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「第4期茅ヶ崎市障害者保健福祉計画(素案)」 について
パブリックコメント手続(ご意見の募集) 「第4期茅ヶ崎市障害者保健福祉計画(素案)」 について ※ パブリックコメントとは、市が計画等を策定する際にその内容を公表し、 市民のみなさまから寄せられたご意見等を考慮して計画等の決定をしていくものです。 ご意見の募集期間 平成26年11月26日(水)~ 平成26年12月25日(木) お問い合わせ:保健福祉部 障害福祉課 障害福祉推進担当 電話 0467-82-1111(代表) 茅 ヶ 崎 市 第4期 茅ヶ崎市障害者保健福祉計画 (素案) (平成 27~29 年度) 平成26年11月 茅 ヶ 崎 市 目 次 第1章 計画の策定にあたって ........................................................................................................1 第1節 計画策定の趣旨 ...................................................... 3 第2節 計画の位置づけ ...................................................... 4 第3節 計画の対象者 ........................................................ 5 第4節 計画の期間 .......................................................... 6 第5節 計画の策定体制 ...................................................... 7 第2章 障害者の現状 ..........................................................................................................................9 第1節 身体障害者 ......................................................... 11 第2節 知的障害者 ......................................................... 16 第3節 精神障害者及び自立支援医療(精神通院)受給者 ........................ 19 第4節 その他の障害 ....................................................... 22 第5節 障害支援区分 ....................................................... 23 第6節 障害者数の将来推計.................................................. 24 第3章 前計画の振り返り ............................................................................................................. 25 第1節 前計画の振り返り ................................................... 27 第2節 各基本方針における事業の振り返り .................................... 28 第4章 障害者施策の課題 ............................................................................................................. 37 第1節 課題抽出のプロセス.................................................. 39 第2節 計画課題 ........................................................... 40 第5章 本計画の全体像 ................................................................................................................. 53 第1節 基本理念と目指す将来像 .............................................. 55 第2節 基本方針 ........................................................... 57 第3節 施策体系 ........................................................... 58 第6章 施策の具体的な展開 ........................................................................................................ 59 第1節 基本方針 1 身近な地域の支援体制の強化 .............................. 61 第2節 基本方針 2 障害者の健康を支える体制の強化........................... 68 第3節 基本方針 3 障害者の生活基盤の強化 .................................. 71 第4節 基本方針 4 社会参加と自己実現への支援 .............................. 76 第5節 基本方針 5 障害のある子どもの成長支援 .............................. 79 第6節 基本方針 6 安全・安心のまちづくりの推進 ............................ 81 第7章 障害福祉計画にかかる数値目標及び見込み量の設定 ........................................ 85 第1節 平成 29 年度の数値目標 ............................................... 87 第2節 障害福祉サービスの見込み量 .......................................... 90 第3節 地域生活支援事業サービスの見込み量 .................................. 95 第4節 障害児支援サービスの見込み量 ....................................... 101 第8章 計画の推進........................................................................................................................ 103 第1節 計画推進に向けた基本的な考え方 ..................................... 105 第2節 計画の推進体制について ............................................. 106 第3節 計画の進行管理について ............................................. 108 資料編 ................................................................................................................................................... 111 1 障害者アンケート調査の実施概要 .......................................... 113 2 市政モニターアンケート調査の実施概要 .................................... 114 3 障害者ヒアリング調査の実施概要 .......................................... 115 4 前計画障害福祉計画の見込み量と実績値 .................................... 116 5 用語解説 ............................................................... 119 本計画書の本文中に*を付けている用語につきましては、資料編の「用語解説」に解 説を掲載しています(なお、複数出てくる場合につきましては、本文中に最初に出てく る箇所に*を付けています)。 第1章 計画の策定にあたって 第1章 第1節 計画の策定にあたって 計画策定の趣旨 茅ヶ崎市(以下「本市」 )では、平成 23 年度にこれまでの障害者保健福祉計画を見 直し、 「第 3 期茅ヶ崎市障害者保健福祉計画」 (計画期間:平成 24~26 年度、以下「前 計画」 )を策定しました。このなかで、本市の目指す将来像を「お互いの理解と助け合 いのもとだれもが自分らしく生きがいのある暮らしを実現できるまち」と定め、 「人権 の尊重」 「ノーマライゼーション*やソーシャル・インクルージョン*理念の浸透」「主 体性・自主性の確立」の基本理念の下、総合的かつ計画的な施策展開に取り組んでき ました。 この間、国では平成 18 年に国際連合が採択した「障害者の権利及び尊厳を保護、 促進すること等を目的とした障害者権利条約」 (以下「障害者権利条約*」 )の批准に向 けて、障害者の定義の見直しや差別の禁止の概念が新たに盛り込まれた改正「障害者 基本法」やその理念を具体化した「障害を理由とする差別の解消の推進に関する法律」 (以下「障害者差別解消法*」)の制定といった国内法の整備が進められ、平成 26 年 1 月に同条約が批准されました。 また、障害福祉サービスにおいては、平成 24 年 6 月に「障害者自立支援法*」に代 わる法律として、障害者の範囲の拡大やサービスの変更等を盛り込んだ「障害者の日 常生活及び社会生活を総合的に支援するための法律」 (以下「障害者総合支援法*」 )が 平成 25 年 4 月に施行されました。 さらに、障害者の経済的自立の促進を図るために、国や地方公共団体等の公共機関 が障害者就労施設等から優先的・積極的に物品やサービスを購入することを定めた「国 等による障害者就労施設等からの物品等の調達の推進等に関する法律」 (以下「障害者 優先調達推進法」 )や、中小企業における障害者雇用の一層の促進や短時間労働に対応 した雇用率制度の見直し等の内容を記した改正「障害者の雇用の促進等に関する法律」 (以下「障害者雇用促進法」 )、など、様々な分野において障害者施策と関連が深い法 律が制定されています。 神奈川県においては、生活の支援や保健と医療、権利擁護*と差別解消といった8つ の分野における施策を構築し、障害者の自立及び社会参加の支援等の施策を推進する ための基本となる計画「かながわ障害者計画」(計画期間:平成 26~30 年度)が改 定されました。 こうした状況の下、本市では前計画における施策を推進し展開する中で、いくつか の課題も明確になりました。そこで、社会情勢や障害者ニーズの変化を踏まえた上で、 前計画の目指す将来像や基本理念を継承しつつ、 「第 4 期茅ヶ崎市障害者保健福祉計 画」(以下「本計画」 )を策定しました。本計画は、平成 27 年度から 3 か年度に渡っ て、本市が取り組むべき障害福祉施策を総合的かつ計画的に推進することを目的とし ています。 3 第1章 第2節 計画の策定にあたって 計画の位置づけ (1)法令根拠 本計画は、障害者基本法(第 11 条第 3 項)に基づく「市町村障害者計画」 (以下「障 害者計画」 )と、障害者総合支援法(第 88 条)に基づく「市町村障害福祉計画」 (以 下「障害福祉計画」 )にあたるもので、両計画を一体的に策定しています。 (2)市政における位置づけ 本計画は、市政運営の最上位計画である「茅ヶ崎市総合計画」(計画期間:平成 23 ~32 年度)における障害者福祉分野の部門別計画として位置づけられます。 また、保健福祉分野の各計画、並びに、教育、スポーツ、生活安全といった障害福 祉施策と関連のある諸計画との整合を図ります。 図表1 計画の位置づけ 部門別計画 第 3 期茅ヶ崎市地域福祉計画・第 5 次茅ヶ崎市地域福祉活動計画(平成 27~32 年度) (平成 24~26 年度) 第 4 期茅ヶ崎市障害者保健福祉計画(平成 27~29 年度) ※本計画と関連する庁内計画との関連図を挿入 第 6 期茅ヶ崎市高齢者福祉計画・介護保険事業計画(平成 27~29 年度) 茅ヶ崎市子ども・子育て支援事業計画(平成 27~31 年度) 茅 ヶ 崎 市 総 合 計 画 ( 平 成 23 ~ 32 年 度 ) 茅ヶ崎市文化生涯学習プラン(平成 24~32 年度) 茅ヶ崎市教育基本計画(平成 23~32 年度) 茅ヶ崎市子ども読書活動推進計画(平成 23~27 年度) 茅ヶ崎市スポーツ振興基本計画(平成 23~32 年度) 公共施設整備・再編計画(平成 20~32 年度) 茅ヶ崎市地域防災計画(必要に応じて改訂) ちがさき都市マスタープラン(平成 20~39 年度) 茅ヶ崎市総合交通プラン(平成 14~31 年度) 茅ヶ崎市道路整備プログラム(平成 23~32 年度) 茅ヶ崎市バリアフリー基本構想(平成 27~32 年度) 茅ヶ崎市公共サインガイドライン(平成 27 年度~) 4 第1章 第3節 計画の策定にあたって 計画の対象者 本計画では、前計画の基本理念を踏まえ、以下のように障害をとらえます。 (本計画の障害のとらえ方) ①心身の諸機能に、何らかの変調・喪失などの障害をきたしている状態であり、そ の結果、何かをすることができない、またはすることが困難な状態 ②自身の障害による制約だけでなく、社会環境(ハード:施設・設備、ソフト:制 度やサービス、ハート:人々の理解)における整備・配慮・受け入れ体制が不十 分であるために、意思表示・伝達(コミュニケーション)、行動(アクティビテ ィ)などが自身の思うとおりにできない状態 ③個人の意思・選択による生産活動・地域活動への参加や、正当かつ平等な評価・ 報酬を得ることなど、多くの人々が当然に保障されている権利が保障されていな い状態 障害者基本法第 2 条に規定されている定義は次のとおりです。 障害者とは、身体障害、知的障害、精神障害(発達障害*・自閉症スペクトラム*を 含む。)その他の心身の機能の障害(以下「障害」と総称する。)がある者であつて、 障害及び社会的障壁により継続的に日常生活又は社会生活に相当な制限を受ける状態 にあるものをいう。 社会的障壁とは、障害がある者にとって日常生活又は社会生活を営む上で障壁とな るような社会における事物、制度、慣行、観念その他一切のものをいう。 本計画では、国が策定している「障害者基本計画(第3次)」と同様に「障害者」を 「必要な支援を受けながら自らの決定に基づき社会のあらゆる活動に参加する主体」 ととらえ、 『お互いの理解と助け合いのもと、だれもが自分らしく生きがいのある暮ら しを実現できるまち』を本市の目指す将来像とします。 5 第1章 計画の策定にあたって 第4節 計画の期間 本計画は、前計画と同様に障害者基本法の障害者計画と障害者総合支援法の障害福 祉計画の両方の位置づけを有します。これらの一体的な施策展開を図るため、本計画 の期間は、平成 27~29 年度の 3 年間としています。 図表2 計画の期間 平成 24 年度 茅ヶ崎市 障害者保健 福祉計画 平成 25 年度 平成 26 年度 第3期(前計画) 平成 27 年度 平成 28 年度 平成 29 年度 第4期(本計画) 障害者計画 見直し 見直し 障害福祉計画 見直し 見直し 6 第1章 第5節 計画の策定にあたって 計画の策定体制 本計画は、審議会を設置し、前計画の進行管理や評価、課題、施策の検討を行いながら 策定しました。 (1)茅ヶ崎市障害者保健福祉計画推進委員会の設置 本計画を策定するにあたり、公募の市民、福祉団体の代表者、学識経験者、関係行 政機関の職員で構成する「茅ヶ崎市障害者保健福祉計画推進委員会」 (以下「推進委員 会」 )を設置し、前計画の評価を行うとともに、本計画の内容の検討や審議・答申を行 いました。 (2)茅ヶ崎市障害者保健福祉計画推進調整会議の設置 本計画を策定するにあたり、庁内各課が展開する障害者施策の抽出・整理、施策の 体系化を図るために、「茅ヶ崎市障害者保健福祉計画推進調整会議」 (以下「推進調整 会議」)を設置し、庁内の横断的かつ総合的な調整を行いました。 (3)茅ヶ崎市自立支援協議会からの意見を反映 本計画を策定するにあたり、「茅ヶ崎市自立支援協議会」 (以下「自立支援協議会」) から関係機関等が連携して障害児者の地域生活を支援し、地域内ネットワークの形成、 社会資源の開発、改善するための障害者施策、事業に関する意見を集約し、推進委員 会での審議を経て、計画に反映しました。 ※ 自立支援協議会とは、障害者等の地域生活を支援するため、地域内のネットワー クを形成し社会資源の開発と改善を目的に協議を行う会議体です。 ※ 自立支援協議会は代表者会議、運営会議、連絡会議、4つの部会(地域生活支援 部会、社会参加支援部会、就労支援部会、そだちの支援部会)で組織されていま す。主な構成員は、医師、障害者団体、福祉関係団体(相談支援事業者、障害者 施設連絡会、地域作業所連絡会等)、養護学校、地域就労援助センター*、公共職 業安定所、児童相談所、保健福祉事務所などです。 (4)アンケート調査による障害者の意向把握 本計画の策定にあたり、本市在住の障害者(身体障害者、知的障害者、精神障害者、 障害児、発達障害・高次脳機能障害*、難病*)を対象に「茅ヶ崎市障害者保健福祉計 画策定のためのアンケート調査」 (以下「障害者アンケート調査」)を実施し、本市の 障害福祉施策に対する課題や施策ニーズを把握しました。(※)概要は資料編を参照 7 第1章 計画の策定にあたって (5)アンケート調査による市民の意識把握 本計画の策定にあたり、市政モニターに登録している方を対象に「障害のある方への 理解に関するアンケート」(以下「市政モニターアンケート調査」)を実施し、障害者に 対する市民の意識を把握しました。 (※)概要は資料編を参照 (6)ヒアリング調査による障害者や家族等の意向把握 本計画の策定にあたり、障害者やその家族等を対象にヒアリング調査(以下「障害者 ヒアリング調査」 )を実施し、現状、生活を行う上での課題や本市の障害者施策に対する 要望、ニーズ等を把握しました。(※)概要は資料編を参照 8 第2章 障害者の現状 第2章 第1節 障害者の現状 身体障害者 (1)身体障害者手帳所持者数の推移 身体障害者手帳*所持者数をみると、一貫して増加傾向にあり、直近の平成 26 年度 (平成 26 年 4 月 1 日現在)は 5,950 人と平成 21 年度と比較すると 7.3%増とな っています。また、対人口比(総人口に占める身体障害者手帳所持者数の割合)も増 加傾向にあり、平成 26 年度は 2.51%まで増加しています。 手帳所持者数 総人口 対総人口比 注) ( 図表3 身体障害者手帳所持者数(各年 4 月 1 日現在)(人、%) 平成 平成 平成 平成 平成 平成 21 年度 22 年度 23 年度 24 年度 25 年度 26 年度 5,543 5,608 5,782 5,868 5,872 5,950 (100.0) (101.2) (104.3) (105.9) (105.9) (107.3) 233,240 234,412 235,419 235,903 236,420 237,269 (100.0) (100.5) (100.9) (101.1) (101.3) (101.7) 2.38% 2.39% 2.46% 2.49% 2.48% 2.51% )内の数値は、平成 21 年度と比較した率 資料:障害福祉課 総人口は国勢調査確定値からの推計 図表4 身体障害者手帳所持者数の推移 (人) 8,000 7,000 2.38% 2.8% 2.39% 2.49% 2.46% 5,543 5,608 2.51% 2.5% (2)年齢別身体障害者手帳所持者数 6,000 2.48% 5,868 5,782 5,872 5,950 2.1% 5,000 1.8% 4,000 1.4% 3,000 1.1% 2,000 0.7% 1,000 0.4% 0 0.0% 平成21年度 平成22年度 平成23年度 平成24年度 平成25年度 平成26年度 身体障害者手帳所持者数(左目盛) 11 対総人口比(右目盛) 第2章 障害者の現状 (2)年齢別身体障害者手帳所持者数 身体障害者手帳所持者数を年齢別にみると、65 歳以上の高齢者が 68.5%と全体の 7割近くを占めています。 図表5 年齢別手帳所持者数(平成 26 年 4 月 1 日現在) (人、%) 人数(人) 構成比(%) 6 歳未満 34 0.6% 6 歳以上 18 歳未満 113 1.9% 18 歳以上 60 歳未満 1,246 20.9% 60 歳以上 65 歳未満 483 8.1% 65 歳以上 4,074 68.5% 合計 5,950 100.0% 資料:障害福祉課 図表6 年齢別手帳所持者数の構成比(平成 26 年 4 月 1 日現在) 6歳以上 18歳未満, 1.9% 6歳未満, 0.6% 18歳以上 60歳未満, 20.9% 60歳以上 65歳未満, 8.1% 65歳以上, 68.5% 12 第2章 障害者の現状 (3)障害種類別身体障害者手帳所持者数 身体障害者手帳所持者数を障害種類別にみると、平成 26 年度(平成 26 年 4 月 1 日現在)の肢体不自由者数は 4,298 人と平成 21 年度と比較して 14.3%増加してい ます。また、内部障害者数も 1,997 人と平成 21 年度と比較して 13.9%増加してい ます。 構成比をみると、肢体不自由が 57.9%と、全体の約 6 割を占めています。 図表7 障害種類別手帳所持者数(各年 4 月 1 日現在)(人、%) 平成 平成 平成 平成 平成 平成 21 年度 22 年度 23 年度 24 年度 25 年度 26 年度 手帳所持者数 6,575 視覚障害 聴覚障害 言語機能障害 肢体不自由 内部障害 注) ( 6,677 6,960 7,137 7,237 7,417 452 469 (100.0) (103.8) 486 484 (100.0) (99.6) 124 121 (100.0) (97.6) 3,759 3,827 (100.0) (101.8) 1,754 1,776 (100.0) (101.3) 492 (108.8) 488 (100.4) 120 (96.8) 3,995 (106.3) 1,865 (106.3) 497 (110.0) 498 (102.5) 117 (94.4) 4,096 (109.0) 1,929 (110.0) 485 (107.3) 489 (100.6) 119 (96.0) 4,189 (111.4) 1,955 (111.5) 490 (108.4) 510 (104.9) 122 (98.4) 4,298 (114.3) 1,997 (113.9) )内の数値は、平成 21 年度と比較した率 資料:障害福祉課 重複障害の場合があるため、実数(手帳所持者数)より多くなる 図表8 障害種類別手帳所持者数の推移 (人) 8,000 7,000 6,000 5,000 452 469 486 484 124 121 3,759 3,827 1,754 1,776 4,000 497 485 490 492 498 489 510 488 117 119 122 120 3,995 4,096 4,189 4,298 1,865 1,929 1,955 1,997 3,000 2,000 1,000 0 平成21年度 平成22年度 平成23年度 平成24年度 平成25年度 平成26年度 内部障害 肢体不自由 言語機能障害 13 聴覚障害 視覚障害 第2章 障害者の現状 図表9 障害種類別手帳所持者数の構成比(平成 26 年 4 月 1 日現在) 視覚障害, 6.6% 聴覚障害, 6.9% 内部障害, 26.9% 言語機能 障害, 1.6% 肢体不自由, 57.9% (4)障害程度別身体障害者手帳所持者数 身体障害者手帳所持者数を障害程度別にみると、重度(1 級、2 級)が 45.5%(1 級:28.6%、2級:16.9%)を占めています。 