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No.5 平成26年6月
自己点検・評価報告書 琉球大学附属図書館 平成 26 年 6 月 No.5 附属図書館自己点検・評価報告書 No.5 目 次 ページ Ⅰ 附属図書館の基本的な目的 1 1 附属図書館の中期目標・計画 1 (1) 学生への支援に関する目標 1 (2) 研究水準及び研究の成果等に関する目標 2 (3) 社会との連携や社会貢献に関する目標 3 (4) 評価の充実に関する目標 4 (5) 情報公開や情報発信等の推進に関する目標 4 (6) 法令遵守に関する目標 4 Ⅱ 附属図書館の概要 5 1 施設・設備 5 2 図書館資料 5 (1) 図書蔵書受入冊数 5 (2) 雑誌 蔵書数・受入数 6 (3) 電子ジャーナルパッケージ・データベース 購入タイト 6 ル数 Ⅲ 活動内容 1 7 学習・教育支援 7 (1) 図書資料の体系的な収集と提供 7 1) 学術情報資料の整備 2) 資料提供サービス 3) 学習環境の整備 4) 利用支援サービス (2) 課題及び評価 11 1) 学術情報資料の整備 2) 資料提供サービス 3) 学習環境の整備 4) 利用支援サービス 2 研究支援 12 (1) 学術情報の配信 12 1) 電子ジャーナル、文献データベース等の収集整備 i (2) 研究情報の発信 12 1) 学術研究成果の発信 2) 沖縄関係貴重資料の電子化 (3) 課題及び評価 13 1) 学術情報の配信 2) 研究情報の発信 3 社会貢献 13 (1) 地域社会への公開 13 1) 沖縄関係貴重資料の公開促進 2) 国際関係資料の公開 3) 県内図書館との連携 4) 学外者の図書館利用 (2) 課題及び評価 14 1) 沖縄関係貴重資料の公開促進 2) 国際関係資料の公開 3) 県内図書館との連携 4) 学外者の図書館利用 4 運営体制 14 (1) 管理運営 14 1) 運営委員会 2) 専門委員会 3) 事務組織 4) 職員研修 (2) 財務 17 1) 予算・決算 5 (3) 防災体制 18 (4) 課題及び評価 18 施設・設備 18 (1) 施設、設備等の整備状況 18 1) 本館 2) 分館 3) 貴重資料室 (2) 施設、設備等の利用状況 19 1) 本館の利用状況 2) 分館の利用状況 (3) 課題及び評価 20 ii 1) 施設、設備等の整備状況 2) 施設、設備等の利用状況 資料編 1) 施設・設備 22 ①本館 ②分館 2) 蔵書数 22 ①図書蔵書数 ②図書受入数 ③視聴覚資料 ④国際資料 ⑤沖縄資料 ⑥雑誌蔵書数 ⑦雑誌受入数 3) 開館時間 25 4) 年間開館日数 25 5) 入館者数 25 6) 貸出条件 25 7) 館外貸出状況 26 8) ワークショップ実績 26 ①ワークショップ開催(回数) ②中期計画(学習支援) 9) 図書館間相互貸借冊数 27 ①貸出 ②借用 10) 図書館間の文献複写件数 27 ①受付 ②依頼 11) 図書購入費 28 12) 電子ジャーナル等導入状況 28 ①電子ジャーナルパッケージ、データベース 購入タイトル ②購入電子ジャーナル利用可能数 ③雑誌、電子ジャーナル、データベース 購入経費 13) 琉球大学学術リポジトリ登録件数及び利用状況 iii 30 14) 沖縄地域学リポジトリ登録件数及び利用状況 29 15) 市民への貸出状況 30 16) 講習会・イベント 31 17) 文庫・コレクション・デジタルギャラリー 34 ①学外展示会 ②学内展示 ③講演会、イベント 18) 附属図書館組織・機構図 36 19) 附属図書館職員数 37 20) 県内大学図書館職員研修実施状況 38 21) 図書館経費 38 22) 防災マニュアル 38 23) 端末機器保有台数 38 ①本館 ②分館 規則一覧 1. 琉球大学附属図書館規則 39 2. 琉球大学附属図書館運営委員会規程 41 3. 琉球大学附属図書館医学部分館運営委員会規程 43 4. 琉球大学附属図書館学術情報基盤資料選定委員会規程 45 5. 琉球大学附属図書館研究開発室規程 47 6. 琉球大学附属図書館自己点検・評価委員会規程 48 7. 琉球大学附属図書館利用規程 50 8. 琉球大学附属図書館文献複写規程 56 9. 琉球大学びぶりお文学賞規程 61 10. 図書館非常時行動マニュアル 63 iv 附属図書館自己点検・評価報告書 Ⅰ 附属図書館の基本的な目的 附属図書館は、大学における学生の学習や大学が行う高等教育及び学術研究活動全般を支える 重要な学術情報基盤の役割を有しており、大学の教育研究にとって不可欠な中核を成し、総合的 な機能を担う機関である。これまで、大学の教育研究に関わる学術情報の体系的な収集、蓄積、 提供を行うことで、教育研究に対する支援機能を担ってきた。また、附属図書館に蓄積された学 術情報は、検索可能な形態で積極的に公開し、社会全体の共有財産として学術情報基盤を構築し てきた。 大学改革が進み高等教育の多様化や学術研究の更なる発展が求められるなか、学術情報基盤と しての附属図書館が果たす基本的機能の重要性は変わるものではないが、現在の大学及び大学図 書館を巡る大きな環境変化の中で、附属図書館は多様な課題に直面している。 1 附属図書館の中期目標・計画 (1) 学生への支援に関する目標 <目標> 学修、就職、生活に係る支援体制を確立する。 <計画> 1) ラーニング・コモンズ(学ぶ人々が集う場所:情報技術支援デスク及びレポート・ 論文作成サポート等の学習支援コーナー等)を整備する。 2) 学内の関係部署と連携し、ラーニング・コモンズにおいて、学生生活及び学修を 支援するサービスを提供する。 3) 履修プログラムと連動した学生用図書を計画的に整備する。 4) 電子ジャーナル、データベースの効果的整備を図る。 <実施状況> 1) 附属図書館本館(以下「本館」という。)1 階の多目的ホールの改修を行い、デ ィスカッションやパソコン使用、飲物持込可能なスペースとした。改装後の空間デ ザインやテーブル、イスなどの設計に工学部の教員の協力を得て、統一性を持った 明るく清潔で居心地の良いスペースとすることができた。また、壁面やテーブルな どを可変性の高い構造としたことや OA フロアや無線 LAN の設置により、グルー プ学習や各種イベントなど多様な利用形態に対応できる空間としての運用が可能 となっている。 2) 多目的ホールにて、関係教員との連携による「びぶりお文学賞」関連のイベント を定期的に開催した。また、外部講師によるライティングサポート、データベース に関する講習会及び各種パネル展示を実施した。さらに、大学院生によるレポート 1 作成支援窓口を図書館カウンターに通年で設置したほか、パソコンやプロジェクタ ーの貸出を行う等、各種支援を行っている。 3) 教務情報システムから各教員が学期ごとに入力するシラバス図書の登録と同時に、 図書館システムへシラバス図書の購入依頼データが送付されるよう教務情報システ ムと図書館システムを連動させた。また、シラバスの検索結果から図書館の蔵書検索 システムへのリンクも自動的に形成されるようになった。 4) 附属図書館では、学術情報基盤資料選定委員会(平成 16 年 10 月 12 日開催)にお いて、雑誌等の安定した購入経費確保のため、「琉球大学における学術情報基盤整 備のための経費一括配分についての要望書」を学長へ要請することとなり、平成 17 年度から学術情報基盤資料経費の図書館への一括配分が承認され現在に至っている。 学術情報基盤資料経費の一括配分により、部局単独や教員個人では購入が困難な電 子ジャーナルやデータベース等を購入することが可能となり、学術情報基盤資料の 効果的な整備が促進された。 しかしながら、電子ジャーナルやデータベース等の価格は、恒常的な値上がりが続 いており、特に平成 24 年度からは、これに円安の影響も加わり、大幅な赤字が生じ る事態となっている。 このような事態を受けて、附属図書館では、事務局や関連委員会へ予算の増額を要 請するとともに、学術情報基盤資料選定委員会において、電子ジャーナルやデータ ベース等の整備見直しを図っている。 今後とも厳しい財政事情ではあるがこれら一連の作業を継続していくことにより、 教員や学生のニーズに即した効果的な電子ジャーナルやデータベース等の整備を図 っていく必要がある。 (2) 研究水準及び研究の成果等に関する目標 <目標> 基礎科学研究を推進するとともに、本学の強みとなる研究分野について、世界をリードす る研究拠点の形成を図る。 <計画> 1) 研究支援のための図書館リソースの整備 ・沖縄関係資料のデジタルアーカイブ 琉球・沖縄に関する古文献資料に気軽に親しみ、学習できる環境の整備と、資料 のデジタル化等を充実させることを目的として構築している。 ・沖縄関係文献情報データベース構築 CiNii 等に代表される既存のデータベースでは網羅されていない沖縄に関する論 文や図書などの各種文献の情報を中心に検索を行うことを目的に構築している。平 成 23~26 年度は科学研究費補助金(研究代表者:赤嶺守)の助成を受けている。 2 ・琉球・沖縄関係資料の重点的収集 附属図書館では、琉球・沖縄に関する資料を重点的に収集している。恒常的にイ ンターネットや新聞等の情報から沖縄関係資料の新刊情報を得て購入するほか、古 典籍などの高額な資料については研究開発室会議の諮問を経て購入している。 <実施状況> 1) 本学の特徴的な研究分野の一つとして琉球・沖縄に関する研究分野があり、本学が その研究拠点となるべく、附属図書館では研究支援のためのデータベースを構築し ている。琉球・沖縄関係貴重資料デジタルアーカイブで現在公開している文庫は宮 良殿内文庫、伊波普猷文庫などである。 (3) 社会との連携や社会貢献に関する目標 <目標> 沖縄の教育研究の拠点として、市民や行政機関等との交流促進及び生涯学習機会の拡大を 図り、地域課題の解決と教育・文化の向上に寄与する。 <計画> 1) 附属図書館を中心とした学術情報公開活動の充実。 2) 実績を積み上げ、本事業を継続できる組織作りを行う。 <実施状況> 1) 附属図書館で作成する各種のコンテンツやデータベース(琉球・沖縄関係貴重資料 デジタルアーカイブ、沖縄文献情報データベース、琉球大学学術リポジトリ、沖縄 地域学リポジトリ、OPAC 等)をホームページにて積極的に公開するとともに、県 内外の各種機関の琉球・沖縄関係のデータベースも含めて横断的に検索できるプラ ットフォーム(沖縄情報統合検索システム)も運用している。 また、琉球・沖縄関係貴重資料デジタルアーカイブでは、電子化した画像データ に翻刻や現代文、解説、英訳等の情報も加えて、国内の研究者のみならず専門外の 市民や海外の利用者にも広く利用してもらえる内容にしている。 原資料については、毎年1回県内の自治体との共催で貴重書展を開催している。 開催地域に関連する資料中心の展示内容にするとともに、学内教員による講演会や 図書館職員によるギャラリートークを実施して、来場者にとって有益な情報を効果 的に伝えることを心がけている。 その他、沖縄県図書館協会や沖縄県大学図書館協議会に加盟し、各図書館との連 携・協力を図り、相互貸借事業など本学学生および他館利用者双方の利便性向上に 努めている。 2) 貴重書展については 10 年以上継続しており、各種データベースはハワイ大学をは じめとする学外各機関との連携も進み、それぞれ定着した事業となっている。いず れも一般的な図書館業務に加えて、琉球・沖縄に関する専門的な知識を要する内容 3 であるため、図書館事務組織内に沖縄資料担当部門を設けている。人材および経費 の確保にあたり学内担当部署への働きかけのほか、外部資金獲得のための取り組み も行っている。 (4) 評価の充実に関する目標 <目標> 大学の教育研究及び組織運営の改善に資するため、評価機能を強化する。 <計画> 1) 現状確認。 2) 附属図書館自己点検・評価委員会規程の改正。 3) 評価様式の作成。 <実施状況> 1) 附属図書館独自の中期目標・中期計画に基づいた運営がなされているかの確認のため のプロジェクトシートを各期ごとに作成し、館長の確認を受けるとともに、附属図書 館自己点検・評価委員会において評価を受けた。 2) 附属図書館自己点検・評価委員会の規程を見直し、整備した。 3) 年度の達成状況を確認するため、プロジェクトシート(活動記録シート)により、8 月・12 月・4 月に進捗状況を館長が確認した。年度終了後は附属図書館自己点検・評 価委員会において確認評価を行った。 (5) 情報公開や情報発信等の推進に関する目標 <目標> 大学が行う教育研究水準の向上を図るため、大学情報を積極的に提供する。 <計画> 1) 研究情報と学術リポジトリの連携の効率化等。 <実施状況> 1) 学術リポジトリへの登録は順調に実施されコンテンツの充実が図られているが、研究 情報との連携については充分とはいえない。大学全体として構築予定であった各種の 研究情報を含んだ総合情報データベースが未整備なため、現状では既存の研究者デー タベース(学術国際部所管)との連携を強化することも一方策であるが、相互のシス テム上の制限もあり一部分にとどまっている。今後、既存および構築予定のデータベ ースのどちらにどのように連携を図るのか、効率や進捗状況を勘案しながら計画をあ らためて策定する必要がある。 (6) 法令遵守に関する目標 <目標> 4 大学にかかる各種法令に基づいた適正な法人運営を行う。 <計画> 1) 現行規則等の現状確認。 2) 必要な改正事項の洗出し及び見直し。 3) 廃止する場合の留意点。 4) 館長が定める規則等の整理。 5) 規則等の体系的な整備。 <実施状況> 1) 平成 20 年度より取り組んでいた附属図書館規則等の見直しについて、平成 23 年度 に全ての規則・規程等を見直し、改正及び廃止を行うと同時に規則等一覧の中で制定(承 認)機関、制定日が確認出来るよう整備した。 2) 附属図書館のマニュアル関係を整備した。 3) 附属図書館規則の見直し(制定・改正・廃止)手順を作成した。 4) 館長が定める規則については、常に現状との確認を行い、見直しの必要がある場合は 運営委員会の議を経た上で、館長承認後に改正を行う。 5) 規則等一覧の中で、業務運営に係る確認事項及び附属図書館関係規則等の系統図を作 成し、整備した。 Ⅱ 附属図書館の概要 附属図書館は、法文学部、観光産業科学部、教育学部、理学部、工学部及び農学部がある千原 キャンパスに本館、医学部がある上原キャンパスに医学部分館(以下「分館」という。)があり、 学習や研究に必要な情報が蓄積され、利用者に提供されている。 1 施設・設備 本館は、3 階建て、総面積 9,920 ㎡、座席数 842 席あり、グループ学習室 3 室、研究個室 5 室、オープン・サテライト 2 室に PC 計 45 台を設置し、各階に無線 LAN が利用できるコー ナーを設けている。 分館は、2 階建て、総面積 1,403 ㎡、座席数 167 席、ゼミ室 4 室、視聴覚室 1 室、オープ ン・サテライトには PC20 台を設置し、各階には無線 LAN が利用できるコーナーを設けてい る。 2 図書館資料 附属図書館では、図書の購入・支払・整理に関する業務を図書情報係が、雑誌等(冊子、電 子ジャーナル、データベース)の購入・支払・整理に関する業務を雑誌情報係が行っている。 本館、分館を合わせた図書の年間受入冊数は約 1 万 5 千~2 万冊となっており、蔵書冊数は 約 104 万冊に達している。 5 また、本館、分館を合わせた雑誌(冊子)の年間受入種類数は約 4~5 千種類で、蔵書種類 数は約 2 万 3 千種類に達しており、平成 24 年度は、電子ジャーナルパッケージを 12 種類、 データベースを 19 種類購入した。 (1) 図書蔵書受入冊数 図書 蔵書数・受入数 (平成 20~24 年度) 単位(冊数) 蔵書数 年度 本館 受入数 分館 計 本館 分館 計 H20 856,837 123,721 980,558 16,701 1,567 18,268 H21 873,226 125,595 998,821 17,854 1,904 19,758 H22 890,711 126,714 1,017,425 18,931 1,133 20,064 H23 905,363 127,833 1,033,196 15,835 1,147 16,982 H24 916,037 124,405 1,040,442 13,992 1,231 15,223 ※ 蔵書数は資産の冊数であり消耗品は含まれない。 ※ 蔵書数には当年度除籍冊数の減が含まれる。 ※ 受入数には消耗品が含まれる。 (2) 雑誌 蔵書数・受入数 雑誌 蔵書数・受入数 (平成 20~24 年度) 単位(種類数) 蔵書数 年度 本館 分館 受入数 計 本館 分館 計 H20 18,327 3,544 21,871 3,595 595 4,190 H21 18,656 3,584 22,240 3,948 668 4,616 H22 18,867 3,755 22,622 3,823 664 4,487 H23 18,933 3,778 22,711 3,644 620 4,264 H24 19,136 3,803 22,939 3,453 567 4,020 (3) 電子ジャーナルパッケージ・データベース 購入タイトル数 電子ジャーナルパッケージ・データベース購入タイトル数 (平成 20~24 年度) H20 電子ジャーナルパッケージ H21 単位(種類数) H22 H23 H24 国内 0 0 0 0 0 国外 12 12 12 12 12 計 12 12 12 12 12 6 データベース Ⅲ 国内 8 8 8 8 9 国外 11 10 11 10 10 計 19 18 19 18 19 活動内容 1 学習・教育支援 (1) 図書資料の体系的な収集と提供 1) 学術情報資料の整備 ①資料選定 ・カリキュラム・シラバスと連動した体系的収集 教員が図書館システムを利用して教務情報システムにシラバス図書を入力し た場合、自動的に図書館システムに図書が発注されると共にシラバス図書の図 書館システムへのリンクが作成される。 ・学生用図書の選定 学生用図書の発注依頼については、学内外からアクセス可能な図書館ホーム ページからリクエストを逐次受け付け購入している。 ・学生希望図書、選書ツアー 附属図書館学生選書グループの概要 学生選書グループは、附属図書館の中期目標・中期計画に則り平成 22 年度にス タートした。各学部へ 2~3 名の学生の推薦依頼を行い、平成 24 年度は 20 名の 学生で構成されている。これまで主に教員に対して選書依頼を行ってきたが、学 生用図書については学生による選書グループを組織し、定期的に選書作業に関わ ってもらうことで学生選書のあり方を構築することを目的とする。 平成 23 年度は学生選書グループ会議を 7 月と 10 月に開催し、初めての試みと して、那覇市の大型書店へ出向き実際に本を手に取って選書をしてもらう選書ツ アーを 10 月と 1 月に行った。選書ツアーには合計 17 名の学生が参加し、選書し た本は約 600 冊となった。 平成 24 年度も 7 月にグループ会議、8 月に選書ツアーを開催し、選書ツアーで は約 400 冊の選書を行った。2 回目の会議は 12 月に、選書ツアーは 2 月にそれ ぞれ行い、470 冊を購入している。 この選書グループは、図書館の各種イベントへの参加及び各種イベントの提案と、 図書館と協力し、利用促進、学生用図書の選書に係る啓蒙等に積極的に関わるこ とを今後の目標とする。 7 年度 H22 H23 H24 回 会議開催日 選書ツアーの実施・開催日 購入冊数 1 回会議 1 月 13 日 選書ツアーなし - 2 回会議 2 月 24 日 選書ツアーなし - 1 回会議 7 月 26 日 第 1 回選書ツアー 10 月 3 日 104 冊 2 回会議 10 月 25 日 第 2 回選書ツアー 1 月 19 日 508 冊 1 回会議 7 月 19 日 第 1 回選書ツアー 8 月 13 日 414 冊 2 回会議 12 月 19 日 第 2 回選書ツアー 2 月 13 日 470 冊 ②沖縄資料 附属図書館では 1950 年創立以来、琉球・沖縄研究を支援・推進する沖縄研究資料セ ンター機能としての役割を構築するため、古文献資料を始めとした沖縄関係資料を網羅 的に収集する方針を進めてきた。昭和 57 年には教官を中心とする<沖縄研究資料調査 収集専門委員会>を設置し、収集事業の体制を整備して推進してきた(平成 24 年度よ り研究開発室へ機能を移行)。1955 年 5 月のロックフェラー財団から図書購入費として 寄付された 5,000 ドル(60 万 1B円)のうち、15 万円で伊波普猷文庫を購入したのをはじ め、1957 年に島袋源七氏蔵書を受入、また 1959 年にはブース高等弁務官を代理人とし てBull文庫が寄贈された。1962 年には宮良殿内文庫、そのほかKerr文庫や矢内原忠雄 文庫などの各氏の貴重な蔵書を収集してきた。さらなる沖縄関係資料の整備・充実を図 るため、1977(昭和 52)年度から 2001(平成 13)年度まで、沖縄関係文献資料保存事業費 が文部省より配分され、資料収集がなされている。 現在、附属図書館では沖縄関係資料を約 5 万点所蔵し、うち約 2 千点を貴重資料扱い として管理している。 近年では、寄贈資料の受入も積極的に行っており、平成 23 年度には土江真樹子・Re na Abelmann 両氏より戦後沖縄に赴任した元陸軍医 Walter Abelmann 氏撮影の戦後 沖縄の写真スライド 38 点、平成 24 年度にはアメリカ在住の John A. Swearingen 氏 よりベッテルハイムの日記等 9 点が当館に寄贈された。 ③国際資料 本館 2 階に国際資料室を設け、各種の国際資料を収集し学内外を問わず一般公開して いる。附属図書館は、1985 年に EC 資料センター(現 EU 情報センター:EUi)、19 86 年に国際連合寄託図書館に指定されており、両機関の関連資料(UNESCO 等の関 係機関も含む。ただし、WHO については分館に配架。)がコレクションの柱になって いる。加えて、OECD(経済協力開発機構)協力資料館として収集している 1975 年以 降の OECD 出版物(単行本、逐次刊行物、各種報告書類等)やアジア関係の研究資料 1 B 円(ビーえん)は、1945 年から 1958 年 9 月まで、米軍占領下の沖縄県や鹿児島県奄美群島(トカラ列島含む)で、通貨 として流通したアメリカ軍発行の軍票。1948 年から 1958 年までの唯一の法定通貨。 8 についても受け入れて公開している。 また、平成 24 年度には国内に設置された EUi 加盟機関のセミナーを当館で開催する など、関係機関との連携・協力活動を継続している。 2) 資料提供サービス ①開館日・開館時間 (本館) 通常期平日は 8:00~22:00、通常期土日祝日 10:00~20:00、休業期平日 8:30~17:00、 休業期土日祝日は休館となっている。休館日は年末年始、開学記念日、入学試験日。平 成 25 年度から大幅な開館時間の延長を予定しており、通常期平日は 8:00~22:00 で変 更ないが、その他は 8:30~22:00 となる。 (分館) 通常期平日は 8:00~22:00、 その他は 8:30~22:00 となっている。 休館日は年末年始、 開学記念日。 (開館時間の延長) 平成 24 年 4 月より、本館分館ともに通常期の平日は 8:00 開館(通常は 8:30 開館) の早朝開館の試行を開始した。また、本館は平成 25 年度から開館時間を大幅に延長す るため分館とほぼ同様の開館時間となる。〔開館日・開館時間一覧は資料編に掲載〕 ②資料の貸出 図書の場合、本館・分館ともに学部学生は 10 冊まで 2 週間、院生 15 冊まで 2 週間、 教職員は 20 冊まで 4 週間となる。雑誌は原則貸出不可であるが、研究室でのコピー等 に限り院生、教職員は 5 冊まで 1 日貸しを行っている。〔貸出条件一覧は資料編に掲 載〕 ③ILL(InterLibrary Loan)サービス 本学学生・教職員は学内に所蔵がない資料を有料で学外機関から取り寄せることが できる。論文単位の文献複写サービス、及び現物貸借(図書資料)が利用できる。 〔件数については「資料編」参照 〕 ④学外者へのサービス 本館分館ともに学外者受付簿に必要事項を記入することで入館できる。閲覧やレファ レンスサービスも可能としている。貸出は本館のみ実施しており、利用申請により 3 冊まで 2 週間の貸し出しを行っている。〔市民への貸出状況一覧は資料編に掲載〕 9 ⑤文化活動 平成 19 年度より本学の学生を対象として地域社会における文学・文化活動のリー ダーを輩出することを目的に「琉球大学びぶりお文学賞」を設けた。平成 22 年度 までは小説作品を募集し、受賞作および佳作を選定して作品集を刊行した。さらに 平成 23 年度からは詩部門を新設した。また、関連事業として小説や詩に関する講 演会やワークショップを毎年開催している。平成 25 年度からは、応募資格者を県 内大学生に拡大し、一層の振興を図る予定である。 3) 学習環境の整備 ①ラーニング・コモンズ 利用者の多様な学修形態に対応する場所である。平成 23 年度の改修以来、ディ スカッションやパソコンによるプレゼンテーションを伴うグループ学習、飲み物 を持ち込んでの気軽な会話の場等として多くの利用者で賑わっている。 名称:多目的ホール 場所:本館1階 面積:338 ㎡ 座席数:約 50 用途:グループ学習、会話、飲物、パソコン、無線 LAN 利用可能。 講習会や展示会等各種イベント。 利用者数:62,590(平成 24 年度 延人数) ②オープン・サテライト 総合情報処理センターの提供するシステムを利用するためのパソコンが設置さ れている。利用者は、インターネット上での情報検索、E メール、各種資料の作 成や印刷等に使っている。同様のパソコンは学内各所に配置されているが、図書 館での利用率は非常に高い。 本館:1 階に 2 室(30 台+15 台)、館内各所に 20 台 分館:2 階に 20 台 4) 利用支援サービス ①ワークショップ 情報リテラシー支援として、情報科学演習や経済基礎演習の授業と連携したワー クショップ及び新入生を中心としたオリエンテーション、図書館ツアー、その他 データベース講習会を年度平均で約 120 回実施している。授業の中で図書館職員 が講師として文献の検索方法等について講習するもので、学生もパソコンを実際 に操作しながら実習するスタイルが主となる。そのため、図書館のオープンサテ ライト(PC30 台)での講習も多く、平成 23 年度に小さめではあるが第 2 オープ ンサテライト(PC15 台)が増設されたことから、少人数での講習も柔軟に実施で きることとなった。〔ワークショップ実績一覧は資料編に掲載〕 10 ②情報リテラシー向上支援 情報リテラシー支援をさらに推進するため中期計画による情報リテラシー支援 事業に取り組んでおり、学習ナビゲーションの導入や、教員の協力による「琉大 生のための情報リテラシーガイドブック」の刊行、院生によるレポート相談窓口 の開設、レポート書き方講座を開催している。 まず、平成 20 年度に情報テラシー向上支援プログラムの開発として、学習ナビ ゲーション(リンクリゾルバ・統合検索)を導入し、翌平成 21 年度には各教員の 協力による「情報リテラシーガイドブック」の刊行および総合情報処理センター が提供する e-Learning システム「Webclass」の試行を開始した。次の平成 22 年 度は、学部学生を対象に「学習環境に関するアンケート」を実施し、これにより 学部学生が、どのような場所で、どの時間帯に、どのような学習をしているのか、 またどのような学習システムを要望しているのかを把握した。このアンケートの 結果から、平成 23 年度は学部学生の要望が多かった院生によるライティングサポ ートの実施や、グループ学習の要望に対応するための多目的ホール改修を行い、 成果を上げた。平成 24 年度は引き続きライティングサポートを中心とした学習支 援に取り組んだ。 (2) 課題及び評価 1) 学術情報資料の整備 教務情報システムとの連携によるシラバス図書の受け入れや図書館システムのリク エスト機能の充実、学生選書グループの活動などを通して教員や学生の要求が選書に反 映しやすくなっている。 しかし、資料選定委員会による選書や体系的な資料整備の体 制が確立していない点が課題として残る。また、教務システムのシラバス図書の入力漏 れも見受けられ、より確実なシステム連携の構築が望まれる。 沖縄資料や国際資料など特徴的な資料群については、積極的に収集・公開を進めてい るが、予算やスペースの不足等の面で制約がある。電子媒体の活用やデジタル化の促進 等により、効率的な収集・提供を目指すことが求められる。 2) 資料提供サービス 開館時間の延長もあり、館内での資料利用、貸出冊数ともに増加傾向にある。ただし、 書庫の狭隘化などの影響で配架場所がやや判りにくくなっている。また、本来あるべき 場所に資料が見当たらないなど配架の乱れも見受けられる。書架のレイアウト変更や増 設、書架整理作業の充実などで改善を図る必要がある。 また、沖縄資料、国際資料、医学資料については、それらを有効に提供するため、専 門的な知識を有した職員の育成が望まれる。 3) 学習環境の整備 11 多目的ホール改修によるラーニング・コモンズの開設やオープン・サテライトの拡充 により、多様な学習スタイルへの対応と機能によるエリアのゾーニングがある程度実現 でき、多くの学生に利用されている。ただし、このような環境の需要は高く、一層の充 実が求められる。また、多様な環境を活用した人的支援の取り組みの促進や学習支援体 制の確立が急がれる。 4) 利用支援サービス オリエンテーションやワークショップ、講習会など職員や外部講師による利用支援活 動は活発に実施されており、リテラシーガイドブックの作成・配布とも併せて大きな成 果を上げている。図書館の取り組みとして定着したと言えるが、主な内容は学部学生 1、 2 年次を対象とした基礎的なものであり、今後は外国語文献の検索やレポート・論文作 成支援の強化等、より高度な内容にしていく必要がある。また、教員や教務担当部署と の協力・連携を充実させ、教育カリキュラムの一貫としてより効果的なものにすること が望まれる。 2 研究支援 (1) 学術情報の配信 1) 電子ジャーナル、文献データベース等の収集整備 図書館では、平成 17 年度から学術情報基盤資料経費が図書館へ一括配分されるよう になって以来、現在に至るまで電子ジャーナルや文献データベース等の収集整備に努め てきた。その結果、平成 25 年度には、常時閲覧可能な電子ジャーナルタイトル数は 6 千種類以上となり、文献データベースも多くの専門分野をカバーしている。 (2) 研究情報の発信 1) 学術研究成果の発信 ①琉球大学学術リポジトリ 琉球大学で生産された教育研究活動の成果を蓄積し、インターネット上で無償公 開している。コンテンツは、学術雑誌や紀要等に掲載された学術論文、科研費をは じめとする各種報告書、学位論文、本学所蔵の貴重資料等である。 ②沖縄地域学リポジトリ 附属図書館が幹事となり、主に沖縄県内の学会や大学等が発行する紀要類に掲載 された学術論文を蓄積し、インターネット上で無償公開している。地域の学術研究 の振興支援を主旨としている。 2) 沖縄関係貴重資料の電子化 ①デジタルアーカイブ 琉球・沖縄に関する古文献資料に気軽に親しみ、学習できる環境の整備と、資料 のデジタル化等を充実させることを目的として構築している。 12 ②文献情報データベース構築 CiNii 等に代表される既存のデータベースでは網羅されていない沖縄に関する論 文や図書などの各種文献の情報を中心に検索を行うことを目的に構築した。平成 2 3~26 年は科学研究費補助金(研究代表者:赤嶺守)の助成を受けている。 (3) 課題及び評価 1) 学術情報の配信 学術情報基盤資料経費の図書館への一括配分により、電子ジャーナルや文献データ ベース等の安定的かつ効果的な提供が可能となり、学術情報へのアクセス環境が整備 され向上したことから、教員や学生への研究支援を積極的に推進することができたと 言える。しかしながら、厳しい財政事情を背景に学術情報基盤資料経費の大幅な増額 が見込めない中、購入価格の恒常的な値上がりや為替相場の変動により、購入経費が 大幅に不足する事態が生じている。 これら電子ジャーナルや文献データベース等に対する教員、学生のニーズは非常に 高く、将来も引き続き安定的に提供することが期待されており、この問題に対処する ために、学術情報基盤資料選定委員会において、電子ジャーナル、文献データベース 等の見直しを一層進め、整備計画を策定する必要がある。 2) 研究情報の発信 リポジトリ、沖縄関係資料の各種データベースともに順調にコンテンツを増やし ており、琉球大学ならではの情報を社会に提供している。今後も情報の質、量、範囲 において一層の充実を図ることが可能であり、継続する価値の高い事業である。一方 で学内外においての認知度は高いとはいえず充分に活用されていない。広報活動にも 力点を置き、より多くの人に利用されるよう工夫していくことが課題としてあげられ る。 3 社会貢献 (1) 地域社会への公開 1) 沖縄関係貴重資料の公開促進 貴重資料のデジタル化を進める他、平成 13 年から学外において所蔵する資料を市 民へ公開する「琉球大学附属図書館貴重書展」を毎年開催している。 2) 国際関係資料の公開 国際連合寄託図書館および EU 情報センターとして、両機関が発行する資料を網羅 的に収集し、学内外の利用者に提供している。また、EU 情報センターとしては、 国内各加盟館との連携・協力体制により効率的な運営や知識の向上に努めている。 3) 県内図書館との連携 平成 24 年度より「琉球大学附属図書館と沖縄県立図書館の相互貸借に関するとり 13 きめ」を締結し、沖縄県立図書館巡回車による県内公共図書館との無料相互貸借を 開始した。 4) 学外者の図書館利用 入館は、研究・調査を目的とした高校生以上の者であれば特に制限はない。貸 出は県内在住の 18 才以上の者を対象としている。 (2) 課題及び評価 1) 沖縄関係貴重資料の公開促進 各自治体との共催による貴重書展は、毎年多くの地域住民が訪れ、好意的な意見も 多数寄せられており、地域貢献事業として成果・実績をあげている。今後は、本島 北部地域や離島等、遠隔地での開催にも注力するとともに、教職員による講演会や 地域の学校との連携事業等の充実を図り、教育面での貢献にも注力することが望ま れる。 また、より多くの人々に情報を提供するため、今後もデジタル化を一層進めていく 必要がある。 2) 国際関係資料の公開 県内唯一の国連及び EU 資料の拠点として、貴重な資料を網羅的に提供している意 義は大きい。課題としては、両機関のウェブサイトから利用可能な情報も考慮した 合理的な資料収集や提供方法の確立が挙げられる。 3) 県内図書館との連携 県内公共図書館との相互貸借事業での連携により、双方の利用者にとっての利便 性の向上が見られる。相互利用サービスの充実とともに資料の分担収集や研修会の 開催など幅広い取り組みの実現が望まれる。 4) 学外者の図書館利用 当館は建学の理念に基づき、図書館創設時より地域住民の利用を積極的に受け入れ ている。入館手続きの簡易さに加え、本館では登録制で資料の貸出も実施しており、 大学図書館としては地域に広く門戸を開いていると言える。今後もこのような方針を 維持することは当然であるが、学内利用者が多く閲覧席が不足する時期がある等、一 部においては利用上の調整を要する点もある。一方、インターネット上で提供するリ ポジトリや各種データベースの拡充により、非来館型の利用増加が見込まれる。 4 運営体制 (1) 管理運営 1) 運営委員会 ①図書館運営委員会 附属図書館長を委員長として、組織及び運営に関し必要な事項を定める。 14 平成 20~24 年度開催 第 259 回(H20.5.26) 協議事項 ・予算決算に関すること ・学術情報基盤資料の整備について 他 第 260 回(H20.9.30) ・第二期中期目標・中期計画達成に関すること ・学術情報基盤資料の整備方策について 他 第 261 回(H21.6.4) ・予算決算に関すること 他 第 262 回(H22.6.29) ・予算決算に関すること ・第二期中期目標・中期計画達成のためのプロジェク トシートについて ・電子ジャーナル等経費の執行見込額について ・学生選書グループによる学生用図書選書要領(案) について 他 第 263 回(H23.6.29) ・予算決算に関すること ・附属図書館規則について 他 第 264 回(H23.9.29) ・規則等改正に関すること 他 第 265 回(H24.3.15) ・早朝開館について ・研究開発室員の委嘱について ・附属図書館関係規則等の改正について 他 第 266 回(H24.6.29) ・予算決算に関すること ・附属図書館規則について ・学術リポジトリ運営連絡会委員の推薦について 他 第 267 回(書面)(H25.3.4) ・附属図書館規則について ②分館運営委員会 医学部分館長を委員長として、医学部教授及び准教授で構成。主として医学部分館 の運営に関する事項について協議・決定する。 平成 20~24 年度開催 協議事項 第 64 回 (H20.8.28) ・学術情報基盤資料の整備方策について他 第 65 回 (H23. 7.7) ・平成 24 年度(2012 年度)LWW 電子ジャーナルの 購入契約モデルの選択について 2) 専門委員会 ①学術情報基盤資料選定委員会 図書、電子ジャーナル、データベース、雑誌(冊子)やその他の学術情報基盤資料の 15 選定、整備に関する審議を行う。 ②研究開発室 平成 10 年 4 月に、研究成果を高度な図書館サ-ビスとして利用者へ提供する目的で 琉球大学附属図書館研究開発室が設置され、現在に至っている。 ・貴重書の保存・公開に関する調査研究班(沖縄資料収集専門委員会) 当館所蔵の貴重資料の保存・公開についての検討組織として設置された。なお、沖縄 研究資料の整備を図るため、昭和 57 年に教員を中心に設置した沖縄研究資料調査収集 専門委員会については、平成 23 度末を以て廃止とし、その機能を研究開発室(貴重書 の保存・公開に関する調査研究班)の任務とした。 平成 20 年度~平成 24 年度開催内容 年度 H20 協議事項 第 1 回 ・平成 20 年度附属図書館貴重書展について 第 2 回 ・平成 20 年度附属図書館貴重書展について H21 第 1 回 ・平成 21 年度附属図書館貴重書展について 第 2 回 ・次年度の貴重書展について H22 第 1 回 ・平成 22 年度附属図書館貴重書展について 第 2 回 ・三館合同展(附属図書館貴重書展)について 第 3 回 ・次年度(平成 23 年度)貴重書展について ・琉球・沖縄関係貴重資料デジタルアーカイブについて H23 第 1 回 ・平成 23 年度附属図書館貴重書展について 第 2 回 ・平成 23 年度附属図書館貴重書展について ・貴重資料室の改修について 第 3 回 ・貴重書展報告・次回開催地について ・貴重資料の名称変更について ・高額資料の購入について H24 第 1 回 ・貴重書展について ・貴重資料の名称変更について ・高額資料の購入について 第 2 回 ・貴重書展について 第 3 回 ・次年度の貴重書展について ・高額資料の購入について ・情報リテラシー教育に関する調査研究班 図書館利用教育の拡充に努め、充実を図る目的のため、検討組織として情報リテラシ ー教育に関する調査研究班が設置された。 16 ③自己点検・評価委員会 琉球大学の中期目標・中期計画に則り、図書館独自の中期目標・中期計画を策定し、 活動している。その活動が計画的に効率よくなされているかを委員会で点検、確認を 行う。この委員会は暫く未開催となっていたが、自己評価委員会から自己点検・評価 委員会へ改め、平成 24 年度から開催している。 開催内容 開催年度 H24(H24.5.31) 協議事項 ・附属図書館「第 2 期中期目標・中期計画達成のためのプロジ ェクトシートⅠ」に係る活動記録シートについて 3) 事務組織 図書館組織・機構図及び職員数については、資料編のとおりであるが、業務の多様化、 高度化が求められる一方で、大学全体の人件費削減を受けて、図書館職員についても例 外なく削減が求められている実態にある。こうしたことに対応して、業務全般の効率化 を図りつつ、休日・早朝夜間の開館時間の拡大などの一部業務に関しては外部委託等が 行われている。 情報の電子化が高度に進んだ現在の大学図書館においては、高度な研究教育を推進する 上で学術情報をニーズに応じて的確に利用者に提示・教示する業務を遂行するためには、 図書館職員と教員との協働・連携が一層重視されなければならない。このような教員と の協働・連携を図る上では、これに資するための専門的能力の開発・向上及び専門職集 団としての図書職員の確保が求められる。 4) 職員研修 平成 16 年度の法人化以降についても、全国規模の図書館員研修は継続して開催されて おり、本学も計画的に職員を派遣している。また、法人化後は、非常勤職員にも機会を与 えて積極的に研修を受けるよう計らっている。 ① 大学図書館職員長期研修 ② 漢籍整理長期研修 ③ 西洋古典資料保存講習会 ④ 図書館等職員著作権実務講習会 ⑤ 国立大学法人等情報化要員研修 等 (2) 財務 1) 予算・決算 文部科学省では、第二期中期目標期間中に教育や研究活動等の成果に基づく新たな評 価指標を確立し、平成 28 年度以降の運営費交付金の配分を抜本的に見直すこととしてい 17 る。 附属図書館に配分される予算の中でも、本学の学術情報基盤としての電子ジャーナル、 データベース等の価格上昇に伴う財源の確保は、最重要課題である。今後もそのコンテ ンツの見直しについて「学術情報基盤資料選定委員会」で検討を重ねながら、大学執行 部や関係部署にその財源の確保を要請する必要がある。 本学でも、今後示される「国立大学改革プラン」等に対応した改革を、第二期の残る 2 年間で進めることが必要としているが、附属図書館としても不断に事業計画を見直し、 バランスのとれた予算執行を行わなければならない。 (3) 防災体制 図書館業務は多岐にわたり、職員は業務を遂行していくなかで様々なリスクに遭遇す る。そのためには、職員相互が共通認識を持ち、リスクに立ち向かうことができる体制 を整えるため「附属図書館における非常時行動マニュアル」として平成 24 年 10 月 1 日 に作成した。また、消防計画を定め避難誘導訓練を平成 24 年度から年 1 回実施すること としている。 (4) 課題及び評価 国立大学の運営費交付金については、極めて厳しい状況である。 国からの本学へ措置される基盤的な経費である一般運営費交付金は、効率化係数が適 用され、毎年度、約1億円程度が削減されている。国の厳しい財政状況から今後も同様 の削減が継続されることを認識し、基盤的経費を除く全ての事業費に対し、ムダの排除 や業務の見直し等による効率的な配分を行い、合理化を推進している。なお、一般管理 的経費については、図書館においても従来どおり1%を削減した配分が行われている。 また、平成 25 年度は、円安と消費税増税の問題が起こり図書資料費・電子ジャーナル 等経費が不足し、継続契約が困難な事態となったが、学術情報基盤資料選定委員会のご 尽力により資料の削減と追加予算により解決を図ることができた。次年度以降は、なお 一層の経費削減が求められている。 5 施設・設備 (1) 施設、設備等の整備状況 1) 本館 本館の施設整備として、まず既存のグループ学習室 3 室については、プレゼンテーショ ンなど多様なグループ学習に適した整備を行うことを目的に、人数に合わせレイアウトが 自由に変更できる学習テーブルや、プロジェクターの設置、無線 LAN 設備とノートパソ コンの貸出を行っている。また、グループ学習室 3 室と研究個室 5 室は内装の改修も行っ た。多目的ホールは工学部教員の設計・施工の協力により改装し、平成 23 年 10 月にラ 18 ーニング・コモンズの機能をもつ施設として新装オープンした。白と赤を基調にしたデザ イン空間は学生に人気があり、また飲み物(蓋付き)の持ち込みも可能であることから、 リラックスした雰囲気で学習することができる場として、館内でも特に人気が高い施設と なっている。パソコンの実習室であるオープン・サテライトには PC30 台を設置していた が、混雑時は待ちの行列ができる状況であったため平成 23 年度に第 2 オープンサテライ ト(PC15 台)を追加増設した。 2) 分館 分館はゼミ室 4 室、視聴覚室 1 室(ブース 5 台)、オープンサテライトコーナーには PC 20 台を設置し、各階に無線 LAN が利用できるコーナーがある。1 階ブラウジングコーナ ーにはソファ、観葉植物を配置し、学習の合間に寛げる空間を設けている。 3) 貴重資料室 本館 2F 貴重資料室は、貴重資料とマイクロフィルムの保存および貴重資料閲覧の為の 部屋となっている。本来、貴重資料およびマイクロフィルムの保存環境の保全のためには それぞれの特質に応じた設備が必要となるが、現状ではすべてを一体化した状況で利用に 供している。古文書等の紙媒体資料とマイクロフィルムの保存条件には違いがあり、また セキュリティの面からも、閲覧室は別に設置する必要がある。これらの改善のため、平成 23 年度に一次的な措置として、閲覧室の設置、床・壁の貼替え等の簡易的な改修と、各 資料の保存状況の改善と収容能力の向上を図るための什器の購入等を行った。これにより、 以前に比べて保存環境などは改善されている。しかし、依然として外気の影響を大きく受 けるなど、貴重資料室として最善の環境とは言えない状況にある。そのため、今後継続し てより良い保存環境の構築のために、情報収集、環境調査等を継続して行っていくことが 重要となっている。 (2) 施設、設備等の利用状況 1) 本館の利用状況 入館者数は、平成 22 年度まで減少傾向であったが、平成 23 年度から増加傾向となっ ている。平成 24 年度から早朝開館(朝 30 分早めの開館)を試行した。また平成 25 年 度は大幅な開館時間の延長があるため更なる入館者増が見込まれる。 施設の利用状況については、グループ学習室は平成 23 年度から増加傾向、オープン・ サテライトは平成 23 年度から第 2 オープン・サテライト(PC15 台)を設置した影響 により増加傾向となった。研究個室は全 6 室あったが第 2 オープン・サテライトの増設 に伴い 1 室減とし、また平成 24 年度には研究個室の 1 室を、障害を持つ学生用に改装 し、車椅子が利用できる学習個室として新設した。これにより研究個室は当初の 6 室か ら 4 室に減となったが、1 室当たりの利用頻度は増加した。 