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親子の成長をみんなで支え 安心して子育てできる 子どもと親の
第2章 計画策定の基本的理念・考え方 1.計画の基本理念 子ども・子育て支援法に基づく基本指針における、子ども・子育ての意義に関する 事項では、 「子どもは、社会の希望であり、未来をつくる力である。子どもの健やかな 育ちと子育てを支えることは、一人一人の子どもや保護者の幸せにつながることはも とより、将来の我が国の担い手の育成の基礎をなす重要な未来への投資であり、社会 全体で取り組むべき最重要課題の一つである」としています。 この指針を基に本計画における「基本理念」、「基本的な視点」は、次のとおりとし ます。 【基本理念】 親子の成長をみんなで支え 安心して子育てできる 子どもと親の笑顔があふれるまち 北見 すべての子どもたちは、おおきな夢と希望をもって生まれてくるとともに、 次代を担う大切な存在です。そのこどもの権利や幸せは、最大限に尊重され、 守らなければなりません。 すべての子どもが、健やかに育つためには、保護者が笑顔で、喜びや生きが いを感じながら安心して子どもを生み育てられる社会環境の充実が必要です。 北見に生まれ育ったことに誇りを持てるよう、子どもの視点に立ち、あたた かな心でふれあえるまちを次世代に残せるような取り組みを進めるとともに、 子育ち・親育ちを地域全体で支えるまちを目指します。 -1- 2.計画の基本的な視点 ○子どもが育つ環境づくり (子どもの健やかな成長の支援) ○子育てしやすい環境づくり (家庭における子育て支援) ○子育ち親育ちを支える地域づくり (地域や企業など社会全体での支援) (1)子どもが育つ環境づくり(子どもの健やかな成長の支援) 子どもは、一人ひとりがかけがえのない存在として大切にされ、権利、自由そ して幸せが尊重されなければなりません。子どもの健やかな成長は、社会全体の 願いであり、子ども自らが多くの人々との関わりや様々な経験を通して、生きて いることの喜びを実感しながら、次代を担う自立した大人へと成長するという長 期的な視野と子どもの視点に立った取り組みを支援します。 (2)子育てしやすい環境づくり(家庭における子育て支援) すべての世代に影響を与える少子化や人口減少が進む中、多様化した個別ニー ズに柔軟に対応するとともに、子育てと仕事の両立支援のみならず、子育ての孤 立化などの問題を踏まえ、子どもを産み育てる男女が協力して家庭を築き、子育 てに喜びや生きがいを感じながら、子育てを通して親も成長する環境づくりを支 援します。 (3)子育ち親育ちを支える地域づくり(地域や企業など社会全体での支援) 次代を担う子どもの成長は社会にとっても大切な存在であり、子育てしている 家庭だけの責任ではなく、社会全体で支援する必要があります。子どもが成長し ていく姿を地域で見守り、支え、子どもの笑顔がみんなの心をつなげ、社会全体 が育ちあえるような愛情あふれる地域づくりを支援します。 -2- 3.計画の体系 基本理念 基本的な視点 基本目標 親子の成長をみんなで支え 1.地域における子 育て支援の充実 子どもが育つ環境づくり (子どもの健やかな 成長の支援) 安心して子育てできる ○子育てしやすい 環境づくり (家庭における子育て支援) 子どもと親の笑顔があふれるまち ○子育ち親育ちを支える 地域づくり (地域や企業など 2.妊娠・出産期か らの切れ目のな い支援の充実 3.子どもの心身の 健やかな成長に 資する教育・保 育環境の整備 4.職業生活と家庭 生活との両立の 推進 社会全体での支援) 北見 5.子どもに関する 専門的な知識及 び技術を要する 支援の推進 -3- 第3章 子ども・子育て支援の取組・事業 1.