図表10 障害程度別手帳所持者数(平成 26 年 4 月 1 日現在)(人、%) 1級 2級 3級 4級 5級 6級 合計 視覚障害 106 169 42 33 102 38 490 聴覚障害 - 171 65 105 - 169 510 言語機能障害 - - 76 46 - - 122 587 903 981 1,306 275 246 4,298 1,429 12 157 399 - - 1,997 心臓 904 - 87 64 - - 1,055 じん臓 488 - 4 2 - - 494 その他 37 12 66 333 - - 448 合計 2,122 1,255 1,321 1,889 377 453 7,417 構成比 28.6% 16.9% 17.8% 25.5% 5.1% 6.1% 100.0% 肢体不自由 内部障害 注)重複障害の場合があるため、実数(手帳所持者数)より多くなる 14 資料:障害福祉課 第2章 障害者の現状 図表11 障害程度別手帳所持者数の構成比(平成 26 年 4 月 1 日現在) 5級(軽度), 5.1% 6級(軽度), 6.1% 1級(重度), 28.6% 4級(中度), 25.5% 2級(重度), 16.9% 3級(中度), 17.8% (5)自立支援医療(更生医療、育成医療)受給者数の推移 自立支援医療(更生医療)は、18 歳以上の身体障害者 (人工透析等の継続的な治 療をされる方を除く) で一定の所得未満の方に対し、職業能力や生活能力の回復増進 を図るため、現在の障害の程度を除去または軽減されると期待できる場合に指定医療 機関で行う医療費の一部を助成する制度です。 自立支援医療(育成医療)は、18 歳未満の身体上の障害を有する児童が指定医療 機関において受けた医療(治癒が確実に見込まれるもの)に要する医療費を支給しま す。 平成 25 年度の本市の更生医療受給者数については 82 人、育成医療受給者数につ いては 30 人となっています。 図表12 自立支援医療(更生医療、育成医療)受給者数(人、%) 平成 平成 平成 平成 平成 21 年度 22 年度 23 年度 24 年度 25 年度 自立支援医療受給者数 82 89 82 93 112 (100.0) (108.5) (100.0) (113.4) (136.6) 更生医療受給者数 52 56 56 69 82 (100.0) (107.7) (107.7) (132.7) (157.7) 育成医療受給者数 30 33 26 24 30 (100.0) (110.0) (86.7) (80.0) (100.0) 総人口 233,240 234,412 235,360 235,903 236,420 (100.0) (100.5) (100.9) (101.1) (101.3) 対総人口比 0.04% 0.04% 0.04% 0.04% 0.05% 注) ( )内の数値は、平成 21 年度と比較した率 総人口は国勢調査確定値からの推計 15 資料:障害福祉課 第2章 第2節 障害者の現状 知的障害者 (1)療育手帳所持者数の推移 療育手帳*所持者数をみると、平成 23 年度以降 1,000 人を超える水準で推移して おり、直近の平成 26 年度(平成 26 年 4 月 1 日現在)は 1,155 人となっています。 また、対人口比(総人口に占める療育手帳所持者数の割合)も増加傾向にあり、平成 26 年度は 0.49%まで増加しています。 図表13 平成 21 年度 955 (100.0) 233,240 (100.0) 0.41% 手帳所持者数 総人口 対総人口比 注) ( 療育手帳所持者数(各年 4 月 1 日現在) (人、%) 平成 平成 平成 平成 22 年度 23 年度 24 年度 25 年度 999 1,018 1,077 1,137 (104.8) (106.6) (112.8) (119.1) 234,412 235,419 235,903 236,420 (100.5) (100.9) (101.1) (101.3) 0.43% 0.43% 0.46% 0.48% )内の数値は、平成 21 年度と比較した率 平成 26 年度 1,155 (120.9) 237,269 (101.7) 0.49% 資料:障害福祉課 総人口は国勢調査確定値からの推計 図表14 療育手帳所持者数の推移 (人) 1,800 0.6% 1,500 0.41% 0.43% 0.46% 0.43% 1,200 955 999 1,077 1,018 0.48% 0.49% 1,137 1,155 0.5% 0.4% 900 0.3% 600 0.2% 300 0.1% 0 0.0% 平成21年度 平成22年度 平成23年度 平成24年度 平成25年度 平成26年度 療育手帳所持者数(左目盛) 16 対総人口比(右目盛) 第2章 障害者の現状 (2)年齢別療育手帳所持者数 療育手帳所持者数を年齢別にみると、18 歳以上 60 歳未満が 62.2%と、全体の約 6 割を占めています。 図表15 年齢別療育手帳所持者数(平成 26 年 4 月 1 日現在) (人、%) 人数(人) 構成比(%) 6 歳未満 54 4.7% 6 歳以上 18 歳未満 315 27.3% 18 歳以上 60 歳未満 718 62.2% 60 歳以上 65 歳未満 25 2.2% 65 歳以上 43 3.7% 1,155 100.0% 合計 資料:障害福祉課 図表16 年齢別療育手帳所持者数の構成比(平成 26 年 4 月 1 日現在) 60歳以上 65歳以上, 6歳未満, 65歳未満, 3.7% 4.7% 2.2% 6歳以上 18歳未満, 27.3% 18歳以上 60歳未満, 62.2% 17 第2章 障害者の現状 (3)障害程度別療育手帳所持者数 療育手帳所持者を障害程度別にみると、B2(軽度)が 33.0%と最も多くなってい ます。以下、B1(中度)が 24.7%、A1(最重度)が 21.8%、A2(重度)が 20.5% の順となっています。 図表17 障害程度別療育手帳所持者数(平成 26 年 4 月 1 日現在) (人、%) A1 A2 B1 B2 合計 手帳所持者数 構成比 252 237 285 381 1,155 21.8% 20.5% 24.7% 33.0% 100.0% 資料:障害福祉課 図表18 障害程度別療育手帳所持者数の構成比(平成 26 年 4 月 1 日現在) A1 (最重度), 21.8% B2 (軽度), 33.0% A2 (重度), 20.5% B1 (中度), 24.7% 18 第2章 第 3 節 障害者の現状 精神障害者及び自立支援医療(精神通院)受給者 (1)精神障害者保健福祉手帳所持者数の推移 精神障害者保健福祉手帳*所持者数をみると、平成 21 年度以降増加傾向にあり、直 近時の平成 26 年度(平成 26 年 4 月 1 日現在)は 1,260 人と平成 21 年度に比べ ると約 1.5 倍となっています。 また、対人口比(総人口に占める精神障害者保健福祉手帳所持者数の割合)は一貫 して増加傾向にあり、平成 26 年度は 0.53%まで増加しています。 図表19 精神障害者保健福祉手帳所持者数(各年 4 月 1 日現在) (人、%) 平成 平成 平成 平成 平成 平成 21 年度 22 年度 23 年度 24 年度 25 年度 26 年度 手帳所持者数 834 932 1,038 1,124 1,207 1,260 (100.0) (111.8) (124.5) (134.8) (144.7) (151.1) 1級(重度) 155 176 205 217 218 226 (100.0) (113.5) (132.3) (140.0) (140.6) (145.8) 2級(中度) 454 523 605 672 724 754 (100.0) (115.2) (133.3) (148.0) (159.5) (166.1) 3級(軽度) 225 233 228 235 265 280 (100.0) (103.6) (101.3) (104.4) (117.8) (124.4) 総人口 233,240 234,412 235,419 235,903 236,420 237,269 (100.0) (100.5) (100.9) (101.1) (101.3) (101.7) 対総人口比 0.36% 0.40% 0.44% 0.48% 0.51% 0.53% 注) ( )内の数値は、平成 21 年度と比較した率 資料:障害福祉課 総人口は国勢調査確定値からの推計 (人) 1,800 図表20 精神障害者保健福祉手帳所持者数の推移 0.6% 0.51% 0.53% 0.48% 1,500 0.5% 0.44% 0.40% 1,200 0.36% 218 226 0.4% 217 205 900 0.3% 176 155 600 454 523 672 605 724 754 300 0.2% 0.1% 225 233 235 228 265 280 0 0.0% 平成21年度 平成22年度 平成23年度 平成24年度 平成25年度 平成26年度 3級(軽度) 2級(中度) 19 1級(重度) 対総人口比(右目盛) 第2章 障害者の現状 障害程度別精神障害者保健福祉手帳所持者数をみると、平成 26 年度は、2 級(中 度)が 59.8%と全体の約 6 割を占めており、以下、3 級(軽度)が 22.2%、1 級(重 度)が 17.9%の順となっています。 図表21 精神障害者保健福祉手帳所持者数の構成比(平成 26 年 4 月 1 日現在) 1級 (重度), 17.9% 3級 (軽度), 22.2% 2級 (中度), 59.8% 20 第2章 障害者の現状 (2)自立支援医療(精神通院)受給者数の推移 精神疾患で通院する方に支給する自立支援医療(精神通院)の受給者数は、増加傾 向にあり、平成 26 年度(平成 26 年 4 月1日現在)は 2,746 人となっています。 また、対人口比(総人口に占める自立支援医療(精神通院)受給者数の割合)は一 貫して上昇傾向にあり、平成 26 年度は 1.16%まで上昇しています。 図表22 自立支援医療(精神通院)受給者数(各年 4 月 1 日現在)(人、%) 平成 平成 平成 平成 平成 平成 21 年度 22 年度 23 年度 24 年度 25 年度 26 年度 受給者数 2,141 2,339 2,549 2,597 2,713 2,746 (100.0) (109.2) (119.1) (121.3) (126.7) (128.3) 総人口 233,240 234,412 235,419 235,903 236,420 237,269 (100.0) (100.5) (100.9) (101.1) (101.3) (101.7) 対総人口比 0.92% 1.00% 1.08% 1.10% 1.15% 1.16% 注) ( )内の数値は、平成 21 年度と比較した率 資料:障害福祉課 総人口は国勢調査確定値からの推計 図表23 自立支援医療(精神通院)受給者数の推移 (人) 4,200 1.10% 1.08% 1.15% 1.16% 1.2% 1.00% 3,500 1.0% 0.92% 2,800 2,597 2,549 2,713 2,746 0.8% 2,339 2,141 2,100 0.6% 1,400 0.4% 700 0.2% 0 0.0% 平成21年度 平成22年度 平成23年度 平成24年度 平成25年度 平成26年度 自立支援医療(精神通院)受給者数(左目盛) 21 対総人口比(右目盛) 第2章 第4節 障害者の現状 その他の障害 (1)難病患者数 特定疾患医療給付*受給者数は年々増加しています。直近時の平成 26 年の受給者数 は 1,546 人と、平成 21 年の 1,191 人に比べると、総数で 355 人の増加、増加率 では 29.8%増となっています。 一方、小児慢性特定疾患医療給付受給者数は、各年 180 人前後とほぼ横ばいで推移 します。 なお、平成 27 年 1 月から特定疾患医療給付事業の対象となる疾患が、現行の 56 疾患から約 300 疾患に拡大される予定となっており、今後、同事業の給付件数は大幅 に増加するものと見込まれます。 難病患者数計 特定疾患医療給付 小児慢性特定疾患 医療給付 総人口 対総人口比 注) ( 平成 21 年 1,366 (100.0) 1,191 (100.0) 175 (100.0) 233,240 (100.0) 0.59% 図表24 難病患者数(人、%) 平成 平成 平成 22 年 23 年 24 年 1,417 1,525 1,606 (103.7) (111.6) (117.6) 1,241 1,343 1,418 (104.2) (112.8) (119.1) 176 182 188 (100.6) (104.0) (107.4) 234,412 235,419 235,903 (100.5) (100.9) (101.1) 0.61% 0.65% 0.69% )内の数値は、平成 21 年度と比較した率 平成 25 年 1,659 (121.4) 1,482 (124.4) 177 (101.1) 236,423 (101.3) 0.71% 平成 26 年 1,735 (127.0) 1,546 (129.8) 189 (108.0) 237,269 (101.7) 0.74% 資料:神奈川県 総人口は国勢調査確定値からの推計 (2)発達障害児・者数 発達障害児・者は、統計がないため、市内の数を把握することができません。発達 障害児・者の中には、療育手帳や精神障害者保健福祉手帳を取得しており、知的障害 者や精神障害者に含まれている方もいます。 なお、国が全国(岩手、宮城、福島を除く)の公立小中学校の通常学級(標本児童 生徒数:53,882 人)を対象に行った平成 24 年度「通常の学級に在籍する特別な教 育的支援を必要とする児童生徒に関する全国実態調査」の結果によると、通常学級の 在籍する児童生徒のうち、 『知的発達に遅れはないものの学習面又は行動面で著しい困 難を示す』とした児童生徒の割合は 6.5%でした。 22 第2章 第5節 障害者の現状 障害支援区分 障害程度区分につきましては、平成 26 年 4 月以降、障害の多様な特性や心身の状 態に応じて必要とされる標準的な支援の度合いを総合的に示す「障害支援区分」に変 更されました。 なお、参考として、指定障害福祉サービスを利用するにあたり、平成 25 年度に茅 ヶ崎市介護給付費等支給審査会において障害程度区分の認定を行った人数の内訳をみ ると、区分 4 が 23.4%と最も多くなっています。以下、区分 2(20.9%)、区分 3 (18.6%) 、区分 5(15.7%)と続いています。 図表25 (参考)障害程度区分(平成 25 年度に認定した人数の内訳)(人、%) 非該当 区分 1 区分 2 区分 3 区分 4 区分 5 区分 6 合計 人数 構成比 0 21 73 65 82 55 54 350 0% 6.0% 20.9% 18.6% 23.4% 15.7% 15.4% 100.0% 資料:障害福祉課 図表26 障害程度区分の構成比(平成 25 年度に認定した人数の内訳) 区分1, 6.0% 区分6, 15.4% 区分2, 20.9% 区分5, 15.7% 区分3, 18.6% 区分4, 23.4% 23 第2章 第6節 障害者の現状 障害者数の将来推計 障害者手帳所持者数の過去の傾向や障害種別ごとの対人口比の実績をもとに、平成 29 年度までの障害者数の対人口比を推計しました。そして、各年度の人口に乗じて、 平成 29 年度までの障害種別ごとの障害者数を推計しました。 推計の結果、 平成 29 年度の身体障害者数は 6,188 人、知的障害者数は 1,231 人、 精神障害者数は 1,551 人となり、いずれの障害種別も増加することが予想されます。 図表27 障害種別による障害者数の将来推計 (人) 12,000 推計 10,000 1,360 1,455 1,124 1,260 1,551 1,207 1,077 1,137 1,155 1,183 1,207 1,231 5,868 5,872 5,950 6,045 6,116 6,188 8,000 6,000 4,000 2,000 0 平成24年度 平成25年度 平成26年度 平成27年度 平成28年度 平成29年度 身体障害者 知的障害者 精神障害者 注1)障害種別の障害者数については、過去の傾向等を考慮した上で、各障害種別の障害者 比率(総人口数に占める障害者数の比率)を推計し、既に予測されている総人口数を 乗ずることにより、将来の障害者数を算出しました。なお、障害者手帳を取得してい ない障害者数も存在することから、実際の将来の障害者数は推計値よりも多いと考え られます。 注2)難病や発達障害、高次脳機能障害については、データで障害者数を把握することが困 難であること等から推計を実施していません。 資料:障害福祉課、茅ヶ崎市 24 第3章 前計画の振り返り 第3章 第1節 前計画の振り返り 前計画の振り返り 本市では、目指す将来像である「お互いの理解と助け合いのもとだれもが自分らし く生きがいのある暮らしを実現できるまち」の実現に向けて、3つの基本理念(「人権 の尊重」 「ノーマライゼーションやソーシャル・インクルージョン理念の浸透」「主体 性・自主性の確立」 )を基軸に位置づけた上で、これまでに様々な施策を展開してきま した。 そうした状況の中、前計画の計画期間である平成 24 年度から平成 26 年度までの 障害者数の推移を見ると、身体障害者手帳所持者が約 1.01 倍の 5,950 人、療育手帳 所持者が約 1.07 倍の 1,155 人、精神障害者保健福祉手帳所持者が約 1.12 倍の 1,260 人、精神通院医療利用者が約 1.06 倍の 2,746 人とそれぞれ増えています。 特に身体障害者手帳所持者については、全体の 68.5%が 65 歳以上となっている状況 です(詳細は、第 2 章参照) 。 このように障害者数の増加が見られる中、茅ヶ崎市では、 『お互いの理解と助け合い のもと、だれもが自分らしく生きがいのある暮らしを実現できるまち』を目指し、 「1 身近な地域の支援体制の強化」 「2 障害者の健康を支える体制の強化」 「3 障害者の 生活基盤の強化」 「4 社会参加と自己実現への支援」 「5 障害のある子どもの成長支 援」 「6 安全・安心のまちづくりの推進」の 6 つの基本方針を掲げた前計画を策定し、 施策を推進してきました(図表 28 参照)。 本章では、前計画において実施した様々な施策について、各基本方針に添った、振 り返りを行います。 なお、前計画における障害福祉計画の見込み量と実績値については、資料編に掲載 しています。 図表28 前計画の基本方針 安心して 暮らす 学ぶ 社会参加 交 流 楽しむ 知る 基本方針6 安全・安心の まちづくり 基本方針5 の推進 障害のある 子どもの 成長支援 基本理念 人権の尊重 ノーマライゼーションや 基本方針4 社会参加と 自己実現へ の支援 働く ソーシャル・インクルージ 相談する 基本方針1 身近な地域 の支援体制 の強化 理解を 深める ョン理念の浸透 主体性・自主性の確立 基本方針2 障害者の健康 基本方針3 障害者の生活基盤の強化 を支える 体制の強化 人権を 守る すこやかに 生きる 生活する 利用する 住まう 27 育てる 第3章 第2節 前計画の振り返り 各基本方針における事業の振り返り ≪基本方針1: 「身近な地域の支援体制の強化」≫ 前計画では、 「基本方針 1.身近な地域の支援体制の強化」のもと、 「知る」 「相談す る」「理解を深める」 「育てる」という 4 つの施策の方向性を示し、具体的な施策を展 開してきました。 (1)施策の方向性:『知る』 施策の方向性「知る」については、障害者が入手しやすい情報の提供体制を整える ことを目的として、 「多様な方法による情報の提供」「障害特性を考慮した情報入手へ の支援」という 2 つの主要施策を設け、関連する事業を展開してきました。 【主な事業の展開】 市ホームページや広報ちがさき、ケーブルテレビなどの障害者を対象とした情報内 容の充実を図るとともに、点字版、声の広報、手話放送等を活用し、様々な障害特性 に配慮した情報発信を進めました。 また、障害福祉課の窓口に手話通訳者を毎日設置したほか、市内の行事等へ手話通 訳者や要約筆記者の派遣を行いました。 加えて、災害などの緊急時において防災行政無線やメール配信、ツイッターなど様々 な手段により情報の伝達を行うとともに、平成 25 年度からは防災ラジオの有償配布 を実施しています。 【残された課題】 上記のような事業については、特に視覚障害、聴覚障害などの障害を持つ方々の情 報に対する利用しやすさの向上を中心に成果を上げたものと考えられます。 他方で、前計画期間において、手話を言語と捉えた取り組みが全国的に行われるな ど、障害者との意思疎通の充実は、本計画においても課題であると言えます。 これらの障害の他にも、知的障害や精神障害、発達障害といった障害の特性に配慮 した情報提供方法の検討や情報入手の支援については、本計画においてさらなる充実 を図る必要があると考えられます。 (2)施策の方向性:『相談する』 施策の方向性「相談する」については、市内の障害者が身近な地域で、専門的な相 談ができる環境の整備を目指し、 「身近な相談窓口の充実」「相談支援体制の強化」と いう 2 つの主要施策を展開してきました。 28 第3章 前計画の振り返り 【主な事業の展開】 特別な配慮を必要とする児童・生徒に関し、学校体験入学の実施や就学後も学校へ の適応状況に関わる相談を行うなど、相談の充実を図りました。 また、障害者が相談しやすい体制の強化に向けて、平成 26 年 10 月までに福祉相 談室を市内に 12 か所あるすべての地域包括支援センター*に設置し、高齢者だけでな く、障害者や子どもも含めた多様な市民があらゆる相談ができる、ワンストップサー ビス*体制を確立しました。 自立支援協議会の活動については、当事者の参画が少なかったこと等を踏まえ、平 成 26 年度より部会の再編成を行い、各部会に積極的に当事者に参画していただく体 制を構築しました。 相談支援体制については、平成 26 年 4 月までに委託相談支援事業所 4 か所、計画 相談*を担う指定特定相談支援事業所を 3 か所、児童発達支援センター*を 2 か所設置 し、障害者や障害児の保護者が身近な地域で支援が受けられるような体制を構築しま した。 【残された課題】 前計画の計画期間を通じ、上記のような相談支援体制の充実を進め、ハード面の整 備は一定の進ちょくを見たと考えられます。しかしながら、相談対応を行う職員等の 支援技術や障害特性に対する理解の向上など、本計画において継続して取り組むべき 課題も残されています。 (3)施策の方向性:『理解を深める』 施策の方向性「理解を深める」については、市民の障害に対する理解を進めること を目的として、 「障害の理解を促す市民啓発の充実」「福祉教育の推進」という 2 つの 主要施策を展開してきました。 【主な事業の展開】 障害者に対する差別撤廃に向けた啓発活動として、積極的に障害者と地域との交流 機会を設け、障害者理解の促進に努めてきました。 また、障害特性に対する市民の理解を高めるため、市の広報紙やホームページ等で の情報発信を通じて障害者に対する理解促進を図ったほか、市民が障害者と接点を持 ち、理解を深める機会として、ふれあい作品展を実施してきました。 併せて、障害者が参加するスポーツ大会等のイベントに対する支援を行うとともに、 障害者週間*などを活用し、市民への障害に対する理解の促進に努めました。 【残された課題】 前計画においては、市民の障害に対する理解を高めるべく、情報発信やイベント開 催などの方法により市民と障害者がふれあう機会の拡充、障害福祉に関する啓発情報 29 第3章 前計画の振り返り の発信などの取り組みを進めてきました。 本計画においては、障害の範囲の拡大(難病の範囲の拡大等)、平成 28 年 4 月の障 害者差別解消法の施行などを念頭に、継続的に障害に対する理解促進に向けた取り組 みを進める必要があると考えられます。また、目に見えない障害、外見からはわかり づらい障害についても、広く市民に対する理解を図る必要があります。 (4)施策の方向性:『育てる』 施策の方向性「育てる」については、障害を支える活動の担い手としての市民の育 成、福祉サービスに関わる専門職人材の育成に向けて、 「障害者福祉に関わる市民活動 の充実」 「福祉人材の育成」という 2 つの主要施策を展開してきました。 【主な事業の展開】 まず、 「障害者福祉に関わる市民活動の充実」に関しては、障害者福祉に関わるボラ ンティアや NPO*に対する支援として、ボランティアや福祉活動啓発に関する講座や 研修会を開催しました。また、ボランティア団体の活動を支援し、市民活動の活性化 を図りました。 障害者福祉に関わる人材の育成については、市内の福祉事業者の連絡会と定期的な 会議を開催し、情報交換や共有を行ったほか、勉強会や質の向上に対する研修を実施 することにより、福祉人材の確保や育成に努めてきました。 【残された課題】 障害者数が増加傾向にあり、相談件数等が増える中、福祉人材の「量」を確保する 取り組みが必要となります。 また、多様な障害特性を理解した人材へのニーズが拡大していることから、障害特 性を理解した、専門性の高い福祉人材、医療人材の確保を図り、人材の量と質をとも に充実させていく施策が必要になると考えられます。 ≪基本方針2: 「障害者の健康を支える体制の強化」≫ 前計画では、 「基本方針 2.障害者の健康を支える体制の強化」のもと、 「すこやか に生きる」という施策の方向性を示し、具体的な施策を展開してきました。 (1)施策の方向性:『すこやかに生きる』 施策の方向性「すこやかに生きる」については、障害を早期に発見し、適切な支援 につなげる体制の整備、障害者の医療へのアクセスの向上を目的として、 「障害の早期 発見・支援体制の充実」「地域医療体制の充実」 「医療にかかる経済的負担の軽減」と いう 3 つの主要施策を設け、関連する事業を展開してきました。 30 第3章 前計画の振り返り 【主な事業の展開】 障害の早期発見・支援体制の充実に向け、健診などを通じた障害の早期発見に努め るとともに、支援の必要なケースについては親子教室やこどもセンターでフォローし ながら、市内 2 か所の児童発達支援センター、幼稚園・保育園・学校等と連携し切れ 目のない支援を行う体制の強化を図りました。 また、地域における医療へのアクセス強化、医療提供体制の充実を目指し、 「かかり つけ医」の重要性について市の広報紙に啓発記事を掲載しました。併せて、茅ヶ崎市 立病院の情報提供機能の充実に向けて、同病院の地域連携室の職員を平成 24 年度の 6 名体制から平成 26 年度 8 名体制に増強し、個々の職員の能力向上を目的とした取 り組みを進めました。 加えて、障害者の健康増進、医療機関等の受診にかかる経済的負担の軽減などを目 的に、重度障害者医療における健康保険の自己負担額に対する助成を実施しています。 同助成を活用されている方の数は年々増加しており、前計画期間の開始年度である平 成 24 年 4 月の 3,692 人から平成 26 年 4 月の 3,734 人へ 42 人増加しました。 【残された課題】 市内の障害者が早期に適切な支援や医療につながることができる体制の整備に向け て一定の成果を上げたものと考えられます。 その一方で、一部の障害種別において市内での医療機関の受診が難しい状況があり、 そうした点については改善が必要になります。また、障害の早期発見・必要な療育機 関との連携について、本計画においても継続的な強化を図ることが重要です。 ≪基本方針3: 「障害者の生活基盤の強化」≫ 前計画では、 「基本方針 3.障害者の生活基盤の変化」のもと、 「住まう」 「生活する・ 利用する」 「人権を守る」という 3 つの施策の方向性を示し、事業を展開してきまし た。 (1)施策の方向性:『住まう』 施策の方向性「住まう」については、障害者の地域での生活の場の確保に向けて「多 様な住まいの確保」 「地域で住み続けるための支援の充実」「障害者の経済的支援制度 の周知」という 3 つの主要施策を設け、事業を行いました。 【主な事業の展開】 障害者の地域での生活の場の確保に向けて、前計画期間を通じ、障害者本人や家族 等からのニーズが根強いグループホームの整備を進めました。前計画期間中(平成2 6年10月時点)で 10 か所整備し、市内のグループホームは 27 か所となりました。 併せて、重症心身障害者*の受け入れが可能な入所施設などの整備に向け、神奈川県へ の働きかけを継続して実施しました。 31 第3章 前計画の振り返り また、 「地域で住み続けるための支援の充実」に向けて、既存の住宅の改修相談、改 修支援などを通じ、地域で住み続けるための自宅のバリアフリー*化促進などを進めま した。 加えて、各種年金制度や税の減免など障害者の生活を経済面から支援する制度の周 知啓発を実施しました。 【残された課題】 障害者の地域での生活の場所、 「住まい」の確保に向けた取り組みを実施してきまし たが、本計画でも、障害者本人や家族から強い要望のあるグループホームの整備を中 心に、住まいと経済面の支援を実施する必要があります。 (2)施策の方向性:『生活する・利用する』 施策の方向性「生活する・利用する」については、障害者の地域での生活を支える 福祉サービスの充実に向けて「日常生活を支援する福祉サービスの充実」 「障害者の外 出支援の充実」という 2 つの主要施策を設け、具体的な事業を実施しました。 【主な事業の展開】 「日常生活を支援する福祉サービスの充実」に向けた取り組みとして、障害者総合 支援法に基づく福祉サービス、地域生活支援事業、高齢障害者を対象とする介護保険 サービスなどの提供体制の充実を図りました。特に、障害者の家族からの要望が多い 日中活動の場の拡充に向けて日中一時支援事業所の整備を行い、前計画期間中(平成 26年10月時点)に、3 か所整備されました。 また、障害者の外出を支援すべく、福祉タクシー券の配布や自動車燃料費の助成な どの事業を展開しました。 【残された課題】 施設に入所している方が地域生活へ移行していくためには、暮らしの場の確保だけ でなく、地域移行後の生活を支えるさまざまな支援(通院、服薬管理、日中活動の場 の確保、金銭管理等)が必要となります。 しかしながら本市においては、地域移行後の生活を支えていく社会資源や福祉人材 が不足しており、さまざまな支援体制が十分に整備されていない現状があり、入所施 設からの地域移行 平成 26 年度末の目標値 5 人に対し:平成 24 年度 1 人、平成 25 年度 2 人、平成 26 年度●人であり、地域移行がなかなか進まない状況があります。 また、平成 26 年 4 月に精神保健福祉法が改正されたことにより、医療保護入院の 方への退院支援が制度化され、今後、病院に 1 年以上入院している方の地域移行も進 めていく必要があります。 本計画においては、 (1)で示した住まいの充実に加え、地域移行後の生活を支える 各種福祉サービスの充実を図ることが重要です。また、障害者の家族の介護負担の軽 32 第3章 前計画の振り返り 減に向け、ショートステイや日中一時支援、放課後等デイサービス*など預かり系サー ビスの充実も求められます。 (3)施策の方向性:『人権を守る』 施策の方向性「人権を守る」については、障害者が安心して日常生活を送ることが できるよう、虐待・差別の防止を含む権利擁護体制の強化に向けて「権利擁護制度の 利用促進」および「障害者への差別及び虐待防止*の普及啓発」に関する取り組みを行 いました。 【主な事業の展開】 「権利擁護制度の利用促進」に関しては、障害者の権利擁護の充実を図るため、 「茅 ヶ崎市成年後見支援センター事業」の委託を行うとともに、関係機関等によるネット ワークを活用し、成年後見制度*の普及・啓発を継続的に実施しました。 また、成年後見利用支援事業として、市長申し立てが平成 24 年度 3 件、平成 25 年度 5 件、平成 26 年度●件の実績があります。 「障害者への差別及び虐待防止の普及啓発」については、平成 24 年 10 月の障害 者虐待防止法*の施行に合わせ、庁内に障害者虐待防止センターを設置し、障害者の虐 待防止に向けた取り組みを実施しています(虐待通報件数:平成 24 年度 7 件、平成 25 年度 7 件、平成 26 年度●件) 。 【残された課題】 障害者虐待防止法に基づく取り組みなど障害者の権利擁護・人権擁護のための施策 を実施してきましたが、こうした取り組みについては、本計画期間でもさらなる充実・ 強化を図ることが必要になると考えられます。 加えて、平成 28 年 4 月の障害者差別解消法の施行を視野に、合理的配慮*の考え方 の普及啓発などを進めていくことが重要になると考えられます。 ≪基本方針4: 「社会参加と自己実現への支援」≫ 前計画では、 「基本方針 4.社会参加と自己実現への支援」のもと、 「働く」 「社会参 加・交流」という 2 つの施策の方向性を示し、事業を展開してきました。 (1)施策の方向性:『働く』 施策の方向性「働く」に基づき、障害者の一般就労、福祉的就労の場の拡大に向け て「就労意欲の高い障害者への支援」および「障害者雇用の普及促進」にかかる事業 を展開してきました。 33 第3章 前計画の振り返り 【主な事業の展開】 障害者の就労機会の拡大に向けて、企業の障害者雇用に対する意識啓発の取り組み として、ハローワークと行政が連携し、平成 24 年度 7 社、25 年度 8 社、平成 26 年度6社の市内企業への訪問を実施しました。併せて、他市と連携した障害者合同面 接会を開催するなど障害者雇用の促進に努めました。 加えて、庁内において、障害者の就労支援と就労に対する理解促進に向け、平成 21 年度より庁内研修会を毎年開催するとともに、庁内職場体験事業を年 6 回実施し、行 政職員の障害者への理解と障害者就労の職域拡大に努めています。 また、就労支援の取り組みの 1 つとして、平成 22 年度より実施している店舗活用 型就労支援事業「サザンポ」において、就労訓練や就労相談などの機会を提供しまし た。また、 「サザンポ」については、平成 25 年 4 月に施行された「障害者優先調達推 進法」に基づく障害者支援施設等の受注発注の拠点として活用し、平成 25 年 8 月に 策定した調達方針に基づき、同年度中に 3,447,000 円の調達目標を達成しました。 【残された課題】 障害者雇用促進法の改正にともない、障害者に対する求人や障害者の企業等での雇 用については少しずつですが、増加する傾向が見られます。 しかしながら、障害特性を理解した就労支援を行う人材は不足しており、今後、育 成を図る必要があります。また、企業等で働く障害者が増加する中で、これまで以上 に定着支援が重要となってきています。 (2)施策の方向性:『社会参加・交流』 施策の方向性「社会参加・交流」に基づき、障害者の社会参加の拡大に向けて「多 様な活動への支援」および「障害者自身の活動意欲の向上」にかかる事業を展開して きました。 【主な事業の展開】 障害者の社会参加の拡大に向け、地域活動や生涯学習機会への参加支援をはじめ、 スポーツや文化活動への参加機会の拡充に向けた取り組みを実施してきました。 また、 「障害者自身の活動意欲の向上」のための施策として、障害者本人によるボラ ンティア参画への支援、当事者団体の活動に対する支援などの取り組み、障害者団体 が行う催し物や地域交流等の支援などを行いました。 【残された課題】 上記のような取り組みを実施した一方、地域の行事等への障害者の参加は少ない現 状があり、地域行事全体について、より障害者が参加しやすい企画の立案、市内イベ ント等のバリアフリー化の推進が必要になると考えられます。 また、より当事者の自立性を重視し、当事者が企画運営を行うイベントや社会参加 34 第3章 前計画の振り返り の取り組みなどに対する支援を行うことも重要です。 ≪基本方針5: 「障害のある子どもの成長支援」≫ 前計画では、「基本方針 5.障害のある子どもの成長支援」のもと、「学ぶ」という 施策の方向性を示し、事業を展開してきました。 (1)施策の方向性:『学ぶ』 前計画では、施策の方向性「学ぶ」に基づき、障害のある子どもが適切な療育・教 育を受けられるよう、 「療育体制の整備」および「保育、教育における支援の充実」に 向けた事業を行いました。 【主な事業の展開】 特別支援学級*については、「特別支援学級増設検討委員会」を開催し、適宜、増設 の必要性について議論を行っており、平成 26 年 5 月現在、小学校 19 校中 9 校、中 学校 13 校中 7 校に設置しています。 また、療育相談として、日常生活、社会資源・福祉制度の利用、医療、家族・友人 関係など様々な内容の相談に対応してきました。前計画期間における相談実施件数は、 こどもセンターにおいて年間 3,000 件近く、市内 4 か所の相談支援事業所において 年間 12,000 件以上に上ります。 なお、発達障害の方からの相談が増加傾向にあり、内容はトラブルの対応方法、 (家 族の)本人との関わり方、専門機関の紹介、就労に関する相談などが多くなっていま す。 【残された課題】 前計画期間を通じ、ライフステージ全体に渡る切れ目のない支援体制の構築を目指 し、事業を展開してきました。 しかし、自立支援協議会をはじめ、関係機関の連携体制を構築して支援を行ってい るものの障害特性が多岐にわたるため、各障害特性を理解した専門的な支援が必要と なってきています。また、教育現場における教職員の障害に対する理解なども向上を 図る余地があると考えられます。本計画では、関係機関の連携の強化を図るとともに、 各機関で支援を行う人材の専門性、障害理解の向上に向けた取り組みが必要になりま す。 35 第3章 前計画の振り返り ≪基本方針6: 「安全・安心のまちづくりの推進」≫ 前計画では、「基本方針 6.安全・安心のまちづくりの推進」のもと、 「安心して 暮らす」という施策の方向性を示し、事業を展開してきました。 (1)施策の方向性:『安心して暮らす』 施策の方向性「安心して暮らす」に基づき、障害者の外出の利便性と安全性を高め、 災害時における障害者の支援体制を強化することを目的として、 「ユニバーサルデザイ ン*のまちづくりの推進」 「利用しやすい公共交通機関の整備」 「災害から障害者を守る 体制の強化」にかかる事業を実施しました。 【主な事業の展開】 「ユニバーサルデザインのまちづくりの推進」に関し、心のバリアフリーの推進に 向けて、平成 25 年 7 月から平成 26 年 3 月にかけて「住み慣れたまちの地域福祉を 考える地区懇談会」を開催し、だれもが参加しやすいまちになるようソフト面からの 働きかけを実施しました。 また、 「利用しやすい公共交通機関の整備」に向けて、コミュニティバス4路線に加 え、平成 25 年度に予約型乗合バスの導入、平成 25 年度、平成 26 年度にノンステ ップバス*の導入を行いました。 加えて、 「災害から障害者を守る体制の強化」のため、平成 24 年度に津波ハザード マップを作成するとともに、毎年、避難所運営マニュアルや自主防災組織活動の手引 きをもとに災害時要援護者対策の必要性に関する周知啓発を行いました。併せて、防 災に関する交流会、研修会、講演会、防災訓練等を通じて防災意識の啓発や障害者と 地域住民との間の顔の見える関係づくりに努めました。 なお、平成 23 年 3 月に発生した東日本大震災以降、障害者やその家族の防災意識 の高まりが見られ、平成 26 年8月末現在、災害時要援護者支援制度*の登録者は、2,9 26人(うち障害者は 713人)となっています。 【残された課題】 上記のような取り組みを通じ、障害者の外出の利便性と安全性を高める支援を進め てきました。本計画では、引き続き、ハード・ソフト両面のバリアフリー化の取り組 みを進めていく必要があると考えられます。 また、災害時要援護者支援制度の周知啓発、災害時のサービスの提供手段の確保な ど、防災対策の充実も重要と考えられます。 36 第4章 障害者施策の課題 第4章 第1節 障害者施策の課題 課題抽出のプロセス 障害者施策の課題については、前計画の振り返りや、障害者アンケート調査、市政 モニターアンケート調査、障害者ヒアリング調査、自立支援協議会の意見を踏まえた 上で、推進委員会での議論を通じ、本計画において、本市が取り組むべき課題を抽出 しました。具体的に抽出された課題につきましては、次節のとおりです。 図表29 課題抽出プロセス フロー図 障害者アンケート調査 市政モニター アンケート調査 障害者ヒアリング調査 自立支援協議会からの 意見 各調査により課題を抽出 前計画の事業評価 課題の検証 新たな課題の抽出 課題の整理 障害者保健福祉計画 推進委員会での 議論・検討 課題の設定 39 第4章 障害者施策の課題 第2節 計画課題 基本方針1 身近な地域の支援体制の強化 1-1『知る』 ■新規および既存施策のさらなる周知・啓発が求められています。 ■周知・啓発にあたっては、障害特性に応じた適切な情報提供・発信方法を検討 することが求められています。 障害者ヒアリング調査による主なご意見 ・事業所の情報を障害者に周知してほしい。<肢体不自由・重心> ・使える制度、制度の変更など複雑でわかりにくい。<難病> ・医療行為が必要な方を受け入れる施設の情報がない。<生活支援(児童)部会> ・コミュニケーションが図れないので、筆談や手話を使ってほしい。<聴覚障害> ・市のホームページや市からの郵便物等は、視覚障害者へ配慮してほしい。<視覚障害> ・情報収集の手段やインターネットなどの活用方法について助言してほしい。<視覚障害/ 精神障害/難病> 図表30 福祉サービス等の情報の入手先(複数回答:上位3位まで記載) 第3位 テレビ・ラジオ・新聞・ 雑誌等(14.3%) 市 の 広報 紙 ・資 料 (21.1%) 家族・親戚・友人・知人 など(25.8%) 障害者施設や団体 (38.3%) 障害者施設や団体 (23.5%) 医療機関/テレビ・ラジ 難病 市 の 広 報 紙 ・ 資 料 家族・親戚・友人・知人 オ ・ 新聞 ・ 雑誌 等 (N=22) (63.6%) など(27.3%) (13.6%) 全体 市 の 広 報 紙 ・ 資 料 家族・親戚・友人・知人 障害者施設や団体 (N=583) (43.1%) など(30.9%) (19.9%) 資料:「第 4 期茅ヶ崎市障害者保健福祉計画策定アンケート結果報告書」(障害福祉課) 身体障害者 (N=266) 知的障害者 (N=95) 精神障害者 (N=89) 障害児 (N=94) 発達・高次脳 (N=17) 第1位 市 の 広報 紙・ 資料 (53.8%) 障害者施設や団体 (33.7%) 市 の 広報 紙・ 資料 (34.8%) 家族・親戚・友人・知人 など(48.9%) 家族・親戚・友人・知人 など(64.7%) 第2位 家族・親戚・友人・知人 など(24.8%) 家族・親戚・友人・知人 など(29.5%) 医療機関 (25.8%) 市 の 広報 紙・ 資料 (38.3%) 市 の 広報 紙・ 資料 (41.2%) 40 第4章 障害者施策の課題 1-2『相談する』 ■相談先の専門性・利便性・多様性の向上を図ることが求められています。 障害者ヒアリング調査による主なご意見 ・福祉制度等の行政や専門職によるわかりやすい説明の実施が必要。特に行政窓口では大切 である。<肢体不自由・重心/身体障害/視覚障害/高次脳機能障害/難病> ・相談支援事業者間での情報共有を通じたワンストップでの対応が必要。<発達障害/生活 支援(成人)部会> ・透析施設などの支援施設と患者との情報共有できる機会の醸成が必要。<内部障害> ・グループホーム入居者に対する相談対応が必要。<知的障害> ・当事者団体や病気になったときの相談窓口、ピア活動などの相談できる場の情報提供をし てほしい。<内部障害/精神障害/難病> 図表31 相談機能を充実させるために最も必要なこと(単一回答) 5.3% 身体障害者 (N=266) 24.9% 14.0% 2.6% 7.5% 14.3% 7.5% 知的障害者 (N=95) 8.4% 精神障害者 (N=89) 7.4% 16.9% 16.8% 7.4% 7.4% 15.7% 7.9% 8.4% 40.0% 14.6% 16.9% 3.2% 障害児(N=94) 19.1% 9.6% 21.1% 2.6% 4.2% 6.7% 5.6% 15.7% 1.1% 13.8% 8.5% 9.6% 34.0% 1.1% 発達・高次脳 (N=17) 23.5% 17.6% 5.9% 5.9% 17.6% 11.8% 17.6% 4.5% 難病(N=22) 31.8% 18.2% 4.5% 全体(N=583) 20.3% 0% 10% 12.7% 20% 8.1% 30% 40% 4.5% 13.6% 7.7% 3.4% 1.5% 13.1% 50% どこで相談したら良いか、すぐ分かること いつでも相談できること 専門的な人材がいること 就労相談の充実 無回答 9.1% 60% 9.1% 4.5% 8.2% 70% 24.9% 80% 90% 100% 身近なところで相談できること プライバシーに配慮がなされていること 総合的な支援体制の充実 その他 資料:「第 4 期茅ヶ崎市障害者保健福祉計画策定アンケート結果報告書」(障害福祉課) 41 第4章 障害者施策の課題 1-3『理解を深める』 ■市民における障害特性に関する理解のさらなる促進が求められています。 ■行政職員における障害・障害者に関する意識啓発が求められています。 障害者ヒアリング調査による主なご意見 ・障害児を見る目や接する態度に問題がある。<肢体不自由・重心> ・子どもが障害に対する理解を深めるための取り組み(いじめ予防など)が必要。<発達障 害/知的障害> ・高次脳機能障害に関する学校教育の場での周知が必要である。<高次脳機能障害> ・精神障害のある子どもに対する親・保護者の理解を促進することが大切。<精神障害> ・コミュニケーションが困難なため、新しい所で病気を理解してもらえるか不安。<難病> ・市民や行政職員による障害・障害者に対する理解を促進する必要がある。<身体障害/内 部障害/聴覚障害/精神障害> ・障害者と健常者や行政が同じ目線で話す場が必要。<知的障害/難病> 図表32 ソフト面のバリアフリーを推進する上で行ってほしいこと (複数回答:上位3位まで記載) 第1位 第2位 第3位 身体障害者 (N=266) 知的障害者 (N=95) 精神障害者 (N=89) 障害児 (N=94) 発達・高次脳 (N=17) 難病 (N=22) 全体 (N=583) さまざまな障害特性や 特徴を理解してほしい (43.6%) さまざまな障害特性や 特徴を理解してほしい (48.4%) さまざまな障害特性や 特徴を理解してほしい (53.9%) さまざまな障害特性や 特徴を理解してほしい (64.9%) さまざまな障害特性や 特徴を理解してほしい (70.6%) さまざまな障害特性や 特徴を理解してほしい (50.0%) さまざまな障害特性や 特徴を理解してほしい (50.4%) 公共施設、商業施設や公 共交通機関で配慮して ほしい(38.3%) 権利擁護の周知をして ほしい (35.8%) 公共施設、商業施設や公 共交通機関で配慮して ほしい(21.3%) 公共施設、商業施設や公 共交通機関で配慮して ほしい(40.4%) 自分のことは自分で決 めたい、選ばせてほしい (23.5%) 放置自転車等が危険で あることを周知してほ しい(27.3%) 公共施設、商業施設や公 共交通機関で配慮して ほしい(32.6%) 放置自転車等が危険で あることを周知してほ しい(28.6%) 虐待をさせないでほし い (30.5%) 自分のことは自分で決 めたい、選ばせてほしい (16.9%) 虐待をさせないでほし い (35.1%) 虐待をさせないでほし い (17.6%) 自分のことは自分で決 めたい、選ばせてほしい (18.2%) 放置自転車等が危険で あることを周知してほ しい(21.1%) 資料:「第 4 期茅ヶ崎市障害者保健福祉計画策定アンケート結果報告書」(障害福祉課) 42 第4章 障害者施策の課題 1-4『育てる』 ■福祉・医療人材の質と量の充実が求められています。 障害者ヒアリング調査による主なご意見 ・行政と当事者との意見交換の場を醸成する必要がある。また、意見したことに対する施策 へのフィードバックをわかりやすく示す必要がある<身体障害/難病> ・障害の特性を理解した人材あるいは対応できる技術を有する人材の育成が必要。<発達障 害/難病> ・多様な障害特性を理解した人材が不足しており、それが障害のある方々に対する支援の質 の低下や家族への負担の増大につながっている。<発達障害/生活支援(児童)部会> 43 第4章 障害者施策の課題 基本方針2 障害者の健康を支える体制の強化 2-1『すこやかに生きる』 ■身近な場所で円滑に医療サービスを利用できる体制の整備が求められていま す。 障害者ヒアリング調査による主なご意見 ・障害特性を理解した精神科医が身近にあまりないなど、発達障害の早期発見体制が構築さ れていない。また、そのための親への支援が必要。<発達障害/生活支援(児童)部会> ・成人後に判明した発達障害に対する支援が不足している。<発達障害> ・通院時あるいは緊急時、正確な情報を伝えるためのコミュニケーション方法(手話通訳や 要約筆記者の配置など)を充実する必要がある。<聴覚障害> ・通院へのサポート(送迎や介助など)が必要。<内部障害/視覚障害> ・市内にストーマ外来を行う医療機関が開設してほしい。<内部障害> ・市立病院の障害者用駐車スペースを拡充してほしい。<難病> ・医療費に対する経済的な支援の充実が必要である。<内部障害/知的障害/難病> ・身近な場所で医療が受けられる環境整備が必要。<高次脳機能障害> ・重心障害者の家族が行う医療行為の負担軽減を図る必要がある。<生活支援(児童)部会 > ・医療機関と福祉サービス提供事業所との連携およびバックアップ体制の構築が必要。