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龍ケ崎市地域包括支援センター運営協議会会議録
龍ケ崎市地域包括支援センター運営協議会会議録 記録者 供 覧 部 長 課 長 課長補佐 石坂 係 長 俊也 係 員 件 名 平成24年度第 1 回龍ケ崎市地域包括支援センター運営協議会 日 場 出 時 所 者 平成24年7月18日(水)午後 1 時 30 分~午後 3 時 00 分 龍ケ崎市役所 5 階第 1 委員会室 【委員】 佐藤克繁会長,石川智之委員,浅野有子委員,山本文江委員, 二川素久委員,石川隆子委員,柳林順一委員,廣瀬恵子委員, 山形金也委員,半田健市委員,高橋忠世委員,徳丸美知子委員 加藤幸生委員 【事務局】 高齢福祉課 坂本課長,本谷課長補佐,友信課長補佐 (地域包括支援センター)石坂係長 (高齢福祉グループ)藤ケ崎係長 高係長 (介護保険グループ)沼尻係長 席 【議題】 1 平成 23 年度龍ケ崎市地域包括支援センター運営状況報告について 2 平成 24 年度龍ケ崎市地域包括支援センター事業計画について 開会に先立ち、中山市長に代わり長岡副市長が挨拶をし、新委員に対し 委嘱状の交付を行った。 開会にあたり、今回の委員会の議事録署名人として石川智之委員、高橋 忠世委員を選出。 司会より,今回の委員会の出席者数が12名であり委員定数の過半数を 超えているため本委員会が有効に成立していることを報告。 また傍聴希望者が1名いたため,会長がその傍聴を許可した上で議事に入 った。(なお,所用により浅野委員が委員会途中より参加となり,最終的 な出席委員は13名となった。) 佐藤克繁会長 坂本課長 「議題1・平成23年度地域包括支援センター運営状況報告」について、 事務局の説明を求める。 資料に基づき説明。その後、事前に提出された質問について回答。 (浅野有子委員からの質問) ・質問1 地域包括支援センターが社協への委託から市の直営になりましたが,そ れによってどんな利点がありますか。逆に,直営になったことで現場のス タッフの方で働きにくい面や戸惑う点,すり合わせをしていった方がいい 課題があったら教えてください。 ・回答 1 直営化の利点については,もっとも大きな点は「連携のしやすさ」であ 龍ケ崎市地域包括支援センター運営協議会 1 ると思われます。地域包括支援センターには,日々様々な相談が寄せられ ており,その中には複雑な状況にあったり,いくつもの問題を抱えている ことが少なくありません。そのような場合は,関係機関との連携が重要と なります。特に市役所内においては,同じ高齢福祉課の他のグループや, 生活保護や障害福祉を所管する社会福祉課との連携がしやすくなり,また 案件によっては健康増進課や保険年金課、市民課など連携の幅も広がった と考えております。そういったことから,これまでよりも仕事がしやすく なったのではないかと思われます。 働きにくくなった点とのご質問ですが,仕事がしづらい,というよりも, 職場が変われば決まり事も変わるのは当然であり,それに慣れることが少 し大変かと思います。その決まり事も,センター職員としての活動を制限 する意図のものではありません。むしろ,いずれの職員も専門の資格と経 験を有しておりますので,存分にその力を発揮してもらいたい,と考えて おります。 すり合わせをしておいた方がよい課題,とのことですが,今回のセンタ ー直営化にあたっては,介護予防に重点を置いた事業体系となっておりま す。元気なうちから介護予防に関心を持ち,様々な活動の機会に参加いた だくことが大切である,と思います。また,併せて,介護が必要になって も地域でいつまでも暮らせるような,地域ぐるみのケアについても,関係 者で共有すべき課題であると考えております。 ・質問2 地域包括支援センターとブランチである在宅介護支援センターの連携や 役割分担について教えてください。在宅介護支援センターに担って欲しい 役割,期待していることがあったら教えてください。 ・回答2 地域包括支援センターは,高齢者の総合的な相談が主たる業務の一つに なっておりますが,地域包括支援センターだけで市内全域をカバーできる ものではありません。在宅介護支援センターは,市内3つの施設に委託を し,地域の身近な相談場所として,高齢者や家族の相談に応じたり,必要 に応じて訪問や実態の把握などを行う機関として設置されたものです。