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18事業の概要と現状・業務精査の評価結果

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18事業の概要と現状・業務精査の評価結果
平成20年度第2回行財政改革懇話会
(補足資料)
18事業の概要と現状・業務精査の評価結果
1 防犯協議会補助金事務
<事業の概要と現状>
犯罪抑止のため、広報活動、防犯活動等に対して「高槻警察署管内防犯協議会補助金交付要綱」
に基づき、補助金を交付することで、積極的な防犯活動の推進を図っている。
なお、防犯協議会の運営費については、高槻市からの補助金だけでなく、島本町からの負担金
や地域の事業者からの協力金等で成り立っている。本市からの補助金については、補助金対象事
業だけでなく、対象外経費についても要綱で明記している。
また、事業計画書や予算・決算書、実績報告書の内容等を確認し、市の施策や地域の実情に応
じた施策展開が図れるよう指導に努めている。
・ 平成19年度決算額 6,075千円
<業務精査の評価結果>
検討の方向性:見直し
防犯協議会は広報活動等を通じ、地域の防犯において一定の効果をあげていると考えられる。
運営に関しては市民ぐるみで活動し自立することが望ましいが、現状では困難であり、市が協議
会の取り組みを奨励する意味において補助金を交付することは認められる。しかし、補助金交付
にあたっては、事業補助であることを明確にした中で、特に支援すべき事業を整理し、補助金の
効果を説明できるようにしておく必要がある。
2 生涯学習センター管理運営
<事業の概要と現状>
生涯学習センターは、生涯学習の拠点施設として、市の取組を発信する中心的施設である。ま
た、市民が自ら学び、その成果が活かされる場(環境)として多くの利用がある。市民の利用と
市の催しの利用について、日程や内容等の調整ができ、選挙等での急な市の利用についても柔軟
に対応できている。利用申請についても、設置目的である生涯学習に関する利用かどうかを確認
のうえ許可しており、さらに市庁舎内施設であることから、企業の営利活動や勧誘行為、政治活
動などの排除など、慎重な判断が求められるが、職員が対応することで適正に管理できている。
なお、平成 16 年 3 月に策定された生涯学習推進計画において、
「生涯学習センターを市長部局
に位置づけ、より活かした推進体制とすることが望ましい」と懇話会の提言をうけている。
・ 平成17年度までは、文化振興事業団への管理委託
<業務精査の評価結果>
検討の方向性:外部化
主に生涯学習の場の提供を行っている施設であり、平成18年から直営である。市役所庁舎内
にあり、
冷房等の機能が庁舎に連動しており、
完全に独立して管理することは難しい面もあるが、
他市において外部化されている事例は多く、運営形態について検討が必要と考える。また、受益
者負担においても常に検証が必要である。
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平成20年度第2回行財政改革懇話会
(補足資料)
3 コミュニティセンター管理運営補助金
<事業の概要と現状>
コミュニティセンターの運営を住民が担うために組織される、市内17箇所の同管理運営委員
会に対し、
管理運営事業経費及び主催講座等の開催に要する活動事業経費の一部を助成している。
なお、コミュニティセンターは、住みよいまちづくりの推進を図る上で、必要不可欠な公共的
な施設であり、また公的な避難所に位置づけられていることから、公民の役割に即した運営支援
と、活動事業に係る管理運営委員会の自立化に向けた取り組みを進めている。
・ 平成19年度決算額 122,432千円(17箇所)
<業務精査の評価結果>
検討の方向性:見直し
各コミュニティセンター管理運営委員会が独自に開催している講座の受講料の収入等で自主運
営できるようになれば本補助金は不要である。現状、自主運営は困難であると考えるが、コミュ
ニティセンター利用の有料化や機材使用料の徴収等の新たな収入(受益者負担)を検討し、管理
運営の自立化を図ることにより、サンセット方式を導入する等、順次自主運営にむけて取り組ま
れたい。
4 地域振興補助金
<事業の概要と現状>
住みよいまちづくりの促進と地域住民の連帯意識の向上を図ることを目的に、地区コミュニテ
ィ組織の活動に必要な経費の一部を助成している。
地域活動は、都市化に伴う自治活動への希薄化、また高齢化の進展や定住化・成熟化等により、
