Comments
Description
Transcript
PTX+Herceptin 療法
PTX+Herceptin 療法 様 ~ 点滴スケジュール ~ ① デキサート注6.6mg・・吐き気やアレルギー反応を防止します。 ポララミン注10mg・・アレルギー反応を抑えます。 ガスター注20mg・・アレルギー反応を抑えます。 生理食塩液 50mL 30 分 ② パクリタキセル注( )mg・・化学療法剤です。 5%ブドウ糖液 250mL アルコールが含まれています。 アルコールに弱い体質の方はあらかじめ スタッフまで申し出てください。 60 分 ③ ハーセプチン ( )mg・・化学療法剤です。 生理食塩液 250mL 90 分 (次回からは30分で点滴します) 初回のみ量が多いです。 ④ 生理食塩液・・・点滴部位に残っている化学療法剤を押し流します。 PTX+Herceptin 療法の投与スケジュール 1週間(7日) 1コース ハーセプチン パクリタキセル 1日目 2コース目の1日目 PTX+Herceptin 療法は1週間を1コースとして1日目に上記のお薬の点滴を行います。 これを患者様の状態に合わせて何コースか繰り返します。 市立吹田市民病院 薬剤部 ~ 副作用について~ ①「吐き気・嘔吐・食欲不振」 (点滴開始から1日目以降) むかつきや食欲がなくなるなど消化器症状が 起こり、場合によっては吐いたりします。 最近では吐き気止めの点滴をする事で、 抑えられるようになりました。 日常生活では ● 1回の食事は少なめにし、消化のよい物 をゆっくり食べる。 ● 食べられない時は水分を十分取る。 吐き気がつらい場合は、我慢せずすぐに スタッフに伝えてください。 ③「下痢」 (点滴開始から4日目以降) 排便の回数が増えたり、水様便が出たりする ことがあります。 下痢がおこったら ● カリウムが不足しがちになるので、 バナナや柑橘類を食べる。 ● 食物繊維の多い食べ物、脂っこい物、 刺激の強い物は避ける。 ● 脱水症状を防ぐため水分を多めにとる。 1日4回以上下痢になったり、便に血が混じる ことがあればすぐにスタッフに 伝えてください。 ② 「味覚障害・口腔粘膜炎」 (点滴開始から3日目以降) 塩味が鈍感になったり、苦く感じたり、 甘みに敏感になったり、味を感じなくなる など症状には個人差があります。 また、口の中が渇いたり、痛み・炎症が 起こることもあり、ひどい場合は 食事を摂るのが困難になることがあります。 ● 食事メニューは患者さんの要望に応じて 変更することもできます。 ●うがい薬で口の中を清潔にしてください。 症状がひどい時は主治医と相談してください。 ④「骨髄抑制」(点滴開始から10日目以降) 白血球・赤血球・血小板が少なくなるため 風邪や真菌症などの感染症にかかりやすく なったり、貧血・出血が起こったりします。 そのため、 ● 手洗い・うがいをして体を清潔に保つ。 ● 無理はせず、睡眠・休養を十分とる。 38℃以上の発熱、のどの痛みなど感染症の 兆候が現れた場合は、ただちにスタッフに 伝えてください。 ⑤「脱毛」 (点滴開始から14日目以降) 髪が抜けやすくなります。また、まゆ毛・まつ毛が抜けたりもします。そのため、 ● 頭皮を傷つけないよう爪は短めに切る。 ● シャンプーは中性のものを使う。 ● あらかじめ、短めのヘアスタイルにしておきましょう。 この脱毛は一時的なものなので、治療が終わると徐々に元に戻ります。 医療用のカツラや帽子もあるので、スタッフに相談してください。 パクリタキセル特有の副作用 ⑥「手足のしびれ」 (点滴開始3~5日目以降) 手や足がしびれたり、痛くなったりします。脱力感があらわれることがあります。 ● 物を落としてしまう危険性があるので、重いものを持つのは避ける。 ● つまづいたり、転んだりしないように注意する。スリッパは避けて、 底の浅い運動ぐつをはきましょう 気になる時はがまんせずスタッフに相談してください。