<生 活支援(児童)部会> 図表33 健康の維持や医療に関することで困っていること(複数回答:上位3位まで記載) 第1位 第2位 第3位 身体障害者 (N=266) 知的障害者 (N=95) 精神障害者 (N=89) 障害児 (N=94) 発達・高次脳 (N=17) 難病 (N=22) 全体 (N=583) 医療機関が近くにな い(15.8%) 専門の医師がいない (17.9%) 医療機関が近くにな い(24.7%) 医療機関が近くにな い(24.5%) 病気や治療の方法が よくわからない (17.6%) 健康や医療について 相談できる人や場所 を知らない(13.6%) 医療機関が近くにな い(16.6%) 医療機関の設備や対応 が障害者に配慮されて いない(14.7%) 障害があることで、他 の病気の治療が受けに くい(11.6%) 障害があることで、他 の病気の治療が受けに くい(18.0%) 障害があることで、他 の病気の治療が受けに くい(22.3%) 障害があることで、他 の病気の治療が受けに くい(11.3%) 健康や医療について相 談できる人や場所を知 らない(11.6%) 医療機関の設備や対応 が障害者に配慮されて いない(10.1%) 専門の医師がいない (11.8%) 医療機関が近くにない (5.9%) 医療機関が近くにない (9.1%) 専門の医師がいない (4.5%) 障害があることで、他 の病気の治療が受けに くい(13.6%) 医療機関の設備や対応 が障害者に配慮されて いない(11.5%) 専門の医師がいない (13.8%) 注)知的障害者は同率で「自分のからだや心が病気なのかどうかわからない(11.6%)」 資料:「第 4 期茅ヶ崎市障害者保健福祉計画策定アンケート結果報告書」(障害福祉課) 44 第4章 障害者施策の課題 基本方針3 障害者の生活基盤の強化 3-1『住まう』 ■地域に移行した後の障害特性に応じた行き場の確保が求められています。 ■当事者や家族等の高齢化後の生活を支える仕組みが求められています。 障害者ヒアリング調査による主なご意見 ・障害特性に配慮したグループホームの設置が必要である。また、グループホームでの家賃 補助の拡充や、栄養健康管理体制の充実、適正人員の検討などが今後の課題である。<肢 体不自由・重心/高次脳機能障害/知的障害> ・日常生活用具の給付額の増額や住宅改修対象者選定の柔軟化が必要である。<肢体不自 由・重心> ・障害年金支給条件の緩和が必要である。<発達障害> ・屋内信号装置への助成(あるいはその見直し)や情報端末の配置など、コミュニケーショ ンを図る手段のサポートをしてほしい。<聴覚障害> ・サービスを利用する際の負担軽減が必要である。<難病> ・重心障害児が利用できる預かりサービスが不足している。また、日中一時支援やショート ステイ等、希望する日時、期間で預けられる先がほしい。その場合は、医療機関との協力 体制を整えることが必要である。<生活支援(児童)部会> ・一人暮らしをする障害者に対する安否確認、見守り支援が必要である。<発達障害/生活 支援(成人)部会> ・障害者本人が一人暮らしをすることに対する保護者の理解を促進する必要がある。<知的 障害> 45 第4章 障害者施策の課題 3-2『生活する・利用する』 ■福祉サービスの質と量の拡充と利用の柔軟化が求められています。 ■ライフステージの移行に伴うニーズの変化に対し、関係機関の連携による切れ 目のない支援を行うことが求められています。 ■介護家族のレスパイトケアのための取り組みが求められています。 障害者ヒアリング調査による主なご意見 ・通園、通学、通勤時に利用できる移動支援*の拡充や助成が必要。<肢体不自由・重心/ 身体障害/発達障害/生活支援(児童)部会> ・入所施設や通所施設などの福祉サービスが不足している。<発達障害/精神障害/難病/生 活支援(児童)部会> ・手帳を所持していない障害者へのサービスを拡充する必要がある。<発達障害> ・日常生活用具や補装具の支給要件の拡充や補助の実施が必要である。<聴覚障害/視覚障 害/内部障害> ・障害福祉サービス従事者のスキルアップが必要である。<生活支援(成人)部会> ・就労、結婚、親亡き後など、ライフステージに応じた、生活を支える支援が必要である。 <高次脳機能障害/知的障害> ・必要な時に利用できる障害特性に対応したショートステイや日中一時支援事業所を整備す る必要がある。<肢体不自由・重心/発達障害> ・医療的ケアが必要な子どもがいる家族の場合、その兄弟に負担がかかることが大きい。こ ういった兄弟等の内面的なフォローが必要である。<肢体不自由・重心> ・家族同士の交流や、家族が障害について相談、学習する機会を確保するなどの家族支援が 必要である。<肢体不自由・重心/発達障害/精神障害> ・同性介護の充実を図る必要がある。<内部障害> 図表34 自立して生活するための条件 (複数回答:年代別クロス集計) 第1位 第2位 第3位 18 歳未満 (N=101) 18~64 歳 (N=306) 65~74 歳 (N=74) 75 歳以上 (N=90) 全体 (N=583) 世話をしてくれる家 族や支援者(ホームヘルプ など) (52.5%) 世話をしてくれる家 族や支援者(ホームヘルプ など) (37.9%) 世話をしてくれる家 族や支援者(ホームヘルプ など) (52.7%) 世話をしてくれる家 族や支援者(ホームヘルプ など) (56.7%) 世話をしてくれる家 族や支援者(ホームヘルプ など) (45.1%) 働く場(49.5%) 生活費の支援(40.6%) 働く場(35.3%) 生活費の支援(34.3%) 身 近 な 相 談 相 手 (35.1%) いつも利用できる居場 所(28.4%) 身 近 な 相 談 相 手 (28.9%) 生活費の支援(23.3%) 生活費の支援(32.6%) 働く場(29.7%) 注)年齢の回答が無回答の 12 件は上記表に掲載していません。 資料:「第 4 期茅ヶ崎市障害者保健福祉計画策定アンケート結果報告書」(障害福祉課) 46 第4章 障害者施策の課題 3-3『人権を守る』 ■「障害者差別解消法」の施行を見据え、障害理解と「合理的配慮」意識の醸成 に向けた取り組みが求められています。 ■障害者の人権を守るための施策に関する周知・啓発が求められています。 障害者ヒアリング調査による主なご意見 ・障害のある子どもへのいじめ予防のための対策を考える必要がある。<発達障害/知的障 害> ・手帳を保持していること(障害者であること)を理由とした解雇を防止する手立てを考え る必要がある。<精神障害> ・相互理解が不十分であるために、訴えることができず、抱え込んでいる当事者の方が多数 いる。障害者本人が声を発信できる場を確保することが必要。<生活支援(成人)部会> ・企業での障害者に関する理解を促進する必要がある。<就労支援部会> 図表35 障害者虐待防止法の認知 (単一回答、N=29) 知らない, 34.5% 知ってい る, 34.5% 聞いたこと はあるが、 内容は知ら ない, 31.0% 資料:「平成 25 年度第 3 回市政モニターアンケート回答結果」 (障害福祉課) 47 第4章 障害者施策の課題 基本方針4 社会参加と自己実現への支援 4-1『働く』 ■障害者の就労機会の拡大に向けて、企業側の理解促進を行う必要があります。 ■就労支援に関わる人材の障害特性に関する理解の促進を図る必要があります。 障害者ヒアリング調査による主なご意見 ・福祉サービスを利用できない障害者に対する支援を拡充する必要がある。<発達障害> ・ジョブコーチ*などの就労支援を障害特性に応じて実施する必要がある。<発達障害/知的 障害/精神障害/生活支援(成人)部会/就労支援部会> ・企業の障害特性に対する理解を促進する必要がある。また、就労機会を拡充する必要があ る。<発達障害/高次脳機能障害/精神障害/就労支援部会> ・福祉事業所や行政職員の障害理解に基づく就労支援が必要。<発達障害/精神障害/就労支 援部会> ・病気のため働けないが、生活のため仕事をしたい。<難病> ・就労定着支援を行う人材が不足している。<就労支援部会> ・障害受容ができない方等の自己理解を促進する支援が不足している。<就労支援部会> ・市民、ボランティア活動による就労継続支援との連携の必要性がある。<就労支援部会> 図表36 希望する過ごし方 (単一回答) 身体障害者 (N=266) 16.2% アルバイト・ パートなどで 働く 6.8% 知的障害者 (N=95) 7.4% 10.5% 32.6% 0.0% 精神障害者 (N=89) 18.0% 13.5% 7.9% 3.4% 1.1% 発達・高次脳 (N=17) 52.9% 5.9% 0.0% 5.9% 11.8% 難病 (N=22) 18.2% 13.6% 0.0% 4.5% 0.0% 全体 (N=489) 16.2% 9.0% 10.2% 5.9% 1.0% 福祉施設に 通う 家で過ごす 企業等に 一般就労 福祉サービス等 を利用 自宅で仕事 学校に通う 4.5% 9.0% 0.8% 0.0% 身体障害者 (N=266) 5.6% 32.0% 入所施設、 病院で 過ごす 6.4% 知的障害者 (N=95) 9.5% 12.6% 精神障害者 (N=89) 7.9% 発達・高次脳 (N=17) 難病 (N=22) その他 無回答 1.5% 17.3% 12.6% 4.2% 10.5% 20.2% 11.2% 0.0% 16.9% 5.9% 0.0% 0.0% 5.9% 11.8% 0.0% 50.0% 0.0% 0.0% 13.6% 全体 (N=489) 6.5% (注)障害児向け調査票は設問なし 25.8% 8.0% 1.8% 15.5% 資料:「第 4 期茅ヶ崎市障害者保健福祉計画策定アンケート結果報告書」(障害福祉課) 48 第4章 障害者施策の課題 4-2『社会参加・交流』 ■障害者が社会参加を行う際の阻害要因を整理し、参加意欲を高め、身体的な負 担を軽減する策を講じることが求められています。 障害者ヒアリング調査による主なご意見 ・親の会等を通じたイベントへの参加、外出機会の確保が必要である。<肢体不自由・重心 > ・障害者が社会参加することへの理解や、障害種別に合わせた場所の提供が必要。養護学校 等を卒業後の参加できる場所、受け入れ先の確保も重要。<知的障害/生活支援(成人) 部会/生活支援(児童)部会> ・民生委員を含む近所の住民とのコミュニケーションの円滑化や地域づきあいを拡大してい く必要がある。<聴覚障害> ・地域の人と話す際も意思疎通ができないため、意思疎通をするための工夫がいる。<聴覚 障害> ・状態が悪化した時を考えると近所づきあいは重要である。<精神障害> 図表37 地域活動への参加状況 (単一回答) 身体障害者 (N=266) 3.4% 知的障害者 (N=95) 2.1% 精神障害者 (N=89) 1.1% 16.2% 78.2% 24.2% 68.4% 10.1% 障害児(N=94) 4.3% 2.2% 67.0% 35.3% 難病(N=22) 4.5% 全体(N=583) 2.9% 9.1% 10% 1.1% 64.7% 86.4% 18.7% 0% 5.3% 86.5% 27.7% 発達・高次脳 (N=17) 2.3% 76.0% 20% よく参加する 30% 40% 50% ときどき参加する 60% 2.4% 70% 80% ほとんど参加しない 90% 無回答 資料:「第 4 期茅ヶ崎市障害者保健福祉計画策定アンケート結果報告書」(障害福祉課) 49 100% 第4章 障害者施策の課題 基本方針5 障害のある子どもの成長支援 5-1『学ぶ』 ■就学前から就学後の切れ目のない支援のあり方について検討を行う必要があ ります。 ■教員が障害に対する理解促進に向けた取り組みを行うことが求められていま す。 ■学校卒業の進路について、早い段階から本人や保護者に対して情報を提供する ことが求められています。 ヒアリング調査による主なご意見 ・発達に遅れが見られた際に適切な相談を受けられることが必要。<知的障害> ・療育から教育への引き継ぎが重要。<生活支援(児童)部会> ・発達障害のある子どもの居場所づくりが必要。<発達障害/知的障害> ・障害児の生活実態に合わせた支援サービス(ことばの教室等)や生活実態に合わせたサー ビス、療育プログラムの提供が必要。<発達障害/知的障害/生活支援(児童)部会> ・学校教員の障害に対する理解促進が必要。<発達障害/生活支援(児童)部会> ・特別支援教育担当者の位置づけを明確化することが必要。<発達障害> ・学校を卒業した後の進路の確保が重要である。<肢体不自由・重心/発達障害> 図表38 現在、学校(学園)生活をする上での困りごと (複数回答) 障害児 (N=94) 23.9% 6.8% 8.0% 9.1% 周囲の 理解が 得にくい 12.5% 発達・高次脳 (N=11) 0.0% 27.3% 0.0% 0.0% 27.3% 全体 (N=105) 21.2% 9.1% 7.1% 8.1% 14.1% (N=94) 希望する 学校・学級に 入れない 10.2% 3.4% 家族の 負担が 大きい 18.2% 発達・高次脳 (N=11) 36.4% 0.0% 9.1% 45.5% 0.0% 全体 (N=105) 13.1% 3.0% 17.2% 18.2% 28.3% 通学(通園) が不便 授業が 難しい 友達が できにくい 障害児 設備が 使いづらい 介助が 不十分 その他 特に問題 はない 14.8% 無回答 障害児 (N=94) 12.5% 発達・高次脳 (N=11) 9.1% 全体 (N=105) 12.1% 資料:「第 4 期茅ヶ崎市障害者保健福祉計画策定アンケート結果報告書」(障害福祉課) 50 31.8% 第4章 障害者施策の課題 基本方針6 安全・安心のまちづくりの推進 6-1『安心して暮らす』 ■当事者の意見を踏まえたハード、ソフト両面のバリアフリーを進め、障害者が 安心して生活できる地域づくり、まちづくりの促進が求められています。 ■災害時における避難誘導・支援継続のための仕組みづくりが必要です。 ■(災害時以外の)緊急時に障害者が支援を求める先について検討を行うことが 求められています。 ヒアリング調査による主なご意見 ・道路の舗装、段差、障害特性に合わせたトイレの設置などの改善が必要。<肢体不自由・ 重心/内部障害/難病/生活支援(成人)部会> ・市立病院、駅や歩道などの公共施設、商業施設等におけるバリアフリーを推進すべきであ る。<肢体不自由・重心/身体障害/身体障害/知的障害/生活支援(児童)部会> ・セーフティーブロックなどの設置に関する情報提供が必要。<視覚障害> ・バリアフリーに関する当事者からの意見収集をすべきである。<身体障害> ・多様な情報端末による避難情報の伝達が必要である。<聴覚障害/内部障害> ・災害時の民生委員による支援、要援護者名簿への掲載と情報活用、家族等がいない場合の 周囲への支援の求め方などをあらかじめ考えておく必要がある。<視覚障害/知的障害> ・避難所や自宅避難時のケアを提供する必要がある。<視覚障害/生活支援(児童)部会> ・災害時に医療品等の備蓄が必要である。<内部障害> ・問題が発生した場合の相談窓口を設置すべきである。<視覚障害> 図表39 災害時要援護者支援制度の認知度および登録希望者の有無 (単一回答) 身体障害者 (N=266) 知的障害者 (N=95) 精神障害者 (N=89) 10.2% 7.1% 15.0% 6.3% 7.4% 6.3% 7.9% 31.2% 25.6% 28.4% 10.1% 28.4% 30.3% 10.9% 23.2% 34.8% 13.5% 3.4% 障害児(N=94) 4.3% 発達・高次脳 (N=17) 12.8% 5.9% 難病(N=22) 全体(N=583) 0% 41.5% 35.3% 13.6% 7.5% 17.0% 7.5% 10% 4.3% 58.8% 18.2% 31.8% 13.0% 20% 20.2% 27.3% 32.4% 30% 40% 27.6% 50% 60% 70% 9.1% 11.8% 80% 90% すでに登録している 知っていて、希望する 知っているが、希望しない 知らないが、希望する 知らなく、希望しない 無回答 100% 資料:「第 4 期茅ヶ崎市障害者保健福祉計画策定アンケート結果報告書」(障害福祉課) 51 第5章 本計画の全体像 第5章 第1節 本計画の全体像 基本理念と目指す将来像 本市で初めて策定された「茅ヶ崎市障害者保健福祉計画」 (平成 10 年 3 月策定)で は、計画策定の目的を「障害者の『完全参加と平等』の推進」としました。そして、 この目的を達成するために、3 つの基本理念と本市の目指す将来像を定めました。 この基本理念と将来像は、障害者を含むすべての茅ヶ崎市民にとって普遍のもので あることから、本計画においてもこの基本理念と将来像を継承し、より一層発展させ ていくこととします。 ≪計画の基本理念≫ 1.人権の尊重 障害のある人も障害のない人と同じ感性と権利を持つ人間であり、同じ茅ヶ崎とい うまちで「ともに生きていく」仲間であるという、当然の考えを前提にした福祉活動 を推進していきます。 いろいろな人たちが、いろいろな生き方をしていて、いろいろな形で触れあってい くまちこそが、当たり前のまちであるという意識の浸透に努めます。 2.ノーマライゼーションやソーシャル・インクルージョン理念の浸透 障害のある人もない人もお互いに尊重しながら、社会の一員として地域でともに生 活する社会こそ当たり前の社会であるという、障害者福祉の根源の理念であるノーマ ライゼーションの考えとともに、障害の有無や種別に関係なく、その地域社会を構成 するすべての人々を受け入れ、包み込んでいくというソーシャル・インクルージョン の考え方が茅ヶ崎市民の社会通念になるまで、周知徹底を図っていきます。 3.主体性・自主性の確立 障害者が、自分の住んでいる地域でその人らしく生きていくために、障害者自身が それぞれに持っている能力や特性に応じて、地域の大切な一個人として、主体性や自 主性を確立できるよう応援していきます。 55 第5章 本計画の全体像 ≪本市の目指す将来像≫ お互いの理解と助け合いのもとだれもが自分らしく 生きがいのある暮らしを実現できるまち 本市の目指す将来像を達成するために、本計画の柱となる 6 つの基本方針に沿って、障害 者の日常的な「暮らしの要素」を設定します。この暮らしの要素に沿って、これまでの施策・ 事業体系を継承しつつ、事業の重点化を図っていきます。 図表 40 基本方針と「暮らしの要素」 安心して 暮らす 学ぶ 社会参加 交 流 楽しむ 知る 基本方針6 安全・安心の まちづくり 基本方針5 の推進 障害のある 子どもの 成長支援 基本理念 人権の尊重 ノーマライゼーションや 基本方針4 社会参加と 自己実現へ の支援 働く ソーシャル・インクルージ 相談する 基本方針1 身近な地域 の支援体制 の強化 理解を 深める ョン理念の浸透 主体性・自主性の確立 基本方針2 障害者の健康 基本方針3 障害者の生活基盤の強化 を支える 体制の強化 人権を 守る すこやかに 生きる 生活する 利用する 住まう 56 育てる 第5章 第2節 本計画の全体像 基本方針 本市の目指す将来像を達成するために、本計画においても、以下の 6 つの基本方針 に基づき、より障害者等のニーズを踏まえた施策を展開していきます。 基本方針1 身近な地域の支援体制の強化 障害者とその家族が安心して生活できるよう、適切な情報の入手と継続的な相談支 援体制の強化を図ります。また、市民の障害に対する一層の理解と協力、ボランテ ィア、NPO、関係団体などとの連携強化に取り組みます。 基本方針2 障害者の健康を支える体制の強化 障害者とその家族のすこやかな生活を支援するため、適切な保健・医療を受けるこ とのできる体制の充実を図っていきます。 基本方針3 障害者の生活基盤の強化 障害者とその家族が現在の居住地域で安定した生活を営むため、住まいを支えるサ ービスとともに、日常生活を支えるサービスの充実と障害者の権利擁護を図ります。 基本方針4 社会参加と自己実現への支援 障害者が社会の一員として地域で生活するため、障害者の就労を支える環境づくり、 地域の中での交流機会の拡充を図ります。 基本方針5 障害のある子どもの成長支援 障害児の健全な成長を支援するため、保育・療育、教育に関する体制の拡充を図り ます。 基本方針6 安全・安心のまちづくりの推進 誰もが安心して地域で生活するため、障害にも配慮した都市施設の整備と防災のま ちづくりを推進します。 57 第5章 本計画の全体像 第3節 ≪計画の基本理念≫ 1.人権の尊重 施策体系 2.ノーマライゼーション やソーシャル・インクル ージョン理念の浸透 3.主体性・ 自主 性の確立 ≪本市の目指す将来像≫ お互いの理解と助け合いのもと だれもが自分らしく生きがいのある暮らしを実現できるまち ■基本方針■ 基本方針1 身近な地域の 支援体制の強化 基本方針2 障害者の健康を 支える体制の強化 基本方針3 障害者の生活基盤の 強化 基本方針4 社会参加と 自己実現への支援 基本方針5 障害のある子どもの 成長支援 基本方針6 安全・安心の まちづくりの推進 ■施策の方向性■ 1-1 知る 1-2 相談する 1-3 理解を深める 1-4 育てる 2-1 すこやかに生きる 3-1 住まう 3-2 生活する・利用する 3-3 人権を守る 4-1 働く 4-2 社会参加・交流 5-1 学ぶ 6-1 ■主要施策■ 安心して暮らす 58 ■掲載ページ■ 1-1-1 多様な方法による情報の提供 61 ページ 1-1-2 障害特性を考慮した情報入手への支援 62 ページ 1-2-1 身近な相談窓口の充実 62 ページ 1-2-2 相談支援体制の強化 64 ページ 1-3-1 障害の理解を促す市民啓発の充実 65 ページ 1-3-2 福祉教育の推進 65 ページ 1-4-1 障害者福祉に関わる市民活動の充実 66 ページ 1-4-2 福祉人材の育成 66 ページ 2-1-1 障害の早期発見・支援体制の充実 68 ページ 2-1-2 地域医療体制の充実 69 ページ 2-1-3 医療にかかる経済的負担の軽減 69 ページ 3-1-1 多様な住まいの確保 71 ページ 3-1-2 地域で住み続けるための支援の充実 72 ページ 3-2-1 日常生活を支援する福祉サービスの充実 72 ページ 3-2-2 障害者の外出支援の充実 73 ページ 3-3-1 権利擁護制度の利用促進 74 ページ 3-3-2 障害者への差別及び虐待防止の普及啓発 75 ページ 4-1-1 就労意欲の高い障害者への支援 76 ページ 4-1-2 障害者雇用の普及促進 76 ページ 4-2-1 多様な活動への支援 77 ページ 4-2-2 障害者自身の活動意欲の向上 78 ページ 5-1-1 療育体制の整備 79 ページ 5-1-2 保育、教育における支援の充実 80 ページ 6-1-1 ユニバーサルデザインのまちづくりの推進 81 ページ 6-1-2 利用しやすい公共交通機関の整備 82 ページ 6-1-3 災害から障害者を守る体制の強化 83 ページ 第6章 施策の具体的な展開 【本章をご覧いただく際の留意点】 ・次ページから、本計画期間中に実施する具体的な事業の内容を記載しています。 ・事業内容については、以下の取り組み区分を設定しています。 「新規」:本計画から新たに取り入れた事業 「継続」:前計画から継続する事業 ※ なお、第 4 章で整理した課題に対する事業として、重点的に取り組む必要があるもの について、各区分の冒頭部に「◎」を記載しています。 ※ 計画期間中、本市が保健所政令市に移行した場合、茅ケ崎保健福祉事務所が担当する 事業のうち、本市が引き継ぐ事業は、担当を変更することを想定しています。 第6章 第1節 1-1 基本方針 1 施策の具体的な展開 身近な地域の支援体制の強化 [知る]障害者が入手しやすい情報の提供について 誰もが必要な情報を容易に入手できるよう、障害特性を踏まえた多様な方法によ る情報提供・情報発信を行い、障害者の情報の入手方法の向上を図ります。 1-1-1 多様な方法による情報の提供 障害者が暮らしに関わる情報を円滑に入手でき、また、行政関連の情報のみなら ず多彩な情報や知識を得ることができるよう、多様な方法により情報の提供を行い ます。 事業 No. 区分 事業名等 【No.1・5 再掲】 1 ◎継続 最新情報の提供 体制・提供手法の 検討 2 新規 図書館資料宅配事業 事業等概要 担当課 (関係機関) 広報紙、ケーブルテレビ市広報番組、市 ホームページなどを活用し、障害特性に配 秘書広報課 慮した情報を提供します。 外出が困難な障害者が読書を楽しめるよ う自宅まで図書館資料を届けます。 図書館 点字図書、大活字本、CD ブックなどの 収集、閲覧、貸出し、ボランティア団体な どによる録音図書、点字図書の作成を進め 3 継続 図書館資料の充実 ます。 図書館 「サピエ」を活用し、所蔵のない資料の 借り受け、市図書館が所蔵する資料の「サ ピエ」での公開を進めます。 防災行政用無線、戸別受信機、テレドー 【No.4・105 再掲】 4 継続 緊急時の情報提供 体制の充実 ム、メール配信サービス、エリアメール、 TVK データ放送、防災ラジオを通じ、情報 を提供します。 また、新たな情報伝達手段について検討 を進めます。 61 防災対策課 第6章 1-1-2 施策の具体的な展開 障害特性を考慮した情報入手への支援 意思疎通とは、互いに考えていることを伝え理解を得ることです。障害者権利条約 では「言語」とは、音声言語及び「手話」その他の形態の非音声言語と定義されてい ます。障害があることにより、情報の入手が制限されないよう意思疎通支援の充実を 図ります。 