住 民の方にとって,市役所よりも近くに相談できる場所があることは,住民 にとっての安心につながるものと思われます。また,地域に根ざした活動 している在宅介護支援センターだからこそ収集できる情報もあろうかと思 います。また,これまでも,案件によって一緒に訪問をしたり,各種講座 や行事について企画の段階から共同して実施をいたしておりましたが,今 後も密接な協力関係の中で事業展開を進めていきたいと考えております。 ・質問3 予防給付で要支援認定者と実サービス利用者の間には100名程の差が ありますが,そのフォローアップはどうなっていますか。 ・回答3 平成23年度の事業報告において,要支援の認定者数341名に対し, 実際に予防プラン作成の対象となった利用者数が233名であることにつ いての質問と思われます。 予防プラン作成の対象となっていない約100名の方について,すべて 分析をしたわけではありませんが,いくつかの理由が想定されます。 まず,認定の申請をする際には,デイサービスなどの利用を検討してい たが,気が変わって,あるいはサービスの内容が思っていたものと違い, 結果として利用しなかった,ということが考えられます。現に,相談を受 龍ケ崎市地域包括支援センター運営協議会 2 け,認定の申請を促した方について,認定が出た後に連絡をしたところ, そのような返事であったことが,ままありました。 また,介護保険サービスのうち,自宅に手すりを取り付けたり,段差の 改修などを行う「住宅改修」と,入浴や排泄のための一部の「福祉用具の 購入にあたっては,必ずしも介護予防プランの作成を必要としておりませ んので,そのいずれかのみ利用された方もおられるかと思います。 中には,必要になったらすぐにサービスを利用できるように,という思 いで認定を受けられた方もいらっしゃると思われます。 ・質問4 認知症サポーターを地域支援に活用していく予定はありますか。 ・回答4 認知症サポーターとは,講座を受講し,認知症についての知識や認知症 の方の気持ちを学び,認知症の方やその家族が安心して地域で暮らせるた めに応援する気持ちを持った方です。認知症と思われる方を見かけた時 に,声をかけられるよう,認知症の方との接し方などを学んでいただいて おりますが,必ずしも,認知症だけが受講された方の関心の対象ではない のではないかと思います。中には,自分自身が認知症になったら,という 不安や,認知症の予防のための知識を身につけたくて受講された方もいら っしゃいますが,地域のために何かできないか,という気持ちを持った方 もおられるかと思います。これらの方々と有効な活動ができるよう連絡調 整を図っていきたいと考えております。 (半田健市委員からの質問) ・質問1 基本チェックリストの送付について,平成24年度は西部となっている が,他の地域の実施年度はどうなっていますか。 ・回答1 市の介護保険事業計画では,いくつかの小学校区の組み合わせにより, 日常生活圏域という区域を設けており,それぞれ,東部,西部,南部,北 部と呼んでおります。基本チェックリスト送付による二次予防対象者の把 握にあたっては,平成24年度から3カ年をかけて4圏域を一巡する考え でおります。対象者が概ね均等になるように,平成24年度は西部,平成 25年度は東部と北部,平成26年度は南部で実施する予定です。 ・質問2 各種啓発事業における講師謝礼金及び事業ごとの予算決算について。 ・回答2 各講座等の決算の状況は本日お配りした資料にまとめました。 「いきいきヘルス体操」については,講師に対し交通費として旅費に 4 万 6232 円,需用費として 1 万 9593 円,「おしゃべりサロン」については, 講師の交通費として旅費に 1 万 3210 円,需用費に 5682 円,「いきいき健 康倶楽部」は需用費に 5682 円,「健康ウォーキング講座」として,流通経 済大学スポーツ科学部に講師謝礼として 13 万円,需用費に 8229 円,その 他の事務費に 1 万 2000 円となっております。 ・質問3 特別養護老人ホーム,介護老人保健施設,グループホームにおける夜間 勤務の実態について。 龍ケ崎市地域包括支援センター運営協議会 3 ・回答3 それぞれの施設には,国の基準により入所者数に応じた夜勤職員の配置 数を決めております。