子ども・子育て支援の取組における基本目標 基本理念、基本的な視点から、今後の取り組みを推進するために、5つの基本目標を 設定します。 基本目標1.地域における子育て支援の充実 親や子どもの保護者は、子育てについて第一義的責任があり、子どもが健やかに成長 するうえで家庭の果たす役割は最も重要です。子どもは家族とのふれあいを通じて、基 本的な生活習慣等を身に付けていきます。 近年、少子化、核家族化、地域のつながりの希薄化などにより、異年齢や世代間での 交流の機会が減少し、また、家庭や地域の子育て力の低下が指摘される中、学校・家庭・ 地域がそれぞれの役割を果たし、かつ、互いに連携して、地域社会全体で子どもを見守 り育てていくことが重要となります。 保護者が子育てについての責任を果たすとともに、子育ての権利を享受することがで きるよう、保育の充実や子どもと向き合える環境づくり、また、親の成長を支援し親子 同士の交流や子育ての不安や悩みを気軽に相談できる場所を設けるなど、地域全体で子 ども・子育て支援を進めるため様々な取り組みを進めていきます。 基本目標2.妊娠・出産期からの切れ目のない支援の充実 子どもの健やかな心身の成長は、妊娠・出産・育児におけるきめ細やかな支援によっ て達成されます。また、兄弟姉妹が減少しており、自身の子どもができるまで赤ちゃん と触れ合う経験が乏しく、妊娠・出産に対する正しい知識の指導、助言が必要とされて います。 また、安心して出産できる環境の整備をはじめ、すべての子どもが健やかに成長する ことができるよう、保健や医療の充実や、妊娠から出産、乳幼児期における地域での、 母子保健施策等の連続した公的支援に加え、日常の生活習慣の改善や、「食」を通して、 母子ともに健康で心安らかな生活が送れるよう、支援体制の連携強化を図ります。 -4- 基本目標3.子どもの心身の健やかな成長に資する教育・保育環境の整備 子どもが健やかに成長するためには、 「豊かな心」と「健やかな身体」を育むことが必 要であり、乳幼児期の愛着形成、幼児期の人格形成の重要性を踏まえ、発達に応じた質 の高い教育・保育の安定的な提供が必要です。 これからの多様で変化の厳しい社会をたくましく生き抜くためには、個人や社会の多 様性を尊重しつつ、幅広い知識、教養と柔軟な思考力で新しい価値を創造し、他者と協 働する能力を獲得しなければなりません。 子どもたちが個性や能力を開花させ、豊かな人生を手にできるよう、家庭や地域社会 の教育機能の向上と教育・保育環境の整備に努め、子どもが自ら学び、自ら考え、自ら の意志で行動できる「生きる力」を、子ども一人ひとりの特性にあわせて身につけるこ とができるよう支援します。 基本目標4.職業生活と家庭生活との両立の推進 経済状況や企業経営を取り巻く環境が依然として厳しい中、共働き家庭の増加ととも に非正規雇用労働者割合も増えています。仕事と家庭を両立することができ、それぞれ のライフスタイルに応じた多様な働き方ができる社会は、生活に潤いと豊かさをもたら します。仕事と生活の調和、いわゆるワーク・ライフ・バランスの実現のため、職場で の働き方や家庭で担う役割など、生活環境の整備や,心の豊かさが醸成するよう継続的 に取り組む必要があります。 事業主の理解と協力のもと、仕事と子育ての両立はもとより、働きながら安心して子 どもを生み育てることができるよう、雇用環境の整備や、働き方の見直しなど啓蒙啓発 を推進します。 基本目標5.子どもに関する専門的な知識及び技術を要する支援の推進 社会・経済環境の変化により、子育て家庭を取り巻く環境が変化しています。子育て に対する負担や不安の増や孤独感の高まりは、子どもの健やかな成長・発達を妨げるだ けでなく、生命をも脅かす児童虐待を引き起こします。