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【基礎現代文化学系】
回
講義形態 生
週
時
間
単
位
開
講
期
曜時限
8203 001 系共通科目(科学史)
講義
2-4
2
4
通年
火2
伊藤 和行
3
8201 002 系共通科目(科学哲学)
科 目 名
講義コード
科目コード 連番
専修・科目
担 当 者
備 考
他専修・他学部(研究科)共通
(他専修・他学部と共通の科目は、いずれか
1つの科目名を選択して履修登録すること)
項
講義
2-4
2
4
通年
金3
伊勢田 哲治
4
8502 001 系共通科目(情報・史料学) 講義
2-4
2
2
前期
水5
林 晋
5
8504 002 系共通科目(情報・史料学) 講義
2-4
2
2
後期
月5
林 晋
6
8301 001 系共通科目(二十世紀学)
講義
1-4
隔週4
4
通年
8403 001 系共通科目(日本現代史)
講義
1-4
2
4
通年
金2
永井 和
8401 002 系共通科目(現代史学)
講義
金3金4 杉本 淑彦
7
8
2-4
2
4
通年
火5
永原 陽子
9
8242 001 系共通科目(基礎現代文化学) 基礎演習I 1-4
2
4
通年
火5
矢田部 俊介
10
8442 002 系共通科目(基礎現代文化学) 基礎演習II 2-4
2
4
通年
火3
(前)小野澤・(後)永井
12
8543 003 系共通科目(基礎現代文化学)
情報技術演習I
2-4
2
2
前期
木2
林 晋
13
8544 004 系共通科目(基礎現代文化学)
情報技術演習II
2-4
2
2
前期
木3
喜多 千草
14
8655 005 系共通科目(基礎現代文化学) 講読I
2-4
2
2
前期
水1
永原 陽子
英書講読
日本史学 027
西洋史学 019
8655 006 系共通科目(基礎現代文化学) 講読I
2-4
2
2
後期
水1
伊藤 和行
英書講読
日本史学 028
西洋史学 020
8651 007 系共通科目(基礎現代文化学) 講読II
2-4
2
4
通年
水2
南川 高志
独書講読
◎西洋史学 018
8652 008 系共通科目(基礎現代文化学) 講読III
2-4
2
4
通年
水1
小山 哲
仏書講読
◎西洋史学 022
地理学 020
8653 009 系共通科目(基礎現代文化学) 講読IV
2-4
2
4
通年
火3
伊藤 順二
露書講読
◎西洋史学 021
8654 010 系共通科目(基礎現代文化学) 講読V
2-4
2
4
通年
火1
小野寺 史郎
中書講読
地理学 021
社会学 014
21
8660 011 系共通科目(基礎現代文化学) 講読VI
2-4
2
4
通年
水4
村瀬 有司
伊書講読
◎イタリア語学イタリア文学 011
西洋史学 023
22
8231 003 科学哲学科学史
特殊講義 3-4
2
2
前期
金2
伊藤 和行
23
8231 004 科学哲学科学史
特殊講義 2-4
2
2
後期
金2
伊藤 和行
24
8231 005 科学哲学科学史
特殊講義 3-4
2
2
前期
水2
伊勢田 哲治
25
8231 006 科学哲学科学史
特殊講義 2-4
2
2
後期
水2
伊勢田 哲治
26
8231 007 科学哲学科学史
特殊講義 3-4
2
2
後期
木5
平川 秀幸
8231 008 科学哲学科学史
特殊講義 3-4
2
2
後期
木3
喜多 千草
16
17
18
社会学 015
19
20
27
◎情報・史料学 007 二十世紀学 012
現代史学 015
28
8231 009 科学哲学科学史
特殊講義 3-4 30
2
前期
集中
直江 清隆
29
8241 010 科学哲学科学史
演習
3-4
2
2
前期
火3
伊藤 和行
30
8241 011 科学哲学科学史
演習
2-4
2
2
後期
火3
伊藤 和行
31
8241 012 科学哲学科学史
演習
3-4
2
2
前期
水3
伊勢田 哲治
32
8241 013 科学哲学科学史
演習
2-4
2
2
後期
水3
伊勢田 哲治
33
8245 014 科学哲学科学史
卒論演習
4
2
4
通年
金4
伊藤・伊勢田
34
9990 031 卒業論文(科学哲学科学史)
4
12 通年
伊藤和行
8531 003 情報・史料学
特殊講義 3-4
2
2
前期
月5
林 晋
8531 004 情報・史料学
特殊講義 3-4
2
2
後期
水5
林 晋
日本哲学史 007
8531 005 情報・史料学
特殊講義 3-4
2
2
前期
火3
吉田 純
◎社会学 010
総合人間学部
◎人間・環境学研究科
8531 006 情報・史料学
特殊講義 3-4
2
2
前期
金4
小田 宗兵衛
8531 007 情報・史料学
特殊講義 3-4
2
2
後期
木3
喜多 千草
科学哲学科学史 008
二十世紀学 012
8531 008 情報・史料学
特殊講義 3-4
2
2
後期
火3
奥乃 博
◎工学部
8531 009 情報・史料学
特殊講義 3-4
2
2
後期
火5
岡田 至弘
8531 010 情報・史料学
特殊講義 3-4 30
2
前期
集中
大谷 卓史
8540 011 情報・史料学
演習
3-4
2
4
通年
金2
林 晋
8540 012 情報・史料学
演習
3-4
2
4
通年
金3
林 晋
48
8545 013 情報・史料学
卒論演習
4
2
4
通年
火1
林 晋
50
9990 032 卒業論文(情報・史料学)
4
12 通年
35
36
エネルギー科学研究科
38
39
現代史学 015
41
42
44
45
46
日本哲学史 010
林 晋
8330 002 二十世紀学
特殊講義 3-4
2
4
通年
月3
小野澤 透
◎現代史学 003
8330 003 二十世紀学
特殊講義 3-4
2
4
通年
水4
Brian HAYASHI
◎現代史学 004
8330 004 二十世紀学
特殊講義 3-4
2
4
通年
月2
石川 禎浩
◎現代史学 005
8331 005 二十世紀学
特殊講義 3-4
2
2
前期
水4
須田 千里
◎国語学国文学 005
◎総合人間学部
51
◎総合人間学部
52
東洋史学 010
54
◎人間・環境学研究科
55
◎人間・環境学研究科
56
8331 006 二十世紀学
特殊講義 3-4
2
2
後期
水4
須田 千里
◎国語学国文学 006
8331 007 二十世紀学
特殊講義 3-4
2
2
前期
金4
清水 康次
◎国語学国文学 009
57
8331 008 二十世紀学
特殊講義 3-4
2
2
後期
金4
清水 康次
◎国語学国文学 010
58
8331 009 二十世紀学
特殊講義 3-4
2
2
前期
木4
力久 昌幸
◎現代史学 007
8331 010 二十世紀学
特殊講義 3-4
2
2
後期
月1
松田 利彦
◎現代史学 008
1
◎総合人間学部
59
日本史学 015
61
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科 目 名
講義コード
科目コード 連番
専修・科目
8331 011 二十世紀学
週
時
間
単
位
開
講
期
曜時限
特殊講義 3-4 30
2
前期
集中
回
講義形態 生
担 当 者
備 考
他専修・他学部(研究科)共通
(他専修・他学部と共通の科目は、いずれか
1つの科目名を選択して履修登録すること)
項
山内 昭人
◎現代史学 009
63
65
66
8331 012 二十世紀学
特殊講義 3-4
2
2
後期
木3
喜多 千草
◎情報・史料学 007 科学哲学科学史 008
現代史学 015
8330 013 二十世紀学
特殊講義 3-4
2
4
通年
水4
小関 隆
◎西洋史学 007
8341 014 二十世紀学
演習I
3-4
2
2
前期
水4
杉本 淑彦
8341 015 二十世紀学
演習I
3-4
2
2
後期
水4
杉本 淑彦
8343 016 二十世紀学
演習II
3-4
2
4
通年
水2
水野 直樹
◎現代史学 020
東洋史学 023
東洋史学 013
現代史学 011
67
68
8344 017 二十世紀学
演習II
3-4
2
2
後期
水3
貴志 俊彦
◎中国語学中国文学 013
8344 018 二十世紀学
演習II
2-3
2
2
前期
水3
杉本 淑彦
現代史学 022
上杉 和央
現代史学 016
69
70
72
8344 020 二十世紀学
演習II
3-4
2
2
後期
金5
上杉 和央
現代史学 023
地理学 023
現代史学 024
地理学 024
8344 021 二十世紀学
演習II
3-4 30
2
前期
集中
山登 義明
現代史学 025
8343 022 二十世紀学
演習II
3-4
2
4
通年
木2
村上 衛
◎現代史学 019
8344 025 二十世紀学
演習II
3-4
2
2
後期
金2
吉村 和真
現代史学 026
77
8344 026 二十世紀学
演習II
3-4
2
2
後期
水2
佐伯 順子
現代史学 030
78
8344 027 二十世紀学
演習II
3-4
2
2
後期
木4
山口 誠
現代史学 027
79
8344 029 二十世紀学
演習II
3-4 30
2
前期
集中
Dick STEGEWERNS
◎現代史学 031
81
8345 028 二十世紀学
卒論演習
4
通年
金3金4 杉本 淑彦
12 通年
杉本 淑彦
8344 019 二十世紀学
演習II
9990 033 卒業論文(二十世紀学)
8432 003 現代史学
3-4
4
2
隔週4
4
特殊講義 3-4
2
2
4
前期
通年
金5
月3
世界展開力
社会学 017
社会学 018
73
74
75
東洋史学 024
76
82
小野澤 透
83
二十世紀学 002
8432 004 現代史学
特殊講義 3-4
2
4
通年
水4
Brian Hayashi
二十世紀学 003
◎総合人間学部
84
8432 005 現代史学
特殊講義 3-4
2
4
通年
月2
石川 禎浩
二十世紀学 004
東洋史学 010
86
8432 006 現代史学
特殊講義 3-4
2
4
通年
水2
高木 博志
日本史学 016
8433 007 現代史学
特殊講義 3-4
2
2
前期
木4
力久 昌幸
二十世紀学 009
8433 008 現代史学
特殊講義 3-4
2
2
後期
月1
松田 利彦
二十世紀学 010
87
88
日本史学 015
90
8433 009 現代史学
特殊講義 3-4 30
2
前期
集中
山内 昭人
二十世紀学 011
8432 010 現代史学
特殊講義 3-4
2
4
通年
木2
伊藤 順二
◎西洋史学 004
8432 011 現代史学
特殊講義 3-4
2
4
通年
水4
小関 隆
◎西洋史学 007
8433 012 現代史学
特殊講義 3-4
2
2
前期
金4
飯塚 一幸
◎日本史学 011
96
8433 013 現代史学
特殊講義 3-4
2
2
前期
木4
鈴木 栄樹
◎日本史学 010
97
8433 014 現代史学
特殊講義 3-4 30
2
前期
集中
新井 政美
◎西南アジア史学 007
98
8433 015 現代史学
特殊講義 3-4
2
2
後期
木3
喜多 千草
8433 016 現代史学
特殊講義 2-3
2
2
後期
水3
貴志 俊彦
◎情報・史料学 007 科学哲学科学史 008
二十世紀学 012
◎中国語学中国文学 013 東洋史学 013
二十世紀学 017
8433 031 現代史学
特殊講義 3-4 30
2
前期
集中
Dick STEGEWERNS
8446 017 現代史学
卒論演習
8443 018 現代史学
8447 019 現代史学
世界展開力
92
94
二十世紀学 013
95
99
100
102
二十世紀学 029
4
2
4
通年
水4
永井・永原・小野澤
演習I
3-4
2
4
通年
火4
(前)永井・(後)永原
演習II
3-4
2
4
通年
木2
村上 衛
東洋史学 024
二十世紀学 022
105
8447 020 現代史学
演習II
3-4
2
4
通年
水2
水野 直樹
東洋史学 023
二十世紀学 016
106
8447 021 現代史学
演習II
3-4
2
4
通年
火5
永井 和
8448 022 現代史学
演習II
2-3
2
2
前期
水3
杉本 淑彦
◎二十世紀学 018
103
104
107
108
8448 023 現代史学
演習II
3-4
2
2
前期
金5
上杉 和央
8448 024 現代史学
演習II
3-4
2
2
後期
金5
上杉 和央
◎二十世紀学 019
地理学 023
◎二十世紀学 020
地理学 024
8448 025 現代史学
演習II
3-4 30
2
前期
集中
山登 義明
◎二十世紀学 021
111
8448 026 現代史学
演習II
3-4
2
2
後期
金2
吉村 和真
◎二十世紀学 025
112
8448 027 現代史学
演習II
3-4
2
2
後期
木4
山口 誠
◎二十世紀学 027
113
8448 030 現代史学
演習II
3-4
2
2
後期
水2
佐伯 順子
◎二十世紀学 026
115
9990 034 卒業論文(現代史学)
4
12 通年
永井・永原・小野澤
2
社会学 017
社会学 018
109
110
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《基礎現代文化学系》
授業科目名 科学史(講義)
<英訳> History of Science (Lectures)
配当学年 2回生以上
題目
単位数 4
担当者氏名 文学研究科 教授
開講期 通年
曜時限 火2
伊藤 和行
授業形態 講義
科学史入門
[授業の概要・目的]
科学とは時間や空間を超えた普遍的なものと考えられているが,人間の営みである以上,それが
誕生し発展してきた過程は歴史的な文脈によって規定されている.本講義では科学とは何かという
問題を歴史的視点から考察する.
前期は古代から17世紀学革命までを,後期は19世紀後半から20世紀前半までを中心として検討す
る.
[授業計画と内容]
前期は、近代西欧科学が誕生した17世紀科学革命の核心である力学の誕生について古代から17世
紀までの天文学と運動論の展開をたどる。
1.古代の天文学と運動論
地球中心説とアリストテレス自然学
2.近代の天文学と運動論
太陽中心説とガリレオの運動論
3.「科学革命」 ニュートンの力学的総合
後期は、19後半から20世紀の科学について生物学と物理学の革命を中心に論じる。
1.生物学の革命―遺伝学(集団遺伝学,分子遺伝学など)
2.物理学の革命―原子物理学(原子や量子の発見,原子核分裂など)
[履修要件]
特になし
[成績評価の方法・基準]
前期末と後期末に試験を行い,両者を合わせて評価を行なう.
[教科書]
使用しない
[参考書等]
(参考書)
授業中に紹介する
(その他(授業外学習の指示・オフィスアワー等))
特になし
※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。
3
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授業科目名 科学哲学(講義)
<英訳> Philosophy of Science (Lectures)
配当学年 2回生以上
題目
単位数 4
担当者氏名 文学研究科 准教授 伊勢田 哲治
開講期 通年
曜時限 金3
授業形態 講義
科学哲学入門
[授業の概要・目的]
科学哲学は「哲学」という視点から「科学」に切り込む分野である。本講義では、多様化のすすむ
科学哲学のさまざまな研究領域を紹介し、受講者が自分の関心に応じて今後掘り下げていけるよう
な「入り口」を提供する。
[授業計画と内容]
1 科学とは何か
2 科学的推論
3 個別科学における科学的推論
4 科学的説明
5 個別科学における科学的説明
6 実在論と反実在論
7 個別科学における実在論問題
8 科学の変化と科学革命
9 個別科学における変化の問題
10 科学と価値
[履修要件]
特になし
[成績評価の方法・基準]
4回のレポートで評価を行う。2回以上レポートをさぼると不可となるので注意されたい。
[教科書]
サミール・オカーシャ 『科学哲学』(岩波書店)
[参考書等]
(参考書)
授業中に紹介する
(その他(授業外学習の指示・オフィスアワー等))
オフィスアワーは設ける予定であるが、現時点で確定していないので授業内で指示する
※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。
4
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授業科目名 情報・史料学(講義)
<英訳> Humanistic Informatics (Lectures)
配当学年 2回生以上
題目
単位数 2
担当者氏名 文学研究科 教授
開講期 前期
曜時限 水5
林 晋
授業形態 講義
情報歴史社会学入門:歴史社会学で情報社会を分析する
[授業の概要・目的]
ヴェーバー・ギデンズ社会学を理論的背景とし,現代の情報社会,特にGoogleが象徴するWeb2.0以
後の情報社会の"来歴,現在,未来"を考える.社会のマクドナルド化・ディズニーランド化, 感情労働
などの最近の社会学の話題も紹介し,情報社会理解のために必要な社会学の知識を習得してもらう.
「歴史社会学」の歴史部分では,21世紀現在の情報技術は,電気電子技術史ではなく,アダム・ス
ミスやマルクスの分業論などの,資本主義の歴史の上に置く方がより深く分析できることを理解し
てもらう.そのために,産業経済学史家ネイサン・ローゼンバーグのチャールズ・バベッジ研究を
紹介する.
[授業計画と内容]
次の項目を,1項目あたり1から2回講義する.
1.現代情報社会:Google, Amazonで起きていること
2.現代の情報社会の見方:Web2.0論
3.M.ヴェーバーの近代化理論:官僚制システムと合理性理論
4.社会のマクドナルド化とディズニーランド化:再魔術化とIT
5.知能資本主義社会としての情報社会
6.チャールズ・バベッジの蒸気コンピュータと経済・経営学
7.アダム・スミス,バベッジ,マルクス:分業論の系譜
8.筋肉労働,知能労働,感情労働:感情装置化するIT
他に時事的項目を追加する.今年度は,東北大震災とIT,アラブの春とケータイ・ソーシャルメデ
ィア,の2件の予定.また,毎回最後の5分程度に質問票を書いてもらう時間をとる.次回に,そ
れの主なものに答える.
[履修要件]
特になし
[成績評価の方法・基準]
期末レポートによる.
[教科書]
資料を配布する.
[参考書等]
(参考書)
授業中に紹介する
(関連URL)
http://www.shayashi.jp(林のサイト)
(その他(授業外学習の指示・オフィスアワー等))
講義のWEBサイトに講義資料などを掲示する. 講義開始以前にも掲示するので,履修を考えてい
る人は,そちらも閲覧して欲しい.林のサイトに行けば,講義のページへ行く方法が分かる.
※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。
5
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授業科目名 情報・史料学(講義)
<英訳> Humanistic Informatics (Lectures)
配当学年 2回生以上
題目
単位数 2
担当者氏名 文学研究科 教授
開講期 後期
曜時限 月5
林 晋
授業形態 講義
論理学の歴史:アリストテレスから情報論理学まで
[授業の概要・目的]
アリストテレス以来の西洋論理学の歴史に就いて,現代の記号論理学に繋がる系譜と
日本における論理学受容の系譜の二つに焦点を当てて解説する.現在は論理学のすべ
てを現代記号論理学の立場から理解しようとする傾向が支配的だ.論理学史も例外で
はない.記号論理学の教科書などで語られる,その様な「ホイッグ史観」が,歴史学
的客観性を欠くものであることを理解してもらい,論理学の歴史のより正しい姿を理
解してもらうことを講義の目的とする.そのために,情報論理学についても論じる.
消え去ったかのように見える伝統論理学は形を変えて,情報技術というハイテク分野
で,繁栄しているのである.
[授業計画と内容]
以下の項目を、それぞれ1から3回程度講義する.ただし, 順番は,この通りではない.
1.アリストテレス論理学:伝統論理学
2.明治日本の論理学:経国の道具としての伝統論理学
3.記号論理学の誕生:伝統論理学との違いを中心に
4.新カント派の論理学:現代論理学へのミッシングリンク
5.京都学派の論理:西田幾多郎・田辺元の論理(学)
6.伝統論理学と情報技術・人工知能
毎回最後の5分程度に質問票を書いてもらう時間をとる.次回に,それの主なものに答える.
[履修要件]
特になし
[成績評価の方法・基準]
小レポートを数回出題しそれにより採点する。
[教科書]
資料を配布する.
[参考書等]
(参考書)
授業中に紹介する
(その他(授業外学習の指示・オフィスアワー等))
講義のWEBサイトを作り,講義資料などを掲示する.
