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資料2 連携自治体とのカーボン・オフセット事業基礎調査業務

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資料2 連携自治体とのカーボン・オフセット事業基礎調査業務
連携自治体とのカーボン・オフセット事業基礎調査
業 務 報 告 書
(概 要 版)
平成 25 年 3 月
1
カーボン・オフセットの概要
「カーボン・オフセット」とは、地球温暖化対策への実践的な取り組みを促し、国内外の温室効果
ガス排出削減・吸収活動を支援する手段として期待されています。カーボン(carbon dioxide)は「二
酸化炭素」
、オフセット(offset)は「埋め合わせをする」という意味を表します。
市民、企業、自治体などの各主体は、まず、自らの日常生活や事業活動に伴って排出している二酸
化炭素などの温室効果ガスの量を認識(見える化)し、省エネルギー活動を通じて削減努力を行うこ
とが必要です。しかし、どうしても自分自身、あるいは事業者単体などの努力では削減できない部分
が出てきます。
それを諦めるのではなく、他の場所で実施する省エネルギー活動やクリーンエネルギーの導入、森
林整備などに対して支援を行い、それによって得られる温室効果ガスの排出削減量や二酸化炭素吸収
量(以下、
「排出削減・吸収価値」
)で、自分が削減できない分を埋め合わせる。これがカーボン・オ
フセットです。
図 1 カーボン・オフセットのイメージ
出典「カーボン・オフセットガイドブック」
-1-
【カーボン・オフセットの基本的要素】
①
自らの行動に伴う温室効果ガスの排出量の認識
②
市民、企業、NPO/NGO、自治体などによる排出削減努力の実施
③
②によっても避けられない排出量の把握
④
③の排出量の全部又は一部に相当する量を、他の場所における排出削減量・
吸収量によって埋め合わせ(オフセット)
図 2 カーボン・オフセットの基本的要素
出典「カーボン・オフセットガイドブック」
-2-
2
特定者間完結型カーボン・オフセットの概要
カーボン・オフセットは大きく分けて、市場流通型(市場で売買されているクレジットを購入し、
埋め合わせ[オフセット]を行う)と特定者間完結型(市場流通型のクレジットを購入するのでなく、
特定者間で埋め合わせ[オフセット]を行う)の二つがあります。
特定者間完結型は、埋め合わせ(オフセット)をする側と削減・吸収を行う側の特定の二者間で、
排出削減・吸収価値を交換するものです。企業や自治体、住民などさまざまな組み合わせがあります。
特定者間完結型の類型は、以下の表のとおりです。
表 1 特定者間完結型カーボン・オフセットの類型
分類
資金提供
型
参加型
排出削
減・吸
収活動
実施者
地方自
治体
件数
50 件
資金提供
者・参加者
(買い手)
タイプ
地方自治
体
協定型
企業
契約型
寄付型
商品・サー
ビス価格へ
の上乗せ
イベント等
での募金
商品・サー
ビス
地方自
治体以
外
136 件
個人
個人
市民・
民間企
業
14 件
個人
会議・イベ
ント
-3-
備考
・自治体間で協定を締結
・オフセットする側が費用を負担し、森
林整備を実施
・削減・吸収を行う側は CO2 吸収証書を
発行
・企業が CO2 吸収証書を購入
・自治体の森林整備への寄付
・企業がグリーン電力証書を購入
・個人からの寄付
・商品や旅行サービス等の販売費用に森
林整備や植林への資金提供額を上乗
せして販売
・スポーツ大会や環境イベント開催時に
森林整備や植林への寄付金を募る
・旅行の移動に伴う排出量を植林してオ
フセットする
・住宅の製造に伴う排出量を住民の削減
活動でオフセット
・イベント参加者が敷地内の別の場所で
植栽を行いオフセットする
・ツアーや研修参加者が植林活動を実施
しオフセットする
3
他自治体のカーボン・オフセットの先行事例
表 2 他自治体のカーボン・オフセット先行事例一覧
№
実施
自治体
①
東京都
新宿区
②
神奈川県
横浜市
③ 長野県
④ 長野県
⑤ 高知県
⑥ 新潟県
⑦ 福井県
事業名
事業内容
●カーボン・オフセット先自治体と基本協定及び森林整備
カーボン・オフセッ
協定を締結
ト協定(長野県伊那
●間伐や植林など森林整備にかかる費用を区が負担