住民ニーズの多様化と多岐にわたる課題が生じるとともに、年々増加する行政関係書類の配布や
回覧等の対応にも苦慮されている。
・ 平成19年度決算額 13,435千円(32団体)
、均等割及び世帯割にプラス「文化活動」
<業務精査の評価結果>
検討の方向性:見直し
対象組織の収支・活動報告を受け、支出が当該補助金額を下回った際は差額の返納をうける等
の制度を整えており、補助金交付に対する適正化に取り組んでいる。しかし、各コミュニティに
は独自の財源もあり、現状の交付額の積算方法が最適か検証する必要がある。
5 障害基礎年金裁定請求診断料支給事務
<事業の概要と現状>
国民年金課で障害基礎年金を申請される際に、初回に、診断書料を5,000円の範囲内で支
給している。
障害年金の請求については、通常初めて病院で診断を受けた時から1年6月後が障害認定日と
なるため、申請の説明をしてから実際に申請をされるまで2年余りを要する場合がある。
・ 平成19年度決算額 693,970円
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平成20年度第2回行財政改革懇話会
(補足資料)
<業務精査の評価結果>
検討の方向性:廃止
事業開始から25年以上経過している。現状において申請手続きに関する個人に対する補助を
継続する積極的な理由はないと考える。
6 老人クラブ補助金等事業
<事業の概要と現状>
老人クラブは、60歳以上の同一小地域に居住する者で組織する。事業は、高齢者自らの生き
がいを高め、健康づくりを進める活動や、ボランティア活動をはじめとした地域を豊かにする各
種活動、並びに市老人クラブ連合会や、府老人クラブ連合会と連携した調査研究、生きがいと健
康づくりに資する事業、催もの、研修などで、そのための事業費を補助している。
・ 平成19年度決算額 25,606千円(269クラブ、加入率16%)
<業務精査の評価結果>
検討の方向性:見直し
老人クラブは高齢者自らの生きがいを高め、健康づくりを進める活動や、ボランティア活動を
はじめとした地域を豊かにする各種活動を行っており、地域においても一定の役割を果たしてい
る。しかし高齢者人口は増大しているが、逆に老人クラブへの加入者は減少しているという実態
となっており、現行の補助金交付基準が最も効果的であるか検討が必要である。
7 高齢者住宅改造助成事業
<事業の概要と現状>
移動・入浴・排泄等の日常生活が困難な高齢者に対して、日常生活に必要な居住環境の改善を
図る。補助限度額は 80 万円で、世帯の課税状況によって助成額が異なり、生計中心者の所得税
額が 70,000 円以下が対象。
・ 平成19年度決算額 12,962千円(平均48万円)
<業務精査の評価結果>
検討の方向性:廃止
高齢者が居宅生活を営むに当たり、これまで一定の役割を果たしてきたが、平成19年度にお
いて、介護保険制度の住宅改修費の延べ利用者数は1,020人であるのに対し、本制度の利用者
は27世帯であり、一部の方の利用にとどまっており、事業効果が期待できない。よって、真に
必要な制度となっているのか廃止を含めた検討が必要である。
8 一般健康診断
<事業の概要と現状>
市民及び市内に通勤通学している人を対象に、保健所(公的医療機関)で健康診断及び診断書
の発行を実施している。年々公的医療機関の発行する診断書が必要なケースは減少し、平成19
年度においては、診断書の発行数も受診者数の2割をきっている。また同様の健康診断は、市内
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平成20年度第2回行財政改革懇話会
(補足資料)
各医療機関で実施されている。このような状況から大阪府、大阪市、堺市、東大阪市の各保健所
においても既に廃止となり、全国的にも廃止の傾向となっている。
また近年、
性感染症や肝炎の検査及び相談の増加と、
健康危機対応など保健所の役割に変化が、
求められている。
・ 平成19年度受診者 1,370人
<業務精査の評価結果>
検討の方向性:廃止
一般健診と同様の健診は市内の病院で受診でき、市で実施する必要性は薄くなっている。
9 民間保育所中規模修繕補助事業
<事業の概要と現状>
社会福祉法人が設立する市内の認可保育所に対して、
入所児童の適正な保育環境の確保のため、
中規模な施設整備の一部を補助する制度で、現在は、原則として整備後3年を経過して使用に耐
えなくなり、修繕が必要となった①屋上等ひびわれによる雨水の浸透を防ぐための防水工事②給
排水設備、冷房設備、電気設備等の修繕工事③建物内部の修繕、床張替え修繕④入所児童の新し
