又は事前に十分
な教育を受けた者とすること。
(4) 本作業を開始する前に、受注者側の作業員は、量研機構が行う保安教育を受けるこ
と。ただし、放射線に関する知識は、受注者側で教育すること。
(5) 受注者は、量研機構が量子科学技術の研究・開発を行う機関であるため、高い技術
力及び高い信頼性を社会的に求められていることを認識し、量研機構の規程等を遵
守し安全性に配慮し業務を遂行し得る能力を有する者を従事させること。
(6) 受注者は業務を実施することにより取得した当該業務及び作業に関する各デ-タ、
技術情報、成果その他の全ての資料及び情報を量研機構の施設外に持ち出して発表
若しくは公開し、又は特定の第三者に対価を受け、若しくは無償で提供することは
できない。ただし、あらかじめ書面により量研機構の承認を受けた場合はこの限り
でない。
5
表1
機器名
中圧タンク
主圧縮機ユニット
低温精製器
He 回収用高圧圧縮機
窒素ガス加熱器1
窒素ガス加熱器2
CE-34 液体窒素貯槽
CE-13 液体窒素貯槽
窒素蒸発器
コールドボックス
液化ヘリウムデュワー
既設主要機器のサイズ及び重量
サイズ
Φ1.4 m×2.9 m
3.2 m×4.4 m×2.8 m
1.8 m×2 m×2 m
0.32 m×0.6 m×1.4 m
Φ0.21 m×1.515 m
Φ0.235 m×2.24 m
Φ3.5 m×8 m
Φ2 m×6.3 m
0.95 m×1.6 m×2.5 m
Φ1.95 m×3 m
Φ1.61 m×2.19 m
6
重量
2.764 t
8 t
0.500 t
70 kg
130 kg
18 t
6 t
0.4 t
0.78 t
コンプレッサー室
⇒保管場所
補機室
→試験エリア
液体窒素貯槽設置エリア
NBI試験室
図 1(a)
JT-60実験準備棟 1 階の平面図
7
部材・計測器類保管エリア
NBI試験室
図 1(b)
JT-60実験準備棟 3 階の平面図
8
コンプレッサー室
窒素ガス
加熱器
低温精
製器
主圧縮機
ユニット
中圧タンク
He 回収用
高圧圧縮機
窒素ガス
加熱器
液体窒素貯槽設置エリア
DE-34 液体窒素貯槽
CE-13 液体窒素貯槽
窒素蒸発器
図2
コンプレッサー室(液体窒素貯槽設置エリアを含む。)の主要機器概略配置図
9
階段
コールド
ボックス
アクセス架台
液化ヘリウムデュワー
補機室
図3
補機室の主要機器概略配置図
10
図4
中圧タンク図
11
図5
主圧縮機ユニット図
12
図6
低温精製器図
13
図7
He 回収用高圧圧縮機図
14
図8
窒素ガス加温器図
15
図9
窒素ガス加熱器図
16
図 10
17
CE-34 液体窒素貯槽図
図 11
CE-13 液体窒素貯槽図
18
図 12
19
窒素蒸発器図
側面図
断面図
図 13
コールドボックス図
20
図 14
液化ヘリウムデュワー図
21
保管エリア
天井高さ
:4000mm
図 15
JT-60 実験準備棟 3 階の平面図
22
3 階フロア
11,800
1 階フロア
図 16
JT-60 実験準備棟の断面図
23
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