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「製品標識標注規定」の廃止に伴う早急な代替措置のお願い

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「製品標識標注規定」の廃止に伴う早急な代替措置のお願い
「製品標識標注規定」の廃止に伴う早急な代替措置のお願い
AQSIQ 御中
7 月 2 日付け第 70 号で、貴局が廃止した「製品標識標注規定」については、輸入製品の表示に
ついて、中国の消費者にとっても大変重要な役割があった。また、本規定の廃止により、制度
上の矛盾が起きる等の問題がある。
以下に、問題の所在を説明するとともに、早急な改善を要求する。
1.生産者の社名と住所の表示について
「産品質量法」の第 27 条は生産者(工場)の名称、住所の表記を要求するものである。他方、
「製品標識標注規定」の第 9 条は、 「輸入製品については、原産者の名称、住所を表示しなく
てもよいが、当該製品の原産地及び代理業者、輸入業者又は販売者の中国で法に従い登記
登録された名称、住所を明記すること」と規定している。
この規定は、輸入品の品質に問題が発生した場合、消費者や監督当局は、中国の国内で製
品に責任を持つ輸入者に確実に中国語で連絡がとれるメリットがあった。輸入品の表示として
は合理的であり、世界でも主流の方式である。
ところが、今般本規定が廃止されたことにより、産品質量法の原則により、輸入品についても、
外国の工場(生産者)の名称や住所等の表示が求められる状況になっている。
このため、輸入品の品質に問題があった場合、消費者や監督当局は、海外の工場に連絡する
こととなり、言語、時差等の問題により、問題解決に支障をきたす恐れがある。更に重要な論
点は、輸入業者の表示がなくなることにより、輸入事業者の責任の所在が不明確になることで
ある。
つまり「製品標識標注規定」第 9 条規定の廃止は、消費者、監督当局、輸入事業者、製造者す
べてに対する悪影響ばかりであり、メリットは一切ない。
よって、何らかの手段により、輸入品の場合は従前どおり「当該製品の原産地及び代理業者、
輸入業者又は販売者の中国で法に従い登記登録された名称、住所を明記すること」とするよう、
早急な対応を要望する。本措置は、当該規定が廃止された 7 月 2 日に遡って施行すべき。
2.合格証の表示について
「産品質量法」の第 27 条は製品或いはカートン上に合格証を表示することと規定している。そし
て、今般廃止された規定によって、輸入品は合格証の表示を免除されていた。
本来、市場には合格品しか出荷しないので、市場販売時に表示を義務付ける意味はない。し
かし、今般廃止された規定により、これまで表示を免除されていた海外製造者にとっては、周
知期間もなく意味がない表示を迫られている状況である。
合格証の強制的な表示は本来は不要であり、何らかの方法により、従来どおり、規定廃止の 7
月 2 日にさかのぼって合格証の表記を免除するべきである。
なお、本来は産品質量法第 27 条を改正して、合格証の表示を不要にすべきである。
3.産品標準の表記について
「標準化法実施条例」の第 24 条は、メーカーは国家標準、業界標準、地方標準あるいは企業
標準に従って生産を行う際、製品あるいは取説書、包装に準拠標準のコード、番号、名称を表
示することと規定している。しかし、海外企業は企業標準の登録は原則不可になっている。そ
のため、輸入品に産品標準番号を表示するとした場合、海外企業は対応ができない。
つまり、今般廃止された「製品標識標注規定」の 11 条は、輸入品に関しては、上記のような制
度上の矛盾を回避する必要不可欠な規定であった。
当局にとって、制度上の矛盾が発生した状態になっており、早急に 7 月 2 日に遡って、従前のよ
うに製品標準の表示を免除することを強くお勧めする。
なお、制度上の矛盾があるので、輸入品の製造事業者は、当該表示ができず困惑しているこ
とは言うまでもない。
4.最後に
以上のように、不用意な「製品標識表注規定」の突然の廃止は、政府当局、輸入業者、製造企
業、消費者にとってメリットはなく、デメリットばかりである。
早急に当局の賢明な対応を要望する。
2014 年 8 月◎日
中国日本商会
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