母子・父子家庭が抱える経済的・ 精神的な負担に対する支援のほか、障がいの有無には関係なく、すべての子どもが地域 の中で、その個性が認められ豊かに暮らせることが重要です。 子どもは、いかなる状況にあっても等しく尊重され、健やかな育ちが保障されるとと もに、特別な支援が必要な子どもや家庭に必要な支援が適切に届くよう、子どもに関す る専門的な知識と技術を有する関係機関と連携を図り、きめ細やかな取り組みを推進し ます。 -5- 2.基本目標における具体的な施策と施策の概要 基本目標1.地域における子育て支援の充実 具体的な施策 施策の概要 核家族化の進行により、子育てに不安を抱える保護 者がますます増えることが予想され、地域全体で子ど も・子育てを支援する基盤形成のための施設整備が必 ① 子育て相談センターの充実 要であり、保護者が子どもの成長と発達の常態が理解 できるように育児相談のほか、親子での遊びの指導や 子育てサークル育成・情報提供など、様々な子ども・ 子育て支援の機能充実に努めます。 心豊かでたくましい子どもの成長をめざし、幼児期 ② 幼稚園、保育園、小学校間 の連携・交流の推進 からの保育や教育のあり方について相互理解を深める とともに、共通した課題について協議を行うなど、幼 稚園、保育園と小学校の連携・交流を推進します。 ・北見市(幼稚園・保育園・小学校)三者協議会 地域に開かれた社会資源として、保育園の有する専 ③ 保育園地域活動事業の推進 門的機能を生かし、地域の需要に応じた幅広い活動を 推進し、児童福祉の向上に努めます。 異年齢の子どもや地域の大人との様々な触れ合いや 交流を深めることは、幼児にとって貴重な体験となる ばかりでなく、中学生・高校生にとっても年下の子ど ④ 幼稚園・保育園における異 もと接する楽しさを実感し、親の役割等について考え 世代交流の促進 る機会になります。また、地域の高齢者と子どもが遊 びを通じて、文化の継承や異世代間相互の理解を深め、 敬愛の心や支え合いが育まれるよう交流の促進に努め ます。 家庭における生活の安定に寄与するとともに、次代 ⑤ 児童手当の支給 を担う児童の健全な育成及び資質の向上に資すること を目的に手当を支給します。 -6- 具体的な施策 ⑥ 企業への子育て支援の情報 提供 ⑦ 北見市立小学校給食費保護 者負担軽減事業 施策の概要 社会全体で子育てを支援していく仕組みづくりの一 環として、企業の子育て支援の推進に努めます。 子育てに対する保護者負担を軽減するため、小学校 給食費の一部を市が負担します。 放課後において、留守家庭等の子ども達が安心して 過ごせるように児童クラブを開設し、遊びや異年齢の ⑧ 児童クラブの利用及び相談 仲間との交流を深め、児童の保護と健全育成を図りま 指導体制の充実 す。また、児童の指導はもとより、保護者とのコミュ ニケーションを図り共通認識の中、一体となった指導 を目指すほか、面談などの相談体制を推進します。 特技・経験を持った地域の高齢者や専門知識を有す ⑨ チャイルドアドバイザー事 業の推進 る方々をチャイルドアドバイザーとして登録し、児童 センター・フレンドセンター・児童クラブ等で多様な 体験活動やマナー指導の実施など、地域の力を生かし た子育て支援を推進します ⑩ 児童厚生員研修の充実 児童の健全な心身の発達を支援する児童厚生員の資 質向上を目指した研修活動を推進します。 地域における児童健全育成の拠点施設として、より ⑪ 児童館施設整備の充実 安全で快適な運営をめざし、未設置地域や老朽児童館 等の計画的な施設整備に努めます。 郊外地での放課後対策として、学校等を利用しなが ⑫ 放課後子ども教室事業の充 ら児童の安全・安心な活動拠点を設け、学習・スポー 実 ツ・文化活動等を通して児童の健全育成の充実に努め ます。 -7- 基本目標2.