たとえば,施設の形態によって多少違いがあります が,25名以下の場合は1人,26人から60人の場合は2人,61人か ら80人の場合は3人となっております。またユニット型のグループホー ムにあっては,利用者およそ9人で構成している1ユニットあたり夜勤職 員1人の配置を要することとなっております。 実態,とのことですが,基準に加えて,個々の利用者の状況を勘案して 追加で配置することもあり得るものと考えられます。 ・質問4 施設入所者が37.5度の発熱になると家族が迎えに行き病院に連れて 行き,診断を受けているが,施設の職員はなぜそれをやらないのでしょう か。緊急時対応等はどうなっているのでしょうか。 ・回答4 高齢者の場合,身体に何らかの異変があっても,症状が顕著に現れにく いと言われております。37.5度の発熱とのことですが,健康な成人で あれば,少しゆっくりしていれば熱が下がるかもしれませんが,高齢者の 場合,身体の中でどのような異変が生じているのかは分からないと思いま す。そのため,その状況を家族にお知らせした,ということ自体は誤った 判断ではないと思います。 では,実際に,診察が必要となった場合,誰が連れていくのか,といっ たことについては,生活の場として入所している方の場合と,在宅の方を 一時的にお預かりしているショートステイの場合とでは,対応に違いがあ ると思われます。 それぞれ,入所あるいはショートステイの利用にあたっては,施設と利 用者の契約を結ぶことになりますが,入所の場合は施設側で医師のもとに 連れていくことが一般的と思われますが,ショートステイの場合には家族 に対応を求めることが多いと思われます。ただし,ショートステイであっ ても,家族が遠方にいる場合など,すぐに対応しがたい場合には,臨機応 変に対応するものと考えられます。 以上が事前にいただいた質問に対するご回答です。 佐藤会長 ただいま事務局から平成23年度地域包括支援センター運営状況、収支 決算について説明がありました。また,事前に提出された質問についても 回答していただきました。 その他、皆さんからご質問、ご意見があればよろしくお願いしたいと思 います。 高橋委員 5ページ、収支決算のうち、市への返還金について。返還ではなく、繰 越金にすれば,次年度事業のスタートが早まると思うが、いかがでしょう か。 坂本課長 平成23年度までは社会福祉協議会への委託でしたので、このような処 理になっておりましたが、平成24年度からは市の同じ会計の中で処理が なされることになります。 佐藤会長 地域包括支援センターは、概ね人口2万人に1箇所設置することが目安 であり、当市では当初4箇所設置するような案がありました。結果とし て、センターは1箇所、それを支える在宅介護支援センター3箇所をブラ 龍ケ崎市地域包括支援センター運営協議会 4 ンチとしました。その1箇所を社会福祉協議会が運営していましたが、平 成24年度から市直営となった、という経緯です。 浅野委員 石川智之委員 石坂係長 当施設は在宅介護支援センターを受託し、地域包括支援センターのブラ ンチとしての仕事のほか、老人福祉法に基づく仕事など地域に密着した活 動をしています。当初の委託料は、職員の人件費が支払えるだけの額があ りましたが、地域包括支援センターができてから減額となりました。地域 包括支援センターの困難をフォロー、バックアップしたいという在介スタ ッフの気持ちも理解していただき、その力も活用していけるような施策に なっていったらと願っています。 ケアプランチェック事業について。チェックの結果は適当であったので しょうか。また、家族おしゃべり会について、意見等について行政として 吸い上げるようなことはしたのでしょうか。 ケアプランチェックについては、ケアプランを作成した各介護支援専門 員と面談形式で、どのようなアセスメントをし、どのような考え方に基づ いてプランを作成したのか聞き取りをしながら、その妥当性を確認したも のであり、その内容は一定の範囲であったと思われます。 家族おしゃべり会については、日々家族を介護している方が、同じよう な境遇にある方と一緒に,ひととき気を休めてもらい、新たな気持ちで 日々の介護に戻ってもらいたいという趣旨のものです。