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1kgあたり1分間に体内に取り込まれる酸素の量をミリリットル(ml)で表す
健康・体力づくりサポート事業では、様々(筋力・柔軟性・敏捷性等)な体力要素の中で酸素摂取能力 (全身持久力) が最も重要な体力要素と位置づけ、 特に有酸素運動による持久力の向上を目指した事業 推進をしています。 Q、ではなぜ、持久力向上が重要なのか? A、これまでの多くの研究によって酸素摂取能力の低い人たちは、心疾患、糖尿病、ガンなどの生活習慣 病の発症リスクが高く、死亡率が高いこと、有酸素運動で酸素摂取能力を高めることによりそれらの リスクを低減させることが明らかにされております。 上記の通り酸素摂取能力(全身持久力)は、心疾患、糖尿病、ガンなどのメタボリックシンドロームに 関わる様々な疾病の発症率とも深い関連性があるため、酸素摂取能力(全身持久力)を高めることが「 健 康・体力づくり 」に最も重要なことです。 ・ VO2とは日本語で酸素摂取量を表し、体がどれだけの酸素を使っているかを示しています。これは体重 1kgあたり1分間に体内に取り込まれる酸素の量をミリリットル(ml)で表すものです。また、全身持久 ・ 力の最大値をVO2max“ヴィドットオーツーマックス”(最大酸素摂取量)と呼びます。 ・ 運動量の単位で用いられる「カロリー」は体格や年齢によって個人差が生じますが、「VO2」は体重1 kgあたりの数値で示すので、体格等に左右されないメリットがあります。 ・ 「VO2」は運動の強さや、量、その人の持久力などを表すことができる便利な指標であるため健康・体 力づくりサポート事業でも、この指標を活用して情報提供等を行っています。この指標を使用し日々のト レーニングプログラムにお役立てください。 ・ 厚生労働省では健康づくりやメタボリックシンドローム等の予防に必要とされる VO2max(最大酸素摂 ・ 取量)の基準値を次のように示しています。 ご自身の持久力(VO2max)を測定したい方は簡易的なウォ ーキングで推定値を知ることができます。この測定は毎月2日間の測定日に実施していますので、掲示板 のカレンダーで測定日をご確認の上、是非測定を体験してください。(※測定は無料) 【健康づくりのための運動基準 2006】 (単位:ml/kg/分) 20歳代 30歳代 40歳代 50歳代 60歳代 男性 40.0 38.0 37.0 34.0 33.0 女性 33.0 32.0 31.0 29.0 28.0 ※厚生労働省“エクササイズガイド2006”より ※この基準値は、2013年4月から以下の表(性・年代別の全身持久力の基準)となりました。 【性・年代別の全身持久力の基準】 男性 女性 18歳~39歳 40歳~59歳 60歳~69歳 11.0メッツ 10.0メッツ 9.0メッツ 39ml/kg/分 35ml/kg/分 32ml/kg/分 9.5メッツ 8.5メッツ 7.5メッツ 33ml/kg/分 30ml/kg/分 26ml/kg/分 ※厚生労働省“健康づくりのための身体活動基準2013”より ※上表に示す強度での運動を約3分以上継続できた場合、基準を満たすと評価できます。 健康・体力づくりサポート事業で実施している測定では、最低16分間の無理のない歩行で実測ではな く推定をするので、安全で手軽な測定が可能です。測定方法はランニングマシンを使用し3~5kmに固定 されたスピードで、4分毎に3%ずつ傾斜を上げてウォーキングをします。4ステージ以上のウォーキン グを行うことで、各ステージの心拍数から最大酸素 摂取量の推定値を算出します。心拍数の計測には専 用のトランスミッター(腕時計型心拍計)を使用し ています。 この測定を定期的に行うことで、トレーニング の成果を数値で確認することができます。 ※ランニングで測定することも可能になりました。 ・ VO2測定結果を参考に、効果的なトレーニングをしてみましょう。 測定シートには、①全身持久力を示す数値、②推奨されるトレーニング強度 が記載されます。 ・体力レベルの変化を知るには ①全身持久力を示す数値 を参照してください。 ・体力レベルを向上させるために推奨される運動強度は ②推奨されるトレーニング強度 を参照してく ださい。 【測定結果用紙サンプル】 ①全身持久力を示す数値 体重1kgあたり1分間に最大で取り 込むことのできる酸素の量の推定値。 ②推奨されるトレーニング強度 体力レベルを向上させるために適切 な運動強度が示されます。 ※推定値ですので、目安として参考に してください。 ウォーキングやランニングをする場合、スピードや傾斜によって運動強度(酸素摂取量)は異なります。 次のページの酸素摂取量換算表を見て、自分に適したスピードや傾斜を探してみましょう。