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【作物別技術情報2月】 <野菜> <アスパラガスの半促成作型> 寒い

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【作物別技術情報2月】 <野菜> <アスパラガスの半促成作型> 寒い
【作物別技術情報2月】
<野菜>
<アスパラガスの半促成作型 >
寒い日々が続きますがアスパラガスの芽は雪の下でじっと萌芽するのを待っています。
春一番のアスパラガスは甘く新鮮で、実需者からも求められている野菜です。 被覆開始時
期は作型、地域により異なりますが、 外気温が0℃になる時期を目安に保温を開始 します
(表 1)。暖地では2月上旬、長野市近郊では2月下旬が保温の目安にな ります。
表1 半促成栽培の作型別保温開始時期
作型
保温開始
ハウス半促成(春どり)
1月下~2月上
北信北部
3月上~3月下
(小布施等) 大型トンネル(春どり)
ハウス半促成(長期どり) 1月下~2月下
ハウス半促成(春どり)
12月上~2月上
北信南部
2月中~3月中
(篠ノ井等) 大型トンネル(春どり)
ハウス半促成(長期どり) 12月中~2月上
※「アスパラガス栽培Q&A55」による
地帯
収穫期
3月上~6月上
3月下~6月下
3月上~9月下
1月中~5月下
3月上~6月下
3月上~9月下
被覆する前にハウス骨材の曲りや歪みがないか確認し、補修を行ってから被覆します。
ハウスの外側のフィルムは風のない暖かい日を見計らって早めにかけ、フィルム かけを終
えたら雪や土壌の凍結が融けるのを待 ちましょう。ハウス内に雪がある場合は必ず炭や土
などの消雪剤を散布し、ハウスの出入口は開放してお きます。保温資材は必ず準備してお
き、ハウス内北側に銀の反射シートを張ると保温効果が高 くなります。小トンネルにはポ
リフィルムのほかに保温マットなどの2重掛けを必ず行 います。
萌芽は5℃以上で始まり、10℃以上で急激
に伸び始めます。萌芽まではハウス内を密閉し、
できるだけ保温に努め ます。ハウス内の日中の
気温は25℃を目安に換気し、穂先の開きに注
意し良品生産に努めます。
保温開始時は土壌水分が十分ある状態としま
す。保温開始時の土が乾燥していると、春芽収
穫まで時間がかかり、収穫期間中のかん水量も
多くなるため、地温が下がりやすくなります。
保温開始前に、雪を利用してハウス内へかん水
代わりに入れるか、かん水可能なハウスでは、
あらかじめ十分かん水して保温を始めます。
写真1
ハウス+内張りカーテン+
小トンネルによる半促成栽培
トンネル内が0℃以下になると凍 害が発生し、
曲りやとろけの原因となります。 外気温がかなり低くなる時にはハウスや 被覆材はすき間
のないようにきっちりかけ、 できるだけ保温 に努めます。万一凍害にあった若茎は早めに
切り倒し、次の萌芽を促します。
<キャベツ・ハクサイの育苗>
キャベツの 地床育苗では連作を避け、土壌病害を防ぐためにクロルピクリンなどで 苗床
の土壌消毒を行う とよいでしょう。床土には完熟堆肥を床土の体積と同じくらい施用し、
【作物別技術情報2月】
良く混和しておきます。播種床面積はaあたり定植に必要な苗本数500~550本とし
て、0.5~0.6㎡を苗床として準備し、ていねいに整地して9~10mmのまき溝を
作り播種します。播種量は裸種子で6~8ml準備 します。間引きは発芽揃い時に1回目、
その後移植まで2回程度行い、最終的に株間1~2cmとします。間引きが遅れると 徒長
苗になるので注意します。
春ハクサイ の育苗では、ハクサイは種子が吸水を始めてから13℃以下の低温で感応し
花芽分化を始める「種子春化型植物」なので、 花芽分化しないように播種時から温床育苗
を行います。電熱線を用いて、床温18~20℃を目標に加温 します。古い温床線は切れ
ていることがあるので、使用前に必ず通電を確認し てください 。
セルトレイ 育苗では 培土は詰めすぎないようにし、ハクサイは好光性種子のため覆土は
薄めにかけます。播種前にたっぷり 潅水し、潅水後はしばらくおいて水と培土をなじませ
ます。培地量が少ないので乾燥に注意しますが、やりすぎると地温が下がったり根腐れの
もととなります。土の表面が少し乾いたら細かいハス口で土が動かないように軽くかん水
します。
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