事業 No. 区分 事業名等 【No.1・5 再掲】 5 ◎継続 最新情報の提供 体制・提供手法の 検討 事業等概要 担当課 (関係機関) 広報紙、ケーブルテレビ市広報番組、市 ホームページなどを活用し、障害特性に配 秘書広報課 慮した情報を提供します。 障害福祉課窓口の手話通訳者の配置、障 害福祉課における視覚障害者への郵送物の 6 ◎継続 意思疎通支援の充実 点字表示、意思疎通を支援する日常生活用 障害福祉課 具の給付を行います。この他、障害特性に 応じた意思疎通を工夫していきます。 1-2 [相談する]障害者が相談しやすい体制の強化について 障害者の日常的な不安の解消と自立支援に向けて、身近な場所で専門的な内容か らピアカウンセリング*まで幅広い相談ニーズに対応できる体制の強化を図ります。 1-2-1 身近な相談窓口の充実 本市の相談支援の中核となる相談支援事業所の機能の拡充を行うとともに、障害 者自身の持つ知識や経験を活用した身近な相談窓口の充実を進めます。 事業 No. 区分 事業名等 事業等概要 担当課 (関係機関) 手帳の有無や年代に関わらず、発達障害 7 ◎新規 発達障害に関する 専門相談機関の検討 に関する様々な相談にワンストップで対応 できる相談機関の設置に向けて、団体や関 障害福祉課 係機関等とともに、あり方や課題などを協 議していきます。 相談支援事業を行う相談支援事業所(4 【No.8・46 再掲】 8 ◎継続 相談支援事業所の 活動の充実 か所)の周知を図ります。相談員の支援内 容を明確化し、相談員の増員の支援、障害 特性に応じた相談支援技術の向上と、サー ビス等利用計画・障害児支援利用計画の拡 充を図ります。 62 障害福祉課 第6章 事業 No. 区分 施策の具体的な展開 事業名等 事業等概要 担当課 (関係機関) 当事者同士がお互いに平等な立場で話を して、サポートを行うピアカウンセリング 9 ◎継続 当事者間の情報共有 及びセルフヘルプを相談支援事業所におい の推進 て実施します。 障害福祉課 また、当事者団体等の活動に協力するこ とで、情報共有の推進を支援します。 地区ボランティアセンターを起点に、セ ンタースタッフ、社会福祉協議会*地区担当 者、福祉相談室福祉相談支援員が地区支援 10 ◎継続 コーディネーター 配置事業の推進 チームを結成し、地域で相談支援を行うコ ーディネーターを配置する事業を推進しま 保健福祉課 す。 実施済みの 2 地区について継続して実施 するとともに、他地区への拡大についても 取り組みます。 精神保健定例相談・訪問により、精神科 嘱託医や精神保健福祉担当が本人からの相 談に応じ、必要な助言、支援を行います。 11 新規 精神保健福祉普及 相談事業 家族や本人を対象に、病気に対する理解 を促す教室を開催し、精神保健福祉に関す る啓発活動を実施します。 茅ケ崎保健 福祉事務所 保健予防課 組織育成活動として当事者活動、ボラン ティアグループ等の活動に協力します。 12 新規 エイズ相談・ 検査事業 随時の電話相談受け付け、匿名、無料に て HIV 検査・相談を実施します。 茅ケ崎保健 福祉事務所 保健予防課 保健師等による要支援難病患者への訪 【No.13・28 再掲】 問、医療相談では患者、家族を対象に保健 茅 ケ 崎 保 健 13 新規 難病地域支援 ネットワーク事業 医療福祉に関する相談等を行います。 福祉事務所 その他難病患者等ホームヘルパー養成研 保健予防課 修、在宅難病患者従事者研修を実施します。 特別な配慮を必要とする児童・生徒の教 14 継続 就学相談事業 育的ニーズに応じた適切な支援のために、 学 校 教 育 指 必要に応じて学校見学や体験入学を実施し 導課 ながら、就学相談の充実を図ります。 63 第6章 事業 No. 区分 施策の具体的な展開 事業名等 事業等概要 担当課 (関係機関) 地域包括支援センター内に設置している 15 継続 地域福祉総合相談室 運営事業 福祉相談室を運営し、専門の相談支援員が、 障害者、高齢者、子ども及びその家族等す 保健福祉課 べての地域住民からの保健福祉に関する初 期相談等に対応します。 1-2-2 相談支援体制の強化 ライフステージに沿った障害者の相談支援ニーズの変化に対応するため、市、社 会福祉協議会、保健福祉事務所、相談支援事業所などが連携し、切れ目のない相談 支援体制の構築を図ります。 事業 No. 区分 事業名等 事業等概要 担当課 (関係機関) 訪問や健診などを通して、障害の早期発 見・支援体制を整え、就園・就学・就労を 【No.16・30・76 通じ、各関係機関と切れ目のない支援を行 16 ◎継続 再掲】 切れ目のない相談 支援体制の構築 います。 相談支援事業所連絡会を定期的に開催 し、相談支援に係る課題を共有し、自立支 援協議会と協力しながら課題解決に向けて 障害福祉課 こども育成 相談課 学校教育指 導課 支援体制を整えます。 市自立支援協議会の代表者会議、運営会 議、4 つの部会を定期的に開催し、市、市 17 継続 自立支援協議会の 社会福祉協議会、保健福祉事務所、相談支 活動推進 援事業所、サービス事業所等とのネットワ ークの充実、相談支援体制の強化、関係者 の支援技術の向上を図ります。 64 障害福祉課 第6章 1-3 施策の具体的な展開 [理解を深める]障害に関する市民意識の向上について 障害があっても暮らしやすいまちづくりに向けて、市民や行政職員の障害に対す る理解と意識向上を目的とした施策を実施します。 1-3-1 障害の理解を促す市民啓発の充実 市民や行政の職員を対象とし、庁内研修や催し物などの機会を通じ、障害特性や 障害全般に対する理解の促進に向けた啓発事業を展開します。 事業 No. 18 19 20 区分 ◎継続 ◎継続 継続 1-3-2 事業名等 障害特性に対する 市民の理解促進 行政職員への障害 特性の理解促進 福祉や障害を知る 機会の提供 事業等概要 担当課 (関係機関) 目に見えない障害など、障害特性に対す る市民の理解促進と、障害者に対する差別 障害福祉課 撤廃を図るために、市民啓発を推進します。 職員研修を通して、行政職員への障害特 職員課 性の理解を推進します。 障害福祉課 障害者週間の充実や障害者ふれあい作品 障害福祉課 展などの開催を通して、福祉や障害を知る 社 会 福 祉 協 機会を提供します。 議会 福祉教育の推進 生涯学習の機会や保健福祉事務所の活動などを通じ、障害のみならず福祉や自殺 予防の重要性などについて広く市民が学習する機会を提供します。 事業 No. 21 区分 ◎継続 事業名等 福祉や障害を学ぶ 機会の提供 事業等概要 市民まなび講座*や公民館での活動など を通じて、福祉や障害を学ぶ機会を提供し ます。 担当課 (関係機関) 文化生涯学 習課 障害福祉課 各公民館 青少年を対象に青少年エイズ・性感染症 予防講演会を開催し、正しい知識の普及に 茅 ケ 崎 保 健 22 新規 エイズ対策啓発 努めます。 福祉事務所 エイズ対策推進会議を設置し、地域ぐる 保健予防課 みのエイズ対策の推進を図ります。 65 第6章 1-4 施策の具体的な展開 [育てる]障害者福祉に関わる市民活動の活性化について 本市の障害福祉の現場を支える NPO やボランティア、医療・福祉人材の確保・ 育成に向けた施策を展開します。 1-4-1 障害者福祉に関わる市民活動の充実 障害福祉の現場を支えている NPO やボランティア団体の人材の育成支援や活動 紹介などを通じ、障害者福祉に関わる市民活動の充実を図ります。 事業 No. 区分 事業名等 事業等概要 担当課 (関係機関) 自治会をはじめ地域の各種団体が集い、 23 ◎新規 まちぢから協議会の 地域課題の一つである障害者福祉に関して 市 民 自 治 推 活動支援 様々な視点から課題解決に取り組む(仮称) 進課 まちぢから協議会の活動を支援します。 福祉分野の団体やボランティア活動等に ついて、市民活動団体ガイドブックや情報 ボランティア・ 24 継続 NPO 団体の活動 支援 紙等により紹介をします。 また、 「ユースボランティア茅ヶ崎」など 学生向けの講座ほか、ボランティアに携わ る人材を育成する講座を開催するととも 市民自治推 進課 社会福祉協 議会 に、市内のグループ活動を支援します。 1-4-2 福祉人材の育成 研修の開催や多職種連携支援を通じ、障害者に関する福祉・医療関連の専門職の 質と量の充実を図ります。 事業 No. 区分 事業名等 事業等概要 ケアマネジメント*従事者、介助者などを 25 ◎継続 福祉人材の育成支援 育成するために、講座や研修等を開催し、 障害福祉に関わる人材確保に取り組みま す。 担当課 (関係機関) 障害福祉課 社会福祉協 議会 学生実習等の受け入れの実施や、湘南看 26 ◎継続 保健・医療人材の 護専門学校への運営費補助などにより、保 育成支援 健・医療に携わる専門職を目指す人材の育 成を支援します。 66 保健福祉課 第6章 事業 No. 区分 施策の具体的な展開 事業名等 事業等概要 担当課 (関係機関) 医師会、歯科医師会・薬剤師会をはじめ、 27 ◎継続 【No.27・36 再掲】 在宅医療の推進 看護師やケアマネジャー*、介護職員などの 保健福祉課 多職種と連携協力し、在宅診療を推進して 高 齢 福 祉 介 いくための仕組みづくりや人材育成に取り 護課 組みます。 難病患者のケア検討、保健・福祉・医療 のサービスを行います。 【No.13・28 再掲】 28 新規 難病地域支援 ネットワーク事業 訪問相談では、保健師等による要支援難 病患者への訪問、医療相談では患者、家族 を対象に保健医療福祉に関する相談等を行 います。 茅ケ崎保健 福祉事務所 保健予防課 その他難病患者等ホームヘルパー養成研 修、在宅難病患者従事者研修を実施します。 障害者の安定した地域生活を支えるた 29 新規 障害福祉相談員活動 の支援 め、各種の相談活動を担う障害福祉相談員 に対し、障害福祉の法制度の理解や相談支 援にかかるスキルの向上を図るための各種 研修を実施します。 67 障害福祉課 茅ケ崎保健 福祉事務所 保健福祉課 第6章 第2節 2-1 基本方針 2 施策の具体的な展開 障害者の健康を支える体制の強化 [すこやかに生きる]保健・医療体制の強化について 障害にかかわらず、必要な医療を必要な時に利用できるよう、各種施策を展開い たします。 2-1-1 障害の早期発見・支援体制の充実 健診、相談、療育などの事業を展開し、障害を早期に発見し、必要な支援や療育、 医療サービスを切れ目なく提供できる体制の整備・充実を図ります。 事業 No. 区分 事業名等 事業等概要 担当課 (関係機関) 訪問や健診などを通して、障害の早期発 【No.16・30・76 30 ◎継続 再掲】 切れ目のない相談 支援体制の構築 見・支援体制を整え、就園・就学・就労を 障害福祉課 通じ、各関係機関と切れ目のない支援を行 こ ど も 育 成 います。 相談課 相談支援事業所連絡会を定期的に開催 学 校 教 育 指 し、相談支援に係る課題を共有し、課題解 導課 決に向けて支援体制を整えます。 心身発達に課題を抱える長期に療育が必 要な慢性疾患児等に対して保健師等の訪問 相談や医師・保健師等による相談を実施し 茅 ケ 崎 保 健 31 新規 養育支援事業 ます。 福祉事務所 集団指導では小児慢性特定疾患児ピアカ 保健福祉課 ウンセリング事業をはじめ、教室・講演会・ 交流会等を実施します。 病気や障害のある児に対し、口腔内診査、 茅 ケ 崎 保 健 32 新規 療育歯科相談 歯科相談・指導、歯科予防処置、口腔機能 福祉事務所 発達支援等を実施します。 33 新規 在宅療養者等訪問 口腔ケア推進事業 保健福祉課 主として難病や認知症の方について、本 茅 ケ 崎 保 健 人、介護者、介護支援者に対し、訪問によ 福祉事務所 り口腔ケア支援を実施。 保健福祉課 4 か月児健診、10~11 か月児健診、1 34 継続 健診体制・発達の 歳 6 か月児健診、3 歳 6 か月児健診を実施 こ ど も 育 成 相談体制の充実 します。これらの健診を通して、発達相談 相談課 を実施し、切れ目のない支援を行います。 68 第6章 2-1-2 施策の具体的な展開 地域医療体制の充実 障害があっても身近な地域で医療を利用できるよう、医療サービスの充実に加え、 医療機関等を受診しやすい環境づくりを展開していきます。 事業 No. 区分 事業名等 事業等概要 担当課 (関係機関) 広報紙やホームページ等の媒体を活用 35 ◎継続 身近な「かかりつけ 医」の普及促進 し、日常的な医療のほか健康管理などの相 談を受けてくれる大切な存在として、かか 保健福祉課 りつけ医・歯科医・薬局を持つことを推進 します。 医師会、歯科医師会・薬剤師会をはじめ、 36 ◎継続 【No.27・36 再掲】 在宅医療の推進 看護師やケアマネジャー、介護職員などの 保健福祉課 多職種と連携協力し、在宅診療を推進して 高 齢 福 祉 介 いくための仕組みづくりや人材育成に取り 護課 組みます。 37 ◎継続 市立病院における 病診連携の充実 【No.38・59 再掲】 38 継続 通院時における手話 継続 通訳者・要約筆記者 の派遣 40 継続 2-1-3 じめとする地域の診療所との連携を密に 携室 し、病診連携を進めます。 病院総務課 特定の障害者へのタクシー運賃や、自動 当事者による自立的 車燃料費の助成について、制度を検証しな 障害福祉課 な移動に対する支援 39 地域医療支援病院として、精神科医をは 地 域 医 療 連 訪問看護サービスの 利用促進 がら継続します。 通院時に手話通訳者、要約筆記者を派遣 し、診療における意思疎通を支援します。 障害福祉課 訪問看護が必要な障害者に対して、訪問 高 齢 福 祉 介 看護サービスを提供します。 護課 医療にかかる経済的負担の軽減 各種制度に基づき、障害者に対する医療費を助成します。 事業 No. 41 区分 継続 事業名等 重度障害者の医療費 の助成 事業等概要 担当課 (関係機関) 重度の身体・知的・精神障害者に対する 保険内診療の自己負担分の助成を行いま 障害福祉課 す。 69 第6章 事業 No. 区分 施策の具体的な展開 事業名等 事業等概要 担当課 (関係機関) 難病のうち厚生労働省が定める疾患につ 42 新規 特定疾患医療援護 事業 いて、一定基準を満たしている方へは、そ 茅 ケ 崎 保 健 の疾患に関するデータの提供を前提に、そ 福祉事務所 の疾患にかかる医療費の一部を公費で負担 保健予防課 します。 70 第6章 第3節 3-1 施策の具体的な展開 基本方針 3 障害者の生活基盤の強化 [住まう]障害者の住まいを支えるサービスの充実について 障害者の地域生活の基盤である住まいを確保し、また、その住まいで生活を継続 していくために必要な支援を展開します。 3-1-1 多様な住まいの確保 障害者の住まいに対する多様なニーズに対応するため、グループホームの整備促 進や公営住宅等の情報提供を行います。また、入所施設の整備に向けても近隣自治 体と連携を図りながら、神奈川県への働きかけを進めていきます。 事業 No. 区分 事業名等 事業等概要 担当課 (関係機関) 障害特性に応じたグループホームの整 43 ◎継続 グループホームの 備・促進を行い、障害者の地域移行を促進 整備促進 するため、サービス提供事業所の確保に努 障害福祉課 めます。 借上型市営住宅の整備により、障害者が 44 継続 障害者向け住宅の 確保・供給 住みやすい良質な市営住宅の確保を図りま す。 これ以外の公営住宅についても、情報提 障害福祉課 建築課 供を進めます。 市単独では実施困難であり、圏域以上の 45 継続 入所施設の新設に 向けた働きかけ レベルでの協議が必要なことから、市自立 支援協議会より圏域自立支援協議会、神奈 障害福祉課 川県自立支援協議会へ課題を提案していき ます。 71 第6章 3-1-2 施策の具体的な展開 地域で住み続けるための支援の充実 障害者が既存の住まいで生活を継続できるよう、住宅改修に対する専門的な助言、 費用助成などの支援を展開します。 事業 No. 区分 事業名等 事業等概要 担当課 (関係機関) 相談支援事業を行う相談支援事業所(4 【No.8・46 再掲】 46 ◎継続 相談支援事業所の 活動の充実 か所)の周知を図ります。相談員の支援内 容を明確化し、相談員の増員の支援、障害 特性に応じた相談支援技術の向上と、サー 障害福祉課 ビス等利用計画・障害児支援利用計画の拡 充を図ります。 47 ◎継続 【No.47・51 再掲】 住宅改造の推進 住宅改修費助成(国庫補助)、重度障害者 住宅改修費補助金(県補助)などの制度の 障害福祉課 普及と利用促進を図ります。 障害者生活支援センターにおいて、一級 48 継続 住宅改修相談 建築士、理学療法士、障害者生活支援セン 社 会 福 祉 協 ター相談員による「住宅改修相談」を随時 議会 実施します。 3-2 [生活する・利用する]障害者の日常生活を支援するサービ スの充実について 障害者が地域で自分らしく生活を送ることができるよう、地域生活を支える障害 福祉サービスや見守り支援、外出支援などの様々な福祉サービスの充実を図ります。 3-2-1 日常生活を支援する福祉サービスの充実 障害者の日常生活を送るうえで必要な福祉サービスについて、他の福祉サービス などとも連携をしながら質と量の確保を図ります。 事業 No. 区分 事業名等 事業等概要 担当課 (関係機関) 既存の社会資源の活用や広域連携等によ 身近な場所での短期 り、地域における障害児者の短期入所や日 49 ◎継続 入所*等の受入体制 中一時支援、医療ケアが必要な障害児者の 障害福祉課 の整備 受け入れが可能なサービスの提供体制の整 備を目指します。 50 ◎継続 福祉サービスの質と 量の確保 障害福祉計画における数値に基づいた、 福祉サービスの質と量を確保します。 72 障害福祉課 第6章 事業 No. 51 52 区分 ◎継続 ◎継続 事業名等 【No.47・51 再掲】 住宅改造の推進 地域の見守り体制の 充実 新規 事業等概要 日常生活の支援の 検討 担当課 (関係機関) 住宅改修費助成(国庫補助)、重度障害者 住宅改修費補助金(県補助)などの制度の 障害福祉課 普及と利用促進を図ります。 安心まごころ収集、地域の見守り事業を 環 境 事 業 セ 通して、地域における見守り体制の充実を ンター 図ります。 先端技術を活用した 53 施策の具体的な展開 保健福祉課 最新のロボット技術を活用した身体機能 の維持・回復による外出機会の拡大や健康 増進など、先端技術を活用した支援のあり 障害福祉課 方を検討していきます。 圏域レベルでの整備も含め、利用者のニ 54 新規 地域生活支援拠点の ーズ、相談支援や社会資源の整備状況等、 整備 地域の実情に応じて、自立支援協議会等の 障害福祉課 場で関係機関等と検討していきます。 55 継続 介護予防サービスの 充実 介護保険の対象とならない 65 歳以上の 障害者などの心身機能の低下を防ぐため、 各種教室・栄養指導などを実施します。 行方不明者などの障害者や認知症高齢者 56 継続 SOS ネットワーク を関係機関と協力し、より迅速に早期発見 事業の充実 と一時保護ができるよう、事前登録制度を 実施します。 高齢福祉介 護課 障害福祉課 高齢福祉介 護課 地区社協などが主催するサロンの開催を 57 継続 ミニデイサービスの 支援するとともに、障害児や親を対象とし 社 会 福 祉 協 充実 た各種教室などを開催し、余暇支援、仲間 議会 づくりの場をつくります。 3-2-2 障害者の外出支援の充実 移動・移送にかかる家族の負担を軽減するとともに、障害者が気軽に外出できる よう、多様な移動・移送手段に対する支援を進めていきます。 事業 No. 区分 事業名等 事業等概要 担当課 (関係機関) 障害児の通学送迎など、移動支援に係る 移動の支援の課題を 様々な課題を関係機関と共有し解決策を協 障害福祉課 58 ◎継続 共有する場づくりと 議していくとともに、支援の輪を広げるた 社 会 福 祉 協 啓発の促進 め、障害についての啓発活動を行っていき 議会 ます。 73 第6章 事業 No. 区分 施策の具体的な展開 事業名等 事業等概要 【No.38・59 再掲】 59 継続 特定の障害者へのタクシー運賃や、自動 当事者による自立的 車燃料費の助成について、制度を検証しな 障害福祉課 な移動に対する支援 3-3 担当課 (関係機関) がら継続します。 [人権を守る]障害者の人権を守る仕組みの強化について 平成 24 年 10 月には、 「障害者虐待の防止、障害者の養護者に対する支援等に関 する法律」が施行されました。 また、すべての国民が、障害を理由とする差別の解消を推進することを目的とし た「障害者差別解消法」が、平成 25 年 6 月に制定されました。 本市においても、こうした法律の趣旨を踏まえ、障害者が虐待や差別を受けるこ となく、権利を尊重されながら地域で安心して生活を送ることができるよう、虐待・ 差別の防止を含む権利擁護のための施策を展開していきます。 3-3-1 権利擁護制度の利用促進 障害者の権利を擁護する成年後見制度の利用促進を図るとともに、後見人人材の 育成や関係機関の連携といった権利擁護制度を支える基盤の整備を行います。 事業 No. 区分 事業名等 事業等概要 成年後見制度のニーズの増加に適切に対 60 ◎新規 成年後見制度の人材 応するとともに、障害者の生活を市民が支 基盤の拡充 えていくことができるよう「市民後見人*」 を確保できる体制を整備・強化します。 成年後見制度の利用を支援するため、制 61 ◎継続 成年後見制度の利用 度の普及啓発を行い、拡充を図ります。 支援 成年後見支援センターを開設し申立て手 続きの支援や相談業務の充実を図ります。 担当課 (関係機関) 障害福祉課 高齢福祉介 護課 障害福祉課 高齢福祉介 護課 人権擁護委員会*、相談支援事業者、市自 障害者の権利擁護に 立支援協議会、民間オンブズマン組織など、 62 継続 向けた関係機関の 関係機関の連絡調整会議を開催し、支援が 障害福祉課 連携 必要な方について情報の共有化を図りま す。 74 第6章 3-3-2 施策の具体的な展開 障害者への差別及び虐待防止の普及啓発 広く市民を対象に障害者差別解消法や障害者虐待防止法などの内容に関する普及 啓発を図るとともに、障害者に対する虐待や差別を防ぐ具体的な体制の整備を図り ます。 事業 No. 区分 事業名等 障害者差別解消法と 63 ◎継続 合理的配慮に関する 普及啓発 事業等概要 担当課 (関係機関) 平成 28 年の法施行に向けて、対応要領 の策定、市民への啓発や防止体制の整備な ど、円滑に対応できる体制づくりを進めて 障害福祉課 いきます。 周知用グッズの作成や配布、まなび講座 や事業所を対象とした勉強会、市のホーム 64 ◎継続 障害者虐待防止法の 周知と体制の確立 ページ等での障害者虐待防止法の周知を図 ります。 障害福祉課 障害者虐待防止センターを中心に、関係 機関との相談体制の強化、ネットワーク化 の構築などに取り組みます。 「高齢者虐待防止法」の規定等に基づき、 65 新規 高齢者虐待防止対策 等に関する事務 高齢者の権利擁護や虐待防止の意識を高め ていくため、講演会の開催やリーフレット の作成・配布により、市民への周知・啓発 を図ります。 75 高齢福祉介 護課 第6章 第4節 4-1 基本方針 4 施策の具体的な展開 社会参加と自己実現への支援 [働く]障害者が就労しやすい環境づくりについて 障害者に対する理解促進に向けた施策を行うとともに、障害者が働くことへの意 欲向上やスキルアップの支援、就労しやすい環境づくり、就労機会の拡大、工賃収 入の増大などを図ります。 4-1-1 就労意欲の高い障害者への支援 障害者の就労を支援するため、就労訓練や就労相談の機会の充実、就労に関する 情報の収集・発信、実習や雇用等の受入れ先の開拓などの取り組みを進めます。 事業 No. 区分 事業名等 事業等概要 担当課 (関係機関) 障害者の就労を支援する店舗「サザンポ」 を拠点とし、地域との交流を深めながら、 66 ◎継続 店舗活用型就労支援 障害者の就労に関する情報提供、情報発信、 事業の充実 就労支援事業所の製品や役務の受注発注の 障害福祉課 促進、就労訓練、就労相談の場の確保をし ていきます。 湘南地域就労援助センターへ助成し、就 労支援事業所との連携による利用者向け勉 67 ◎継続 湘南地域就労援助 センターの充実 強会、藤沢公共職業安定所(ハローワーク) との連携による事業所開拓・訪問、就労者 障害福祉課 に関する情報交換、生活の相談など、就労 に向けた支援や定着のための支援を実施し ます。 4-1-2 障害者雇用の普及促進 市内企業における障害者への理解を深めるとともに、関係機関と連携を図りなが ら、障害者の雇用の場を確保していきます。 事業 No. 区分 事業名等 事業等概要 担当課 (関係機関) 企業に対し、障害者に対する理解促進に 68 ◎継続 企業への意識啓発と 雇用の促進 向けた意識啓発を行います。 国や県などの関係機関と連携しながら、 市内企業を対象に、障害者雇用を促進する ための実践的な情報提供を実施します。 