19 H20 467,642 入館者数 H21 H22 H23 441,830 407,209 H21 H22 449,937 H24 456,714 本館施設の利用統計 H20 学習室 A-C(件数) 研究個室 1-5(件数) H23 H24 1,912 1,768 1,718 2,066 2,147 649 860 690 623 774 62,479 多目的ホール(人数) 164,075 オープン・サテライト(人数) 151,973 151,295 211,773 234,582 *研究個室 5 は障害学生用学習個室として改装し、それに併せて全研究個室の内装も改修した。 *多目的ホールは平成 23 年 10 月に新装オープンした(入室者統計は平成 23 年 1 月に開始)。 *平成 23 年度第 2 オープン・サテライト(PC15 台)設置。 2) 分館の利用状況 入館者数は平成 23 年度を除いて減少傾向にあるが、ゼミ室の利用は平成 21 年度を除い て増加傾向が続いている。平成 23 年 11 月にゼミ室を 2 室から 3 室に、平成 25 年 1 月に 4 室に増設した影響もあるが、学生の学習形態の変化も増加の要因ではないかと思われる。 年度 入館者数(人) H20 H21 H22 H23 H24 193,536 181,005 174,157 178,747 173,821 1,925 1,553 1,776 1,863 2,458 ゼミ室利用回数(回) (3) 課題及び評価 1) 施設、設備等の整備状況 建物面積、閲覧席数、収容可能冊数等の規模は、同規模国立他大学と比べて低い数 値とは言えない。しかし、地域貢献を大きな柱とする大学建学の理念や図書館創設時 の経緯に基づく運営方針から地域住民の利用が比較的多いこと、中央図書館制度の採 用により学部や研究室への配架が少なく図書館に蔵書が集まっていること、県内唯一 の国立・総合大学の使命として、沖縄に関する資料については将来に渡る保存・利用 も考慮して網羅的かつ可能な限り複数冊収集していること、等の理由により各施設、 設備の狭隘化・不足は大きな問題となっている。殊に医学部分館の閲覧席不足につい ては、学部規模の拡大による利用者増に対応できていないため深刻な状況である。 また、古文書等の貴重資料を収蔵する設備は、高温多湿で台風等の影響も大きい沖 縄特有の資料にとって過酷な環境下においては充分とは言えない。さらに近年顕著に なってきている学生の学習形態の多様化に対応したラーニング・コモンズ等の設備を 充実させることも喫緊の課題である。 このような課題に対し、不要資料の廃棄や配架方法の効率化、既存の貴重資料室や 20 多目的ホール、グループ学習室(ゼミ室)の改修等、可能な範囲で改善を進め一定の 成果をあげてきた。しかしながら、既にこのような部分的な対応では抜本的な解決に は至らない状況になっていることは明白である。加えて、空調や配水等の基盤設備の 老朽化や耐震構造に関する懸念、バリアフリー対応の遅れといった点も問題となって きている。数年内に本館、分館、さらには研究室を含めた全学的な図書館機能の再配 分、向上のための大規模な増改築に道筋をつける必要がある。 2) 施設、設備等の利用状況 電子ジャーナルの普及により、大学図書館は全体的に入館者数が減少傾向にあると 思われるが、本館では増加傾向にあり、医学部分館でも大きな減少は見られない。そ の要因としては、多目的ホールやグループ学習室(ゼミ室)の改修、オープンサテラ イト(PC 室)の増設による利便性の向上、および開館時間の延長等が考えられる。今 後も多様化する学習形態に則した施設、設備および運営上の改善を続けることによっ て、利用の促進を図る必要がある。 また、図書館職員はもとより教職員、学生、地域住民等との連携を強化することに より、ハード、ソフト両面が有機的に結びついた学習・研究支援体制を確立すること が肝要である。 21 資料編 1) 施設・設備 ①本館 総面積 棚板延長(m) 座席数 (㎡) (収容可能冊数) (席) (室数) (室数) 842 3 5 グループ学習室 研究個室 LAN 建物 3 階建 9,920 34、000 (952,000) 有線・無線 ②分館 建物 2 階建 総面積 棚板延長(m) 座席数 視聴覚室 ゼミ室 (㎡) (収容可能冊数) (席) (室数) (室数) 167(35)*1 1 (5)*2 4 1,403 5,010 (139,167) *1 ()内は 1 名用キャレル数 *2 ()内はブース数 LAN 有線・無線 2) 蔵書数 ①図書蔵書数 年度 単位(冊) 本館 和漢書 洋書 分館 小計 和漢書 洋書 図書館 小計 和漢書 洋書 計 H20 606,282 250,555 856,837 61,057 62,664 123,721 667,339 313,219 980,558 H21 620,163 253,063 873,226 62,795 62,800 125,595 682,958 315,863 998,821 H22 632,573 258,138 890,711 63,808 62,906 126,714 696,381 321,044 1,017,425 H23 644,932 260,431 905,363 64,783 63,050 127,833 709,715 323,481 1,033,196 H24 653,845 262,192 916,037 62,467 61,938 124,405 716,312 324,130 1,040,442 22 ②図書受入数 単位(冊) 本館 年度 和 分館 洋 小計 和 洋 小計 購入数 8,820 3,314 寄贈数 4,221 346 受入数合計 13,041 3,660 購入数 11,279 3,454 寄贈数 2,854 267 受入数合計 14,133 3,721 17,854 1,768 購入数 9,406 5,769 15,175 798 83 寄贈数 3,244 512 3,756 229 23 受入数合計 12,650 6,281 購入数 11,046 寄贈数 洋 合計 3,429 13,454 247 4,462 352 4,814 16,701 1,446 121 1,567 14,487 3,781 18,268 14,733 1,489 132 1,621 12,768 3,586 16,354 283 3,133 271 3,404 136 1,904 15,901 3,857 19,758 881 10,204 5,852 16,056 252 3,473 535 4,008 18,931 1,027 106 1,133 13,677 6,387 20,064 2,139 13,185 822 141 963 11,868 2,280 14,148 2,343 307 2,650 178 6 184 2,521 313 2,834 受入数合計 13,389 2,446 15,835 1,000 147 1,147 14,389 2,593 16,982 購入数 9,143 1,664 10,807 979 199 1,178 10,122 1,863 11,985 寄贈数 2,800 385 3,185 46 53 2,846 392 3,238 受入数合計 11,943 2,049 206 1,231 12,968 2,255 15,223 H21 H22 H23 H24 4,567 115 1,320 和 10,025 H20 12,134 1,205 図書館 241 3,121 6 279 13,992 1,025 4 7 ③視聴覚資料 年度 蔵書数 H20 H21 H22 H23 H24 本館 17,248 17,447 17,559 17,744 17,835 分館 980 1,001 1,014 1,102 1,143 ④国際資料 蔵書数 H20 年度 H21 10,172 本・分館 H22 10,402 10,500 H23 10,735 ⑤沖縄資料 年度 本館 H24 11,106 蔵書数 H20 49,822 H21 H22 52,481 54,056 23 H23 55,543 H24 57,736 ⑥雑誌蔵書数 単位(種類数) 年度 本館 国内 国外 分館 小計 国内 図書館 国外 小計 国内 国外 合計 H20 12,314 6,013 18,327 2,031 1,513 3,544 14,345 7,526 H21 12,604 6,052 18,656 2,063 1,521 3,584 14,667 7,573 H22 12,782 6,085 18,867 2,232 1,523 3,755 15,014 7,608 22,622 H23 12,832 6,101 18,933 2,251 1,527 3,778 15,083 7,628 22,711 H24 13,023 6,113 19,136 2,273 1,530 3,803 15,296 7,643 22,939 ⑦雑誌受入数 本館 国内 H22 H23 H24 国外 分館 小計 国内 国外 図書館 小計 国内 国外 合計 624 546 1,170 122 42 164 746 588 1,334 寄贈等 2,251 174 2,425 396 35 431 2,647 209 2,856 合計 2,875 720 3,595 518 77 595 3,393 797 4,190 購入 603 483 1,086 127 44 171 730 527 1,257 寄贈等 2,638 224 2,862 452 45 497 3,090 269 3,359 合計 3,241 707 3,948 579 89 668 3,820 796 4,616 購入 658 476 1,134 137 39 176 795 515 1,310 寄贈等 2,496 193 2,689 448 40 488 2,944 233 3,177 合計 3,154 669 3,823 585 79 664 3,739 748 4,487 購入 623 471 1,094 129 33 162 752 504 1,256 寄贈等 2,391 159 2,550 422 36 458 2,813 195 3,008 合計 3,014 630 3,644 551 69 620 3,565 699 4,264 購入 572 475 1,047 121 29 150 693 504 1,197 寄贈等 2,281 125 2,406 387 30 417 2,668 155 2,823 合計 2,853 600 3,453 508 59 567 3,361 659 4,020 購入 H21 22,240 単位(種類数) 年度 H20 21,871 24 3) 開館時間 本館 分館 通常期平日 8:00~22:00 8:00~22:00 通常期休日 10:00~20:00 休業期平日 8:30~17:00 休業期土日祝日 休館 休館日 年末年始、開学記念日、入学試験日、琉大祭 8:30~22:00 年末年始、開学記念日 *本館・分館ともに平成 24 年 4 月から早朝(30 分早め)開館 *なお、平成 25 年度から本館は開館時間を延長し分館とほぼ同様の開館時間となる。 4) 年間開館日数 単位(日) 年度 H20 H21 H22 H23 H24 本館 315 316 322 323 316 分館 357 357 359 359 358 5) 入館者数 単位(人) 年度 H20 H21 H22 H23 H24 本館 467,642 441,830 407,209 449,937 456,714 分館 193,536 181,005 174,157 178,747 173,821 6) 貸出条件 図書 雑誌 学部学生 10 冊まで(2 週間) 貸出不可 院生 15 冊まで(2 週間) 5 冊まで(1 日) 教職員 20 冊まで(4 週間) 5 冊まで(1 日) 学外者*1 3 冊まで(2 週間) 貸出不可 *1 分館資料は学外者貸出の対象外 7) 館外貸出状況 単位(冊) 年度 H20 H21 H22 H23 H24 本館 86,738 82,357 82,412 85,959 90,009 分館 13,404 13,494 13,003 10,832 11,896 25 8) ワークショップ実績 ①ワークショップ開催(回数) 年度 H20 H21 H22 H23 H24 計 オリエンテーション 20 17 22 20 16 95 ワークショップ 88 97 112 93 91 481 データベース講習、外部講師 7 5 2 5 6 25 合計 115 119 136 118 113 601 ②中期計画(学習支援) 中期計画 (事業名) H20 琉大生のため H21 H22 H23 H24 琉大生のため 図書館におけ ライティング ライティン の情報テラシ の情報テラシ る情報テラシ サポートを中 グサポート ー向上支援プ ー向上支援 ー向上支援 ログラムの開 心とした学習 を中心とし 支援 た学習支援 発 学習ナビゲーション (リンクリゾルバ・統 実施(開始) 実施 実施 実施 実施 制作 改訂 改訂 改訂 合検索) リテラシーガイドブ ック レポート相談窓口 開始 開催回数(相談件数) レポート書き方講座 (開催回数) 39(32) 169(100) 2 2 *平成 21 年度後期より全学共通科目「情報科学演習」内の図書館職員担当の「図書館情報検索 入門」において、総合情報処理センターが提供する e-Learning システム「Webclass」を試行し た。 *平成 22 年度は「学習環境に関するアンケート」を実施し、実施報告書を作成した。 *学習ナビゲーション(リンクリゾルバ・統合検索)のうち「統合検索」は平成 23 年 12 月終 了した。 *レポート相談窓口は平成 23 年度から実施、1 回 2 時間。 *「リテラシーガイドブック」は新入生全員に配布している。 26 9) 図書館間相互貸借冊数 ①貸出 単位(冊) 年度 H20 H21 H22 H23 H24 本館 732 546 512 592 441 分館 36 18 21 19 14 ②借用 単位(冊) 年度 H20 H21 H22 H23 H24 本館 546 401 567 425 543 分館 14 8 31 16 32 10) 図書館間の文献複写件数 ①受付 単位(件) 年度 H20 H21 H22 H23 H24 本館 2,081 1,501 1,175 1,387 1,059 分館 1,602 1,629 703 1,074 1,059 ②依頼 単位(件) 年度 H20 H21 H22 H23 H24 本館 3,248 3,048 2,841 2,829 2,828 分館 3,113 2,559 2,484 1,510 1,411 11) 図書購入費 単位(円) H20 執行額 合計 H21 H22 H23 H24 和漢書 27,137,235 30,242,319 24,049,583 25,284,923 21,141,634 洋書 3,550,988 6,566,409 7,595,682 5,019,068 8,658,481 合計 30,688,233 36,808,728 31,645,265 30,303,991 29,800,481 27 12) 電子ジャーナル等導入状況 ①電子ジャーナルパッケージ、データベース 購入タイトル H20 H21 H22 H23 H24 Elsevier SD : Science Direct ○ ○ ○ ○ ○ Wiley - Blackwell ○ ○ ○ ○ ○ OECD ○ ○ ○ ○ ○ ASM ○ ○ ○ ○ ○ CUP ○ ○ ○ ○ ○ IEEE ○ ○ ○ ○ ○ SpringerLink ○ ○ ○ ○ ○ Science online ○ ○ ○ ○ ○ APS ○ ○ ○ ○ ○ LWW ○ ○ ○ ○ ○ OUP ○ ○ ○ ○ ○ ACS ○ ○ ○ ○ ○ 12 12 12 12 12 H20 H21 H22 H23 H24 Web of Science ○ ○ ○ ○ ○ BIOSIS Previews ○ ○ ○ ○ ○ CAB Abstracts ○ ○ ○ ○ ○ lexis.com ○ ○ ○ ○ ○ UpToDate ○ ○ ○ ○ ○ Lexis AS ONE(LexisNexis JP) ○ ○ ○ ○ ○ ERIC ○ ○ ○ ○ ○ CiNii ○ ○ ○ ○ ○ 国内 D-1Law ○ ○ ○ ○ ○ 国内 A to Z ○ Oxford Reference Online ○ ○ ○ ○ ○ ネットで百科 ○ ○ 電子ジャーナルパッケージ 購入タイトル種類数 データベース Japan Knowledge 備考 備考 国内 国内 ○ ○ ○ 国内 聞蔵 II ○ ○ ○ ○ ○ 国内 琉球新報データベース ○ ○ ○ ○ ○ 国内 沖縄タイムス記事データベース ○ ○ ○ ○ ○ 国内 医中誌 Web ○ ○ ○ ○ ○ 国内 28 MathSciNet ○ ○ ○ ○ 最新看護索引 web ○ ○ PsycINFO ○ ○ ○ ○ ○ Marquis Who's Who ○ ○ ○ ○ ○ 18 19 Hospitality & Tourism Complete 国内 ○ 19 購入タイトル種類数 18 19 ②購入電子ジャーナル利用可能数 単位(種類) H20 H21 H22 H23 H24 国内 1 3 3 3 4 国外 5,291 5,668 5,932 6,161 6,362 計 5,292 5,671 5,935 6,164 6,366 ③雑誌、電子ジャーナル、データベース 購入経費 H20 雑誌 H23 H24 10,207,816 10,515,660 9,918,728 9,862,372 9,739,065 国外 42,457,858 21,687,908 21,905,544 20,583,377 21,777,690 計 52,665,674 32,203,568 31,824,272 30,445,749 31,516,755 30,000 61,500 45,750 45,750 124,500 124,753,369 138,123,504 140,654,882 141,287,536 143,239,939 124,783,369 138,185,004 140,700,632 141,333,286 143,364,439 電子ジャーナル 国外 計 執行額 合計 H22 国内 国内 データベース H21 単位(円) 国内 1,419,420 1,419,420 1,935,757 1,537,020 1,953,607 国外 19,607,020 20,693,189 18,330,288 19,447,845 17,527,407 計 21,026,440 22,112,609 20,266,045 20,984,865 19,481,014 国内 11,657,236 11,996,580 11,900,235 11,445,142 11,817,172 国外 186,818,247 180,504,601 180,890,714 181,318,758 182,545,036 合計 198,475,483 192,501,181 192,790,949 192,763,900 194,362,208 13) 琉球大学学術リポジトリ登録件数及び利用状況 登録件数:7,024 件 利用状況: 年度 H20 H21 H22 H23 H24 アクセス数 163,738 242,349 222,167 178,911 117,992 DL 数 249,239 325,526 341,823 552,903 109,037 *24 年 4 月より、ロボットクローリングの除外機能強化のため件数大幅減。 29 14) 沖縄地域学リポジトリ登録件数及び利用状況 登録件数:3,767 件 利用状況: 年度 H20 H21 H22 H23 H24 アクセス数 1,278 13,411 12,888 22,560 23,313 DL 数 2,426 28,136 20,099 80,771 29,463 *平成 21 年 2 月 6 日試験公開、平成 22 年 3 月 29 日正式公開。 15) 市民への貸出状況 市民への貸出状況 H20 H21 H22 H23 H24 学外者登録者数 203 160 190 191 203 学外者貸出冊数 2,689 2,987 1,293 3,485 2,959 *学外者貸出サービスは本館のみ。 30 16) 講習会・イベント ①学外展示会 年度 開催地 名称 期間 入場者数 H20 豊見城市立 平成 20 年度琉球大学附属図書 平成 20 年 11 中央図書館 館貴重書展「文献資料にみる 月 11~16 日 備考 1,109 琉球・沖縄 in 豊見城」 H21 名護市立中 央図書館 平成 21 年度琉球大学附属図書 平成 21 年 11 館貴重書展「文献資料にみる 月 10~15 日 778 琉球・沖縄 in 名護」 H22 沖縄県立博 三館合同企画展「宝庫からの 平成 22 年 11 沖縄県立図書館、 物館・美術館 メッセージ~琉球・沖縄の貴 月 30 日~12 1,517 沖縄県立博物館・ 重資料~」 美術館との合同展 月 12 日 H23 石垣市立図 平成 23 年度琉球大学附属図書 平成 23 年 10 書館 館貴重書展「文献資料にみる 月 22~30 日 723 八重山・琉球」 H24 うるま市立 平成 24 年度琉球大学附属図書 平成 24 年 10 中央図書館 館貴重書展「文献資料にみる 月 16~24 日 1,505 琉球・沖縄 in うるま市」 ②学内展示 年度 開催地 H20 本館多目 的ホール 名称 期間 リバイバル展! 平成 20 年度琉球 入場者数 備考 平成 20 年 12 大学附属図書館貴重書展「文献資料 月 15~19 日 - に見る琉球・沖縄」 H21 本館多目 的ホール 本館多目 平成 21年度 「大学生のためのアー 平成 21 年 6 月 カイブ講座 公文書館 in 琉球大学」 29 日~7 月 3 企画展「西洋人がみた琉球」 的ホール 沖縄県公文 - 書館との共 日 催 平成 21 年 7 月 ブール文庫 240 設置 50 周年 30 日~8 月 6 を記念 日 本館多目 平成 21 年度琉球大学附属図書館貴 的ホール 重書展・リバイバル展「文献資料に 月 14~18 日 平成 21 年 12 114 みる琉球・沖縄」 H22 本館情報 企画展「琉大出身作家展」 平成 22 年 7 月 ラウンジ 1 日~10 月 31 日 31 - H23 本館情報 ラウンジ リバイバル展!琉球大学附属図書館 平成 24 年 1 月 貴重書展「文献資料に見る八重山・ 23~27 日 - 琉球」 H24 本館情報 パネル展「琉球大学のあゆみ-1950 平成 24 年 5 月 ラウンジ ~1972 年- 本館情報 リバイバル展!琉球大学附属図書館 平成 25 年 1 月 ラウンジ 貴重書展「文献資料にみる琉球・沖 28 日~2 月 1 14~31 日 縄~移民資料展~」 - - 日 ③講演会、イベント 年度 H20 分類 開催場所 タイトル・担当者 関連企画 ギャラリー 本館多目的ホール 担当:前城 淳子(法文 平成 20 年 リバイバル展! 