建築物におけるコンクリートの品質管理実施要領（PDF：15KB）

建 築 物 に お け るコンクリー トの 品 質 管 理 実 施 要 領
生 コンの 使 用 に あ た っては 、建 築 工 事 共 通 仕 様 書 等 に お い てそ の 品 質 管 理 方 法 等 が 定 め ら
れ て お り、これ に 基 づ き適 正 に 施 工 され て い るところで あ ります が 、昨 今 の 経 済 情 勢 下 で の 価
格 競 争 の 激 化 に より、生 コンクリー ト価 格 の 下 落 に 伴 う品 質 の 低 下 が 懸 念 され てお ります 。
つ きましては 、建 築 物 に お け るコンクリー トの 品 質 管 理 の 一 層 の 適 正 化 を図 るた め 、以 下 の
とお り実 施 す ることとします 。
＜対象建築物＞
構 造 耐 力 上 主 要 な部 分 （建 築 基 準 法 施 行 令 第 １条 第 １項 第 ３号 に よる）に 生 コンクリー トを
合 計 １５０m 3以 上 使 用 す る建 築 物 、及 び 発 注 監 督 員 が 重 要 と判 断 したもの とす る。
＜ 施 工 時 の対 応 ＞
*1
対 象 建 築 物 に お い ては 、建 築 工 事 共 通 仕 様 書 に 定 め る生 コンクリー トの 品 質 管 理 試 験 の
一 部 を、監 督 員 の 立 ち合 い に より実 施 す ることとす る。
○ 立 ち合 い 頻 度
コンクリー トの 打 設 回 数 の 概 ね ３割 程 度 に つ い て立 ち合 うこととす る。なお 、各 建 物 毎
に 最 低 １回 は 立 ち合 い を行 うこととす る。
※
立 ち合 い 試 験 は 、塩 化 物 総 量 規 制 、ｽ ﾗ ﾝ ﾌ ﾟ試 験 、ｺ ﾝ ｸ ﾘｰ ﾄの 強 度 試 験 、空 気 量 試 験 の ４項 目 で１回 とす る。
○ 立 ち合 い 時 期
立 ち合 い 時 期 に つ い ては 、監 督 員 の 裁 量 に よることとす る。なお 、試 験 器 具 等 の 手 配
の 関 係 で 請 負 業 者 等 との 協 議 が 必 要 となるが 、打 設 中 間 時 等 できるだ け 抜 き打 ち的 に
実 施 できるよう配 慮 され たい 。
＜ 完 成 時 検 査 での対 応 ＞
対 象 建 築 物 に つ い て は 、完 成 時 検 査 に お い て テス トハ ンマ ー に よる強 度 推 定 検 査 を実 施
す ることとす る。なお 、実 施 に あ た っては 、「テストハ ンマー に よる強 度 推 定 調 査 の ６つ の ポ イ
ント（国 土 交 通 省 大 臣 官 房 技 術 調 査 課 ）」を参 考 とされ たい 。
○実施方法
１構 造 部 位 に つ き３箇 所 の 検 査 を実 施 す る。検 査 の 結 果 、３回 の 平 均 強 度 が 所 定 の
強 度 を得 られ ない 場 合 、若 しくは １箇 所 の 強 度 が 設 計 強 度 の ８５％ を下 回 った 場 合 は 、
その 周 辺 に お い て、再 調 査 を５箇 所 実 施 す ること。
○測定方法
「硬 化 コンクリー トの テス トハ ンマー 強 度 の 試 験 方 法 （ＪＳＣＥ− Ｇ５０４）」に より実 施
す ること。「コンクリー ト標 準 示 方 書 （基 準 編 ）」参 照
○ 測 定 時 期 について
原 則 的 に 完 成 時 検 査 に お い て 実 施 す るが 、足 場 が 存 置 され て い る間 に 測 定 す ること
が 望 ましい 場 合 は 、検 査 員 と協 議 の うえ 事 前 に 監 督 員 に より実 施 す ることとし、検 査 結
果 に つ い て別 紙 様 式 に より検 査 員 に 報 告 す る。
○圧縮強度試験の実施
テストハ ンマー に よる強 度 推 定 検 査 の 再 検 査 の 平 均 強 度 が 所 定 の 強 度 を得 られ ない
場 合 、若 しくは １箇 所 の 強 度 が 設 計 強 度 の ８５％ を下 回 った 場 合 は 、所 定 の 強 度 を得 ら
れ ない 箇 所 の 付 近 に お い てコアを採 取 し、圧 縮 強 度 試 験 を「コンクリー トか らの コア及 び
は りの 切 取 り方 法 並 び に 強 度 試 験 法 （J IS A 1107）」に より実 施 す ることとす る。
*1
塩 化 物 総 量 規 制 、 ｽ ﾗ ﾝ ﾌ ﾟ試 験 、 ｺ ﾝ ｸ ﾘｰ ﾄの 強 度 試 験 、 空 気 量 試 験
H 14.１２ 技 術 管 理課