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年内の米国利上げ観測が強まるなか 年内の米国利上げ観測が強まる

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年内の米国利上げ観測が強まるなか 年内の米国利上げ観測が強まる
楽読
(ラクヨミ)
2015年6月15日
Vol.972
年内の米国利上げ観測が強まるなか
注目集まるバンクローン
5月下旬にFRB(米連邦準備制度理事会)のイエレン議長が年内の利上げを示唆する発言を行なったことに
加え、5月の米雇用者数が市場予想を上回ったことから、年内に利上げが行なわれるとの観測が再び強まっ
ています。利上げのペースは緩やかと見込まれているものの、実質ゼロ金利という異例の超低金利からの
金利正常化となるだけに、市場の警戒感は強くなりがちです。足元で、米国の長期金利は上昇に転じており、
今後、金利変動リスクに注意する必要がありそうです。
一方で、日欧など他の主要先進国では、金融緩和が継続される見込みであり、長期金利は低水準を維持す
るとみられることから、相対的に利回りの高いインカム資産への需要は強いとみられます。そのような中、相
対的に利回りが高いだけでなく、固定金利の資産と比較して金利上昇の影響を受けにくい特性を有するイン
カム資産として、バンクローンへの注目が高まっています。バンクローンは、一般に、相対的に信用格付が
低い企業などに対する貸付債権であり、信用リスクが高い分、その見返りとして利回りが高くなる傾向にあり
ます。また、バンクローンは、定期的に金利水準を見直す仕組みであるため、市場金利が上昇する局面では
金利の上昇に伴ない金利収入が増加することから、価格の下落は固定金利の資産に比べ限定的となる傾
向があり、過去の金利上昇局面では、バンクローンのパフォーマンスは相対的に堅調でした。
なお、米国での利上げ観測の強まりの背景には、米国の景気回復があり、今後、企業業績の拡大が見込ま
れています。加えて、これまでの超低金利環境により、企業の財務状況は改善しており、信用リスクは低下
傾向となっています。こうした環境も、今後、バンクローンへの注目を促すと考えられます。
足元で、長期金利が上昇するなか、企業の信用リスクは低下傾向に
(%)
8
米国10年国債利回りと非投資適格社債の信用スプレッド*1の推移
2000年1月末~2015年5月末
(%)
20
米国10年国債利回り(左軸)
6
15
非投資適格社債の
信用スプレッド(右軸)
4
10
2
5
0
2000年1月
長期金利
信用リスク
2003年1月
2006年1月
2009年1月
2012年1月
0
2015年1月
低下
上昇
低下
低下
上昇
上昇
低下
上昇
低下
低下
*1 非投資適格社債の信用スプレッド=米国ハイイールド社債*2利回り-米国10年国債利回り
*2 BofAメリルリンチ・米国ハイイールド・マスターⅡ・インデックス
(信頼できると判断した情報をもとに日興アセットマネジメントが作成)
※上記は過去のものであり、将来の運用成果等を約束するものではありません。
記 過去
あり、将来
用成果等を約束す
あり
。
■ 当資料は、日興アセットマネジメントが市況等についてお伝えすることを目的として作成したものであり、特定ファンドの勧誘資
料ではありません。また、弊社ファンドの運用に何等影響を与えるものではありません。なお、掲載されている見解は当資料作成
時点のものであり、将来の市場環境の変動等を保証するものではありません。■投資信託は、値動きのある資産(外貨建資産に
は為替変動リスクもあります。)を投資対象としているため、基準価額は変動します。したがって、元金を割り込むことがあります。
投資信託の申込み・保有・換金時には、費用をご負担いただく場合があります。詳しくは、投資信託説明書(交付目論見書)をご
覧ください。
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