学部准教授) トーク ギャラリー 本館多目的ホール 担当:高良 倉吉(法文 学部教授) トーク ギャラリー 本館多目的ホール 担当:豊見山 和行(教 育学部教授) トーク H21 開催日 特別講演 12 月 16 日 平成 20 年度琉球 平成 20 年 大学附属図書館 12 月 17 日 貴重書展「文献資 平成 20 年 料に見る琉球・沖 12 月 18 日 縄」 名護市立中央図書 「琉球王国と風水-名 平成 21 年 平成 21 年度琉球 館 11 月 10 日 大学附属図書館 護をめぐって-」 講師:高良倉吉(法文学 貴重書展「文献資 部教授) 料にみる琉球・沖 縄 in 名護」 ギャラリー 本館多目的ホール 「古文書でみる風水の 世界」 トーク 平成 21 年 平成 21 年度琉球 12 月 15 日 大学附属図書館 担当:福地有希(附属図 貴重書展・リバイ 書館情報サービス課事 バル展「文献資料 務補佐員) にみる琉球・沖 ギャラリー 本館多目的ホール 「江戸立について」 平成 21 年 縄」 担当:冨田千夏(附属図 12 月 17 日 トーク 書館情報サービス課事 務補佐員) H22 特別講演 沖縄県立博物館講 「學先生が語る琉球芸 堂 能」 平成 22 年 三館合同企画展 12 月 4 日 講師:大城學(法文学部 32 「宝庫からのメ ッセージ~琉球 ・沖縄の貴重資料 教授) ~」 H23 特別講演 特別講演 石垣市立図書館 石垣市立図書館 「1771 年の大津波とそ 平成 23 年 平成 23 年度琉球 の後の八重山社会」 10 月 23 日 大学附属図書館 講師:豊見山和行(教育 貴重書展「文献資 学部教授) 料にみる八重山 「蔵元絵師画稿集・異人 平成 23 年 ・琉球」 の図を読み解く-漂着 10 月 23 日 共催:沖縄県立図 書館 マニラ人か-」 講師:里井洋一(教育学 部教授) ギャラリー 本館情報ラウンジ 「宮良殿内の文書から トーク みる琉中関係」 1 月 23 日 書館貴重書展「文 書館情報サービス課事 献資料に見る八 務職員) 重山・琉球」 生活」 平成 24 年 1 月 24 日 担当:田口恵(附属図書 館情報サービス課事務 補佐員) ギャラリー 本館情報ラウンジ 「八重山の御嶽につい トーク て」 平成 24 年 1 月 25 日 担当:福地有希(附属図 書館情報サービス課事 務補佐員) ギャラリー 本館情報ラウンジ 「近世八重山・ペリー艦 平成 24 年 トーク 隊」 1 月 25 日 担当:高良倉吉(附属図 書館館長・法文学部教 授) ギャラリー 本館多目的ホール 「古き良き琉球大学の トーク 琉球大学附属図 担当:冨田千夏(附属図 ギャラリー 本館情報ラウンジ 「近世八重山の人々の トーク 平成 24 年 リバイバル展! 思ひ出」 担当:松原敏夫(附属図 書館情報サービス課事 務職員) 33 平成 24 年 1 月 26 日 ギャラリー 本館情報ラウンジ 「八重山の文学と芸能」 平成 24 年 担当:崎原綾乃(附属図 トーク 1 月 27 日 書館情報サービス課事 務補佐員) H24 ギャラリー うるま市立中央図 担当:冨田千夏(附属図 平成 24 年 平成 24 年度琉球 トーク 書館情報サービス課事 書館 10 月 18 日 大学附属図書館 貴重書展「文献資 務職員) ギャラリー うるま市立中央図 担当:榮野川敦(うるま 平成 24 年 料にみる琉球・沖 トーク 市立中央図書館市史編 書館 10 月 19 日 縄 in うるま市」 さん室) 特別講演 うるま市立中央図 「うるま市と琉球王国 平成 24 年 -勝連グスクを中心に 10 月 20 日 書館 -」 講師:高良倉吉(附属図 書館館長・法文学部教 授) 17) 文庫・コレクション・デジタルギャラリー 文庫名 伊波普猷文庫 デジタル化 概要 ○ 沖縄学の先駆者、伊波普猷(1876~1947)の旧蔵資料 161 冊を 昭和 30 年(1955)に購入し、伊波普猷文庫として設置。 同文庫は伊波の恩師田島利三郎(1869~1931)や畏友眞境名 安興(1875~1933)から譲り受けた資料が中心である。琉球三線 音楽の中興の祖、屋嘉比朝寄(1716~1775)が創案したとされる 『屋嘉比工工四』(昭和 33 年沖縄県有形文化財指定)や田島利 三郎が書写した『おもろさうし』(田島本)のほかに、『おもろ さうし』(仲吉本)全 22 巻の写本、『喜安日記』、『琉球語新約 聖書』など貴重な資料が含まれている。 宮良殿内文庫 ○ 八重山石垣内の旧家宮良殿内に先祖代々から継承されてき た資料。当主故宮良当智氏より、昭和 37 年 11 月に 350 余点が 寄贈された。文庫の資料は、近世期における八重山行政関係資 料を主体としているが、近世琉球にひろく普及した『太上感応 篇大意』(琉球版、1858 年)、近世琉球の政治家蔡温の著した『山 林眞秘』(鈔本)、琉球国王の印の残る『手形:八重山嶋江一世流 刑』など貴重な資料が含まれている。 Bull 文庫 一部○ 米国のメソジスト協会の宣教師として明治末から大正期頃 34 九州・沖縄教区に 10 有余年布教に尽力した E.R.Bull 氏(1876~ 1974)の旧蔵資料 560 余点。昭和 33 年に寄贈された。とくにベ ッテルハイム研究に深い造詣をもった Bull 氏の研究をささえ た資料がまとまって入っており、また戦前の沖縄を伝える貴重 な写真などもふくまれる。 仲原善忠文庫 ○ 沖縄の歴史およびおもろの研究に大きな業績を遺された仲 原善忠氏(1890~1964)の旧蔵資料 3288 冊(うち寄贈 916 冊、沖 縄関係図書 463 冊)。昭和 42 年に受入られた。 歴史および文化史関係の資料が主体で、『久米仲里旧記』、『久 米具志川旧記』、『聞得大君加那志御新下日記』、『琉球薩摩往 復文書案』など貴重な資料が含まれている。 島袋源七文庫 沖縄の土俗および民間伝承などの研究に大きな足跡を遺し た島袋源七氏(1897~1953)の旧蔵資料の一部 115 冊。昭和 32 年(1957)に購入受入された。本文庫は、民俗学関係の資料、とく に山原(沖縄本島北部)地域の資料を主体としている。文庫に納 められている『浦添家本伊勢物語』は昭和 49 年 10 月沖縄県有 形文化財に指定された。 元ハワイ国際大学長で、歴史学者の崎原貢氏の旧蔵書約 2,00 崎原貢文庫 0 点。琉球王国時代の原資料や移民関係資料を含む。 肥前鹿島藩(佐賀県)の出身で、1879(明治 12)年から 1882 原忠順文庫 年(明治 14)までの 2 年半の期間、初代沖縄県令鍋島直彬(旧鹿 島藩主)の片腕として置県直後の県政運営にあたった。原忠順 (はら ただゆき 1834-94)および原家の旧蔵資料。文書は琉球 評定所記録や江戸上り関連文書、辞令書、原忠順のメモ類の他、 琉球処分をめぐる中央政府との確執が赤裸々に語られている 書簡類数百通が含まれている。 琉球処分に関する生の資料がこれだけ多量にふくまれてい る資料群は他に例がなく、歴史の空白部分を埋めるに足る貴重 な文書類である。 矢内原忠雄文庫 ○ 経済学者、教育者、伝道者(無教会派)と知られ沖縄ともかか わりの深い元東京大学総長矢内原忠雄(1893~1961)氏の蔵書 の一部が、昭和 63 年に約 650 冊、平成 7 年に 199 冊ご子息の矢 内原勝氏より寄贈された。本文庫の資料は、矢内原忠雄氏の自 著をはじめ宗教、歴史、社会科学分野の資料が主体で、なかでも 自著『植民及び植民政策』、『南洋群島の研究』の原稿、それら を著すための樺太、満州、朝鮮、台湾、南洋群島といった戦前の 35 日本の旧植民地・占領地についての原資料群はその中核をなし ている。 仲宗根政善文庫 ○ 沖縄方言研究に大きな業績を残した元本学名誉教授故仲宗 根政善氏の研究資料を同氏から譲り受けたもの。今帰仁方言辞 典に関する方言研究、調査資料等のノ-ト類。 Walter Abelmann 1946 年に陸軍医として沖縄に赴任したウォルター・エイベ ○ ルマン氏が撮影した写真スライド 38 点。写真には、戦後の沖 氏撮影写真 縄の風景や、当時首里にあった「ニシムイ美術村」で活動して いた美術家たちとの交流が映し出されている。 18) 附属図書館組織・機構図 附属図書館運営委員会 総 研究開発室 務 係 図 書 情 報 係 附属図書館長 事務部長 情報管理課長 課長代理 雑 誌 情 報 係 システム管理係 情報サービス企画係 [沖縄資料担当] 情報サービス課長 医学部分館運営委員会 医学部分館長 情報サービス係 情報リテラシー係 医 学 情 報 係 36 19) 附属図書館職員数 年度 H20 H21 H22 H23 H24 事務部長 1 1 1 1 1 情報管理グループ 情報管理グループ リーダー リーダー 1 1 情報管理課長 1 1 1 課長代理 1 1 サブリーダー サブリーダー 1 1 総務係 4(2) 4(2) 総務・システム管理担当 総務・システム管理担当 5(2) 5(2) 図書情報係 9(6) 5(2) 基盤資料担当 基盤資料担当 9(3) 9(3) 雑誌情報係 4(1) 3(1) 4(1) 1 1 1 システム管理係 情報サービス課長 1 1 情報サービスグループ 情報サービスグループ リーダー リーダー 1 1 1 4(2) 4(1) 1 企画担当 情報サービス 企画係 6(3) 8(6) 企画・沖縄資料担当 3(1) 2(1) 11(8) 沖縄資料担当 沖縄資料担当 6(4) 資料サービス係 情報リテラシー係 医学情報係 合 計 利用支援担当 利用支援担当 4(2) 4(2) 6(2) 6(3) 《7》 《7》 《7》 《7》 2(1) 2 4(2) 4(2) 6(5) 《11》 2 4(2) 4(2) 4(2) 《5》 38(17) 35(15) 《7》 《7》 39(17) 《7》 注) 1. H22・H23 は、グループ制が試行された。 2. ( 7(5) )は、非常勤職員で内数。 3. ≪ ≫ は、時間外要員で外数。 4. H24 沖縄資料担当 7(5)の内、非常勤2名は、暫定雇用。 37 37(15) 《7》 38(17) 《16》 20) 県内大学図書館職員研修実施状況 名称(コース) 目録システム地域講習会(図書) H.22.9.1(水)~H.22.9.3(金) 3 日間 開催期間 総合情報処理センター 2F 第 3 実習室 会場 28 名 修了者数 (内訳) 沖縄キリスト教学院大学(3 名) 沖縄大学(9 名) 沖縄県立看護大学 (2 名) 名桜大学(2 名) 沖縄工業高等専門学校 (1 名) 琉球大学(9 名) 沖縄女子短期大学 (2 名) 21) 図書館経費 単位(円) H20 年度 H21 H22 H23 H24 教育経費 30,688,223 36,808,728 31,645,165 30,303,991 29,800,971 研究経費 198,475,483 192,501,181 192,790,949 192,763,900 194,262,208 93,446,530 80,029,519 89,746,763 78,074,033 70,308,443 教育研究 支援経費 22) 防災マニュアル H24.10.1 作成 図書館非常時行動マニュアル (「規則一覧」参照) 23) 端末機器保有台数 ①本館 種類 PC 視聴覚機器 ノート PC プロジェクター (オープン・サテライト内) (館内貸出用) (館内貸出用) マイクロリーダー=2 台数(台) ビデオデッキ=1 45 CD・LD/DVD=7 10 2 読書拡大=2 ②分館 種類 VHS, DVD PC ノート PC プロジェクター 対応機器 (オープン・サテライト内) (館内貸出用) (館内貸出用) 5 20 4 1 台数(台) ※H25 年 3 月現在 38 琉球大学附属図書館規則 平成16年4月1日 制 定 (趣旨) 第1条 この規則は、琉球大学学則(以下「学則」という。)第6条第3項の規定に基づき、 琉球大学附属図書館(以下「図書館」という。)に関し、必要な事項を定める。 (目的) 第2条 図書館は、教育研究に必要な図書館資料を収集、整理、保管して、本学の職員、学 生及び一般の利用に供することを目的とする。 (館長) 第3条 学則第8条の6の規定より、図書館に館長を置き、本学の専任教授をもって充てる。 2 館長は、図書館の業務を統括する。 3 館長の選考は、琉球大学部局長選考規程による。 (分館及び分館長) 第4条 学則第6条第2項の規定により、図書館に医学部分館(以下「分館」という。)を 置く。 2 分館に分館長を置き、医学研究科又は医学部の専任教授をもって充てる。 3 分館長は、館長の統括の下に分館の業務を掌理する。 4 分館長の選考に関し必要な事項は、学長が別に定める。 (事務組織等) 第5条 図書館事務部の組織及び事務分掌については、琉球大学事務組織規程及び琉球大学 事務分掌細則の定めるところによる。 (運営委員会) 第6条 図書館の運営に関する重要事項を審議するため、図書館運営委員会(以下「運営委 員会」という。)を置く。 2 運営委員会の組織及び運営に関し必要な事項は、学長が別に定める。 (分館運営委員会) 第7条 分館の運営に関する重要事項を審議するため、分館運営委員会を置く。 2 分館運営委員会の組織及び運営に関し必要な事項は、学長が別に定める。 (補則) 第8条 この規則に定めるもののほか、図書館及び分館に関し必要な事項は、館長が別に定 める。 2 前項の規定にかかわらず、図書館の運営等に関し重要な事項については、学長の承認を 得て定めるものとする。 (改廃) 第9条 この規則の改廃は、教育研究評議会の議を経て学長が行う。 附 則 この規則は、平成16年4月1日から施行する。 附 則(平成23年7月26日) この規則は、平成23年7月26日から施行する。 39 附 則(平成24年3月28日) この規則は、平成24年4月1日から施行する。 40 琉球大学附属図書館運営委員会規程 平成16年4月1日 制 定 (趣旨) 第1条 この規程は、琉球大学附属図書館規則第6条第2項の規定に基づき、琉球大学附属 図書館運営委員会(以下「運営委員会」という。)の組織及び運営に関し、必要な事項を 定める。 (審議事項) 第2条 運営委員会は、次に掲げる事項を審議する。 (1) 附属図書館の運営に関する基本的事項 (2) 附属図書館諸規則等の制定及び改廃に関する事項 (3) 附属図書館の予算に関する事項 (4) その他附属図書館に関する重要事項 (組織) 第3条 運営委員会は、次に掲げる委員をもって組織する。 (1) 附属図書館長 (2) 附属図書館医学部分館長 (3) 各学部の教授又は准教授のうちから選出された者 各2人 (4) 附属図書館事務部長 2 前項第3号に規定する委員は、附属図書館長の推薦に基づき、学長が任命する。 (委員の任期) 第4条 前条第1項第3号に規定する委員の任期は2年とし、再任を妨げない。 2 前項の委員に欠員が生じた場合、補欠の委員の任期は、前任者の残任期間とする。 (委員長) 第5条 運営委員会に委員長を置き、附属図書館長をもって充てる。 2 委員長は、運営委員会を招集し、その議長となる。 3 委員長に事故あるとき又は欠けたときは、委員長があらかじめ指名する委員が、その職 務を代行する。 (会議) 第6条 運営委員会は、委員の過半数の出席がなければ会議を開くことができない。 2 運営委員会の議事は、出席委員の過半数で決し、可否同数のときは、議長の決するとこ ろによる。 (意見の聴取) 第7条 運営委員会は、必要があると認めたときは、委員以外の者の出席を求め、意見を聴 くことができる。 (専門委員会) 第8条 運営委員会に、必要に応じて専門委員会を置くことができる。 2 専門委員会の組織及び運営に関し必要な事項は、運営委員会が別に定める。 (庶務) 第9条 運営委員会に関する庶務は、附属図書館情報管理課において処理する。 (改廃) 第10条 この規程の改廃は,教育研究評議会の議を経て学長が行う。 41 附 則 この規程は、平成16年4月1日から施行する。 附 則(平成20年3月10日) この規程は、平成20年3月10日から施行し、平成19年4月1日から適用する。 附 則(平成23年7月26日) この規程は、平成23年7月26日から施行する。 附 則(平成25年9月25日) この規程は、平成25年9月25日から施行する。 42 琉球大学附属図書館医学部分館運営委員会規程 平成16年4月1日 制 定 (趣旨) 第1条 この規程は、琉球大学附属図書館規則第7条第2項の規定に基づき、琉球大学附属 図書館医学部分館運営委員会(以下「運営委員会」という。)の組織及び運営に関し、必 要な事項を定める。 (審議事項) 第2条 運営委員会は、次に掲げる事項を審議する。 (1) 附属図書館医学部分館(以下「分館」という。)の運営に関する事項 (2) その他分館に関する重要事項 (組織) 第3条 運営委員会は、次に掲げる委員をもって組織する。 (1) 分館長 (2) 医学部選出の附属図書館運営委員会委員 (3) 医学部の教授又は准教授のうちから選出された者若干人 2 前項第3号に規定する委員は、附属図書館長の推薦に基づき、学長が任命する。 (委員の任期) 第4条 前条第1項第3号に規定する委員の任期は2年とし、再任を妨げない。 2 前項の委員に欠員が生じた場合、補欠の委員の任期は、前任者の残任期間とする。 (委員長) 第5条 運営委員会に委員長を置き、分館長をもって充てる。 2 委員長は、運営委員会を招集し、その議長となる。 3 委員長に事故あるとき又は欠けたときは、委員長があらかじめ指名する委員がその職務 を代行する。 (会議) 第6条 運営委員会は、委員の過半数の出席がなければ会議を開くことができない。 2 運営委員会の議事は、出席委員の過半数で決し、可否同数のときは、議長の決するとこ ろによる。 (意見の聴取) 第7条 運営委員会が必要と認めるときは、委員以外の者の出席を求め、意見を聴くことが できる。 (専門委員会) 第8条 運営委員会に、必要に応じて専門委員会を置くことができる。 2 専門委員会の組織及び運営に関し必要な事項は、運営委員会が別に定める。 (庶務) 第9条 運営委員会に関する庶務は、附属図書館情報管理課において処理する。 (改廃) 第10条 この規程の改廃は,琉球大学附属図書館運営委員会の議を経て学長が行う。 43 附 則 この規程は、平成16年4月1日から施行する。 附 則(平成20年3月10日) この規程は、平成20年3月10日から施行し、平成19年4月1日から適用する。 附 則(平成23年7月26日) この規程は、平成23年7月26日から施行する。 44 琉球大学附属図書館学術情報基盤資料選定委員会規程 平成23年9月29日 制 定 (趣旨) 第1条 琉球大学附属図書館規則第8条第1項の規定に基づき、琉球大学の学術情報基盤資 料の選定に関する事項を審議するため、附属図書館に琉球大学附属図書館学術情報基盤資 料選定委員会(以下「委員会」という。)を置く。 (組織) 第2条 委員会は、次に掲げる者をもって組織する。 (1) 附属図書館長 (2) 附属図書館医学部分館長 (3) 各学部選出の附属図書館運営委員会委員のうちから1人 (4) 附属図書館医学部分館運営委員会委員のうちから 1 人 (5) 附属図書館長が必要と認めた者 2 前項第3号,第4号及び第5号に規定する委員は,附属図書館長が委嘱する。 3 第1項第5号に規定する委員の任期は2年とし、再任を妨げない。 4 第1項第3号及び第4号に規定する委員に欠員が生じた場合の補欠の委員の任期は、前任者 の残任期間とする。 (委員長) 第3条 委員会に委員長を置き、附属図書館長をもって充てる。 2 委員長は、会議を招集し、その議長となる。 (会議) 第4条 委員会は、委員の過半数の出席がなければ会議を開くことができない。 2 委員会の議事は、出席委員の過半数で決し、可否同数のときは、議長の決するところに よる。 (審議事項) 第5条 委員会は、次に掲げる事項を審議する。 (1) 学術情報基盤資料(図書、電子ジャーナル、データベース、冊子体雑誌をいう。以 下同じ。)の選定に関すること。 (2) 図書の除却の判定に関すること。 (3) その他学術情報基盤資料の整備に関すること。 2 前項の審議結果については、必要に応じ附属図書館運営委員会の議を経るものとする。 3 第1項第1号の規程にかかわらず、図書については、委員会の選定の対象とはしない。 ただし、附属図書館長が必要と認める場合は、委員会に購入の可否を諮ることができる。 (意見の聴取) 第6条 委員会が必要と認めるときは、委員以外の者の出席を求め、意見を聴くことができ る。 (専門部会) 第7条 委員会は,必要に応じて専門部会を置くことができる。 2 専門部会の組織及び運営に関し必要な事項は、委員会が定める。 (庶務) 第8条 委員会の庶務は、附属図書館情報管理課において処理する。 45 -1- 附 則 1 この規程は、平成23年10月1日から施行する。 2 琉球大学附属図書館学術情報基盤資料選定委員会内規(平成 17 年5月31日制定)は、 廃止する。 3 廃止前の琉球大学附属図書館学術情報基盤資料選定委員会内規の規定により任命された 委員は、この規程施行後の最初に任命される委員とみなし、その任期は、廃止前の内規の 規定により付与された任期の末日までとする。 附 則(平成25年3月29日) この規程は平成25年4月1日から施行する。 46 -2- 琉球大学附属図書館研究開発室規程 平成23年11月9日 制 定 琉球大学附属図書館研究開発室規程(平成10年3月24日制定)の全部を改正する。 (設置) 第1条 琉球大学附属図書館規則第8条第2項の規定に基づき、琉球大学附属図書館に研究 開発室を置く。 (目的及び任務) 第2条 研究開発室は、高度な図書館サービス実現のため、次に掲げる事項に関し研究及び 開発を行う。 (1) 沖縄関係学術データベースに関すること。 (2) 沖縄資料・貴重資料及びこれに類する図書館資料の選定、保存及び公開に関するこ と。 (3) 情報リテラシー教育に関すること。 (4) その他、琉球大学附属図書館運営委員会(以下「運営委員会」という。)から付託 された課題に関すること。 2 前項の任務を行うにあたっては、必要に応じ運営委員会の意見を聴取するものとする。 (組織) 第3条 研究開発室は、室長及び室員若干人をもって組織する。 (室長) 第4条 室長は、附属図書館長をもって充てる。 2 室長は、研究開発室の業務を掌理する。 (室員) 第5条 室員は、本学の教員をもって充てる。ただし、附属図書館長が必要と認める場合は、 教員以外の者を室員として加えることができる。 2 室員は、室長の指示に従い、研究開発室の業務に従事する。 3 室員は、附属図書館長の推薦に基き、学長が任命する。 4 前項の推薦にあたって、附属図書館長は、運営委員会の議を経るものとする。 5 室員の任期は2年とし、再任を妨げない。 (報告) 第6条 室長は、研究開発等により得られた結果を運営委員会に報告するものとする。 (事務) 第7条 研究開発室の事務は、附属図書館情報サービス課において処理する。 (補則) 第8条 この規程に定めるもののほか、研究開発室の運営に関し必要な事項は、運営委員会 の定めるところによる。 附 則 この規程は、平成24年4月1日から施行する。 琉球大学附属図書館沖縄研究資料調査収集専門委員会内規(昭和57年3月1日制定) は、廃止する。 3 琉球大学附属図書館資料展示委員会(平成6年4月28日事務部長裁決)は、廃止する。 1 2 47 -1- 琉球大学附属図書館自己点検・評価委員会規程 平成16年 制 4月 1日 定 (趣旨) 第1条 この規程は、琉球大学自己点検・評価規則第10条第2項の規定に基づき、附属図 書館における自己点検・評価を行うための琉球大学附属図書館自己点検・評価委員会(以 下「委員会」という。)