市、群馬県沼田市、
●相手先の県から CO2 吸収証書を受領
東京都あきる野市)
●区民や児童・生徒の環境学習の場として交流を実施
北海道下川町と
●イベントでカーボン・オフセット及び温暖化効果ガスの
連携したカーボ
削減を実施
ン・オフセット
●活動事例を使用して、地球温暖化対策の啓蒙に活用
●木質バイオマス(ペレット・薪)ストーブ使用によるシ
長野県カーボン・オ
ステム構築:J-VER 登録、化石燃料削減による CO2 排出
フセットシステム
枠を企業等に販売、ストーブ利用者に還元金として分
の構築
配。
企業と連携した PR ●イベント開催時のカーボン・オフセット(長野県縦断駅
活動
伝競走、主催者信濃毎日新聞社)
●森の里親制度
●長野県が中部電力を共同事業者として、コンサートホー
ルにおいて
複数手法による県
1.空調システムの高効率機種の追加
民文化会館ホール
2.空調機ファンのインバータ制御の導入
の省エネ事業
3.照明設備の更新
等の複数の手法により、CO2 の排出削減及び省エネルギ
ーを行った
●企業、高知県、森林組合がパートナー協定を締結し、協
協働の森づくり事
賛金により森林整備を実施
業
●当初は企業努力の「見える化」で始めた CO2 吸収認定制
度を都道府県 J-VER として展開している
●新潟県版 J-VER 制度の運用
1.新潟県オフセット・クレジット(新潟県 J-VER 制度)
新潟県カーボン・オ
登録プロジェクト 4 件 (トキの森整備、阿賀悠久の森
フセット制度、新潟
の間伐、苗場森林整備、南魚沼銘水の森の間伐)
県オフセット・クレ
2.上記プロジェクトへ全国の企業が資金提供
ジット制度の運用
3.平成 21 年度はモデル事業として実施(13 企業・団体が
参加)スーパーマーケット、酒造メーカー、スキー場
等が事業の収益の一部をプロジェクトに活用
●推進協議会により、4つに大別される寄付を募り、森林
環境ふくい CO2 削
整備を実施
減貢献事業
●CO2 排出量の簡易算出方法の作成、およびイベントでの
CO2 算出シートを作成し寄付行為の拡大を図っている
-4-
№
実施
自治体
事業名
⑧ 兵庫県
CO2 削減相殺制度
(ひょうごカーボ
ン・オフセット)
⑨ 神奈川県
森林再生パートナ
ー制度
山梨県
⑩ 南アルプ
ス市
カーボン・オフセッ
ト農作物(地場産
品)の販売、クレジ
ットの地産地消
山梨県
⑪
山梨市
北海道
⑫
北竜町
地域交流センター
での木質バイオマ
スボイラーの新設
による CO2 の削減
温泉排熱回収ヒー
トポンプ冷暖房・給
湯システムによる
省エネルギー事業
東京都
照明の更新による
⑬ 板橋区
CO2 排出量削減
(商店街)
事業内容
●CO2 削減相殺制度
1.イベント等で発生してしまう CO2 は、県内における他
の場所での CO2 削減プロジェクトに投資することで相
殺。資金は募金箱を設置し、参加者から寄付を募る。
2.寄付金はグリーンエネルギー発電施設建設や植林・森
林整備等 CO2 削減プロジェクトに活用
●CO2 削減協力事業
国内クレジット制度を活用し、大企業が中小企業に技
術・資金等を支援し、中小企業で削減した CO2 削減量を
大企業へ移転する
●県が管理する水源林、県有林への企業の支援・協力
1.森林整備の費用を企業が負担(寄付)
2.企業の森として命名、銘板設置可
3.森林づくり活動等 企業の CSR 活動
4.企業が行った森林整備の CO2 吸収量算定書を県が発行
●私有林への支援、協力
1.県は企業と森林所有者(森林組合)をコーディネート
2.その他は県有林と同様。企業が森林整備支援
寄付は企業が直接森林所有者に対して行う
●J-VER を活用し、地場産品の販売促進
1.木質バイオマスをハウス栽培の加熱燃料に利用し、生
産したカーボン・オフセットトマト、サクランボを販
売。購入者はこの「カーボン・オフセット農作物」を
購入することにより日常生活で排出する CO2 をオフセ
ットする。また、農作物のブランド化や地域農業の活
性化を図る
2.クレジットは南アルプス市の小水力発電による温室
効果ガス削減事業から J-VER 創出
●南アルプスわくわくエコチャレンジ
1.市民参加による低炭素化推進(家庭での省エネ)
2.CO2 1kg 削減につき 12 円分のポイント発行。市の商
業協同組合で使用可能。
●山梨市が丸紅(株)を共同実施者として木質バイオマス
