...

都市公園における経済的評価 ―広島市を事例とした研究―

by user

on
Category: Documents
15

views

Report

Comments

Transcript

都市公園における経済的評価 ―広島市を事例とした研究―
都市公園における経済的評価
―広島市を事例とした研究―
2005.2.9
第13回COE研究会
*河野 公彦 田中勝也 松岡俊二 吉田謙太郎
1
目的:①都市公園における経済的評価
②都市公園の属性の重要性の比較
③公園・緑地政策の適用可能性の考察
Outline
1. 背景(都市公園の役割、現状と課題)
2. 方法と仮説
3. 実証分析(調査手法・アンケート票・分析)
4. 考察と結論
2
1. 背景
3
背景
都市公園の空間的な位置づけ
建ぺい地
道路用地
航 路 、荷 揚 用 地
市街地
交通用地
鉄軌道用地
飛行場用地
非建ぺい地
公共緑地
公共的緑地
自然緑地
公開緑地
オープンスペース
公共緑地
私的緑地
専用緑地
自然緑地
公 園 緑 地 、運 動 場 、公 園 道 路 、歩 行 者 専 用 道 路 、自 転 車 道 路
公 共 的 緑 地 (緑 地 )
公共緑地
広場
公園墓地
公開緑地
4
出所:高原(1972)
背景
都市公園の分類
種別
住区基幹公園
目的
250m
近隣公園
近隣に居住する者の利用のため
500m
2ha
地区公園
徒歩圏域内に居住する者の利用のため
1km
4ha
総合公園
一の市町村の区域内に居住する者の休息・観 一の市町村の区域を対象として、
10ha以上
賞・散歩・遊戯・運動等総合的な利用のため 住民が容易に利用できる位置
運動公園
一の市町村の区域を対象として、
15ha以上
住民が容易に利用できる位置
広域公園
特殊公園
緩衝緑地等
面積の標準規模
街区内に居住する者の利用のため
都市基幹公園
大規模公園
誘致距離
街区公園
運動のため
一の市町村の区域を越える広域の区域を対象
とし、休息・観賞・散歩・遊戯・運動等総合的な
利用のため
①風致を受けるために利用
②動物公園、植物公園、歴史公園その他特殊
な利用のため
防災機能
0.25ha
一次避難地b
一の市町村の区域を超える広域
の圏域を対象として、交通の利便 50ha以上
の良い土地に配置
広域避難地a
広域防災拠点
自然・文化・歴史的意義を配慮し
て配置
―
―
―
―
緩衝緑地
―
石油コンビナート地帯等と背後の
一般市街地を遮断するもの
緑道
―
―
幅員10m以上
避難路c
一次避難地:地震災害時において主として近隣の住民が避難する公共空地
広域避難地:地震災害時において主として1の市町村の区域内の居住する者の広域的な避難の用に供する公共空地
避難路
:広域避難地又はこれに準ずる安全な場所へ通ずる幅員15m以上の道路・幅員10m以上の緑道
5
出所:日本都市計画学会(2002)
背景
都市公園の役割;
1. 都市環境の保全・改善
2. 防災
3. レクリエーション
4. 景観
6
出所:日本都市計画学会(2002)、広島市(2001)、神戸市(2000)
背景
都市公園の役割;
1. 都市環境の保全・改善
z
z
z
気温変化の緩和
大気・水の浄化
生物の生息環境の維持・回復
7
背景
都市公園の役割;
2. 防災
z
z
z
延焼の遅延や防止
災害時の避難場所
水の流量の調整、洪水の防止
8
背景
都市公園の役割;
3. レクリエーション
z
z
z
散策、自然学習の場
休養、休息の場
運動、遊びの場
9
背景
都市公園の役割;
4. 景観
z
z
都市景観の構成に寄与
自然景観の構成に寄与
10
背景
1人あたりの都市公園面積と都市公園等五箇年計画
1人あたりの都市公園面積
(m 2 )
2
目標:①1人あたりの都市公園面積20m
目標:1人あたりの都市公園面積20m2
目標:1人あたりの都市公園面積20m2
9.0
②歩いていける都市公園の整備率65%(2002年 63%) (参照1)
8.0
③広域避難地となる都市公園の整備された市街地の割合 65%
