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出雲市特定事業主行動計画〈第3期計画〉(PDF文書)

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出雲市特定事業主行動計画〈第3期計画〉(PDF文書)
<第3期計画>
~ 職員が子育てしやすい環境づくりに向けて ~
平成27年4月
島根県・出雲市
目
次
1. はじめに
・・・・P1
2. 計画期間
・・・・P1
3. 推進体制
・・・・P1
4. これまでの取組みの検証
・・・・P2
5. 基本的な視点(取組みの柱)
・・・・P3
6. 具体的な取組み
・・・・P4
Ⅰ
計画・制度を知る
Ⅱ
ワーク・ライフ・バランスを推進する
Ⅲ
仕事と子育ての両立を支援する
Ⅳ
子育てを行う女性職員の活躍を推進する
Ⅴ
地域での子育てを支援する
Ⅵ
計画を進行管理する
7. 目標の設定
・・・・P9
8. 計画の公表
・・・・P9
1
1.はじめに
急速な少子化の進行や、家庭及び地域をとりまく環境が変化する中、国は、次
世代を担う子どもたちが健やかに生まれ育つ環境整備に向け、国・地方公共団
体・事業主など社会全体で取り組んでいくことが必要であるとして、平成17年
3月に「次世代育成支援対策推進法(以下、「法」という。)」を制定しました。
これまでの10年間、国をはじめ、自治体や企業のほか各種団体が、次世代育
成支援対策の推進に取り組んできました。国では、子ども・子育て関連三法や社
会保障制度改革推進法の制定など、少子化対策の柱として、子ども・子育て支援
の充実が図られてきたところです。
しかし、依然として少子化の流れに歯止めが効かず、子どもが健やかに生まれ
育成される社会が実現したとは言えないことから、26年4月、国は、法の有効
期限をさらに10年間延長する改正を行いました。これにより、自治体及び企業
でも「特定事業主行動計画」を更新し、取組みを充実させていくことになりまし
た。
今回市では、これまでの取組みの検証を踏まえながら、子育て職員とそれを支
援する職員が、また男性職員・女性職員双方が理解しあうことが重要であると考
え、子育てしやすい職場環境づくり、働き方の見直し、仕事と子育ての両立推進
のほか、新たに女性職員の活躍推進などの取組みを盛り込み、行動計画を策定し
ました。国の策定指針に基づき、今後10年間のうち前半5年間を、これまでの
取組みを基本とした「第3期計画」と位置付け、期間中であっても、必要に応じ
て見直しを図っていきます。
少子高齢化社会の進行、また厳しい経済状況の中にあって、職員は、よりいっ
そう子育て支援の重要性を認識する必要があります。この行動計画により、職員
一人ひとりの意識変革と職場の働きやすい環境づくりが着実に進み、出産・子育
て環境がよりよいものになることを期待しています。
2.計画期間
平成27年(2015)4月1日から平成32年(2020)3月31日までの5年間
3.推進体制
行動計画の効果的な推進を図るため、引き続き、各部局における人事担当者や
子育て支援担当者などで組織する「出雲市特定事業主行動計画推進委員会」を設
置し、取組みの実施状況を確認しながら、点検及び見直しを行っていきます。
2
4.これまでの取組みの検証
平成17年4月、本市は特定事業主として「出雲市特定事業主行動計画」を
策定し、次世代育成支援対策の推進にかかる取組みを行ってきました。そして
22年には「後期計画」として見直し、仕事と生活の調和(ワーク・ライフ・
バランス)の実現を図り、仕事上の責任を果たしながら、家庭や地域において
も充実した時間を持てるよう、さらに行動計画の着実な推進に取り組んできま
した。
しかしながら、取組みの成果が十分に出ているとは言えない状況にあります。
アンケート調査結果などからもわかるように、これまでの10年間について下
記のような点を検証し、今後の取組みにつなげていきます。
①
研修などで周知を図ってきたにもかかわらず、行動計画の存在を知らな
い職員が多い。その一方、休暇制度などの周知を図るために作成したリー
フレットについては、女性職員の認知度が高まっており、取組みの成果が
出ている。男性職員は、女性職員に比べ認知度が低い。
②
仕事と生活の調和(ワーク・ライフ・バランス)に関する意識が高まっ
てきているが、子育てとの両立に不安を感じている女性職員が依然として