※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。
6
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授業科目名 二十世紀学(講義)
<英訳> Twentieth Century Studies (Lectures)
配当学年 1回生以上
題目
単位数 4
担当者氏名 文学研究科 教授
開講期 通年
曜時限 金3,4 隔週
杉本 淑彦
授業形態 講義
二十世紀学研究入門
[授業の概要・目的]
二十世紀を特徴づける民衆文化(映画、大衆小説、アニメ・マンガ、TV番組など)をおもに取り
上げ、カルチュラル・スタディーズの多様な方法論を考察する
[授業計画と内容]
各授業の前半で方法論(分析理論)を紹介し、後半で、その方法論を用いて資料(映画、アニメ・
マンガ、小説、TV番組など)を分析する。
*イントロダクション:映画学事始め
*オリエンタリズム研究
*ナショナリズム研究(国民映画論)
*インターミッション:映像ドキュメンタリーを考える
*植民地主義・帝国主義研究
*ポスト・コロニアル研究
*記憶の歴史学
[履修要件]
特になし
[成績評価の方法・基準]
平常点による。ディスカッションへの積極的参加を重視する。
[教科書]
使用しない
[参考書等]
(参考書)
上野俊哉・毛利嘉孝 『カルチュラル・スタディーズ入門』(ちくま新書)
(その他(授業外学習の指示・オフィスアワー等))
オフィスアワーは火曜14時∼16時。
※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。
7
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授業科目名 日本現代史(講義)
<英訳> Contemporary History (Lectures)
配当学年 1回生以上
題目
単位数 4
担当者氏名 文学研究科 教授
開講期 通年
曜時限 金2
永井 和
授業形態 講義
日本近現代史概説
[授業の概要・目的]
開国からサンフランシスコ講和・日米安全保障条約締結までの日本の近現代史を概観する。日本
の近現代史を、内部に閉じたものとしてではなく、常にそれが世界史の一部であることを念頭にお
いて、考察する。
[授業計画と内容]
第一部(前期)では「日本の近代はいつからはじまるのか」との問を入口に,「世界史の成立」に
ついて考察する。第二部(後期)では、20世紀前半の日本の対外関係の変化を世界史の中に位置
づけながら概観する。
第1章 近代とはどのような時代か(世界史の成立)
第2章 近代以前の東アジアの国際体制
第3章 東アジア世界の解体と日本の近代(以上前期)
第4章 近代帝国主義体制と東アジア
第5章 二つの世界戦争と日本
第6章 敗戦・占領と日米同盟
第7章 現代世界と東アジアの20世紀史(以上後期)
[履修要件]
特になし
[成績評価の方法・基準]
成績は、前期と後期に試験をおこない、その成績によって評価する。
[教科書]
使用しない
[参考書等]
(参考書)
授業中に紹介する
(その他(授業外学習の指示・オフィスアワー等))
通常の概説のように、個々の歴史事実については詳しく説明しないので、授業の最初に提示する通
史や概説書を読んで、自学自習してください。
※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。
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授業科目名 現代史学(講義)
<英訳> Contemporary History (Lectures)
配当学年 2回生以上
題目
単位数 4
担当者氏名 文学研究科 教授
開講期 通年
曜時限 火5
永原 陽子
授業形態 講義
アフリカから見る現代史
[授業の概要・目的]
帝国主義・植民地主義を現代史の基本問題ととらえる立場から、1900年(前後の時代を含む)を
現代史の起点と位置づけ、1900年から今日までの世界史を、欧米中心の視点とは異なる視点から概
観する。そのために、地域(植民地であった地域、主としてアフリカ)から世界史を見る方法をと
るとともに、ジェンダーの視点を重視し、現代史のオルタナティヴな理解を得ることを目指す。
[授業計画と内容]
以下のテーマを取り上げ、1テーマあたり3∼5回程度の講義を行う。
・現代史の考え方
・1900年の世界
・アフリカから見る第一次世界大戦
・国際化する植民地主義(1)委任統治体制
・アフリカから見る第二次世界大戦
・国際化する植民地主義(2)冷戦
・戦争責任から植民地責任へ
[履修要件]
特になし
[成績評価の方法・基準]
前期と後期の学期末に試験を行う。
[教科書]
使用しない
[参考書等]
(参考書)
授業中に紹介する
(その他(授業外学習の指示・オフィスアワー等))
※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。
9
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授業科目名 基礎現代文化学(基礎演習I)
担当者氏名
<英訳> Basic course of Modern Culture & History (Seminars)
配当学年 2回生以上
題目
単位数 4
開講期 通年
非常勤講師 矢田部 俊介
曜時限 火5
授業形態 基礎演習
論理学(最小論理の自然演繹)
[授業の概要・目的]
本授業の最終的な目標は、受講者が論理的で明晰な思考に慣れ、何かを主張する際にはその主張が
どのような根拠に基づいているかを明確化し、穴のない論証ができるようになることである。題材
としては、哲学的論理学、そのなかでも「論理とは何か」という問題をとりあげる。我々は日常、
推論を行い、そして「論理的」という言葉をよく使う。もちろん哲学においても「論理的」である
ことが要求される。しかし、「論理」とはいったい何だろうか。日頃、無反省に、知っているつも
りで使っている概念の意味を問い直すのは、哲学の重要な仕事の一つである。また、「論理」とは
いったい何かという問題は、現代の大きな問題である。というのも、古典論理の体系以外にも、20
世紀以降、多くの異なる論理体系が提案されているからである。それらの非古典的な体系が論理と
呼ばれるなら、ある体系が「論理」と呼ばれるためには、どんな性質を満たしていることが必要だ
ろうか。
本演習では、数学における定理の証明がシミュレートできる、「論理」と呼ばれうるような、記号
を処理する体系(「形式的体系」)を紹介する。具体的には、最小述語論理の自然演繹の体系の解
説から始め、最小論理・直観主義論理・古典論理での論理式の証明とそのモデルを使った議論が出
来るようにすることを目的とする。その中で、単なる記号の処理を行なう体系が「論理」と呼ばれ
るにはどんな性質を満たす必要があるかを考察する。
[授業計画と内容]
最小述語論理は、論理結合子の導入規則と除去規則のみを持つ、基本的な論理体系の一つである。
前期の前半は、まず最小述語論理の自然演繹の体系を紹介する。問題演習を通じ、各自が自然演繹
の証明が出来るようになることが目標である。
また、前期の後半には、最小論理上で算術の体系「最小算術 Q」を例に、数学における多くの証明
が最小論理で遂行可能であることを示す。同時に、原始再帰法など計算の基本概念を紹介する。
後期の前半では、論理結合子の意味とは何かを、「証明論的意味論」と呼ばれる立場から考察する。
具体的には、ベルナップの「トンク」の例を題材に、論理結合子の条件とは何かを考え、保存拡大
性や証明の正規化といった論理学の基本概念を理解することを目指す。
後期の後半では、最小論理に論理規則を付加し拡張した論理体系を紹介する。つまり、最小論理に
矛盾律、排中律と論理規則を加え、直観主義論理、古典論理の体系を得る。これらの例により、論
理規則が加わるにつれて、論理式の証明は難しくなるものの、そのモデルは簡単になることを示す。
また、その考察により、健全性や完全性といった記号とモデルの関係に関する基本概念の理解を目
指す。
[履修要件]
特になし
[成績評価の方法・基準]
ほぼ毎回出題する宿題の累計成績に準じて行う。
基礎現代文化学(基礎演習I)(2)へ続く↓↓↓
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基礎現代文化学(基礎演習I)(2)
[教科書]
毎回ハンドアウトを配布する。
[参考書等]
(参考書)
小野寛晰 『情報科学における論理』(日本評論社)ISBN:4535608148
Dag Prawitz 『Natural Deduction: A Proof-Theoretical Study』(Dover Publications)ISBN:0486446557
(関連URL)
http://d.hatena.ne.jp/kyoto_logic/
(その他(授業外学習の指示・オフィスアワー等))
体系を理解するためには、まず手を動かして練習問題の証明をやってみよう。∼とは何か、と考え
るのはそれから。
※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。
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授業科目名 基礎現代文化学(基礎演習II)
文学研究科 准教授 小野澤 透
担当者氏名
<英訳> Basic course of Modern Culture & History (Seminars)
文学研究科 教授
永井 和
配当学年 2回生以上
題目
単位数 4
開講期 通年
曜時限 火3
授業形態 基礎演習
二十世紀学・現代史学研究入門
[授業の概要・目的]
二十世紀学と現代史学研究に関連する基礎的なテクストを輪読し,現代社会の文化,歴史に関する
主要な問題につき理解を深め,あわせて基礎的な研究の方法を学ぶ。
[授業計画と内容]
前期は,現代史学および二十世紀学に関連する新書や選書を選読し,基礎的な研究方法を学ぶとと
もに,現代の主要問題について考察する。取り上げる文献の一部は,下記のとおり。
ジョセフ・S・ナイ,D・A・ウェルチ 『国際紛争: 理論と歴史』 [原書第8版] (有斐閣)
ベネディクト・アンダーソン 『定本 想像の共同体』 (書籍工房早山)
トーマス・フリードマン 『フラット化する世界』(日本経済新聞出版社)
後期は,アメリカ在住のトニー・ジャッド(Tony Judt)の『ヨーロッパ戦後史 下 1971-2005』
(みすず書房,2005年)(POSTWAR: A Hsitory of Europe since 1945,William Heinmann, 2005)を輪読
する。
[履修要件]
二十世紀学,現代史学専修志望の学生は2回生時にこの授業を受講すること。履修しない場合には,両
専修の演習Ⅱいずれかで単位を代替可。
[成績評価の方法・基準]
授業への参加態度など平常点と各期末のレポートによって総合的に評価する。
[教科書]
初回授業で文献リストを配布する。文献は,各自準備すること。
[参考書等]
(参考書)
なし
(その他(授業外学習の指示・オフィスアワー等))
初回に文献リストを配布し,報告者を決定する。ディスカッション中心の授業なので,毎回,全受
講者が当該文献を読んでおくことが必須条件になる。
※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。
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授業科目名 基礎現代文化学(情報技術演習I)
<英訳> Humanistic Informatics (Seminars)
配当学年 2回生以上
題目
単位数 2
担当者氏名 文学研究科 教授
開講期 前期
曜時限 木2
林 晋
授業形態 演習
情報技術演習Ⅰ
[授業の概要・目的]
IT技術の普及以後、史学・古典学などでの文献/資料研究の方法が大きく変り始めている.本演習
では図書館の検索システムであるOPACや、デジタル・ライブラリ、デジタル・アーカイブなどに
よるネット上での情報収集の方法の習得から始め、IT技術を文献研究に活用するための方法を実戦
的に学ぶ.
[授業計画と内容]
OPAC, 電子アーカイブ(ライブラリ), Wikipedia などによるWEB上情報収集の技術から始め,デジ
カメ,スキャナ等を利用しての文献資料の収集・整理の方法.そして,論文,ブログ などの「作品」
にまとめて発表するまでの方法を,実際の作業を通して学ぶ. 基本を学んだ後,個人あるいはグル
ープでテーマを決め,それについての「作品」を完成することを目標とする. 「作品」は特に希望
がなければブログの形で作成してもらう. なるべく各自の能力・知識に配慮した個別指導を行う.
たとえば希望する上級者には個別にプログラミングの指導を行うことも可能.
[履修要件]
特になし
[成績評価の方法・基準]
平常の課題,および学期末の作品により採点する.配点は,平常点80%,作品20%が目安である.
[教科書]
使用しない
[参考書等]
(参考書)
(その他(授業外学習の指示・オフィスアワー等))
必ず「教育用コンピュータシステム利用コードECS-ID とパスワード」を第一回目に用意してくる
こと.これがないと演習ができない.
※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。
13
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授業科目名 基礎現代文化学(情報技術演習II)
<英訳> Humanistic Informatics (Seminars)
配当学年 2回生以上
題目
単位数 2
担当者氏名 関西大学 総合情報学部 教授 喜多 千草
開講期 前期
曜時限 木3
授業形態 演習
情報技術演習II
[授業の概要・目的]
研究には、「材料を集める」「分析する」「考察する」「まとめる」「発表する」というステップ
があります。この演習では、「材料を集める」技法のひとつとしてのインタビューについて学びま
す。
[授業計画と内容]
インタビューとは、基本的には「発話から意味のある情報を得る」技法であり、文系・理工系を問
わず「人間」に関わるあらゆる研究領域で用いられる、質的社会調査法の一種です。授業では、ま
ず、「社会学」「文化人類学」「歴史学」「コンピュータサイエンス」「心理学」等の学術的イン
タビューから、ジャーナリスティックなインタビューまで様々な分野の技法について、基礎的な文
献から学び、インタビュー技法についての俯瞰を得ます。そして次に、具体的なテクニックの確認
と練習を経て、個々にインタビュープロジェクトを実施して報告を行います。
授業概要
●オリエンテーション
●インタビューの基礎(講義形式)
●基本文献についてのレジュメ発表(人数に合わせて数回:発表形式)
●インタビュー技法のポイントについてまとめ(ワークショップ形式)
●インタビュープロジェクト企画会議(ワークショップ形式)
●分析手法の紹介(講義形式およびワークショップ形式)
●インタビュー練習(ワークショップ形式)
●プロジェクト報告(人数に合わせて数回:発表形式)
[履修要件]
特になし
[成績評価の方法・基準]
平常点評価(出席点の他、基礎文献レジュメの制作と発表、インタビュープロジェクトの企画書・
報告書などを含む)
[教科書]
随時、ウェブサイトを通じての文献配布や、授業内でのプリント配布を行う。
基礎現代文化学(情報技術演習II)(2)へ続く↓↓↓
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基礎現代文化学(情報技術演習II)(2)
[参考書等]
(参考書)
授業中に紹介する
基礎的な文献については、代表的なものの一覧を授業内で配布する。
(関連URL)
http://www.res.kutc.kansai-u.ac.jp/~ckita/KyotoUnivSeminar2013/ (詳しい講義計画、参考サイトへのリ
ンク、一部配付資料のアーカイブ等(オリエンテーションでパスワード等周知))
(その他(授業外学習の指示・オフィスアワー等))
インタビュープロジェクトについては、それぞれの論文作成等に合わせて、自由テーマで実施して
もらいます。プロジェクトの成果物の様態も、内容に合わせて自由に設定できます。(例:インタ
ビューを分析した結果のモデルを示した考察内容の報告、オーラルヒストリのトランスクリプト、
聞き取りによって作成したユーザの要件定義、読み物としてまとめたインタビュー記事、インタビ
ュー記事を載せたウェブサイトなど)
※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。
15
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授業科目名 基礎現代文化学(講読I)
担当者氏名 文学研究科 教授
<英訳> Basic course of Modern Culture & History (Seminars)
配当学年 2回生以上
題目
単位数 2
開講期 前期
曜時限 水1
永原 陽子
授業形態 講読
英書講読
[授業の概要・目的]
Philippa Levine (ed.), Gender and Empire (Oxford University Press,2004)を読む。本書は、「帝国史」に
かかわる主要テーマをジェンダーの観点から論じたものとして定評がある。本書を精読することを
通じて、現代文化研究に必要な英文読解能力、そのために必要なレファレンス類等の調査能力を習
得するとともに、併せて、ジェンダー視点の歴史研究の動向を学ぶ。
[授業計画と内容]
13の論文からなる本書のうち、参加者と相談の上、いくつかの論文を選んで読んでいく。全員が十
分に予習してくることを前提とする。
[履修要件]
特になし
[成績評価の方法・基準]
平常点ならび学期末に提出を求める各自の訳文を評価する。
[教科書]
講読資料は配布する。
[参考書等]
(参考書)
授業中に紹介する
(その他(授業外学習の指示・オフィスアワー等))
※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。
16
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授業科目名 基礎現代文化学(講読I)
担当者氏名 文学研究科 教授
<英訳> Basic course of Modern Culture & History (Seminars)
配当学年 2回生以上
題目
単位数 2
開講期 後期
曜時限 水1
伊藤 和行
授業形態 講読
英書講読
[授業の概要・目的]
Thomas Dixonの科学と宗教の問題を扱った著作Science and Religionを精読する.本書は,入門書と
して定評のある A Very Short Introductions シリーズの一冊であり,平易な英語で書かれているので,
英語学術文献読解入門として適切なものである.その精読を通じて基礎的な英語読解力を養うこと
を目的とする.
.
[授業計画と内容]
テキストは6章からなるが.授業では以下の2章を読む予定.
4. Darwin and evolution
5. Creationism and Intelligent Design
授業は出席者全員が予習をしてきていることを前提として,事前に報告者を決めない形で行なう.
授業中に何人かを指名し,各自複数の文章を訳してもらう.
[履修要件]
特になし
[成績評価の方法・基準]
定常点(出席・報告)と期末試験の結果から総合的に評価する.
[教科書]
テキストは授業中に配布する.
Thomas Dixon: Science and Religion, Oxford University Press, 2008.
[参考書等]
(参考書)
授業中に紹介する
(その他(授業外学習の指示・オフィスアワー等))
講読の授業なので,出席者全員が予習をしてくることが必須である.
※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。
17
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授業科目名 基礎現代文化学(講読II)
担当者氏名 文学研究科 教授
<英訳> Basic course of Modern Culture & History (Seminars)
配当学年 2回生以上
題目
単位数 4
開講期 通年
曜時限 水2
南川 高志
授業形態 講読
独書講読
[授業の概要・目的]
ドイツ語で書かれたヨーロッパ史に関する研究書や論文を読みながら、ドイツ語の読解力の向上を
目指すとともに、関連する歴史の知識を獲得することを目的とする。精読を通じて、ドイツ語によ
る歴史研究の思考法や表現法についての理解を深めることをまずは目指したい。
[授業計画と内容]
今年度は、前期・後期ともローマ帝国史に関わる文献をテキストとして用いる。前期は、かつて定
評があったFischer Weltgeschichteシリーズの中からローマ帝国史の概説部分と属州の歴史を扱った
部分を選んで読むとともに、テキスト刊行後の研究の進展について解説を加える。後期は、ハイデ
ルベルク大学教授であったアルフェルディの著作Géza Alföldy, Römische Sozialgeschichteの2011年第
4版を用い、ドイツ流「ローマ社会史」を学ぶ。授業は、受講生の訳読と担当者による解説からな
り、基本的な語彙や文法知識の定着をはかる一方で、文章の流れや文意を正確に把握する能力を鍛
えてゆく。
[履修要件]
ドイツ語の初級文法を一通り学んでいることが受講の前提となる。
[成績評価の方法・基準]
平常点と筆記試験(前期と後期 各1回を予定)を合わせて評価するが、出席して訳読を担当する
ことを重視する。
[教科書]
授業で使用するテキストは、担当教員が準備して受講生に配布する。
[参考書等]
(参考書)
授業中に紹介する
(その他(授業外学習の指示・オフィスアワー等))
受講生がこの授業に参加する目的は様々であろうが、ドイツ語の研究書・論文の精緻な読解作業と
それにともなう歴史学的考証は、人文学系の学問に共通する基礎的な思考力・分析力を養うことに
つながる。解説は丁寧におこなうので、受講生は臆せず、しかし予習を怠ることなく参加してほし
い。
※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。
18
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授業科目名 基礎現代文化学(講読III)
担当者氏名 文学研究科 教授
<英訳> Basic course of Modern Culture & History (Seminars)
配当学年 2回生以上
題目
単位数 4
開講期 通年
曜時限 水1
小山 哲
授業形態 講読
仏書講読
[授業の概要・目的]
フランス語で書かれた歴史書を精読することをつうじて、フランス語の読解力の向上を図るととも
に、20世紀後半以降のヨーロッパにおける歴史研究の状況についての理解を深めることを目標とす
る。
[授業計画と内容]
Jacques Le Goff, Avec Hanka, Gallimard 2008 を読む。
本書は、アナール学派を代表するフランスの中世史家が、ポーランド出身の亡き妻とともに過ごし
た時間をふりかえった回想録である。心のこもった愛妻記であるだけでなく、20世紀後半のヨーロ
ッパにおいて東西の体制の壁を越えた歴史研究者の交流がどのように行なわれたかを、当事者の視
点から具体的に記述した貴重な証言でもある。
授業は、受講者による訳読と、担当者による解説を中心に進める。フランス語の歴史叙述で用いら
れる語彙や文体に親しむとともに、現代ヨーロッパにおける歴史研究上の諸問題にかんする理解を
深めることを目指す。
[履修要件]
フランス語の初級文法を習得していることが望ましい。
[成績評価の方法・基準]
平常点と学期末におこなう筆記試験によって評価する。
[教科書]
授業の進度に応じてテキストのコピーを配布する。
[参考書等]
(参考書)
授業中に紹介する
(その他(授業外学習の指示・オフィスアワー等))
読解力を高めるためには、ある程度の分量のテキストを読み続けることが不可欠である。受講生に
は、継続して出席し、十分な予習をしたうえで授業にのぞむことを期待する。
※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。
19
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授業科目名 基礎現代文化学(講読IV)
担当者氏名 人文科学研究所 准教授 伊藤 順二
<英訳> Basic course of Modern Culture & History (Seminars)
配当学年 2回生以上
題目
単位数 4
開講期 通年
曜時限 火3
授業形態 講読
露書購読
[授業の概要・目的]
ロシア革命前の各種史料の講読を通じて、ロシア語の一般的読解力を向上させるとともに、公文書
や書簡等の文体にも習熟させる。
[授業計画と内容]
以下の書簡集から、特にサハリン島(樺太)や日本関係の部分をテクストとする予定である。
Бронислав Пилсудский.
"Дорогой Лев Яковлевич ..." :
письма Л.Я. Штернбергу, 1893-1917 гг., 1996.
著者は社会主義者としても人類学者としても日本との関係は深い。またポーランド独立運動にも関
わっている(ポーランド共和国初代国家元首は、著者の弟である)。
ただし、受講者の希望によってテクストを変更する可能性もある。
受講人数にもよるが、毎回1頁程度、一人あたり数行∼十数行ずつの割当てで進行する。
[履修要件]
特にないが、ロシア語初級を習得していることが望ましい。
[成績評価の方法・基準]
期末テストはおこなわない。出席と予習の精度による。
[教科書]
プリントを配布する。
[参考書等]
(参考書)
露和辞典は研究社出版のものを所持していることが望ましい。
(その他(授業外学習の指示・オフィスアワー等))
オフィスアワーは、金曜3限とする。
※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。
20
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授業科目名 基礎現代文化学(講読V)
担当者氏名 人文科学研究所 助教
<英訳> Basic course of Modern Culture & History (Seminars)
配当学年 2回生以上
題目
単位数 4
開講期 通年
曜時限 火1
小野寺 史郎
授業形態 講読
中国語講読
[授業の概要・目的]
近現代中国の歴史・社会に関する中国語の新聞や雑誌記事、インターネット上の論説・論文などを
テキストとして講読する。中国語の読解能力を養うとともに、現在の中国における質の高い議論を
取り上げ、その内容を検討する。
[授業計画と内容]
中国においては、一流の思想家・歴史家や各方面の研究者でありつつ、現在の問題に対しても積極
的な発言を行っている知識人たちがいる。彼らは自らの専門領域に立脚しつつ、民族・環境・都市
農村格差・歴史認識など幅広いテーマについて新聞・雑誌・ブログなどのメディアを通じて論考を
発表しており、それが支持・批判を含む広範な読者を獲得している。これらの文章について、出席
者に順番に2-3段落程度を目安に音読・日本語訳してもらう形式で講読を行う。ただ、これらの文
章は問題の文脈を知らない者には分かりにくい表現で書かれている場合も多い。従ってこれらの文
章を正確に理解するには、中国語読解能力とともに、近現代中国の歴史と社会に対する一定の知識
も必要となる。
[履修要件]
特になし
[成績評価の方法・基準]
講読という授業の形式上、平常点を重視する。また、年度末に簡単な筆記試験(辞書持込可)を行
う。
[教科書]
テキストはコピーして配布する。
[参考書等]
(参考書)
授業中に紹介する
(その他(授業外学習の指示・オフィスアワー等))
講読という授業の形式上、授業出席者全員に予習を要求する。オフィスアワー等については、授業
内で指示する。
※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。
21
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授業科目名 基礎現代文化学(講読VI)
担当者氏名 文学研究科 准教授 村瀬 有司
<英訳> Basic course of Modern Culture & History (Seminars)
配当学年 2回生以上
題目
単位数 4
開講期 通年
曜時限 水4
授業形態 講読
イタリア史概説講読
[授業の概要・目的]
文学作品ではなく歴史書を講読しながら、イタリア文化研究を志す学生に必要不可欠となるイタリ
ア史の知識を習得する。同時に、専門分野のイタリア語文献を正確に読解する能力を身につける。
[授業計画と内容]
ルイジ・サルヴァトレッリによるイタリア史概説書から近代史の章のいずれかを選んで講読する。
イタリア史の理解は、イタリア文化を研究する上で必要不可欠である。特に歴史書の場合、日本人
によって執筆されたものとは史観が異なるうえ、読者に要求される知識や価値観もイタリア人を念
頭に置いたものであるために、これを読むことは、イタリア文化そのものにダイレクトに触れる機
会を与えてくれるはずである。受講生はイタリア文化に対する積極的な関心をもって授業に参加し
てもらいたい。なお、具体的にどの時代を講読の対象とするかについては、履修する学生の要望に
応じて決定する予定である。
また本授業はイタリア語の読解力を養成することを一つの目的としている。毎回予習確認の簡単
な小テストを行いながら、イタリア語を正確に読むためのスキルを習得していく予定である。
[履修要件]
特になし
[成績評価の方法・基準]
小テスト・出席点をもとに評価する。
[教科書]
プリント配布。
[参考書等]
(参考書)
(その他(授業外学習の指示・オフィスアワー等))
※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。
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〈科学哲学科学史専修〉
授業科目名 科学哲学科学史(特殊講義)
担当者氏名 文学研究科 教授
<英訳> Philosophy and History of Science (Special Lectures)
配当学年 3回生以上
題目
単位数 2
開講期 前期
曜時限 金2
伊藤 和行
授業形態 特殊講義
ボーアと量子力学の誕生
[授業の概要・目的]
ニールス・ボーアは,初期量子論から量子力学の成立期において中心的な役割を果たしたことが知
られている.講義では,彼の活動を中心に量子力学の誕生の過程を再検討する.
[授業計画と内容]
主として以下のトピックを扱うが,適宜参加者にも発表してもらう予定である.
1.量子論前史
2.ボーアの原子模型
3.量子力学の誕生:アインシュタインとの論争
4・「コペンハーゲン解釈」再考
附:ボーアの日本訪問
[履修要件]
特になし
[成績評価の方法・基準]
平常点(出席および発表)とレポートによって総合的に評価する.
[教科書]
授業中に指示する
[参考書等]
(参考書)
授業中に紹介する
(その他(授業外学習の指示・オフィスアワー等))
特になし
※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。
23
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授業科目名 科学哲学科学史(特殊講義)
担当者氏名 文学研究科 教授
<英訳> Philosophy and History of Science (Special Lectures)
配当学年 2回生以上
題目
単位数 2
開講期 後期
曜時限 金2
伊藤 和行
授業形態 特殊講義
大正・昭和前期の科学論―物理学を中心に
[授業の概要・目的]
大正から昭和前半は日本の物理学が黎明期を迎えているが,その時期に物理学,そして科学はど
のような学問として捉えられていたのだろうか.授業では,主として物理学者による科学論を四篇
選び,時代をたどりながら検討する.
[授業計画と内容]
最初に,明治から昭和前半までの日本の物理学の変遷をたどり,次いで科学論の著作を検討して
いく.前半は田邊元と石原純,後半は寺田寅彦と中谷宇吉郎の著作を扱うが,適宜出席者に発表し
てもらう予定である.
1.大正期 田邊元『最近の自然科学』(1915)
石原純『現代の自然科学』(1924)
2.昭和前期
寺田寅彦『物理学序説』(1936)
中谷宇吉郎『科学の方法』(1958)
[履修要件]
特になし
[成績評価の方法・基準]
平常点(出席および発表)とレポートによって総合的に評価する.
[教科書]
使用しない
[参考書等]
(参考書)
授業中に紹介する
(その他(授業外学習の指示・オフィスアワー等))
特になし
※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。
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授業科目名 科学哲学科学史(特殊講義)
担当者氏名 文学研究科 准教授 伊勢田 哲治
<英訳> Philosophy and History of Science (Special Lectures)
配当学年 3回生以上
題目
単位数 2
開講期 前期
曜時限 水2
授業形態 特殊講義
philosophy of simulation and thought experiments (シミュレーションと思考実験の哲学)
[授業の概要・目的]
In this lecture, we explore the philosophical implication of the use of simulations and thought experiments in
science. Experiments as the source of knowledge has been a focus of philosophical interests. In such
philosophical accounts, material aspects of experiments are often emphasized. Then, what about computer
simulations? Do they play the same epistemic role as ordinary experiments? If yes, how? If no, what is the
point of conducting simulations? What can philosophers say about good and bad simulations? Are
simulations similar to thought experiments? These are the kind of questions we discuss. The aim of the
lecture is to deepen the understanding on the nature of contemporary science through such discussions.
