...

情報誌ミル Vol.63 2015 Spring

by user

on
Category: Documents
35

views

Report

Comments

Transcript

情報誌ミル Vol.63 2015 Spring
健全な地域社会づくりに貢献する
コミュニティファーマシー
を目指して
1
日本の薬局にも
楽しさを提供できるサービスを
私たちが思い描く薬局
大 森由子(おおもり・ゆうこ)
ネオプラスファーマ株式会社
代表取締役社長 薬剤師
一般社団法人
日本コミュニティファーマシー協会理事
松本朋子(まつもと・ともこ)
ネオプラスファーマ株式会社
取締役 管理薬剤師
人々から厚い信頼を得た薬局の姿があり
ゼントを配るイベントを開催していまし
ました。
た。子供たちからもお返しに歌がプレゼ
私たちは、薬局が健康をキーワードに
街のデザインに溶け込んだAPOTHEKE
地域住民の笑顔と JOY を一緒に生み出
(ドイツ語:薬局)の「A」マークが薬局
ントされ、見ているだけで心がなごみ、
誰もが笑顔になる催しでした。楽しさに
す場所であればと願いっています。その
ためには、何となくふらっと立ち寄れる、
の目印です。無機質な日本の調剤専門薬
局とは違い、お店の個性や季節感を大切
重点を置いたサービスは日本の薬局に足
りないことのひとつです。
友人がいる、知りたい情報がいつも正し
にしているショーウインドウのディスプ
くある、不安な時に寄り添える存在であ
レイは歩く人の目を留めます。
ドイツでは生活の中に薬局が溶け込ん
りたい、健康で豊かなくらしに必要なも
まず、輪番制で 24 時間開局を実現し
でいることを強く感じました。処方箋が
のが取り揃えられている場所になりたい
ているところに驚かされました。閉店し
ないと入りにくい日本の薬局は、やはり
と思いっています。
ている薬局には今日開いている薬局がど
どうにかしなければなりません。地域貢
こなのかを掲示し、街の健康に関する安
献のために、薬局はまだまだたくさんの
全や安心を地域の薬局が連携し守ってい
可能性を持っていることに気づきとても
ることに熱意を感じました。
勇気が出ました。帰国後、薬局の雰囲気
ドイツの薬局に学ぶ
2013 年と 2014 年、ドイツ視察旅行
個々の薬局の努力もバラエティに富ん
を変えるために、ドイツの薬局を見習っ
に参加しました。2004 年の大変大きな
医療改革の後、生き延びることができた
でいました。コンパクトな自動調剤マシ
ーンの活用などで効率化を図り、その分、
て季節感のあるディスプレイを心掛けて
います。
ドイツの薬局の秘密が知りたかったから
患者さんへの情報提供やサービスにまわ
この様に自分の日々の仕事を見つめ直
です。
します。クリスマスの時期に訪問した薬
す機会を持つというのは本当に大切な
局の中には、近隣の幼稚園生を招待し、
ことだと思います。弊社では、薬剤師、
サンタクロースに扮したスタッフがプレ
事務スタッフにも海外研修(年 2 回)や
そこには、すさまじい努力により業務
の効率化と患者サービスを行い、地域の
国内の異業種視察研修などに積極的に参
加してもらっています。また、参加した
国内外の研修レポートや社内のダイエッ
ト企画の経時変化なども店内に掲示し、
積極的に情報発信しています。
1 6
MIL vol.63 2015 Spring
企業プロフィール
会 社 名 : ネオプラスファーマ株式会社
薬 局 名 : 千里プラス薬局、虹薬局南千里店
代 表 者 : 大森由子
所 在 地 : 〒565-0862 大阪府吹田市津雲台1-2-D9 南千里ビル1階
電話 06-6835-2921
e-mail [email protected]
最寄り駅 : 阪急千里線 南千里駅より徒歩3分
沿
革 : 1997年 千里プラス薬局開局
2005年 虹 薬 局 南 千 里 店 開 局(クリーンル ーム完 備、
HPNに取り組む)
2006年 マーレ健康クラブの立ち上げに参加
2014年 ピア+プラス完成(毎月イベント開催)
コミュニティファーマシー
づくりの第一歩
弊社では、9年前から薬局と近隣のクリ
ニックスタッフが協力して運営する「マー
レ健康クラブ」という地域の患者さんのた
めのコミュニティづくりに参加しています。
年に4回機関紙を発行し、年3回、患者
さんも企画段階から一緒に取り組むイベン
トを開催しています。
また、患者さんと弊社のスタッフがとも
に成長し、楽しめる場所として、
「ピア+プ
ラス」というサロンも作りました。来局さ
れた患者さんがくつろげる場であり、医師・
歯科医師の先生によるミニ講演、管理栄
養士と薬剤師によるダイエット相談企画、
体組成計や血圧、自己採血による検査測
定などのセルフメディケーションのお手伝
い、アロマ、ハンドマッサージなどの講習
会などのイベントを開催しています。未病
という観点から食事も健康の大切な要素
なので、料理教室では管理栄養士と薬剤
師が一緒に考えて食事の指導や提案をし
ています。
5月5日(火・祝)こどもの日には、地域
の子どもたちを招いて薬剤師体験のイベ
ントを開催します。薬学生の見学やお手伝
いも大歓迎です。興味のある方はどうぞご
連絡ください。
5月28日(木)には私たちがドイツで得
た感動を分かち合うことができればと思い、
ホテルの会場を借りて、ドイツより来日さ
れるアッセンハイマー慶子先生を講師に
お迎えした薬学生向け研修会を開催しま
す。多くの薬学生の皆さんにご参加いただ
ければ嬉しいです。
自分が目標とする薬剤師像は見つかるのだろうか?
日本の薬局は今後どうなってしまうのだろう?
ドイツの薬剤師と日本の薬剤師は何が違うの?
そんな悩める薬学生のために
このセミナーを開催します!
アッセンハイマー慶子氏
来日記念講演会&情報交換会
日
会
対
定
参
テ
講
加
ー
時:
場:
象:
員:
費:
マ:
師:
5月28日(木)
14:00~18:00
クリスタルホテル南千里(大阪府吹田市津雲台1-2-D9)
薬学生(大学院生含む)
、薬学部教職員
50名(定員になり次第締め切り)
無料
ドイツの薬局に学ぶ 地域に根ざした薬局づくり
アッセンハイマー慶子氏
ドイツ・ロッテンブルク在住、セントラルアポテーケ開設者
1986年神戸薬科大学卒。ドイツ・チュービンゲン大学薬学部入学、同大学院卒後、1年間の実
務実習を受け、ドイツの薬剤師国家試験に合格。製薬企業に勤務後、1997年ロッテンブルクに
薬局を開設。
(一社)日本コミュニティファーマシー協会の理事としてドイツ薬局視察の受け
入れとドイツ薬局関連情報を提供。
座 長 : 吉岡ゆうこ氏
ネオフィスト研究所所長、
(一社)日本コミュニティファーマシー協会代表理事
参加者全員に吉岡ゆうこ著
「人と薬と羅針盤」をプレゼント!
コーディネーター:大森由子氏(ネオプラスファーマ(株)代表取締役社長)
主 な 内 容 : 薬局見学会、講演会、情報交換会
主 催 : ネオプラスファーマ(株)
後 援 :(一社)日本コミュニティファーマシー協会
問い合わせ・申し込み:ネオプラスファーマ(株)
電話・FAX 06-6835-2921
http://neoplus-pharma.co.jp
※ホームページお問い合わせフォームに5月28日参加希望として送付ください。
MIL vol.63 2015 Spring
1 7
Fly UP