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OS/400 での複数起動について

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OS/400 での複数起動について
技術文書番号:1-HULx-MD001-03
株式会社セゾン情報システムズ
システムサービス運用部
第 3 グループ
HULFTヘルプデスク
タイトル
OS/400 での複数起動について
ドキュメント情報
技術文書番号:
OS:
製品名/バージョン:
最終更新日:
1-HULx-MD001-03
OS/400
HULFT for AS400 Ver.5
HULFT for OS400 Ver.6
2006/09/15
Copyright(c) SAISON INFORMATION SYSTEMS CO.,LTD. All Rights Reserved.
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技術文書番号:1-HULx-MD001-03
1. はじめに
「HULFT for OS400」は以下のものが重複しない限りいくつでも環境を構築・起動が可能
となっています(OS のリソース制限を除く)
。
また、Ver.5 と Ver.6 の混在も可能です。
・インストールライブラリ名
HULFT をインストールするライブラリ名です。
この下に HULFT の各プログラム、システムファイル等が格納されます。
重複を避けるためには異なる「インストールライブラリ名」を指定する必要があります。
・HULFT のサブシステム記述名
HULFT を起動するサブシステムの定義となります。
サブシステム記述名と同じ名前でサブシステムが開始されます。
重複を避けるためには異なる「サブシステム記述名」を指定する必要があります。
・各ポート NO.
他ホストからの接続及び HULFT のユーティリティと常駐ジョブ間の通信に使用します。
重複を避けるためには異なる「ポート NO.」を指定する必要があります。
・プロセス間通信用ユーザキュー
各常駐ジョブ起動時、ワークライブラリ下に作成されます。
各常駐ジョブとその子ジョブ(HULSND、HULRCV、HULOBS)との通信に使用します。
重複を避けるためには
①異なる「ワークライブラリ名」を指定する
②異なる「ジョブのプロセスキー」を指定する
のいずれかを行う必要があります。
・自ホスト名
HULFT の転送処理時に相手ホストに通知するホスト名となります。
重複を避けるためには異なる「自ホスト名」を指定する必要があります。
以下ではこれらの重複を避けるための設定方法を説明します。
プロセス間通信用ユーザキューをどのように管理するかにより
「ワークライブラリを新たに作成する場合」
「同一のワークライブラリを使用する場合」
の2通りの設定方法があります。
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技術文書番号:1-HULx-MD001-03
2. 前提
一つ目の環境は全てデフォルトで作成されたものとして説明します。
デフォルトでは各パラメータは以下の通りとなります。
・インストールライブラリ名
:HULFT
・サブシステム記述名
:HULFT
・集信ポート NO.
:30000
・要求受付ポート NO.
:31000
・配信ポート NO.
:34000
・ワークライブラリ名
:HULTEMP
・ジョブのプロセスキー
:00
・自ホスト名
:AS400
【備考】「自ホスト名」についてはデフォルトの設定はありませんので「AS400」を指定
したものとします。
3. ワークライブラリを新たに作成する場合の手順
①HULFT を「HULFT」ライブラリ 以外に、次コマンドでリストアします。
HULFT Ver.5 の場合「アドミニストレーション・マニュアル:付 1(4) システムの導入方
法」、HULFT Ver.6 の場合「導入マニュアル:2.1.3
HULFT の導入方法」を参照してく
ださい。
【注意】2 つ目以降の環境を作成する時には、必ず上記①の手順に従って作成してくださ
い。既存の環境をコピーして作成した場合、動作保障はできません。
②ワークライブラリを作成します。
HULFT Ver.5 の場合「アドミニストレーション・マニュアル:付 1(5) ワークライブラリ
の作成」、HULFT Ver.6 の場合「導入マニュアル:2.1.3
HULFT の導入方法」を参照し
てください。
③①でシステムをインストールしたライブラリに、サブシステム記述を作成します。
HULFT Ver.5 の場合「アドミニストレーション・マニュアル:付 2 サブシステム記述作
成手順」、HULFT Ver.6 の場合「導入マニュアル:付 1 サブシステム記述作成手順」を参
照し、手順に従って全ての項目を行って下さい。
【備考】サブシステム名は任意ですが、判りやすい様に「ライブラリ名」と同じ名称で作
成する事をお勧めします(この場合は「HULFT2」を指定することになります)
。
④インストールを行った HULFT の「システム動作環境設定」を変更します。
管理画面の起動を行います。
CALL HULFT2/UTLADMIN PARM('LIB=HULFT2')
管理画面「6.システム管理」を選択します。
管理画面「8.システム動作環境設定」を選択します。
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<設定変更>
・ワークライブラリ
HULTEMP2
・自ホスト名
AS400B
・集信ポート NO.
