Comments
Description
Transcript
日本救急医療財団 心配蘇生委員会
心肺蘇生法 日本救急医療財団 心肺蘇生法委員会 日本版ガイドライン2005 http://www.qqzaidan.jp/qqsosei/index.htm 講習のスケジュール 1)講義 a)AEDの必要性 b)救命の連鎖 c)心肺蘇生法 e)AEDの使用方法 2)シナリオを使った実技 3)知識、実技の確認 AED使用事例1 万博会場−除細動器で蘇生 2005年6月1日 午前9時13分ごろ、愛知県 長久手町の愛・地球博(愛知万博)会場で、 男性(41)が心臓発作を起こし意識不明となった。 近くにいた客らが備え付けの自動体外式除細動器 (AED)で 応急手当し、 男性は蘇生 された。 AED使用事例2 地下鉄駅員がAEDで救命 東京都内の地下鉄駅構内で 倒れた男性に駅員がAEDを使 用して蘇生した。 傷病者は現場で心拍が再開 し、近くの病院に収容され たのち、後遺症もなく回復 している。 その後、AEDが設置が進んだ。 AED使用事例3 ランナーをAEDで救命 2007年2月18日、東京マラ ソンのゴール寸前、41キロ メートル地点で、50代の男 性が突然倒れて心肺停止に なった。同大会に参加して いた救急救命士が対応し、 ボランティア救護隊と協力 しCPRを実施、その後AEDを 使用し、意識が戻った。 なぜ助かったのか ①そこにAEDが あったから 手元にAEDが到着 したので助かったの です。 なぜ助かったのか ②そこにあなたが いたから AEDを使える人がい たから助かったので す。 なぜ助かったのか ③倒れてすぐに 使ったから 社会復帰のポイント ◆ 早期の心肺蘇生 「CPR」 ◆ 早期の除細動 「AED」 AED 自動体外式除細動器 心室細動 = 心停止 心臓の規則的な 拍動の停止 ↓ 心臓のけいれん AED=自動体外式除細動器 % 生存退院率 100 90 80 70 60 50 40 30 20 10 0 1 2 3 4 5 6 7 8 早期除細動の必要性 9 時間 分 救命の可能性が1分ごとに7∼10%ずつ低下 Circulation 2000; 102: I-60-I-76 % 生存退院率 100 90 80 70 心肺蘇生によって チャンスが生まれる 60 50 40 30 20 10 0 1 2 3 4 5 6 7 時間 8 9 分 早期除細動 が 救命のポイント! 迅速な「心肺蘇生と除細動」が最も有効 遅れた心肺蘇生 / 遅れた除細動 迅速な心肺蘇生 / 遅れた除細動 迅速な心肺蘇生 / 迅速な除細動 効果が高い! 救急車出場から現場到着までの時間 平成17年 100 90 80 時間 70 60 50 40 [ 分] [ %] 生存退院率 全国平均で6.5分 30 20 10 0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 倒れるのを目撃→119番通報→出動指示→出動現 場到着→傷病者と接触→処置開始 救命の連鎖 Chain of survival 1.迅速な通報 2.迅速な心肺蘇生 3.迅速な除細動 4.迅速な二次救命処置 (Early (Early (Early (Early Access ) CPR ) defibrillation ) ACLS ) http://www.qqzaidan.jp/qqsosei/index.htm 反応なし 反応なし 市民が行なう 一次救命処置の手順 大声で叫ぶ 119番通報・AED 気道を確保し、呼吸をみる 気道を確保し、呼吸をみる している 回復体位にして様子 回復体位にして様子 普段どおりの息をしているか を見守りながら専門 を見守りながら専門 家の到着を待つ 家の到着を待つ していない 胸が上がる人工呼吸を2回 胸が上がる人工呼吸を2回 (省略可能) (省略可能) 胸骨圧迫30回+人工呼吸2回をくりかえす 胸骨圧迫30回+人工呼吸2回をくりかえす AEDを装着するまで、専門家に引き継ぐまで、 AEDを装着するまで、専門家に引き継ぐまで、 または傷病者が動き始めるまで または傷病者が動き始めるまで 圧迫は強く・速く(約100回/分)・たえまなく・ 圧迫は強く・速く(約100回/分)・たえまなく・ 圧迫解除は胸がしっかり戻るまで 圧迫解除は胸がしっかり戻るまで AED装着 AED装着 心電図解析 電気ショックは必要か? 必要あり 必要なし AED装着 AED装着 心電図解析 電気ショックは必要か? 必要あり 電気ショック1回 電気ショック1回 その後ただちに心肺蘇生を その後ただちに心肺蘇生を 再開5サイクル(2分間) 再開5サイクル(2分間) 必要なし ただちに心肺蘇生を再開 ただちに心肺蘇生を再開 5サイクル(2分間) 5サイクル(2分間) 心肺蘇生の実際 反応を確かめる 大声で叫ぶ 119番通報・AED 心肺蘇生の実際 気道確保 心肺蘇生の実際 呼吸確認 人工呼吸 省略可能 位置 胸骨圧迫 方法 圧迫 強く・速く・たえまなく AED到着、直ちに使用 ① 電源を入れ、 音声ガイドに従う ① ② 電極パッドを装着 ② ③ ※胸部を確認し、除細動 の妨げになる状態が あれば取り除く ③ 自動解析で必要なら 除細動ボタンを押す ④ 2分ごとに音声を聞く AED到着、直ちに使用 電源を入れる パッドを貼る 解析中/離れて 除細動ボタンを押す/離れて コネクターを入れる ただちに胸骨圧迫開始 AED使用の条件 ●たまたま居合わせた人 0)使用条件なし(講習を受けることが望まれる) ●一定の頻度で対応することが想定される人 1)医師などの速やかな対応が得られない時 2)傷病者の意識や呼吸がないことを確認していること 3)AEDの講習を受けていること 4)使用するAEDが厚労省の認可を受けていること AEDだけでなく、応急手当も学ぼう 子供の心肺蘇生 喉に何かが詰まった