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IMFの世界経済見通し
楽読 (ラクヨミ) 2016年1月20日 Vol. 1,056 IMFの世界経済見通し ~下方修正ながら、緩やかな回復の見通しを維持 IMF(国際通貨基金)は1月19日に最新の世界経済見通しを発表し、中国経済の減速による世界の貿易量の 減少や資源価格の下落などを受けて、新興国を中心に成長が鈍化する可能性があるとして、2016年の世界 の成長率予測を3.4%へ下方修正しました。2017年の世界の成長率予測についても3.6%と下方修正したもの の、世界経済の成長は緩やかながら加速していくとの見通しを維持しています。 先進国の成長率は、2016、17年ともに2.1%となる見通しです。米国については、米ドル高が企業業績に与え る影響や原油安を受けたエネルギー関連投資の縮小から、成長率が2016、17年ともに2.6%に下方修正され ました。ただし、雇用環境や住宅市場の改善などが経済活動を支えるとし、先進国の中では引き続き、比較的 高い成長を見込んでいます。ユーロ圏の成長率予測は、緩和的な金融政策などに支えられた力強い個人消 費が想定されることから、2016年の見通しを1.7%と若干ながら上方修正しました。2017年については、昨年 10月の見通しを維持し、横ばいの1.7%としました。日本については、2016年は財政・金融政策による後押しな どで、1.0%と2015年から回復ペースが加速する見込みで、前回の見通しを維持しました。ただし、2017年は 同年4月に予定されている消費税率引き上げの影響などを踏まえ、0.3%にとどまるとし、下方修正しました。 新興国については、2016年の成長率予測を4.3%へ下方修正しました。これは主に政治的混乱などを受けた 景気後退が予想以上に深刻となったブラジルによるもので、市場で景気減速が懸念されている中国について は、前回の見通しを維持しました。2017年はブラジルやロシアの経済が正常化に向かうと予想しており、新興 国の成長率を4.7%とし、下方修正はしたものの、成長が加速するとの見通しを維持しました。 IMFは今後のリスクとして、中国経済の減速による影響や地政学的な緊張の高まり、米ドル高の進行、投資家 のリスク回避姿勢の強まりに伴なう新興国通貨の下落などをあげています。一方で、原油安の長期化が、原 油輸入国・地域の需要押し上げにつながる可能性に言及しました。 主な先進国の経済成長率 IMFの世界経済見通し <白背景部分は2015年10月時点の予測との比較(%ポイント)> 世界 先進国 米国 ユーロ圏 ドイツ 日本 英国 カナダ 新興国 中・東欧* ロシア アジア 中国 インド** ASEAN5ヵ国*** 中南米ほか ブラジル メキシコ **** 中東・北アフリカなど サハラ以南のアフリカ 南アフリカ 2014年 3.4 % 1.8 % 2.4 % 0.9 % 1.6 % 0.0 % 2.9 % 2.5 % 4.6 % 2.8 % 0.6 % 6.8 % 7.3 % 7.3 % 4.6 % 1.3 % 0.1 % 2.3 % 2.8 % 5.0 % 1.5 % 2015年 3.1 % 1.9 % 2.5 % 1.5 % 1.5 % 0.6 % 2.2 % 1.2 % 4.0 % 3.4 % -3.7 % 6.6 % 6.9 % 7.3 % 4.7 % -0.3 % -3.8 % 2.5 % 2.5 % 3.5 % 1.3 % 2016年予測 3.4 % -0.2 2.1 % -0.1 2.6 % -0.2 1.7 % 0.1 1.7 % 0.1 1.0 % 0.0 2.2 % 0.0 1.7 % 0.0 4.3 % -0.2 3.1 % 0.1 -1.0 % -0.4 6.3 % -0.1 6.3 % 0.0 7.5 % 0.0 4.8 % -0.1 -0.3 % -1.1 -3.5 % -2.5 2.6 % -0.2 3.6 % -0.3 4.0 % -0.3 0.7 % -0.6 2017年予測 3.6 % -0.2 2.1 % -0.1 2.6 % -0.2 1.7 % 0.0 1.7 % 0.2 0.3 % -0.1 2.2 % 0.0 2.1 % -0.3 