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平成 28 年 11 月 10
日立製品基礎研修会報告書 平成 28 年 11 月 14 日 東大阪営業所 豊留 日時:平成 28 年 11 月 10 日 会場:日立産機システム関⻄⽀社 2F 研修室 スケジュール: ・ 13:00〜13:20 関⻄日立会社紹介 ・ 13:20〜15:00 日立産機システム製品説明 ・ 15:00〜16:00 日立アプライアンス製品説明 ・ 16:00〜16:30 ショールーム見学 ・ 16:30〜16:40 質疑応答 ・ 16:40〜17:00 テスト <モータは、なぜ回るのか?> モータは磁石に誘導されて回るので正式には「誘導電動機(インダクションモーター)」 という。 <モーターの種類> 三相モーター(主に工場で使われる) 単相モーター(主に家などに使われる) 使用環境によっては回転数を自由に変えることができる可変速モーターがある。「水に強 い」「腐食を防ぐ」「爆発を防ぐ」などいろんな所で使うことが可能。 <インバーターとは> 電力会社から送られてくる電気の周波数を自由に変えられる装置をいう。モーターの回転 速度は、周波数によって一定なので周波数が変えられればモーターの速度を自由に変える ことができる。よって、速度制御の利便性、省エネ効果が望める。 <インバーターの用途例> 1 食品用ミキサー(材料に合わせて速度を変える目的で使用) 2 クレーン(重量物を運ぶクレーンも低速域から高トルクを出せ、加減速の調 整も可能なため、安定した運転が可能) 3 ポンプ(ユニット型ポンプの圧力、流量制御用として使用。また、バルブ制 御と比較して大幅な省エネに役立つ) 4 空調機(ビル等の空調用に使用される空調機。また、人の量や、時間帯に合 わせて自由に風量を調整でき、省エネに貢献) <空気圧縮機> 空気圧縮機は、別名(エアー)コンプレッサーともいう。 <空気圧縮機 設備の主な構成> 空気圧縮機→エアータンク→エアードライヤー→ラインフィルターのような構成になり圧 縮機以外にも周辺機器が必要となる。 <圧縮機の分類とメリット> ・圧縮方式 1 レシプロタイプ→シリンダー内でピストンが往復動する一般な空気圧縮機。 メリットは、整備性がよく小型機種のバリエーションが多い。 2 スクリュータイプ→2 本の異形ローターがかみ合うように回転し、空気を圧縮 する機構である。メリットは、低騒音で大型機種のバリエーションが多い。 3 スクロールタイプ→上記 2 点のタイプと比較しても比較的新しい空気圧縮方 式。2 つの渦巻きがかみ合うように旋回し、空気を圧縮する方法。 メリットは、低騒音で運転振動が非常に少ない。 <IJP> ・IJPとは、インクに電気的な振動を与え。インクの粒子を生成し、ジェット流と して印字物に到達させて、文字や図形をマーキングする装置。 ・現在実用化されているIJPは 2 種類ある。 1 帯電制御方式(CIJ)→インクの種類が速乾性で小文字の時に使用され る。印字可能な材質は、紙、プラスチック、金属、硝子である。 2 ドロップオンデマンド方式(DOD)→インクの種類が遅乾性で大文字の時 に使用される。印字可能な材質は、段ボールや木材である。 <IJP の特徴> 1 非接触印字→ 表面が粗いもの、凸凹、曲面、柔らかいもの、壊れやすいもの に印字可能。 2 高速印字→ 高速で作業能率が向上 3 フレキシブル印字→印字内容の容易変更、特殊文字、ロゴマークへの対応が 可能。 <印字はどのような業種で導入されているのか?> ・飲料→ 缶ビール、PET飲料、牛乳パックなど。 ・食品→ インスタント食品、缶、パン、ハム、調味料など。 ・化粧品→ シャンプー類、石鹸、消臭剤など。 ・薬品・化学製品→ 家庭用医薬、点滴パック、殺虫剤など。 *日立は国内IJPのシェアを 40%で単独首位をキープしています。 <日立製IJPのシェア率が高い理由> ①タッチパネルが他社より大きく見やすい。 ②日立製はカラーで他社は、文字が⽩⿊であったりする。 ③非接触印字で表面が粗いものにも印字することが可能。 <チラーはどのような用途に使われるのか?> ・チラーで造った冷水または温水をポンプで循環させて、セントラル空調や製品冷却用に 利用される。主な用途は、製品冷却である。 <チラーにはどのようなタイプがあるのか?> 1 水冷式→冷却塔(クーリングタワー)を使用して水と熱交換するタイプ。 2 空冷式→排熱をファンを介して空気と熱交換を行うタイプ。 3 空冷ヒートポンプ式→夏は冷水、冬は温水を供給し、主に冷暖房用熱源機と して使用するタイプ。 空冷ヒートポンプ式も空冷式の仲間で、夏冬ともファンにより外気に排熱する。 また、冷水や温水を供給でき、冷水は一般的に 5〜15℃、温水は一般的に 35〜57℃にな る。 <チラーを運転するために他にどのような機器が必要か> ・冷却水を循環させるためのポンプ ・最小保有水量を確保するためのクッションタンク ・水冷式の場合は、冷水用のポンプの他に冷却水用ポンプやクーリングタワーが必用。 ・チラーの冷水を直接負荷に持っていけない食品冷却のような場合は、負荷とチラーとの 間に熱交換器が必要になる場合がある。 <所感> 今回の研修では、日立産機システムの製品紹介、日立アプライアンスの製品紹介やショー ルーム見学をさせていただきました。 日本で初めてモータを作ったのは日立でした。昭和 43 年の日立のモータは 20kg以上あ り実際に目の前で見ましたがとても大きく、現在のモータと見比べましたが大きさが違い すぎて驚きました。小軽量化し、高機能化がどんどん進んでいてこれからもコンパクトに なるのだろうなと思いました。また、IJP(インクジェットプリンター)の体験をしま した。しゃがみこんで印字の瞬間を見ようと何度もしましたが勿論どのタイミングで印字 されたかわからず印字されました。今回の研修に参加させて頂いたことで、以前より知識 が深まったので、大変勉強になりました。 この経験を活かして業務に取り組みたいと思います。 以上