ボイラーを使い、灯油を利用する場合に比べて大幅に
CO2 の排出削減を行った
●北海道北竜町が北海道電力を共同事業者として、温泉排
熱回収ヒートポンプ冷暖房・給湯システムにより、CO2
の排出削減及び省エネルギーを行った
●ハッピーロード大山商店街振興組合が西友を共同事業
者として、商店街の照明の LED 化により CO2 の排出削減
を行った
-5-
4
4-1
なかの里・まち連携自治体の地域資源
なかの里・まち連携自治体の位置
喜多方市
みなかみ町
常陸太田市
甲州市
中野区
館山市
図 3 連携自治体位置図
-6-
4-2
各連携自治体の地域資源情報
(1)地域資源のまとめ
中野区からの直線距離
公共交通機関による時間
車による時間
森林
主な農産物
主な地域資源(観光・特産・
自然)
特色のある資源
自然エネルギー施策の優
先順位
地域活動(団体)
県の関連事業
森林整備(間伐等)の
候補地
植林(体験交流等)の
候補地
○活用可能な地域資源
●課題
福島県 喜多方市
217.0km
5 時間 20 分(新幹線等)
5 時間(308.6km)
・市域 554.67km2 のうち 68.9%(382.42 km2)
が森林。
・森林の 4 割が国有林、約 6 割が民有林。
・人工林率が 23%と低い。
・国立公園や県立自然公園などを有する。
・水稲(農業生産額の 7 割)
・グリーンアスバラガス(東北 1 位の生産量)
・ソバ(県内 1 位の栽培面積)
茨城県 常陸太田市
120.8km
3 時間 20 分(特急等)
2 時間 30 分(135.7km)
・市域面積 372.01km2 のうち、
51.7%(192.44km2)が山林。
・森林の 70%は杉・檜の人工林で 35%が国有
林。
千葉県 館山市
81.1km
2 時間 50 分(高速バス等)
2 時間 10 分(110.6km)
・市域面積 110.21k㎡のうち、21.3%(23.51k
㎡)が山林。
・照葉樹林の丘陵地が広がる。
・森林は全て民有林。
山梨県 甲州市
84.4km
2 時間(特急等)
2 時間(108.6km)
・市域 264.01k ㎡のうち 58.2%(153.62k ㎡ )
が山林。
・県内の森林の 45%は県有林。
群馬県 みなかみ町
134.8km
2 時間(新幹線等)
2 時間 30 分(155.0km)
・町域は 780km2 のうち、89.8%
(701.87km2)が森林。
・森林の 81%が国有林であり、そのうち 75%
が水源涵養保安林に指定。
・米、ぶどう、梨、梅、常陸秋そば、葉タバコ、
こんにゃく、養殖淡水魚、牛
・果樹栽培(ブドウ、モモ、サクランボ、スモ
モ等)
・果樹、施設野菜などの観光農業
・水稲
・磐梯山、飯豊山、雄国沼
・蔵のまち
・ラーメン、みそ、しょうゆ、日本酒
・豪族佐竹氏に関係の深い社寺・史跡が多
数
・そば、米、ぶどう、納豆
・水稲、園芸、畜産などを中心とした複合農
業
・花卉栽培、レタス栽培
・沿岸漁業
・「花のまち」「海のまち」
・ウミホタル、サンゴの北限
・魚介類、海藻、果物、落花生、はちみつ
・大菩薩嶺、三窪高原、日川渓谷
・葡萄、ワイン
ラーメンや蔵といった単発的な資源の活用
ではなく、複合的に交流を生むような資源
の活用方法を進めていきたい。
一本に絞りこむことは難しい。
海における地域資源。ビーチでは地域活動
も盛んである。
・一番「太陽光・太陽熱」
・二番「小水力」
・その他「バイオマス」「雪氷」等がならぶ。
・順位までは付けられないが、「太陽光」「小
水力」は推進していく取組がある。
・一番は太陽光発電と言える。公共施設に太
陽光パネルの設置を推進している(市内に 5
箇所)。また、現在市有地に民間企業がメガ
ソーラーを設置検討している。
ワインやぶどうなどの果樹が挙げられる。そ
の他にも様々な資源があるので、多様なニ
ーズに答えられるプログラムが企画できると
ころである。
・太陽光発電を進めている。
・それ以外については未定。
・三国街道沿いの宿場町
・温泉
・谷川岳、利根川、赤谷川
・水、乳製品、果物の加工品、漬物、納豆
「みなかみ・水・「環境力」宣言」を行って
いるように、なんといっても「水」が売りであ
る。また水‐森‐生物は全てつながる。
・グリーン・ツーリズムのまち
・喜多方ワーキング・ホリデー
・福島県森林整備活動による二酸化炭素吸