(2002年 66%)
7.0
8.5
7.1
6.0
5.8
5.0
4.9
4.0
4.1
3.4
3.0
2.8
2.0
1.0
0.0
第2次
1976年 第1次
五箇年計画
1972年
第3次
1981年 第4次
1986年 第5次
1991年
第6次
七箇年計画
1996年
2002年
11
出所:国土交通省(2003)
背景
政令指定都市の1人あたりの都市公園面積(1998年)
1人 当 た りの 公 園 面 積 (m 2 )
欧米6都市平均 23.2(1993~1997)
24.0
21.0
18.0
16.1
15.0
12.0
9.7
10.2
9.2
政令指定都市平均6.9
8.5
9.0
7.2
6.7
6.0
3.6
4.2
3.0
3.0
3.4
京都市
大阪市
0.0
札幌市
仙台市
千葉市
川崎市
横浜市
名古屋市
神戸市
広島市
北九州市
都市名
12
出所:広島市(2001)
背景
公園・緑地政策の課題
緑のパラダイムシフト:都市の中に緑→緑の中に都市
計画論
①量的な指標の代替案もしくは組み
合わせ可能な指標の開発
②生物多様性の観点を取り入れ、よ
り合理的で深化した配置論への発
展
③市民参加による公園の設立・維持
管理
④河川を利用した公園
広島市(緑の基本計画)
①まちの基盤をなす緑づくり
②市民の手による緑づくり
③水辺の緑の保全と緑化
目標(2010
年)水と緑のネットワーク
目標(2010年)水と緑のネットワーク
・1人あたりの都市公園面積10m
人あたりの都市公園面積10m2
・河岸緑地の整備率47.7%
・河岸緑地の整備率47.7%
・歩いていける都市公園の整備率はなし
・広域避難地となる都市公園が整備済みか
どうか示していない
本研究の意義:政策の計画論における課題を反映させた評価
13
出所:小野(2001)、国土交通省(2003)、日本都市計画学会(2002)
2. 方法と仮説
14
方法と仮説
先行研究:表明選好法(Stated Preference; SP)
z
表明選好法:効用最大化を前提に、仮想的なシナリオをアンケートの中で回答
者に提示して直接的にあるいは間接的に支払意思額(WTP)をたずねる手法
z
CVM:
太田他(2001):世田谷区、 近隣公園の維持管理費
・高齢者で健康維持のため利用している人が高いWTP
・公園に対して住民参加活動意識をもっている人が高いWTP
z
コンジョイント分析:
武田他(2004):世田谷区、都市公園の設立費
・自然的なものと老年層が高いWTP
・自然性、防災性、子供の遊び適性の順に高いWTP
Mamberitti et al.(2004):チューリッヒ、都市公園の設立費
・高い木に囲まれた公園よりも、安全性の面から低木で見晴らしのよい公園
・写真によって視覚化された選択肢の提示の有効性
15
CVMとコンジョイント分析
都市公園の属性別の評価
CVM:同じアンケート票で何度も質問する必要あり
何種類かのアンケート票を用意する必要あり
コンジョイント分析:1つのアンケート票で1度に評価可能
*本研究では回答者の負担を考慮した優位性のためコン
ジョイント分析を使用
16
方法と仮説
表明選好法の課題
1. バイアス(参照2)
①ゆがんだ回答をおこなう誘因によるもの
②評価の手がかりとなる情報によるもの
③仮想シナリオ伝達ミスによるもの
④サンプル設定とサンプル実施バイアス
⑤推量バイアス
→NOAAのガイドライン(参照3)
2. 回答形式
17
出所:栗山(1998)
方法と仮説
コンジョイント分析の回答形式
回答形式
内容
利点
1つのプロファイルを回答者に示して、その
完全プロファイル 商品がどのくらい好ましいかをたずねて評
・個人的な評価が可能。
価する。
・他の回答形式と比較すること
によって多数の属性を評価可
2つの対立するプロファイルを回答者に示し 能。
ペアワイズ評定法 て、どちらがどのくらい好ましいかをたずね
て評価する。
選択型実験
欠点
・回答時間が長い。
・すべての属性を含む完全プロファイ
ルを用いるため属性の多い対象の評