多い。女性職員はもとより、男性職員の両立に対する意識改革、働きやす
い職場環境づくりに向けた支援を今後さらに進めていく必要がある。
③
男性の育児休業や育児参加休暇については、取得者が増えてきたものの、
後期計画中途で設けた目標値には大きく及ばなかった。男性職員への啓発
を図り、積極的な家事・育児参加を促進する取組みが重要である。
④
時間外勤務の縮減については、
「時間外勤務等縮減指針」に基づいて各種
取組みを行ってきた。総時間数は減っているものの、職員数の減少や業務
の複雑多様化などもあり、1人当たり時間は横ばいの状況で推移している。
さらなる取組みを検討する必要がある。
3
5.基本的な視点(取組みの柱)
法の趣旨に沿って、国の行動計画策定指針やこれまでの取組みの検証を踏まえ
ながら、「後期計画」を拡充するかたちで、子育てのしやすい職場環境づくりに
向けて取組みを推進します。
特に、今回の「第3期計画」では、次の5点を基本的な視点に置きます。
(1)
仕事と生活の調和(ワーク・ライフ・バランス)の推進
ワーク・ライフ・バランスの実現に向けて、男性・女性が相互理解のうえ
支えあうことが必要である。時間外勤務の縮減や年次有給休暇の取得促進に
向けた取組みなど、職場のみならず、職員自身の働き方も見直していく。
(2)
環境づくりに向けた職場全体での取組みの推進
上司や同僚、職場全体が子育て支援の重要性を認識し、その取組みを実践
することが必要である。その中で、業務の種類や質、多様な任務形態などの
実情を踏まえた支援を行っていく。
(3)
男性の積極的な子育て参加の促進
子育ては男性・女性相互の理解のうえ、協力しあうものであることの理解
を深めることが大切である。男性職員の育児休業や育児参加休暇の取得など、
本人や職場の意識が高まるよう促進していく。
(4)
子育てをする女性の活躍推進
女性職員のキャリア形成や仕事と家庭の両立に関する支援、あるいは管理
職の意識啓発などにより、子育てをする女性職員の意識が変わるとともに、
女性が活躍できる職場づくりを推進する。
(5)
子育てにかかる地域活動・社会活動の支援
子育ては家庭のみならず、地域社会の役割も大きい。職員が、地域におけ
る子育てに係る活動に積極的に参加・貢献できるよう支援する。
4
6.具体的な取組み
Ⅰ 計画・制度を知る
仕事と子育ての両立を図るためには、すべての職員がお互いの立場を理解し、
協力することが大切であることから、行動計画をはじめ、出産・子育てを支援す
るための制度や情報の周知徹底を図ります。
●特定事業主行動計画の周知徹底
・管理職研修のほか、各種機会を通じて内容を説明します。
・IPK掲載などにより周知を図ります。
●出産・子育て支援等の制度の周知徹底
・管理職研修などにおいて、出産・子育てに関する休暇・休業制度や各種給
付手続きなどを掲載した「子育て支援リーフレット」について説明します。
・IPK掲載などにより周知を図ります。
・認知度の低い職場に対しては、人事担当者が制度を説明するなどして、よ
り理解が得られるようにします。
Ⅱ ワーク・ライフ・バランスを推進する
職員は、子育て中の人やそうでない人、あるいは既婚者・未婚者などさまざま
です。男性・女性すべての職員が、それぞれのライフステージにあわせ、自分ら
しい働き方の実現を目指します。
また、子育てを行う女性職員が活躍できる職場にするためにも、管理職は、職
員や職場の実情に応じて、さらなる時間外勤務の縮減や休暇取得の促進、業務の
見直し・効率化など、職場全体をあげて働き方を見直していきます。
仕事と生活の調和(ワーク・ライフ・バランス)が実現した社会の姿とは
国民一人ひとりがやりがいや充実感を感じながら働き、仕事上の責任を果
たすとともに、家庭や地域生活などにおいても、子育て期、中高年期といっ
た人生の各段階に応じて多様な生き方が選択・実現できる社会
(「ワーク・ライフ・バランス憲章」より)
●時間外勤務縮減の徹底
・時間外勤務等縮減指針に基づき、仕事と家庭生活とのバランスが崩れない
よう、研修や衛生委員会などを通じて職員の意識啓発に取り組みます。
・管理職研修などを通じ、同指針の徹底を図ります。
・毎週水曜日の「ノー残業デイ」を継続して実施します。
5
・毎月第3木曜日を「ファミリーデイ」として継続実施し、定時の帰宅を促
すとともに、家族と過ごす時間の創出に努めます。
・定時に退庁できない職員が多い部署については、人事担当課が所属長を指
