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TMI Europe SpA(イタリア)の事業撤退に関するお知らせ
平成 17 年 1 月 12 日 各位 会 社 名 代表者名 代表取締役社長 (コード番号 3401 問合せ先 帝人株式会社 長島 徹 東証第一部) IR担当部長 市田 潤一 (TEL.03−3506−4407) TMI Europe S.p.A.(イタリア)の事業撤退に関するお知らせ 当社は、イタリアにおいて欧州向けポリエステル長繊維差別化織物の生産・販売を合弁会社 TMI Europe S.p.A.で行ってきましたが、このたび事業撤退をすることを決定しました。 詳細は、以下の通りです。 記 1.背景 (1) 欧州圏は、世界のファッションの発信地でもあり、90 年代初頭においてはポリエステル 差別化織物(新合繊)も高く評価され、需要も旺盛で顧客からは納期の短期化が強く求 められていました。一方、欧州ではポリエステルの差別化織物を製造する川中は少なく、 また日本からの輸出は、輸送コスト、関税、納期等で不利な面がありました。このよう な状況をふまえ、帝人株式会社、伊藤忠商事株式会社、マンテロ社の3社合弁でポリエ ステル長繊維差別化織物の生産・販売を行うため、TMI Europe S.p.A.を1993年に 設立し、1996年より操業を開始いたしました。 (2) しかし、90年代後半には、アジア特に中国からのテキスタイル及び製品流入が欧州で も拡大し、その結果テキスタイル市場全体の価格ゾーンは押し下げられ、顧客の低価格 指向も強まりました。さらに、欧州でのポリエステル差別化織物に対する需要は、ファ ッショントレンドの多様化や根強い天然繊維指向もあり低迷傾向が続いています。 (3) このような欧州テキスタイル市場の環境変化により、当初想定した事業計画との乖離が 発生し継続しており、また、今後もポリエステル差別化織物の需要及び価格ゾーンの改 善を期待できないことから、TMI Europe S.p.A.による欧州での事業から撤退すること を決定いたしました。 2.事業撤退が業績に与える影響及び撤収スケジュール 事業撤退に伴い発生する損失の引き当てを当期に計上することにより、当社において約 50 億円、連結決算において約 50 億円の特別損失が発生する見込みですが、平成 16 年 11 月 2 日に公表いたしました当期の業績予想及び連結業績予想数値には織り込み済です。 また、撤収時期については現在調整中で、商品供給義務が履行され、また従業員の取扱 い等が決定し実施された後、撤収を行うこととなります。 以上 【 参 考 】 TMI Europe S.p.A. 1.設 立 概要 1993年11月18日 2.本社所在地 Via Ettore Ara 1, 13100 Vercelli Italy 3.資 4.27百万ユーロ(2004年6月末現在) 本 金 (帝人株式会社85.69%、伊藤忠商事株式会社14,31%) 4.代 表 者 代表取締役社長 福島 敏秀(ふくしま・としひで) 5.従 業 員 数 266名(2004年6月末現在) 6.売 27.8百万ユーロ(2003年度) 上 高 7.経 常 利 益 −5.2百万ユーロ(2003年度) 8.事 業 内 容 欧州でのポリエステル長繊維衣料用テキスタイルの製造、販売を展開してい る。