価は困難。
・回答時間が長い。
・属性数があまりにも多いと重要な属
性が過小評価されることがある。
・回答形式が非現実的。
・通常の消費行動に似ている。
複数のプロファイルの中から、最も好ましい ・選択しない選択肢を入れるこ
・個人単位の評価が困難。
プロファイルを選択してもらうことで評価す とが可能。
・属性数に限界がある。
・他の回答形式と比較して回答
る。
時間が短くなる。
18
出所:大野(2000)、栗山(1998)をもとに筆者作成
方法と仮説
仮説
仮説1. 公園面積が大きいほど高いWTP
仮説2. 緑の割合が大きいほど高いWTP
仮説3 河川を利用した公園は高いWTP
仮説4. 公園属性に対するWTPの弾性値を比
較した場合、所要時間の変化に対して
一番高いWTP
19
4. 実証分析
20
実証分析
調査概要
1. 調査手法
・対象
:広島市4区(中区・南区・西区・東区)の住民(参照4)
・サンプリング :無作為抽出(地域別の母集団の人口と整合性)
2. アンケート票の作成(参照 アンケート票)
・仮想シナリオ :基金による都市公園の増設・維持管理
・属性
:公園面積・緑の割合・河川・所要時間・WTP
・プロファイル :選択型実験形式により現実性を重視
回答者のイメージのための写真による視覚化
→回答者の答えやすさのためにイメージと簡単化を重視
3. 予備調査と本調査
・配布数
:郵送方式で500部
・有効回答数 :167 (約33% )
4. 分析
・推計方法
:二項ロジットモデル
21
実証分析
データの説明
区分
公園属性
変数決定のための根拠
ダミー
公園面積
変数
―
―
+
緑の割合
―
―
+
河川
所要時間
―
WTP
―
年齢
性別
人口特性
自然(オープンスペース)の機能を含めた公園が相乗効
河川あり=1、河川なし=0
果のため機能が高くなると考え高いWTPを示す。
教育
子供の数
所得
満足度
機能
「高齢者ほど高いWTPを示す」(太田他 2004年)
―
―
選択肢 1(20代=1)、選択肢4(70代以上=2)、
その他=0
男性=1
一般的に大学・大学院以上が公園の重要性を理解でき
選択肢3(大学・大学院=1)、その他=0
るため高いWTPを示すと考える。
―
―
選択肢4(1,001万円以上=1)、選択肢1(200万以
高収入の人間ほど公園に募金する余裕があると考える。
下=2)、その他=0
一般的に満足している人間ほど新たな公園は必要ない 選択肢1(大変満足している=1)、選択肢2(満足し
と考え、低いWTPを示すと考える。
ている=2)、その他=0
―
―
選択肢4(11分以上=1)、選択肢1(1分以下=2)、
その他=0
所要時間
頻度
「近隣住居者よりも公園利用者の方が高いWTPを示す」 選択肢4(月に1回かそれ以下=1)、選択肢1(毎日
=2)、その他=0
(太田他 2004年)
施策認知度 認知した人ほど高いWTPを示すと考える。
+
+
―
公園が近くにない人ほど新たな増設を期待すると考え
る。
緑と施策に対する認識
地域特性
―
期待する係数の符号
選択肢1(知っている=1)、その他=0
+
―
+
+
―
+
施策評価
面積を増やすべきと考える人ほど高いWTPを示すと考え選択肢3(面積を減らすべきだ=1)、その他=0
-
参加
参加する人ほど高いWTPを示すと考える。
選択肢1(参加する=1)、その他=0
+
1人あたりの公園面積が小さいほど増設を望む。
中区=1、その他=0
-
22
出所:筆者
実証分析
推計結果
選
変
公
人
緑
園
口
に
属
性
特
性
対
す
る 認
識
数
係
択
型
数
実
験
標
準
誤
差
公
園
面
積
0 .0 0 1
* * *
0 .0 0 0
緑
の
割
合
- 0 .1 5 5
* * *
0 .0 2 4
所
要
時
間
-1 2 .0 9 0
* * *
0 .2 0 7
W
T P
- 0 .0 2 7
* * *
0 .0 0 3
年
齢
0 .1 5 6
0 .4 4 1
性
別
0 .2 2 2
0 .6 3 9