の組織及び運営に関し、必要な事項を定める。 (任務) 第2条 委員会の任務は、次に掲げるとおりとする。 (1)自己点検・評価(以下「自己評価等」という。)の項目の設定に関すること。 (2)自己評価等の実施に関すること。 (3)自己評価等の結果の公表に関すること。 (4)その他自己評価等に関する事項 (組織) 第3条 委員会は、次に掲げる委員をもって組織する。 (1)附属図書館長 (2)附属図書館医学部分館長 (3)各学部の附属図書館運営委員会委員のうちから選出された者 (4)その他附属図書館長が必要と認める者 2 前項第4号に規定する委員は、附属図書館長が委嘱する。 各1人 (任期) 第4条 前条第1項第4号に規定する委員の任期は2年とし、再任を妨げない。 2 前項の委員に欠員が生じた場合の補欠の委員の任期は、前任者の残任期間とする。 (委員長) 第5条 委員会に委員長を置き、附属図書館長をもって充てる。 2 委員長は、委員会を招集し、その議長となる。 3 委員長に事故あるとき又は欠けたときは、委員長があらかじめ指名する委員が、その職 務を代行する。 (会議) 第6条 委員会は、委員の過半数の出席がなければ会議を開くことができない。 (意見の聴取) 第7条 委員会が、必要と認めたときは、委員以外の者の出席を求め、意見を聴くことがで きる。 (自己評価等の公表) 第8条 自己評価等の結果の公表は、定期的に行うものとする。 (庶務) 第9条 委員会の庶務は、情報管理課において処理する。 (補則) 第10条 この規程に定めるもののほか、委員会の運営に関し必要な事項は、委員会が定め る。 48 -1- 附 則(平成20年3月10日) この規程は、平成20年3月10日から施行する。 附 則(平成23年9月29日) この規程は、平成23年10月1日から施行する。 49 -2- 琉球大学附属図書館利用規程 平成16年4月1日 制 定 (趣旨) 第1条 この規程は、琉球大学附属図書館規則第8条第2項の規定に基づき、琉球大学附属 図書館及び医学部分館(以下「図書館」という。)の利用に関し、必要な事項を定める。 (利用者) 第2条 図書館を利用することができる者(以下「利用者」という。)は、次に掲げる者と する。 (1) 本学学生及びこれに準ずる者 (2) 本学役職員(非常勤職員を含む) (3) 本学名誉教授 (4) その他一般利用者 (開館時間) 第3条 図書館の開館時間は、別表1のとおりとする。ただし、館長(医学部分館にあって は分館長)が必要と認めたときは、開館時間を変更することができる。 (休館日) 第4条 図書館の休館日は、次に掲げるとおりとする。ただし、館長が必要と認めたときは、 臨時に開館することができる。 (1) 開学記念日(5月22日) (2) 年末年始(12月29日から翌年の1月3日までの日) (3) 館長が特に必要と認めた日 (入館) 第5条 第2条第1号から第3号に掲げる者は、学生証、職員証、利用証により入館するも のとし、同条第4号に掲げる者は、学外者入館記録簿(別紙第1号様式)に記入の上、入 館するものとする。 (閲覧) 第6条 利用者は、所定の場所で図書館資料を閲覧することができる。ただし、閲覧室が非 常に混雑している場合等、教育研究に支障をきたすおそれがある場合においては、館長は 閲覧利用を制限することができる。 第7条 次に掲げる場合においては、閲覧を制限することができる。 (1) 図書館資料に独立行政法人等の保有する情報の公開に関する法律(以下「独立行政法人 等情報公開法」という。)第5条第1号及び第2号に掲げる情報(個人情報に係る部分等) が記録されていると認められる場合における、当該情報が記録されている部分 (2) 図書館資料の全部又は一部を一定の期間公にしないことを条件に公文書等の管理に関 する法律(平成21年法律第66号)第2条第7項第4号に規定する法人その他の団体又 は個人から寄贈又は寄託を受けている場合における、当該期間が経過するまでの間 (3) 図書館資料の原本を利用させることにより当該原本の破損若しくはその汚損を生じる 恐れがある場合又は図書館において当該原本が現に使用されている場合 (貸出) 第8条 利用者は、次に掲げる図書館資料を除いて、貸出を受けることができる。 (1) 貴重資料 50 (2) 参考図書 (3) 視聴覚資料 (4) マイクロ資料 (5) 電子的資料 (6) その他館長が指定した図書館資料 2 第2条第1号から第3号に掲げる者は、学生証、職員証、利用証により貸出を受けるも のとする。ただし、第2条第4号に掲げる者は、住所及び氏名等が確認出来る書類(運転 免許証、健康保険証等)を提示し、学外者利用登録申請書(別紙第2号様式)に記入の上、 貸出カードの交付を受け、図書館資料の貸出を受けるものとする。 第9条 図書及び雑誌の貸出冊数及び貸出期間は、別表2のとおりとする。 2 館長は、前項の規定にかかわらず、必要と認めたときは、図書及び雑誌の貸出冊数及び 貸出期間を変更することができる。 (返却) 第10条 貸出しを受けた者は、借用中の図書館資料を、貸出期間内に返却しなければなら ない。 2 館長が必要と認めたときは、貸出期間内であっても返却を求めることができる。 3 館長は、貸出期間を超過して返却した者に対し、貸出しを停止することができる。 第11条 第2条第1号から第2号に掲げる者は、その身分を失うとき又は、長期間にわた って休職若しくは休学するときは、直ちに借用中の図書館資料を返却しなければならない。 (文献複写) 第12条 利用者は、教育研究等のため必要があるときは、琉球大学附属図書館文献複写規 程の定めるところにより、図書館所蔵資料の複写を申し込むことができる。 (参考調査) 第13条 利用者は、教育研究等のため必要があるときは、参考となる学術情報の提供及び 関係資料の調査を依頼することができる。 第14条 第2条第1号から第3号までに掲げる者は、所蔵する図書館資料の利用を希望す るときは、館長を通じて他大学図書館等に利用を依頼することができる。 第15条 館長は、他の図書館等から図書館資料の利用について依頼があったときは、支障 がない限り利用させることができる。 (施設・設備の利用) 第16条 第2条第1号から第3号までに掲げる者は、教育研究又は学習のため必要がある ときは、次に掲げる施設又は設備を利用することができる。 本館 (1) 研究個室 (2) 共同学習室 (3) 多目的ホール 医学部分館 (1) 視聴覚室 (2) ゼミ室 2 前項の規定により、施設又は設備を利用するときは、所定の手続きを経なければならな い。 51 (弁償) 第17条 利用者は、図書館資料、施設等を損傷し、又は紛失したときは、弁償しなければ ならない。 (遵守事項) 第18条 利用者は、図書館の利用にあたっては、次の各号を遵守しなければならない。 (1) 静粛を保つこと。 (2) 図書館資料及び備品等を汚損しないこと。 (3) 館内で飲食・喫煙しないこと。 (4) 掲示又はこれに類する行為をしないこと。 (5) その他職員の指示に従うこと。 2 前項第3号の規定にかかわらず、ペットボトル等(蓋付き)の飲料水については、各自 の管理責任により持ち込むことができるものとする。 (利用制限) 第19条 館長は、この規程に違反した者に対しては、図書館の利用を制限し、又は禁止す ることができる。 (個人情報の漏えい防止) 第20条 図書館資料に記録されている個人情報(生存する個人に関する情報であって、当 該情報に含まれる氏名、生年月日その他の記述等により特定の個人を識別することができ るもの(他の情報と照合することができ、それにより特定の個人を識別することができる こととなるものを含む。)をいう。)については,琉球大学の保有する個人情報の適切な 管理のための措置に関する規則(平成17年3月15日制定)の規定に準じて、その漏え い防止のための措置を講ずるものとする。 (雑則) 第21条 図書館資料を利用者の閲覧に供するため、図書館資料の目録及びこの規程を常時 閲覧室に備え付けるものとする。 第22条 この規程に定めるもののほか、図書館の利用に関し、必要な事項は、館長が別に 定める。 附 則 この規程は、平成16年4月1日から施行する。 附 則(平成20年3月10日) この規程は、平成20年3月10日から施行し、平成19年4月1日から適用する。 附 則(平成22年1月25日) この規程は、平成22年1月25日から施行し、平成21年4月1日から適用する。 附 則(平成23年7月26日) この規程は、平成23年7月26日から施行する。ただし、第7条第1号及び第2号並び に第20条については、平成23年4月1日から適用する。 附 則(平成24年3月28日) この規程は、平成24年4月1日から施行する 52 別表1(第3条関係) 区 分 月曜日~金曜日 土曜日・日曜日・祝日 本館 通常期 8:00~22:00 10:00~20:00 休業期: 春季、夏季、冬季 8:30~17:00 休館 医学部分館 通常期 8:00~22:00 8:30~22:00 休業期:春季、夏季、冬季 8:30~22:00 8:30~22:00 休館日 5月22日、12月29日~1月3日 別表2(第10条関係) 本館 職員 名誉教授 学 生 一般利用者 大学院学生・研究生 学部学生・科目等履 ・専攻科生 修生 貸出冊数 貸出期間 貸出冊 貸出期間 貸出冊数 貸出期間 貸出冊 貸出期間 数 数 図書 20冊以内 4週間以内 15冊以 2週間以内 10冊以内 2週間以内 3冊以 2週間以内 内 内 雑誌(新 5冊以内 貸出日の 5冊以内 貸出日の 5冊以内 貸出当日 のみ 次の平日 次の平日 着誌を除 開館日ま 開館日ま く) で で 分館 職員 名誉教授 貸出冊数 貸出期間 図書 20冊以内 4週間以内 雑誌(新 5冊以内 貸出日の 次の平日 着誌を除 開館日ま く) で 学 大学院学生・研究生 ・専攻科生 貸出冊 貸出期間 数 15冊以 2週間以内 内 5冊以内 貸出日の 次の平日 開館日ま で 53 生 一般利用者 学部学生・科目等履 修生 貸出冊数 貸出期間 貸出冊数 貸出期間 10冊以内 2週間以内 5冊以内 貸出当日 のみ 別紙第1号様式 学外者入館記録簿 Library Visitor's Record 入館者統計作成に必要ですので、該当する箇所を○で囲んでください。 月 日 Date 氏 名 Name 職 業 Position Please circle the appropriate item. 住居地域 Address 利用目的 Purpose 1 2 3 4 5 6 7 8 9 宜野湾市 西原町 中城村 ( ) 研究 調査 ( ) 1 2 3 4 5 6 7 8 9 宜野湾市 西原町 中城村 ( ) 研究 調査 ( ) 1 2 3 4 5 6 7 8 9 宜野湾市 西原町 中城村 ( ) 研究 調査 ( ) 1 2 3 4 5 6 7 8 9 宜野湾市 西原町 中城村 ( ) 研究 調査 ( ) 1 2 3 4 5 6 7 8 9 宜野湾市 西原町 中城村 ( ) 研究 調査 ( ) 1 2 3 4 5 6 7 8 9 宜野湾市 西原町 中城村 ( ) 研究 調査 ( ) 1 2 3 4 5 6 7 8 9 宜野湾市 西原町 中城村 ( ) 研究 調査 ( ) 1 2 3 4 5 6 7 8 9 宜野湾市 西原町 中城村 ( ) 研究 調査 ( ) 1 2 3 4 5 6 7 8 9 宜野湾市 西原町 中城村 ( ) 研究 調査 ( ) 1 2 3 4 5 6 7 8 9 宜野湾市 西原町 中城村 ( ) 研究 調査 ( ) 1 2 3 4 5 6 7 8 9 宜野湾市 西原町 中城村 ( ) 研究 調査 ( ) 1 2 3 4 5 6 7 8 9 宜野湾市 西原町 中城村 ( ) 研究 調査 ( ) 1 2 3 4 5 6 7 8 9 宜野湾市 西原町 中城村 ( ) 研究 調査 ( ) 1 2 3 4 5 6 7 8 9 宜野湾市 西原町 中城村 ( ) 研究 調査 ( ) 1 2 3 4 5 6 7 8 9 宜野湾市 西原町 中城村 ( ) 研究 調査 ( ) 職業欄には下記より該当する番号を○で囲んでください。Position should be selected from the following. (1)大学の研究者(Faculty) (2)大学以外の研究者(Researcher) (3)教員(小中高校:School Teacher) (4)大学生/院生(Undergrad./graduate Students) (5)高校生(High school Student) (6)公務員(Public Employee) (7)会社員(Company Employee) (8)自営業(Self-owned Business) (9)その他(Others) ※記入された情報は、入館者統計への利用以外には使用いたしません。 54 55 学 外 者 利 用 登 録 申 請 書 琉球大学附属図書館 名(Name) 平成 年 月 日 □新規 □継続 利用者 ID 1 9 係長 ( 備 そ の 考 他 ) メールアドレス (E-mail) 住所 (Address) ) 〒 担当者 チェックデジット ( □運転免許証 □その他 身分証明書 ) 新規の場合は、証明書用写真(3.0cm×2.5cm 程度)1枚を添付してください。 ( ※住所、電話番号等の個人情報は利用者への連絡以外には使用いたしません。 注意:太い枠内のみ、もれなく記入して下さい。 有効期限:当該年度末 利用したい専門分野 および 利用目的 携帯電話 (Cell-phone) 自宅の電話 (Phone) 氏 ヨミガナ 申請年月日 下記のとおり貴館を利用したいので申請いたします。 なお、利用に際しては、附属図書館利用規程および学外者利用細則を遵守し、万一利用資料等を紛失または損傷した場合は弁償いたします。 琉球大学附属図書館長 殿 別紙第2号様式 琉球大学附属図書館文献複写規程 平成16年4月1日 制 定 (趣旨) 第1条 この規程は、琉球大学附属図書館規則第8条第2項の規定に基づき、琉球大学附属 図書館及び医学部分館(以下「図書館」という。)が受託する文献複写(以下「文献複写」 という。)に関し、必要な事項を定める。 (利用の範囲) 第2条 文献複写は、教育又は研究の用に供することを目的とする場合に限って受託するこ とができる。 2 文献複写は、著作権法(昭和45年法律第48号)に定められた範囲で実施し、著作権 法上の責任は依頼者が負うものとする。 (申込手続) 第3条 図書館所蔵資料の文献複写を依頼しようとする者は、あらかじめ文献複写申込書(別 紙様式)を附属図書館長(医学部分館にあっては医学部分館長)に提出し、その承認を得 なければならない。 2 他館から貸出を受けた資料の複写は貸出館の方針に従うこととする。 (料金) 第4条 前条の承認を得た者の文献複写料金については、国立大学法人琉球大学料金規程に 定めるとおりとする。ただし、部局等(国立大学法人琉球大学予算規程第3条で定める予 算単位をいう。)の学内経費により受託する場合は、別表1に掲げるとおりとする。 第5条 文献複写料金は、図書館へ前納しなければならない。 2 前項の規定にかかわらず、別表2に掲げる機関は、文献複写にかかる料金を1ヶ月分ま とめて後納することができる。 第6条 前2条の規定にかかわらず、大学共同利用機関法人情報・システム研究機構国立情 報学研究所における「ILL 文献複写等料金相殺サービス」に加入する機関からの料金徴収 については、当該サービスに関するルールに従い運用する。 (雑則) 第7条 この規程に定めるもののほか、文献複写に関し必要な事項は、附属図書館長が定め る。 附 則 この規程は、平成 16 年4月1日から施行する。 附 則(平成20年3月18日) この規程は、平成20年3月18日から施行し、平成18年10月23日から適用する。 附 則(平成23年11月9日) 1 この規程は、平成23年11月9日から施行し、平成23年4月1日から適用する。 2 琉球大学附属図書館校費移算による文献複写取扱要項(昭和61年10月1日制定) は、廃止する。 56 別紙様式1(第3条関係) 文献複写申込書 ( マイクロフィルム用 国立大学法人 琉球大学附属図書館長 殿 様式 1 (図書館所蔵資料) ) 下記のとおり申し込みます。なお、著作権のある資料(著者の死後50年を経過していない著作物など) の複製に ついて裏面に記載する事項を遵守し、著作権法上の問題が発生した場合はその一切の責 任は私が負います。 *太枠内は必ずご記入ください。(ほかは該当者のみ) 種 □マイクロ閲覧・複写 年 月 備 □電子複写(Copy) 日 考 氏名 申 連絡先 所属 込 者 別 平成 □学内 □学外 (学部学科) 身分 □教職員(非常勤・研究員含む) □学生 所属機関名 (住所) 書名(誌名) □校費 マイクロ複写 □私費 文 巻号(年)・頁 献 種別 学内 学外 著者・論題 名 合計文献件数 件 枚 (領収書 □要 □不要) 料金内訳 数量 単価 20 40 合計 金額 お預かりした個人情報は本件に関する連絡等以外で利用することはいたしません。 裏面 著作物の複製にあたっては、以下のことに留意して下さい。 ・調査研究目的の複製であること。 ・公表された著作物(図書などの場合)は全部ではなく一部分(*1)を複写すること。 ・逐次刊行物に掲載された個々の論文その他の記事などの場合は、刊行後相当の期間 (*2)を経たものに関して記事全体を複写できる。 ・複製部数は一人について一部のみであること。 ・有償無償を問わず、再複製、再頒布しないこと。 *1:おおむね半分を超えない程度。 *2:次号刊行の後、あるいは刊行後3ヶ月程度、など。 57 別紙様式2(第3条関係) 様式2 文献複写申込書 (図書館所蔵資料) ( コイン式コピー機 ) 国立大学法人 琉球大学附属図書館長 殿 下記のとおり申し込みます。なお、著作権のあ る資料(著者の死後50年を経過していない著作物など)の複製について裏面に記載する事項を遵守 し、著作権法上の問題が発生した場合はその一切の責任は私が負います。 *太枠内は必ずご記入ください。 種 年 備 連絡先 込 □学内 月 日 □電子複写(Copy) 氏名 申 者 別 平成 領収書の発行はで 所属 (学部学科) 身分 考 きません。 予めご了 □教職員(非常勤・研究員含む) 承ください。 □学生 □学外 所属機関名 (住所) 書名(誌名) 文 献 巻号(年)・頁 名 著者・論題 合計文献件数 件 枚 お預かりした個人情報は本件に関する連絡等以外で利用することはいたしません。 裏面 著作物の複製にあたっては、以下のことに留意して下さい。 ・公表された著作物(図書などの場合)は全部ではなく一部分(*1)を複写すること。 ・逐次刊行物に掲載された個々の論文その他の記事などの場合は、刊行相当の期間(*2) を経たものに関して記事全体を複写できる。 ・複製部数は一人について一部のみであること。 ・調査研究目的の複製であること。 ・有償無償を問わず、再複製、再頒布しないこと。 *1:おおむね半分を超えない程度。 *2:次号刊行の後、あるいは刊行後3ヶ月程度、など。 以上 58 別表1(第4条関係) 文 献 複 写 料 金(学 内 経 費) 種 別 1枚当たりの額(円) 電子複写方式による複写 モノクロ 10 〃 カラー 20 別紙様式3(第4条関係) 文献複写申込書 様式3 (図書館所蔵資料) ( 教員専用コピー機用 ) 国立大学法人 琉球大学附属図書館長 殿 下記のとおり申し込みます。なお、著作権のある資料(著者の死後50年を経過していない著作物など) の複製に ついて裏面に記載する事項を遵守し、著作権法上の問題が発生した場合はその一切の責 任は私が負います。 平成 種 別 年 月 備 □電子複写(Copy) 日 考 氏名 申 連絡先 込 所属 者 □学内 □学外 (学部学科) 身分 □教職員(非常勤・研究員含む) □学生 所属機関名 (住所) 複写料金 書名(誌名) 文 巻号(年)・頁 献 著者・論題 名 合計 件 枚 料金内訳 種別 数量 単価 モノクロ 10 カラー 20 合計 お預かりした個人情報は本件に関する連絡等以外で利用することはいたしません。 裏面 著作物の複製にあたっては、以下のことに留意して下さい。 ・調査研究目的の複製であること。 ・公表された著作物(図書などの場合)は全部ではなく一部分(*1)を複写すること。 ・逐次刊行物に掲載された個々の論文その他の記事などの場合は、刊行後相当の期間 (*2)を経たものに関して記事全体を複写できる。 ・複製部数は一人について一部のみであること。 ・有償無償を問わず、再複製、再頒布しないこと。 *1:おおむね半分を超えない程度。 *2:次号刊行の後、あるいは刊行後3ヶ月程度、など。 59 金額 別表2(第5条関係) (1) 学校教育法(昭和22年法律第26号)第1条の大学又は高等専門学校(国立学 校を除く)に設置された図書館及びこれに類する施設 (2) 大学等における教育に類する教育を行う教育機関で当該教育を行うにつき学校教 育法以外の法令の規定によって設置された図書館及びこれに類する施設(国又は 地方公共団体又は民法第34条の法人が設置するものに限る。) (3) 学術の研究を目的とする研究所、試験所その他の施設で法令の規定によって設 置されたものに設置された図書館及びこれに類する施設(国又は地方公共団体又 は民法 第34条の法人が設置するものに限る。) (4) 図書館法(昭和25年法律第118号)第2条第1項に規定する図書館 (5) (6) (7) (8) (9) (10) 学校図書館法(昭和28年法律第185号)第2条に規定する学校図書館 国立国会図書館法(昭和23年法律第5号)第1条に規定する国立国会図書館 外国の政府又は地方公共団体が定める学校教育に関する法令の規定によって設 置された学校に設置された図書館及びこれに類する施設 外国の政府又は地方公共団体が設置した図書館 文部科学大臣が小学校又は中学校又は高等学校の課程と同等の課程を有するも のとして認定した在外教育施設に設置された図書館及びこれに類する施設 その他附属図書館長が認める機関 60 琉球大学びぶりお文学賞規程 平成24年 6月 29日 制 定 (趣旨) 第1条 この規程は、琉球大学びぶりお文学賞(以下「びぶりお文学賞」という。 )について、事 業を安定的に継続させるため、事業運営に必要な基本的事項を定める。 (目的) 第2条 琉球大学が掲げる基本的な目標に基づき、豊かな教養と自己実現力を有する人材、地域及 び国際社会に貢献する人材育成の一環として、学生の言語力(読む力、書く力)を向上させ、想 像力、表現力、創造力を育むとともに、文学活動の活性化を促進し、地域社会における文学・文 化活動のリーダーを輩出することを目的として、びぶりお文学賞を設ける。 (応募資格) 第3条 応募資格者は、沖縄県内の大学・大学院大学・短期大学・高等専門学校に在学する学部学 生(高等専門学校の場合は、本科4年次以上)及び大学院生とする。ただし、過去において受賞 作となった作品の作者は、同一部門に応募することはできない。 (部門及び表彰) 第4条 びぶりお文学賞に、小説及び詩の2部門を設ける。 2 各部門入賞者には、賞状及び副賞を贈り表彰する。 (選考) 第5条 琉球大学附属図書館長は、学識経験者の中からびぶりお文学賞選考委員(以下「選考委員」 という。 )として、小説部門、詩部門ともに若干名を委嘱する。 2 選考委員の任期は定めないものとする。 3 選考委員は、小説部門及び詩部門において、受賞作各1編、佳作各数編を選考する。