[授業計画と内容]
The lectures will be given both in Japanese and English.
Tentative list of topics
standard philosophies of experiments
--logical empiricist view
--Franklin’s view
--Hacking’s self-vindication
--“thing knowledge”
types of simulation
--multi-agent simulation
--GCM for climate change prediction
epistemological analyses of simulation
thought experiments
positive and negative views on the role of thought experiments
[履修要件]
No background is required, but if you are not familiar with philosophy of science in general, please read some
introductory book by yourself. Okasha's introductory book (邦訳 オカーシャ『科学哲学』) is
recommended.
[成績評価の方法・基準]
a midterm paper project and the final paper
[教科書]
授業中に指示する
[参考書等]
(参考書)
授業中に紹介する
(その他(授業外学習の指示・オフィスアワー等))
office hour: Wed/ 15:00-16:30
※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。
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授業科目名 科学哲学科学史(特殊講義)
担当者氏名 文学研究科 准教授 伊勢田 哲治
<英訳> Philosophy and History of Science (Special Lectures)
配当学年 2回生以上
題目
単位数 2
開講期 後期
曜時限 水2
授業形態 特殊講義
科学哲学の応用
[授業の概要・目的]
科学哲学は「役に立つ」だろうか。科学哲学は科学について哲学的に考察する分野であり、それ自
体としては有用性を志向してはいない。しかし、科学哲学で蓄積されてきた議論や手法、あるいは
科学哲学の問題関心がどの程度の有用性を持ちうるのかというのは、それ自体、文系的な学問と理
系的な学問の相互作用のありかたについての科学哲学的な問いとなりうる。本講義では、いくつか
の具体的な分野をとりあげつつ、冒頭に挙げた問いを受講生とともにさまざまな角度から考えてい
く。科学について哲学的に考えることの意義についてより深い理解に到達することが本講義の目標
である。
[授業計画と内容]
本授業ではおおむね以下のような話題をとりあげていく。
科学教育と科学哲学
法廷における科学と科学哲学
科学技術社会論と科学哲学
研究上の指針としての科学哲学
共同研究者としての科学哲学
[履修要件]
特に履修要件はもうけないが、科学哲学の基礎的事項については知っているものという前提で授業
が行われる。最低限オカーシャ『科学哲学』(岩波書店)は全体を読み理解しておくことが望まし
い。
[成績評価の方法・基準]
二回のレポートで評価を行う。
[教科書]
授業中に指示する
[参考書等]
(参考書)
授業中に紹介する
(その他(授業外学習の指示・オフィスアワー等))
水曜 15:00 -16:30の時間をオフィスアワーとする予定。
※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。
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授業科目名 科学哲学科学史(特殊講義)
平川 秀幸
担当者氏名 大阪大学 コミュニケーションデザイン・センター 准教授
<英訳> Philosophy and History of Science (Special Lectures)
配当学年 3回生以上
題目
単位数 2
開講期 後期
曜時限 木5
授業形態 特殊講義
科学技術と社会のガバナンス
[授業の概要・目的]
現代の社会は科学技術の発展と深く関わっており、それなしに社会は成り立たない。他方、科学技
術とそれに伴う産業経済の発展は、環境破壊や生命倫理の問題など様々な社会問題を引き起こして
もいる。そしてそれら問題の解明や解決にも、科学技術の発展は不可欠のものになっている。社会
の中での科学技術の影響や役割をいかに理解し、制御していくかは、今日、第一級の学術的かつ実
践的な課題であり、そのためには人文・社会科学的なアプローチが不可欠である。本講義では、と
くに「リスクとイノベーションのガバナンス」という観点から、現代社会における科学技術の諸問
題について理解を深める。
[授業計画と内容]
以下のようなテーマについて授業をする予定である。
1. イントロダクション(第1週)
2. 科学技術と社会の関係変化に関する社会思想史的な概観 (第2∼5週)
3. リスクをめぐる科学と政治: 意思決定と不確実性、政治的・規範的なものと認識論的なものと
の関係性など。具体的トピックとして遺伝子組換え技術、BSE、原子力などを取り上げる。(第6
∼12週)
4. 科学技術と社会の参加型ガバナンスの諸問題: テクノロジーアセスメントを中心として。具体
的トピックとして遺伝子組換え技術、再生医療、ナノテクノロジーなどを取り上げる予定。(第13
∼15週)
授業のなかでの質疑・討論の内容次第で、取り上げるトピックや各テーマを扱う週数は変更するこ
とがある。
[履修要件]
特になし
[成績評価の方法・基準]
学期末のレポート(60%)と出席状況(40%)で評価する。
[教科書]
授業中に指示する
[参考書等]
(参考書)
藤垣裕子(編) 『科学技術社会論の技法』(東京大学出版会)ISBN:4130032046
平川秀幸 『科学は誰のものか―社会の側から問い直す』(日本放送出版協会)ISBN:4140883286
小林傳司 『トランス・サイエンスの時代―科学技術と社会をつなぐ』(NTT出版)ISBN:
4757160186
(その他(授業外学習の指示・オフィスアワー等))
授業では適宜、討論も行います。質問や意見は自由に。
※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。
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授業科目名 科学哲学科学史(特殊講義)
担当者氏名 関西大学 総合情報学部 教授 喜多 千草
<英訳> Philosophy and History of Science (Special Lectures)
配当学年 3回生以上
題目
単位数 2
開講期 後期
曜時限 木3
授業形態 特殊講義
「知識の循環・共有」について考える
[授業の概要・目的]
この講義では、コンピューティングに関わる歴史において、知識の循環・共有がどのようにおこ
なわれてきたかについて考察する。
具体的には、ユーザコミュニティや、コンピューティングの技術に関する知的所有権をめぐる諸
問題等を採り上げる。これにより、受講生はコンピューティング史のアプローチを学び、過去の経
緯・帰結が現在のありようにどのように影響してきたかについて理解を深めることになるだろう。
文献などを通じて検討する。
[授業計画と内容]
授業は基本的には歴史学的方法論で進めるが、必要に応じて、科学技術社会論の論点についても言
及する。
授業概要(各項目について1∼3回程度の授業を行う)
●オリエンテーション
●ライブラリの構築とユーザグループの誕生
●ハードウェア設計に関する知識の循環
●ソフトウェアと知的財産権
●インターネットと互助的コミュニティ
●CGM(Consumer Generated Media)の台頭
●まとめ
[履修要件]
特になし
[成績評価の方法・基準]
平常点による(授業の予習課題の加算点[60点]と学期末のレポート[40点])。
[教科書]
適宜、授業内にプリント配布、およびウェブサイトに資料をアップロードなどする。
[参考書等]
(参考書)
授業中に紹介する
(その他(授業外学習の指示・オフィスアワー等))
詳しくは授業用ウェブサイトから指示する。
※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。
28
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授業科目名 科学哲学科学史(特殊講義)
直江 清隆
担当者氏名 東北大学 大学院文学研究科 准教授
<英訳> Philosophy and History of Science (Special Lectures)
配当学年 3回生以上
題目
単位数 2
開講期 前期集中 曜時限 集中講義
授業形態 特殊講義
技術の哲学の今日的展開
[授業の概要・目的]
技術哲学の研究が進みつつある。現代は科学・技術の時代と言われるが、科学哲学と技術哲学は
あり方をかなり異にする。技術に関する鳥瞰的・形而上学的考察から「経験論的転回」を経て、現
在は技術的知識の知識論、工学の科学哲学、人工物の存在論、規範論、技術による媒介論など、技
術の内側に立ち入った課題が問題となりつつある。それはまた、技術の倫理とも密接な関係にある。
本講義では、技術の哲学の議論(Kapp, Cassirer,Bungeなど)を概観し、1990年代の北米学派(
Ihde, Feenbergら)、2000年代のオランダ学派(Kroes, Verbeekら)など現代の主要な議論をを紹介し、
いかなる問題が立てられ、解決が試みられているかを解説する。また、実験器具の哲学や、技術の
具体的事例分析にも言及する予定である。
[授業計画と内容]
講義で取り上げる予定の主なトピックスは次のようなものである。
・〈技術の内なる科学〉と〈科学の内なる技術〉
・技術と身体、世界
・技術論と科学論(実験器具の哲学など)
・「経験論的転回」と技術批判
・技術的知識の知識論
・人工物の存在論(生物学的機能と人工物機能、技術的規範など)
・技術哲学と技術倫理(リスクをめぐって)
[履修要件]
特になし
[成績評価の方法・基準]
レポートにより評価する。授業内での発言等を加味する場合がある。
[教科書]
使用しない
必要に応じてプリントを配布する。
[参考書等]
(参考書)
村田純一 『技術の哲学』(岩波書店)
その他、授業中に適宜紹介する。
(その他(授業外学習の指示・オフィスアワー等))
※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。
29
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授業科目名 科学哲学科学史(演習)
担当者氏名 文学研究科 教授
<英訳> Philosophy and History of Science (Seminars)
配当学年 3回生以上
題目
単位数 2
開講期 前期
曜時限 火3
伊藤 和行
授業形態 演習
モーガン『遺伝子説』を読む
[授業の概要・目的]
モーガンは20世紀前半に活躍した米国の遺伝学者であり,彼によって遺伝子が染色体上に存在する
ことが実証されている.授業では,彼の代表的な著作の読解を通じて,遺伝学成立期の理論状況を
理解する.
[授業計画と内容]
当時の遺伝学の状況とモーガンの業績について簡単に紹介した後,次のテキストを読んでいく.
Thomas Hunst Moga, The Theory of the Gene,1926.
(邦訳:『遺伝子説』(1935)も合わせて検討する)
[履修要件]
特になし
[成績評価の方法・基準]
平常点(出席および発表)とレポートによって総合的に評価する.
[教科書]
授業中に指示する
[参考書等]
(参考書)
授業中に紹介する
(その他(授業外学習の指示・オフィスアワー等))
特になし.
※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。
30
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授業科目名 科学哲学科学史(演習)
担当者氏名 文学研究科 教授
<英訳> Philosophy and History of Science (Seminars)
配当学年 2回生以上
題目
単位数 2
開講期 後期
曜時限 火3
伊藤 和行
授業形態 演習
スウィフトと18世紀英国科学
[授業の概要・目的]
スウィフトは18世紀英国を代表する風刺作家である.彼の代表作『ガリヴァー旅行記』の第三章「
ラピュタ&#8943;渡航記」は,当時の英国科学を風刺していたことでも知られており,その読解を
通じてニュートン科学に対する当時の状況を検討する.
[授業計画と内容]
18世紀の英国科学とスウィフトについて簡単に紹介した後,次のテキストの第三章を読んでいく.
Jonathan Swift: Gulliver's Travels, Claude Rawson, ed., with notes by Ian Higgins, Oxford Classics.
[履修要件]
特になし
[成績評価の方法・基準]
平常点(出席および発表)とレポートによって総合的に評価する.
[教科書]
授業中に指示する
[参考書等]
(参考書)
授業中に紹介する
その他必要に応じて、参考書・論文等を紹介する.
(その他(授業外学習の指示・オフィスアワー等))
特になし
※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。
31
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授業科目名 科学哲学科学史(演習)
担当者氏名 文学研究科 准教授 伊勢田 哲治
<英訳> Philosophy and History of Science (Seminars)
配当学年 3回生以上
題目
単位数 2
開講期 前期
曜時限 水3
授業形態 演習
科学における「メカニズム」の概念
[授業の概要・目的]
「メカニズム」の概念は、長らくあまりきちんと定義されずにさまざまな分野で使われてきた。マ
カマー=ダーデン=クレーバーの共著による2000年の論文はこの概念をあらためて定義し直し、そ
の結果メカニズムは21世紀の科学哲学、とりわけ生物学の哲学や認知科学の哲学のホットトピック
の一つとなっている。メカニズムという概念はどのように定義するのが適当なのか。メカニズムは
科学理論や科学的説明においてどのような役割を果たすだろうか。古くからの因果の問題にメカニ
ズムの概念はどうかかわってくるだろうか。本演習を通してこれらの問題について理解を深めてほ
しい。
[授業計画と内容]
基本的に一回の授業でテキスト10ページ程度を読み、それについてディスカッションする形です
すめる。学生は一人ないし複数で一回の発表を担当する(担当者は事前に決めておく)。
まだ完全に決定してはいないが、以下のような論文を読む予定にしている。
Machamer, Darden, Craver “thinking about mechanism”
Craver “when mechanistic models explain”
Glennan “mechanisms and the nature of causation”
Skipper and Millstein “thinking about evolutionary mechanisms”
Wright and Bechtel “mechanisms and psychological explanation”
Moss “is the philosophy of mechanism philosophy enough?”
[履修要件]
特になし
[成績評価の方法・基準]
発表の担当と期末のレポート
[教科書]
授業中に指示する
[参考書等]
(参考書)
授業中に紹介する
(その他(授業外学習の指示・オフィスアワー等))
水曜 15:00 -16:30の時間をオフィスアワーとする予定。
※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。
32
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授業科目名 科学哲学科学史(演習)
担当者氏名 文学研究科 准教授 伊勢田 哲治
<英訳> Philosophy and History of Science (Seminars)
配当学年 2回生以上
題目
単位数 2
開講期 後期
曜時限 水3
授業形態 演習
物理学の哲学前史
[授業の概要・目的]
この演習では、ロベルト・トレッティの『物理学の哲学』を読みながら、現在の物理学の哲学につ
ながるさまざまな考え方がどのように形成されてきたかを学んでいく。今回の授業では冒頭から1
9世紀ごろまで読み進めることを想定している。
[授業計画と内容]
授業は基本的に一回の授業でテキスト15ページ程度を読み、それについてディスカッションする
形ですすめる。学生は一人ないし複数で一回の発表を担当する (担当者は事前に決めておく)。テ
キストの章立てでいえば以下の各章を今回カバーする。
1 17世紀における自然哲学の変容
2 ニュートン (含解析力学)
3 カント 4 豊かな19世紀(非ユークリッド幾何学、場、熱とチャンス)
[履修要件]
特になし
[成績評価の方法・基準]
発表の担当と期末のレポート
[教科書]
Roberto Tretti 『The Philosophy of Physics』(Cambridge University Press)
[参考書等]
(参考書)
授業中に紹介する
(その他(授業外学習の指示・オフィスアワー等))
水曜 15:00 -16:30の時間をオフィスアワーとする予定。
※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。
33
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授業科目名 科学哲学科学史(卒論演習)
文学研究科 教授
伊藤 和行
担当者氏名
<英訳> Philosophy and History of Science (Seminars)
文学研究科 准教授 伊勢田 哲治
配当学年 4回生のみ
題目
単位数 4
開講期 通年
曜時限 金4
授業形態 卒論演習
科学哲学科学史セミナー
[授業の概要・目的]
発表演習。四回生必修。卒論作成に向けて、卒論のプランや途中経過などの研究発表をしてもらい
ます。
[授業計画と内容]
欠席が多い学生には、発表しただけでは単位を与えないことがあるので注意してください。
[履修要件]
特になし
[成績評価の方法・基準]
出席と発表による
[教科書]
使用しない
[参考書等]
(参考書)
なし
(その他(授業外学習の指示・オフィスアワー等))
なし
※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。
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〈情報・史料学専修〉
授業科目名 情報・史料学(特殊講義)
担当者氏名 文学研究科 教授
<英訳> Humanistic Informatics (Special Lectures)
配当学年 3回生以上
題目
単位数 2
開講期 前期
曜時限 月5
林 晋
授業形態 特殊講義
形式と内容の思想史
[授業の概要・目的]
社会学におけるマックス・ウェーバーの形式合理性と実質合理性,数学基礎論におけるダーフィッ
ト・ヒルベルトの形式的数学と実質的数学(有限の立場),この二つは,ほぼ同世代のドイツの思
想家により提示された社会科学思想と数学思想の対立項である.一見無関連の,この二つの思想を
「近代性の思想史」の二つの顕れとして関連付ける.この二つを中心とするが,数学史家 J. Gray
のモダニズムとしての現代数学という視点(芸術のモダニズムと現代数学)や,同時代のドイツ語
圏における哲学における形式と実質の問題(マックス・シェーラー倫理学)などにも言及する.昨
年度は、数学の部分に時間を取られたが、今年度は、その部分は、必要最小限度にとどめウェーバ
ー、シェーラーにおける形式と実質の問題をメインテーマとする。
[授業計画と内容]
次のテーマについて,それぞれ1−3回講義する.
1.問題意識の発端:クルト・ゲーデルの歴史観
2.社会学における形式と実質:ウェーバーの合理性の分類と官僚制理論
3.数学における形式と内容:ヒルベルトの人工数学計画と内容的数学
4.ウェーバーの背景:新カント派の哲学
5.ヒルベルトと新カント派?:ミッシングリンクを求めて
6.数学史家ジェレミー・グレイのモダニズム数学論
7.シェーラーの実質的倫理学
8.ドイツ語圏の教育における形式と実質
毎回最後の5分程度に質問票を書いてもらう時間をとる.次回に,それの主なものに答える.
[履修要件]
特になし
[成績評価の方法・基準]
小レポートを数回出題し,それにより採点する.
[教科書]
使用しない
[参考書等]
(参考書)
この講義の一部の一般向けに解説である.林晋「ゲーデルと数学の近代」(仮題),岩波新書,を
執筆している.これが易しい参考書となるだろう.希望者には,出版前でも試読用原稿を渡す.
(その他(授業外学習の指示・オフィスアワー等))
※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。
35
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授業科目名 情報・史料学(特殊講義)
担当者氏名 文学研究科 教授
<英訳> Humanistic Informatics (Special Lectures)
配当学年 3回生以上
題目
単位数 2
開講期 後期
曜時限 水5
林 晋
授業形態 特殊講義
危機の時代の思想家たち:シェーラー、ハイデガー、田辺元、そして、カルナップ
[授業の概要・目的]
田辺元は、彼の主要思想「種の論理」を生む直前、当時、新カント派の強い影響力から脱しようと
していたドイツ思想界の動向を、マックス・シェーラーとマルティン・ハイデガーの哲学を対比さ
せることにより描き出した。そして、この理解が「種の論理」誕生に大きな影響を与える。田辺が
対比した二人は双方とも生の哲学に属する思想家ながら、その対比は、米国のカント学者、マイケ
ル・フリードマンが指摘した所謂大陸哲学の実存主義と、英米哲学の分析哲学に、新カント派とい
う巨大な思想家集団が分裂していく歴史のダイナミズムと同じメカニズムを内包している。そして
我が国が生んだユニークな思想家田辺元は、この二つの離れようとする流れを、自らの中で統一す
るという、無謀ともいえる試みを遂行するが、それが種の論理だったのである。
この講義では思想史の手法により、およそ1世紀前の危機の時代に独・日の思想界に起きた革新
と分裂の歴史的意味と、現代の思想状況への影響を分析する。また、ハーバードの政治思想史家ク
ロッペンバーグの史観に基づき、シェーラーがドイツに紹介したといわれる米国プラグマティズム
との対比も試みる。
[授業計画と内容]
次の項目を、それぞれ 1-2回講義する。
A. 導入部
A1. 現代の思想状況:大陸哲学 v.s. 英米哲学
A2. マイケル・フリードマン史観
A3.1世紀前のドイツ、日本の思想状況
A4. 登場人物たちの概観:シェーラー、ハイデガー、田辺元、カルナップ、そして、その他の思想
家たち
B. 革新と分裂
B1. マイケル・フリードマン史観再論:ダボス討論におけるハイデガー、カッシーラー、カルナッ
プ
B2. マルティン・ハイデガー v.s. ルドルフ・カルナップ
B3. 田辺元の "シェーラー v.s. ハイデガー論"
B4.シェーラーが行おうとしたこと
B5. ハイデガーが行ったこと
B6. カルナップが行ったこと
B7. 田辺元が行ったこと
B8. 大西洋の彼方で:米国プラグマティズム v.s. 新カント派とその末裔
C. 現代へ
C1. 現代への道筋:分裂と忘れられた過去
C2. フリードマンの「再統合」は可能か?
毎回最後の5分程度に質問票を書いてもらう時間をとる.次回に,それの主なものに答える.
情報・史料学(特殊講義)(2)へ続く↓↓↓
36
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情報・史料学(特殊講義)(2)
[履修要件]
特になし
[成績評価の方法・基準]
数回の小レポートを実施し、それにより採点する。
[教科書]
使用しない
[参考書等]
(参考書)
授業中に紹介する
(その他(授業外学習の指示・オフィスアワー等))
KULASIS以外に講義用のサイトを開設し、講義資料、参考文献などを掲示する。そのサイトのUR
Lは最初の講義の際に伝える。
※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。
37
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授業科目名 情報・史料学(特殊講義)
担当者氏名 高等教育研究開発推進センター 教授
<英訳> Humanistic Informatics (Special Lectures)
配当学年 3回生以上
題目
単位数 2
開講期 前期
曜時限 火3
吉田 純
授業形態 特殊講義
情報ネットワーク社会論
[授業の概要・目的]
ハーバーマス、ギデンズ、ベックらの社会理論を基本的な枠組として、インターネット空間を中心
とした情報ネットワーク社会の諸問題について考察する。
[授業計画と内容]
以下の順序で、各項目について1∼3回の講義をおこなう。
1 情報ネットワーク社会への視点
2 日本社会/アメリカ社会における情報化
3 CMC (Computer Mediated Communication) 空間の展開
4 生活世界のリアリティの再編成
5 再帰的近代化としての情報化
6 監視社会論
7 リスク社会論
8 社会空間の再編成
9 親密圏・公共圏の再編成
[履修要件]
社会学関係の全学共通科目または学部での概論科目を履修していることが望ましい
[成績評価の方法・基準]
中間・期末の2回のレポートによる(配点は中間30点・期末70点とする)
[教科書]
使用しない
プリントを配布する
[参考書等]
(参考書)
授業中に紹介する
(関連URL)
https://socio.k.kyoto-u.ac.jp/sis(授業専用サイトで、資料配付、レポート提出、質問受付、その他の各
種連絡をおこなう(ログインパスワードは初回の授業で通知する))
(その他(授業外学習の指示・オフィスアワー等))
※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。
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授業科目名 情報・史料学(特殊講義)
担当者氏名 京都産業大学 経済学部 教授 小田 宗兵衛
<英訳> Humanistic Informatics (Special Lectures)
配当学年 3回生以上
題目
単位数 2
開講期 前期
曜時限 金4
授業形態 特殊講義
社会科学における実験
[授業の概要・目的]
本講義は,実験経済学の体験的入門講座である.
講義の目標は,(1) 経済実験の体験と分析を通じて経済学の思考と方法について基礎的理解を得る こ
とと,(2) 経済学に限らず人文社会科学における新たな実験研究の可能性を考察することである.
(1) 経済は多くの意思決定主体からなる体系であり,実験経済学は,各主体の意思決定と体系全体 の挙
動を調べるために,ゲーム(経済実験)を作って人間にプレイさせ,結果を経済理論に照らし て分析す
る。 本講義の受講者は,経済実験に被験者として参加するとともに,実験者として実験結果の分析に
当 る. これによって,経済を二重に---体系内の個々の意思決定者の視点からと体系外の全体の観察者
の視 点から---理解することを目指す. さらにこの過程で,受講者は,ミクロ経済学とゲーム理論の基礎
的知識と基本的方法を習得すると ともに,概念の観察可能性,理論の反証可能性,主体の計算能力,意思
決定における自己言及や体 系からの脱出など,経済学をめぐる様々な方法論的考察を深めることが
期待される.
(2) 経済実験は,人間の意思決定と人間を要素とする体系の挙動を知るための有力な方法であり, 他の
分野の研究にも応用可能である.
これについて担当者の展望を述べる. 具体的には,人間だけでなく計算機エージェントを意思決定者
とする実験,自然な環境での実験室 外実験,意思決定時の脳活動の観測に基づく神経経済学などに言
及するとともに,人文社会科学に おける新たな実験研究の可能性として,英語圏で盛んになりつつあ
る哲学実験を経済実験にする担 当者の試みを述べる.
[授業計画と内容]
6月まで.
毎回まず経済実験を行い,必要な理論を導入して結果を分析する. これによって受講者は,体験的に経
済学を学べるだろう. 特にゲーム理論の実験は体験的速習講座となるように組織されるので,受講者
は,ゲーム理論の基 礎的概念と基本的方法を実感をもって習得できるだろう. さらに,理論だけでなく
実験による検証を意識して勉強を進めることで,受講者は,論理実証主義 や行動主義心理学と経済学
との関連などについて具体例とともに理解するとともに,ゲーム理論と 経済実験を各自の研究への
応用の可能性を見つけられるだろう.