い処遇のニーズに合わせて行う施設の改造工事(手洗い、便所、調乳室等)などを対象としてい
る。
補助としては、対象経費のうち寄付金その他収入額を控除した額と500万円(下限を100
万円)を比較していずれか少ない方の額を補助基本額として、その4分の3を補助金として交付
している。
・ 平成19年度決算額 10,256千円(3箇所)
<業務精査の評価結果>
検討の方向性:見直し
近年、民間保育所における財政基盤が強化されている。従って、本補助制度における補助基準
は見直しが必要と考える。
10 芥川緑地プール(指定管理)
<事業の概要と現状>
芥川緑地プールは、市民要望の高かったレジャープールとして、平成9年に開設したものであ
り、流水プール、造波プール等に加え、傾斜地の特性を活かしたウォータースライダー2基を備
えるなど、レジャー機能を有した施設である。
しかし近年、利用者数は、屋外プールであることによる夏季限定での営業に加え、天候にも左
右されること、また、少子化の影響などにより、減少傾向にある。また、施設の経年による老朽
化も顕著であり、安全を確保するために多額の費用を要するのが現状である。このことから、周
辺施設との整合性も視野に入れながら、施設の在り方を含め、関係各課とともに検討を行う必要
がある。
・ 平成19年度入場者数延36,904人、管理運営経費30,730千円
<業務精査の評価結果>
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平成20年度第2回行財政改革懇話会
(補足資料)
検討の方向性:廃止
ウォータースライダーなどは大規模改修が必要であるなど、施設の老朽化が深刻であり、安全
性の観点からも問題がある。平成 18 年度より指定管理者制度を導入しているが、利用者は横ば
いで推移しており、露天プールのため天候に左右されること、また、附属施設であるレストラン
は、プールと導線が分断されていることもあり、今後も大幅な利用者の増加は見込み薄である。
指定管理期間終了後の施設のあり方については、将来的に必要とされる改修費用や、周辺施設と
の一体利用の観点も加味して検討する必要があるが、現状のレジャー施設としての維持存続につ
いては、費用対効果に見合わないため廃止が適当だと考える。
11 番田温水プール(指定管理)
<事業の概要と現状>
番田温水プールは、淀川右岸流域下水道高槻水みらいセンター(終末処理場)周辺の生活環境
の向上と、下水道資源の有効利用を図ることを目的に、平成10年7月に建設、市民レクリェー
ションの普及と、健康の保持増進並びに周辺住民の生活環境の向上に寄与する施設である。
本施設は、平成18年度より指定管理者制度を導入し、より効果的な管理運営と、運営経費の縮
減を行い、利用者の拡大を図っているが、建設後10年が経過しており、設備の改築更新時期が
来ている。
・ 平成19年度延利用者数50,690人(1 日平均153人)
、管理運営経費25,016千円
<業務精査の評価結果>
検討の方向性:府への移管
平成 20 年度末をもって、安威川・淀川右岸流域下水道組合が解散し、大阪府へ事務を承継し
ている。本施設が高槻水みらいセンター(淀川右岸流域下水道高槻処理場)の地元還元施設(附
属施設)であるという位置づけを鑑みれば、大阪府への施設移管が適当であると考える。
なお、平成 18 年度より指定管理者制度を導入しているが、施設の収容力に制限があり、大幅
な利用者の増加は見込めず、今後、老朽化による維持補修費の増大が予想されることから、エネ
ルギー資源の有効活用の PR や地元還元施設の側面も考慮しながら、今後の施設のあり方を整
理・検討する必要があると思われる。
12 水田農業経営確立対策事業補助
<事業の概要と現状>
米の生産調整(転作)事業は、昭和 45 年度からスタートし、現在まで続いてきているが、平
成 16 年度から実施されている水田農業構造改革対策により、これまでの行政主導から農業者団
体主導へ移行していくことが決まっている。平成 22 年度を目標に、国が主導となり、移行が徐々
に進められているものの、本市においては、急激な移行に伴う、農業者団体の受け入れ態勢の整
備などの課題があり、
進捗状況は芳しくない状況にあり、
全国的に見ても同じような状況である。
事故流通米の事件や、農地の遊休地化の問題、食料自給率向上に向けた課題など、水田農業が関
係する諸問題も多く、国の政策転換に伴い、今後の水田農業経営の方向性がどうなるのか注目さ
れており、政府の規制改革会議の第三次答申(12 月 22 日)において減反の来年度の廃止を求め
ている。
・ 平成19年度決算額5,741千円
