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斎宮歴史博物館常設展示室等音声等多言語ガイドシステム導入業務
斎宮歴史博物館常設展示室等音声等多言語ガイドシステム導入業務仕様書 1 業務内容 斎宮歴史博物館(以下「博物館」という。 )来館者が自分のスマートフォンやタブレ ット等(以下「モバイル端末」という。 )から、音声等による多言語対応した展示等情 報を入手できるガイドシステムの導入に向けて次のような業務を行う。 (1)来館者が持参するモバイル端末で、文字、画像、音声、動画(以下「音声等」とい う。 )による多言語対応した展示等情報(以下「WEB コンテンツ」という。)を読み 取れるシステム(以下「音声等ガイドシステム」という。)の構築と環境整備 ① モバイル端末が、iOS(version7.1 以上)及び AndroidOS(Version4.3 以上)に対応 したガイドプログラム(アプリ)をそれぞれ開発すること。また、ガイドプログ ラム公開にあたっては、必要な動作検証を行うこと。 ② 来館者等のモバイル端末をガイド用デバイスとして利用し、インターネット経由 のデータ通信による WEB コンテンツ表示を可能にすること。 ③ ガイドプログラムでは、利用者の言語(日本語・英語・中国語(簡体、繁体) ・ 韓国語)を設定し、それに応じた表示(多言語対応)が可能なものとすること。 ④ ガイドプログラムは、情報配信箇所に電波発信機器を設置し、その電波をモバイ ル端末が検知することで自動的に案内表示する仕組みで、複数の電波発信機器を 接近設置した場合でも問題なく案内が可能なものとする。ただし、電波発信機器 の他、数字入力やマーカーをモバイル端末のカメラで読み取ることにより同様の 機能を発揮する仕組みにより利用用途が広がる提案も可とする。 ⑤ ガイドプログラムは、常設展示室内(博物館内)だけでなく、野外の展示施設で も同様の案内ができるようにすること。 ⑥ ガイドプログラムには、個々の展示情報の解説機能だけでなく、例えば常設展示 室内(野外施設内)を限られた時間内で巡る場合の周遊コースや、文学あるいは 出土品など特化したテーマ別の周遊コースの選定と案内ができるなど、効率的に 展示情報を理解できる機能を付加すること。 ⑦ ガイドプログラムを介して、利用者の行動データ(プログラムの利用履歴、展示 情報の閲覧履歴、利用者の回遊履歴など)を把握、データ化できるようにするこ と。 ⑧ ガイドプログラムには、展示解説のほか利用者への情報提供機能など、来館者等 にとって利便性の高い機能の付加についての提案が望まれる。 ⑨ ガイドプログラムは、iOS であれば Applestore、 AndroidOS であれば Googleplay から、入手可能とするために必要な手続きを行うこと。 ⑩ 音声等ガイドシステム稼働後一定期間における初期不良(OS の Versionup に伴 う WEB コンテンツの動作保証、不具合等の修正を含む)など不具合への対応・ 動作保証を行うものとしてメンテナンス費用を伴わないシステム内容とするこ と。 ⑪ 音声等ガイドシステム稼働後のガイドプログラムの WEB コンテンツの更新・追 加作業並びに利用者の行動データの利用を、博物館職員により行えるシステム内 容とすること。 ⑫ 博物館が指示する管理サーバへの WEB コンテンツ及びガイドプログラムの格納 等、音声等ガイドシステム稼働に際して必要な調整を行うこと。 (2) WEB コンテンツ(展示等情報)の制作 博物館が提供する展示等情報の解説原稿から、WEB コンテンツを制作する。 ① WEB コンテンツ制作数は、50 点程度(1言語につき)を目安として、当該業務 を受託した者(以下「受託者」という。 )と協議の上決定する。 ② 日本語のほか、外国人観光客が利用することを想定し、英語、中国語(簡体・繁 体)及び韓国語に対応した WEB コンテンツとする。