7月. 受講者の希望に応じて,話題を選んで講義・実験・演習(参加者からの発表と議論)をする.
[履修要件]
受講者の多くは経済学を専門としない諸君であろうから,経済学の知識を前提にしない.
経済あるいは経済学に興味のある人も,自分の専門や興味から遠いと感じる人も歓迎する.
自分の専門から離れたことを楽しむつもりで参加してもらえばよい.
経済実験をするためには,ある程度の人数が必要なので,気楽に受講してほしい.
もちろん熱心に勉強したいという受講者には,京都産業大学の経済実験室での実験の便宜を含め,
支援をする.
情報・史料学(特殊講義)(2)へ続く↓↓↓
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情報・史料学(特殊講義)(2)
[成績評価の方法・基準]
レポートのできに応じて評価する予定。
[教科書]
使用しない
参考文献については、授業中に指示する。
[参考書等]
(参考書)
授業中に紹介する
(その他(授業外学習の指示・オフィスアワー等))
経済実験に興味のある受講生には、京都産業大学の経済実験室での実験の便宜をはかります。(受
講すべきかどうかも含めて)相談があれば,気楽に[email protected]にメイルを送ってください。
※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。
※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。
40
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授業科目名 情報・史料学(特殊講義)
担当者氏名 関西大学 総合情報学部 教授 喜多 千草
<英訳> Humanistic Informatics (Special Lectures)
配当学年 3回生以上
題目
単位数 2
開講期 後期
曜時限 木3
授業形態 特殊講義
「知識の循環・共有」について考える
[授業の概要・目的]
この講義では、コンピューティングに関わる歴史において、知識の循環・共有がどのようにおこ
なわれてきたかについて考察する。
具体的には、ユーザコミュニティや、コンピューティングの技術に関する知的所有権をめぐる諸
問題等を採り上げる。これにより、受講生はコンピューティング史のアプローチを学び、過去の経
緯・帰結が現在のありようにどのように影響してきたかについて理解を深めることになるだろう。
[授業計画と内容]
授業は基本的には歴史学的方法論で進めるが、必要に応じて、科学技術社会論の論点についても言
及する。
授業概要(各項目について1∼3回程度の授業を行う)
●オリエンテーション
●ライブラリの構築とユーザグループの誕生
●ハードウェア設計に関する知識の循環
●ソフトウェアと知的財産権
●インターネットと互助的コミュニティ
●CGM(Consumer Generated Media)の台頭
●まとめ
[履修要件]
特になし
[成績評価の方法・基準]
平常点による(授業の予習課題の加算点[60点]と学期末のレポート[40点])。
[教科書]
適宜、授業内にプリント配布、およびウェブサイトに資料をアップロードなどする。
[参考書等]
(参考書)
授業中に紹介する
(その他(授業外学習の指示・オフィスアワー等))
詳しくは授業用ウェブサイトから指示する。
※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。
41
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授業科目名 情報・史料学(特殊講義)
担当者氏名 情報学研究科 教授
<英訳> Humanistic Informatics (Special Lectures)
配当学年 3回生以上
題目
単位数 2
開講期 後期
曜時限 火3
奥乃 博
授業形態 特殊講義
アルゴリズムとデータ構造入門
[授業の概要・目的]
プログラムはデータ構造とアルゴリズムから構成される.本講義では,プログラミングについてコ
ンピュータサイエンスの立場から論じる. プログラミング言語 Schemeによりプログラミングの基本
概念について学ぶとともに、実際にプログラミングを経験する.
[授業計画と内容]
教科書第2章まですべての練習問題も含めて理解することを目指す. http://winnie.kuis.kyoto-u.ac.jp/~
okuno/Lecture/ 参照.また,次の項目を講義する.
(A) 教科書1章 手続きによる抽象化
(B) 教科書2章 データによる抽象化
(C) ソーティング(整列)アルゴリズム
・ 整列アルゴリズムの設計と解析
・ 挿入ソート・選択ソート・シェルソート
・ クイックソートとピボットの選択法
・ ヒープソート・・ マージソート
・ 辞書式順序・バケットソート・基数ソート
[履修要件]
学術情報メディアセンターで,演習する意欲があること.
タイプができ,タイプミスを発見する能力があれば,十分に授業にはついて行くことができます.
[成績評価の方法・基準]
試験70点,レポート30点(随意課題提出者は+α).中間試験を行うことがある.いずれも一
切持ち込みはできない.レポートの必修課題は毎週の宿題,および,図形言語である.
[教科書]
ジェラルド・サスマン他著(和田英一訳) 『計算機プログラムの構造と解釈』(ピアソン・エデュ
ケーション)ISBN:489471163X
Gerald Sussman et al 『Structure and Interpretation of Computer Programs 』(MIT Press)ISBN:
0262510871(http://mitpress.mit.edu/sicp/ に無料本があります)
英語の教科書は Web で公開されています.
教科書としては訳本より原著 "Structure and Interpretation of Computer Programs" (MIT Press) を薦めま
す. 本講義では教科書の前半の話題を取り上げ、後半は「プログラミング言語」(五十嵐教授担当,
前期)で取り上げます。
情報・史料学(特殊講義)(2)へ続く↓↓↓
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情報・史料学(特殊講義)(2)
[参考書等]
(参考書)
なし
(関連URL)
http://winnie.kuis.kyoto-u.ac.jp/members/okuno/Lecture/13/IntroAlgDs/(平成25年度の本講義のHP)
http://winnie.kuis.kyoto-u.ac.jp/members/okuno/Lecture/(担当者の講義資料全体のHP(過去の情報あり)
)
http://mitpress.mit.edu/sicp/(オンライン版教科書(無料))
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/0262510871/photoinfo-22(英語版教科書)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/489471163X/photoinfo-22(日本語訳の教科書)
(その他(授業外学習の指示・オフィスアワー等))
宿題を必ず行ってください.実力が付くことは間違いありません.
面談が必要な場合にはメイルで予約をお願いします.
※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。
43
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授業科目名 情報・史料学(特殊講義)
担当者氏名 龍谷大学 理工学部 教授 岡田 至弘
<英訳> Humanistic Informatics (Special Lectures)
配当学年 3回生以上
題目
単位数 2
開講期 後期
曜時限 火5
授業形態 特殊講義
文化資源デジタルアーカイブ
[授業の概要・目的]
デジタルアーカイブを活用した文化資料・史料解析方法を論じる。シルクロード文化資料(唐代の
敦煌文書、トルファン文書)および、元・明代のアジア古地図アーカイブ、現代の文化資料として
黒澤明デジタルアーカイブを用いて、新たな資料・史料解析の実際を学ぶ。ここから現在のデジタ
ルアーカイブの機能とデジタルアーカイブシステムの限界を考察し、文化資料・史料研究に必要と
されるデジタルアーカイブの新たな機能・方法を見出していくことを目的とする。
[授業計画と内容]
1:オリエンテーション=デジタルアーカイブ実例による講義目的の説明
2:シルクロード資料DBに基づく漢文文書解析からの文化伝播
3:文化伝播を課題としてのワークショップ
4:古地図アーカイブ実例による空間アーカイブ構成
5:黒澤明デジタルアーカイブによるクロスメディアアーカイブ
6:デジタルアーカイブとミュージアム連携の紹介
7:デジタルアーカイブ活用課題としてグループに分かれて取り組む
8:グループ発表
9:まとめ
[履修要件]
知識があるに越したことはないが,積極的に発言し,考える態度が欲しい
[成績評価の方法・基準]
基本的にレポートの内容による。ごく常識的に、主張の独自性、有用性、説得性を評価する
[教科書]
使用しない
[参考書等]
(参考書)
授業中に紹介する
(関連URL)
http://www.afc.ryukoku.ac.jp/(デジタルアーカイブ研究 一例)
http://idp.bl.uk/(大英図書館IDPデジタルアーカイブ)
(その他(授業外学習の指示・オフィスアワー等))
特になし
※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。
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授業科目名 情報・史料学(特殊講義)
大谷 卓史
担当者氏名 吉備国際大学 国際環境経営学部 准教授
<英訳> Humanistic Informatics (Special Lectures)
配当学年 3回生以上
題目
単位数 2
開講期 前期集中 曜時限 集中講義
授業形態 特殊講義
メディアの現在史
[授業の概要・目的]
本講義は、現代におけるメディアと私たち人間とのかかわりを情報倫理学・科学技術史の知見を踏
まえて考察することを目的とする。受講することで、情報倫理学の基本的問題意識やアプローチに
ついて理解し、情報倫理学および科学技術史の知見を踏まえて現代のメディアと私たちのかかわり
について説明ができるようになる。
[授業計画と内容]
授業概要(各項目について1∼3回程度の授業を行う)
1.情報倫理学とは何か
2.知識・情報生産と著作権、オーサーシップ
3.情報セキュリティとクラッキング
4.災害時の情報伝達
5.うわさと現実
6.情報の信頼性
7.プライバシーの理解
8.匿名性をどう考えるか
[履修要件]
特になし
[成績評価の方法・基準]
平常点評価(授業内での発言、議論への参加)40%、レポート60%で評価する。
[教科書]
使用しない
[参考書等]
(参考書)
授業中に紹介する
月刊『みすず』での講義題目と同名の連載「メディアの現在史」および土屋俊監修・大谷卓史編『
情報倫理学入門』(アイケイ・コーポレーション、2012年)を読むと、講義の理解が深まると思う。
(その他(授業外学習の指示・オフィスアワー等))
※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。
45
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授業科目名 情報・史料学(演習)
<英訳> Humanistic Informatics (Seminars)
配当学年 3回生以上
題目
単位数 4
担当者氏名 文学研究科 教授
開講期 通年
曜時限 金2
林 晋
授業形態 演習
田辺元を読む
[授業の概要・目的]
手稿・日記などの一次資料を通して過去の偉大な思索者の思想を読み解く.読み解く対象は,哲学
者田辺元の種の論理が誕生した昭和9年の特殊講義「認識の形而上学」の講義準備ノートである.
これは田辺の特殊な筆跡のため没後50年間,田辺哲学の専門家にも読めなかった史料だが,本演習
を通して開発された「ITツールを利用する協同翻刻」の手法により,田辺哲学を理解していない学
部学生でも十分翻刻ができるようになっている.また,そのことにより従来の田辺哲学像,特に「
種の論理」の解釈が大きく変わりつつある.つまり,演習自体が最前線の研究なのである.この演
習の目的は,このような史料とITに基づく思想史研究の面白さを経験してもらい,その手法を身に
つけてもらうことであり,日本哲学史を専攻していなくても,史料研究に興味をもつすべての人に
役立つ演習となることを目指している.
[授業計画と内容]
まず史料の背景を説明する講義を行い,その準備のもとで演習を行う.史料読みの演習では, 史料
のオリジナルではなく,その電子画像を使かい,難解な崩し字を読むために,歴史史料研究用のツ
ール SMART-GS を使う.出席者の知識や能力に応じて,講義と演習の比重は変化する.史料2枚(
原稿用紙2枚)程度を,2名のチームで担当し,1チームが2,3週を担当することを計画しているが,
参加者の人数などで変化する.
[履修要件]
特になし
[成績評価の方法・基準]
担当箇所の報告資料と発表の様子で評価する.
[教科書]
使用しない
[参考書等]
(参考書)
情報・史料学(演習)(2)へ続く↓↓↓
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情報・史料学(演習)(2)
(関連URL)
http://sourceforge.jp/projects/smart-gs/(演習に使うITツールのページ)
http://kyoto-gakuha.info/(演習の成果が公開されるデジタル・アーカイブ)
http://www.shayashi.jp/xoopsMain/html/modules/wordpress/index.php?p=234(本演習で過去に得られた成
果を紹介している岩波「思想」の記事)
(その他(授業外学習の指示・オフィスアワー等))
手稿分析などに史料分析用ソフトウェアSMART-GS http://sourceforge.jp/projects/smart-gs/ を多用する.
講義参加者用のノートPCを数台用意しているが,自習などを考慮し自分のPCを持ってくるとよ
い.データなどは,外付けハードディスクに入れて貸与する.
この演習の成果は,京都学派アーカイブ http://kyoto-gakuha.info を通して広く京都学派の研究者に
公開されている.学問の最前線に貢献する楽しさを味わって欲しい.
※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。
47
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授業科目名 情報・史料学(演習)
<英訳> Humanistic Informatics (Seminars)
配当学年 3回生以上
題目
単位数 4
担当者氏名 文学研究科 教授
開講期 通年
曜時限 金3
林 晋
授業形態 演習
歴史社会学的に読む
[授業の概要・目的]
現代の状況を歴史社会学の方法で読む方法を演習を通して学ぶ。
歴史社会学は、現在を、現在の状況だけで理解せず、その由来・来歴も考慮に入れて理解する。自
然科学や自然科学的社会科学が注目する対象とは異なり、我々が現実社会の中で経験するイベント
の多くは時空を超える普遍的法則だけでは説明できない。その背景に、社会というコンテキストと、
当時に歴史・文化というコンテキストがあり、我々が棲む「その歴史」は唯一のものだからである。
たとえば現代のIT(情報技術)や情報社会の思想・現象でさえ、歴史的コンテキストを探れば、そ
のルーツが哲学、経済、政治、数学・自然科学、心理学などに見いだされ、たとえば、アダム・ス
ミスの「国富論」の分業思想のチャールズ・バベッジへの影響のように、ルーツを数世紀も遡れる
場合さえ珍しくない。
現代を理解するには、この様な視点が欠かせない。その視点・手法を学ぶのが、この演習の目的で
ある。
[授業計画と内容]
演習は、「本読みモード」と「発表モード」に2分され、受講者の人数と種類にもよるば、「本読
みモード」が主になる。本読みモードは、基本的に購読であり、本を一つ決め、また、毎回担当者
を決め、報告資料を作成・提出して、それをもとに報告してもらい、参加者全員で議論を行う。 読
む本は、演習中に相談して決めるが、今年度の最初の本は Michael Friedman の A Parting of the
Ways: Carnap, Cassirer, and Heidegger (2000) である。これにより、現代の大陸哲学(実存主義の後裔)
と英米哲学(論理実証主義の後裔)の双方を、その成立時期にさかのぼることにより、相対化・客
観化できることを学ぶ。この書籍の後に読むものは、相談の上で決めるが、この書籍の影響下で書
かれた諸著作や、あるいは、この書籍の対象の一つである Carnap, Heidegger の「論争」の原典など
も候補である。
また、「発表モード」では、発表者を決めて自身の研究を発表してもらい、全員で、それについて
の議論を行う。情報・史料学専修のメンバーは、これを一年度に最低一度は行うことを必須とする。
[履修要件]
特になし
[成績評価の方法・基準]
平常点.特に発表や議論の内容・仕方により採点する.
情報・史料学(演習)(2)へ続く↓↓↓
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情報・史料学(演習)(2)
[教科書]
上に書いたように、最初は A Parting of Ways。その後は相談の上で決める。
[参考書等]
(参考書)
授業中に紹介する
(その他(授業外学習の指示・オフィスアワー等))
※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。
49
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授業科目名 情報・史料学(卒論演習)
<英訳> Humanistic Informatics (Seminars)
配当学年 4回生のみ
題目
単位数 4
担当者氏名 文学研究科 教授
開講期 通年
曜時限 火1
林 晋
授業形態 卒論演習
卒論演習
[授業の概要・目的]
卒業論文執筆を目的とする研究についての演習を行う.卒業論文提出予定の4回生は必ず履修しな
くてはならない.
[授業計画と内容]
卒業論文執筆を目的とする研究を指導教員の下で行う演習である.演習の内容は,当初は研究の方
向の妥当性,研究の方針(計画),そして,研究の方法などの指導となる.最初の時期は,これら
の相談や,調査・研究結果の報告が演習の主な内容となる.通常の演習では,報告は断片的・部分
的なものとなる.しかし,前期の終わりか後期の最初までの時期を目処の中間報告会を開催するの
で,その際には,論文執筆の最終段階に向けて,まとまった内容の報告を行わねばならない.また
受講生各自の研究の進捗状況などを個別に考慮して,11から12月を目処に,何度か中間報告会の形
式の包括的報告を行うように指示する.
[履修要件]
卒業の見込みがあること.
[成績評価の方法・基準]
途中経過の発表等で評価する.
[教科書]
使用しない
[参考書等]
(参考書)
なし
(その他(授業外学習の指示・オフィスアワー等))
卒業論文提出予定の4回生は必ず履修しなくてはならない.卒業論文だけでなく,この演習にも合
格しないと卒業ができないので注意すること.
※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。
50
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〈二十世紀学専修〉
授業科目名 二十世紀学(特殊講義)
担当者氏名 文学研究科 准教授 小野澤 透
<英訳> Twentieth Century Studies (Special Lectures)
配当学年 3回生以上
題目
単位数 4
開講期 通年
曜時限 月3
授業形態 特殊講義
冷戦とアメリカ外交
[授業の概要・目的]
アメリカ外交文書の具体的な分析に即して,冷戦史の諸問題を考察することにより,アメリカ外交
史研究の学説史や方法論を修得する。
[授業計画と内容]
冷戦を歴史的に理解しようとするとき,それを米ソ対立を基調とする国際政治の枠組みと捉えるだ
けでは不十分である。冷戦とは,米ソ間の対立・競争の契機と,東西それぞれの陣営内における超
大国を頂点とする政治的・経済的・軍事的統合およびシステムを創造・維持・改変しようとする契
機が,国際政治のみならず,多くの国々の政治・経済・社会のあり方をも大きく規定する世界秩序
の枠組みであった。
以上のような問題意識に立ち,本年度は,昨年度に引き続き,1950年代における,米・中東関係に
かかわる諸問題を検討する。おおまかな内容は以下のとおり。
1.アメリカと中東(概観)
2.英国の帝国的秩序とアメリカ
3.地域的秩序構想の形成(1950-52)
4.地域的秩序の追求(1953-1957)
5.西側陣営統合政策の挫折(1957-1958)
6.新たな地域的政策の枠組み(1958-1963)
[履修要件]
特になし
[成績評価の方法・基準]
学年末のレポート
[教科書]
使用しない
[参考書等]
(参考書)
五十嵐武士編 『アメリカ外交と21世紀の世界』(昭和堂)ISBN:4-8122-0623-5
(その他(授業外学習の指示・オフィスアワー等))
特になし
※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。
51
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授業科目名 二十世紀学(特殊講義)
担当者氏名 人間・環境学研究科 教授
<英訳> Twentieth Century Studies (Special Lectures)
配当学年 3回生以上
題目
単位数 4
開講期 通年
曜時限 水4
HAYASHI,Brian
授業形態 特殊講義
アメリカ社会・文化史
[授業の概要・目的]
The aim of this course for the spring semester is to provide you with a background into the social, cultural,
and political history of the United States, focusing on the society that emerged from its Third World-like
condition to becoming a global power on the world stage by 1920.
[授業計画と内容]
To explain why the United States of America became a world power while at the same time transforming
itself into a nation with many “subnations,” requires that we look at not only its political and economic
roots, but its cultural and social dimensions as well. By “cultural” and “social,” I mean not the great
literary writers but how average Americans understood the world they lived in through the lens of class,
gender, “race,” religion, and region. While the lectures are in English, lectures outlines, multimedia
presentations, and other visual aids are part of this course to help you understand the contents.
The course format is different from previous courses I have taught here. In both spring and fall semesters,
subjects will be thematic rather than chronological. We will cover a large span of time with each theme, from
its beginnings to the present. Also, students should note that I usually add new materials to the lectures and
this year in particular, we will cover some “hot” topics like war and intelligence. The topics are generally
divided into two broad categories―the “hard” or politico-economic type of subjects for the spring
semester and the “soft” or cultural type of subjects in the fall semester. Each class period will begin with
the readings. I will collect the reading summaries and ask you questions. I expect you will thoughtfully
participate (in English or Japanese) in these discussions, especially as we begin usually with a world/
comparative view of the particular topic we are covering. As the need arises (and it usually does), I will have
lectures on the topic prepared beforehand, though I hope not to lecture as much this year as I have in the past,
to encourage you to participate verbally in the discussion. Lecture outlines will be passed out.
[履修要件]
特になし
[成績評価の方法・基準]
For Bungakubu undergraduates, your grade is based on one paper, about 4-10 pages in length (in Japanese or
English), on the topic of your choice due at the end of the spring semester (we will do the same for the fall
semester), an oral presentation (“Meeting of the Minds”), and weekly short written summaries of the
readings (to be assigned for each week). For Bungakubu graduate students, you also must turn in one paper
per semester, about 6-12 pages in length, on the topic of your choice, due at the end of the spring and fall
semesters, respectively. In addition to class discussions, we will do a “Meeting of the Minds” oral
presentation on an appropriate historical character assigned to you. For SoJin students, the course
requirements and grading are the same as for the Bungakubu undergraduate students, except that you are on a
one-semester basis. As for your “Meeting of the Minds” oral presentation, you will choose (or be assigned)
a given character to “play” in the discussion in which you are, consistent with your character, are to
present your own views of a given topic (to be announced later). Hence, your grade is based on the short,
weekly summaries of the readings, your semester-end report, participation in the “Meeting of the Minds,”
and participation in class discussions.
二十世紀学(特殊講義)(2)へ続く↓↓↓
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二十世紀学(特殊講義)(2)
[教科書]
The textbook for this course are the off-prints (プリント) located in the 現代文化学系共同研究室Room
819 of the 文学部新館. You should copy and return all items to the box. Please note many of the readings are
new and have not been used before for this course.