導します。
・職場において、できるだけ時間外勤務の平準化が図られるよう指導します。
・時間外勤務の多い職員の状況を把握するとともに、健診などによる健康管
理に努めます。
●年次有給休暇の取得促進
・年次有給休暇を取得していない職員、休暇取得の少ない職員、業務多忙な
職員などに対して、所属長が取得を促すよう働きかけていきます。
・人事担当課は、職員の取得状況を定期的に把握し、取得率の低い部署につ
いては、必要に応じ所属長へのヒアリングや指導を行います。
・ゴールデンウィークや夏季休暇、職員やその家族の記念日、学校行事への
参加などのための連続した休暇の取得促進を図ります。
・時間休暇取得についても働きかけます。
●効率的かつ効果的な業務の遂行
・業務の根本的な見直しや改善などにより、事務の効率化や簡素化、効果的
な事務の遂行に努めます。
Ⅲ 仕事と子育ての両立を支援する
職員は、家庭生活においてもそれぞれに役割を持っています。仕事の責任を果
たしながらも、自分らしい生活を送ることができるよう支援します。なかでも、
職員が安心して出産・子育てができる環境を整備するとともに、長期休暇・休業
後の復帰に際しては、仕事と子育ての両立に向けて必要な支援を行います。
さらに、男性職員が子育てに積極的に関われるよう、育児休業等の取得を促進
します。
●育児休業が取得しやすい職場環境整備
・育児休業やその取得手続き、経済的な支援などについて周知を行い、取得
の促進を図ります。
・職場全体の意識改革や、男性職員が取得しやすい職場の雰囲気づくりを醸
成し、男性職員の取得率の向上を目指します。
・所属長は、職員から育児休業の取得の申出があった場合、必要に応じて業
務分担の見直しを行います。
・育児休業中職員の業務分担について、人員配置だけで対応することが困難
な場合、臨時的任用制度の活用などにより、業務体制の確保を図ります。
6
●男性の育児休業等の取得促進
・男性の育児休業について、対象者だけでなく職場全体への制度の周知徹底
に取り組みます。
・男性取得者の体験談の紹介や休業期間中の各種給付制度の周知など、各種
研修やIPK掲載などを通じて、取得の促進を図ります。
●子どもの出生時における男性職員の休暇取得の促進
・管理職を含めた職場全体で認識し、支援できるよう、各種研修やIPK掲
載などによって制度の周知徹底を図ります。
・認知度の低い職場に対しては、各人事担当者が対象職員へ説明するよう努
めます。
男性の育児参加休暇【5日以内】
妻が産前6週から産後8週の間に、出産にかかる子又は小学校就学前
の子を養育する職員が取得することができます。
妻の出産休暇
【3日以内】
妻の出産時(妻の入院から出産後2週間まで)に取得できます。
●子の看護休暇の取得促進
・引き続き周知を図り、職員が円滑に取得できる職場環境を整備します。
●妊娠中及び出産前後における支援
・母性保護及び母性健康管理の観点から設けられている制度や、出産にかか
る給付などの経済的支援について、職員に周知を図ります。
深夜勤務及び時間外勤務制限≪申出≫
小学校就学始期に達するまでの子どもを育てる職員については、深
夜勤務及び時間外勤務の制限を申し出る制度が設けられています。
母子保健法による健康診査を受けるための特別休暇
母体保護のための通勤時刻の変更≪申出≫
・所属長は、妊娠中の職員の健康や安全に配慮し、必要に応じて業務の見直
しを行います。
・所属長は、妊娠中の職員が時間外勤務をする必要が生じた場合は、長時間
勤務にならないよう、母性保護に十分配慮するようにします。また、職場
においても母性保護の重要性を理解し、協力しあう体制づくりを進めます。
・人事担当課は、妊娠中の職員が長時間の時間外勤務を行うことがないよう
配慮します。
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●仕事と子育ての両立支援等にかかる相談窓口の設置
・人事担当課が、職員の仕事と子育ての両立に関する窓口となり、必要に応
じてカウンセラーや先輩経験者などに相談できるよう調整を図ります。
●復職に向けた支援策
・育児休業中の職員に「市の動き」や業務に関する情報を提供し、育児休業
から円滑に職場復帰できるよう支援します。
・育児休業から復帰した職員が、仕事と子育てを両立できるよう、面談や業
務分担の検討を行い、職場全体で支援していきます。
・育児休業を取得した職員の体験談などを情報提供します。
