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第3回京都支部評議会(議事要旨)
平成21年度第3回全国健康保険協会京都支部評議会議事録(要旨) 開 催 日 時 : 平成21年11月4日(水) 10:00~12:00 開 催 場 所 : 京都タワーホテル7階 黄鶴の間 出席評議員 : 石浦評議員、稲葉評議員、井上評議員、中村評議員、早瀬評議員、 政田評議員、森評議員 (五十音順) 欠席評議員 : 増井評議員、山下評議員 協会出席者 : 長谷山、小林、細井、篠原、藤井、大八木、布澤、前田、工藤 議 題 : 1 平成22年度保険料率の論点について 2 主な現金給付の論点について 3 平成22年度事業計画について 議事概要 議題1 平成22年度保険料率の論点について 資料1「平成22年度保険料率の論点について」の(1)保険料に係る論点について、 (2) 協会けんぽの収支イメージについて、(3)保険財政に対する国庫補助等、及び参考資料1 「各支部の状況について」の(1)京都支部の評議員意見と運営状況、(2)各支部の評議 会意見、(3)保険料収納業務の強化のお願い、(4)協会けんぽ対話集会の開催について の6項目を説明する。 《保険料率に関する意見》 意見1:単年度で収支を均衡させるという前提は問題である。また、今回の財政赤字要因 である医療費の増加等について、国による制度改正等による長期的な対応が必要 である。 意見2:保険料率を全国一律に変更することは、都道府県単位保険料率に移行した流れに 矛盾している。また、激変緩和措置を実行する必要がある。 意見3:保険料率の議論において、平均標準報酬月額が上昇することはないことを前提に する必要がある。 意見4:保険料を払う加入者・事業主、保険料を運営する国・協会けんぽ、及び保険料で 給付を受ける医療機関・給付金受給者の3者におけるバランスが悪いので財政赤 1 字に陥っているため、国として制度の検証が必要である。 意見5:財政赤字は、協会けんぽだけの問題でなく、被用者保険制度全体の問題として見 直す必要がある。 議題2 主な現金給付の論点について 資料2「主な現金給付の論点について」の(1)現金給付に係る論点について、 (2)主 な現金給付の概要と支給実績について、及び参考資料2「平成21年度京都支部の主な事 業状況について」の(1)主要項目の月別推移、(2)主要項目の年次推移、(3)その他 目標データの5項目を説明する。 《主な現金給付の論点に関する意見》 意見6:傷病手当金の支給期間についての制約は、入社後すぐに心の病になる者もおり、 本当に必要な者との判断が困難である 意見7:ILO 条約における不正受給防止の観点から、保険加入時に高額な報酬等級に設定 した上で傷病手当金を申請する事例への対処として、資格取得後1年間の給付制 限期間を設けることで傷病手当金の不正申請解消につながるのではないかと思わ れる。 意見8:現金給付は、保険料を支払った加入者が受けることができる制度であるため、財 政が赤字であるから給付金を引下げるといった改善策は、保険財政の議論と切り 離して考えるべきである。 《主な現金給付の論点に関する質問》 質問1:傷病手当金等の不正受給に対応するチェック体制が確立されているか。 回答1:パイロット事業の成果も踏まえ、不適正の疑いがある申請については、これまで 以上に労務不能による生活実態調査等を行っていく必要があります。 議題3 平成22年度事業計画について 資料3「平成22年度事業計画について」の(1)健康づくり推進協議会の設置ついて、 (2)平成21年度本部事業計画の実施状況について、 (3)平成22年度の京都支部事業 計画について、及び参考資料3「その他」の(1)乳幼児育児医療に係る小冊子送付事業 のアンケート分析、(2)ジェネリック医薬品による医療費削減効果通知資料、(3)メー ルマガジン会員登録の方法、(4)京都支部ホームページアクセス数の推移、(5)医療政 2 策動向(第5号)、(6)中央社会保険医療協議会等についての9項目を説明する。 《平成22年度の京都支部事業計画に関する意見》 意見9:保健事業において健診費用は大きい事業支出であるため、医療費の適正化に取り 組んでいる事業所に報奨金等として割り当てることで、事業主が積極的に医療費 の適正化に取り組むことになり医療費の直接的な抑制につながると思われる。健 康診断は、医療費の間接的な抑制であるため、直接的な抑制につながる方法も検 討する必要があると思われる。 《平成21年度の京都支部事業計画の実施状況に関する質問》 質問2:ジェネリック医薬品の使用促進に係る関係機関に対する勧奨状況はどうか。 回答2:京都府後発医薬品安心使用対策協議会に保険者代表として参画しており、要望し ているところです。 質問3:加入者が、ジェネリック医薬品を医師に直接申出ることは躊躇するが、薬局であ れば申出しやすいと思われる。 回答3:やはり医師に直接申出ることは、躊躇することが考えられます。京都府における 医薬分業の普及は全国と比較してもまだ低い状況ですが、申出しやすい環境を作 っていく必要があります。 質問4:特定健診は市町村と密接に関わっているが、協会けんぽと市町村との事業連携を 図っているのか。 回答4:現在、加入者の家族は、協会けんぽの特定健診と市町村のがん検診等を別々に受 診しなければならないが、市町村との連携によりセットで受診することができる ようにするため、平成22年度から取り組めるように京都府に市町村との橋渡し の申し入れをして参ります。 3