[参考書等]
(参考書)
Mary Beth Norton 『A People and a Nation』(Houghton Mifflin)
紀平英作 『アメリカ史』(山川出版社)
(その他(授業外学習の指示・オフィスアワー等))
Fridays, 15:00-16:50 at F 407 (吉田南4号館)Tel.: 753-6623
※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。
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授業科目名 二十世紀学(特殊講義)
担当者氏名 人文科学研究所 准教授 石川 禎浩
<英訳> Twentieth Century Studies (Special Lectures)
配当学年 3回生以上
題目
単位数 4
開講期 通年
曜時限 月2
授業形態 特殊講義
中国革命史・中国共産党史の諸問題
[授業の概要・目的]
中国革命史をもって中国近現代史に代えるような歴史観は、すでにそれ自体が過去の遺物になっ
ている。しかし、だからといって、中国革命や中国共産党の歩みが歴史的分析の対象から除かれる
ということはあり得ない。本授業においては、昨年度に引き続き、なお未解明の史実の多い中国革
命史や中国共産党史の重要問題を、歴史学的手法により再検討する。そのさい、第一次資料を重視
し、歴史の現場に立ち返ることを重視するのもさることながら、革命叙述や歴史の通説が如何にし
て形成されてきたのか、という点にも充分な検討を加える。
[授業計画と内容]
以下のような課題について、1課題あたり3-4週の授業をする予定である。
1.中国共産党の農村根拠地における活動
2.延安整風運動と毛沢東の権力掌握、そして歴史叙述の書き換え
3.中国共産党における歴史文献・政治文献の編纂
4.政治と文学のせめぎ合い(小説『劉志丹』事件を例に)
5.「建国以来の党の若干の歴史問題についての決議」の問題点
[履修要件]
特になし
[成績評価の方法・基準]
年度末のレポート
[教科書]
関連資料・プリントを授業にあわせて適宜配布する。
[参考書等]
(参考書)
授業中に紹介する
(その他(授業外学習の指示・オフィスアワー等))
※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。
54
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授業科目名 二十世紀学(特殊講義)
担当者氏名 人間・環境学研究科 教授
<英訳> Twentieth Century Studies (Special Lectures)
配当学年 3回生以上
題目
単位数 2
開講期 前期
曜時限 水4
須田 千里
授業形態 特殊講義
森鴎外の歴史小説
[授業の概要・目的]
森鴎外の歴史小説を読むことを通じて、鴎外の文学、歴史小説に関する理解を深めるのが目的で
ある。
鴎外は、明治天皇の死後、乃木将軍の殉死を受けて、歴史小説を書き始めた。本講義では、その
代表的な作品を選んで材源との比較を行いながら、鴎外作品の主題を考察する。
[授業計画と内容]
下記の内容について講義を行う予定。順番は状況によって前後することがある。
1,鴎外の経歴、歴史小説執筆の背景
2,「山椒大夫」
3,「ぢいさんばあさん」
4,「高瀬舟」
5,「寒山拾得」
6,「魚玄機」
など。
[履修要件]
特になし
[成績評価の方法・基準]
期末のレポートによる。
[教科書]
プリント配布。
[参考書等]
(参考書)
授業中に紹介する
(その他(授業外学習の指示・オフィスアワー等))
講義時間外に直接話したい人は、人環HPよりメールアドレスを検索し、メールすること。
※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。
55
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授業科目名 二十世紀学(特殊講義)
担当者氏名 人間・環境学研究科 教授
<英訳> Twentieth Century Studies (Special Lectures)
配当学年 3回生以上
題目
単位数 2
開講期 後期
曜時限 水4
須田 千里
授業形態 特殊講義
芥川龍之介の歴史小説
[授業の概要・目的]
芥川龍之介の歴史小説を読むことを通じて、芥川の文学、歴史小説に関する理解を深めるのが目
的である。
芥川は、鴎外の歴史小説に影響を受けつつ、しかし登場人物の内面を掘り下げた歴史小説を書い
ている。本講義では、その代表的な作品を選んで材源との比較を行いながら、芥川作品の主題を考
察する。
[授業計画と内容]
下記の内容について講義を行う予定。順番は状況によって前後することがある。
1,芥川龍之介の経歴、歴史小説執筆の背景
2,「邪宗門」
3,「奇遇」
4,「秋山図」
5,「開化の殺人」
6,「開化の良人」
など。
[履修要件]
特になし
[成績評価の方法・基準]
期末のレポートによる。
[教科書]
プリント配布。
[参考書等]
(参考書)
授業中に紹介する
(その他(授業外学習の指示・オフィスアワー等))
講義時間外に直接話したい人は、人環HPよりメールアドレスを検索し、メールすること。
※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。
56
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授業科目名 二十世紀学(特殊講義)
清水 康次
担当者氏名 大阪大学 大学院文学研究科 教授
<英訳> Twentieth Century Studies (Special Lectures)
配当学年 3回生以上
題目
単位数 2
開講期 前期
曜時限 金4
授業形態 特殊講義
志賀直哉の文学
[授業の概要・目的]
近代文学の1つの大きな峰ともいえる志賀直哉の文学について、作品をいくつか選んで精読しなが
ら、その特性と方法や主題について考えていきたい。また、志賀の作品には、複雑な成立過程をた
どって、原構想が大きく変化していく作品も少なくない。対象とする作品の成立過程を追うことで、
この作家の書く方法の実態に迫っていきたい。作品を読む上で、当時の時代性を見ておかなければ
ならない場合もあり、作品を読むために必要ないくつもの視点について触れておきたい。
[授業計画と内容]
以下のような課題について、それぞれ1∼3週の授業を行う。なお、状況に応じて、内容や順序は
変更することがある。
1.志賀直哉とその文学についての概観
2.「網走まで」の読み方
3.「剃刀」の読みと成立過程
4.「クローディアスの日記」という作品
5.「范の犯罪」を読む
6.「和解」の成立過程と構成
7.「暗夜行路」
[履修要件]
特になし
[成績評価の方法・基準]
平常点と期末のレポート
[教科書]
志賀直哉 『『清兵衛と瓢箪・網走まで』(新潮社・新潮文庫)
志賀直哉 『和解』(新潮社・新潮文庫)
志賀直哉 『暗夜行路』(新潮社・新潮文庫)(「暗夜行路」に関しては、新潮文庫でなくとも、そ
の全本文が読めれば良い。)
授業は教科書と配布するプリントを使って進める。
[参考書等]
(参考書)
授業中に紹介する
(その他(授業外学習の指示・オフィスアワー等))
※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。
57
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授業科目名 二十世紀学(特殊講義)
清水 康次
担当者氏名 大阪大学 大学院文学研究科 教授
<英訳> Twentieth Century Studies (Special Lectures)
配当学年 3回生以上
題目
単位数 2
開講期 後期
曜時限 金4
授業形態 特殊講義
雑誌『白樺』とその時代
[授業の概要・目的]
日本近代文学は、明治40年代には成熟と多産の時期を迎える。内発的な自己表現が本格的に始動
してくるとき、文学という営みは個人の書斎に閉ざされた営みではなく、西洋文化や美術・演劇や
社会という外部に対して開かれた営みとして存在していた。雑誌『白樺』は、明治末から大正にか
けて刊行された文芸同人雑誌であるとともに、西洋の近代美術を輸入・紹介した美術雑誌でもあり、
文学とそれを取り巻く外部との関わりを考えるには恰好の材料となる。『白樺』の創始期に着目し
て、当時、文学と美術がどのように影響し合っていたか、また、西洋から輸入されてくる新しい文
化を当時の若者たちがどのように受け止めたのかを見ていきたい。そのことを通して、文学と外部
との関わりを、文学研究の1つの視点として展開していきたい。
[授業計画と内容]
以下のような課題について、1課題あたり1∼3週の授業をする予定である。なお、状況に応じて、
課題の内容や順序は変更する。
1.『白樺』の活動についての概観
2.『白樺』に先行する文芸雑誌① 『明星』の動向
3.『白樺』に先行する文芸雑誌② 『スバル』『方寸』の活動
4.当時の文化状況と『白樺』の始動
5.『白樺』創始期の同人たちの状況
6.『白樺』創始期の西洋美術の紹介
7.武者小路実篤の位置
8.志賀直哉における美術の役割と変化
[履修要件]
特になし
[成績評価の方法・基準]
平常点と期末レポート
[教科書]
授業はプリントを配布して進める。
[参考書等]
(参考書)
授業中に紹介する
(その他(授業外学習の指示・オフィスアワー等))
※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。
58
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授業科目名 二十世紀学(特殊講義)
担当者氏名 同志社大学 法学部 教授 力久 昌幸
<英訳> Twentieth Century Studies (Special Lectures)
配当学年 3回生以上
題目
単位数 2
開講期 前期
曜時限 木4
授業形態 特殊講義
現代イギリス政治:歴代政権のリーダーシップに注目して
[授業の概要・目的]
この講義では,第二次世界大戦後から今日に至るまでのイギリスの歴代政権について,ヨーロッ
パ諸国との関係やEUに見られるような欧州統合への対応などに注目しながら,内政・外交のさま
ざまな側面から検討します。特に,戦後の衰退に歯止めをかけ,再び活力を取り戻すためにイギリ
スの歴代政権が実施したさまざまな改革について,首相の政治的リーダーシップのあり方に焦点を
あてて検討します。戦後のイギリスが直面した内外の課題,および,それに対処しようとする首相
のリーダーシップについて理解を深めてもらうことがこの授業の目的です。
[授業計画と内容]
以下のようなテーマに関して,1テーマあたり1∼2週の授業をする予定です。
1 イントロダクション:イギリス現代政治の基本枠組
2 戦後政治の開幕:アトリー労働党政権
3 帝国後のイギリス:チャーチル保守党政権
4 スエズ危機:イーデン保守党政権
5 豊かな社会:マクミラン/ダグラス=ヒューム保守党政権
6 現代化をめざして:ウィルソン労働党政権
7 U ターン:ヒース保守党政権
8 労働組合の時代:ウィルソン/キャラハン労働党政権
9 戦後コンセンサスの破壊:サッチャー保守党政権
10 新自由主義的改革の継続:メージャー保守党政権
11 「大統領型首相」とニュー・レイバー:ブレア/ブラウン労働党政権
12 連立の時代:キャメロン保守自民連立政権
[履修要件]
特になし
[成績評価の方法・基準]
学期末レポート評価(60%),平常点評価(40%)
平常点評価については,不定期(5∼6回程度)に行う小テストにもとづいて行います。なお,授業
に出席せず,学期末レポートを提出しただけでは単位取得は困難ですので,ご注意ください(平常
点評価が40%のため)。
二十世紀学(特殊講義)(2)へ続く↓↓↓
59
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二十世紀学(特殊講義)(2)
[教科書]
梅川正美・阪野智一・力久昌幸(編) 『イギリス現代政治史』(ミネルヴァ書房)ISBN:
9784623056477
[参考書等]
(参考書)
細谷雄一(編) 『イギリスとヨーロッパ : 孤立と統合の二百年』(勁草書房)ISBN:9784326351442
力久昌幸 『イギリスの選択』(木鐸社)ISBN:9784833222334
高安健将 『首相の権力』(創文社)ISBN:9784423710708
小堀眞裕 『ウェストミンスター・モデルの変容:日本政治の「英国化」を問い直す』(法律文化社)
ISBN:9784589034441
その他,適宜授業中に紹介します。
(その他(授業外学習の指示・オフィスアワー等))
※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。
60
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授業科目名 二十世紀学(特殊講義)
松田 利彦
担当者氏名 国際日本文化研究センター
研究部 准教授 <英訳> Twentieth Century Studies (Special Lectures)
配当学年 3回生以上
題目
単位数 2
開講期 後期
曜時限 月1
授業形態 特殊講義
日本の朝鮮植民地支配をめぐる論点と課題
[授業の概要・目的]
日本による大韓帝国の保護国化(1905年)から朝鮮植民地支配の終焉(1945年)までを主に政治史
的側面から講義する。予備知識を持たない受講者のために朝鮮近代史の基本的な流れについても概
説するが、主眼は、日本・韓国の研究者がこれまで個々の事実を踏まえてどのような歴史像を作り
上げようとしてきたか、について検討する点にある。朝鮮近代史への様々なアプローチを学ぶこと
で、日本と韓国(あるいは東アジア全体)のいわゆる歴史認識問題を含むこの時代への洞察を深め
て欲しい。
[授業計画と内容]
日露戦争期から日本敗戦・朝鮮解放までを4期に分け、各時期とも概説を行った後に以下のような
論点を取り上げる。1課題当たり1∼2週の授業をする予定である。
1 日露戦争後の朝鮮植民地化
1-1)韓国併合の背景と契機
2-2)韓国併合 合法/非合法論争
2 1910年代の「武断政治」
2-1)「陸軍の牙城」としての朝鮮
2-2)1910年代における植民地支配体制改革の胎動
3 1920年代の「文化政治」および1930年代初期
3-1)「文化政治」論
3-2)「植民地近代性」論
3-3)地域社会論
3-4)戦時体制への転換期
4 戦争と動員の時代
4-1)「総力戦」論と「植民地ファシズム」論
4-2)「親日派」問題
4-3)「帝国史」
4-4)日本の「脱植民地化」
[履修要件]
特になし
[成績評価の方法・基準]
出席点(3回程度の小テスト)と期末レポートの成績を総合的に評価する。
二十世紀学(特殊講義)(2)へ続く↓↓↓
61
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二十世紀学(特殊講義)(2)
[教科書]
使用しない
[参考書等]
(参考書)
授業中に紹介する
(関連URL)
http://www.nichibun.ac.jp/research/faculty/staff1/matsuda.html (担当教員の研究についてはこちらを見よ)
(その他(授業外学習の指示・オフィスアワー等))
※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。
62
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授業科目名 二十世紀学(特殊講義)
山内 昭人
担当者氏名 九州大学 大学院人文科学研究院 教授
<英訳> Twentieth Century Studies (Special Lectures)
配当学年 3回生以上
題目
単位数 2
開講期 前期集中 曜時限 集中講義
授業形態 特殊講義
私のインタナショナル史研究
[授業の概要・目的]
取り扱う時代は第一次世界大戦前夜から1920年代初めにかけてであり、戦争と平和、そして革命の
時代と言いうるその時代に、人々は社会主義とその運動に社会変革の可能性を求めていた。確かに
歴史的背景をもっていたインタナショナル(国際社会主義)の歴史研究に、私は40年以上にわたり
一貫して取り組んできている。
本講義において西欧、アメリカ、そして旧ソ連の文書館を中心とした現地史料渉猟にもとづき自
ら新史料を発見し、独自のアプローチと構想力でまとめてきたこれまでの研究成果のエセンスを紹
介しながら、インタナショナル史研究の意義を論じる。
グローバル化した今日、喧伝されているトランスナショナル・ヒストリーの「本家本元」の一つ
は、大文字のインタナショナル(社会主義インタナショナル)の歴史であったはずであり、その国
境や洋の東西を超えたインタナショナル史研究の理解と実践へのきっかけが得られることをめざす。
[授業計画と内容]
1 なぜ社会主義インタナショナルか
2 ツィンメルヴァルト運動
ツィンメルヴァルト運動とボリシェヴィキ
ツィンメルヴァルト運動とストックホルム会議
第3回ツィンメルヴァルト会議とその後
3 インタナショナル史研究の方法論的模索
伝統的労働運動史と社会史的・数量的アプローチとの接合−ロバート・ウィーラー
スターリニズム批判・インタナショナル・労働運動史−ジョルジュ・オープト
4 ボリシェヴィズムの文献史的アプローチ
「ボリシェヴィズム」という用語と「国際化したボリシェヴィズム」
ボリシェヴィキ文献とアメリカ
日本共産党創立前夜のボリシェヴィキ文献
5 リュトヘルスとインタナショナル史研究−片山潜・ボリシェヴィキ・アメリカレフトウィング
6 リュトヘルスとインタナショナル史研究(続)
在露英語を話す共産主義者グループと機関紙『コール』
ラトヴィヤ・ソヴェト政権と「世界革命」
7 コミンテルン・アムステルダム・サブビューローの基礎的研究
コミンテルン・パンアメリカン・エイジェンシーの基礎的研究
8 片山潜、在米日本人社会主義団と初期コミンテルン
片山潜、在露日本人共産主義者と初期コミンテルン
9 初期コミンテルンとアムステルダム・ニューヨーク・メキシコシティ
初期コミンテルンとシベリア・極東
10 在米ロシア人移民労働運動史研究
11 コミンテルン・パンアメリカン・エイジェンシーの総合的研究に向けて
(以上、1課題あたり1∼2回講義を予定)
二十世紀学(特殊講義)(2)へ続く↓↓↓
63
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二十世紀学(特殊講義)(2)
[履修要件]
特になし
[成績評価の方法・基準]
レポート
まず講義内容の理解度がはかられる。それだけではなく、同内容を踏まえて、ないし批判的に対
峙して、自らの歴史研究の実践にそれはどのように関わりうるのかを論じることが求められる。
[教科書]
使用しない
[参考書等]
(参考書)
山内昭人 『リュトヘルスとインタナショナル史研究−片山潜・ボリシェヴィキ・アメリカレフトウ
ィング』(ミネルヴァ書房)ISBN:4-623-02636-1
山内昭人 『初期コミンテルンと在外日本人社会主義者−越境するネットワーク−』(ミネルヴァ書
房)ISBN:978-4-623-05535-7
(その他(授業外学習の指示・オフィスアワー等))
※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。
64
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授業科目名 二十世紀学(特殊講義)
担当者氏名 関西大学 総合情報学部 教授 喜多 千草
<英訳> Twentieth Century Studies (Special Lectures)
配当学年 3回生以上
題目
単位数 2
開講期 後期
曜時限 木3
授業形態 特殊講義
「知識の循環・共有」について考える
[授業の概要・目的]
この講義では、コンピューティングに関わる歴史において、知識の循環・共有がどのようにおこ
なわれてきたかについて考察する。
具体的には、ユーザコミュニティや、コンピューティングの技術に関する知的所有権をめぐる諸
問題等を採り上げる。これにより、受講生はコンピューティング史のアプローチを学び、過去の経
緯・帰結が現在のありようにどのように影響してきたかについて理解を深めることになるだろう。
[授業計画と内容]
授業は基本的には歴史学的方法論で進めるが、必要に応じて、科学技術社会論の論点についても言
及する。
授業概要(各項目について1∼3回程度の授業を行う)
●オリエンテーション
●ライブラリの構築とユーザグループの誕生
●ハードウェア設計に関する知識の循環
●ソフトウェアと知的財産権
●インターネットと互助的コミュニティ
●CGM(Consumer Generated Media)の台頭
●まとめ
[履修要件]
特になし
[成績評価の方法・基準]
平常点による(授業の予習課題の加算点[60点]と学期末のレポート[40点])。
[教科書]
適宜、授業内にプリント配布、およびウェブサイトに資料をアップロードなどする。
[参考書等]
(参考書)
授業中に紹介する
(その他(授業外学習の指示・オフィスアワー等))
詳しくは授業用ウェブサイトから指示する。
※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。
65
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授業科目名 二十世紀学(特殊講義)
担当者氏名 人文科学研究所 准教授 小関 隆
<英訳> Twentieth Century Studies (Special Lectures)
配当学年 3回生以上
題目
単位数 4
開講期 通年
曜時限 水4
授業形態 特殊講義
第一次世界大戦再考
[授業の概要・目的]
第一次世界大戦を扱う点では2008年以来の継続であるが、今年度はイギリス史やアイルランド史に
コンテクストを限定せず、大戦研究にあたって重要と思われる論点を幅広くピック・アップして、
「現代世界」の起点となったこの出来事を総合的に理解することを試みる。
[授業計画と内容]
以下のようなテーマについて、各々1∼4回程度の授業を行う予定である。
1. 「第三次バルカン戦争」からヨーロッパ戦争へ
2. ヨーロッパ戦争から世界戦争へ
3. 「戦争目的」
4. マンパワー動員システム
5. 休戦からパリ講和会議へ
6. 「戦後の戦争」
7. 「野蛮化」
8. 平和主義
9. 国際連盟
10. その他
[履修要件]
特になし
[成績評価の方法・基準]
試験ないしレポートによる。
[教科書]
使用しない
授業の際にはプリントを配布する。
[参考書等]
(参考書)
授業中に紹介する
小関隆『徴兵制と良心的兵役拒否:イギリスの第一次世界大戦経験』(人文書院、2010年)をはじ
め、人文書院刊のシリーズ「レクチャー:第一次世界大戦を考える」(既刊7冊、続刊予定)から、
1冊でも2冊でも読むことが望ましい。
(その他(授業外学習の指示・オフィスアワー等))
予習よりも復習をお願いします。
※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。
66
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授業科目名 二十世紀学(演習I)
<英訳> Twentieth Century Studies (Seminars)
配当学年 3回生以上
題目
単位数 2
担当者氏名 文学研究科 教授
開講期 前期
曜時限 水4
杉本 淑彦
授業形態 演習
現代文化の諸問題 A
[授業の概要・目的]
各自が現代文化に関する研究文献(学術書ないし学術論文)を任意で選び、その内容を報告する。
その後、全員によるディスカッションをおこなう。現代文化の諸問題を幅広く学ぶことが目的であ
る。
[授業計画と内容]
1回目:テーマの選び方、および、文献調査方法について講述する
2回目以降:各回とも、1名ないし2名の受講生が、任意で選んだ文献について、①著者の経歴、
②内容、③評価、④当該テーマの関連文献、について紹介する。そのうえで、全員によるディスカ
ッションをおこなう。
[履修要件]
特になし
[成績評価の方法・基準]
平常点による
[教科書]
使用しない
[参考書等]
(参考書)
なし
(その他(授業外学習の指示・オフィスアワー等))
オフィスアワーは火曜14時∼16時。
※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。
67
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授業科目名 二十世紀学(演習I)
<英訳> Twentieth Century Studies (Seminars)
配当学年 3回生以上
題目
単位数 2
担当者氏名 文学研究科 教授
開講期 後期
曜時限 水4
杉本 淑彦
授業形態 演習
現代文化の諸問題 B
[授業の概要・目的]
各自が現代文化に関するテーマを任意で選び、それについてのリサーチ結果を報告する。その後、
全員によるディスカッションをおこなう。現代文化に関する研究テーマの幅広い学習と、研究論文
執筆につながりうるテーマの選択眼涵養を目的とする。
[授業計画と内容]
1回目:テーマの選び方について講述する
2回目以降:各回とも、1名ないし2名の受講生が、任意で選んだテーマについて、①研究意義、
②研究史の整理、③論旨、④関連文献を報告する。そのうえで全員によるディスカッションをおこ
ない、報告の問題点を洗い出し、研究論文執筆のうえで今後取り組むべき課題を考える。
[履修要件]
特になし
[成績評価の方法・基準]
平常点による
[教科書]
使用しない
[参考書等]
(参考書)
なし
(その他(授業外学習の指示・オフィスアワー等))
オフィスアワーは火曜14時∼16時。
※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。
68
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授業科目名 二十世紀学(演習II)
<英訳> Twentieth Century Studies (Seminars)
配当学年 3回生以上
題目
単位数 4
担当者氏名 人文科学研究所 教授
開講期 通年
曜時限 水2
水野 直樹
授業形態 演習
朝鮮近現代史関係文献・資料の講読
[授業の概要・目的]
朝鮮近現代史を学ぶために必要な文献解読の方法を身につけるとともに、資料の探索・調査・収集
のための情報・ツールなど(目録類、インターネットリソース)を解説する。
[授業計画と内容]
朝鮮近現代史に関わる朝鮮語文献を選んで講読する。後期は、受講者の関心に応じて朝鮮語新聞の
記事(植民地期から現代まで)を選び、それを解読するとともに関連する事柄を調べ発表する形式
で進める。
[履修要件]
初級程度の朝鮮語を習得していること。
[成績評価の方法・基準]
平常点
[教科書]
プリントなどを配布する。
[参考書等]
(参考書)
授業中に紹介する
(関連URL)
http://wwwsoc.nii.ac.jp/chosenshi/link/(朝鮮史研究のためのインターネット利用手引き(朝鮮史研究会)
)
(その他(授業外学習の指示・オフィスアワー等))
※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。
69
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授業科目名 二十世紀学(演習II)
<英訳> (Seminars)
配当学年 3回生以上
題目
単位数 2
担当者氏名 地域研究統合情報センター 教授
開講期 後期
曜時限 水3
貴志 俊彦
授業形態 演習
非文字資料から読む日中関係史
[授業の概要・目的]
東アジア域内では、歴史認識問題や領土問題を契機として、相互イメージが悪化し、さまざまな面
で緊張した局面が発生している。この種の政治的、社会的な対立が激化する一方で、各地では協調、
融和的な社会を築こうとする意識が働きつつあることも忘れてはならない。
本授業では、近100年に日本と中国との間で起こった歴史的事件、あるいは時代の画期となるトピ
ックをとりあげ、それぞれの局面で登場した非文字資料がはたした役割と、その受容者の解釈を検
討することを目的とする。日中関係を対象とした非文資料を取り上げることで、日中間の紛争を地
域、世論、社会集団、個人などから捉える視座と、それらを比較対照する方法を習得する。
[授業計画と内容]
1.授業の目的と方法
2.「日本」「中国」とは何か?