妊娠・出産期からの切れ目のない支援の充実 具体的な施策 施策の概要 生後4ヶ月までの乳児がいるすべての家庭を訪問し て、母子の心身の状況や養育環境を把握し、子育て支 ① 乳児家庭全戸訪問事業の推 援に必要な情報提供を行うとともに、支援が必要な家 進 庭に対しては適切なサービス提供に結びつけることに より、地域の中で子どもが健やかに育成できるように 支援します。 妊娠・出産にかかる経済的不安を軽減し、積極的な ② 妊婦健康診査の推進 妊婦健康診査の受診を促すことにより、異常等を早期 に発見し、妊婦および胎児の健康の保持・増進を図り ます。 ③ 夜間救急医療体制の支援 子どもが急病になっても、適切な医療が 24 時間身 近なところで受けられる医療体制の支援に努めます。 保健上必要があるにもかかわらず経済的理由で入院 ④ 入院助産制度の実施 して出産することができないと認められる妊産婦に対 して、出産費用の一部を助成します。 未熟児で出生し、都道府県が指定した養育医療機関 ⑤ 養育医療給付 において、入院養育の必要が認めたられた乳児に対し て養育に必要な医療の給付を行い、乳児の育成及び母 子保健の向上を図ります。 乳幼児等の医療にかかる保険診療の自己負担額の一 ⑥ 乳幼児等医療費助成 部を助成し、乳幼児等の健康維持増進と健やかな育成 を図ります。 妊産婦の健康及び子どもの発育・発達に応じた適切 な栄養の摂取と正しい食生活の確立のため、個人の状 ⑦ 栄養改善事業の推進 況に合わせた栄養指導を行うとともに、訪問栄養相談 等の実施や、日常の生活習慣の改善など、きめ細やか な指導・支援に努めます。 -8- 具体的な施策 施策の概要 食育実践活動を推進するため、生産者の顔が見える、 ⑧ 学校給食における地産地消 の推進 安全で安心な旬の地元食材を学校給食に取り入れ、地 産地消を通して食への関心を深める。 また、北見市の主要農産物である、馬鈴薯・玉ねぎ の地産地消を推進します。 -9- 基本目標3.子どもの心身の健やかな成長に資する教育・保育環境の整備 具体的な施策 施策の概要 幼稚園教育のより一層の振興・充実を図るための一 ① 私立幼稚園就園奨励事業の 環として、幼稚園に幼児を通園させている保護者に対 推進 し、経済的負担を軽減するための入園料・保育料の一 部を補助します。 ② 私立幼稚園教材整備事業の 推進 幼稚園児及び幼稚園に対して教材教具費を補助する ことにより、園児保護者の経済的負担の軽減と幼児教 育の振興を図ります。 道が行う私立幼稚園管理運営事業の補助対象となる ③ 私立幼稚園特別教育振興事 心身障がい児1名が就園する幼稚園に対し、国の私立 業の推進 幼稚園特別教育対策費補助金に準じ、心身障がい児教 育に必要な教材費及び研修費等の一部を補助します。 私立学校振興助成法に基づき、私立学校の設置者で ④ 私立学校等施設整備事業の 本市に学校を有している者に対し、市長が教育振興上 支援 必要があると認める場合、教育施設の新築又は増改築 に要する経費の一部を予算の範囲内で補助します。 少子化傾向が続く中、幼稚園教育の充実や、多様化 する保育ニーズに応えるため、質の高い実践力などが ⑤ 幼稚園教諭・保育士の研修 求められており、充実した研修により教諭の資質向上 の充実 を目指します。また、幼児の発達過程における共通の 課題に対応するため、合同研修の実施を通じて、幼稚 園教諭・保育士との交流を図ります。 ⑥ 幼稚園預かり保育の支援 ⑦ 保育所施設整備の充実 幼稚園に就園している児童について、教育課程に係 る教育時間の終了後に行う教育活動を支援します。 施設整備にあたっては、子ども・子育て支援事業計 画に基づき、老朽施設などの整備を行います。 - 10 - 具体的な施策 施策の概要 体調に不安のある児童、または、病気回復期のため ⑧ 病児・病後児保育施設整備 に集団保育が困難な児童で、保護者の勤務等により家 の充実 庭で保育を行うことができない児童の保育を行うため の施設整備の充実を図ります。 