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アラブの春後の中東・北アフリカ支援

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アラブの春後の中東・北アフリカ支援
2012年IMF・世界銀行年次総会 JICA主催サイドイベント
「アラブの春後の中東・北アフリカ支援」セミナー
インクルーシヴな中東・北アフリカ支援の在り方とは
(左から)
田中JICA理事長、
ゼラAFD総裁、
カラスブルッキン
グス研究所シニア
フェローが冒頭に
登壇し、講演を行
った。
JICAは、10月15日、フランス開発庁(AFD)、米国ブルッキングス研究所と共催し、「ア
ラブの春後の中東・北アフリカ支援」にかかるセミナーを開催しました。
セミナーでは、アシュラフ・エル・アラビー・エジプト計画・国際協力大臣を始め、米・
仏・日の有識者をパネリストに迎え、在京大使館、研究者、民間企業等約150名の出席の下
、活発な議論が行われました。本セミナーは、アラブの春後の経過を振り返るとともに、現
在移行期を迎えている中東・北アフリカ諸国に対し、国際社会が如何に支援していくべきか
を、広く有識者の間で議論、共有することを目的に開催されたものです。
JICAは、2011年1月以降、連鎖的に広がった中東・北アフリカ地域での政変、いわゆるア
ラブの春を受け、選挙支援や政変後の開発計画策定支援などを迅速に行ってきました。現在
は、成長の恩恵の偏りを排し、貧困層の縮小、中間層の拡大を目指したインクルーシヴな開
発を標榜し、アラブの春の背景の一つともなった、中東・北アフリカ地域での若年層の失業
問題や産業の多様化に向けた支援策を検討しています。
一方、アラブの春は広く国際社会の関心事であり、中東・北アフリカへの支援には、多く
の関係者が一体的に取り組む必要があります。JICAとAFDは、2003年に業務協力協定を締
結し、資金協力や技術協力など幅広い手法で途上国支援を行う同じ開発協力機関として連携
を深めています。また、ブルッキングス研究所との間では、2012年3月より「アラブの春」
を主題とした共同研究を行っています。今回のセミナーは、こうしたネットワークの下、中
東・北アフリカの開発に関心の高い3機関が合意し、共催が実現したものです。
今回のセミナーでは、開発援助機関のみならず、当事国の大臣、外交関係者、研究者、民
間企業が一堂に集い、幅広い視野で議論が展開されました。今後、JICAはAFDやブルッキン
グス研究所とさらに連携を深めつつ、本セミナーでの議論も踏まえた中東・北アフリカ支援
策を構築していく予定です。
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