3.日中関係の捉え方についての諸説
4.[1900年代]日露戦争の影響
5.[1910年代]五四運動と対日観の変化
6.[1920年代] 対華21か条条約と日貨排斥運動
7.[1930年代] 満洲国問題と日中戦争
8.[1940年代] 太平洋戦争の終結と中華人民共和国の成立
9.[1950年代]サンフランシスコ講和条約と日華条約
10.[1960年代] LT(MT)貿易と文化大革命
11.[1970年代]日中国交正常化と日台断交
12.[1980年代]天安門事件と歴史教科書問題
13.[1990年代]日中共同宣言
14.[21世紀]現在の日中関係
15.総合討論
[履修要件]
・日本語の会話に不自由でないこと。
・中国語を学んでいることが望ましい。
[成績評価の方法・基準]
評価ポイントは、以下のとおり。
1.出席状況
2.非文字資料を用いた小発表(授業中)
3.授業中の議論への参加姿勢(質疑応答)
4.レポートの量と質
二十世紀学(演習II)(2)へ続く↓↓↓
70
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二十世紀学(演習II)(2)
[教科書]
毛里和子 『日中関係:戦後から新時代へ』(岩波新書)ISBN:9784004310211(購入が望ましい。)
[参考書等]
(参考書)
授業中に紹介する
(その他(授業外学習の指示・オフィスアワー等))
・毎回3名程度の小発表がある。授業で取り扱う問題に関する記事、写真、映像などの非文字資料
を事前に提出し、その選択基準、資料の内容、資料に対する見解を公表する。
・時間が許す範囲で、授業参加者によるフリートークの時間を設ける。
※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。
71
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授業科目名 二十世紀学(演習II)
<英訳> (Seminars)
配当学年 2,3回生
題目
単位数 2
担当者氏名 文学研究科 教授
開講期 前期
曜時限 水3
杉本 淑彦
授業形態 演習
マンガ・アニメ学入門
[授業の概要・目的]
マンガおよびアニメに関する内外の研究文献を輪読する。マンガ学およびアニメ学の諸テーマを幅
広く学び、さらに、その方法論に通暁することをめざす。
[授業計画と内容]
1回目:マンガ・アニメ学の研究文献の紹介と、レジュメの作り方などの詳しい説明、研究発表の
一例を示す
2回目∼5回目:課題図書の輪読・ディスカッション
6回目以降:各回とも、2名ないし3名の受講生が、任意で選んだ研究文献について、内容の紹介
と評価をおこなう。そのうえで全員によるディスカッションをおこない、当該文献の問題点を洗い
出し、さらに研究を進める場合の課題を考える。
[履修要件]
特になし
[成績評価の方法・基準]
平常点
[教科書]
[参考書等]
(参考書)
授業中に紹介する
(その他(授業外学習の指示・オフィスアワー等))
オフィスアワーは火曜14時∼16時
※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。
72
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授業科目名 二十世紀学(演習II)
<英訳> (Seminars)
配当学年 3回生以上
題目
単位数 2
担当者氏名 文学研究科 客員准教授 上杉 和央
開講期 前期
曜時限 金5
授業形態 演習
戦争の記憶の現在
[授業の概要・目的]
過去の事象が記憶されるとき、事象に深く関わる地域に根差しつつ記憶が紡がれる場合と、地域か
ら拡散するかたちで形成される場合とがある。この両者は二分されるものではないことはもちろん
であり、両者の関係性を読み解くことが必要となる。
本授業では、戦争の記憶に即してこの関係性を検討することをテーマとしたい。
具体的には、沖縄戦を取り上げる。沖縄戦がどのように語られてきたのか、そして沖縄戦の記憶が
どのように表出してきたのかを、いくつかの事例を通じて考えたい。また、地域に根差した記憶を
考えるために、現地調査についても実施する。
[授業計画と内容]
以下のような課題について、1課題あたり1∼3週の授業をする予定である。
・沖縄戦の概要
・ひめゆりの記憶
・白梅の記憶
・自治体史と沖縄戦
・字誌と沖縄戦
・沖縄の慰霊碑
・沖縄の慰霊祭
・地域調査
[履修要件]
特になし
[成績評価の方法・基準]
平常点と年度末のレポート
なお、平常点には授業内および現地調査での積極的な姿勢を考慮する。
[教科書]
使用しない
[参考書等]
(参考書)
授業中に紹介する
(その他(授業外学習の指示・オフィスアワー等))
※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。
73
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授業科目名 二十世紀学(演習II)
<英訳> (Seminars)
配当学年 3回生以上
題目
単位数 2
担当者氏名 文学研究科 客員准教授 上杉 和央
開講期 後期
曜時限 金5
授業形態 演習
景観の20世紀
[授業の概要・目的]
景観とはあらゆる人間活動の背景に横たわるものであると同時に、人間活動の結果として生み出さ
れたものでもある。近代、とりわけ20世紀以降になると、人間活動が質・量ともに激変した。その
なかで景観はどのような変化を経験したのだろうか。そして我々は景観から何を読み取り、その成
果をどう活かすべきなのであろうか。
本授業ではこのような問題意識をテーマとし、多様な事例をとりあげるなかで、景観の過去・現在
・未来について理解を深めていきたい。
なお、近隣地区への現地見学を予定している。
[授業計画と内容]
以下のような課題について、1課題あたり1∼2週の授業をする予定である。
・景観概念について
・可視/不可視
・文化的景観/Cultural Landscape
・近代に生まれた都市
・近世城下町の記憶
・茶の香り漂う街並み
・山の暮らしの変化
・刻まれた災害の記憶
・景観と法
・地域調査
[履修要件]
特になし
[成績評価の方法・基準]
平常点と年度末のレポート。
なお、平常点には授業内および現地見学の際の積極的な姿勢を考慮する。
[教科書]
使用しない
[参考書等]
(参考書)
授業中に紹介する
(その他(授業外学習の指示・オフィスアワー等))
※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。
74
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授業科目名 二十世紀学(演習II)
<英訳> (Seminars)
配当学年 3回生以上
題目
単位数 2
山登 義明
担当者氏名 NHKエンタープライズ エグゼクティブプロデューサー
開講期 前期集中 曜時限 集中講義
授業形態 演習
映像メディア論 B
[授業の概要・目的]
映像は現代の暮らしに大きな影響を与えている。作為であれ不作為であれ映像は操作されて視聴者
に届けられる。ドキュメンタリーの過去の作品10本余を取り上げて、作り手の意図、視点を読み
解いていく。
[授業計画と内容]
1、オリエンテーション:テレビという文化の歴史
2、ドキュメンタリーとは何か:虚構と事実の関係
3、番組のジャンル:フィクション、エンターテイメントと並存する事実番組
4、ヒューマンドキュメンタリー:ヒトを描く、ウゴキ、時代を掴む
5、主題としての戦争:亀井文夫の映画と比べながら
6、戦争の記憶:8.15をめぐって編成された作品群
7、ドキュメンタリーの演出とは何か:ヤラセの構造と風土
8、他のメディアと融合する:マンガ、アニメ、CG、ネットを活用する を活用する
[履修要件]
藤子不二雄Aの『まんが道』か『愛 しりそめし頃』を読むこと
[成績評価の方法・基準]
受講後のリポート
[教科書]
山登義明 『テレビ制作入門』(平凡社)
河島伸子 『コンテンツ産業論』(ミネルヴァ書房)ISBN:4623055620
[参考書等]
(参考書)
授業中に紹介する
(その他(授業外学習の指示・オフィスアワー等))
なるべく、同一教員の「映像メディア論A」を受講しておくこと。
集中講義なので「オフィスアワー」はとくに設けません。
※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。
75
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授業科目名 二十世紀学(演習II)
<英訳> Twentieth Century Studies (Seminars)
配当学年 3回生以上
題目
単位数 4
担当者氏名 人文科学研究所 准教授 村上 衛
開講期 通年
曜時限 木2
授業形態 演習
在中国イギリス領事報告を読む
[授業の概要・目的]
中国近代の社会・経済に関する英文史料を精読する。英文史料を読むことによって、イギリス人な
どの外からの目を利用しつつ、中国近代社会経済史に対する理解を深める。さらに、英文史料の扱
い方、長所・短所などを理解し、中国近代史を研究するにあたって利用する史料の可能性を広げ、
また史料操作能力の向上を図る。
[授業計画と内容]
イギリス外交文書のうち、在中国イギリス領事の報告(FO228)を精読する。具体的には、商業紛
争、海事関係・華人関係の紛争など、社会・経済に関わる紛争を取り上げる。必要に応じてFO228
に含まれている英文史料に対応する漢文史料も読む。なお、史料の内容は非常に細かいものが多い
ため、講義形式の解説を加え、史料を中国近代史の中に位置づけていく。
[履修要件]
特になし
[成績評価の方法・基準]
平常点
[教科書]
テキストはコピーして授業の際に配布
[参考書等]
(参考書)
坂野正高・田中正俊・衛藤瀋吉編 『近代中国研究入門』(東京大学出版会)
岡本隆司 『近代中国と海関』(名古屋大学出版会)
本野英一 『伝統中国商業秩序の崩壊――不平等条約体制と「英語を話す中国人」』(名古屋大学出
版会)
岡本隆司・吉澤誠一郎編 『近代中国研究入門』(東京大学出版会)
村上衛 『海の近代中国──福建人の活動とイギリス・中国』(名古屋大学出版会)
(その他(授業外学習の指示・オフィスアワー等))
毎回、テキストの音読、読解を輪番で課すため、手書き文書に慣れるまでは予習に時間を要するこ
とになるだろう。ただし、扱う英文は主に部下(領事)から上司(公使)への報告であり、大部分
はそれほど難解なものではないから、積極的な参加を期待したい。
※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。
76
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授業科目名 二十世紀学(演習II)
<英訳> (Seminars)
配当学年 3回生以上
題目
単位数 2
吉村 和真
担当者氏名 京都精華大学 マンガ学部 准教授
開講期 後期
曜時限 金2
授業形態 演習
現代日本のマンガ環境について考える―マンガ雑誌を手がかりに―
[授業の概要・目的]
現代日本に居住する私たちの身の回りには、ひとりではとうてい網羅できないほど、多種多様なマ
ンガの雑誌や単行本があふれている。二十世紀、とりわけ戦後の日本社会を考察するうえで、マン
ガは避けて通れない視覚表現・メディアと言えよう。
本講義では、そうしたマンガ環境の一側面を具体的に考察するために、マンガ雑誌を資料とした演
習を行う。掲載された作品・作家論はもとより、そのメディア的特徴、各誌の出版戦略、マンガ誌
の文化的意義、「マンガ読者」という共同体の有様など、複眼的な考察を行い、微視的には「マン
ガの現在」を、巨視的には「二十世紀の大衆文化の有様」の一端を把握することがねらいである。
形式は、受講者による発表が基本。これをふまえ、受講者全体でのディスカッション、担当教員の
コメントを加える。
[授業計画と内容]
第1回:ガイダンス、発表順・日程の調整
第2回:担当教員による講義 現在のマンガ雑誌に関する情報と視点の提供
第3回∼最終回:受講者による発表。1回につき2人の発表予定。
最低2冊のマンガ雑誌を取り上げ、それを比較検討する。
取り上げる雑誌は自由。例えば、以下のようなマンガ雑誌など。
『週刊少年ジャンプ』、『週刊少年マガジン』、『週刊少年サンデー』、『週刊少年チャンピオン』
、『ちゃお』、『なかよし』、『りぼん』、『コロコロコミック』、『モーニング』、『イブニン
グ』、『マーガレット』、『別冊マーガレット』、『KISS』、『ビッグコミック』、『月刊マガジ
ン』、『アフタヌーン』、『IKKI』、『ヤングアニマル』、『ヤングキング』、『チャンピオン
RED』、『ガンダムA』、『漫画サンデー』、『漫画ゴラク』、『週刊漫画TIMES』、『FEEL』、
『Cookie』、『デザート』、『SiLKY』、『アックス』、『コミック乱』、『ウルトラジャンプ』、
『漫画アクション』…。 [履修要件]
「なぜ大学でわざわざマンガを扱うのか」と思う人も歓迎する。
[成績評価の方法・基準]
出席点30点、発表内容・ディスカッションへの貢献度:40点、レポート30点
[教科書]
使用しない
発表資料に用いるマンガ雑誌は各自で購入してもらいます。
[参考書等]
(参考書)
授業中に紹介する
(その他(授業外学習の指示・オフィスアワー等))
特になし
※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。
77
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授業科目名 二十世紀学(演習II)
<英訳> (Seminars)
配当学年 3回生以上
題目
単位数 2
担当者氏名 同志社大学 社会学部 教授 佐伯 順子
開講期 後期
曜時限 水2
授業形態 演習
異性装の表象から考える21世紀のジェンダー
[授業の概要・目的]
演劇、映画、文学、漫画、アニメ等の表象には、女が男の、あるいは男が女の衣装を身につける
事例がしばしばみられる。これら、いわゆる「異性装」は、物語のなかでいかなる意味をもってい
るのか。また、女から男へ、男から女への異性装には質的な相違があるのか、ないのか――歌舞伎
やシェイクスピア演劇、映画、漫画等、日本と海外の「異性装」の表象の事例を比較検討し、そこ
に含まれるジェンダーの問題を考えることにより、21世紀のジェンダーのあり方を問う一助とした
い。
[授業計画と内容]
以下のようなテーマについて、それぞれ1∼3週前後の講義をする予定である。
1.異性装をめぐるジェンダー∼問題提起
2.事例分析 女から男への異性装 ∼日本の事例
3.事例分析 女から男への異性装 ∼海外の事例
4.事例分析 男から女への異性装 ∼日本の事例
5.事例分析 男から女への異性装 ∼海外の事例
なお、受講生との議論によって、テーマの順序が入れかわる場合がある。また、受講生の人数に
よって、課題に関する発表を行う可能性がある。
[履修要件]
特になし
[成績評価の方法・基準]
学年末のレポートおよび平常点(発表がある場合は発表内容を含む)
[教科書]
佐伯順子 『「女装と男装」の文化史』(講談社)
関連資料、プリントを授業にあわせて適宜配布する
[参考書等]
(参考書)
授業中に紹介する
(その他(授業外学習の指示・オフィスアワー等))
※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。
78
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授業科目名 二十世紀学(演習II)
<英訳> (Seminars)
配当学年 3回生以上
題目
単位数 2
担当者氏名 関西大学 社会学部 教授 山口 誠
開講期 後期
曜時限 木4
授業形態 演習
観光社会学 ∼観光の社会的意味を通時分析する∼
[授業の概要・目的]
近代社会における観光は、労働と対置される余暇の一ジャンルに留まらず、さまざまな社会的過
程が交錯する場(アリーナ)として捉えることができる。観光によって地理や他者のイメージが構
築され、観光者のアイデンティティが再編され、そして受け入れ側の「文化」や「伝統」が「発見」
されるなど、観光をめぐる社会学のテーマは枚挙にいとまがない。
これまで日本における観光研究では、関連産業の振興を図る経済学的アプローチと、観光者の動
機をめぐる社会心理学的アプローチが主流であった。これらの成果を視野に入れつつ、この演習で
は「観光の社会的意味」に着目して、社会学のアプローチから近代日本社会における観光を考えて
みたい。
この演習の担当者は、20世紀の日本人の海外旅行を、主に観光ガイドブックや紀行書籍の変遷か
ら通時分析するメディア研究を専門としているが、日本人の国内観光や諸外国の観光の歴史など、
さまざまな興味関心を持つ受講生の参加を期待する。
なお演習の議論では、狭義の観光研究および観光社会学に限定せず、現在の観光現象と深い関わ
りを持つ次の概念を適宜解説するとともに、各回の議論と接続して理解を深めることも目指す。再
帰性(reflexivity)、グローカリゼーション、文化論的転回(cultural turn)、メディア・ツーリズム。
[授業計画と内容]
まず「観光社会学の現在」と「日本型マス・ツーリズムの現在形」について担当者が講義形式で解
説し、この演習の基本的なキーワードとアプローチを整理し共有した後、受講生による自由テーマ
発表と討論を行いたい。
いわゆる狭義の「観光」に限らず、たとえばアニメやマンガにおける「聖地巡礼」や、文学作品
や映画作品に描かれた旅のかたち、「戦国武将ブーム」や「パワースポットブーム」などに見られ
る歴史/記憶の消費、海外の観光ガイドブックに描かれた「京都」比較など、様々な興味と関心を
持つ受講生の積極的な参加を期待する。
第1回:観光社会学の事例:『グアムと日本人』(2007年)を中心に
第2回:観光社会学の視座:『ニッポンの海外旅行』(2010年)から
第3回:日本型マス・ツーリズムの現在形:スケルトン・ツアーを事例に
第4回:テーマパーク化する社会:テーマ型観光の特性
第5回∼最終回:受講生による自由テーマ発表と文献輪読を組み合わせ、議論を行う。
[履修要件]
特になし
二十世紀学(演習II)(2)へ続く↓↓↓
79
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二十世紀学(演習II)(2)
[成績評価の方法・基準]
出席点(30点)、演習での個人発表(テーマは自由、50点)、期末レポート(20点)の3つにより、
総合的に評価する。できるだけ出席し、議論を深めていくことで新たな研究テーマを見つけること
に積極的に参加することを期待する。
[教科書]
使用しない
[参考書等]
(参考書)
山口誠 『グアムと日本人』(岩波新書)
山口誠 『ニッポンの海外旅行』(ちくま新書)
山口さやか・山口誠 『「地球の歩き方」の歩き方』(新潮社)
安村克己ほか 『よくわかる観光社会学』(ミネルヴァ書房)
M. Smith, N. Macleod, M. Hart Robertson 『Key Concepts in Tourist Studies』(Sage Publicatrions)
(その他(授業外学習の指示・オフィスアワー等))
※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。
80
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授業科目名 二十世紀学(演習II)
<英訳> (Seminars)
配当学年 3回生以上
題目
単位数 2
担当者氏名 国立オスロ大学 文学部 准教授 STEGEWERNS,Dick
開講期 前期集中 曜時限 集中講義
授業形態 演習
メディアで見る外国の日本観及び日本の自画像と対外観
[授業の概要・目的]
近現代の日本の自画像と対外観、そして外国の近現代日本観を本、映画、漫画やCMというメディ
アを通じて分析する。このテーマに関する知識を得るとともに英語での講義、輪読、発表、議論と
論文によって総合的英語力を向上させる狙いです。
[授業計画と内容]
一日目 ガイダンス、西洋の日本間 出島からハリウッドまで、Arnold Fank 'Die Tochter der
Samurai'を鑑賞と議論 二日目 西洋の日本間戦後から現在まで、映画を通じて日本を見る 日本関連の戦後映画ダイジェ
ストを鑑賞と議論、Dick Stegewerns 'The Physical and Mental Criteria of Japanese Identity - Can
Foreigners Make an Authentic Japanese Movie? を読む、 日本の文化観・文明観・対外観 前近代編 三日目 Tessa Morris-Suzuki, 'Reinventing Japan - Time, Space, Nation'第2章を読む、日本の文化観・
文明観・対外観・アジア観 近現代編、戦前と戦後をつなぐつつきの順位、日本のCMやドラマを
通じて対外観と自己像を見る
四日目 論文のテーマを発表 映画館で授業関連の最新映画を鑑賞と議論 [履修要件]
特になし
[成績評価の方法・基準]
論文、発表と授業参加の総合評価
[教科書]
使用しない
適宜に資料を配布します。一緒に読む論文は文学部事務室に用意してあります。集中講義が始まる
前に読んでおいて下さい。
[参考書等]
(参考書)
授業中に紹介する
辞書をもってきてもいいです。
(その他(授業外学習の指示・オフィスアワー等))
集中講義のため、オフィスアワーはありません。授業外に[email protected] に連絡がで
きます。
※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。
81
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授業科目名 二十世紀学(卒論演習)
<英訳> Twentieth Century Studies (Seminars)
配当学年 4回生のみ
題目
単位数 4
担当者氏名 文学研究科 教授
開講期 通年
曜時限 金3,4 隔週
杉本 淑彦
授業形態 卒論演習
卒業論文作成演習
[授業の概要・目的]
卒業論文作成に向けて、①テーマの設定、②先行研究の評価、③議論構築、④文献調査、⑤聞き取
り調査などについて、受講生に個別指導すると同時に、集団ディスカッションを通じて、現代文化
に関わる多様な研究テーマに対する学知を深める。
[授業計画と内容]
1回目:卒論予定テーマについて全員が、その要略を説明する。
2回目以降:各回とも、1名の受講生が、卒論予定テーマについて、①研究の意義、②先行研究、
③論旨、④文献について報告する。そのうえで全員によるディスカッションをおこない、当該報告
の問題点を洗い出し、さらに研究を進める場合の課題を考える。
[履修要件]
特になし
[成績評価の方法・基準]
平常点(60点)と、卒論中間レポート(40点)
[教科書]
使用しない
[参考書等]
(参考書)
なし
(その他(授業外学習の指示・オフィスアワー等))
オフィスアワーは火曜14時∼16時
※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。
82
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〈現代史学専修〉
授業科目名 現代史学(特殊講義)
担当者氏名 文学研究科 准教授 小野澤 透
<英訳> Contemporary History (Special Lectures)
配当学年 3回生以上
題目
単位数 4
開講期 通年
曜時限 月3
授業形態 特殊講義
冷戦とアメリカ外交
[授業の概要・目的]
アメリカ外交文書の具体的な分析に即して,冷戦史の諸問題を考察することにより,アメリカ外交
史研究の学説史や方法論を修得する。
[授業計画と内容]
冷戦を歴史的に理解しようとするとき,それを米ソ対立を基調とする国際政治の枠組みと捉えるだ
けでは不十分である。冷戦とは,米ソ間の対立・競争の契機と,東西それぞれの陣営内における超
大国を頂点とする政治的・経済的・軍事的統合およびシステムを創造・維持・改変しようとする契
機が,国際政治のみならず,多くの国々の政治・経済・社会のあり方をも大きく規定する世界秩序
の枠組みであった。
以上のような問題意識に立ち,本年度は,昨年度に引き続き,1950年代における,米・中東関係に
かかわる諸問題を検討する。おおまかな内容は以下のとおり。
1.アメリカと中東(概観)
2.英国の帝国的秩序とアメリカ
3.地域的秩序構想の形成(1950-52)
4.地域的秩序の追求(1953-1957)
5.西側陣営統合政策の挫折(1957-1958)
6.新たな地域的政策の枠組み(1958-1963)
[履修要件]
特になし
[成績評価の方法・基準]
学年末のレポート
[教科書]
使用しない
[参考書等]
(参考書)
五十嵐武士編 『アメリカ外交と21世紀の世界』(昭和堂)ISBN:4-8122-0623-5
(その他(授業外学習の指示・オフィスアワー等))
特になし
※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。
83
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授業科目名 現代史学(特殊講義)
担当者氏名 人間・環境学研究科 教授
<英訳> Contemporary History (Special Lectures)
配当学年 3回生以上
題目
単位数 4
開講期 通年
曜時限 水4
HAYASHI,Brian
授業形態 特殊講義
アメリカ社会・文化史
[授業の概要・目的]
The aim of this course for the spring semester is to provide you with a background into the social, cultural,
and political history of the United States, focusing on the society that emerged from its Third World-like
condition to becoming a global power on the world stage by 1920.
[授業計画と内容]
To explain why the United States of America became a world power while at the same time transforming
itself into a nation with many “subnations,” requires that we look at not only its political and economic
roots, but its cultural and social dimensions as well. By “cultural” and “social,” I mean not the great
literary writers but how average Americans understood the world they lived in through the lens of class,
gender, “race,” religion, and region. While the lectures are in English, lectures outlines, multimedia
presentations, and other visual aids are part of this course to help you understand the contents.
The course format is different from previous courses I have taught here. In both spring and fall semesters,
subjects will be thematic rather than chronological. We will cover a large span of time with each theme, from
its beginnings to the present. Also, students should note that I usually add new materials to the lectures and
this year in particular, we will cover some “hot” topics like war and intelligence. The topics are generally
divided into two broad categories―the “hard” or politico-economic type of subjects for the spring
semester and the “soft” or cultural type of subjects in the fall semester. Each class period will begin with
the readings. I will collect the reading summaries and ask you questions. I expect you will thoughtfully
participate (in English or Japanese) in these discussions, especially as we begin usually with a world/
comparative view of the particular topic we are covering. As the need arises (and it usually does), I will have
lectures on the topic prepared beforehand, though I hope not to lecture as much this year as I have in the past,
to encourage you to participate verbally in the discussion. Lecture outlines will be passed out.
[履修要件]
特になし
[成績評価の方法・基準]
For Bungakubu undergraduates, your grade is based on one paper, about 4-10 pages in length (in Japanese or
English), on the topic of your choice due at the end of the spring semester (we will do the same for the fall
semester), an oral presentation (“Meeting of the Minds”), and weekly short written summaries of the
readings (to be assigned for each week). For Bungakubu graduate students, you also must turn in one paper
per semester, about 6-12 pages in length, on the topic of your choice, due at the end of the spring and fall
semesters, respectively. In addition to class discussions, we will do a “Meeting of the Minds” oral
presentation on an appropriate historical character assigned to you. For SoJin students, the course
requirements and grading are the same as for the Bungakubu undergraduate students, except that you are on a
one-semester basis. As for your “Meeting of the Minds” oral presentation, you will choose (or be assigned)
a given character to “play” in the discussion in which you are, consistent with your character, are to
present your own views of a given topic (to be announced later). Hence, your grade is based on the short,
weekly summaries of the readings, your semester-end report, participation in the “Meeting of the Minds,”
and participation in class discussions.
現代史学(特殊講義)(2)へ続く↓↓↓
84
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現代史学(特殊講義)(2)
[教科書]
The textbook for this course are the off-prints (プリント) located in the 現代文化学系共同研究室Room
819 of the 文学部新館. You should copy and return all items to the box. Please note many of the readings are
new and have not been used before for this course.