その際、博物館からは、個々 の展示物情報について翻訳作業を行った解説原稿を提供するが、周遊コース選択 機能の付加等に伴う必要な説明文や案内文などの翻訳作業が発生した場合につ いては、受託者において契約内での臨機応変な対応を求めるものであること。 ③ WEB コンテンツの日本語、英語・中国語(簡体・繁体) ・韓国語による音声ガイ ダンスに必要な音声の収録・編集作業を行う。 (3)音声等ガイドシステムの拡張性の確保 音声等ガイドシステム導入に際して、次のようなことも含め、来館者の利便性、 利用者に対する訴求力を高めるシステム内容とする。 ① 音声等ガイドシステムについて、WEB コンテンツは無料公開とするものである が、ガイドプログラムは無料と有料モードを有するものとして、有料モードにお いては、無料コンテンツに加え有料コンテンツ(どのような有料コンテンツがあ り得るかの提案が含まれたもの)も閲覧できる機能を備えたものとする。 ② いわゆるデジタルサイネージをガイド用デバイスとして利用して、インターネッ ト経由のデータ通信による WEB コンテンツ表示を可能にするものとする(モバ イル端末との連動のほか、来館者の利便性の向上、展示等情報の理解につながる 仕組みの提案が含まれたもの) 。この場合、動画は4K に対応し、また電源入切 作業不要など、運用性が良く故障しにくいことが必要。ただし、ディスプレイ等 の機器設置に要する経費は見込まないこと。 ③ その他効果的な機能の提案に基づくシステム内容とする。 2 本件における著作権等の権利取扱等 (1)WEB コンテンツについて ①この委託で、新たに制作された物(以下「制作物」という。音声データならびに それを構成する原稿類を含む)に係る著作財産権は、博物館に帰属するものとす る。 ②当該業務を受託した者(以下「受託者」という。 )は、制作し、納品した WEB コ ンテンツについて、博物館が広報及び広告活動等を行う場合に、自由に使用でき るよう、著作権法(昭和 45 年法律 48 号)第 18 条から第 20 条に規定する著作権 者の権利は行使しないこととする。 ③受託者が有する著作権法第 21 条から第 28 条までに規定する権利は、納品ととも に委託者に譲渡するものする。 ④受託者は、委託者に無償譲渡する前項の著作権法上の権利を、委託者以外の第三 者に譲渡しないこととする。 ⑤受託者は、第三者の商標権、著作権その他の諸権利を侵害するものでないことを 保証することとする。なお、WEB コンテンツに使用する写真、文字等が受託者以 外の者の著作物(以下「原著作物」という。)である場合には、原著作者に説明し、 承諾を得るなど必要な手続きを行った上で本業務にあたることとし、原著作物の 著作者等と委託者との間に著作権法上の紛争が生じないようする。 ⑥WEB コンテンツが、第三者の商標権、著作権その他の諸権利を侵害するものであ った場合、前項の手続きに不備があった場合その他委託者の責に帰する事由によ り原著作物の著作者等と受託者との間に紛争が生じた場合、これによって生じる 一切の責任は、受託者が負うこととする。 ⑦博物館は、制作物の一部について差し替え、削除及び追加の必要が生じた場合に は、自ら改変を行うことができるとともに、受託者又は受託者以外の事業者に委 託し、その改変を行うことができるものとする。 (2)ガイドプログラム(アプリ)について 委託者に対して、独占的にガイドプログラムの使用許諾を与えるものとする。な お、委託計画期間以降、委託者がガイドプログラム及びWEBコンテンツの更新・ 修正、音声等ガイドシステム維持等に係る業務を要請する場合において、受託者は 真摯に協議に応じるものとする。 (3)個人情報の取り扱い 本件業務で取り扱う個人情報の収集については、必要最小限にとどめ、個人の権 利等を侵害することのないよう、法令、条例等を遵守し、適正な取り扱いを確保す るものとする。