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Q A 国民保護法に関する &

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Q A 国民保護法に関する &
国民保護法に関する Q & A
Q
どのような法律なのですか?
A
国民保護法(※ 1)は、武力攻撃などから国民の生命や財産を保
護し、国民の生活や経済に与える影響を最小とするため、国、
都道府県、市町村などが担うべき役割やその具体的な措置につ
いて定めた法律です。
(※1)国民保護法
正式には「武力攻撃事態等における国民の保護のための措置に関する法律」といいます。
Q
なぜ、こういう法律が必要なのですか?
A
新聞やニュースなどで他国におけるテロについての報道が伝え
られていますが、このような事態は、いまや世界のどこで発生し
てもおかしくない状況です。もちろん、日本だけが例外とは言い
切れません。
国民保護法は、武力攻撃が発生した場合(※ 2)に備え、国民の安
全を確保するために整備された法律の一つです。
(※2)武力攻撃が発生した場合
国民保護法では、武力攻撃が発生した場合や武力攻撃が予測されるに至った事態など
を指して「武力攻撃事態等」といっています。また、大規模テロのように、武力攻撃に
準じた手段を用いて多数の人を殺傷する行為が発生した場合などを指して「緊急対処事
態」といっています。ここでは、
「武力攻撃事態等」と「緊急対処事態」をあわせて「武
力攻撃が発生した場合」といっています。
-1-
Q
国、都道府県、市町村などはどのような役割を担うのですか?
A
国民保護法では、「住民の避難」「避難住民の救援」「武力攻撃
に伴う被害の最小化」という3つの柱に基づいて、国、都道府県、
市町村、指定公共機関(※ 3)など関係機関の役割分担を定めていま
す。
(※3)指定公共機関
独立行政法人、日本銀行、日本赤十字社、日本放送協会その他の公共的機関及び電気、
ガス、輸送、通信その他の公益的事業を営む法人で、政令で定めるものをいいます。
Q 住民の避難はどのように行われるのですか?
武力攻撃が発生した場合には、国は国民に警報を出します。
A
また、都道府県知事は、住民に避難すべき地域や避難先、避難の
方法などをお知らせし、市町村長が実際の避難誘導を行います。
Q
避難後の救援活動はどのように行われるのですか?
A
避難住民の救援は、都道府県が中心となり、市町村や日本赤
十字社などが協力して行います。
たとえば、行方不明になったり、家族と離れ離れになった人
たちのために安否情報を収集・提供したり、避難してきた人た
ちに宿泊施設や食品、医薬品などを提供します。
また、都道府県知事は、必要に応じて、こうした物資を生産
・販売業者に保管してもらったり、売り渡しをお願いすること
ができます。
-2-
Q
どのようにして武力攻撃による被害を最小に抑えるのですか?
A たとえば、ダムや発電所などの警備を強化したり、危険物質な
どによる被害を防止したり、危険となった場所の出入りを制限し
たりします。万が一被害が発生した場合には、安全の確保に十分
配慮し、危険が及ばないように必要な措置を講じたうえで、消火
や救助などの消防活動も行います。
これらの活動は国、都道府県、市町村が協力して実施すること
になっていますが、指定公共機関の役割も重要になります。
Q
一般の国民にも何か義務が生じるのですか?
A
国民保護法では、安全が確保されていることを前提に、住民の
避難や被災者の救援の援助などについて、強制力をともなったも
のではありませんが、協力をお願いすることがあります。
Q
緊急時を理由に、国民の権利が不当に制約されませんか?
A
武力攻撃が発生した場合のような緊急時においても、日本国憲
法の保障する基本的人権が尊重されなければならないことは当然
のことであり、国民保護法では、基本的人権の尊重に関する規定
(※ 4)を設け、基本的人権が不当に制約されないようしています。
(※4)基本的人権の尊重に関する規定
住民の避難や避難住民の救援、武力攻撃に伴う被害の最小化など、国、都道府県、市町
村、指定公共機関などが武力攻撃事態等の際に実施する措置のことを「国民の保護のため
の措置」といいます。国民保護法第 5 条第 1 項では「国民の保護のための措置を実施する
に当たっては、日本国憲法の保障する国民の自由と権利が尊重されなければならない。」
と定めています。
-3-
Q 今後、道ではどんなことをしていきますか?
A
道では、武力攻撃が発生した場合の避難や救援方法などの具体
的な対応を盛り込んだ計画(国民保護計画といいます)を平成 17
年度に策定することになっています。
また、市町村は、道の国民保護計画にもとづいて平成 18 年度に
国民保護計画を策定することになっています。
-4-
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