収量制度
・企業の森林づくり
・「喜多方市森林整備加速化プロジェク
ト」で既に 62ha の森林整備が完了して
いる。今後はクレジットの発行や販売を
行っていく予定の中、森林整備の候補地
をすぐに見つけられるとは言えない。
・旧高郷村の旧雷神山スキー場では、2 年
前から市民とともに植林を行い、森にもど
そうとしている跡地がある。体験交流のフィ
ールドとして活用できる。
・また、中山森林公園(12ha)内に植林活動
等を実施するフィールドの用意も可能であ
る(3 年間企業と協働で活動した実績もあ
る)。立地上のアクセスも問題はない。
○豊かな自然や豊富な地域資源等を有し、
喜多方ワーキングホリデー、グリーンツ―リ
ズムなど、地域活動が盛んであり、森林整
備も進んでいる。
○植林活動ができる体験交流の候補地(旧
雷神山スキー場、中山森林公園)がある。
○J-VER を保有しているので、喜多方市の
クレジットを購入する選択肢もある。
●距離は 5 市町の中で一番遠く、宿泊が必
要である。
・「太陽光」:メガソーラー建設の検討が進ん
でいる。
・「小水力」:可能性調査を現在実施してい
る。
・河原野森林環境整備クラブによる市民提案
型森林整備
・砂防林で市民とともに植林活動を実施
・海岸をフィールドとした様々な活動団体
・グリーンツーリズム
・自然レクリエーション
・企業等による協働の森づくり(協働のもりパ
ートナーズ協定
・美しいちばの森林づくり・森林整備による
CO2 吸収量認証制度
・やまなしの森づくり・CO2 吸収量認証制度
・やまなし森づくりコミッション
・県の事業で環境税を活用した森林整備は
進めていく予定であるが、中野区との協働
で森林整備を進めていけるような候補地は
すぐには見当たらない。
・海岸沿いの防風林で住民と植林・清掃等を
行ってはいるが、植林による森林吸収量を
見込めるような活動の候補地はない。
・県内の森の 45%が県有林であり、県が主体
となって森林整備に力を注いでいるため、
甲州市が主体となって取り組む森林は今
のところ見当たらない。
・今すぐにあるとは答えられない。
・今のところ見当たらない。
・今のところ見当たらない。
○豊かな自然や豊富な地域資源等を有し、
森林整備も進んでいる。
○茨城県の制度で環境税の活用により、平
成 25 年度から 5 年間にわたり森林整備を行
うことが決まっている。
●電車で行くと3時間以上かかる。
●植林活動ができる体験交流の候補地は今
のところ見当たらない。
○温暖な気候でビーチでの活動が盛んであ
る。
●植林活動ができる体験交流の候補地は今
のところ見当たらない。
○中野からの移動時間が最も短く、豊かな
自然や農産物、地域資源等を有する。
●植林活動ができる体験交流の候補地は
今のところ見当たらない。
・一番「小水力」
・その他「太陽光」は豪雪地帯なので一般
町民に普及している程度。
・「バイオマス」は商工会中心に推進の動
きもあったが諸問題により推進しきれて
いない。
・エコツーリズムの推進
・田園空間博物館の取組
・森林整備隊
・森林塾青水
・森林づくり活動による CO2 吸収量の認
証制度
・企業参加の森林づくり
・県の補助を受けて間伐等を行っている
森林は、民有地が多い。そのため、活動
内容にも制限等があり、中野区と協働で
進めていける森は、今のところ見当たら
ない。
・旧村営牧場で、現在も活用方法が定ま
っていない広大な跡地があり、体験交流
を図りながら森にもどす活動ができれば
最適である。
・立地上のアクセスも問題はない。
・利根川支流の土地であり、利根川水源
の保全につなげることが想定される。
○みなかみ町の売りは利根川の水源地と
して、豊富な水資源である。
○利根川の水源地を守るという大きな動
機づけが可能である。
○町内外に拠点を持つ団体が多数で地
域活動も盛んである。
○新幹線でアクセスでき、距離の割には
所要時間が少ない。
○植林活動ができる体験交流の候補地
がある。
-7-
(2)CO2 吸収・削減認証制度
制度実施自治体
名称
福島県 喜多方市
福島県
福島県森林整備活動による二酸化炭素吸
収量認証制度
(1)対象とする森林:
県内に存し、開発行為等の土地の改変が
行われる予定がないもの。
対象
申請時期
申請方法
算定期間
(2)対象とする森林整備:
前項の森林において
ア)植栽、萌芽整理等の森林の造成・更新
のための森林整備
