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カタチにしよう!農商工のビジネス連携
カタチにしよう!農商工のビジネス連携 熊本県農商工連携推進協議会では、農林水産業と商工業の連携の取組みを取りまとめ、 「くまもと農商工連携100選」とし て広く紹介することとしています。その第1次選定の中から商工会会員企業の事例を今回8件(市町村順)ご紹介いたします。 地元産で安心・安全にこだわった青みかんジュースの 商品の開発・販売 (株)オレンジブロッサム(熊本市河内) 農水産の生産・加工販売業者◇果実生産者 ◇ジュース加工業者◇ポン酢・ドレッシング加工業者 ◇飴製造加工業者 ・熊本市河内地区の特産品である柑橘類をより多くの 方々に楽しんでもらうために、地域の農商工連携の 核となるよう活動。 ・特に柑橘類の商品化のため、地域の女性農業者フレ ッシュ河内グループの栽培したみかん摘果果実を商 品化。 ・熊本県産業技術センターの協力により、摘果果実の 効能、用途の開発を行うとともに地域のネットワー クを活かした連携を進めている。 県産の代表的柑橘系のデコポンやサラダ玉ねぎを使用 した調味料の開発・販売 フンドーダイ(株)(熊本市楠野町) 醤油・味噌・調味料製造販売者◇JA芦北 ・フンドーダイ(株)は、熊本県産の農産物を活かした 調味料の製造を目指していた。 ・芦北特産のデコポンやサラダ玉ねぎ等を活用した加 工品の開発・販売に取組むJAあしきたと連携。 ・ポン酢は、熊本県内・九州・広島の量販店で販売し、 年々販路を拡大。 ・デコポンを使用したつゆ、豆腐屋さんのたれ、サラ ダ玉ねぎを使用したドレッシングも販売。 しょうがカステラ 地元産で安心・安全にこだわった海苔加工食品の開発・ 販売 河内 海の駅 塩谷(熊本市河内) 販売業者◇有明海苔の生産・販売業者等 ・河内の特産品を全国にアピールするため、販売所を オープンし、見て・触って・食べて・もらうサービ スを展開。 ・生産者と協力しみかんのブランド化・有明のりの知 名度アップに努力。 ・海苔生産者は、味付けのり、ふりかけ等の加工のた め上質な焼きのりを提供。 ・塩屋みかんは口コミ等で発信され、電話での注文も 増加。 ・味付けのり・ふりかけ等も商品が増え、人気も出て きた。 完熟堆肥河内バイオ1号を使用した農産物のトレーサ ビティの構築 (株)河内スティール(熊本市河内) 特殊堆肥製造販売業者◇医薬品検査業者◇農産物加工業 者◇アイスクリーム製造業者◇テクノ産業財団◇百貨店 ・河内バイオ1号を使用し、農薬・科学肥料・除草剤・ 防腐剤を使用しない県内の契約農家と連携。 ・添加物を一切使用しないアイスシャーベット・ジュ ース・ジャム・マーマレード等の加工商品を主とし て、出荷体制を構築し、安定供給と定収入を構築。 ・完全有機栽培(無農薬)の農産物、加工品、21品 目の商品を開発済み。 ・商品箱も県内製材工場で製造し、熊本発のブランド 品として、都市圏、特に東京市場をターゲットに高 付加価値商品として全国に販売。 交流型食品工業団地における地元生産農産品等の販売 促進・開発 (協)フードパル熊本(熊本市貢町) 食品製造・加工・販売業者◇農業者 ・製造・販売・遊びが一体になったアメニティの高い 開放的な「食品工業団地」の設立。 ・地域農業・生産者と連携した常設朝市「とれたて市」 を運営。 ・各種イベントを開催し、消費者との交流を通じた情 報発信を実施。 宮崎製菓(有)(宇城市) 菓子・ケーキ類販売業者◇農業者 ・宮崎製菓(有)は、地元特産の生姜を使った商品開発 を検討していた。 ・米村農園は、無農薬野菜や生姜を栽培。宮崎製菓と 契約して商品開発のため生姜を提供。 ・今後は、菓子を通じた販路開拓に取組み、地域の優 れた素材を地元や都会に紹介することで生姜と小川 町を売り込み、地域の活力向上と振興に貢献してい きたい。 熊本県産大豆を用いた商品開発 (株)丸美屋(和水町) 納豆・豆腐製造販売者 ◇農業者◇菓子製造販売者◇熊本県クラスター協議会 ・熊本県食料産業クラスター協議会にて、子ども用納 豆:キッズ専科、九州産黒大豆:クロダルマを用い た黒大豆甘納豆、みさを大豆を用いた壊旧型伝統食品: 妙解寺納豆の復刻が認定される。 ・農業法人アグリともあいの協力の下、極小粒大豆「ス ズオトメ」及び「クロダルマ」の作付けを実施。 ・GTスパイラルとの協力で、製造用機械を開発。 ・ケイツーアソシエイツとの協力で、ユニバーサルデ ザイン採用包装を開発。 地元のお米(古米)の活用とお客様ニーズに合わせた オリジナル新製品の開発 自然農園蓮華(山鹿市鹿本) 国内産雑穀及び米殻の販売、米粉類等の製造・販売業者 ◇農業者 ・有機栽培で手間をかけて作ったお米でも、古米にな ると売れなくなり、販売できても価格が下落すると いう厳しい現状に対応するため商品開発を検討。 ・無農薬など体によい製品や安心・安全といったお客 様のニーズにあった、他ではまねできない、顔の見 える製品作りに着手。 ・地元の有機栽培農家と連携し「安心・安全・食味・ 栄養価」の4項目を重点におき、薬品を一切使わな い有機玄米の古米を活用した発芽玄米を製品化。 Vol.336