30011
・要求受付ポート NO.
31011
・配信受付ポート NO.
34011
【備考】
・各設定値は一例となります。
・各ポート NO.は他のアプリケーション(HULFT を含む)と重複しない値を入力
します。
以上の作業によりそれぞれの環境は以下のように設定されたことになります。
環境1
環境2
・インストールライブラリ名
HULFT
HULFT2
・サブシステム記述名
HULFT
HULFT2
・集信ポート NO.
30000
30011
・要求受付ポート NO.
31000
31011
・配信ポート NO.
34000
34011
・ワークライブラリ名
HULTEMP
HULTEMP2
・ジョブのプロセスキー
00
00(※1)
【※1】「ワークライブラリを新たに作成する場合」は「ジョブのプロセスキー」を変更す
る必要はありません。
・自ホスト名
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AS400
AS400B
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4. 同一のワークライブラリを使用する場合
①HULFT を「HULFT」ライブラリ 以外に、次コマンドでリストアします。
HULFT Ver.5 の場合「アドミニストレーション・マニュアル:付 1(4) システムの導入方
法」、HULFT Ver.6 の場合「導入マニュアル:2.1.3
HULFT の導入方法」を参照してく
ださい。
【注意】2 つ目以降の環境を作成する時には、必ず上記①の手順に従って作成してくださ
い。既存の環境をコピーして作成した場合、動作保障はできません。
②①でシステムをインストールしたライブラリに、サブシステム記述を作成します。
HULFT Ver.5 の場合「アドミニストレーション・マニュアル:付 2 サブシステム記述作
成手順」、HULFT Ver.6 の場合「導入マニュアル:付 1 サブシステム記述作成手順」を参
照し、手順に従って全ての項目を行って下さい。
【備考】サブシステム名は任意ですが、判りやすい様に「ライブラリ名」と同じ名称で作
成する事をお勧めします(この場合は「HULFT2」を指定することになります)
。
③インストールを行った HULFT の「システム動作環境設定」を変更します。
管理画面の起動を行います。
CALL HULFT2/UTLADMIN PARM('LIB=HULFT2')
管理画面「6.システム管理」を選択します。
管理画面「8.システム動作環境設定」を選択します。
<設定変更>
・ワークライブラリ
環境 1 と同じ設定
・自ホスト名
AS400B
・集信ポート NO.
30011
・要求受付ポート NO.
31011
・配信受付ポート NO.
34011
【備考】
・各設定値は一例となります。
・各ポート NO.は他のアプリケーション(HULFT を含む)と重複しない値を入力
します。
④同「システム動作環境設定」内の「ジョブのプロセスキー」を変更します。ここでは例え
ば「11」を指定するとします。
※ジョブのプロセスキーについて
各受付ジョブを起動すると、ワークライブラリ内にユーザキューが生成されます。
「ジョブのプロセスキー」がデフォルト値(= 00)の場合
・OBS00
…
要求受付プロセス用のユーザキュー
・RCV00
…
集信プロセス用のユーザキュー
・SND002
…
配信プロセス用のユーザキュー
・SND004
…
配信プロセス用のユーザキュー
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「ジョブのプロセスキー」に「11」が指定された場合
・OBS11
…
要求受付プロセス用のユーザキュー
・RCV11
…
集信プロセス用のユーザキュー
・SND112
…
配信プロセス用のユーザキュー
・SND114
…
配信プロセス用のユーザキュー
プロセスキーを変更しないと、2つの HULFT で同じ名前のユーザキューを作成しようと
してしまい、
後に起動を行ったものが既に起動されているものと思われエラーになってしま
います。
以上の作業によりそれぞれの環境は以下のように設定されたことになります。
環境1
環境2
・インストールライブラリ名
HULFT
HULFT2
・サブシステム記述名
HULFT
HULFT2
・集信ポート NO.
30000
30011
・要求受付ポート NO.
31000
31011
・配信ポート NO.
34000
34011
・ワークライブラリ名
HULTEMP
HULTEMP(※1)
・ジョブのプロセスキー
00
11
【※1】「同一のワークライブラリを使用する場合」のため、環境 1 と同じ値を指定しま
す。
・自ホスト名
AS400
AS400B
5. 注意事項
①受付ジョブの起動について、必ずライブラリの指定が必要になります(パラメータ値の
'LIB=xxxxxx'も必須)。
②各プログラム UTLADMIN、UTLSEND などを HULFT2 の環境で使用する場合もパラ
メータ値の 'LIB=xxxxxx'も必須となります。
③ポート NO. 変更に伴って、対象となる端末を(配信側)「詳細ホスト情報」に登録する
際、「集信ポート NO.」「要求受付ポート NO.」の設定を変更する必要があります。
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