4.7 % -0.2 3.4 % 0.0 1.0 % 0.0 6.2 % -0.1 6.0 % 0.0 7.5 % 0.0 5.1 % -0.2 1.6 % -0.7 0.0 % -2.3 2.9 % -0.2 3.6 % -0.5 4.7 % -0.2 1.8 % -0.3 (出所:IMF「World Economic Outlook Update, January 2016」) 8% (2016年予測、2017年予測) 2016年 2017年 英国 日本 6% 4% 2% 0% 先進国 米国 ユーロ圏 主な新興国の経済成長率 8% (2016年予測、2017年予測) 2016年 2017年 6% 4% 2% 0% ** *** 新興国 中国 インド メキシコ ASEAN *ロシアなど、CIS(独立国家共同体)構成国を含まない 5ヵ国 ** 年度ベース(上記各年の4月から翌年3月まで) ***インドネシア、マレーシア、フィリピン、タイ、ベトナム ****アフガニスタン、パキスタンを含む ※上記は過去のものおよび予測であり、将来の運用成果等を約束するものではありません。 ■ 当資料は、日興アセットマネジメントが市況等についてお伝えすることを目的として作成したものであり、特定ファンドの勧誘資 料ではありません。また、弊社ファンドの運用に何等影響を与えるものではありません。なお、掲載されている見解は当資料作成 時点のものであり、将来の市場環境の変動等を保証するものではありません。■投資信託は、値動きのある資産(外貨建資産に は為替変動リスクもあります。)を投資対象としているため、基準価額は変動します。したがって、元金を割り込むことがあります。 投資信託の申込み・保有・換金時には、費用をご負担いただく場合があります。詳しくは、投資信託説明書(交付目論見書)をご 覧ください。 1/1 商品内容説明資料補完書面(投資信託) リスクについて 投資信託、投資証券はその投資対象となっている株券、債券、投資信託、不動産、商品 等(以下、 『裏付け資産』 『※』といいます。 )の価格や評価額に連動して基準価格が変動 し損失が生じるおそれがあります。したがって、投資元本が保証されているものではな く、これを割込むことがあります。その他外貨建て資産に投資した場合には為替変動リ スク等もあります。 投資信託、投資証券は裏付け資産の発行者の業務や財産の状況等に変化が生じた場合、 投資信託、投資証券の価格が変動することによって損失が生じるおそれがあります。 投資信託等には、解約することができない一定の期間(クローズド期間)が定められて いるものもありますのでご留意下さい。 ※ 裏付け資産が、投資信託、投資証券、預託証券、受益証券発行信託の受益証券等である場 合には、その最終的な裏付け資産を含みます。 手数料等諸費用について ■ 申込時に直接ご負担いただく費用等 ・申込手数料等 上限 3.78%(税込) ■ 換金時に直接ご負担いただく費用等 ・換金(解約)手数料 販売時に手数料がかかり、売却時にも手数料がかかるもの 該当する投資信託はありません 販売時に手数料がかからず、売却時に手数料がかかるもの 上限 3.00%(税込) ・信託財産留保額 上限 0.5% ※外国投資信託の売買時、分配時、償還時の為替レートは、外国為替市場の動向をふまえ て当社が決定いたします。 ■ 投資信託の保有期間中に間接的にご負担いただく費用等 ・信託報酬 上限 3.30%(税込)程度 ・その他の費用・手数料 監査費用、有価証券等の売買にかかる手数料等、その他のファンドの運営・管理に関 する費用・手数料等をご負担いただく場合がございますが、これらの費用・手数料等は、 事前に計算が出来ないため、その総額・計算方法を記載しておりません。 ※当該手数料等の合計額については、保有期間等に応じて異なりますので、表示することはでき ません。 投資信託に係るリスク、手数料等の詳細については投資信託説明書(交付目論見書)に詳しく記 載されておりますのでご覧ください。 当ファンドの販売会社について 商号等: 東海東京証券株式会社 加入協会: 金融商品取引業者 東海財務局長(金商)第 140 号 日本証券業協会、一般社団法人金融先物取引業協会 一般社団法人第二種金融商品取引業協会 201108