[参考書等]
(参考書)
Mary Beth Norton 『A People and a Nation』(Houghton Mifflin)
紀平英作 『アメリカ史』(山川出版社)
(その他(授業外学習の指示・オフィスアワー等))
Fridays, 15:00-16:50 at F 407 (吉田南4号館)Tel.: 753-6623
※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。
85
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授業科目名 現代史学(特殊講義)
担当者氏名 人文科学研究所 准教授 石川 禎浩
<英訳> Contemporary History (Special Lectures)
配当学年 3回生以上
題目
単位数 4
開講期 通年
曜時限 月2
授業形態 特殊講義
中国革命史・中国共産党史の諸問題
[授業の概要・目的]
中国革命史をもって中国近現代史に代えるような歴史観は、すでにそれ自体が過去の遺物になっ
ている。しかし、だからといって、中国革命や中国共産党の歩みが歴史的分析の対象から除かれる
ということはあり得ない。本授業においては、昨年度に引き続き、なお未解明の史実の多い中国革
命史や中国共産党史の重要問題を、歴史学的手法により再検討する。そのさい、第一次資料を重視
し、歴史の現場に立ち返ることを重視するのもさることながら、革命叙述や歴史の通説が如何にし
て形成されてきたのか、という点にも充分な検討を加える。
[授業計画と内容]
以下のような課題について、1課題あたり3-4週の授業をする予定である。
1.中国共産党の農村根拠地における活動
2.延安整風運動と毛沢東の権力掌握、そして歴史叙述の書き換え
3.中国共産党における歴史文献・政治文献の編纂
4.政治と文学のせめぎ合い(小説『劉志丹』事件を例に)
5.「建国以来の党の若干の歴史問題についての決議」の問題点
[履修要件]
特になし
[成績評価の方法・基準]
年度末のレポート
[教科書]
関連資料・プリントを授業にあわせて適宜配布する。
[参考書等]
(参考書)
授業中に紹介する
(その他(授業外学習の指示・オフィスアワー等))
※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。
86
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授業科目名 現代史学(特殊講義)
担当者氏名 人文科学研究所 教授
<英訳> Contemporary History (Special Lectures)
配当学年 3回生以上
題目
単位数 4
開講期 通年
曜時限 水2
高木 博志
授業形態 特殊講義
近代の帝都と古都の「伝統文化」
[授業の概要・目的]
帝都東京とともに、古都として「歴史」「伝統」を体現する奈良・京都の歩みを、近代天皇制との
関わりにおいて考察する。
[授業計画と内容]
奈良・京都といった古都の近代と、東京遷都後の帝都東京における新たな皇室をめぐる文化につい
てを考えたい。皇室の宗教や文化における近世との連続性や断絶性、皇室をめぐる「文明開化」の
あらわれ方、古都と帝都の祭礼や皇室儀礼・年中行事の変容、帝室博物館や文化財が持つ政治性、
陵墓や正倉院御物のもつ天皇家の「財」としての機能、修学旅行や観光における古都や帝都がはた
す役割、古都と帝都の皇居・御所・御用邸や名所・史蹟の意味、といった問題群を考察したい。近
代天皇制をたんなる政治過程ではなく文化や社会から考察し、日本近代の普遍性や固有性を考えた
い。前期と後期に、公家社会の痕跡を見る京都御苑、京都の周縁(六波羅・豊臣史跡・花街など)
としての東山、古典文学と史跡復興の場としての嵯峨野、黒谷掃苔などの巡見も行いたい。
[履修要件]
特になし
[成績評価の方法・基準]
講義にかかわる自由研究のレポートによる。注のある形式。授業で指示。平常点も加味する。
[教科書]
使用しない
プリント等を配布する。
[参考書等]
(参考書)
高木博志 『近代天皇制と古都』(岩波書店、2006年)
高木博志 『陵墓と文化財の近代』(山川出版社,2010年)
(その他(授業外学習の指示・オフィスアワー等))
レポートの内容について個別相談に応じる。
※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。
87
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授業科目名 現代史学(特殊講義)
担当者氏名 同志社大学 法学部 教授 力久 昌幸
<英訳> Contemporary History (Special Lectures)
配当学年 3回生以上
題目
単位数 2
開講期 前期
曜時限 木4
授業形態 特殊講義
現代イギリス政治:歴代政権のリーダーシップに注目して
[授業の概要・目的]
この講義では,第二次世界大戦後から今日に至るまでのイギリスの歴代政権について,ヨーロッ
パ諸国との関係やEUに見られるような欧州統合への対応などに注目しながら,内政・外交のさま
ざまな側面から検討します。特に,戦後の衰退に歯止めをかけ,再び活力を取り戻すためにイギリ
スの歴代政権が実施したさまざまな改革について,首相の政治的リーダーシップのあり方に焦点を
あてて検討します。戦後のイギリスが直面した内外の課題,および,それに対処しようとする首相
のリーダーシップについて理解を深めてもらうことがこの授業の目的です。
[授業計画と内容]
以下のようなテーマに関して,1テーマあたり1∼2週の授業をする予定です。
1 イントロダクション:イギリス現代政治の基本枠組
2 戦後政治の開幕:アトリー労働党政権
3 帝国後のイギリス:チャーチル保守党政権
4 スエズ危機:イーデン保守党政権
5 豊かな社会:マクミラン/ダグラス=ヒューム保守党政権
6 現代化をめざして:ウィルソン労働党政権
7 U ターン:ヒース保守党政権
8 労働組合の時代:ウィルソン/キャラハン労働党政権
9 戦後コンセンサスの破壊:サッチャー保守党政権
10 新自由主義的改革の継続:メージャー保守党政権
11 「大統領型首相」とニュー・レイバー:ブレア/ブラウン労働党政権
12 連立の時代:キャメロン保守自民連立政権
[履修要件]
特になし
[成績評価の方法・基準]
学期末レポート評価(60%),平常点評価(40%)
平常点評価については,不定期(5∼6回程度)に行う小テストにもとづいて行います。なお,授業
に出席せず,学期末レポートを提出しただけでは単位取得は困難ですので,ご注意ください(平常
点評価が40%のため)。
現代史学(特殊講義)(2)へ続く↓↓↓
88
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現代史学(特殊講義)(2)
[教科書]
梅川正美・阪野智一・力久昌幸(編) 『イギリス現代政治史』(ミネルヴァ書房)ISBN:
9784623056477
[参考書等]
(参考書)
細谷雄一(編) 『イギリスとヨーロッパ : 孤立と統合の二百年』(勁草書房)ISBN:9784326351442
力久昌幸 『イギリスの選択』(木鐸社)ISBN:9784833222334
高安健将 『首相の権力』(創文社)ISBN:9784423710708
小堀眞裕 『ウェストミンスター・モデルの変容:日本政治の「英国化」を問い直す』(法律文化社)
ISBN:9784589034441
その他,適宜授業中に紹介します。
(その他(授業外学習の指示・オフィスアワー等))
※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。
89
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授業科目名 現代史学(特殊講義)
松田 利彦
担当者氏名 国際日本文化研究センター
研究部 准教授 <英訳> Contemporary History (Special Lectures)
配当学年 3回生以上
題目
単位数 2
開講期 後期
曜時限 月1
授業形態 特殊講義
日本の朝鮮植民地支配をめぐる論点と課題
[授業の概要・目的]
日本による大韓帝国の保護国化(1905年)から朝鮮植民地支配の終焉(1945年)までを主に政治史
的側面から講義する。予備知識を持たない受講者のために朝鮮近代史の基本的な流れについても概
説するが、主眼は、日本・韓国の研究者がこれまで個々の事実を踏まえてどのような歴史像を作り
上げようとしてきたか、について検討する点にある。朝鮮近代史への様々なアプローチを学ぶこと
で、日本と韓国(あるいは東アジア全体)のいわゆる歴史認識問題を含むこの時代への洞察を深め
て欲しい。
[授業計画と内容]
日露戦争期から日本敗戦・朝鮮解放までを4期に分け、各時期とも概説を行った後に以下のような
論点を取り上げる。1課題当たり1∼2週の授業をする予定である。
1 日露戦争後の朝鮮植民地化
1-1)韓国併合の背景と契機
2-2)韓国併合 合法/非合法論争
2 1910年代の「武断政治」
2-1)「陸軍の牙城」としての朝鮮
2-2)1910年代における植民地支配体制改革の胎動
3 1920年代の「文化政治」および1930年代初期
3-1)「文化政治」論
3-2)「植民地近代性」論
3-3)地域社会論
3-4)戦時体制への転換期
4 戦争と動員の時代
4-1)「総力戦」論と「植民地ファシズム」論
4-2)「親日派」問題
4-3)「帝国史」
4-4)日本の「脱植民地化」
[履修要件]
特になし
[成績評価の方法・基準]
出席点(3回程度の小テスト)と期末レポートの成績を総合的に評価する。
現代史学(特殊講義)(2)へ続く↓↓↓
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現代史学(特殊講義)(2)
[教科書]
使用しない
[参考書等]
(参考書)
授業中に紹介する
(関連URL)
http://www.nichibun.ac.jp/research/faculty/staff1/matsuda.html (担当教員の研究についてはこちらを見よ)
(その他(授業外学習の指示・オフィスアワー等))
※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。
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授業科目名 現代史学(特殊講義)
山内 昭人
担当者氏名 九州大学 大学院人文科学研究院 教授
<英訳> Contemporary History (Special Lectures)
配当学年 3回生以上
題目
単位数 2
開講期 前期集中 曜時限 集中講義
授業形態 特殊講義
私のインタナショナル史研究
[授業の概要・目的]
取り扱う時代は第一次世界大戦前夜から1920年代初めにかけてであり、戦争と平和、そして革命の
時代と言いうるその時代に、人々は社会主義とその運動に社会変革の可能性を求めていた。確かに
歴史的背景をもっていたインタナショナル(国際社会主義)の歴史研究に、私は40年以上にわたり
一貫して取り組んできている。
本講義において西欧、アメリカ、そして旧ソ連の文書館を中心とした現地史料渉猟にもとづき自
ら新史料を発見し、独自のアプローチと構想力でまとめてきたこれまでの研究成果のエセンスを紹
介しながら、インタナショナル史研究の意義を論じる。
グローバル化した今日、喧伝されているトランスナショナル・ヒストリーの「本家本元」の一つ
は、大文字のインタナショナル(社会主義インタナショナル)の歴史であったはずであり、その国
境や洋の東西を超えたインタナショナル史研究の理解と実践へのきっかけが得られることをめざす。
[授業計画と内容]
1 なぜ社会主義インタナショナルか
2 ツィンメルヴァルト運動
ツィンメルヴァルト運動とボリシェヴィキ
ツィンメルヴァルト運動とストックホルム会議
第3回ツィンメルヴァルト会議とその後
3 インタナショナル史研究の方法論的模索
伝統的労働運動史と社会史的・数量的アプローチとの接合−ロバート・ウィーラー
スターリニズム批判・インタナショナル・労働運動史−ジョルジュ・オープト
4 ボリシェヴィズムの文献史的アプローチ
「ボリシェヴィズム」という用語と「国際化したボリシェヴィズム」
ボリシェヴィキ文献とアメリカ
日本共産党創立前夜のボリシェヴィキ文献
5 リュトヘルスとインタナショナル史研究−片山潜・ボリシェヴィキ・アメリカレフトウィング
6 リュトヘルスとインタナショナル史研究(続)
在露英語を話す共産主義者グループと機関紙『コール』
ラトヴィヤ・ソヴェト政権と「世界革命」
7 コミンテルン・アムステルダム・サブビューローの基礎的研究
コミンテルン・パンアメリカン・エイジェンシーの基礎的研究
8 片山潜、在米日本人社会主義団と初期コミンテルン
片山潜、在露日本人共産主義者と初期コミンテルン
9 初期コミンテルンとアムステルダム・ニューヨーク・メキシコシティ
初期コミンテルンとシベリア・極東
10 在米ロシア人移民労働運動史研究
11 コミンテルン・パンアメリカン・エイジェンシーの総合的研究に向けて
(以上、1課題あたり1∼2回講義を予定)
現代史学(特殊講義)(2)へ続く↓↓↓
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現代史学(特殊講義)(2)
[履修要件]
特になし
[成績評価の方法・基準]
レポート
まず講義内容の理解度がはかられる。それだけではなく、同内容を踏まえて、ないし批判的に対
峙して、自らの歴史研究の実践にそれはどのように関わりうるのかを論じることが求められる。
[教科書]
使用しない
[参考書等]
(参考書)
山内昭人 『リュトヘルスとインタナショナル史研究−片山潜・ボリシェヴィキ・アメリカレフトウ
ィング』(ミネルヴァ書房)ISBN:4-623-02636-1
山内昭人 『初期コミンテルンと在外日本人社会主義者−越境するネットワーク−』(ミネルヴァ書
房)ISBN:978-4-623-05535-7
(その他(授業外学習の指示・オフィスアワー等))
※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。
93
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授業科目名 現代史学(特殊講義)
担当者氏名 人文科学研究所 准教授 伊藤 順二
<英訳> Contemporary History (Special Lectures)
配当学年 3回生以上
題目
単位数 4
開講期 通年
曜時限 木2
授業形態 特殊講義
末期ロシア帝国と戦争
[授業の概要・目的]
第一次世界大戦100周年が目前となった現在、大戦の歴史的意義の再検討がさまざまな分野で進め
られている。本講義ではロシアのおこなった戦争を、19世紀以来の帝国統治技法の集大成であると
ともに現代世界の幕を開いた事件として俯瞰し、近代と現代との連続性について一定の視座を提供
する。
[授業計画と内容]
以下の内容について、各2-3回の講義を行う予定である。
・イントロダクション:ミリュコーフの弾劾演説
・スキタイ人とチュートン人
・ロシアのメシアニズム
・露土戦争と「三国干渉」
・ロシアの中のドイツ
・第一次世界大戦:「スパイによる敗北」
・文化的動員:敵のイメージ
・敵性住民の強制移住
・バルカン戦争と列強
・ジハードと異教徒徴募
・中央アジアの反乱
・厭戦と反戦
[履修要件]
特になし
[成績評価の方法・基準]
期末レポートおよび中間レポートによる。
[教科書]
プリントを配布する。
[参考書等]
(参考書)
授業中に紹介する
特になし。
(その他(授業外学習の指示・オフィスアワー等))
オフィスアワーは、金曜4限とする。
※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。
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授業科目名 現代史学(特殊講義)
担当者氏名 人文科学研究所 准教授 小関 隆
<英訳> Contemporary History (Special Lectures)
配当学年 3回生以上
題目
単位数 4
開講期 通年
曜時限 水4
授業形態 特殊講義
第一次世界大戦再考
[授業の概要・目的]
第一次世界大戦を扱う点では2008年度以来の継続であるが、今年度はイギリス史やアイルランド史
にコンテクストを限定せず、大戦研究にあたって重要と思われる論点を幅広くピック・アップして、
「現代世界」の起点となったこの出来事を総合的に理解することを試みる。
[授業計画と内容]
以下のようなテーマについて、各々1∼4回程度の授業を行う予定である。
1. 「第三次バルカン戦争」からヨーロッパ戦争へ
2. ヨーロッパ戦争から世界戦争へ
3. 「戦争目的」
4. マンパワー動員システム
5. 休戦からパリ講和会議へ
6. 「戦後の戦争」
7. 「野蛮化」
8. 平和主義
9. 国際連盟
10. その他
[履修要件]
特になし
[成績評価の方法・基準]
試験ないしレポートによる。
[教科書]
使用しない
授業の際にはプリントを配布する。
[参考書等]
(参考書)
授業中に紹介する
小関隆『徴兵制と良心的兵役拒否:イギリスの第一次世界大戦経験』(人文書院、2010年)をはじ
め、人文書院刊のシリーズ「レクチャー:第一次世界大戦を考える」(既刊7冊、続刊予定)から、
1冊でも2冊でも読むことが望ましい。
(その他(授業外学習の指示・オフィスアワー等))
予習よりも復習をお願いします。
※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。
95
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授業科目名 現代史学(特殊講義)
飯塚 一幸
担当者氏名 大阪大学 大学院文学研究科 教授
<英訳> Contemporary History (Special Lectures)
配当学年 3回生以上
題目
単位数 2
開講期 前期
曜時限 金4
授業形態 特殊講義
議会開設をめぐる諸問題
[授業の概要・目的]
1889年に大日本帝国憲法が発布され、翌年議会が開設されたことで、日本は立憲国家となった。本
講義では、大同団結運動から初期議会を対象として、議会開設により日本の政治がどう変わったの
か、議会政治がどのような過程を経て日本社会に定着していくのか、これまでの長い研究史を踏ま
えて多角的に考察する。こうした作業を通して、近代日本の政治史・社会史に関する基礎的知識を
養うと同時に、研究史への批判的態度を身につけることをめざす。
[授業計画と内容]
1.井上・大隈条約改正交渉と大同団結運動
2.超然主義と藩閥政府内の対立
3.貴族院の成立
4.第一回衆議院議員総選挙の実態
5.政党の主張と構造
6.第一議会の争点
7.議会の成立と請願
8.第二議会と選挙干渉
9.名望家政党への転換
10.地方制度と地方利益
11.条約改正と「対外硬派」
12.朝鮮問題の浮上
以上のテーマについて講義を行う予定である。
[履修要件]
特になし
[成績評価の方法・基準]
レポートによる。具体的には授業で指示する。
[教科書]
教科書は使用せず、毎回プリントを配布する。
[参考書等]
(参考書)
坂野潤治 『明治憲法体制の確立』(東京大学出版会)
明治維新史学会編 『講座明治維新第5巻 立憲制と帝国への道』(有志舎)
(その他(授業外学習の指示・オフィスアワー等))
※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。
96
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授業科目名 現代史学(特殊講義)
担当者氏名 京都薬科大学 薬学部 教授 鈴木 栄樹
<英訳> Contemporary History (Special Lectures)
配当学年 3回生以上
題目
単位数 2
開講期 前期
曜時限 木4
授業形態 特殊講義
「明治社会」のなかの旧幕系知識人たち
[授業の概要・目的]
王政復古・戊辰戦争を頂点とする幕末維新の動乱を経て形成されていった「明治社会」のなかで、
敗残者としての旧幕系の人々(幕臣および佐幕諸藩関係者)はどのような役割を果たしたのか。と
くに島田三郎・田口卯吉とその周辺に集った旧幕系知識人たちの軌跡を通して、「明治社会」の歴
史的特徴に対する理解を深められるようにしたい。
[授業計画と内容]
以下のテーマを、2∼3週かけて講義する。
1 明治維新と旧幕臣たちの去就
2 明治政府の官庁内洋学教育機関と旧幕系知識人たち
3 元老院の法律調査・憲法起草と旧幕系知識人たち
4 自由民権運動と旧幕系知識人たち
5 維新史観と旧幕系知識人たち
6 旧幕系知識人たちの歴史的アイデンティティ
7 「明治社会」の批判者としての旧幕系知識人たち
8 「明治社会」の変容と旧幕系知識人たち
[履修要件]
特になし
[成績評価の方法・基準]
基本的にはレポートによる評価とするが、講義に対する積極的姿勢如何を加味する。レポートのテ
ーマは、講義内容に関わるもので、各自が任意に設定するものとする。発想のオリジナリティ、関
係文献の調査、資料の解釈などを総合的に評価する。
[教科書]
プリントまたは電子データとして配布する。
[参考書等]
(参考書)
授業中に紹介する
(その他(授業外学習の指示・オフィスアワー等))
授業終了後に直接に、またはメールによって質問と回答のやりとりをする。
※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。
97
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授業科目名 現代史学(特殊講義)
新井 政美
担当者氏名 東京外国語大学 大学院総合国際学研究院 教授
<英訳> Contemporary History (Special Lectures)
配当学年 3回生以上
題目
単位数 2
開講期 前期集中 曜時限 集中講義
授業形態 特殊講義
オスマン近代史の諸問題
[授業の概要・目的]
オスマン近代史を、Constitution をキーワードとして読み解くことをめざし、イスラム国家から国民
国家への変容に関する理解を深める。
[授業計画と内容]
以下のような課題について、数時間ずつ講じる。
1.オスマン官僚の西洋体験
2.国家体制(Constitution)に関する指針
3.タンズィマート改革とイスラム
4.立憲運動の展開
5.憲法(Constitutional Law)の起草
6.憲法体制とオスマン国民の可能性
7.トルコ共和国に残された課題
[履修要件]
特になし
[成績評価の方法・基準]
平常点に、授業の最後に提出してもらうレポートを加味する。
[教科書]
使用しない
[参考書等]
(参考書)
授業中に紹介する
(その他(授業外学習の指示・オフィスアワー等))
※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。
98
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授業科目名 現代史学(特殊講義)
担当者氏名 関西大学 総合情報学部 教授 喜多 千草
<英訳> Contemporary History (Special Lectures)
配当学年 3回生以上
題目
単位数 2
開講期 後期
曜時限 木3
授業形態 特殊講義
「知識の循環・共有」について考える
[授業の概要・目的]
この講義では、コンピューティングに関わる歴史において、知識の循環・共有がどのようにおこ
なわれてきたかについて考察する。
具体的には、ユーザコミュニティや、コンピューティングの技術に関する知的所有権をめぐる諸
問題等を採り上げる。これにより、受講生はコンピューティング史のアプローチを学び、過去の経
緯・帰結が現在のありようにどのように影響してきたかについて理解を深めることになるだろう。
[授業計画と内容]
授業は基本的には歴史学的方法論で進めるが、必要に応じて、科学技術社会論の論点についても言
及する。
授業概要(各項目について1∼3回程度の授業を行う)
●オリエンテーション
●ライブラリの構築とユーザグループの誕生
●ハードウェア設計に関する知識の循環
●ソフトウェアと知的財産権
●インターネットと互助的コミュニティ
●CGM(Consumer Generated Media)の台頭
●まとめ
[履修要件]
特になし
[成績評価の方法・基準]
平常点による(授業の予習課題の加算点[60点]と学期末のレポート[40点])。
[教科書]
適宜、授業内にプリント配布、およびウェブサイトに資料をアップロードなどする。
[参考書等]
(参考書)
授業中に紹介する
(その他(授業外学習の指示・オフィスアワー等))
詳しくは授業用ウェブサイトから指示する。
※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。
99
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授業科目名 現代史学(特殊講義)
担当者氏名 地域研究統合情報センター 教授
<英訳> Contemporary History (Special Lectures)
配当学年 2,3回生
題目
単位数 2
開講期 後期
曜時限 水3
貴志 俊彦
授業形態 特殊講義
非文字資料から読む日中関係史
[授業の概要・目的]
東アジア域内では、歴史認識問題や領土問題を契機として、相互イメージが悪化し、さまざまな面
で緊張した局面が発生している。この種の政治的、社会的な対立が激化する一方で、各地では協調、
融和的な社会を築こうとする意識が働きつつあることも忘れてはならない。
本授業では、近100年に日本と中国との間で起こった歴史的事件、あるいは時代の画期となるトピ
ックをとりあげ、それぞれの局面で登場した非文字資料がはたした役割と、その受容者の解釈を検
討することを目的とする。日中関係を対象とした非文資料を取り上げることで、日中間の紛争を地
域、世論、社会集団、個人などから捉える視座と、それらを比較対照する方法を習得する。
[授業計画と内容]
1.授業の目的と方法
2.「日本」「中国」とは何か?