76 雇用労働課 障害福祉課 第6章 事業 No. 69 区分 ◎継続 施策の具体的な展開 事業名等 就労を支える事業所 と人材の育成 事業等概要 担当課 (関係機関) 就労支援事業所間が密接に連携し、就労 支援の充実を図ります。また、事業所の人 障害福祉課 材育成に努めます。 働くことへの意欲向上とスキルアップを 図るため、市役所内で「障害者職場体験事 業」を引き続き実施します。 70 継続 公共機関における 公共機関及び市民や企業に対し障害者の 障害者雇用の促進 就労に関する理解と協力を働きかけます。 市役所においても「障害者雇用促進法」に 職員課 雇用労働課 障害福祉課 基づき、障害者の職域拡大と法定雇用率の 達成を目指します。 障害者就労支援事業 71 継続 所への事業委託の推 進 4-2 障害者優先調達推進法に基づき、市の調 達方針を推進し、市の委託業務のうち受注 可能な業務については、就労支援事業所へ 障害福祉課 委託するよう努めます。 [社会参加・交流]交流機会の増加について 障害者自身の社会参加意欲を高め、また、社会参加機会の確保を図るための取り 組みを進めていきます。 4-2-1 多様な活動への支援 様々な地域行事への参加やスポーツ活動を支援する施策を通じ、障害者と市民の 交流機会を増やし、障害者が積極的に社会に参加する地域づくりを進めます。 事業 No. 区分 事業名等 事業等概要 担当課 (関係機関) 地域活動支援センター*の地域交流事業 72 ◎継続 地域行事への障害者 や障害者地域生活サポート事業などを通し の参加促進 て、障害者の地域行事への参加を促進しま す。 77 障害福祉課 第6章 事業 No. 区分 施策の具体的な展開 事業名等 事業等概要 担当課 (関係機関) 近隣自治体、関係団体と連携し、障害者 卓球大会を開催します。 茅ヶ崎市障害者ふれあいスポーツ交流会 雇用労働課 73 ◎継続 スポーツ活動の充実 の開催や国・県の障害者スポーツ大会への ス ポ ー ツ 健 と参加促進 参加の支援をします。 康課 大会・教室などを通じて、サポート体制 障害福祉課 を充実し、障害者が参加しやすい機会を創 出します。 茅ヶ崎市障害者ふれあいスポーツ交流会 や社会福祉法人などの事業のための優先予 約を実施します。また、障害者の心身の健 74 ◎継続 障害者スポーツの 康増進や社会参加を促進するため、一定の ス ポ ー ツ 健 場の確保 条件を満たす施設利用について利用料金を 康課 減免します。 障害者の日や時間帯の設置については、 引き続き検討します。 4-2-2 障害者自身の活動意欲の向上 障害者の自立性と活動意欲の向上を図ることを目的とし、障害者団体によるイベ ント等の開催や団体活動の支援などを行います。 事業 No. 区分 事業名等 事業等概要 担当課 (関係機関) 障害者団体による行事の開催を支援する 75 ◎継続 社会交流活動の支援 とともに、団体としての活動の場の確保に 障害福祉課 努めます。 78 第6章 第5節 5-1 基本方針 5 施策の具体的な展開 障害のある子どもの成長支援 [学ぶ]保育・療育、教育の体制強化について 障害のある子どもの健やかな成長に向けて、就学前から就学期、学校卒業後の進 路などについて障害福祉、保育、教育などの関係者が連携した切れ目のない支援体 制の構築を図り、各種施策を展開していきます。 5-1-1 療育体制の整備 障害の早期発見・支援体制を整え、就園・就学・就労を通じ、各関係機関が連携 した切れ目のない支援、生涯にわたる支援体制の整備を推進します。また、近年の 相談件数の増加や相談内容の複雑化に対応するため、療育相談の機能強化、専門性 の向上を図ります。 事業 No. 区分 事業名等 事業等概要 担当課 (関係機関) 訪問や健診などを通して、障害の早期発 【No.16・30・76 76 ◎継続 再掲】 切れ目のない相談 支援体制の構築 見・支援体制を整え、就園・就学・就労を 障害福祉課 通じ、各関係機関と切れ目のない支援を行 こ ど も 育 成 います。 相談課 相談支援事業所連絡会を定期的に開催 学 校 教 育 指 し、相談支援に係る課題を共有し、課題解 導課 決に向けて支援体制を整えます。 「市自立支援協議会そだちの支援部会」、 「茅ヶ崎市こども育成ネットワーク会議」 77 ◎継続 生涯支援体制の構築 を中心に、医療・教育・労働・保健福祉そ の他関係機関との連携によるライフステー ジを見通した生涯の支援体制を構築してい 障害福祉課 こども育成 相談課 きます 相談の増加・相談内容の複雑化に伴い、 専門性の向上を図るとともに、各機関との 連携により機能の強化・相談体制の充実に 78 継続 療育相談の充実 努めます。 また、親子教室・個別相談・発達相談・ 言語相談・巡回相談・ケース会議、児童発 達支援センターなどの相談方法により相談 体制の充実を図ります。 79 障害福祉課 こども育成 相談課 第6章 5-1-2 施策の具体的な展開 保育、教育における支援の充実 特別な配慮を必要とする児童・生徒や障害のある子どもの個々の状況を踏まえ、 きめ細かな保育・教育面での支援を行うための体制の整備を図ります。 事業 No. 区分 事業名等 事業等概要 担当課 (関係機関) 通常級や特別支援学級及び通級指導教室 79 ◎継続 特別支援教育 *の推 進 における特別な配慮が必要な児童に対する きめ細かな支援を推進するとともに、計画 訪問などを通して、教職員の指導力の向上 学校教育指 導課 に努め、特別支援教育の充実を図ります。 親の会やボランティア団体が行う市民理 解の促進に向けた講座等の開催を支援しま 80 継続 発達障害に関する 理解の推進 す。 各関係機関向けの療育研修を年1回、市 民向けの療育研修会を年2回実施し、発達 障害福祉課 こども育成 相談課 障害の理解を深めます。 81 継続 特別支援学級増設 事業 特別支援学級増設検討委員会を組織し、 現状と課題を検討しながら、特別支援学級 等の今後の増設を推進していきます。 学校教育指 導課 特別な配慮を必要とする児童・生徒及び 特別支援学級を対象に、ふれあい補助員* (特別支援学級担当・個別支援担当・通常 82 継続 ふれあい補助員等 級担当)及び宿泊行事にかかる介助員を派 学 校 教 育 指 派遣制度の充実 遣し、特別支援教育の充実を図ります。 導課 学校訪問やふれあい補助員研修会を実施 し、ふれあい補助員の活動状況の把握と支 援技術の向上に努めます。 専門性を持つ臨床心理士と指導主事がチ 83 継続 特別支援教育巡回 相談事業の実施 ームで各学校の要請に応じて巡回相談を行 い、通常級に在籍する発達障害や特別な配 慮が必要な子どもたちの学習・生活支援を 学校教育指 導課 行います。 84 継続 図書とふれあう機会 の充実 学校等の希望に応じて資料の貸出やおは なし会の開催を行います。 80 図書館 第6章 第6節 6-1 基本方針 6 施策の具体的な展開 安全・安心のまちづくりの推進 [安心して暮らす]障害者が快適に暮らせるまちづくりにつ いて 障害者が安心・安全に地域で暮らすことのできるよう、ハード・ソフト両面のバ リアフリーを推進するとともに、自然災害など緊急時における障害者の生活を支援 する体制の強化を図ります。 6-1-1 ユニバーサルデザインのまちづくりの推進 市内の公共施設や道路などにおけるバリアフリー化を推進するとともに、人々の 心の中にある障壁を取り除く“心のバリアフリー”に関する啓発活動を推進し、ソ フト面からもだれもが参加しやすいまちづくり、ユニバーサルデザインのまちづく りを進めます。 事業 No. 85 86 区分 ◎継続 ◎継続 事業名等 施設などのバリア フリー化の推進 学校施設のバリア フリー化の推進 事業等概要 公共性の高い施設の整備においては、 「神 奈川県みんなのバリアフリー街づくり条 例」に基づく協議・指導を行います。 学校施設のバリアフリー化を推進しま す。 担当課 (関係機関) 障害福祉課 建築指導課 教育施設課 ハード面の整備だけでなく、人々の心の 87 ◎継続 心のバリアフリー化 の推進 中にある障壁を取り除く“心のバリアフリ 保健福祉課 ー”に関する啓発活動を推進し、ソフト面 障害福祉課 からもだれもが参加しやすいまちづくりを 都市政策課 進めます。 バリアフリー基本 88 新規 構想による取り組み の推進 公共サインガイド 89 新規 茅ヶ崎市バリアフリー基本構想に位置づ けた特定事業等を推進します。 公共サインガイドラインに基づき、公共 ラインによる取り組 施設などで障害者にもわかりやすい案内の みの推進 ためのサインを新設・更新します。 都市政策課 景観みどり 課 歩道における十分な幅員の確保、段差の 90 継続 障害者の通行に配慮 した道路整備の推進 解消などバリアフリー化を推進します。 休憩場所の設置や点字ブロックの改善な ど、障害者の通行に一層配慮した施設整備 を推進します。 81 道路管理課 道路建設課 第6章 事業 No. 91 区分 継続 施策の具体的な展開 事業名等 総合交通プランに よる取り組みの推進 事業等概要 担当課 (関係機関) 茅ヶ崎市乗合交通整備計画に位置づけた 未実施 3 路線について、状況を見極めた上 都市政策課 で実施を検討します。 委託事業により、違法駐車及び放置自転 92 継続 違法駐車・駐輪の 車に対する啓発をします。違法駐車や放置 防止 自転車が障害者の通行の妨げとならないよ 安全対策課 う、事業を進めていきます。 「神奈川県みんなのバリアフリー街づく 93 継続 公園等の整備 り条例」に基づき、公園内の段差解消や手 すりの設置を進め、障害者が安心して利用 公園緑地課 できるよう整備します。 6-1-2 利用しやすい公共交通機関の整備 公共交通機関等について障害者の利便性の向上を図り、移動の円滑化を進めます。 事業 No. 区分 事業名等 事業等概要 担当課 (関係機関) JR 茅ヶ崎駅周辺のエレベーターの稼働 駅前広場エレベータ 時間の延長や市管理エレベーターの稼働時 94 継続 ーの稼働時間の 見直し 間外の利用誘導について検討します。 道路管理課 また、エレベーターまでの誘導・案内標 識については、配慮した標識を検討します。 95 96 継続 継続 コミュニティバスの 路線拡張 国や県、公共交通 機関への要請 コミュニティバスの 4 路線と合わせて、 予約型乗合バスの運行をします。また適宜、 都市政策課 運行改善を実施します。 国や県、公共交通機関などに、障害特性 障害福祉課 に配慮したまちづくりを要請します。 82 都市政策課 第6章 6-1-3 施策の具体的な展開 災害から障害者を守る体制の強化 災害時要援護者支援制度の普及や障害者の防災訓練などへの参加を促進するとと もに、防災・避難情報の提供や避難所での健康管理、医療的ケアの継続など防災・ 災害時支援体制の再構築を進め、災害から障害者を守る体制強化を図ります。 事業 No. 区分 事業名等 災害時要援護者支援 97 ◎継続 ◎継続 災害時要援護者支援制度登録者情報の定 制度登録者情報の 期的な更新を行うとともに、年 4 回地域に 提供 情報の提供を行います。 障害者の視点を盛り 98 事業等概要 障害者に配慮した避難所の設置運営な 込んだ防災体制の ど、障害者の視点を盛り込んだ防災のしお 構築 りや地域防災計画の策定、修正を進めます。 担当課 (関係機関) 防災対策課 障害福祉課 高齢福祉介 護課 防災対策課 障害福祉課 2 次避難所(福祉避難施設)の確保のた 2次避難所(福祉避 め「災害時における要援護者などの緊急の 防災対策課 99 ◎継続 難施設)の確保と継 受入れに関する協定」の締結を進めるとと 障害福祉課 続的なサービス提供 もに、災害時でも適切なサービスを受ける 高 齢 福 祉 介 の協議 ことの出来るよう、事業者等の関係者との 護課 協議を行います。 100 101 102 新規 継続 継続 避難行動要支援者 名簿の作成 医療救護所の設置 障害者の健康管理、 健康相談体制の構築 災害対策基本法の一部を改正する法律に 障害福祉課 基づき、避難行動要支援者名簿を作成しま 高 齢 福 祉 介 す。 護課 災害時には医療救護所を設置し、応急的 保健福祉課 な医療救急活動を行います。 地区防災拠点等において、障害者、高齢 者を含む避難者に対して、健康管理、健康 相談ができる体制を整備します。 障害福祉課 保健福祉課 障害福祉課 講演会や研修会などを通じて、災害時要 防災対策課 103 継続 地域防災活動の推進 援護者支援制度について周知・啓発を図り、 障害福祉課 地域での自助・共助の体制づくりを支援し 高齢福祉介 ます。 104 継続 防災訓練への障害者 の参加促進 護課 地域住民との交流の意味も含め、自治会 と連携して地区自治会連合会による防災訓 防災対策課 練への障害者の参加を促進していきます。 83 第6章 事業 No. 区分 施策の具体的な展開 事業名等 事業等概要 担当課 (関係機関) 防災行政用無線、戸別受信機、テレドー 【No.4・105 再掲】 105 継続 緊急時の情報提供体 制の充実 ム、メール配信サービス、エリアメール、 TVK データ放送、防災ラジオを通じ、情報 を提供しています。 また、新たな情報伝達手段について検討 を進めます。 84 防災対策課 第7章 障害福祉計画にかかる 数値目標及び見込み量の設定 第7章 障害福祉計画にかかる数値目標及び見込み量の設定 第1節 平成 29 年度の数値目標 障害者の日常生活及び社会生活を総合的に支援するために,入所施設から地域生活 への移行や一般就労といった主要な課題に対応するため,国の基本指針を踏まえると ともに,本市における過去の実績等を踏まえた上で、数値目標を設定します。なお、 本章については、障害者総合支援法(第 88 条)に基づく「障害福祉計画」の数値目 標を記載している章となります。 (1)福祉施設の入所施設入所者の地域生活への移行 障害者の入所施設の入所者のうち、平成 29 年度までに、グループホームや一般の 住宅等に移行する入所者の数値目標を次のように設定することが国から求められてい ます。 【平成 29 年度末における数値目標】 ○平成 25 年度末時点の施設入所者の 12%以上を地域生活へ移行する。 ○平成 25 年度末時点の施設入所者数から 4%以上削減する。 【数値目標】 本市では、国の考え方を踏まえ、これまでの実績や現状の動向を考慮した上で、平 成 29 年度末における数値目標を設定します。 項 目 地域生活への移行者数(A) 施設入所者数(B) 数値 考え方 平成 25 年度末時点の施設入所者の 6人 3.9%以上を地域生活へ移行する。 149人 平成 25 年度末時点の施設入所者数か ら 1.3%以上削減する。 ※積算方法 (A)平成 27~29 年度末までの地域生活移行者数 6 人=151 人(平成 25 年度末時点の施設入所者数)×3.9% (B)平成 29 年度末時点の施設入所者数 151 人(平成 25 年度末時点の施設入所者数)×1.3%=2 人 151 人-2 人=149 人 149 人=151 人―6 人+4 人(平成 27~29 年度末までの新規施設入所者数) 87 第7章 障害福祉計画にかかる数値目標及び見込み量の設定 (2)入院中の精神障害者の地域生活への移行 入院中の精神障害者の退院に関する数値目標については、国の指針では、平成 29 年度における入院後 3 ヶ月時点の退院率を 64%以上、入院後1年時点の退院率を 91%以上とし、入院期間が 1 年以上の長期在院者数については、平成 24 年 6 月末 時点から 18%以上削減することを基本としています。市町村では、数値の把握が困 難であるため、県の計画に目標設定することとされています。 【数値目標】 本市では、入院中の精神障害者の地域生活への移行に向けた支援が必要であること から、国の考え方を踏まえ、これまでの実績や現状の動向を考慮した上で、退院後、 本市が、サービス調整等の支援した方を対象として、平成 29 年度末における数値目 標を設定します。 項 目 地域生活への移行者数 数値 考え方 9人 平成 29 年度末までに、入院後 1 年以上の 方が地域生活へ移行する数 ※積算方法 平成22~25年度末までの4年間における地域生活への移行者数=12人 12人÷4年間=3人(各年度の平均値) 3人×3年間(平成27年~29年度末)=9人 (3)地域生活支援拠点等の整備 本計画では、障害者や障害児に対して地域での生活支援を推進するために、多機能 拠点(地域生活支援拠点)の整備を進めることが国から求められています。 下記の国の基本指針を踏まえた上で、圏域レベルでの整備も含め、利用者のニーズ、 相談支援や社会資源の整備状況等、地域の実情に応じて、自立支援協議会等の場で関 係機関等と検討していきます 【平成 29 年度末における目標】 ○障害者の地域生活を支援する機能の集約等を行う拠点等について、平成 29 年 度末に各市町村又は各圏域に少なくとも 1 つの拠点等を整備する。 88 第7章 障害福祉計画にかかる数値目標及び見込み量の設定 (4)福祉施設から一般就労への移行 福祉施設の利用者のうち、就労移行支援*事業所等を利用して、平成 29 年度までに 一般就労に移行する利用者の数値目標を次のように設定することが国から求められて います。 【平成 29 年度末における数値目標】 ○福祉施設から一般就労への移行実績を平成 24 年度実績の 2 倍とする。 ○就労移行支援事業の利用者を平成 25 年度末時点から 6 割以上増加する。 ○就労移行支援事業利用者のうち、就労移行率が 3 割以上の事業所を全体の 5 割以 上とする。 【数値目標】 本市では、国の考え方を踏まえ、これまでの実績や現状の動向を考慮した上で、平 成 29 年度末における数値目標を設定します。 項 目 数値 考え方 福祉施設から一般就労への移行者 (A) 26人 福祉施設から一般就労への移行実績を 平成 24 年度実績の 2 倍とする。 就労移行支援事業の利用者 (B) 59人 就労移行支援事業の利用者を平成 25 年 度末時点から 6 割以上増加する。 就労移行支援事業利用者のうち、就労 就労移行率3割以上の事業所数 (C) 2か所 移行率が 3 割以上の事業所を全体の 5 割 以上とする。 ※積算方法 (A)平成 27~29 年度末までの福祉施設から一般就労への移行者数 26 人=13 人(平成 24 年度実績)×2倍 (B)平成 29 年度末時点の就労移行支援事業の利用者数 60人=37人(平成 25 年度末時点の就労移行支援事業利用者)×1.6 倍 (C)平成 29 年度末時点の就労移行率 3 割以上の事業所数 2 か所=2 か所(平成 25 年度末時点の就労移行支援事業所数)×5 割以上 (5)障害児支援のための計画的な基盤整備 国の指針において、障害児支援については、乳幼児期から学校卒業まで一貫した効 果的な支援を身近な場所で提供する体制の構築を図ることが重要とされています。 本市では、すでに児童発達支援センターが2か所設置されているため、引き続き連 携強化を図り、地域における中核的な拠点として位置づけていきます。 89 第7章 障害福祉計画にかかる数値目標及び見込み量の設定 第2節 障害福祉サービスの見込み量 (1)訪問系サービスの見込み量 ○居宅介護、重度訪問介護、同行援護、行動援護、重度障害者等包括支援 【見込み量に関する考え方】 障害特性が多岐にわたり、相談支援のニーズも拡大されています。難病の方、サー ビスにつながっていない方へのケアマネジメントが展開されることにより、訪問系サ ービスの利用が増加すると見込んでいます。 これまでの実績に加え、居宅介護*および重度訪問介護*については、加齢児の地域 生活移行と対象者の拡大により重度の肢体不自由の方の動向を踏まえました。同行援 護*については、視覚障害の方のサービスの利用状況を考慮しました。行動援護*、重 度障害者等包括支援*については、担う事業者がなく実績がないため、重度な障害の方 の地域生活支援のニーズを想定し、サービス量を見込みました。 ※加齢児とは、改正前の児童福祉法に規定する指定知的障害児施設等(以下「旧指 定施設等」という。 )に入所していた者(18 歳以上の者に限る。)であって、指定 障害者支援施設等の指定を受けた当該旧指定施設等に引き続き入所している者。 区 平成 27 年度 平成 28 年度 平成 29 年度 居宅介護 3,528時間分/月 (245人分) 3,600時間分/月 (250人分) 3,672時間分/月 (255人分) 重度訪問介護 226時間分/月 (2人分) 226時間分/月 (2人分) 339時間分/月 (3人分) 同行援護 492時間分/月 (37人分) 519時間分/月 (39人分) 545時間分/月 (41人分) 行動援護 30時間分/月 (1人分) 30時間分/月 (1人分) 30時間分/月 (1人分) 重度障害者等 包括支援 0時間分/月 (0人分) 0時間分/月 (0人分) 0時間分/月 (0人分) 4,276時間分/月 (285人分) 4,375時間分/月 (292人分) 4,586時間分/月 (300人分) 合 分 計 本節以降の、前計画における見込み量と実績値は、 「資料編4 績値」(116 ページから 118 ページ)に掲載しています。 90 前計画障害福祉計画の見込み量と実 第7章 障害福祉計画にかかる数値目標及び見込み量の設定 (2)日中活動系サービスの見込み量 ○生活介護 【見込み量に関する考え方】 過去の実績に加え、特別支援学校*卒業生および新規利用者、加齢児の地域生活移行 を考慮するとともに、平成 27 年度に新規の事業者が増設されることを踏まえサービ ス量を見込みました。 区 分 生活介護 平成 27 年度 平成 28 年度 平成 29 年度 7,380人日分/月 (410人分) 7,560人日分/月 (420人分) 7,740人日分/月 (430人分) ○自立訓練(機能訓練)、自立訓練(生活訓練) 【見込み量に関する考え方】 自立訓練*については、担う事業所が少ないため、過去の実績に加え、特別支援学校 卒業生および新規利用者を考慮して、サービス量を見込みました。 区 分 平成 27 年度 平成 28 年度 平成 29 年度 自立訓練 (機能訓練) 69人日分/月 (3人分) 69人日分/月 (3人分) 92人日分/月 (4人分) 自立訓練 (生活訓練) 276人日分/月 (12人分) 299人日分/月 (13人分) 322人日分/月 (14人分) ○就労移行支援 【見込み量に関する考え方】 過去の実績に加え、特別支援学校卒業生および新規利用者を考慮するとともに、市 内の通所できる範囲において新規の事業者が増設されることを踏まえた上で、一般就 労へ移行する人や就労継続支援へ移行する人の動向を考慮して、サービス量を見込み ました。 区 分 就労移行支援 平成 27 年度 平成 28 年度 平成 29 年度 966人日分/月 (42人分) 1,150人日分/月 (50人分) 1,357人日分/月 (59人分) 91 第7章 障害福祉計画にかかる数値目標及び見込み量の設定 ○就労継続支援(A 型)、就労継続支援(B 型) 【見込み量に関する考え方】 就労継続支援(A 型)*については、過去の実績を踏まえた上で、サービス量を見込 みました。 就労継続支援(B 型)*については、過去の実績を踏まえた上で、加齢児の地域生活 移行、新規利用者や就労移行支援事業等の有期限サービスから移行してくる人の動向 を考慮して、サービス量を見込みました。 区 分 平成 27 年度 平成 28 年度 平成 29 年度 就労継続支援 (A型) 414人日分/月 (18人分) 460人日分/月 (20人分) 506人日分/月 (22人分) 就労継続支援 (B型) 4,370人日分/月 (190人分) 4,485人日分/月 (195人分) 4,600人日分/月 (200人分) ○療養介護 【見込み量に関する考え方】 過去の実績に加え、18 歳未満の重症心身障害者施設に入所している方の動向と加 齢児の地域生活移行を考慮し、サービス量を見込みました。 区 分 平成 27 年度 平成 28 年度 平成 29 年度 20人分 21人分 22人分 療養介護* ○短期入所 【見込み量に関する考え方】 アンケート調査やヒアリング調査において、利用できる事業所がない等から利用で きないという意見が多いことから利用ニーズが高いことがうかがえます。また加齢児 の地域生活移行を踏まえた上で、過去の実績を考慮し、サービス量を見込みました。 区 分 短期入所 平成 27 年度 平成 28 年度 平成 29 年度 420人日分/月 (60人分) 448人日分/月 (64人分) 476人日分/月 (68人分) 92 第7章 障害福祉計画にかかる数値目標及び見込み量の設定 (3)居住系サービスの見込み量 ○共同生活援助(グループホーム) 【見込み量に関する考え方】 共同生活援助*は入所施設の退所や病院からの退院等、障害者が自立を目指して地域 生活へ移行する際の住まいの場として重要な役割を担っています。こうしたサービス の重要性やニーズを踏まえ、整備を進めていきます。アンケート調査やヒアリングに よるニーズや過去の実績、本市における実情を勘案し、サービス量を見込みました。 