Comments
Description
Transcript
5.加工施設・レストランの運営に関する検討について
5.加工施設・レストランの運営に関する検討について (1)加工施設 1.加工施設の運営の方針 加工施設はパン、惣菜(弁当・おにぎりを含む) 、アイスクリームの三種類を製造 し、有料試食販売を行う施設とする。なお、開業後の商品の判断については、支 配人兼駅長の裁量により行うこととする。 2.加工施設の運営の考え方 ①加工施設の運営については、基本計画どおり、第三セクターの直営とし、第三 セクター設立準備検討会が協議の上、決定することとする。 ②「道の駅思川」等の先進地調査から、採算性や持続性、将来的な集客力を判断 材料とした。また、 「道の駅」という施設の性格(早い、安い、旨いものが好ま れる。その場で食べられるものが好まれる等)や「 (仮称)道の駅しもつけ」と しての導入の可能性を総合的に検討して判断した。 ③加工施設は、 「道の駅」の施設内でも採算面が厳しく、販売力を上げるためには、 その場で加工する、あるいは加工している状況を見せることが重要と考えられ る。特に、その場で作ることが、購入するお客に対してメリットとなり、集客 力が期待できる商品づくりになると判断した。 ○パンについては、蒸かしたて・揚げたてのパンは、匂いが食欲を誘い、購買 意欲を誘い、 「おいしいパンが買える店」という、それだけで集客力を高める 可能性がある。食材となる小麦、米の市内供給が可能。 ○惣菜については、揚げたての「鳥のから揚げ」 「コロッケ」 、ほかほかごはん の弁当、おにぎり、おこわ、赤飯、焼きそば等を想定する。 下野市の多品目の農産物を供給・体験できる施設として有効であり、農産物 直売施設との相互連携が可能な施設。 弁当、おにぎり等は、レストランや休憩施設で食事の取れない大型運転手に は魅力のある商品。 パンと同様、それだけで集客力を高める可能性がある。 ○アイスクリーム(ジェラートに変更、両方に対応するかは今後の検討)にお いては、作り置きができないため、現場加工しか対応できない。 多くの「道の駅」での売れ筋商品。 下野市の生乳、いちご、ブルーベリー等を供給・体験できる施設として有効 であり、農産物直売施設との相互連携が可能な施設。 48 ④他の加工品メニューの中にも、出来立て、作りたての新鮮なものが良いもの、 例えば、基本計画の 24 頁にあるように、菓子、豆腐、納豆、漬物、ジャム、ジ ュースも検討対象としたが、市内には市営・民営の既存の加工所があり、あえ てこの場所で加工する、加工をしている状況を見せる必要性があるものを総合 的に検討して判断した。 (2)レストラン 1.レストランの運営の方針 レストランは、地域食材を利用したそば・うどん・ラーメン、カレー、丼類等の メニューを提供し、有料試食販売を行う施設とする。 なお、新メニューの研究開発(例、薬膳料理や中華料理、郷土料理の導入につ いては将来の検討課題)は随時行うこととする。また、開業後のメニューの判断 については、支配人兼駅長の裁量により行うこととする。 2.レストランの運営の考え方 ①レストランの運営については、基本計画どおり、第三セクターの直営とし、第 三セクター設立準備検討会が協議の上、決定することとする。 ②下都賀農業振興事務所振興課からの助言もあり、農政補助を導入するための採 択条件から、 「農村レストラン」で取り組むことが必須であり、また市の農産物 の生産状況(米、そば、小麦、野菜類等)からも、そば・うどん・ラーメンの 麺類とカレー、丼類等の御飯類が妥当と判断した。 ※なお、メニュー開発においては、じゃがいも・玉ねぎ・人参等の食材の安定 供給が重要。 「いも・たま・にんじん」は食材のベスト3。 ③他事例の聞き取り調査によると、 「道の駅どまんなかたぬま」の中華料理など、 特徴的なメニューを提供している駅もあるが、全般的にはそば・うどん、丼類 の軽食を扱うところが多く、採算的には厳しい部門である。また、採算的に厳 しいためか、人件費を圧縮するため、食券の自動販売機を設置しているところ が多く見られる。 ④レストラン部門は、基本構想の 7 頁にあるように特産品体験施設として、市の 「地産地消」を推進する観点からも有効な施設であり、民間の施設も沿線に多 数あるが、「道の駅」で是非とも食事をとりたいという利用者のニーズもあり、 市の魅力のひとつである眺望(田園風景)を見ながら、心地よく食事を取れる ことは、下野市のシティセールスとも合致し、駅の魅力のひとつとなりえる。 ⑤半屋外スペースに想定している「チャレンジ屋台村」との競合は、焼き鳥、揚 げ物、ジャガバター等のメニューから、多くはないと思われるが、高くてもお いしいく、ゆっくり眺望を楽しみながら食べたい客と、安くて早く、普通にお 49 いしいもの食べたい客の住み分けはあっても良いと思われる。しかし、反面、 高い単価設定(市内産のそば粉、小麦粉等の食材を手打ちで提供すると仮定す ると高価格が予想される)は、新4号においてトラックの交通量が多いという 道路特性からも、利用者のニーズと乖離するおそれがあるので、地域食材を利 用したメニューの提供については、支配人兼駅長の判断や出店希望者の動向を 踏まえて決定していくこととする。 (3)加工施設・レストランに対する運営主体(出店希望者の確認) 1.テナントとなるメリット・デメリット ○メリットは「下野(しもつけ) 」 「道の駅」等の名前の使用が可能となる。 (例えば、 「しもつけアンパン」 「しもつけイチゴアイス」 「しもつけ道の駅弁当」 ) また、店舗を構える上で必要な設備投資がかからないこと、一定の施設使用料 (例えば、小山市の場合、売上げの 12%を払えば、その他は最低限の什器やパッ ク等の消耗品、水道光熱費のみ、運営する組織の持ち出しとなる)を支払えば、 初期投資は小額となる。自前のイベントを除き、チラシ等の広告費は不要。 ○デメリットとしては、販売は物販部門のレジ方式を導入するため、施設内で加 工されたものは、 「道の駅」内でのみの販売を考えている。そのため、販路とし ては限定される。 (限定商品が「道の駅」の集客力をアップするため) しかし、将来的には、市の学校給食・イベントへの商品提供などの大口注文や、 今後検討される「下野市ブランド品」 「ふるさと宅配便」としてのパッケージ商 品として採用される可能性もある。 ○任意組織がテナントとなる場合、加工施設・レストランの双方にいえることは、 ①地域における新規分野での事業となるため、ハイリスクを負うこととなり、 組織の活動の範囲を超えること、②ひとつの「道の駅」内の地域連携施設とし て機能するため、共通営業時間や共通イベント開催等があり、従業員の弾力的 な対応が苦慮されること、③クレームの対応等、煩雑な業務対応が必要になる こと、④事務機器等の備品の調達が必要となり、初期投資や撤収の場合の負担 増となることなどが想定される。 2.想定する運営主体となる組織 パン…商工会に加入するパン製造業者 等 惣菜…農生研グループ、加工グループ、商工会等の団体 アイスクリーム…畜産協議会(酪農組合)に加入する団体・グループ・家族 等 レストラン…農村レストラン運営グループ、商工会等の団体 50 3.出店希望者の募集・選定の方針 第三セクターの直営としているが、 「テナントを入れたほうが効果的な運営がで きるかどうか」の判断をするため、次案により募集することとする。 運営主体を決定するには、総合的な検討が必要となるが、整備面積の積算根拠 等を早期に設計に反映させるため、また合併特例債・補助事業に対応した運営 計画・収支計画をまとめるためにも、農業・商工事業者向けの説明会を開催し、 募集することとする。 【説明会の名称】 「 (仮称)道の駅しもつけ」内の加工施設・レストラン部門 出店希望者説明会 【目的】加工施設・レストランに対する出店希望者の有無を確認するため、説明 会を開催する。 【開催通知予定団体等】5月に開催した概要説明会に通知した団体と同じ。 市民に対しては、公共施設等に貼り紙掲示。 【開催時期】 未定 【選定方法等】①説明会終了後、一定期間を設け、メニュー・レシピ、アイデア、 運営計画、収支計画等を募集する。 ②募集した出店希望者に対し、試食会やプレゼン等による選定委 員会を開催し決定する。 【選定委員会】第三セクター設立準備検討会・建設協議会の委員。下都賀農業振 興事務所の職員。市の学校栄養士。一般の消費者団体の代表者。 等 ※なお、発起人会の設立以降に開催の場合は、選定方法等も含め、 別に定めることとする。 51