3.日中関係の捉え方についての諸説
4.[1900年代]日露戦争の影響
5.[1910年代]五四運動と対日観の変化
6.[1920年代] 対華21か条条約と日貨排斥運動
7.[1930年代] 満洲国問題と日中戦争
8.[1940年代] 太平洋戦争の終結と中華人民共和国の成立
9.[1950年代]サンフランシスコ講和条約と日華条約
10.[1960年代] LT(MT)貿易と文化大革命
11.[1970年代]日中国交正常化と日台断交
12.[1980年代]天安門事件と歴史教科書問題
13.[1990年代]日中共同宣言
14.[21世紀]現在の日中関係
15.総合討論
[履修要件]
・日本語の会話に不自由でないこと。
・中国語を学んでいることが望ましい。
[成績評価の方法・基準]
評価ポイントは、以下のとおり。
1.出席状況
2.非文字資料を用いた小発表(授業中)
3.授業中の議論への参加姿勢(質疑応答)
4.レポートの量と質
[教科書]
毛里和子 『日中関係 : 戦後から新時代へ 』(岩波新書)ISBN:9784004310211(購入が望まし
い。)
現代史学(特殊講義)(2)へ続く↓↓↓
100
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現代史学(特殊講義)(2)
[参考書等]
(参考書)
授業中に紹介する
(その他(授業外学習の指示・オフィスアワー等))
・毎回3名程度の小発表がある。授業で取り扱う問題に関する記事、写真、映像などの非文字資料
を事前に提出し、その選択基準、資料の内容、資料に対する見解を公表する。
・時間が許す範囲で、授業参加者によるフリートークの時間を設ける。
※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。
101
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授業科目名 現代史学(特殊講義)
担当者氏名 国立オスロ大学 文学部 准教授 STEGEWERNS,Dick
<英訳> Contemporary History (Special Lectures)
配当学年 3回生以上
題目
単位数 2
開講期 前期集中 曜時限 集中講義
授業形態 特殊講義
メディアで見る外国の日本観及び日本の自画像と対外観
[授業の概要・目的]
近現代の日本の自画像と対外観、そして外国の近現代日本観を本、映画、漫画やCMというメディ
アを通じて分析する。このテーマに関する知識を得るとともに英語での講義、輪読、発表、議論と
論文によって総合的英語力を向上させる狙いです。
[授業計画と内容]
一日目 ガイダンス、西洋の日本間 出島からハリウッドまで、Arnold Fank 'Die Tochter der
Samurai'を鑑賞と議論 二日目 西洋の日本間戦後から現在まで、映画を通じて日本を見る 日本関連の戦後映画ダイジェ
ストを鑑賞と議論、Dick Stegewerns 'The Physical and Mental Criteria of Japanese Identity - Can
Foreigners Make an Authentic Japanese Movie? を読む、 日本の文化観・文明観・対外観 前近代編 三日目 Tessa Morris-Suzuki, 'Reinventing Japan - Time, Space, Nation'第2章を読む、日本の文化観・
文明観・対外観・アジア観 近現代編、戦前と戦後をつなぐつつきの順位、日本のCMやドラマを
通じて対外観と自己像を見る
四日目 論文のテーマを発表 映画館で授業関連の最新映画を鑑賞と議論 [履修要件]
特になし
[成績評価の方法・基準]
論文、発表と授業参加の総合評価
[教科書]
使用しない
適宜に資料を配布します。一緒に読む論文は文学部事務室に用意してあります。集中講義が始まる
前に読んでおいて下さい。
[参考書等]
(参考書)
授業中に紹介する
辞書を持ってきてもいいです。
(その他(授業外学習の指示・オフィスアワー等))
集中講義のため、オフィスアワーはありません。授業外に[email protected] に連絡がで
きます。
※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。
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授業科目名 現代史学(卒論演習)
<英訳> Contemporary History (Seminars)
配当学年 4回生のみ
題目
単位数 4
文学研究科 教授
永井 和
永原 陽子
担当者氏名 文学研究科 教授
文学研究科 准教授 小野澤 透
開講期 通年
曜時限 水4
授業形態 卒論演習
卒業論文作成にむけて
[授業の概要・目的]
4年間の大学生活の総決算となる卒業論文の作成を目的に演習をおこなう。
[授業計画と内容]
受講生は自分が選んだ卒業論文のテーマに即して,研究の目的と問題関心,研究文献と関連資料
についての調査結果,先行研究の読破とそれにもとづいた問題点の整理作業,自己の研究の到達点
等について授業で報告し,指導教員からアドバイスを受ける。
報告は,前期に1回,後期に1回,あわせて2回おこなう。前期には論題の提示,問題関心(な
ぜこのテーマをとりあげるのか,このテーマで何を明かにしたいのか)の説明,主要先行研究につ
いてその概要を報告し,後期には先行研究の整理とそのうえに立っての問題設定をおこなうととも
に,自分自身の独自の調査・研究の結果とそれによって得られる結論もしくは研究上のみとおしに
ついて報告する。
卒業論文を提出する予定の4回生以上の学生は,必ず受講しなければいけない。
[履修要件]
特になし
[成績評価の方法・基準]
授業への参加態度などの平常点によって評価する。
[教科書]
使用しない
[参考書等]
(参考書)
使用しない。
(その他(授業外学習の指示・オフィスアワー等))
教員の連絡先
永井:[email protected]
小野澤:[email protected]
※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。
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授業科目名 現代史学(演習I)
<英訳> Contemporary History (Seminars)
配当学年 3回生以上
題目
単位数 4
担当者氏名
開講期 通年
文学研究科 教授
文学研究科 教授
曜時限 火4
永井 和
永原 陽子
授業形態 演習
現代史学演習Ⅰ:現代史の諸問題
[授業の概要・目的]
実際に研究文献や史料を読むことによって,現代史学の研究方法を身につける。前期では一般向け
の歴史講座に収録されている概説および研究論文を読みつつ,歴史を専門的に研究するとはどうい
うことなのかを学ぶ。後期では現代史学研究の基礎となる史料の読解と分析の方法を学ぶ。
[授業計画と内容]
参加者は,テキストの割り当てられた部分につきレジュメを作成・配布した上で,内容を要約し,
ポイントや問題点を指摘する。その報告に基づいて,出席者全員で討究をおこなう。前期は,最近
刊行された岩波講座『東アジア近現代通史』の第7巻から第10巻および別巻から論文をいくつか
選んで輪読する。
後期は、「英国議会資料」British Parliamentary Papers の中から参加者の関心を考慮していくつか
の文書を選び、精読する。本資料はイギリス史・イギリス帝国史にとどまらず、世界各地の現代史
の研究に役立てることのできる貴重な歴史史料である。本学図書館に所蔵される資料実物にも触れ
ながら、本資料を現代史研究に活用する方法について学ぶ。
[履修要件]
特になし
[成績評価の方法・基準]
授業への参加態度などの平常点と各期末のレポートによって総合的に評価する。
[教科書]
授業中に指示する
上記参照のこと。なお,テキストの準備については授業の最初に指示する。
[参考書等]
(参考書)
授業中に紹介する
(その他(授業外学習の指示・オフィスアワー等))
初回に報告者を決定する。報告者だけでなく,全受講者が文献・史料を事前に読んでおくことが
必須条件になる。この授業は卒業必修科目であるので,現代史学専修の3回生は必ず履修すること。
※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。
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授業科目名 現代史学(演習II)
<英訳> Contemporary History (Seminars)
配当学年 3回生以上
題目
単位数 4
担当者氏名 人文科学研究所 准教授 村上 衛
開講期 通年
曜時限 木2
授業形態 演習
在中国イギリス領事報告を読む
[授業の概要・目的]
中国近代の社会・経済に関する英文史料を精読する。英文史料を読むことによって、イギリス人な
どの外からの目を利用しつつ、中国近代社会経済史に対する理解を深める。さらに、英文史料の扱
い方、長所・短所などを理解し、中国近代史を研究するにあたって利用する史料の可能性を広げ、
また史料操作能力の向上を図る。
[授業計画と内容]
イギリス外交文書のうち、在中国イギリス領事の報告(FO228)を精読する。具体的には、商業紛
争、海事関係・華人関係の紛争など、社会・経済に関わる紛争を取り上げる。必要に応じてFO228
に含まれている英文史料に対応する漢文史料も読む。なお、史料の内容は非常に細かいものが多い
ため、講義形式の解説を加え、史料を中国近代史の中に位置づけていく。
[履修要件]
特になし
[成績評価の方法・基準]
平常点
[教科書]
テキストはコピーして授業の際に配布
[参考書等]
(参考書)
坂野正高・田中正俊・衛藤瀋吉編 『近代中国研究入門』(東京大学出版会)
岡本隆司 『近代中国と海関』(名古屋大学出版会)
本野英一 『伝統中国商業秩序の崩壊――不平等条約体制と「英語を話す中国人」』(名古屋大学出
版会)
岡本隆司・吉澤誠一郎編 『近代中国研究入門』(東京大学出版会)
村上衛 『海の近代中国──福建人の活動とイギリス・清朝』(名古屋大学出版会)
(その他(授業外学習の指示・オフィスアワー等))
毎回、テキストの音読、読解を輪番で課すため、手書き文書に慣れるまでは予習に時間を要するこ
とになるだろう。ただし、扱う英文は主に部下(領事)から上司(公使)への報告であり、大部分
はそれほど難解なものではないから、積極的な参加を期待したい。
※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。
105
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授業科目名 現代史学(演習II)
<英訳> Contemporary History (Seminars)
配当学年 3回生以上
題目
単位数 4
担当者氏名 人文科学研究所 教授
開講期 通年
曜時限 水2
水野 直樹
授業形態 演習
朝鮮近現代史関係文献・資料の講読
[授業の概要・目的]
朝鮮近現代史を学ぶために必要な文献解読の方法を身につけるとともに、資料の探索・調査・収集
のための情報・ツールなど(目録類、インターネットリソース)を解説する。
[授業計画と内容]
朝鮮近現代史に関わる朝鮮語文献を選んで講読する。後期は、受講者の関心に応じて朝鮮語新聞の
記事(植民地期から現代まで)を選び、それを解読するとともに関連する事柄を調べ発表する形式
で進める。
[履修要件]
初級程度の朝鮮語を習得していること。
[成績評価の方法・基準]
平常点
[教科書]
プリントなどを配布する。
[参考書等]
(参考書)
授業中に紹介する
(関連URL)
http://wwwsoc.nii.ac.jp/chosenshi/link/ (朝鮮史研究のためのインターネット利用手引き (朝鮮史研究
会))
(その他(授業外学習の指示・オフィスアワー等))
※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。
106
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授業科目名 現代史学(演習II)
<英訳> Contemporary History (Seminars)
配当学年 3回生以上
題目
単位数 4
担当者氏名 文学研究科 教授
開講期 通年
曜時限 火5
永井 和
授業形態 演習
倉富勇三郎日記を読む
[授業の概要・目的]
くずし字で書かれた近現代の文書を読む訓練をおこなう。具体的には、国立国会図書館所蔵の倉富
勇三郎日記を解読し,その翻刻テキストを作成しながら,手書き文書の史料になれる。解読,翻刻
にはデジタル化時代の文献・史料研究ツールであるSMART-GSの協働翻刻システムを使用するので,
ITツールを使った史料の操作の方法も学ぶ。
[授業計画と内容]
授業で読むのは,倉富勇三郎の東京控訴院検事長時代の日記「充紳」である。日比谷焼打事件の訴
訟指揮をめぐり,弁護士協会やジャーナリズムからその責任を追求された倉富と,彼の進退をめぐ
っての内閣・司法省・検察当局の動向が日記の記述から明らかとなる。
日記は罫紙に筆で書かれているが,それほど難しいくずし字ではない。筆書きの史料に慣れること
ができれば,読めるようになるのに,それほど時間はかからない。
なお、倉富日記の解読・翻刻については、情報・史料学専修で開発中の文献解読・翻刻ツールであ
るSMART-GSを利用し,オンラインでの共同翻刻作業を実地におこなう。SMART-GSの使用法を学
び、自分の研究に役立てることも、この授業の目的でもある。
開講時に倉富日記のデジタル画像とSMART-GSのシステムを配布する。
[履修要件]
特になし
[成績評価の方法・基準]
平常点評価。割り当てられた日記の一部を翻刻して,授業中に報告し,さらに翻刻を完成させて,
提出する。
[教科書]
使用しない
[参考書等]
(参考書)
児玉幸多編 『くずし字用例辞典(普及版)』(東京堂出版)ISBN:4490103336
(その他(授業外学習の指示・オフィスアワー等))
なし。
※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。
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授業科目名 現代史学(演習II)
<英訳> (Seminars)
配当学年 2,3回生
題目
単位数 2
担当者氏名 文学研究科 教授
開講期 前期
曜時限 水3
杉本 淑彦
授業形態 演習
マンガ・アニメ学入門
[授業の概要・目的]
マンガおよびアニメに関する内外の研究文献を輪読する。マンガ学およびアニメ学の諸テーマを幅
広く学び、さらに、その方法論に通暁することをめざす。
[授業計画と内容]
1回目:マンガ・アニメ学の研究文献の紹介と、レジュメの作り方などの詳しい説明、研究発表の
一例を示す
2回目∼5回目:課題図書の輪読・ディスカッション
6回目以降:各回とも、2名ないし3名の受講生が、任意で選んだ研究文献について、内容の紹介
と評価をおこなう。そのうえで全員によるディスカッションをおこない、当該文献の問題点を洗い
出し、さらに研究を進める場合の課題を考える。
[履修要件]
特になし
[成績評価の方法・基準]
平常点
[教科書]
[参考書等]
(参考書)
授業中に紹介する
(その他(授業外学習の指示・オフィスアワー等))
オフィスアワーは火曜14時∼16時
※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。
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授業科目名 現代史学(演習II)
<英訳> (Seminars)
配当学年 3回生以上
題目
単位数 2
担当者氏名 文学研究科 客員准教授 上杉 和央
開講期 前期
曜時限 金5
授業形態 演習
題目 戦争の記憶の現在
[授業の概要・目的]
過去の事象が記憶されるとき、事象に深く関わる地域に根差しつつ記憶が紡がれる場合と、地域か
ら拡散するかたちで形成される場合とがある。この両者は二分されるものではないことはもちろん
であり、両者の関係性を読み解くことが必要となる。
本授業では、戦争の記憶に即してこの関係性を検討することをテーマとしたい。
具体的には、沖縄戦を取り上げる。沖縄戦がどのように語られてきたのか、そして沖縄戦の記憶が
どのように表出してきたのかを、いくつかの事例を通じて考えたい。また、地域に根差した記憶を
考えるために、現地調査についても実施する。
[授業計画と内容]
以下のような課題について、1課題あたり1∼3週の授業をする予定である。
・沖縄戦の概要
・ひめゆりの記憶
・白梅の記憶
・自治体史と沖縄戦
・字誌と沖縄戦
・沖縄の慰霊碑
・沖縄の慰霊祭
・地域調査
[履修要件]
特になし
[成績評価の方法・基準]
平常点と年度末のレポート
なお、平常点には授業内および現地調査での積極的な姿勢を考慮する。
[教科書]
使用しない
[参考書等]
(参考書)
授業中に紹介する
(その他(授業外学習の指示・オフィスアワー等))
※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。
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授業科目名 現代史学(演習II)
<英訳> (Seminars)
配当学年 3回生以上
題目
単位数 2
担当者氏名 文学研究科 客員准教授 上杉 和央
開講期 後期
曜時限 金5
授業形態 演習
景観の20世紀
[授業の概要・目的]
景観とはあらゆる人間活動の背景に横たわるものであると同時に、人間活動の結果として生み出さ
れたものでもある。近代、とりわけ20世紀以降になると、人間活動が質・量ともに激変した。その
なかで景観はどのような変化を経験したのだろうか。そして我々は景観から何を読み取り、その成
果をどう活かすべきなのであろうか。
本授業ではこのような問題意識をテーマとし、多様な事例をとりあげるなかで、景観の過去・現在
・未来について理解を深めていきたい。
なお、近隣地区への現地見学を予定している。
[授業計画と内容]
以下のような課題について、1課題あたり1∼2週の授業をする予定である。
・景観概念について
・可視/不可視
・文化的景観/Cultural Landscape
・近代に生まれた都市
・近世城下町の記憶
・茶の香り漂う街並み
・山の暮らしの変化
・刻まれた災害の記憶
・景観と法
・地域調査
[履修要件]
特になし
[成績評価の方法・基準]
平常点と年度末のレポート。
なお、平常点には授業内および現地見学の際の積極的な姿勢を考慮する。
[教科書]
使用しない
[参考書等]
(参考書)
授業中に紹介する
(その他(授業外学習の指示・オフィスアワー等))
※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。
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授業科目名 現代史学(演習II)
<英訳> (Seminars)
配当学年 3回生以上
題目
単位数 2
山登 義明
担当者氏名 NHKエンタープライズ エグゼクティブプロデューサー
開講期 前期集中 曜時限 集中講義
授業形態 演習
映像メディア論 B
[授業の概要・目的]
映像は現代の暮らしに大きな影響を与えている。作為であれ不作為であれ映像は操作されて視聴者
に届けられる。ドキュメンタリーの過去の作品10本余を取り上げて、作り手の意図、視点を読み
解いていく。
[授業計画と内容]
1、オリエンテーション:テレビという文化の歴史
2、ドキュメンタリーとは何か:虚構と事実の関係
3、番組のジャンル:フィクション、エンターテイメントと並存する事実番組
4、ヒューマンドキュメンタリー:ヒトを描く、ウゴキ、時代を掴む
5、主題としての戦争:亀井文夫の映画と比べながら
6、戦争の記憶:8.15をめぐって編成された作品群
7、ドキュメンタリーの演出とは何か:ヤラセの構造と風土
8、他のメディアと融合する:マンガ、アニメ、CG、ネットを活用する
[履修要件]
藤子不二雄Aの『まんが道』か『愛 しりそめし頃』を読むこと
[成績評価の方法・基準]
受講後のリポート
[教科書]
山登義明 『テレビ制作入門』(平凡社)
河島伸子 『コンテンツ産業論』(ミネルヴァ書房)
[参考書等]
(参考書)
授業中に紹介する
(その他(授業外学習の指示・オフィスアワー等))
なるべく、同一教員の「映像メディア論A」を受講しておくこと。
集中講義なので「オフィスアワー」はとくに設けません。
※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。
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授業科目名 現代史学(演習II)
<英訳> (Seminars)
配当学年 3回生以上
題目
単位数 2
吉村 和真
担当者氏名 京都精華大学 マンガ学部 准教授
開講期 後期
曜時限 金2
授業形態 演習
現代日本のマンガ環境について考える―マンガ雑誌を手がかりに―
[授業の概要・目的]
現代日本に居住する私たちの身の回りには、ひとりではとうてい網羅できないほど、多種多様なマ
ンガの雑誌や単行本があふれている。二十世紀、とりわけ戦後の日本社会を考察するうえで、マン
ガは避けて通れない視覚表現・メディアと言えよう。
本講義では、そうしたマンガ環境の一側面を具体的に考察するために、マンガ雑誌を資料とした演
習を行う。掲載された作品・作家論はもとより、そのメディア的特徴、各誌の出版戦略、マンガ誌
の文化的意義、「マンガ読者」という共同体の有様など、複眼的な考察を行い、微視的には「マン
ガの現在」を、巨視的には「二十世紀の大衆文化の有様」の一端を把握することがねらいである。
形式は、受講者による発表が基本。これをふまえ、受講者全体でのディスカッション、担当教員の
コメントを加える。
[授業計画と内容]
第1回:ガイダンス、発表順・日程の調整
第2回:担当教員による講義 現在のマンガ雑誌に関する情報と視点の提供
第3回∼最終回:受講者による発表。1回につき2人の発表予定。
最低2冊のマンガ雑誌を取り上げ、それを比較検討する。
取り上げる雑誌は自由。例えば、以下のようなマンガ雑誌など。
『週刊少年ジャンプ』、『週刊少年マガジン』、『週刊少年サンデー』、『週刊少年チャンピオン』
、『ちゃお』、『なかよし』、『りぼん』、『コロコロコミック』、『モーニング』、『イブニン
グ』、『マーガレット』、『別冊マーガレット』、『KISS』、『ビッグコミック』、『月刊マガジ
ン』、『アフタヌーン』、『IKKI』、『ヤングアニマル』、『ヤングキング』、『チャンピオン
RED』、『ガンダムA』、『漫画サンデー』、『漫画ゴラク』、『週刊漫画TIMES』、『FEEL』、
『Cookie』、『デザート』、『SiLKY』、『アックス』、『コミック乱』、『ウルトラジャンプ』、
『漫画アクション』…。 [履修要件]
「なぜ大学でわざわざマンガを扱うのか」と思う人も歓迎する。
[成績評価の方法・基準]
出席点30点、発表内容・ディスカッションへの貢献度:40点、レポート30点
[教科書]
使用しない
発表資料に用いるマンガ雑誌は各自で購入してもらいます。
[参考書等]
(参考書)
授業中に紹介する
(その他(授業外学習の指示・オフィスアワー等))
特になし
※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。
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授業科目名 現代史学(演習II)
<英訳> (Seminars)
配当学年 3回生以上
題目
単位数 2
担当者氏名 関西大学 社会学部 教授 山口 誠
開講期 後期
曜時限 木4
授業形態 演習
観光社会学∼観光の社会的意味を通時分析する∼
[授業の概要・目的]
近代社会における観光は、労働と対置される余暇の一ジャンルに留まらず、さまざまな社会的過程
が交錯する場(アリーナ)として捉えることができる。観光によって地理や他者のイメージが構築
され、観光者のアイデンティティが再編され、そして受け入れ側の「文化」や「伝統」が「発見」
されるなど、観光をめぐる社会学のテーマは枚挙にいとまがない。
これまで日本における観光研究では、関連産業の振興を図る経済学的アプローチと、観光者の動
機をめぐる社会心理学的アプローチが主流であった。これらの成果を視野に入れつつ、この演習で
は「観光の社会的意味」に着目して、社会学のアプローチから近代日本社会における観光を考えて
みたい。
この演習の担当者は、20世紀の日本人の海外旅行を、主に観光ガイドブックや紀行書籍の変遷か
ら通時分析するメディア研究を専門としているが、日本人の国内観光や諸外国の観光の歴史など、
さまざまな興味関心を持つ受講生の参加を期待する。
なお演習の議論では、狭義の観光研究および観光社会学に限定せず、現在の観光現象と深い関わ
りを持つ次の概念を適宜解説するとともに、各回の議論と接続して理解を深めることも目指す。再
帰性(reflexivity)、グローカリゼーション、文化論的転回(cultural turn)、メディア・ツーリズム。
[授業計画と内容]
まず「観光社会学の現在」と「日本型マス・ツーリズムの現在形」について担当者が講義形式で解
説し、この演習の基本的なキーワードとアプローチを整理し共有した後、受講生による自由テーマ
発表と討論を行いたい。
いわゆる狭義の「観光」に限らず、たとえばアニメやマンガにおける「聖地巡礼」や、文学作品
や映画作品に描かれた旅のかたち、「戦国武将ブーム」や「パワースポットブーム」などに見られ
る歴史/記憶の消費、海外の観光ガイドブックに描かれた「京都」比較など、様々な興味と関心を
持つ受講生の積極的な参加を期待する。
第1回:観光社会学の事例:『グアムと日本人』(2007年)を中心に
第2回:観光社会学の視座:『ニッポンの海外旅行』(2010年)から
第3回:日本型マス・ツーリズムの現在形:スケルトン・ツアーを事例に
第4回:テーマパーク化する社会:テーマ型観光の特性
第5回∼最終回:受講生による自由テーマ発表と文献輪読を組み合わせ、議論を行う。
[履修要件]
特になし
現代史学(演習II)(2)へ続く↓↓↓
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現代史学(演習II)(2)
[成績評価の方法・基準]
出席点(30点)、演習での個人発表(テーマは自由、50点)、期末レポート(20点)の3つにより、
総合的に評価する。できるだけ出席し、議論を深めていくことで新たな研究テーマを見つけること
に積極的に参加することを期待する。
[教科書]
使用しない
[参考書等]
(参考書)
山口誠 『グアムと日本人』(岩波新書)
山口誠 『ニッポンの海外旅行』(ちくま新書)
山口さやか・山口誠 『 「地球の歩き方」の歩き方』(新潮社)
安村克己ほか 『よくわかる観光社会学』(ミネルヴァ書房)
(その他(授業外学習の指示・オフィスアワー等))
※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。
114
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授業科目名 現代史学(演習II)
<英訳> (Seminars)
配当学年 3回生以上
題目
単位数 2
担当者氏名 同志社大学 社会学部 教授 佐伯 順子
開講期 後期
曜時限 水2
授業形態 演習
異性装の表象から考える21世紀のジェンダー
[授業の概要・目的]
演劇、映画、文学、漫画、アニメ等の表象には、女が男の、あるいは男が女の衣装を身につける事
例がしばしばみられる。これら、いわゆる「異性装」は、物語のなかでいかなる意味をもっている
のか。また、女から男へ、男から女への異性装には質的な相違があるのか、ないのか――歌舞伎や
シェイクスピア演劇、映画、漫画等、日本と海外の「異性装」の表象の事例を比較検討し、そこに
含まれるジェンダーの問題を考えることにより、21世紀のジェンダーのあり方を問う一助としたい。
[授業計画と内容]
以下のようなテーマについて、それぞれ1∼3週前後の講義をする予定である。
1.異性装をめぐるジェンダー∼問題提起
2.事例分析 女から男への異性装 ∼日本の事例
3.事例分析 女から男への異性装 ∼海外の事例
4.事例分析 男から女への異性装 ∼日本の事例
5.事例分析 男から女への異性装 ∼海外の事例
なお、受講生との議論によって、テーマの順序が入れかわる場合がある。また、受講生の人数に
よって、課題に関する発表を行う可能性がある。
[履修要件]
特になし
[成績評価の方法・基準]
学年末のレポートおよび平常点(発表がある場合は発表内容を含む)
[教科書]
関連資料、プリントを授業にあわせて適宜配布する
[参考書等]
(参考書)
授業中に紹介する
(その他(授業外学習の指示・オフィスアワー等))
※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。
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