保護者の就労形態の多様化に対応するため、通常の ⑨ 延長保育の拡充 保育時間を超えた延長保育を実施する保育園の拡充を 図ります。 ⑩ 低年齢児(0∼2 歳児)保 育の拡充 女性の社会進出や就労形態の多様化により、需要が 増加している低年齢児の受け入れを促進するととも に、受け入れ施設の充実及び拡充を図ります。 保護者の疾病や育児疲れ、断続的な就労など一時的 ⑪ 一時預かり保育の推進 に保育を必要とする児童のために一時保育を実施し、 児童福祉の向上に努めます。 就労形態の多様化に伴い、日曜・祝日等に勤務する ⑫ 休日保育の推進 保護者の需要に応えるため、休日の保育を必要とする 児童を預かり、児童福祉の向上に努めます。 ⑬ 障がい児保育の推進 ⑭ へき地・季節保育所の充実 保育を必要とする心身に障がいのある児童に対し、 保育園において健常児との総合保育を実施することに より、自立性、社会性の発達を促進するなど、障がい 児福祉の向上に努めます。 認可保育園を設置することが困難な地域における保 育施設として、引き続き、保育の質の向上に努めます。 保護者の夜間の勤務などにより、保育を必要とする ⑮ 夜間保育の推進 場合の利用希望に対応するため、午後7時 30 分以降 の保育の対応を検討します。 ⑯ 保護者の育児する力の強化 保護者が子どもの成長発達の状態を理解できるよう に、健康相談での個別相談と小集団学習を通じて、育 児する力が高まるような事業の実施に努めます。 - 11 - 基本目標4.職業生活と家庭生活との両立の推進 具体的な施策 施策の概要 労働者の心身の健康維持、仕事と生活のバランスが ① 働き方の見直しのための啓 とれた働きやすい環境づくりはもとより、時間外労働 蒙啓発 や有給休暇に対する職場の意識改革につながるよう啓 蒙啓発を図ります。 ② 育児休業制度・看護休業制 度の周知 ③ ファミリー・サポートセン ター事業の推進 ④ 母子家庭の母及び父子家庭 の父の職業能力開発支援 育児等の理由により休業した者が円滑に再雇用され るよう、また、子どものための看護休暇が取得できる よう企業に対し各種休業制度の周知を図ります。 市民の力を生かした子ども・子育て支援として、保 護者の仕事や所用等で臨時的、一時的に保育等支援を 必要とする場合の支援体制の充実を図ります。 母子家庭の母及び父子家庭の父が就職に役立つ技能 や資格取得のため、市の指定講座を受講する場合、授 業料の一部を助成します。 母子家庭の母及び父子家庭の父が経済的自立に有効 ⑤ 母子家庭の母及び父子家庭 な資格を取得するために2年以上修業する場合、生活 の父の就業資格取得支援 の負担軽減を図り、資格取得を容易にすることを目的 に、生活費の一部を助成します。 ⑥ 母子家庭及び父子家庭への 経済的基盤の弱い母子家庭及び父子家庭に対し、必 生活資金・就学支度資金貸 要な資金を貸し付けることにより、生活の安定を図る 付の推進 道事業の相談窓口としての支援を推進します。 - 12 - 基本目標5.子どもに関する専門的な知識及び技術を要する支援の推進 具体的な施策 施策の概要 虐待を未然に防ぐことはもとより、要保護児童や支 ① 子育て支援ネットワークづ 援が必要な児童、妊婦、養育不安を抱える保護者への くりの推進 適切な支援を図るため、関係機関相互の連携支援とネ ットワーク構築を推進します。 育児ストレス、産後うつなどの問題によって、子育 ② 養育支援家庭訪問事業の推 てに対して不安や孤立感を抱える家庭、または虐待の 進 おそれのある家庭に過重な負担がかかる前段階におい て、家庭訪問などの支援を行います。 ③ 家庭児童相談の充実 ④ ひとり親就業・自立支援事 業の推進 ⑤ トワイライトステイの推進 児童虐待等、増加する複雑な家庭問題の未然防止、 解決に向けた相談体制の充実に努めます。 