区 分 共同生活援助 平成 27 年度 平成 28 年度 平成 29 年度 138人分 156人分 176人分 ○施設入所支援 【見込み量に関する考え方】 過去の実績を踏まえた上で、加齢児や新規利用者とともに共同生活援助等へ移行す る人の数等を考慮して、サービス量を見込みました。 区 分 施設入所支援* 平成 27 年度 平成 28 年度 平成 29 年度 151人分 150人分 149人分 93 第7章 障害福祉計画にかかる数値目標及び見込み量の設定 (4)相談支援サービスの見込み量 ○計画相談支援 【見込み量に関する考え方】 計画相談支援については、障害福祉サービスを利用する人全員が対象となっていま す。サービスを利用している障害者数の動向等を踏まえた上で、本市における実情を 考慮し、サービス量を見込みました。 地域移行支援*については、入所施設や病院から地域生活へ移行する人の動向や過去 の実績を考慮し、サービス量を見込みました。 地域定着支援*については、地域生活へ移行する人の中で、地域での自立した生活を 定着するための支援が必要と考えられる人の数等を考慮して、サービス量を見込みま した。 区 分 平成 27 年度 平成 28 年度 平成 29 年度 計画相談支援 610人分 624人分 637人分 地域移行支援 6人分 6人分 6人分 地域定着支援 6人分 6人分 6人分 94 第7章 第3節 障害福祉計画にかかる数値目標及び見込み量の設定 地域生活支援事業サービスの見込み量 (1)必須事業 ○理解促進研修・啓発事業 【見込み量に関する考え方】 障害者等に対する理解を深めるための啓発については、これまで広報誌やホームペ ージ等の活用、障害者雇用支援月間(9 月)や障害者週間(12 月 3 日~9 日)を活 用し広報活動を実施してきました。本計画でも引き続き、地域住民への働きかけを強 化することにより、共生社会の実現に向け、通年的に、広報活動が実施できるように サービス量を見込みました。 区 分 障害者等に対する普及・ 啓発を目的とした広報活動 平成 27 年度 平成 28 年度 平成 29 年度 3回/年 4回/年 6回/年 ○自発的活動支援事業 【見込み量に関する考え方】 障害者等やその家族、地域住民等が自発的に行う活動に対する支援については、市 内 3 か所の相談支援事業所において、平成 25 年度までは「生活支援事業」として、 平成 26 年度より「自発的活動支援事業」として実施してきました。引き続き、多く の障害者等やその家族、地域住民等が事業に関われるよう、委託事業所数をサービス 量として見込みました。 区 分 自発的活動支援事業 実施事業所数 平成 27 年度 平成 28 年度 平成 29 年度 3か所 3か所 3か所 95 第7章 障害福祉計画にかかる数値目標及び見込み量の設定 ○相談支援事業 【見込み量に関する考え方】 相談支援事業については、平成 23 年度までは市内 3 か所、平成 24 年 10 月から は市内 4 か所の相談支援事業所において実施しています。相談支援機能を強化するた めに、社会福祉士や精神保健福祉士等の専門的職員を配置していただき、地域生活を 支えるための体制整備に係るコーディネートを実施してきました。また、ネットワー ク構築のために茅ヶ崎市自立支援協議会の各部会の事務局を担い、地域の関係機関の 連携強化、社会資源の開発・改善等を推進してきました。引き続き、障害者等が自立 した日常生活又は社会生活を営むことができるよう、委託事業所数をサービス量とし て見込みました。 区 分 平成 27 年度 平成 28 年度 平成 29 年度 4か所 4か所 4か所 相談支援事業 実施事業所数 ○成年後見制度利用支援事業 【見込み量に関する考え方】 成年後見制度の利用に要する費用(申立に要する経費、後見人等の報酬等)につい ては、これまで、障害福祉サービスを利用し又は利用しようとする知的障害者又は精 神障害者であり、後見人等の報酬等、必要となる経費の一部について、補助を受けな ければ成年後見制度の利用が困難である方を対象として実施してきました。引き続き、 障害者の権利擁護を図ることができるよう、過去の実績を踏まえた上で、サービスを 利用している障害者数の動向等を考慮し、サービス量を見込みました。 区 分 平成 27 年度 平成 28 年度 平成 29 年度 市長申立件数 8件/年 10件/年 12件/年 後見人等の報酬助成件数 2件/年 2件/年 2件/年 96 第7章 障害福祉計画にかかる数値目標及び見込み量の設定 ○成年後見制度法人後見支援事業 【見込み量に関する考え方】 成年後見制度における後見等の業務を適正に行うことができる法人を確保できる体 制整備については、今後求められる市民後見人の活用を含めた法人後見を推進するた め、本市における実情を考慮し、サービス量を見込みました。 区 分 平成 27 年度 平成 28 年度 平成 29 年度 1か所 2か所 2か所 法人後見実施団体への 活動支援件数 ○意思疎通支援事業 【見込み量に関する考え方】 聴覚、言語機能、音声機能、視覚その他の障害の方を対象とする意思疎通の支援に ついては、平成 24 年度までは「コミュニケーション支援事業」として、平成 25 年 度より「意思疎通支援事業*」として、手話通訳者、要約筆記者の派遣、手話通訳者設 置等の事業を実施してきました。引き続き、意思疎通の円滑化を図るため、過去の実 績を踏まえた上で、本市における実情を考慮し、サービス量を見込みました。 区 分 手話通訳者・要約筆記者の 派遣回数 平成 27 年度 平成 28 年度 平成 29 年度 430回/年 470回/年 510回/年 ○日常生活用具給付等事業 【見込み量に関する考え方】 重度障害者等の日常生活がより円滑に行われるための用具を給付又は貸与すること については、これまで、必要性や価格、家庭環境等を確認し、必要な方へ適正な用具 が給付できるよう努めてきました。平成 25 年度より難病等の方についても対象とす るとともに、平成 26 年度より意思疎通支援用具の給付品目に人工内耳用音声信号処 理装置を加える等充実を図ってきました。引き続き、日常生活の便宜を図るため、過 去の実績を踏まえた上で、本市における実情を考慮し、サービス量を見込みました。 区 分 重度障害者(児)への 給付対象者数 平成 27 年度 平成 28 年度 平成 29 年度 674人/年 690人/年 716人/年 97 第7章 障害福祉計画にかかる数値目標及び見込み量の設定 ○手話奉仕員養成研修事業 【見込み量に関する考え方】 聴覚障害者等との交流活動の促進、広報活動などの支援者として期待される日常会 話程度の手話表現技術を習得した手話奉仕員の養成については、本市では、実施して いません。今後求められる意思疎通支援の充実が図られるよう、実施に向けた検討を 進めます。 区 分 事業の実施回数 平成 27 年度 平成 28 年度 平成 29 年度 (検討) (企画立案) 1回/年 ○移動支援事業 【見込み量に関する考え方】 移動の困難な障害者等に対する、社会生活上不可欠な外出及び余暇活動等の社会参 加のための外出の際の支援については、これまでの実績やアンケート調査やヒアリン グにおいて、利用ニーズの高いサービスの 1 つです。通学・通所については、通年か つ長期の外出に該当し、当該事業を利用することができません。平成 25 年度より茅 ヶ崎市社会福祉協議会において「移動の支援に関する検討会」が設置され、意見交換 がされています。引き続き、当該事業を移動手段の 1 つとして活用していただくとと もに、過去の実績を踏まえた上で、本市における実情を考慮し、サービス量を見込み ました。 区 分 利用件数(延べ) 平成 27 年度 平成 28 年度 平成 29 年度 3,200件/年 3,250件/年 3,300件/年 ○地域活動支援センター機能強化事業 【見込み量に関する考え方】 地域活動支援センター機能強化事業については、平成 26 年度において、Ⅰ型(相 談支援事業を併せて実施)が市内1か所、Ⅲ型(地域の障害者団体等が実施する通所 事業で、5 年以上実績有り)が市内 10 か所の NPO 法人等で実施しています。引き 続き、障害者等の地域生活支援の促進を図るため、本市における実情を考慮し、サー ビス量を見込みました。 区 分 平成 27 年度 平成 28 年度 平成 29 年度 地域活動支援センター (Ⅰ型) 1か所 1か所 1か所 地域活動支援センター (Ⅲ型) 10か所 10か所 10か所 98 第7章 障害福祉計画にかかる数値目標及び見込み量の設定 (2)その他事業 ○福祉ホーム 【見込み量に関する考え方】 福祉ホームを利用する障害者については、家庭環境、住宅事情等の理由により、居 宅において生活することが困難な場合であり、対象者、入居期間も限られているため、 県内数カ所の法人のみが実施しています。引き続き、障害者の地域生活を支援するた め、過去の実績を踏まえた上で、本市における実情を考慮し、サービス量を見込みま した。 区 分 利用者数 平成 27 年度 平成 28 年度 1人/年 1人/年 平成 29 年度 1人/年 ○訪問入浴サービス 【見込み量に関する考え方】 訪問入浴サービスについては、地域における身体障害者の生活を支援するためのサ ービスとして実施しています。引き続き、過去の実績を踏まえた上で、重度な障害の ある方の動向を考慮し、サービス量を見込みました。 区 分 利用者数 平成 27 年度 平成 28 年度 平成 29 年度 21人/年 22人/年 23人/年 ○日中一時支援事業 【見込み量に関する考え方】 日中一時支援事業については、放課後支援である放課後等デイサービスと併せて利 用ニーズの高いサービスの 1 つです。当該事業については、平成 26 年度において、 市内 10 か所で実施しています。今後は、市内事業所の放課後等デイサービスへの移 行、新規事業所等の参入が想定されるため、過去の実績を踏まえた上で、サービス量 を見込みました。 区 分 利用件数(延べ) 平成 27 年度 平成 28 年度 平成 29 年度 3,500件/年 3,550件/年 3,600件/年 99 第7章 障害福祉計画にかかる数値目標及び見込み量の設定 ○社会参加促進事業 【見込み量に関する考え方】 地域の要望に応じて、本市が独自で実施している各事業については、引き続き、過 去の実績を踏まえた上で、サービス量を見込みました。 区 分 平成 27 年度 平成 28 年度 平成 29 年度 レクリエーション教室 開催事業(ふれあい交流会) 3回/年 3回/年 年3回/年 スポーツ教室等開催事業 (スポーツ交流会) 1回/年 1回/年 1回/年 ハンディキャブ運行 事業(委託先) 1か所 1か所 1か所 自動車運転免許取得 助成事業(助成件数) 2件/年 2件/年 2件/年 自動車改造費 助成事業(助成件数) 2件/年 2件/年 2件/年 点字・声の広報等の発行 24回/年 24回/年 24回/年 ○障害者虐待防止対策支援事業 【見込み量に関する考え方】 障害者虐待防止については、障害者虐待防止法が施行された平成 24 年 10 月に「茅 ヶ崎市虐待防止センター」を設置し、障害者虐待の未然防止や早期発見、迅速な対応 に努めています。引き続き、連携協力体制の整備、障害者虐待防止・権利擁護に関す る研修の実施、普及啓発に努めていきます。 区 分 研修・ミニ勉強会等の 開催回数 平成 27 年度 平成 28 年度 平成 29 年度 10回/年 10回/年 10回/年 ○安心生活支援事業(仮称) 【見込み量に関する考え方】 医療ケア等が必要な重度な障害者が、地域で安心して暮らしていけるよう、緊急一 時的な宿泊や地域での一人暮らしに向けた体験的宿泊を提供するための居室を確保で きるような体制の整備を目指していきます。 区 分 実施事業所数 平成 27 年度 平成 28 年度 平成 29 年度 (検討) (企画立案) 1か所 100 第7章 第4節 障害福祉計画にかかる数値目標及び見込み量の設定 障害児支援サービスの見込み量 (1)障害児通所給付サービス ○児童発達支援、放課後等デイサービス、保育所等訪問支援 【見込み量に関する考え方】 児童福祉法の改正により、平成 24 年度より障害児支援が強化され、身近な地域で 支援が受けられるように、障害児通所給付サービス(児童発達支援*、放課後等デイサ ービス、保育所等訪問支援*)が創設され、新たなサービスとして実施しています。 児童発達支援センターについては、地域支援を積極的に行い、地域の中核的な療育 支援施設として役割を果たしていくことが期待されており、市内 2 か所に設置されて います。医療型児童発達支援については、肢体不自由のある児童に対し、支援や治療 をするために通所する場となりますが、近隣に担う事業者がなく実績はありません。 今後求められる障害児支援については、教育、保育等の関係機関との連携を図った 上で、乳幼児期から学校卒業まで一貫した効果的な支援を身近な場所で提供する体制 の構築を図るため、特別支援学級の計画的な増設と本市における実情を考慮し、サー ビス量を見込みました。 区 分 児童発達支援センター 児童発達支援 (実利用者数) 医療型児童発達支援 (実利用者数) 平成 27 年度 平成 28 年度 平成 29 年度 2か所 2か所 2か所 1,400人日/月 1,512人日/月 1,624人日/月 (125人分) (135人分) (145人分) 0日/月 (0人分) 0日/月 (0人分) 0日/月 (0人分) 放課後等デイサービス (実利用者数) 644人日/月 (115人分) 728人日/月 (130人分) 812人日/月 (145人分) 保育所等訪問支援 (実利用者数) 5人分 10人分 15人分 101 第7章 障害福祉計画にかかる数値目標及び見込み量の設定 (2)障害児相談支援 【見込み量に関する考え方】 障害児相談支援*については、児童福祉法の改正により、平成 24 年度より創設され、 新たなサービスとして実施しています。障害児の計画については、 「指定特定相談支援 事業者」及び「障害児相談支援事業者」の両方の指定を受けた事業者の相談支援専門 員*が、居宅及び通所サービスの一体的な計画を作成します。平成 24 年度に市内 4 か所の事業所でスタートしましたが、平成 26 年度に 5 か所となり、今後も指定を受 ける事業者は増加することが想定されています。サービスを利用している障害児数の 動向等を踏まえた上で、本市における実情を考慮し、サービス量を見込みました。 区 分 障害児相談支援 平成 27 年度 平成 28 年度 平成 29 年度 250人/年 255人/年 260人/年 102 第8章 計画の推進 第8章 計画の推進 103 第8章 計画の推進 104 第8章 第1節 計画の推進 計画推進に向けた基本的な考え方 本計画を推進するにあたり、障害者、障害者の家族等や市民、関係支援機関、行政 それぞれの役割を分担し、計画の実行を進めます。 具体的には、市民や障害者本人、障害者の家族等一人ひとりの努力(自助)、身近な 地域住民や市民同士による相互扶助(共助) 、公的なサービスの提供(公助)の連携の 仕組みを作り、本計画の中で示されている事柄の実現に向けて、よりよい解決策を見 出していきます。 また、 「自助」 、 「共助」 、 「公助」という関係性に加えて、身近な人間関係の中での自 発的な支え合い、助け合いに着目した「互助」の視点も大切にしていきたいと考えて います。 図表41 自助・互助・共助・公助の関係とそれぞれの考え方 自助 互助 共助 公助 自助 自分のことを自分ですること 互助 身近な人間関係の中の自発的な支え合い、助け合いなど 共助 社会保険のような制度化された相互扶助 公助 公的なサービスとして行うべきもの 参考資料: 「地域包括ケア研究会報告書」 (地域包括ケア研究会)より作成 105 第8章 第2節 計画の推進 計画の推進体制について 計画の実現のためには、障害者、その家族、支援者、市民、市といった関係者が計 画の中で掲げた目標を共有し、その達成に向けて連携することが重要になります。関 係者が進捗状況を確認しあいながら、工夫・改善を積み重ね、着実に実行する体制が 必要です。 そのために、本市では、計画を推進し、また、その実施状況を評価する体制として、 公募市民、学識経験者、福祉関係者、行政関係機関、自立支援協議会の代表者で構成 される「推進委員会」を設置します。同委員会では、計画に定める事項について取り 組み状況の評価を行い、必要に応じて計画等の見直しなど、計画の効果を高めるため の対策を講じていきます。 また、庁内においては、関係課の課長級職員で構成される「推進調整会議」を設置 し、全庁的に本計画が推進されるよう、推進委員会と一体となって、進捗状況の課題、 取り組み方針などについて協議していきます。 なお、計画の推進にあたっては、自立支援協議会、神奈川県との連携を図ります。 図表42 多様な主体間の協働*による計画の推進 障害者 保健 医療 計画推進と 目指す将来像の 実現 福祉 地域 教育 労働 行政 106 第8章 計画の推進 図表43 計画の推進体制 神奈川県 連携 茅ヶ崎市 推進委員会 役 割:計画に定める事項について、調査、分析及び評価を 行い、課題等がある場合には、計画等を見直しする こと、その他必要な対策を講じること 構成員:公募市民、学識経験者、福祉関係者、行政関係機関、 自立支援協議会 役割:計画の定 自立支援協議会の代表者 める事項に則 開催回数:年2~6回実施 連携 推進調整会議 役 割:全庁的に本計画が推進されるよう、推進委員会との 連携を図りながら、進捗状況の課題、取り組み方針 などについて協議実行すること 構成員:関係課の課長級職員 開催回数:年2~6回実施 107 り、地域内のネ ットワークを形 成する 第8章 第3節 計画の推進 計画の進行管理について 年度ごとに、進捗状況を管理し、その結果は推進調整会議で協議するとともに、推 進委員会へ報告して意見聴取を行い、計画実現に向けた取り組みを確認します。 進捗状況の管理の過程においては、PDCA サイクル*に基づく検証を行い、実効性 のある進行管理を行っていきます。 すべての事業についての管理を行うほか、施策の基本方針ごとを代表するモニタリ ング指標の数値を明確にし、分かりやすい進捗状況報告を行います。 なお、年度ごとの事業の進捗状況は、本市ホームページにて公表します。 図表44 基本方針ごとのモニタリング指標 モニタリング指標 基本方針 観 点 基本方針1 障害者とその家族が安心して生 身近な地域の 活できるよう、相談支援体制の 支援体制の強化 強化を図ります。 基本方針2 障害者の健康を 支える体制の 強化 基本方針3 障害者の生活 基盤の強化 基本方針 4 社会参加と自己 実現への支援 障害者のすこやかな生活を支援 するため、適切な医療を受ける 体制の充実を図ります。 重度障害者医療費助成事 業の助成件数 グループホーム利用者へ ホーム利用者への助成状況を明 の家賃補助件数 17,530 件/年 141,770 件/年 132 件/年 らかにします。 障害者のさまざまな活動の場を 確保するため、就労支援および 雇用を確保する体制を強化しま 就労訓練者数 20 人/年 す。 障害のある子ど 息のため、日中における活動の もの成長支援 場を確保します。 づくりの推進 の年間相談件数 ビスを充実するため、グループ 家族の就労支援及び一時的な休 安全安心のまち 相談支援事業所(4か所) 障害者の住まいの場などのサー 基本方針5 基本方針6 H29 年度 日中一時支援件数 3,600 件/年 災害時に地域の中で支援を受け られる仕組みをつくるため、災 災害時要援護者支援制度 害時要援護者支援制度の登録者 の新規登録数 を増やします。 108 50 人/年 第8章 計画の推進 図表45 本計画の PDCA サイクルのプロセス 計画(Plan) 《本市の目指すべき将来像》 計画の3つの基本理念 【56ページ】 実行(Do) 6つの基本方針に基づいた 改善(Action) 必要があると認める時は、 計画の見直しを実施 主要施策の展開 【57~58ページ】 【106~108ページ】 評価(Check) 主要施策の進捗状況の確認と評価 基本方針ごとのモニタリング指標の評価 サービス見込み量の実績の把握、達成状況の分析と評価 【106~108ページ】 109 資料編 資料編 1 障害者アンケート調査の実施概要 (1)調査の目的 障害をお持ちの方を対象に障害の状況や日常生活での困りごと、施策に対する意見 や要望等を伺い、平成 27 年度から開始する第 4 期茅ヶ崎市障害者保健福祉計画策定 のための基礎資料とすることを目的にアンケート調査を実施しました。 (2)調査方法 実施時期 平成 26 年 3 月 17 日~4 月 4 日 配布・回収方法 各対象の方に、郵送による発送・回収を実施(発達障害者・高次 脳機能障害者および難病については、関係行政機関・障害者団体 や相談支援事業所、地域活動支援センターに配布を依頼) (3)調査票の配布数および有効回答数 配布数:1,300件、有効回答数:583件(44.8%) 区分 対象者 (基準日:平成 26 年 1 月 1 日時点) 配布数 有効回収数 身体障害者 市内在住で身体障害者手帳を所持す る 18 歳以上の方から無作為抽出 500 件 266 件 (53.2%) 知的障害者 市内在住で療育手帳を所持する 18 歳 以上の方から無作為抽出 200 件 95 件 (47.5%) 200 件 89 件 (44.5%) 200 件 94 件 (47.0%) 精神障害者 障害児 市内在住で精神障害者保健福祉手帳 を所持する 18 歳以上の方から無作為 抽出 市内在住で身体障害者手帳、療育手 帳、精神障害者保健福祉手帳のうち、 1つ以上所持する 18 歳未満の方から 無作為抽出 発達・高次脳 市内在住で発達障害あるいは高次脳 機能障害の診断を受けており、障害者 手帳を所持していない方 100 件 17 件 (17.0%) 難病 市内在住の障害者総合支援法で指定 された難病の診断を受けており、障害 者手帳を所持していない方 100 件 22 件 (22.0%) 113 資料編 2 市政モニターアンケート調査の実施概要 (1)調査の目的 市民の方々の障害および障害者施策に対する認識を把握し、平成 27 年度から開始 する第 4 期茅ヶ崎市障害者保健福祉計画策定のための基礎資料とすることを目的に市 政モニターアンケート調査を実施しました。 (2)調査方法 実施時期 平成 26 年 3 月 1 日~3 月 14 日 配布・回収方法 事前にご登録をいただいた市政モニターの方にアンケートを送 付し、回収 (3)調査票の配布数および有効回答数 対象者 44 人 回答者数 29 人 回答率 65.9% 114 資料編 3 障害者ヒアリング調査の実施概要 (1)調査の目的 当事者の方を中心に、障害福祉施策に対するニーズや課題、期待する支援等を把握 し、本計画策定のための基礎資料とすることを目的にヒアリング調査を実施しました。 (2)実施日程、対象者 日時 平成 26 年 2 月 25 日(火) 10:00~12:00 平成 26 年 2 月 27 日(木) 10:00~12:00 平成 26 年 2 月 28 日(金) 10:00~12:00 平成 26 年 2 月 28 日(金) 14:30~15:10 平成 26 年 2 月 28 日(金) 15:30~16:10 平成 26 年 3 月 2 日(日) 10:00~12:00 平成 26 年 3 月 2 日(日) 13:30~15:30 平成 26 年 3 月 3 日(月) 10:00~12:00 平成 26 年 3 月 3 日(月) 14:45~15:45 平成 26 年 3 月 5 日(水) 9:30~11:30 平成 26 年 3 月 5 日(水) 13:30~15:30 平成 26 年 3 月 6 日(木) 15:10~16:00 平成 26 年 3 月 6 日(木) 17:30~19:30 平成 26 年 3 月 7 日(金) 13:30~15:30 平成 26 年 3 月 11 日(火) 10:00~12:00 平成 26 年 3 月 11 日(火) 16:30~17:45 平成 26 年 3 月 12 日(水) 11:00~12:00 平成 26 年 4 月 15 日(火) 11:00~12:00 ヒアリング対象 肢体不自由児 重症心身障害者 身体障害(主に 肢体不自由) 参加人数 家族 8 人、委員 3 人、事務局 5 人 当事者 8 人、委員 3 人、事務局 5 人 発達障害(児) 家族 13 人、委員 3 人、事務局 5 人 難病 当事者 1 人、家族 1 人、委員 1 人、事務局 1 人 難病 当事者 1 人、家族 1 人、委員 1 人、事務局 1 人 発達障害(者) 当事者 5 人、委員 2 人、事務局 1 人 内部障害 (腎臓) 当事者 5 人、委員 2 人、事務局 2 人 聴覚障害 当事者 10 人、委員 3 人、事務局 1 人 (手話通訳者 2 名) 難病 当事者 1 人、家族 1 人、委員 1 人、事務局 1 人 視覚障害 当事者 7 人、支援者 2 人、委員 3 人、事務局 4 人 高次脳機能障害 当事者 3 人、委員 2 人、事務局 5 人 難病 当事者 1 人、家族 1 人、支援者 2 人、委員 1 人 事務局 1 人 知的障害者 当事者 7 人、委員 3 人、事務局 3 人 内部障害(ぼう こう・直腸) 当事者 3 人、委員 2 人、事務局 2 人 精神障害者 当事者 4 人、委員 2 人、事務局 2 人 知的障害者 当事者 1 人、事務局 2 人 内部障害(ぼう こう・直腸) 当事者 1 人、事務局 2 人 聴覚障害(中途) 当事者 8 人、事務局 2 人(要約筆記者 3 人) 115 資料編 4 前計画障害福祉計画の見込み量と実績値 (1)障害福祉サービス 平成 24 年度 区分 重度訪問介護 訪 問 系 サ ー ビ ス 行動援護 重度障害者等 包括支援 時間分/月 人分 時間分/月 人分 時間分/月 実績 達成率 計画 3,638 3,349 223 237 68 4,000 250 実績 計画 88 1 92.6% 4,300 1 79.9% 4,600 0 93.6% 275 0 86.6% 300 人分 0 0 時間分/月 0 0 人分 0 0 530 44.1 1,300 464 35.7% 1,400 60 34 57.4 65 35 53.6% 70 5,200 4,236 81.5% 5,600 3,901 69.7% 6,000 310 268 86.5% 340 273 80.3% 370 7,000 7,669 109.6% 7,200 6,879 95.5% 7,400 人分 390 393 100.8% 400 399 99.8% 410 自立訓練 (機能訓練) 人日分/月 46 41 88.6% 46 59 128.3% 46 人分 2 2 104.2% 2 3 150.0% 2 自立訓練 (生活訓練) 人日分/月 276 150 54.3% 276 402 145.7% 276 人分 12 8 66.7% 12 12 100.0% 12 人日分/月 720 511 71.0% 810 686 84.7% 900 人分 40 27 68.1% 45 37 82.2% 50 就労継続支援 (A型) 人日分/月 195 199 101.9% 210 305 145.2% 225 人分 13 14 107.1% 14 18 128.6% 15 就労継続支援 (B型) 人日分/月 2,970 3,589 120.8% 3,060 3,691 120.6% 3,150 人分 165 174 105.4% 170 185 108.8% 175 人分 18 16 91.2% 18 18 100.0% 18 人日分/月 420 315 75.0% 440 343 78.0% 460 人分 60 52 87.2% 63 56 88.9% 66 合 計 生活介護 就労移行支援 療養介護 短期入所 時間分/月 達成率 1,200 同行援護 日 中 活 動 系 サ ー ビ ス 平成 26 年度 単位 計画 居宅介護 平成 25 年度 人分 時間分/月 人分 人日分/月 116 実績 達成率 資料編 平成 24 年度 区分 サ ー居 ビ住 ス系 サ ー ビ ス 計 画 支 援 平成 25 年度 平成 26 年度 単位 計画 実績 達成率 計画 実績 達成率 計画 実績 共同生活介護 (ケアホーム) 共同生活援助 (グループホーム) 人分 115 108 93.9% 120 122 101.7% 130 施設入所支援 人分 155 154 99.5% 154 151 98.1% 153 計画相談支援 人分 10 9 85.0% 20 22 110.0% 30 地域移行支援 人分 5 0 0.0% 5 0 0.0% 5 地域定着支援 人分 5 0 0.0% 5 0 0.0% 5 達成率 (2)地域生活支援事業 平成 24 年度 区分 平成 25 年度 平成 26 年度 単位 計画 実績 達成率 計画 実績 達成率 計画 自発的活動支援事業 (旧生活支援事業) か所 3 3 100.0% 3 3 100.0% 3 相談支援事業 か所 3 4 133.3% 3 4 133.3% 3 成年後見制度利用支援事業 市長申立件数 必 須 事 業 後見人等の報酬助成 件数 意思疎通支援事業 (旧コミュニケーション支援事業) 日常生活用具給付等 事業 移動支援事業 件/年 - 3 - - 5 - - 件/年 - 2 - - 0 - - 人分 350 411 117.4% 380 343 90.3% 410 人/年 496 502 101.2% 516 465 90.1% 539 件/年 2,700 2,493 92.3% 2,800 2,535 90.5% 2,900 か所 1 1 100.0% 1 1 100.0% 1 か所 11 10 90.9% 11 10 90.9% 11 地域活動支援センター機能強化事業 地域活動支援 センターⅠ型 地域活動支援 センターⅢ型 117 実績 達成率 資料編 平成 24 年度 区分 平成 25 年度 平成 26 年度 単位 計画 - 実績 達成率 計画 1 - - 実績 達成率 計画 1 - - 福祉ホーム 人/年 訪問入浴サービス 人分 18 18 100.0% 19 18 94.7% 20 実人数 人分 120 174 145.0% 130 199 153.1% 140 利用件数 件/年 - 実績 達成率 日中一時支援事業 そ の 他 事 業 3,190 - - 3,521 - - 社会参加促進事業 レクリエーション教 室開催事業 スポーツ教室等開催 事業 自動車運転免許取 得・改造費助成助成 事業 点字・声の広報等の 発行 障害者虐待防止対策 支援事業 回/年 3 3 100.0% 3 3 100.0% 3 回/年 1 1 100.0% 1 1 100.0% 1 件/年 5 7 140.0% 5 1 20.0% 5 回/年 - 24 - - 24 - - 回/年 - 19 - - 14 - - (3)児童福祉法に基づくサービス(障害児支援サービス) 区分 児童発達支援センター 障 害 児 支 援 サ ー ビ ス 児童発達支援 医療型児童発達支援 放課後等デイサービス 保育所等訪問支援 単位 平成 24 年度 実績 か所 平成 25 年度 実績 平成 26 年度 実績 1 2 1,253 1,245 130 129 人日分/月 0 0 人分 0 0 人日分/月 443 546 人分 69 90 人日分/月 1 2 人分 2 3 人日分/月 人分 (※)障害児支援サービスについては、見込み量を設定していないため、実績値のみ掲載し ています。 118 資料編 5 用語解説 あ行 意思疎通支援事業 移動支援 NPO (非営利民間組織) 聴覚、言語機能、音声機能、視覚他の障害のため、意思疎通を図 ることに支障がある障害者等に、障害者と他者との意思疎通を支援 する手話通訳者等の派遣等を行い、意思疎通の円滑化を図ることを 目的とする事業であり、市町村地域生活支援事業の必須事業の1つ。 屋外での移動が困難な障害者等に、外出のための支援を行うこと で、地域における自立生活及び社会参加を促すことを目的とする事 業であり、市町村地域生活支援事業の必須事業の1つ。 Non Profit Organizationの略。継続的・自発的に社会貢献活動 を行う非営利の民間組織(団体)の総称。 「特定非営利活動促進法 (NPO法) 」に基づいて法人格を取得した団体はNPO法人という。 か行 虐待防止 協働 共同生活援助 (グループホーム) 居宅介護 ケアマネジメント ケアマネジャー 計画相談支援 権利擁護 高次脳機能障害 行動援護 「虐待」とは立場の弱い者にとって不適切あるいは不当な扱いを 受けること。児童・高齢者・障害者などに対する肉体的、精神的な 虐待、保護者・介助者などの怠慢や拒否(ネグレクト)、健康状態を 損なう放置、などをいう。これらを防止・根絶するために、児童虐 待防止法、障害者虐待防止法、高齢者虐待防止法などが制定された。 福祉分野では住民・地域・事業者・NPO・行政などの様々な組 み合わせで、力を合わせて福祉活動を展開することを表す。 地域で共同生活を営むことに支障のない障害者につき、主として 夜間において、共同生活を営むべき住居において相談その他の日常 生活上の援助を行うサービスであり、障害者総合支援法における障 害福祉サービスの1つ。 「グループホーム」のことをいう。 自宅で、入浴、排せつ、食事の介護等を行うサービスであり、障 害者総合支援法における障害福祉サービスの1つ。 障害者やその家族などからの相談に応じて最適な援助ができるよ う、保健・医療・福祉サービスなどが適切・効果的かつ計画的に利 用されるよう調整・支援すること。 介護保険制度で、要介護者又は要支援者からの相談に応じるとと もに、要介護者等がその心身の状況等に応じ適切なサービスを利用 できるよう、市町村、サービス事業者、施設などとの連絡調整等を 行う人のこと。別名「介護支援専門員」。 障害福祉サービスを利用する障害者に対して、サービス等利用計 画を作成するとともに、障害福祉サービスの利用に関する意向等を 確認し、サービス等利用計画の見直しを実施するサービス。 自己の権利や援助のニーズを表明することが困難な障害者等に代 わり、援助者が障害者の代理として、その権利やニーズ獲得を行う こと。 病気や外傷などの原因により脳が損傷され、後遺症として記憶、 注意、判断、意思伝達、情緒といった高次の脳機能障害をきたす。 知的障害又は精神障害により行動上著しい困難がある障害者等で あって常時介護を要する方について、行動する際に生じる危険を回 避するために必要な援護、外出時における移動中の介護他をもので、 障害者総合支援法における障害福祉サービスの1つ。 119 資料編 合理的配慮 障害者が他の者との平等を基礎としてすべての人権及び基本的自 由を享有し、又は行使することを確保するための必要かつ適当な変 更及び調整であって、特定の場合において必要とされるものであり、 かつ、均衡を失した又は過度の負担を課さないもの。 さ行 災害時要援護者支援 制度 施設入所支援 児童発達支援 児童発達支援 センター 自閉症(及び自閉症 スペクトラム) 市民後見人 市民まなび講座 社会福祉協議会 重症心身障害者 重度障害者等包括 支援 重度訪問介護 災害などの際、高齢者や障害者など援護を必要な方が予め登録す ることで、地域の中で情報伝達、避難誘導などの支援を受けられる ようにする制度。 施設に入所する障害者について、主として夜間に、入浴、排せつ、 食事等の介護、生活等に関する相談及び助言、その他の必要な日常 生活上の支援を行うサービスであり、障害者総合支援法における障 害福祉サービスの1つ。 障害児が児童発達支援センター他に通い、日常生活における基本 的な動作の指導、知能技能の付与、集団生活への適応訓練他を行う サービスであり、児童福祉法における障害福祉サービスの1つ。 地域の障害のある児童を通所させて、日常生活における基本的動 作の指導、自活に必要な知識や技能の付与または集団生活への適応 のための訓練を行う施設。 感覚器官を通って入ったことばや情報を処理する脳の各部位に何 らかの問題があるといわれており、ことばの発達の遅れ、他者との 社会関係を持ちにくい、行動や興味が特定のものに限られる、同じ 動作を繰り返すなどの特徴が見られる。このうち、知的障害を伴わ ない場合を「高機能自閉症」という。 「スペクトラム」とは連続体という意味であり、 「自閉症スペクト ラム」とは、典型的な自閉症からアスペルガー症候群、重度の知的 障害を伴う例から知的の遅れがない例まで、連続した一続きのもの とみなす。また、前記の障害のどの定義も厳密には満たさない周辺 領域の人達も加えた比較的広い概念で、社会性・コミュニケーショ ン・想像力の 3 領域に障害があることで定義される。 自治体等が行う研修により、後見活動に必要な法律や福祉の知識、 実務対応能力を身に付け、後見活動を行う一般市民のこと。 市民が、聞きたいものをメニューの中から選び、市職員が出向き、 市の仕事や施策内容について話しをする茅ヶ崎市独自の事業。分野 別に豊富なメニューを用意している。 社会福祉法に定められた、公共性・公益性の高い民間非営利団体 であり、様々な問題を地域社会で力を合わせて解決する地域福祉活 動を推進することを目指している。 重度の知的障害と、重度の肢体不自由が重複している人。 常時介護を要する障害者等に、居宅介護他の障害福祉サービスを 包括的に行うサービスであり、障害者総合支援法における障害福祉 サービスの1つ。 重度の肢体不自由者他で常時介護を要する障害者に、居宅で入浴、 排せつ、食事の介護他、外出時における移動中の介護を総合的に行 うサービスであり、障害者総合支援法における障害福祉サービスの 1つ。 120 資料編 就労移行支援 就労を希望する 65 歳未満の障害者に対して、生産活動や職場体 験などの機会の提供を通じた就労に必要な知識や能力の向上のため に必要な訓練、就労に関する相談や支援を行うサービスであり、障 害者総合支援法における障害福祉サービスの1つ。 企業等に就労することが困難な障害のある方に対して、雇用契約 に基づく生産活動の機会の提供、知識および能力の向上のために必 就労継続支援(A型) 要な訓練などを行うサービスであり、障害者総合支援法における障 害福祉サービスの1つ。 通常の事業所に雇用されることが困難な就労経験のある障害のあ る方に対し、生産活動などの機会の提供、知識および能力の向上の 就労継続支援(B型) ために必要な訓練などを行うサービスであり、障害者総合支援法に おける障害福祉サービスの1つ。 障害児が障害児通所支援(児童発達支援・放課後等デイサービス など)を利用する前に障害児支援利用計画を作成し通所支援開始後、 障害児相談支援 一定期間ごとにモニタリング(継続障害児支援利用援助)等の支援 を行うサービスで、児童福祉法における障害福祉サービスの1つ。 「障害者虐待の防止、障害者の養護者に対する支援等に関する法 律」 (平成 23 年 6 月 17 日成立、平成 24 年 10 月 1 日施行) 主な内容は、障害者虐待を定義(1 養護者、2 障害者福祉施設従 事者等、3 使用者による障害者虐待)するとともに、障害者の虐待 禁止規定、障害者虐待の早期発見の努力義務規定を置き、 障害者虐 障害者虐待防止法 待防止等に係る具体的スキームを定める。なお、虐待防止スキーム は、家庭の障害児には児童虐待防止法を、施設入所等障害者には施 設等の種類(障害者施設等、児童養護施設等、養介護施設等)に応 じてこの法律、児童福祉法または高齢者虐待防止法を、家庭の高齢 障害者にはこの法律及び高齢者虐待防止法を、それぞれ適用する。 あらゆる障害(身体障害、即ち肢体不自由、内部障害、視覚障害、 聴覚障害) 、精神障害及び知的障害等)のある人の尊厳と権利を保障 するための人権条約であり、平成 18 年に国連総会において採択さ 障害者権利条約 れた。日本においては、障害者基本法や障害者差別解消法の成立に よる国内法の整備が進んだこと等から、平成 26 年 1 月に批准され た。 「障害を理由とする差別の解消の推進に関する法律」 (平成 25 年 6 月 26 日公布、平成 28 年 4 月 1 日施行) 全ての国民が、障害の有無によって分け隔てられることなく、相 互に人格と個性を尊重し合いながら共生する社会の実現に向け、障 障害者差別解消法 害を理由とする差別の解消を推進することを目的に制定された。主 な内容としては、障害を理由とする差別等の権利侵害行為の禁止、 社会的障壁の除去を怠ることによる権利侵害の防止、国による啓 発・知識の普及を図るための取り組み等が挙げられる。 障害者週間 国民の間に広く障害者の福祉について関心と理解を深めるととも に、障害者が社会、経済、文化等あらゆる分野の活動に積極的に参 加する意欲を高めるため、平成16年6月に障害者基本法において 12 月3日から 12 月9日までの1週間と定められた。なお、国際 連合の「障害者の権利宣言」採択(1975 年)が障害者の日(12 月9日) 。 121 資料編 障害者の地域生活と就労を進め、自立を支援する観点から、障害 者基本法の基本的理念に則り、福祉サービスや公費負担医療等につ いて共通の制度で一元化するとともに、地域生活支援や就労支援等 障害者自立支援法 を定め、安心して暮らすことのできる地域社会の実現を目的とする 法律。平成 18 年に施行されたが、障害者総合支援法による新しい 障害福祉サービスの形成により廃止された。 障害者自立支援法に代わって、平成 25 年 4 月 1 日から新たに施 行される法律であり、正式名は「障害者の日常生活及び社会生活を 障害者総合支援法 総合的に支援するための法律」。障害者基本法を踏まえた基本理念を 新たに設けたほか、障害者の範囲に難病等を追加するなどの見直し がされた。 就職又は職場への定着に課題のある障害者に対して、職場で安定 ジョブコーチ して働くことができるように、職場で一定期間、障害者本人、家族、 (職場適応援助者) 事業主に対し支援を行うことを業務とする者。事業主や職場の従業 員に対しての助言や職務・職場環境の改善も提案する。 身体障害者または難病の方などに、障害者支援施設、障害福祉サ ービス事業所または障害のある方の居宅において、理学療法、作業 自立訓練(機能訓練) 療法その他の必要なリハビリテーション、生活等に関する相談およ び助言などの支援を行うサービスであり、障害者総合支援法におけ る障害福祉サービスの1つ。 知的障害者または精神障害者に、障害者支援施設、障害福祉サー ビス事業所または障害のある方の居宅において、入浴、排せつ、食 自立訓練(生活訓練) 事等に関する自立した日常生活を営むために必要な訓練、生活等に 関する相談および助言などの支援を行うサービスであり、障害者総 合支援法における障害福祉サービスの1つ。 身体障害者福祉法の別表に掲げる一定以上の障害がある人に対 身体障害者手帳 し、申請に基づいて障害程度を認定し、法に定める身体障害者であ ることの証票として都道府県知事が交付するもの。 人権擁護委員法に基づき、法務大臣が委嘱する民間のボランティ ア(任期 3 年)で、全国の市町村に設置されている。委員は、地域 人権擁護委員会 において自由人権思想に関する啓発を中心に人権擁護に必要な活動 を行っている。 精神障害者の社会復帰及び自立と社会参加の促進を目的として、 精神障害者保健福祉 精神疾患を有する者のうち、精神障害のため、長期にわたり日常生 手帳 活又は社会生活への制約がある者を対象として交付する手帳。 判断能力が不十分な人について、契約の締結などを代わりに行う 代理人などを選任したり、本人が誤った判断に基づいて契約を締結 成年後見制度 した場合にそれを取り消すことができるようにすることなどによ り、これらの人を不利益から守る制度。 障害のある人もない人もお互いに尊重しながら、社会の一員とし て地域でともに生活する社会こそ当たり前の社会であるという、障 ソーシャル・ 害者福祉の根源の理念であるノーマライゼーションの考えととも インクルージョン に、障害の有無や種別に関係なく、その地域社会を構成するすべて の人々を受け入れ、包み込んでいくという概念。 障害者等の相談に応じ、助言や連絡調整等の必要な支援を行うほ 相談支援専門員 か、サービス利用計画等を作成する人。 122 資料編 た行 短期入所 (ショートステイ) 地域移行支援 自宅で介護を行っている方が病気などの理由により介護を行うこ とができない場合に、障害者に障害者支援施設や児童福祉施設等に 短期間入所してもらい、入浴、排せつ、食事のほか、必要な介護を 行うサービスであり、障害者総合支援法における障害福祉サービス の1つ。 障害者支援施設等に入所している方または精神科病院に入院して いる方に対して、住居の確保や地域生活に移行するための活動に関 する相談、外出時の同行、障害福祉サービスの体験的な利用支援な ど必要な支援を行うサービス。 地域活動支援 センター 障害のある方を対象に創作的活動又は生産活動の機会の提供、社 会との交流等を行う施設のこと。 地域就労援助センタ ー 障害のある方を対象に障害者就労に向けての企業開拓、就労を希 望している障害者への就労支援、あるいは在職中の障害者が抱える 課題に応じての就労定着支援などを行うため、各機関と協力して障 害者の自立のための支援を行う。 地域定着支援 単身等で生活する障害者に、常に連絡がとれる体制を確保し、緊 急に支援が必要な事態が生じた際に、緊急訪問や相談などの必要な 支援支援を行うサービス。 地域包括支援 センター 同行援護 特定疾患医療給付 特別支援学級 高齢者や家族の立場に立って在宅介護などに関する総合的な相談 に応じるとともに、必要な保健、福祉サービスが受けられるように、 行政やサービス提供事業者などとの連絡調整を行う機関。平成 18 年度からの介護保険法の改正で導入された。 移動に著しい困難を有する視覚障害者が外出する際、本人に同行 し、移動に必要な情報の提供や、移動の援護、排せつ、食事等の介 護他、必要な援助を適切かつ効果的に行うサービスであり、障害者 総合支援法における障害福祉サービスの1つ。 いわゆる難病のうち国・県が指定した疾患(特定疾患)について、 治療の確立と患者の負担軽減のため行われている医療給付。 学校教育法に基づき、小学校、中学校、高等学校及び中等教育学 校に置くことができる学級で、心身に障害をもつ児童・生徒のため に、ニーズに応じた教育を行うことを目的としている。 特別支援学校 学校教育法に基づき、視覚障害者、聴覚障害者、知的障害者、肢 体不自由者または病弱者(身体虚弱者を含む。)に対して、幼稚園、 小学校、中学校、高等学校に準ずる教育を行うとともに、障害によ る学習上または生活上の困難を克服し自立を図るために必要な知識 技能を授けることを目的に設置される学校。 特別支援教育 障害のある幼児・児童・生徒の自立や社会参加に向けた主体的な 取り組みを支援するという視点に立ち、幼児児童生徒一人一人の教 育的ニーズを把握し、その持てる力を高め、生活や学習上の困難を 改善又は克服するため、適切な指導及び必要な支援を行うもの。 123 資料編 な行 難病 ①原因不明、治療方法未確立で、かつ後遺症を残すおそれが少な くない疾病。②経過が慢性にわたり、単に経済的な問題のみならず 介護などに著しく人手を要するため家族の負担が重く、また精神的 にも負担の大きい疾病。として整理されている。難病の一部につい て、医療費の公費負担制度や居宅生活支援事業がある。 ノーマライゼーショ ン 障害者を特別視するのではなく、障害のある人もない人も誰もが 個人の尊厳が重んじられ、地域の中で同じように生活を営める社会 が通常(ノーマル)の社会であるとする考え方。 ノンステップバス 車両の一部あるいは全体について、床の高さを下げ、床面までの ステップをなくしたバス。歩道のかさ上げにより、ほぼ平面移動で バスに乗降可能となる。 は行 発達障害 バリアフリー ピアカウンセリング PDCAサイクル 自閉症、アスペルガー症候群その他の広汎性発達障害、学習障害 (LD) 、注意欠陥・多動性障(ADHD)その他これに類する脳機 能の障害であってその症状が通常低年齢において発現するもの。 障害のある人が社会生活をしていく上で障壁(バリア)となるも のを除去するという意味。もとは物理的な障壁の除去という意味合 いが強かったが、より広く障害者の社会参加を困難にしている社会 的、制度的、心理的な障壁の除去という意味で用いられるようにな っている。 障害者が自らの体験に基づいて、同じ障害がある方の相談に応じ 問題解決を図ること。障害者から相談を受ける人のことをピアカウ ンセラーという。ピアとは「同士(仲間) 」との意。 プロジェクトの実行に際し、計画を立案し(Plan) 、実行し(Do) 、 その評価(Check)にもとづいて改善(Action)を行う、という工 程を継続的に繰り返す仕組みのこと。 ふれあい補助員 学校の通常級担当の介助員。下肢障害を含む特別な配慮を必要と する児童生徒を介助するために市独自に配置している。 保育所等訪問支援 障害児施設で指導経験のある児童指導員や保育士が、保育所など を定期的に訪問し、障害児や保育所などの職員に対し、障害児が集 団生活に適応するための専門的な支援を行うサービスであり、児童 福祉法における障害福祉サービスの1つ。 放課後等 デイサービス 通学中の障害児に対して、放課後や夏休み等の長期休暇中におい て、生活能力向上のための訓練等を継続的に提供し、学校教育と相 まって障害児の自立を促進するとともに、放課後等の居場所づくり を行うサービスで、児童福祉法における障害福祉サービスの1つ。 。 や行 ユニバーサルデザイ ン 身の回りの品物から住宅、建物、都市空間のデザインまで、すべ ての人が使いやすいように考慮してつくられた汎用性のある商品、 環境、情報の構築実現をめざしたもの。 ら行 療育手帳 知的障害者に対して一貫した指導・相談を行うとともに、各種の 援護措置を受けやすくするために、一定以上の障害がある人に対し、 申請に基づいて障害程度を判定し、県知事が交付するもの。 124 資料編 療養介護 わ行 ワンストップ サービス 医療的ケアを必要とする障害者のうち常に介護を必要とする方に 対して、主に昼間において病院で行われる機能訓練、療養上の管理、 看護、医学的管理の下における介護及び日常生活上の世話を行うサ ービスであり、障害者総合支援法における障害福祉サービスの1つ。 行政上の様々な手続きを、一度に行える仕組みのこと。 125