教
育
- 0 .0 6 3
0 .7 1 2
収
入
0 .1 2 4
0 .4 7 4
満
足
度
- 0 .1 3 9
0 .3 6 6
所
要
時
- 0 .0 5 7
0 .3 5 2
頻
度
0 .0 0 4
0 .3 2 8
間
n
1 6 1
自 由 度 修 正 済 み R 2
予 測 正 答 率
( fr a c t io n o f c o r r e c t p r e d ic t io n )
*、**、***はそれぞれ10%、5%、1%の統計的な有意水準を示している。
0 .8 0
9 6 .2 7
23
出所:筆者
実証分析
推計結果(2)
WTP
・本研究
:1人あたり452円/月(平均値)
・太田他(2001):1世帯あたり304円/月~830円/月
公園属性に対するWTPの弾性値
・公園面積: 4.79(弾力的)
・緑の割合:-0.52(非弾力的)
・所要時間:-6.17(弾力的)
24
5. 考察と結論
25
考察と結論
考察(1)
仮説の検証
仮説1. 公園面積が大きいほど高いWTP →支持
仮説2. 緑の割合が大きいほど高いWTP →不支持
→回答者の意見(参照5)
仮説3. 河川を利用した公園は高いWTP →検討できず
仮説4. 公園属性に対するWTPの弾性値を
比較した場合、所要時間の変化に
対して一番高いWTP
→支持
26
考察と結論
考察(2)
計画論の課題→本研究の成果
①量的な指標 →代替可能な評価とすることはできず
→公園属性の重要性が比較可能
*広島市:歩いていける都市公園の整備率を追加指標
広域避難地が整備済みかどうか示すことが
必要
②配置論
→生物多様性の観点からは直接的に議
論できず
③河川の利用 →有意な値でなかったことから河川の有
効性は確認できず
④参加型計画論→利用者の意見を還元可能
27
残された課題
・政策適用までの問題
・計画段階のどこに位置づけるか
・どの程度反映させるべきか
・コンジョイント分析自体の問題点
28
考察と結論
結論
z
z
z
広島市の都市公園における経済的価値は1人あたり
452円/月
どの公園属性が重要視されているか明示
①公園面積1%増加→WTP 4.79%
②緑の割合1%増加→WTP -0.52%
③所要時間1%増加→WTP -6.17%
限定的であるが、公園・緑地政策の課題を反映した評
価ができた。
・広島市:歩いていける都市公園の整備率を新たな指標に用い
て目標値を設定することが必要
広域避難地が整備済みかどうか示すことが必要
29
参考文献
z
z
z
z
z
z
z
z
z
z
z
z
z
z
z
z
z
z
z
z
z
z
z
z
大野栄治『
年
大野栄治『環境経済評価の実務』
環境経済評価の実務』勁草書房、2000
勁草書房、2000年
小野良平『
年
小野良平『公園の誕生』
公園の誕生』吉川弘文館、2003
吉川弘文館、2003年
太田他『
』ランドスケープ研究64
太田他『CVMによる近隣公園の経済的評価の研究
CVMによる近隣公園の経済的評価の研究』
ランドスケープ研究64 (5)、
(5)、 p.679p.679-684、
684、2001年
2001年
木戸伴雄『
、2004年
木戸伴雄『自転車の走行実態と交通ルール』
自転車の走行実態と交通ルール』予防時報219
予防時報219、
2004年
栗山浩一『
―』北海道大学図書刊行会、
北海道大学図書刊行会、1998
1998年
年
栗山浩一『環境の価値と評価手法―
環境の価値と評価手法―CVMによる経済価値
CVMによる経済価値―』
神戸市『
神戸市『緑の基本計画』
緑の基本計画』2000年
2000年
国土交通省『
国土交通省『国土交通省環境行動計画』
国土交通省環境行動計画』2004年
2004年 http://www.mlit.go.jp/kisha/kisha04/01/010601_.html
国土交通省『
』2003年
国土交通省『21世紀に広がる緑豊かな都市づくりをめざして
21世紀に広がる緑豊かな都市づくりをめざして』