●転勤・異動における配慮
・子育ての状況に応じ、可能な範囲において人事上の配慮をします。
Ⅳ 子育てを行う女性職員の活躍を推進する
近年、子育てを行う女性職員にとって、休暇・休業制度は利用しやすくなった
ものの、その一方で、子育て期において多様な業務経験を積む機会が少ないため、
いわゆる「マミートラック」に陥ることが懸念されます。このような状況を招か
ないためには、女性職員だけではなく、男性職員も理解・協力し、女性職員が出
産後も子育てをしながら、その能力を十分に発揮できるような働きやすい職場づ
くりを目指します。
●女性職員対象の取組み推進
・キャリア形成を支援する研修を行い、仕事に対してより「やりがい」をも
つことができるよう取り組みます。
・ロールモデルとなる先輩女性職員の経験談を紹介し、若手女性職員が仕事
の魅力を知り、自分の「将来のキャリア」を認識できるよう支援します。
・女性職員が抱える悩みや不安を解消できるような支援策を検討します。
●管理職等対象の取組み推進
・「女性職員の活躍推進」の意義を管理職研修などで説明します。
・女性職員に多様な職務機会を付与し、キャリアアップにつなげます。ただ
し、人事面で出産・子育てなどの時期に配慮します。
・各任命権者のリーダーシップのもと、全庁的に女性職員の活躍とワーク・
ライフ・バランスの推進を図ります。
8
Ⅴ 地域での子育てを支援する
職員が地域活動に参加することは、地域の生活者としての視点を学ぶ機会にも
なります。職員が、地域で行う子育て支援の取組みに参画できるよう配慮します。
●子ども・子育てに関する各種活動の支援
・子どもとの多様な体験ができる地域の行事や活動などに、職員が積極的に
参加できるよう支援します。
・地域団体が行う子どもの健全育成、障がいなどがある子どもや子育て家庭
への支援などの活動について、ボランティア休暇を活用するなどして積極
的に参加する職員を支援します。
●安全で安心して子どもを育てられる環境の整備
・地域の青少年健全育成に関する取組み、地域住民による自主的な防犯活動
や少年非行防止、見守り、立ち直り支援の活動などについて、職員の積極
的な参加を支援します。
・地域の交通安全活動について、職員の積極的な参加を支援します。
・子どもを交通事故から守るため、職員に対して安全運転に関する研修会な
どを実施します。
●子どもとふれあう機会の充実
・職員が、子どもが通う保育所や幼稚園、小・中学校などにおける授業公開
日やPTA活動などの学校行事に参加しやすいよう、職場の意識啓発を図
ります。
・学校や地域から子どもの施設見学などの依頼があった場合には、積極的に
受け入れます。
・家庭教育に関する講座・講演会などの情報提供を行い、職員の参加促進を
図ります。
●男女共同参画社会の推進
・家庭における男女共同参画のあり方などについて、学習会やセミナーへの
職員の参加を促進し、男女共同参画社会の推進を図ります。
・男性の子育てについて、固定的な性別役割分担意識をなくし、妊娠・出産
に対する理解を深めるため、関連する講座や研修への職員参加を促します。
9
Ⅵ 計画を進行管理する
計画を推進していくうえで、PDCAサイクルを徹底し、実効性を高めていき
ます。
P;計画の策定・見直し
D;計画の取組み・実施
C;計画の点検・評価
A;計画の取組みの改善・修正
7.目標の設定
この計画をより着実に実施していくため、次のとおり具体的な目標を設定しま
す。機会あるごとに目標を周知し、職員への啓発を図ります。なお、目標は計画
推進の目安として設定するものであり、毎年度の計画の進行管理にあわせて見直
していきます。
目
標
項
目
平成26年度
男性の育児休業取得者割合
平成31年度
〔目標年度〕
2.78
%
10.00
%
男性の育児参加休暇取得者割合
27.78
%
40.00
%
1人当たり年次有給休暇取得日数
10.2
日
12.0
日
1人1月当たり平均時間外勤務時間
7.9
時間
7.5
時間
8.計画の公表
法第19条第3項の規定により、この計画を公表します。公表は、市のホーム
ページなどにより行います。
10
出雲市特定事業主
出雲市・出雲市議会・出雲市教育委員会・出雲市監査委員
出雲市選挙管理委員会・出雲市農業委員会・出雲市公平委員会
出雲市消防本部・出雲市上下水道局・出雲市総合医療センター
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