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複数税率の導入は、社会保障財源を大きく減少させ、
社会保障給付の削減、消費税の再引き上げにつながる
1
社会保障・税一体改革に対する考え方
○消費税引き上げは社会保障制度改革の断行と一体で行うことが大前提。
○まずは消費税10%の範囲内で、一定の期間は持続可能なバランスのとれた制度改革を
行うこと
複数税率導入は、社会保障財源を大きく減少させる
○低所得者対策を目的として、複数税率を導入すると、大きく税収が失われる。※
○税収が大きく減少すると、社会保障財源が減少し、社会保障給付の削減や、消費税率の
再引き上げにつながる
※消費税10%の段階で、食料品を5%に据え置くと、2.5兆円~3兆円の減収となると推計されている
国民や将来世代に別の形で
負担が生じる
Copyright 2013
The Japan Chamber of Commerce and Industry. All rights reserved.
2
複数税率で税収減になる財源の新たな確保が必要
複数税率を導入すると、大きく税収が失われる。税収減になる財源を新たに確保するため、標準税率の
さらなる引き上げや社会保障給付のより一層の引き下げ、それでも不足する場合は国債発行が必要
○財務省は、消費税10%の段階で、食料品を5%に据え置くと、2.5兆円~3兆円の減収となると推計
例)食料品を5%に据え置くと
消5
費%
税引
き
上
げ
分
食料品
12.5兆円
食料品の税収に占める
割合は2割強。
5%引き上げた場合、
約1%分の税収が失わ
れる。
2.5兆円
食料品以外
10兆円
○消費税制度の効率性(VRRの値が高い方が徴税効率が良い)
海外における軽減税率の問題点の指摘
(英国の政策提言書等)
・イギリスの消費税率は20%であるが、
食料品等の軽減税率がなければ、
標準税率12%で済む。
・日本やニュージランドの単一税率は、
簡素で徴税効率が高い制度として、
海外からの評価は高い。
Copyright 2013 The Tokyo Chamber of Commerce and Industry. All rights reserved.
VAT税率
デンマーク
ノルウェイ
スウェーデン
ギリシャ
イタリア
フランス
ドイツ
スペイン
イギリス
ニュージーランド
オーストラリア
日本
平均値
食料品軽減税率 VAT revenue ratio(VRR)※2008年
25.0
25.0
25.0
23.0
20.0
19.6
19.0
18.0
20.0
12.5
10.0
5.0
25.0
14.0
12.0
13.0
10.0
5.5
7.0
8.0
0.0
12.5
0.0
5.0
※デンマーク25%、ニュージーランド12.5%、日本は、単一税率
出典CONSUMPTION TAX TRENDS 2010:VAT/GST AND EXCISE RATES,TRENDS AND ADMINISTRATON ISSUES ℂOECD 2011
0.62
0.57
0.58
0.46
0.41
0.49
0.55
0.46
0.46
0.98
0.49
0.67
0.58
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