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平成20年度第2回行財政改革懇話会
(補足資料)
<業務精査の評価結果>
検討の方向性:廃止
米の生産調整については国の政策転換が行われており、平成 22 年度には農業者・農業者団体
自身が生産調整を行うことになっている。これに伴い、市の関与のあり方にも見直しが必要であ
り、現在、市が所管している事務局機能の移管など、移行に向けての取組みを進められるととも
に、本事業については平成 22 年度をもって廃止。なお、それまでの間については、引き続き補
助対象項目と補助金額を精査することにより、補助金効果の最適化に務められたい。
13 産学連携促進
<事業の概要と現状>
本事業は、大学が有する技術・研究機能を市内企業の経営・技術革新につなげることで、市内
企業の創造性を高め、新技術開発を促進することを通じて、地元製造業の発展・地域経済の活性
化を図ることを目的に高槻商工会議所が実施する「産学連携プラザ」事業に対して補助している
ものである。
現状、大学等の持つシーズと企業ニーズの把握が不十分なことから、その事業成果指標である
産学連携マッチング件数が伸び悩んでいる状況にあり、
「産学連携プラザ」が十分に機能している
とはいえない。その改善のため、平成20年度より、商工会議所等、関係団体と協議を重ね、こ
れまでのイベント中心の事業から脱却した新たな事業手法による事業実施に着手しており、業務
精査で指摘された発展的な再構築に取り組んでいる。
・ 平成19年度決算額450千円
<業務精査の評価結果>
検討の方向性:廃止
産学連携を通じて、市内産業の発展に資したいとの意図は理解でき、コーディネータとして市
が関与する必要性も認められるが、事業成果であるマッチング実績は低迷しており、これは機会
の提供にとどまっている現在の手法が主な要因と見られる。市と商工会議所との間で産学連携の
あり方、コーディネートの手法について改めて検討する必要があり、市内大学との更なる連携を
はじめ、再構築した取組みに移行する形で本事業は廃止することが適当と考える。
14 信用保証料補給
<事業の概要と現状>
高槻市中小企業事業資金融資利用者が大阪府中小企業信用保証協会に振り込んだ信用保証料
の全額補給を行い、市内中小企業者の負担軽減を図っている。
また近時の急激な原油・原材料価格の高騰のため、十分な価格転嫁を行うことが難しく、また
経済活動の低下による経営環境の悪化など、中小企業が厳しい経営環境におかれている中で、国
の緊急補償制度が平成20年10月31日より開始されている。
・ 平成19年度決算額9,884千円
<業務精査の評価結果>
検討の方向性:見直し
北摂 7 市では、融資件数の少ない池田市以外の 6 市が信用保証料の補給を行っており、1 市が
6
平成20年度第2回行財政改革懇話会
(補足資料)
1 万円を限度として自己負担を設けているが、本市を含む 5 市は全額補給である。本市の場合、
以前 1/2 の補給であったのを、全額補給にした経過があるとのことであるが、本来的には、信用
保証料は融資適用の中小事業者が負担するべきものであることから、一定の自己負担の適用を検
討するべきである。
15
障害者雇用奨励金事務
<事業の概要と現状>
市内居住障害者の雇用の促進と安定を図ることを目的に、障害者を雇用する従業員300人以
下の事業所に対して、一定の要件の下に奨励金を支給している。
・ 平成19年度決算額5,630千円
<業務精査の評価結果>
検討の方向性:見直し
市として障害者の雇用の促進と安定を図るために国の制度への上乗せが必要と判断した事業で
ある。本事業において重要なのは、この補助制度の存在が補助対象事業主に対して、市内の障害
者の常用雇用について、どの程度の動機付け(インセンティブ)となっているかであり、仮に奨
励期間の終了とともに、雇用が打ち切られているような実態があるようでは制度が意図する障害
者の雇用の安定には資していないことになる。事業成果として障害者の常用雇用が継続されてい
るどうかの検証が必要と考える。
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私立幼稚園在籍園児保護者補助金
<事業の概要と現状>
私立幼稚園に在籍する園児の保護者で、
園児とともに市内に住所を有する保護者に対して、
4、
5歳児における公立と私立における、保育料等の保護者負担の格差是正及び 3 歳児における幼稚
園の就園の促進を図っている。
(3 歳児に関しては就園奨励費補助金対象外の園児の保護者対象)
