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どもども、パラグライダー何でもアドバイザーの加賀山です。(パラ

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どもども、パラグライダー何でもアドバイザーの加賀山です。(パラ
どもども、パラグライダー何でもアドバイザーの加賀山です。(パラワールド Q&A コーナーの書き出しですね)
さて、質問にお答えする前にちょっと誤解を解いておきましょう。
―拙者のメールでのコメント ―
テイクオフの少し上でセンタリングして奥(リーサイド)に入っていったのは
ちょっと根性有り過ぎという感じでしたが、
これは、松永さんがテイクオフ後(約 5 分ぐらいテイクオフ前でソアリングした後)に
庵原テイクオフの左側(北側)ちょっと上(テイクオフから約 30mぐらい)で
サーマルを捕まえて茶畑の後ろの風下側まで(リーサイド:lee side = 風下側のこと )
低めの高度で突入していった時のことですな。
そんなに強いサーマルじゃなかったので、少しづつ上がってるけど風下にどんどん流されていた状況。
その後けっこう風があったので(多分)アクセル踏んで前に出てきて、その途中は(運良く)あんまり沈下して
いなかったようでしたが、下から見ていて「おおっとぉ! そこまで突っ込むかぁ∼」という感じだったです。
山のトップがなだらかで風が吹いている時に弱めのサーマルは山のカーブに合わせて後方へシフトし、そのあと上
昇を開始します。完全にサーマルをフォローできれば上昇が可能だったりしますが、ギャンブル性が高いのです。
サーマルが入っている間はその経路に沿ってアゲンストに向かえば結構沈下しないで前に出れます。
しかし、もし、乗っているサーマルがしっかり上昇する前に終わっちゃうと残るのは上昇成分の無いアゲンスト(し
かも収束して強くなってる)なので、アクセルを踏んでも前に出れずに、さらに沈下が大きいですね。
また、万一サーマルの風下側に外れた時には・・・結構大変なことになっちゃいますね。
庵原の場合は普段南寄りの風だったら、テイクオフの左後ろの尾根で上がれるので(多分普段は皆さんそこに突っ
込んでいるのでしょうね)比較的リーサイドまでサーマルを追っていくことが多いのでしょうが、当日の風は北寄
りの風だったので奥の尾根に期待することもできません。
山の尾根よりリーサイド側へ流す判断は(尾根のピークより前で判断しましょう)、
① 充分前に出れる高度(万一サーマルの風下に外れたとしても)。
② 充分な上昇率を伴うサーマルに乗っていること。
このへんがポイントになります。
強いサーマルはそんなに風下に流されずに尾根から立ち上がるので(風の強さとサーマルの強さの関係ですね)、
尾根上での上昇率で判断する事も重要です。
競技の時など、風下まで一生懸命追いかけてジワジワ上げてると、尾根上で皆がドッカーンと上がってるのを指を
咥えて観てることになる事も良くあります。足尾や猪之頭なんかじゃしょっちゅうですね。
強弱混在のサーマルコンディションの日は、強いサーマルの経路を想像して、その場所をキープして、弱いサーマ
ルは追わないというのが効率よく(さらに安全に、無理せず)ソアリングするコツですね。
夕ご飯ができたようなので「足が遅い機体(?)で同じサーマルで上昇するには?」の質問に対する答えはまた次
回に! ではでは
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