ただし 各賞に値する作品がないとみなされる場合はこの限りではない。 4 選考時には、応募者に関する情報(氏名、学部・学科等)は伏せておく。 (公開) 第6条 入賞作品は、琉球大学附属図書館報「びぶりお」特別号として刊行し、琉球大学附属図書 館ホームページに掲載する。 2 入賞作品の著作権は、琉球大学に帰属するものとする。 (運営) 第7条 びぶりお文学賞の運営は琉球大学附属図書館で行い、担当部署は情報サービス課情報サー ビス企画係とする。 (補則) 第8条 この規程に定めるもののほか、この規程の実施に関し必要な事項は、別に定める。 (改廃) 61 第 9 条 この規程の改廃は、琉球大学附属図書館運営委員会の議を経て、館長が行う。 附 則 この規程は、平成24年4月1日から施行する。 附 則(平成25年3月29日) この規程は、平成25年4月1日から施行する。 62 附属図書館における 非常時行動マニュアル (本館用) ●「平日用マニュアル」・・・・・・・・・・ 2~16頁 ●「夜間・土日・休日用マニュアル」・・・・18~29頁 平成24年10月1日 琉球大学附属図書館 63 はじめに 今日の図書館業務は多岐にわたり、職員は業務を遂行していくなかで様々なリス クに遭遇する。実際に、利用者とのトラブル、個人情報の漏えい、不審者等との対 応は、日常的に起こりうるおそれのあるリスクである。また、台風、大雨、地震等 の自然災害及び火災への対応についても、迅速に行動できるようにしておかなけれ ばならない。そのためには、職員相互が共通認識を持ち、これらのリスクに立ち向 かうことができる体制を整えることが重要である。 「危機発生時において迅速かつ適切な対応を行うことにより、利用者等の安全を 確保し図書館の被害を最小限にくい止める」ため、「実際に起こった場合はどうす るのか」、 「これらのリスクを未然に防ぐ方法」、「緊急時の連絡体制」等を整理し、 「附属図書館における非常時行動マニュアル」として取りまとめた。 内容はできるだけ分かりやすくシンプルになるように心がけたが、リスクによっ ては詳しく記載したものもある。 すべての職員がこのマニュアルを活用し、共通認識をもって、危機発生時に迅速 かつ適切な行動ができるようになることを期待したい。なお、当然のこととして、 リスクを想定した訓練を常日頃から行う必要があることは言うまでもない。 平成24年10月1日 附属図書館長 高 良 倉 吉 64 1 目 次 1.非常時緊急連絡体制・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 3頁 2.災害 (1)台風襲来(漏水、浸水、雨漏りを含む。)・・・・・・・・・・・・・・・・ (2)火災発生・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ (3)地震発生・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ (4)防災設備の設置場所・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 4 5 6 7 (消火器、消火栓、AED、非常階段、避難袋、工具、懐中電灯、 ヘルメット、脚立、軍手、ハンドマイク、誘導棒、携帯ラジオ、救急箱) 3.救急 (1)体調不良者・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・12 (2)意識不明者・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・12 (3)嘔吐者(嘔吐物の処理)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・12 (4)出血者・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・12 (5)転倒、転落及び落下者・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・12 (6)その他負傷者・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・12 4.機械設備 (1)広域停電(範囲が建物全体に及ぶ場合)・・・・・・・・・・・・・・・・・13 (2)ガス漏れ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・13 (3)エレベータ機能停止・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・13 (4)ブックリフト機能停止・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・13 (5)空調設備・安全設備機能停止・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・13 (6)漏電、感電・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・13 5.情報インシデント (1)情報機器不正利用検知・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・14 (2)情報漏洩・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・14 (3)ネットワーク障害・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・14 (4)情報機器障害(サーバ機器)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・14 (5)情報機器障害(個人利用機器)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・14 6.防犯 (1)不審者(迷惑行為)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・15 (挙動不審、つきまとい、暴言、脅迫、強要、恫喝) (2)不審物・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・15 (異臭、異音、未確認物、所有者不明物、不法物) (3)窃盗、盗難・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・16 (4)器物破損・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・16 (5)暴行・傷害・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・16 ○夜間・土日・休日における非常時行動マニュアル・・・・・18~29 7.最近の事例・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・30 8.参考資料 (1)国立大学法人琉球大学における危機管理体制に関する規則・・・・・・・・31 (2)台風の来襲の場合における職員の労働及び休暇の取扱いについて・・・・・33 (3)「台風の来襲の場合における職員の労働及び休暇の取扱いについて」 の申合せ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・34 (4)暴風警報発令に伴う授業及び期末試験の取扱いに関する申合せ・・・・・・34 (5)台風来襲時の臨時閉館の決定についての取り決めマニュアル・・・・・・・35 65 2 1.非常時緊急連絡体制 (平成24年10月1日現在) ○図書館内の連絡体制 図書館職員に配付されている 「附属図書館 緊急連絡網」で 職員の携帯電話番号を確認できる。 総務係長 システム管理係長 情報管理課長 課長代理 雑誌情報係長 図書情報係長 最初の連絡者 (開館時は図書館職員) (閉館時は守衛を想定) 事務部長 附属図書館長 情報サービス課長 情報サービス企画係長 資料サービス係長 医学情報係長 ○留意事項 ①連絡先の者が不在の場合には、後回しにして順次連絡する。 ②連絡を受けた管理職員等は、必要があると判断した場合は、可能な限り現場へ急行し指示を行 う。 ③最初に連絡した図書館職員は、状況に応じ、守衛に連絡するとともに、救急車の手配や消防署 又は警察署に通報する。 ④情報管理課長又は情報サービス課長は、必要があると判断した場合は、大学本部の担当部署 (発生事象の担当部署)へ連絡する。 ⑤情報管理課長又は情報サービス課長は、危機の程度にかかわらず総務部総務企画課長へ連絡す る。 ○連絡機関等 ・守衛室:内線8081 学外からは:098-895-8081 ・総務企画課長:内線8172 学外からは:098-895-8172 ・救急・火災:119番 ・警察:110番 ・保健管理センター:内線8144 →95-006 ・エレベータ保守会社:0120-610-622( (株)沖縄日立)※図書館のお客様番号 ・業務用情報機器保守:092-475-5170(NTTデータ九州) ・附属病院外来救急:098-895-1333(負傷者等を附属病院へ搬送するよう、救急隊 員に要請できる。) ・空調設備(エアコン)保守:098-863-3955(久米電装) 66 3 2.災 害 2-(1)台風襲来 ○台風接近時の対策 ・テレビ等の台風情報に留意し、台風の進路、規模、強さ、暴風警報発令の有無などを把握する。 ・臨時閉館など学生等利用者の安全確保の措置を講じる。 ・館外の周辺、屋上等に強風で飛散しやすい物を撤去する。 ・出入口や窓はしっかり閉鎖し、雨による浸水を防ぐよう必要な措置を講ずる。 ○暴風警報が発令された場合の臨時閉館対応 ・「暴風警報発令に伴う授業及び期末試験の取扱いに関する申合せ」に基づき、暴風警報が発令さ れれば授業は休講となる。臨時閉館の基準もこれに準じる。 ・暴風警報発令と同時に閉館する。 ・詳細は、「台風来襲時の臨時閉館の決定についての取り決めマニュアル」を参照。(34ページ) 【台風時臨時閉館の基本フロー】 事前対策 → 沖縄県本島内に暴風警報が発令 → 情報サービス課長が館長、分館長に臨時 閉館の了解をとる → 臨時閉館の利用者への周知(館内放送、ホームページ掲載等) ○台風通過後の対応 ・暴風警報が解除された時点で本来の開館時間が3時間以上残っている場合は、速やかに開館する。 ・速やかに障害物の除去や後片付けを行い、必要に応じ応急修理などを行う。 ・施設・設備に異常が認められる場合は、関係部署に連絡し安全性の確認を行う。 ・電気、ガス、水道等の機能・安全性を確認する。(特に、電気系統に浸水被害がある場合には、 専門業者による点検・安全を確認するまでは、通電、始動を行わないようにする。) ○施設・設備の復旧 ・被害状況を調査し、写真等の資料とともに現況を迅速・確実に記録し、関係部署へ報告する。 ・被害状況に応じて、工事執行依頼、修繕依頼等、施設・設備の復旧に必要な手続きを取る。 ○漏水、浸水、雨漏り ・発見者は情報管理課総務係へ連絡する。 ・総務係から施設運営部及び設備関連業者へ連絡し、早期対応を図る。 ・早期発見のため、毎日の館内巡回時に確認する。 ・浸水拡大を防止するための処置を行う。 ・浸水した水を排水する。 ・必要に応じて、資料への防水処置(ビニールカバーで覆う等)や資料の移動を行う。 67 4 2-(2)火災 ○火災発生 ・発見した職員は、大声で周囲の職員に知らせると同時に初期消火を行う。 ・火災報知器により館内に合図するとともに、初期消火を行う。(重傷者がいる場合は119番通 報する。) ・明らかに消火不可能な場合(炎が天井にとどいている状況)は、119番通報するとともに、利 用者に対し避難指示を行い館外に誘導する。(館内放送の利用又は口頭連絡) ・守衛室に連絡する。 (内線8081) ・関係部署へ連絡する。 (総務企画課、施設運営部) ○119番通報(消防出動要請、怪我人がいる場合は救急車も) ・落ち着いて火災発生現場(附属図書館)の位置、火災状況及び避難状況を正しくはっきりと知ら せる。(分かる範囲でよい。 ) ・消防車等の進入路の確保(障害物の除去)を行う。 ・道路に出て消防車等の誘導を行う。 ○避難指示 ・非常放送設備又は電話を使用。無理ならば職員が各室を回り口頭連絡する。 ○避難時の注意事項 ・非常時持出物品を持って避難する。 ・エレベータは使用しない。 ・施設に不慣れな利用者や障害者の方の避難誘導を積極的に支援する。 ・延焼を少しでも抑えるため、ドア及び窓は閉める。鍵はかけない。 ・姿勢を低くし、ぬれたハンカチやタオルを口と鼻に当て、煙を吸わないようにする。 ・いったん避難したら再び中には戻らない。 ○消火器の使い方 ①消火器を持って火元に近づく(消 化液がとどく距離)。 ②黄色のピンを抜く。 ③ホースを火元に向ける。 ④レバーを握る。 ⑤液を燃えている物にかける(炎 にかけるのではない)。 ○消火栓の使い方 ①ホースを延ばす。 ②筒先を火元に向けてかまえる。 ③放水準備完了の合図をする。 ④起動スイッチを押す。 ⑤開閉弁を開く。 ⑥火元に放水する。 ○火災発生に備えて ・火気の近くに燃えやすいものを置かない。 ・消火器、消火栓、バケツ、火災報知器、非常放送設備等の使用方法や設置場所を確認しておく。 ・あらかじめ複数の避難経路を定めておく。 ・廊下や出入口、階段などには避難の妨げになるようなものを置かない。 ・非常時持ち出し品の置き場所を確認しておく。 ・ガスの元栓は、ガスを使用しないとき(夜間等)は日頃から閉めておく。 68 5 2-(3)地震 ○地震発生 (地震発生時2分) ・机やテーブルの下に隠れる。又は壁や柱の近くに身を寄せる。 ・落下物・転倒物から特に頭部を守る。 ・ドアを開けて非常脱出口を確保する。 (あわてて外に飛び出さない。) ・エレベーターの中にいる場合、全ての階のボタンを押し、停止した階で降りる。閉じ込められた ら、非常ボタンを押して救助を待つ。 ・自動車運転中は、ゆっくりと道路の左側に寄せてエンジンを切る。 (揺れがおさまったら) ・使用中の火を消す。ガスの元栓を閉める。 ・電気器具のプラグをコンセントから抜く。ブレーカーを切る。 ・倒れやすくなっているもの・落下しやすくなっているものは応急措置する。 ・自動車運転中は、ラジオで状況を把握する。避難する際は、連絡先メモを残し、キーをつけたま ま、車検証を持って徒歩で避難する。 (火災発生) ・消火器等を使用し初期消火を行う。 (→前ページ「(2)火災」を参照) (崩落の危険) ・大声で周囲に知らせる。また、火災報知器を使用する。 ・危険地域には絶対に近づかない。 ・重傷者がいて一刻を争う場合は、自らの判断で119番通報する。 ○119番通報 ・落ち着いて負傷者の位置と状況、負傷した原因等を正しくはっきりと知らせる。(分かる範囲で よい。) ・消防車等の進入路の確保(障害物の除去)を行う。 ・道路に出て消防車等の誘導を行う。 ・守衛室にも連絡する。 (内線8081) ○避難時の注意事項 ・施設に不慣れな来客者や障害者の方の避難誘導を積極的に支援する。 ・非常時持出物品を持って避難する。 ・エレベータは使用しない。 ・ドアが変形して開かなくなることがあるので、開放して避難する。 ・ガラスや看板など落下物に注意し、頭部を守る。 ・出火時は、姿勢を低くし、ハンカチやタオルを口と鼻に当て、煙を吸わないようにする。 ・いったん避難したら再び中には戻らない。 ○避難状況の確認 ・避難完了者、負傷者、要救助者等について、具体的な数字により確認し、関係部署へ報告する。 ○地震発生に備えて ・書架や什器を固定するなど、転倒しないように措置を施す。 ・消火器、消火栓、バケツ、火災報知器、放送設備等の使用方法や設置場所などを確認しておく。 ・あらかじめ複数の避難経路を定めておく。 ・廊下や出入口、階段などには避難の妨げになるようなものを置かない。 ・非常時持出物品の置き場所を確認しておく。 ・ガスの元栓は、ガスを使用しないとき(夜間等)は日頃から閉めておく。 69 6 2-(4)防災設備の設置場所 (消火器、消火栓、AED、非常階段、避難袋、工具、懐中電灯、ヘルメット、脚立、 軍手、ハンドマイク、誘導棒、携帯ラジオ、救急箱) 本館1階平面図(概略図) ● :消火器(※●は二酸化炭素入り消火器) ■ :消火栓 A :AED 便 所 製本準備室 ● 便 所 ● 集密書庫 ● 風除室 ● ■ ● ●■ ● 電気 ● 集密書庫 室 自習室 (多目的ホール) ● ● ● 用務員 室 便所 便所 (通路) ● 個 個 個 室 室 室 個 個 室 室 グループ 学習室 (B) ● ■ 戦後資 ● 60 周年記念 料室 備 誌資料室 品 (ホール) ※● 新聞室 室 ※● A (廊下) ● ● 第2オ グ ル ー プ 学 第 1 オ ー プ ー プ ン グループ 習室(C) ン サ テ ラ イ サ テ ラ 学習室 ト イト (A) 機械室 ● ■ 玄関ホール ● ● 資料室 ● 便所 EV 便所 (女) 便所 (男) 情報管理課 事務室 湯沸 室 (廊下) ■● ● 更 衣 更 衣 室 倉庫 室 会議室 (女) (男) 休憩室 休憩室 部 長 室 館 長 室 脱衣室・シャワー室 ※救急箱、軍手、懐中電灯等の設置場所 ・救急箱、軍手 管理課長席に向かって左、窓際の棚の上 ・ヘルメット、携帯ラジオ ハンドマイク、懐中電灯 管理課長席の後方棚の中(「防災用品入れ」) ・脚立、車椅子 1階玄関ホール(情報管理課事務室側) ・工具 管理課長席に向かって左、窓際の棚の上 & 70 情報管理課 事務室 資料室(1階) 7 本館2階平面図(概略図) ● :消火器 ■ :消火栓 A :AED :非常階段 ● 一般書庫 便 ● 所 便 所 沖縄資料室 ● ● ■ ● ● ■● ● ● 開架閲覧室 一般書庫 沖縄資料室 ● ● ● 機械室 ■ ● 通 情報サービ 路 ス課事務室 便所 便所 ● (通路) ● 貴重書室 A ● 沖縄開架 資料室 ● ■ ● ● EV ● 開架閲覧室 ホール 玄関 風除室 71 夜間 閲覧室 情報ラウ ンジ 8 本館3階平面図(概略図) ● :消火器(※●はフロンガス入り消火器) ■ :消火栓 ★ :避難袋 :非常階段 ● 便 所 ■ 便 所 ● ● 一般書庫 ● ● ■ ● 開架閲覧室 一般書庫 ● ● ● 機械室 ● 通 路 便所 便所 ● (通路) ● ■ 事務室 ● ★ 避難袋 ホール 事 務 室 ■ ● ● ● 開架閲覧室 EV ● 電 算 室 ※● ● ● ■ 閲覧室 ● 72 9 本館屋上平面図(概略図) ● :消火器 機械室 ● DW 機械室 EV 機械室 73 10 医学部分館1階平面図(概略図) ● :消火器 ■ :消火栓 ● ● 閲覧室 □ □ ●□ □ 集密書架 風 除 室 事務室 AED ● ● ● 新聞雑誌、談話ホール 身障 便所 EV 女子 便所 男子 便所 応接兼会議室 風除室 ポーチ ■ バルコニー 医学部分館2階平面図(概略図) 集密書庫 閲覧室 ● □ ● □ □ □ ● □ □ ● ● 廊下 EV 女子 便所 男子 便所 74 ● ゼミ室 ゼミ室 ゼミ 室 バルコニー 視 聴 覚 室 11 3.救急 基本対応 ・状態確認:対象者本人や周囲への聞き取りにより状態を確認する。必要に応じて安全な場所へ の移動や保健管理センター(内線8144)と相談し救急車の手配を行う。 ・身元確認:対象者本人や周囲への聞き取り、所持品確認等により対象者の身元を確認する。必 要に応じて家族等へ連絡する。なお所持品等の確認は複数人で行う。 ・連 絡:対象者が本学学生の場合は、所属学部及び学生課へ連絡し、指導教員へ伝えてもら う。 (1)体調不良者 ・所定の休養室(更衣室・休憩室)に案内する。 ・本人へ次のことを確認する。 (ア)保護者等(家族、友人等)への連絡について (イ)救急車の手配について ・上記について拒否した場合で様子見後回復しない場合は、本人の同意を得て保護者等へ連絡し救 急車(119番)を手配する。 ・救急に連絡する場合は、場所、時間、状況、性別・年齢等を簡潔に伝える。 (2)意識不明者 ・呼びかけを行い反応があるか、身体に異常があるかを確認する。 ・呼吸がなければ、AED の使用を行う。同時に救急車(119番)を手配する。なお、身元の確 認を複数人で行い保護者等へも連絡する。 ・出血がある場合は、止血を行う。この場合、出血した血液には直接触れないように注意する。 (3)嘔吐者(嘔吐物の処理) ・嘔吐者の状態を確認し、休養させる必要がある場合は、所定の休養室(更衣室・休憩室)に案内 する。 ・様子見後回復しない場合は、本人の同意を得て保護者等へ連絡し救急車(119番)を手配する。 ・嘔吐物の処理は、ノロウイルスの可能性を考慮して対処する。具体的には、使い捨て手袋を使用 する。なお、嘔吐物が飛び散るおそれがあるときは、更にマスク、予防着・エプロン等を着用す る。 ・作業後は必ず石けんを使って手を洗う。 (4)出血者 ・止血する。この場合、出血した血液には直接触れないように注意する。 ・出血が多量である場合は、氏名を確認し救急車を手配する。なお、本人に保護者等(家族、友人 等)へ連絡するよう伝える。 ・血液が付着した紙等(ティッシュ、雑巾)は、ビニールに封入して廃棄する。 (5)転倒、転落及び落下者 ・落下者の様態を確認し、異常があると判断した場合は、氏名を確認し本人の同意を得て救急車を 手配する。なお、本人に保護者等(家族、友人等)へ連絡するよう伝える。 ・転倒等により、体調不良、意識不明、出血等の症状があれば、当該症状の区分により対応する。 (6)その他負傷者 ・負傷の程度を確認し、対応は(1)体調不良者又は(2)意識不明者に準ずる。 ・負傷の程度により応急措置を行うとともに、救急車を手配する。 ・意識不明の場合で犯罪による負傷と思われる場合は、現場の状態維持に努めるとともに、直ちに 110番通報する。 75 12 4.機械設備 (1)停電(範囲が建物全体に及ぶ場合) ・停電の場合、施設運営部へ連絡し、キャンパス全域か図書館だけかを確認し、対応を依頼する。 (2)ガス漏れ ・ガス器具設置場所:1階事務室の給湯室及び男女更衣室・休憩室(シャワー設備あり)の3箇所。 ・ガス洩れが発生(嗅覚感知)したときは、直ちに「ガス栓」を閉じて周囲の人へ避難を呼びかけ る。この際、ガス器具、照明スイッチ、コンセント等の操作は、爆発に繋がるおそれがあるので 行わない。 ※ガス漏れは、爆発・火災により建物・人命に甚大な被害を及ぼすので、使用者は、設置場所及び 供給システム並びにガステーブル(接続ホースのひび割れなど)機器の現状を点検し把握してお くことが重要。 (毎月1回点検) (3)エレベーター機能停止 ・エレベーター内に閉じ込められた場合は、(非常呼)のボタンを押すとともに、エレベーター内の 電話で保守会社へ連絡し、建物名、氏名、人数を連絡し救助要請を行う。 ・状況によっては、救助要請を複数回行い、庫内状況を報告する。 ・エレベーターの機能が停止した場合は、対処せず保守会社へ連絡する。 (0120-610-622 (株)沖縄日立) ・併せて「故障中」等張り紙をして、他の人が利用しないようにする。 (4)ブックリフト機能停止 ・保守管理会社に連絡する。 (0120-610-622 (株)沖縄日立) ・併せて「故障中」等張り紙をして、他の人が利用しないようにする。 (5)空調設備機能停止 ・保守管理会社に連絡する。 (098-863-3955 久米電装) ※空調設備(ルームエアコン)故障の原因の多くは、フィルターの目詰まりが殆どであり、清掃 を怠ると結露の発生、機器内部で氷が発生する。