補助額の決定については、市内私立幼稚園の最低保育料をベースに算出し、平成 20 年度補助
額(年額)は、4、5歳児(第1子の場合)7200 円から 51000 円 を補助しており、3歳児は
27600 円を補助している。7 月に各園を通じて申請を受付、12 月に補助金を支給している。
・ 平成19年度決算額89,581千円(園児数3,381人、平均26千円)
<業務精査の評価結果>
検討の方向性:見直し
本市の主要施策「子育て支援」の一環として取り組んでいる事業であるが、市の単独事業とし
て実施していることから、
「私立幼稚園就園奨励補助金」
(国庫補助事業)との関連の中で、市と
して公・私立幼稚園間の保護者負担の格差是正のあり方を整理・検討する必要があり、その中で
補助金の見直しも必要になると考える。
17
青少年チャレンジ推進事業
<事業の概要と現状>
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平成20年度第2回行財政改革懇話会
(補足資料)
平成 20 年度の夏季チャレンジ事業は、姉妹都市「若狭町」の海と湖という自然に恵まれたフ
ィールドで 6 泊 7 日の体験キャンプとお互いの青少年との交流を目的に実施しました。このキャ
ンプでは、仲間と協力することにより役割分担や責任感を持つことの大切さを知ったり、協調性
を養い、
「生きる力」を育んでおります。しかし、チャレンジ推進事業は、安全・安心な事業運営
の観点から、専門知識や経験などを持った人材が必要です。また、担当職員は、6∼8月にはキ
ャンプ地整備・下見・事前研修、現地関係機関との調整等に作業時間が必要である。
さらに、現在の無人浜キャンプでは、①ゴミ拾い、草刈等の整備だけで2,3日かかる。②雷
や暴風雨等からの避難場所が十分ではない。③陸路の唯一の山道は落石が度々あり、海上からの
漁船も漁師の空き時間しか対応してもらえない。④施設等がないために物資等の準備・持込作業
が膨大である。等緊急時の対応も含んで課題が多くある。
・ 平成19年度参加者70人、必要経費17,585千円(1人平均251千円)
<業務精査の評価結果>
検討の方向性:見直し
現地まで車両で移送されることを考えると、他府県で実施する必要性は薄い。期間についても
7 日間を必要とする理由は見出せなかった。姉妹都市で実施することにより、都市交流の一面が
あることは認めるが、反面、風雨・雷雨など不測の事態に対する危機管理上の問題も指摘されて
おり、効果とリスクの比較検討が必要である。対象者に対し 40 人の参加(応募は 118 名)は 0.1%
にすぎない。参加の選択は自由意思によるとは言え、市が提供するサービスである以上、可能な
限り幅広く対象者が参加できるような事業とするか、参加者が限定される場合は、公平性の観点
から、適正な受益者負担の設定が必要であると考える。
さらに、本市は都市部に位置しながら、自然に恵まれた立地的特性がある。市が保有する資源
を活用しながら、投下コストを抑制しつつ、同様の効果を得られるような代替事業の実施は不可
能ではないと考える。現行事業をベースに、実施期間、危機管理、受益者負担等の諸課題を抜本
的に見直すか、市内での実施をベースとした新事業を立ち上げ、こちらに移行させるか、いずれ
にせよ、見直しの必要があると考える。
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市民音楽教室(公民館)
<事業の概要と現状>
市民音楽教室における高槻市音楽団管楽部(昭和 34 年設立)の活動は、高槻市少年少女トラン
ペット鼓隊(昭和 42 年設立)とともに、市内及び府下で、演奏活動をされており、一定の評価を
得ているところである。しかし、長きにわたり行政主体で育成してきた高槻市少年少女トランペ
ット鼓隊については、自立・自主活動をもって継続されるべきと考えられる。
・ 平成19年度鼓隊隊員数40人
<業務精査の評価結果>
検討の方向性:廃止
両団体とも、当時の社会教育に求められたニーズに応じて市(教育委員会)が設立したもので
あり、高槻市音楽団管楽部は自立化の方針が示され運営委員会形式となっているが、直営の少年
少女トランペット鼓隊は、受益者が限定され公益性に課題がある。ともに設立から 40 年∼50 年
が経過し、社会情勢、市民意識、さらには社会教育のあり方も変化しており、市の関与の必要性
は希薄化していると考えられる。2団体を一部門として統合するなど自立化に向けて取り組むべ
きである。
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