イ)下刈り、除伐及び間伐等の森林の健全
な生育を促進する森林整備
森林所有者と森林の使用に関する協定な
どの文書を取り交わして実施する活動
第1回毎年5月1日~5月31日
第2回毎年9月1日~9月30日
第3回毎年1月1日~1月31日
申請地を所管する福島県農林事務所長を
経由して提出
森林整備が完了した日が属する年度の4月
1日から3月31日までの1年分
茨城県 常陸太田市
千葉県 館山市
山梨県 甲州市
群馬県 みなかみ町
-
-
千葉県
山梨県
群馬県
美しいちばの森林づくり
森林整備による CO2 吸収量認証制度
やまなしの森づくり・CO2 吸収認証制度
群馬県「企業参加の森林づくり」等
CO2 吸収量認証制度
-
植栽、萌芽整理等の森林の造成・更新行為
及び下刈、除伐、間伐等の森林の保育行為
森林所有者と協定等を締結し、県内で計画
的に森づくり運動を行う企業・団体
(1)申請を行うものが協定等における森林
整備実施者
(2)森林整備計画に記載され適切に実施
される見込みか、適切に実施されたもの
(3)森林整備の面積の合計が 0.5 ヘクタ
ール以上
(1)森林整備実施者が根拠計画の認定等を
受け、又は支援協定を締結した森林整備
(2) 根拠計画の有効期間が1年以上
(3) 整備対象森林の面積の合計が 0.1 ヘク
タール以上。
協定に基づき実施する植栽、下刈り、除
伐、枝打ち、間伐等
計画認証
実績認証
-
根拠計画の認定等を受けた日から、当該根
拠計画の有効期間満了の日の翌日から起算
して 1 年を経過する日までの間
対象事業を実施する1ヶ月前までに、県に
申請
○計画認証:認証申請書を知事に提出
計画認証を受けたものは、計画認証に係
る森林整備実績書を次年度の4月30日
までに知事に提出
○実績認証:協定等期間の各年度の 12
月末日までに、申請書を知事に提出
-
-
-
-
-
-
-
-
-8-
5
5-1
カーボン・オフセット事業計画案
事業計画案
(1)目的
森林資源を保有するなかの里・まち連携自治体と連携し、森林整備・植林活動を行うことに
より、温室効果ガスの排出の量を削減し、もって地球温暖化の防止に資することを目的とする。
森林整備・植林活動により得られた CO2 排出削減・吸収価値により連携自治体との間でカー
ボン・オフセットを行う。
また、この取組を通じて、環境活動のフィールドを整備し、区民及び民間事業者・団体と連
携自治体との環境交流を推進する。
(2)概念図(イメージ)
図 4 事業スキームの概念図(イメージ)
(3)事業の概要
① 区と連携自治体との間で、基本協定及び森林整備に関する協定を締結する。
② 区より連携自治体の森林組合等に委託し、森林整備・植林活動を行う。
③ 森林整備・植林活動を通じて、環境活動を行うフィールドを整備する。
④ 都道府県における CO2 吸収量認証制度等により CO2 排出削減・吸収価値を取得する。
⑤ 民間事業者及び区民へ環境貢献の機会として、環境基金への寄付を呼び掛ける。
⑥ 民間事業者へ、(仮)中野区版カーボン・オフセット参加証を発行するとともに、区内
イベント等で環境貢献活動を PR する
⑦ 民間事業者及び区民が参加可能な環境活動フィールドを活用した貢献活動の機会を提
供する。
-9-
(4)事業実施の流れ
平成 26(2014)年度の事業実施を目指し、今年度以降の事業実施の流れを以下に示す。
調査
オフセットの現状・
方向性調査
先行事例調査
連携自治体の地域資
源調査
(H24 年度)
なかの里・まち連携自治体とのカーボン・オフセット事業計画案の検討
なかの里・まち連携自治体とのカーボン・オフセット事業計画の策定
(1)連携自治体(環境活動のフィールド)の選定
(2)カーボン・オフセット事業スキームの確立
・民間事業者・区民に関する情報発信方法
検討
(H25 年度)
・民間事業者に交付する参加証の仕組み
・区民が日常生活の中で協力できる仕組み
・予算積算、連携自治体との役割分担
(3)民間事業者への協力依頼、資金調達
連携自治体との基本協定及び森林整備に関する協定の締結
オープニングイベント
実施
(H26 年度以降)
初年度カーボン・オフセット事業の実施
(森林整備・植林活動、環境交流等)
図 5 事業実施の流れ
- 10 -
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