また、室外機では、コンプレッサーの圧力が 上がり、安全装置作動により機器が停止するので、定期的にフィルター清掃を行う必要がある。 (6)安全設備機能停止 ※防火シャッターは、実際に火災が発生すると煙害を拡大させないため自動的に降下する仕組み になっているので、降下不良が生じないように直下にブックトラックなどの障害物を置かない よう日頃から注意する。 (7)漏電、感電 ※漏電、感電を防止するため、次のことを行う。(半年に1回) ①分電盤の中にある「漏電ブレーカー」と「配線用ブレーカー」が正常に作動するかどうかテ ストし、不具合があれば関係部署(施設運営部)へ連絡する。 【漏電ブレーカーの確認方法】 漏電ブレーカーのテストボタンを押して漏電表示ボタンが飛び出るかどうかの確認を行 う。表示ボタンが飛び出ない場合は正常に作動しない(不具合)。 【配線用ブレーカーの確認方法】 目視により「OFF」になっている配線用ブレーカーがないか確認する。 ②館内に設置されている冷水器のコンセント部分にある漏電ブレーカーの確認と、アース線が 繋がっているかを確認する。漏電ブレーカーのテストボタンを押して漏電表示ボタンが飛び 出るかどうかの確認を行う。 *分電盤の設置場所 1 階:①資料室側横の壁 ②多目的ホールトイレの横(施錠) 2 階:③エレベーター横の壁 ④新館トイレ横 3 階:⑤エレベーター横の壁 ⑥新館トイレ横 *冷水器設置場所(合計 5 台) 各階の旧館、新館トイレ横 多目的ホール内 76 13 5.情報インシデント (1)情報機器不正利用検知 ・図書館に設置しているネットワーク機器(サーバ、端末等)が本来の目的以外の利用をしてい ることを発見(通報受理、状況確認)した場合は、速やかに当該機器をネットワークから切り 離し、影響範囲の確認を行い、インシデント発生の速報を総合情報処理センターインシデント 受付担当に連絡する。 ・メールの場合は、[email protected] 宛に報告する。 ・機器をネットワークから切り離す事により図書館が提供するサービスに支障が生ずる場合は、 影響内容について利用者に速やかに広報する。 (2)情報漏洩 ・図書館が保有している個人情報等の一般には公開していない情報が漏洩している恐れが生じた 場合は、インシデント発生の速報を総合情報処理センターに漏洩した情報の内容と、漏洩した 経緯を分かる範囲を報告する。 ・情報漏洩対策を行う。 (3)ネットワーク障害 ・ネットワーク障害の影響範囲を確認し、範囲が限定的な障害の場合は、障害の原因を特定する。 ・影響範囲が複数の場所(サブネットワーク)の場合は、総合情報処理センターにネットワーク 障害が発生していることを連絡する。 ・影響範囲の特定の方法 ①ネットワークのサービスが利用できない PC は 1 台だけか、周辺の複数台か。 ②メール、ホームページのどれか限定的か、すべての全てのサービスが利用できないか。 (4)情報機器障害(サーバ機器) ・図書館のホームページ、データベース等サーバ機器が正常なサービスを提供できない場合は、 利用者に機器障害発生の案内を行う。 ・サーバ機器のハードウェア障害か、ソフトウェア障害か、ネットワーク障害かを切り分け対策 を行う。 ・障害回復の目途を利用者に案内する。 ・障害回復した時点で回復の案内をする。 (5)情報機器障害(個人利用機器) ・業務用端末が正常に機能しない場合は、保守契約対象機器かどうかを確認する。 ・保守契約対象機器の場合は、不具合の状況を保守業者に連絡する。 ・保守契約対象外(買い取り機器)の場合は、保証期間内かどうか確認し、有効に保証を利用し た障害対応を行う。 ・故障状況の調査は総務部情報処理係の協力を得て実施する。 77 14 6.防犯 基本対応 ・抑 止:問題行動をとる人物を発見したら、可能な限り複数人で声かけや説得を行い、問題 行動を抑止するよう努める。 ・安全確保:問題には安全確保を最優先に取り組む。抑止行動も安全を十分確保した状態で行 う。必要に応じて問題個所への立入禁止や館外への退避措置を行う。 ・通報・連絡:職員での対応が困難と判断される場合は、警察へ通報するとともに、総務企画課 へ連絡する。 (1)不審者(迷惑行為) (挙動不審、つきまとい、暴言、脅迫、強要、恫喝) ○不審者の確認 ・声をかけて、用件をたずねる。 (ア)用件が答えられるか。また、正当なものか。 (イ)職員に用事があるときは、氏名、所属等が答えられるか。 ・不自然な場所に立ち入っていないか。 ・凶器や不審な物を持っていないか。 ・不自然な行動や暴力的な態度はみられないか。 ○退去を求める(必ず複数人で対応する)。 ・担当職員に連絡する。 ・相手の態度に注意しながら、丁寧に退去するよう説得する。身の安全を守るために相手との距離 を確保する。(1m~1.5m離れる) ・説得に応じて退去しない場合は、 「退去しなければ警察に連絡する」と警告する。 ・次のような場合は、不審者として110番通報する。 (ア)退去の説得に応じない。 (イ)暴力的な行動をする。 ・一旦退去しても、再び侵入する可能性もあるので、館外に退去したことを見届ける。なお、対応 した職員は、しばらくの間その場に残って様子を見る。 ○110番通報 ・落ち着いて不審者の様子、被害の有無について正しくはっきりと知らせること。(分かる範囲で よい。) ・パトカー等の進入路の確保(障害物の除去等)を行う。 ・道路に出てパトカー等の誘導を行う。 ○避難指示 ・放送設備又は電話を使用する。放送設備を使用する際は、不審者を刺激しないよう工夫する。 (2)不審物 (異臭、異音、未確認物、所有者不明物、不法物) ○不審物の確認 ・安全確保を最優先に複数人で行う。 ・異臭、異音、毒性など可能な範囲で危険性を確認する。 ・危険性がなければ適宜廃棄またはカウンター内で保管する。 ○通報 ・危険物と見られる場合、発見者は担当者及び管理職へ連絡する。 ・担当者、管理職は現場へ急行し指示を行う。 ・状況により警察署、総務部総務企画課長へ連絡する。 ○安全確保 ・周囲に危険が及ぶ場合、利用者等が近づけないよう周辺を立入禁止にする。 ・必要であれば、利用者を館外へ退避させる。 78 15 (3)窃盗、盗難 ○状況の確認 ・被害者が利用者の場合、どこで何がどのように無くなったのか、被害状況を聞き取り確認する。 ・念のため、別の場所や荷物の中に入っていないか再度確認してもらう。 ・連絡先を聞き取り、見つかったら連絡する旨伝える。 ○通報 ・状況及び被害者の意向によっては110番に通報する。併せて状況を総務部総務企画課長に連絡 する。 ○盗難について注意喚起 ・注意を喚起する掲示を行う。 「盗難に注意! 貴重品は必ず携帯してください。」 (4)器物破損 ○状況の確認 ・当事者又は周囲の人間から聞き取りを行い(開館時間帯に損壊行為があった場合)、状況を確認 する。(破損状況を写真撮影し記録) ・破損した器物を片付ける。 ・危険な状況であれば、周囲への立入を禁止する。 ・(加害者が知れている場合)状況によっては加害者に弁償してもらうこともある。すぐに対応を 決められない場合は、加害者の連絡先を聞き取り、確定後連絡する旨伝える。 ○通報 ・故意による損壊行為の場合は警察に通報する。併せて状況を総務部総務企画課長に連絡する。 (5)暴行・傷害 ○抑止 ・相手の態度に注意しながら、暴力行為をやめるよう説得する。身の安全を守るために相手との距 離を確保する。 (1m~1.5m離れる) ・必ず複数人で対応する。 ○安全確保 ・周囲の人間を退避させる。 ・既に被害が生じている場合は、被害者を安全な場所に移動させ、救急処置を行う。 ○通報 ・発見者は担当者及び管理職へ連絡する。 ・担当者、管理職は現場へ急行し、抑止及び指示を行う。 ・警察署(110番)に通報する。 ・必要に応じて救急車(119番)を要請する。 ・総務部総務企画課長へ連絡する。 79 16 80 17 夜間・土日・休日における 非常時行動マニュアル 81 18 夜間・土日・休日の非常時対応の特殊性について 夜間・土日・休日の場合、職員2人(非常勤職員)の勤務体制であるため、非常時にお ける対応力は平日に比べて極めて弱い。平日のように、緊急時に多くの職員に応援を求め たり、直ちに管理職員が現場で指揮することができない状況に置かれている。このことを 踏まえ、夜間等開館時に勤務する職員と管理職員にあっては、次のような基本的な心構え が求められる。 1. 夜間等開館時に勤務する職員にあっては (1)緊急時に可能な限りの対応ができるようマニュアルを熟知するよう努めること。 (2)実際に緊急事態が発生した場合は、管理職員(情報サービス課長)に連絡を取り、 その指示の下に対応すること。 2. 管理職員にあっては (1)夜間等に勤務する職員に対して、このマニュアルに基づいて非常時対応のノウハウ を習得させること。 (2)職員から緊急事態の連絡が入った場合は、 ① 当該職員に対し、直ちに取るべき措置・行動を指示すること、 ② 必要があると判断する場合は、現場に急行すること、 ③ 必要があると判断する場合は、課・係の枠を越えて他の管理職員その他の職員に応 援を求め、現場での対応に当たらせること、 など、夜間等における対応力の脆弱性をカバーするよう努めなければならない。 82 19 目 次 1.非常時緊急連絡体制・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・21頁 2.災害 (1)台風襲来(漏水、浸水、雨漏りを含む。)・・・・・・・・・・・・・・・・22 (2)火災発生・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・23 (3)地震発生・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・24 (4)防災設備の設置場所・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・25 (消火器、消火栓、AED、非常階段、避難袋、工具、懐中電灯、 ヘルメット、脚立、軍手、ハンドマイク、誘導棒、携帯ラジオ、救急箱) 3.救急 (1)体調不良者・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・26 (2)意識不明者・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・26 (3)嘔吐者(嘔吐物の処理)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・26 (4)出血者・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・26 (5)転倒、転落及び落下者・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・26 (6)その他負傷者・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・26 4.機械設備 (1)広域停電(範囲が建物全体に及ぶ場合)・・・・・・・・・・・・・・・・・27 (2)ガス漏れ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・27 (3)エレベータ機能停止・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・27 (4)ブックリフト機能停止・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・27 (5)空調設備・安全設備機能停止・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・27 (6)漏電、感電・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・27 5.防犯 (1)不審者(迷惑行為)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・28 (挙動不審、つきまとい、暴言、脅迫、強要、恫喝) (2)不審物・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・28 (異臭、異音、未確認物、所有者不明物、不法物) (3)窃盗、盗難・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・29 (4)器物破損・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・29 (5)暴行・傷害・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・29 7.最近の事例・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・30 8.参考資料 (1)国立大学法人琉球大学における危機管理体制に関する規則・・・・・・・・31 (2)台風の来襲の場合における職員の労働及び休暇の取扱いについて・・・・・32 (3)「台風の来襲の場合における職員の労働及び休暇の取扱いについて」 の申合せ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・34 (4)暴風警報発令に伴う授業及び期末試験の取扱いに関する申合せ・・・・・・34 (5)台風来襲時の臨時閉館の決定についての取り決めマニュアル・・・・・・・35 83 20 1.非常時緊急連絡体制(夜間・土日・休日開館時) (平成24年10月1日現在) 図書館職員に配付されている、 「附属図書館 緊急連絡網」で、情報サービス 課長ほかの携帯電話番号を確認できる。 ○夜間・土日・休日の緊急連絡体制 情報サービス課長 夜間・土日・休日の図書館勤務者 ※情報サービス課長に連絡が取れない場合は、資料サービス係長に連絡する。 資料サービス係長に連絡がつかない場合は、(情報管理課長代理、情報管理課総務係長)の順 で連絡を取る。 ○留意事項 ①連絡を受けた管理職員等は、必要があると判断した場合は、可能な限り現場へ急行し指示を行 う。 ②最初に連絡した図書館職員は、状況に応じ、守衛に連絡するとともに、救急車の手配や消防署 又は警察署に通報する。 ③情報管理課長又は情報サービス課長は、必要があると判断した場合は、大学本部の担当部署 (発生事象の担当部署)へ連絡する。 ④情報管理課長(又は情報サービス課長)は、危機の程度にかかわらず総務部総務企画課長へ連 絡する。 ○連絡機関等 ・守衛室:内線8081 学外からは:098-895-8081 ・総務企画課長:内線8172 学外からは:098-895-8172 ・救急・火災:119番 ・警察:110番 ・保健管理センター:内線8144 →95-006 ・エレベータ保守会社:0120-610-622( (株)沖縄日立)※図書館のお客様番号 ・業務用情報機器保守:092-475-5170(NTTデータ九州) ・附属病院外来救急:098-895-1333(負傷者等を附属病院へ搬送するよう、救急隊 員に対し要請できる。) ・空調設備(エアコン)保守:098-863-3955(久米電装) 84 21 2.災 害 2-(1)台風襲来 ○台風接近に備えた事前対策 ・テレビ等の台風情報に留意し、台風の進路、規模、強さ、暴風警報発令の有無などを把握する。 ・閉館など学生の安全確保の措置を講じる。 ・館外の周辺、屋上等に強風で飛散しやすい物を撤去する。(※通常は、平日に対策済み。) ・出入口や窓はしっかり閉鎖し、雨による浸水を防ぐよう必要な措置を講ずる。(※通常は、平日 に対策済み。) ○暴風警報が発令された場合の臨時閉館対応 ・開館中に暴風雨警報が発令されときは、臨時閉館の措置がとられるので、情報サービス課長に連 絡をとり、臨時閉館を行うかどうかについて、サービス課長に指示を仰ぐ。 ・サービス課長が臨時閉館を指示したときは、速やかに館内放送により利用者に周知し、利用者が 退館したことを確認した上で閉館する。 【台風時臨時閉館の基本フロー】 沖縄本島内に暴風警報が発令 → 情報サービス課長に連絡し指示を受ける。 → 情報サービス課長が臨時閉館を指示 → 臨時閉館の利用者への周知(館内放送) ○台風通過後の対応 ・台風通過後の土日・休日に開館する場合、施設・設備に対する台風の影響の有無(建物の損壊、 浸水、電気・ガス・水道の異常など)について、情報サービス課長に連絡し、その指示に従う。 ・電気系統に浸水被害がある場合には、専門業者による点検・安全を確認するまでは、通電、始動 を行わないようにする。 ○施設・設備の復旧 ・情報サービス課長の指示に従う。 (※通常は、台風通過後に担当職員が行う。) ○漏水、浸水、雨漏り ・情報サービス課長の指示に従う。 (※通常は、台風通過後に担当職員が行う。) 85 22 2-(2)火災 ○火災発生 ・発見した職員は、大声で周囲の職員に知らせると同時に初期消火を行う。 ・火災報知器により館内に合図するとともに、初期消火を行う。(重傷者がいる場合は119番通 報する。) ・明らかに消火不可能な場合(炎が天井にとどいている状況)は、119番通報するとともに、利 用者に対し避難指示を行い館外に誘導する。(館内放送の利用又は口頭連絡) ・職員のうち一人は、情報サービス課長へ緊急連絡する。(情報サービス課長は、情報管理課長、 事務部長へ連絡。 ) ・守衛へも連絡する。 (内線8081) ○119番通報 (消防出動要請、怪我人がいる場合は救急車も) ・落ち着いて火災発生現場の位置、火災状況及び避難状況を正しくはっきりと知らせる。(分かる 範囲でよい。) ・消防車等の進入路の確保(障害物の除去)を行う。 ・道路に出て消防車等の誘導を行う。 ○避難時の注意事項 ・非常時持出物品を持って避難する。 ・エレベータは使用しない。 ・施設に不慣れな利用者や障害者の方の避難誘導を積極的に支援する。 ・延焼を少しでも抑えるため、ドア及び窓は閉める。鍵はかけない。 ・姿勢を低くし、ぬれたハンカチやタオルを口と鼻に当て、煙を吸わないようにする。 ・いったん避難したら再び中には戻らない。 ○消火器の使い方 ①消火器を持って火元に近づく(消 化液がとどく距離)。 ②黄色のピンを抜く。 ③ホースを火元に向ける。 ④レバーを握る。 ⑤液を燃えている物にかける(炎 にかけるのではない)。 ○消火栓の使い方 ①ホースを延ばす。 ②筒先を火元に向けてかまえる。 ③放水準備完了の合図をする。 ④起動スイッチを押す。 ⑤開閉弁を開く。 ⑥火元に放水する。 ○火災発生に備えて ・火気の近くに燃えやすいものを置かない。 ・消火器、消火栓、バケツ、火災報知器、非常放送設備等の使用方法や設置場所を確認しておく。 ・あらかじめ避難経路(複数)を確認しておく。 ・廊下や出入口、階段などには避難の妨げになるようなものを置かない。 ・非常時持ち出し品の置き場所を確認しておく。 ・ガスの元栓は、ガスを使用しないとき(夜間等)は日頃から閉めておく。 86 23 2-(3)地震 ○地震発生 (地震発生時2分) ・机やテーブルの下に隠れる。又は壁や柱の近くに身を寄せる。 ・落下物・転倒物から特に頭部を守る。 ・エレベーターの中にいる場合、全ての階のボタンを押し、停止した階で降りる。閉じ込められた ら、非常ボタンを押して救助を待つ。 ・自動車運転中は、ゆっくりと道路の左側に寄せてエンジンを切る。 (揺れがおさまったら) ・電気器具のプラグをコンセントから抜く。ブレーカーを切る。 ・倒れやすくなっているもの・落下しやすくなっているものは応急措置する。 ・自動車運転中は、ラジオで状況を把握する。避難する際は、連絡先メモを残し、キーをつけたまま、車検 証を持って徒歩で避難する。 (火災発生) ・消火器等を使用し初期消火を行う。 (→その他「 (2)火災」を参照) (崩落の危険) ・大声で周囲に知らせる。また、火災報知器を使用する。 ・危険地域には絶対に近づかない。 ・重傷者がいて一刻を争う場合は、自らの判断で119番通報する。 (情報サービス課長への緊急連絡) ・大きな揺れで、書架から本が落下する、照明・空調が停止し復旧しない、建物が崩落する、火災 が発生する、怪我人が出る、などの緊急事態が発生した場合は、 ①職員のうち一人は、情報サービス課長へ緊急連絡する。(情報サービス課長は、情報管理課 長、事務部長へ連絡。 ) ②守衛へも連絡する。 (内線8081) ・揺れが小さく、上記のような緊急事態の発生もなく、通常の状態が保たれている場合であっても、 少なくとも「地震が発生したこと」について情報サービス課長に連絡する。 ○119番通報 ・落ち着いて負傷者の位置と状況、負傷した原因等を正しくはっきりと知らせる。(分かる範囲で よい。) ・消防車等の進入路の確保(障害物の除去)を行う。 ・道路に出て消防車等の誘導を行う。 ○避難時の注意事項 ・施設に不慣れな来客者や障害者の方の避難誘導を積極的に支援する。 ・エレベータは使用しない。 ・ドアが変形して開かなくなることがあるので、開放して避難する。 ・ガラスや看板など落下物に注意し、頭部を守る。 ・出火時は、姿勢を低くし、ハンカチやタオルを口と鼻に当て、煙を吸わないようにする。 ・いったん避難したら再び中には戻らない。 ○避難状況の確認 ・避難完了者、負傷者、要救助者等について、具体的な数字により確認し、関係部署へ報告する。 ○地震発生に備えて ・消火器、消火栓、バケツ、火災報知器、放送設備等の使用方法や設置場所などを確認しておく。 ・あらかじめ複数の避難経路を定めておく。 ・非常時持出物品の置き場所を確認しておく。 87 24 2-(4)防災設備の設置場所 本館各階の「消火器、消火栓、AED、非常階段、避難袋」の設置場所 については、7頁~10頁の平面図で確認できる。 ※救急箱、軍手、懐中電灯等の設置場所 ・救急箱、軍手 管理課長席に向かって左、窓際の棚の上 ・ヘルメット、携帯ラジオ ハンドマイク、懐中電灯 管理課長席の後方棚の中(「防災用品入れ」) ・脚立、車椅子 1階玄関ホール(情報管理課事務室側) ・工具 管理課長席に向かって左、窓際の棚の上 & 88 情報管理課 事務室 資料室(1階) 25 3.救急 基本対応 ・状態確認:対象者本人や周囲への聞き取りにより状態を確認する。必要に応じて、安静を保つ ために場所を移動する(職員の目の届くところ)ことや、救急車(119番)の手 配を行う。 ・身元確認:対象者本人や周囲への聞き取り、所持品確認等により対象者の身元を確認する。必 要に応じて家族等へ連絡する。なお所持品等の確認は複数人で行う。 ・情報サービス課長への緊急連絡 :対象者の状態の如何に関わらず、必ず情報サービス課長へ連絡する。 ・対象者が本学学生の場合の学内関係部署への連絡 :対象者が本学学生の場合、情報サービス課長は、必要があると判断した場合は、所 属学部及び学生課へ連絡し、指導教員へ伝えてもらう。 (1)体調不良者 ・安静を保つために場所を移動する。 (職員の目の届くところ) ・本人へ次のことを確認する。 (ア)保護者等(家族、友人等)への連絡、(イ)救急車の手配 ・上記について拒否した場合で、様子見後回復しない場合は、本人の同意を得て保護者等へ連絡し 救急車(119番)を手配する。 ・救急に連絡する場合は、場所、時間、状況、性別・年齢等を簡潔に伝える。 (2)意識不明者 ・呼びかけを行い反応があるか、身体に異常があるかを確認する。 ・呼吸がなければ、AED の使用を行う。同時に救急車(119番)を手配する。なお、身元の確 認を複数人で行い保護者等へも連絡する。 ・出血がある場合は、止血を行う。この場合、出血した血液には直接触れないように注意する。 (3)嘔吐者(嘔吐物の処理) ・嘔吐者の状態を確認し、休養させる必要がある場合は、所定の休養室(更衣室・休憩室)に案内 する。 ・様子見後回復しない場合は、本人の同意を得て保護者等へ連絡し救急車(119番)を手配する。 ・嘔吐物の処理は、ノロウイルスの可能性を考慮して対処する。具体的には、使い捨て手袋を使用 する。なお、嘔吐物が飛び散るおそれがあるときは、更にマスク、予防着・エプロン等を着用す る。 ・作業後は必ず石けんを使って手を洗う。 (4)出血者 ・止血する。この場合、出血した血液には直接触れないように注意する。 ・出血が多量である場合は、氏名を確認し救急車を手配する。なお、本人に保護者等(家族、友人 等)へ連絡するよう伝える。 ・血液が付着した紙等(ティッシュ、雑巾)は、ビニールに封入して廃棄する。 (5)転倒、転落及び落下者 ・落下者の様態を確認し、異常があると判断した場合は、氏名を確認し本人の同意を得て救急車を 手配する。なお、本人に保護者等(家族、友人等)へ連絡するよう伝える。 ・転倒等により、体調不良、意識不明、出血等の症状があれば、当該症状の区分により対応する。 (6)その他負傷者 ・負傷の程度を確認し、対応は(1)体調不良者又は(2)意識不明者に準ずる。 ・負傷の程度により応急措置を行うとともに、救急車を手配する。 ・意識不明の場合で犯罪による負傷と思われる場合は、現場の状態維持に努めるとともに、直ちに 110番通報する。 89 26 4.機械設備 (1)ガス漏れ ・ガス器具設置場所:1階事務室の給湯室及び男女更衣室・休憩室(シャワー設備あり)の3箇所。 2階・3階にはない。 ・ガス洩れが発生(嗅覚感知)したときは、直ちに「ガス栓」を閉じて周囲の人へ避難を呼びかけ る。この際、ガス器具、照明スイッチ、コンセント等の操作は、爆発に繋がるおそれがあるので 行わない。 ・上記のガス器具設置場所(室)は施錠されているので、守衛(内線8081)に連絡し、開けて もらう。 (2)エレベーター機能停止 ・エレベーター内に閉じ込められた場合は、(非常呼)のボタンを押すとともに、エレベーター内の 電話で保守会社へ連絡し、建物名、氏名、人数を連絡し救助要請を行う。 ・状況によっては、救助要請を複数回行い、庫内状況を報告する。 ・エレベーターの機能が停止した場合は、対処せず保守会社へ連絡する。 (0120-610-622 (株)沖縄日立) ・併せて「故障中」等張り紙をして、他の人が利用しないようにする。 (3)空調設備機能停止 ・保守管理会社に連絡する。 (098-863-3955 90 久米電装) 27 5.防犯 基本対応 ・情報サービス課長への緊急連絡:状況の如何に関わらず、必ず管理職(情報サービス課長)へ 連絡する。 ・抑 止:問題行動をとる人物を発見したら、可能な限り複数人で声かけや説得を行い、問題 行動を抑止するよう努める。 ・安全確保:安全確保を最優先に取り組む。抑止行動も安全を十分確保した状態で行う。 必要に応じて問題個所への立入禁止や館外への退避措置を行う。 ・通報・連絡:職員での対応が困難と判断される場合は、管理職(情報サービス課長)に緊急連 絡し、その指示に基づいて警察へ通報する。 (1)不審者(迷惑行為) (挙動不審、つきまとい、暴言、脅迫、強要、恫喝) ○不審者の確認 ・声をかけて、用件をたずねる。 (ア)用件が答えられるか。また、正当なものか。 (イ)職員に用事があるときは、氏名、所属等が答えられるか。 ・不自然な場所に立ち入っていないか。 ・凶器や不審なものを持っていないか。 ・不自然な行動や暴力的な態度はみられないか。 ○退去を求める ・相手の態度に注意しながら、丁寧に退去するよう説得する。身の安全を守るために相手との距離 を確保する。(1m~1.5m離れる) ・説得に応じて退去しない場合は、 「退去しなければ警察に連絡する」と警告する。 ・次のような場合は、不審者として110番通報する。 (ア)退去の説得に応じない。 (イ)暴力的な行動をする。 ・一旦退去しても、再び侵入する可能性もあるので、館外に退去したことを見届ける。なお、対応 した職員は、しばらくの間その場に残って様子を見る。 ○110番通報 ・落ち着いて不審者の様子、被害の有無について正しくはっきりと知らせること。(分かる範囲で よい。) ・パトカー等の進入路の確保(障害物の除去等)を行う。 ・道路に出てパトカー等の誘導を行う。 ○避難指示 ・放送設備又は電話を使用する。放送設備を使用する際は、不審者を刺激しないよう工夫する。 (2)不審物 (異臭、異音、未確認物、所有者不明物、不法物) ○不審物の確認 ・安全確保を最優先に2人で行う。 ・異臭、異音、毒性など可能な範囲で危険性を確認する。 ・危険性がなければ適宜廃棄またはカウンター内で保管する。 ○緊急連絡 ・危険物と見られる場合、管理職(情報サービス課長)へ緊急連絡し、その指示に従う。 ・管理職が必要と判断した場合は現場へ急行し指示・対応を行う。 ・管理職は、状況により警察署、総務部総務企画課長へ連絡する。 ○安全確保 ・周囲に危険が及ぶ場合、利用者等が近づけないよう周辺を立入禁止にする。 ・必要であれば、利用者を館外へ退避させる。 91 28 (3)窃盗、盗難 ○状況の確認 ・被害者が利用者の場合、どこで何がどのように無くなったのか、被害状況を聞き取り確認する。 ・念のため、別の場所や荷物の中に入っていないか再度確認してもらう。 ・連絡先を聞き取り、見つかったら連絡する旨伝える。 ○緊急連絡 ・管理職(情報サービス課長)へ緊急連絡し、その指示に従う。 (4)器物破損 ○状況の確認 ・当事者又は周囲の人間から聞き取りを行い(開館時間帯に損壊行為があった場合)、状況を確認 する。(破損状況を写真撮影し記録) ・破損した器物を片付ける。 ・危険な状況であれば、周囲への立入を禁止する。 ・状況によっては加害者に弁償してもらうこともある。 ・すぐに対応を決められない場合は、加害者の連絡先を聞き取り、確定後連絡する旨伝える。 ○緊急連絡 ・管理職(情報サービス課長)へ緊急連絡し、その指示に従う。 (5)暴行・傷害 ○抑止 ・相手の態度に注意しながら、暴力行為をやめるよう説得する。身の安全を守るために相手との距 離を確保する。 (1m~1.5m離れる) ・可能な限り複数人で対応する。 ○安全確保 ・周囲の人間を退避させる。 ・既に被害が生じている場合は、被害者を安全な場所に移動させ、救急処置を行う。 ○緊急連絡 ・管理職(情報サービス課長)へ緊急連絡し、その指示に従う。 ・管理職は現場へ急行し、指示・対応を行う。 ・警察署(110番)に通報する。 ・必要に応じて救急車(119番)を要請する。 92 29 7.最近の事例 ○白い粉事件 (2001年)「炭疽菌疑惑による図書館一時閉鎖」 附属図書館に納品された米国雑誌の中に「白い粉」が付着していたため、これを炭 疽 (た ん そ )菌 の 疑 い が あ る と し て 警 察 に 通 報 、 図 書 館 は 一 時 閉 鎖 さ れ た 。 ( ※ 沖縄県衛生環境研究所で調査した結果、最終的に炭疽菌ではないことがわかった。印刷用紙の滑 りをよくするために, しばしばコーン・スターチの粉末が使われるようだが、その種のものを炭疽菌と 誤認したもの。当時は、2001年9月11日米国の世界貿易ビルへのテロ攻撃があった直後で、炭疽 菌が封入された容器の入った封筒が、出版社や上院議員等に郵便で送りつけられ、数名が死傷した事件 (アメリカ炭疽菌事件)が、メディアで大きく報じられていた時期。) ○救急患者発生(2009~10年)「救急車で搬送」 持病の発作等で学生が図書館内で倒れる事例があった。 ①急患者の氏名等確認 倒れた学生と話が出来る場合は直接聞き取りを行うが、話せない場合は、近くに知り合いが いるかどうかを確認する。いない場合は、学生の所持品等から学生証等を探す。この際には、 私物を勝手に見ることになるので、後でトラブルにならないように複数人の前で探す。また、 救急隊員から必ず聞かれるので、倒れた現場を目撃していた人がいないか事前に周囲に確認す る。 ②救急車の手配 救急車を要請し、守衛にも連絡したうえで救急車の誘導を行う。 ③学生課への連絡 学生課へ通報し、指導教員への連絡を依頼する。 ④搬送 救急隊員が対応し、救急車で搬送されたら、部長に状況を報告する。 ○盗難発生(2010年以前) 館内での盗難は、年1~2回(学生が届け出るものに限る)あった。盗難が発生した場合は、 被害を受けた学生から事情聴取を行う。 ①事情聴取 被害を受けた学生から、盗難にあった状況を詳しく聞き取る。警察に被害届けを出すか否か は当該学生の判断に任せる。警察に届けた場合、警察の現場検証に立ち会う。 ②学生課への連絡 聞き取り聴取の概要をまとめて、盗難事件があったことを学生課長に連絡する。 ③館内利用者への周知 館内で盗難があったことを周知し、各自で盗難防止に努めるよう注意を促す。なお、図書館 では、毎日、定期的に巡回を行っており、盗難に遭いやすいような状況を発見したときは、利 用者に注意を喚起している。 ○カビ大規模発生(2010年9月) 図書館の多くの資料へカビが付着した。空調管理(湿度)が原因と思われたので、除湿器の運 転とエアコンの運転ルールを見直し、資料室の扉を閉めるようにした。以後、毎日の巡回時等に 資料に異常がないかチェックをしている。 ○書庫水漏れ(2010年) 1 F 書庫(2 C 室)の床が一部浸水した。壁面からの浸水が原因と思われたので、施設運営 部及び設備業者への連絡を行うとともに、浸水した水の除去等の応急処置を行った。以後、毎日 の巡回時に、水漏れ等の異常がないかチェックしている。 ○迷惑行為(2012年5月) 利用者(1名)が、自己の主張・アピールを書いた紙を上着の上から羽織る形で閲覧席を利用。 他の利用者が落ち着いて学習することの妨げになるので外すようにと説得するも、憲法で保障さ れた表現の自由であるなどと反論。しかし最後には説得に応じて外すことに同意した。 (※附属図書館利用程18条1項4号「掲示又はこれに類する行為をしないこと」に反する行為。) 93 30 8.参考資料 (1)国立大学法人琉球大学における危機管理体制に関する規則 平成 19 年 7 月 4 日 制 定 (目的) 第1条 この規則は,国立大学法人琉球大学(以下「本学」という。)において,円滑な大学運営に支 障を生じることが想定される危機に対し,迅速かつ的確に対処するための危機管理体制を定め,本学 の学生,役員及び職員並びに地域社会の関係者(以下「学生等」という。)の安全の確保や資産の保 全を図ることを目的とする。 (危機管理の対象) 第2条 前条の目的を達成するため,この規則に定める危機管理の対象とする事象(以下「危機事象」 という。)は,次の各号のいずれかに該当するものであって,組織的・集中的に対処することが必要 な事態とする。 (1) 本学の教育研究等の活動の遂行に重大な支障がある事態 (2) 学生等の安全に係わる重大な事態 (3) 大規模な災害等が発生した事態 (4) 施設管理上の重大な事態 (5) 本学に対する社会的信頼を損なう事態 (6) その他前各号に類するような事態 (定義) 第3条 この規則における用語の定義は,次のとおりとする。 (1) 「部局等」とは,大学本部の各部,各学部,各研究科,保健管理センター,附属図書館, 医学 部附属病院,熱帯生物圏研究センター,学内共同教育研究施設,学内共同利用施設をいう。 (2) 「部局等の長」とは,前号に規定する部局等の長をいう。 (危機管理のための学長等の責務) 第4条 本学における危機管理を統括する責任者は,学長とする。学長は,全学の危機管理の充実に努 めなければならない。 2 各理事は,学長を補佐し,担当職務における危機管理の充実に努めなければならない。 3 部局等における危機管理の責任者は,部局等の長とする。部局等の長は,当該部局等の危機管理の 充実に努めなければならない。 4 職員は,その職務の遂行に当たり,危機管理に努めなければならない。 (危機管理の局面に応じた体制) 第5条 危機事象に応じて,次に掲げる緊急時,収束時及び平常時の危機管理の局面ごとに体制を整備 する。 (1) 緊急時の危機管理 ① 全学的立場から対処することが適切な危機事象の場合 ア 学長は,緊急に全学的立場で重大な危機事象へ対処する必要があると判断した場合には,速 やかに次条に定める危機対策本部を設置し,対応するものとする。 イ 部局等の長は,当該部局等で対処可能な範囲を超えて,全学的立場からの対処が適切と判断 される危機事象が発生した場合には,必要に応じて初期対応を行うとともに,速やかに当該危 機事象への対応を担当する理事(以下「担当理事」という。)に電話等により,危機対策本部 の設置を要請するものとする。その後,危機対策本部設置要請書(別記様式1)を速やかに提 出するものとする。 ウ 担当理事は,全学的に対処することが適切と判断した場合には,速やかに学長に対し,危機 対策本部の設置を申し出るものとする。 ② 部局等において対処することが適切な危機事象の場合 ア 部局等の長は,危機事象の重大性,社会への影響度等により総合的に判断して,当該 部局 等で対処可能な場合には適切に対処するとともに,危機事象への対処中又は対処後に速やかに 担当理事に電話等により報告するものとする。その後,危機事象発生報告書(別記様式2)を 速やかに提出するものとする。 イ 当該部局等の長は,必要に応じ,関係機関への通報を行うとともに,担当理事と連携して 報道機関への対応を適切に行うものとする。 (2) 収束時の危機管理 ア 担当理事又は部局等の長は,発生原因及び潜在リスクの要因を分析し,再発防止を確立す るものとする。 イ 担当理事又は部局等の長は,危機事象への対処の検証を行い,適切な危機管理体制を確立 するものとする。 (3) 平常時の危機管理 ア 部局等の長は,当該部局等が抱える潜在リスクを洗い出し,防止策を講じる。 ࠉࠉࠉࠉࠉࠉࠉࠉࠉࠉࠉࠉࠉࠉࠉࠉࠉࠉࠉࠉࠉࠉ 31 イ 部局等の長は,リスクが顕在化し,問題が発生した場合を想定した初期対応の危機管理体 制を確立し,担当理事に報告するものとする。 ウ 部局等の長は,リスクの顕在化を未然に防止した場合には,その危機を回避するためにと った措置等を担当理事に報告(様式は任意)するものとする。 (危機対策本部) 第6条 危機対策本部は,次の者をもって組織する。 (1) 学長 (2) 各理事 (3) 保健管理センター所長 (4) 関係する部局等の長 (5) その他学長が指名する者 2 学長は,危機対策本部の業務を総括する。 3 学長が外国出張等により不在の場合は,学長があらかじめ指名した理事が危機対策本部の業務を総 括する。 4 危機対策本部は,危機対策上必要と認めたときは,学外の専門家等の意見を聴くことができる。 5 危機対策本部の庶務は,関係部課の協力を得て,総務部総務課において処理する。 6 危機対策本部は,危機事象への対処の終了をもって解散する。 (危機対策本部の権限) 第7条 危機対策本部は,学長の指揮の下に,迅速に危機事象に対処しなければならない。 2 職員は,危機対策本部の指示に従わなければならない。 3 危機対策本部は,その事案処理に当たり,役員会,教育研究評議会及び経営協議会(以下「役員会 等」という。)の審議を含め,本学の学内規則等により必要とされる手続きを省略することができる。 4 前項の場合において,危機対策本部は,事案の対処の終了後に役員会等に必要な報告をしなければ ならない。 (危機管理対策検討委員会) 第8条 危機管理に関し必要な事項を検討するため,国立大学法人琉球大学危機管理対策検討委員会(以 下「危機管理対策検討委員会」という。)を置く。 2 危機管理対策検討委員会の組織及び運営については,別に定める。 (既存の委員会等との関連) 第9条 全学又は各部局等における委員会等で危機管理の防止策等を講じている場合は,今後も引き続 き必要に応じて見直しを行い,危機管理の防止策等に努めるものとする。 (顧問弁護士からの助言) 第10条 危機事象への対処に当たって法的問題が想定される場合は,当該部局等の長は,必要に応 じ本学の顧問弁護士の助言を得ることができるものとする。 (医療等の危機管理体制) 第11条 医学部附属病院における医療等の危機管理体制については,医学部附属病院で別途定め,対 応するものとする。 (庶務) 第12条 危機管理に係る庶務は,関係部課の協力を得て,総務部総務企画課において処理する。 (雑則) 第13条 この規則に定めるもののほか,危機管理に関し必要な事項は,別に定める。 (改廃) 第14条 この規則の改廃は,学長が行う。 附 則 この規則は,平成19年7月4日から施行する。 (様式省略) 95 32 (2)台風の来襲の場合における職員の労働及び休暇の取扱いについて 平成4年5月1日 制 定 台風の来襲の場合における職員の労働及び休暇については,大学の施設設備の保安及び機能維持を図 るために特に労働を要する職員を除き,事故発生防止等のため,次のとおり取り扱うものとする。 1 労働時間開始前に暴風警報が発令された場合 (1) 職員は,暴風雨により出勤することが著しく困難であると認められる場合は,出勤することなく 自宅待機とする。 (2) 職員は,前号により自宅待機する場合は,原則として所属長等に連絡するものとする。 2 労働時間中に暴風警報が発令された場合 (1) 学長は,気象庁の予報,交通機関の運行状況等を参考にして,職員の退庁について決定し,部局 長等(大学本部各部長,学部長,附属図書館長,医学部附属病院長,保健管理センター所長,分子 生命科学研究センター長,産学官連携推進機構長,機器分析支援センター長,生涯学習教育研究セ ンター長,総合情報処理センター長,留学生センター(国際学生交流センター)長,極低温センタ ー長及び資料館(風樹館)長をいう。以下同じ。)に通知する。 (2) 職員への退庁の指示については,部局長等が行う。 (3) 前各号の規定にかかわらず,熱帯生物圏研究センター,農学部附属亜熱帯フィールド科学教育研 究センター与那フィールドについては,当該施設の長等が判断し,学長の許可を得て,職員に指示 する。 3 暴風警報が解除される状態になった場合 自宅待機中の職員は,暴風雨が治まり,出勤できる状態になった場合は,速やかに出勤するものと する。ただし,出勤しても労働時間終了後と予想される場合,又は交通遮断等により出勤することが できない場合は,自宅待機とする。 4 休暇の取扱い (1) 前各項に該当し,勤務しなかった日又は時間については,特別休暇を承認する。ただし,あらか じめ他の休暇が承認されている場合は,その休暇を特別休暇に変更することは認めないものとする。 (2) 非常勤職員については,国立大学法人琉球大学非常勤職員の労働時間等に関する規程第11条に 基づき,取り扱うものとする。 附 則 この取扱いは,平成4年5月1日から実施する。 台風の来襲の場合における職員の勤務及び特別休暇の取扱いについて(平成元年7月31日学長決 裁)は,廃止する。 1 2 附 則(平成21年3月24日) この取扱いは,平成21年3月24日から施行し,平成20年4月1日から適用する。 96 33 (3)「台風の来襲の場合における職員の労働及び休暇の取扱いについて」の申合せ 平成4年5月1日 制 定 1 前書き中「特に労働を要する職員」とは,部局長等(第2項第3号に規定する施設の長を含む。) の判断に基づき,暴風警報発令中において必要と認められる業務,諸連絡,施設の保安,機能維 持等に当たる要員として指名された者をいう。 なお,医学部附属病院にあっては,「医学部附属病院暴風雨時における勤務体制要項」に定め る要員を含むものとする。 2 第1項第1号中「暴風雨により出勤することが著しく困難であると認められる場合」とは,次 の場合等をいう。 (1) 通勤経路及びその周辺の路線バスが運休している場合 (2) タクシーが運休している場合 (3) 道路の決壊,冠水等により自動車による通勤が危険と認められる場合 (4) 強風,物の落下等により通勤が危険と認められる場合 3 第1項第2号中「所属長等に連絡するものとする」とは「教員にあっては,学科長,所属講座 等又は所属部局の事務部に,一般職員にあっては,直属の上司又は所属部局の事務部に連絡する ものとする」として運用する。 附 則 1 この申合せは,平成4年5月1日から実施する。 2 台風の来襲の場合における職員の勤務及び特別休暇の取扱いについての申し合わせ(平成元年 7月31日制定)は,廃止する。 附 則 この申合せは,平成16年4月1日から実施する。 (4)暴風警報発令に伴う授業及び期末試験の取扱いに関する申合せ 昭和63年10月25日 制 定 第1 この申合せは、暴風警報発令に伴う授業及び期末試験の取扱いに関し、必要な事項を定め る。 第2 暴風による事故の発生を防止するため、暴風警報の発令中は授業を休講とし、期末試験を予 備日に順延とする。 第3 予備日は期末試験期間終了後に続く必要日数の平日とする。 第4 沖縄本島全域の暴風警報が解除されたときは、解除後1時間以降に新たに開始される授業時 間から授業又は期末試験を行う。ただし、昼間に行われる授業又は期末試験(1 ~5時限)に あっては午後3時以降、夜間に行われる授業又は期末試験(6~8時限)にあっては午後6時 30分以降解除されたときは、引き続き休講又は順延とする。 附 則 1 この申合せは、昭和63年10月25日から実施する。 2 暴風雨時における授業の取扱いについて(昭和50年7月5日制定)は、廃止する。 附 則(平成15年12月16日) この申合せは、平成15年12月16日から実施する。 97 34 (5)台風来襲時の臨時閉館の決定についての取り決めマニュアル 台風来襲時の勤務体制については、平成4年5月1日制定の学内規則「台風の来襲の場合にお ける職員の労働及び休暇の取扱いについて」に基づくものとするが、図書館における臨時閉館の 決定は、以下の取り決めのとおり行うものとする。 1.勤務時間開始前に「暴風警報」が発令された場合 (1)台風が沖縄本島に接近しつつある場合 (2)台風が沖縄本島に上陸したとき ◎ 臨時閉館 開館1時間前の天気予報で「暴風警報」が確認された時点で、情報サービス課長が臨時 閉館することを館長・事務部長に具申し許可を得たうえで関係者へ連絡するものとする。 情報サービス課長は、臨時閉館することを分館長に具申し許可を得たうえで関係者へ連 絡するものとする。 ◎ 職員の自宅待機 職員の自宅待機については、学内規則により取り扱う。 (3)台風が沖縄本島から離れつつあるとき 一時的に(1)、(2)と同様臨時閉館とするが、「暴風警報」が解除される状態となった 時点で、3時間以上の開館時間が残っている場合は開館とすることとし、情報サービス課長 が関係者に連絡のうえ、開館の連絡を整えるものとする。 なお、ここでいう関係者とは、図書館を開館するために必要な要員をいう。 2.勤務時間中に「暴風警報」が発令された場合 ○ 平日の場合 学内規則の適用により職員の退庁が決定された時点で、館長の許可を得て臨時閉館を行うも のとする。 ○ 休日及び時間外開館の場合 「暴風警報」が発令された時点で、情報サービス課長が臨時閉館することを館長・事務部長 に具申し許可を得たうえで、カウンター業務を行っている者にその旨を伝え、閉館することと する。 情報サービス課長は、臨時閉館することを分館長に具申し許可を得たうえで、カウンター業 務を行っている者にその旨を伝え、閉館するものとする。 98 35 自己点検・評価報告書 No.5 平成 26 年 6 月 発行 編集・発行 琉球大学附属図書館