ひとり親の生活の自立のため、就業支援や相談支援 及び情報提供を推進します。 夜間就労のひとり親家庭の自立助長を目的とした夜 間託児を支援します。 ひとり親家庭の親が、疾病等の理由により日常生活 ⑥ ひとり親家庭への生活支援 を営む上で支障が生じる場合、家庭生活支援員を派遣 員派遣の推進 して食事や身の回りの世話を行うなど、ひとり親家庭 の福祉の増進を図ります。 経済的基盤の弱いひとり親家庭に対して、自立に必 ⑦ ひとり親家庭相談の充実 要な情報提供や指導を行うとともに、自立支援事業と 連携し、職業能力の向上及び求職活動に関する支援を 図ります。 ひとり親家庭等に対し、保険診療の自己負担額の一 ⑧ ひとり親家庭等医療費助成 部を助成することにより、保健の向上に資するととも に福祉の増進を図ります。 - 13 - 具体的な施策 施策の概要 児童を養育しているひとり親家庭等の生活の安定と 自立の促進に寄与するとともに、児童の福祉の増進を ⑨ 児童扶養手当の支給 図ることを目的に手当を支給しています。今後とも、 ひとり親家庭の経済的負担の軽減に向け、制度の改善 を国に求めます。 自閉症、注意欠陥・多動性障がいなどを抱える発達 ⑩ 発達障がい児支援ネットワ 障がい児の早期発見・早期療育に努めるとともに、一 ークづくりの推進 人ひとりの発達やニーズに適切に対応できるよう関係 機関との連携強化に努めます。 発達につまずきが見られる子どもの早期発見・早期 ⑪ 子ども発達療育支援の充実 療育を目指すとともに、関係機関との連携により個々 の発達や特性を大切にした総合的な早期療育支援体制 の充実に努めます。 子育ての悩みや発達に不安のある子どもを持つ保護 ⑫ 子ども発達相談支援の充実 者をはじめ、発達の遅れが心配される子どもに対し、 関係機関との連携による相談及び支援の充実に努めま す。 地域の仲間と遊びながら人間関係を学ぶ児童館は、 ⑬ 児童館における障がい児受 障がい児の発達支援においても重要な役割を担ってい け入れ体制の充実 ます。今後においても、障がい児が利用しやすい体制 の充実に努めます。 ⑭ 補装具の交付・修理、日常 生活用具の給付の推進 障がい児の日常生活の能率を向上するため、補装具 または日常生活用具の給付を行います。 重度心身障がい者に対し、保険診療の自己負担額の ⑮ 重度心身障害者医療費助成 一部を助成することにより、保健の向上に資するとと もに福祉の増進を図ります。 日常生活において常時の介護が必要な 20 歳未満の ⑯ 障害児福祉手当の支給 在宅の重度障がい児に対し、手当の支給を行うことで、 障がい児福祉の増進に努めます。 - 14 - 具体的な施策 施策の概要 日常的に医療的ケアを必要とする重症心身障がい児 ⑰ 医療的ケアの必要な重症心 について、地域で生活するために必要な社会活動への 身障がい児の社会参加の促 参加を推進するため、日中一時支援事業所等に配置さ 進 れた看護師による医療的ケアにより、重症心身障がい 児の福祉の増進を図ります。 精神又は身体に障がいを有する児童を養育している ⑱ 特別児童扶養手当の支給 方に手当の支給を行い、今後の、障がい児福祉の推進 を目的として、制度の普及・啓発に努めます。 ⑲ 障がい児(者)歯科保健医 療施設整備の支援 ⑳ 特別支援学校児童生徒帰省 等助成事業 一般の歯科診療所では治療が困難な障がい者(児) の歯科衛生の向上と推進体制の整備を支援します。 市外の特別支援学校に在籍する児童・生徒の帰省等 において、保護者による送迎が困難な場合、タクシー 等の交通費を助成します。 障がいのある児童に日常生活における基本的な動作 ㉑ 障がい児通所給付費の支給 の指導、生活能力の向上のために必要な訓練、社会と の交流促進その他必要な支援を行います。 - 15 -