2003年http://www.mlit.go.jp/crd/city/park/pa01.htm
高原栄重『
年
高原栄重『都市緑地の計画』
都市緑地の計画』鹿島出版会、1972
鹿島出版会、1972年
武田他『
武田他『コンジョイント分析による都市公園の経済的評価に関する研究』
コンジョイント分析による都市公園の経済的評価に関する研究』ランドスケープ研究67
ランドスケープ研究67 (5)、
(5)、pp.709pp.709-712、
712、2004年
2004年
日本都市計画学会『
都市施設・都市緑地編】
】5』丸善株式会社、2002
年
日本都市計画学会『新都市公計画マニュアルⅠ【
新都市公計画マニュアルⅠ【都市施設・都市緑地編
丸善株式会社、2002年
新渕大輔『
年修士論
新渕大輔『選択型実験による大気汚染リスクの経済評価についての研究』
選択型実験による大気汚染リスクの経済評価についての研究』広島大学大学院国際協力研究科2003
広島大学大学院国際協力研究科2003年修士論
文、2003
年
文、2003年
広島市『
広島市『緑の基本計画』
緑の基本計画』2001年
2001年
広島市 2004年
2004年 http://www.city.hiroshima.jp/menu/gaiyou.html
http://www.city.hiroshima.jp/menu/gaiyou.html
千葉市 2004年
2004年 http://www.city.chiba.jp
http://www.city.chiba.jp
吉田謙太郎『
吉田謙太郎『環境評価の実践テクニック』
環境評価の実践テクニック』2004年
2004年
http://members.aol.com/coken
http://members.aol.com/coken//
吉田謙太郎『
2003a年
年
吉田謙太郎『都市生態系の経済評価』
都市生態系の経済評価』第5回COE研究会ディスカッションペーパー、
COE研究会ディスカッションペーパー、2003a
吉田謙太郎『
(4)、pp.
吉田謙太郎『選択型コンジョイント分析による環境リスク情報のもたらす順序効果の検証』
選択型コンジョイント分析による環境リスク情報のもたらす順序効果の検証』農村計画学会誌、21
農村計画学会誌、21(
)、pp.
303303-312、
312、2003b年
2003b年
鷲田豊明『
年
鷲田豊明『環境評価入門』
環境評価入門』勁草書房、1999
勁草書房、1999年
Arrow, Report of the NOAA panel on Contingent Valuation,
Valuation, 1993
Carson, R.T., Constructed Markets. In J. B. Braden and C. D. Kolstad (Eds.), Measuring the Demand for
Environmental Quality Amsterdam: Contributions to Economic Analysis, 198. NorthNorth-Holland: Elsevier Science., pp.
121121-162, 1991
Isabella Mambrette,
Mambrette, Eckart Lange and Willy, A.S., Evaluation of visual attributes in urban parks using conjoint
analysis,
analysis, 9th International Symposition on Planning and IT, 2004
Mitchell, R. C and Carson, R. T., Using Surveys to Value Public Goods: The Contingent Valuation Method
Method..
30
Washington, D. C.: Resource for the Future, 1989
Fly UP