また介護者同士 で、介護の仕方などについて情報交換をしたり、スタッフが同席している ので専門的な相談にも応じています。このように主に心理的な負担をやわ らげることを目的として実施したものです。 石川隆子委員 4ページの認知症サポーター養成講座と家族介護者教室の実施日につい て。両講座とも2回開催しているが、ともに実施日が近い。都合が悪く出 られない人のためにも、実施日を離して設定したらどうでしょうか。 坂本課長 ご意見を参考に検討したいと思います。 佐藤会長 認知症サポーター養成講座については、他市町村では中学生、高校生を 対象に教育委員会とタイアップして実施している所があります。また流通 経済大学では松戸市と提携してキャンパスの 1 講座としているなど、市町 村によって工夫している所があります。 浅野委員 他の地域では、認知症サポーターの名簿を作成し、守秘義務があるもの の、依頼に基づいて高齢者のお宅に派遣していると聞きます。これによ り、ケアマネージャーの支援につながり、在宅で生活できる期間の延長、 ひいては介護保険料の抑制にもつながると思われます。 佐藤会長 他にないようであれば、お諮りします。 「議題1・平成24年度地域包括支援センター運営状況報告」について、 ご承認いただけますか。 (「異議なし」の声) 会 場 佐藤会長 坂本課長 異議なしと認め、承認されたものといたします。 次に,「議題2・平成24年度地域包括支援センター事業計画」につい て、事務局の説明を求めます。 会議資料をもとに説明。 あらかじめ書面で提出されたもののほか、何点か質問があったのでお答 えしたいと思います。 ・質問1 龍ケ崎市地域包括支援センター運営協議会 5 介護保険事業会計・歳入歳出の合計金額についてはどこから財源確保す るのですか。 ・回答1 地域包括支援センターの事業は,介護保険法で言うところの「地域支援 事業」という一連の事業の中に位置づけられております。その財源は法令 の定めにより,大きく分けて,国,県からの交付金,被保険者の保険料, そして市の負担分から成り立っており,それぞれ所定の率に基づいて財源 が構成されております。 ・質問2 前年度決算額と今年度予算額では,かなり差がありますが,それはなぜ ですか。 ・回答2 平成23年度決算と,平成24年度予算を比較すると,2千万円ほど増 加しております。大きな理由として,地域包括支援センターの運営につい て,これまでの龍ケ崎市社会福祉協議会への委託から,本年度より市の直 営になったことによります。 平成23年度に社会福祉協議会へ委託した際の事業経費は,主に社会福 祉協議会職員3名,嘱託員3名,計6名の人件費と,センター運営費,介 護予防プランの作成費などから成り立っておりました。それに対し,平成 24年度においては,市職員1名,市の期限付き職員3名,社会福祉協議 会からの出向職員3名,計7名の配置費用,センター運営費や介護予防プ ラン作成費に加え,新たにセンターの業務として,いくつかの介護予防事 業や,介護予防事業の対象となる方を把握する事業,センターのブランチ として地域での相談業務を担う在宅介護支援センターへの委託費などが, 新たに地域包括支援センター関係の費用として計上されております。 高橋委員 坂本課長 徳丸委員 石坂係長 浅野委員 石坂係長 佐藤会長 石坂係長 資料9ページで,介護保険事業の歳入合計 30,662 千円に対し,歳出合 計が 48,323 千円となっていますが,歳入予算より歳出予算が超過する計 画は可能なのでしょうか。 介護保険事業の歳入合計は「48,323 千円」の誤りであり,訂正をさせて いただきます。 いろいろな講座がありますが、募集の仕方はどのようにしているのです か。 市の広報誌に掲載したり、ちらしを作成し、元気サロン松葉館、社会福 祉協議会の支所、コミュニティセンターなど高齢の方が集まる場所に置い ています。関連の講座に以前参加された方は介護予防に関心のある方です ので案内や通知をしております。また二次予防対象者チェックリストで抽 出された方には通知、電話で講座等への参加のご案内しています。 基本チェックリストでの把握資料は郵送ですか。チェックリストを返送 してこない場合はどうするのですか。 なんらかの方法で促すなどの対応を検討したいと思います。 収支予算について,今後も介護保険事業、介護サービス事業という表し 方になりますか。 センターの直営化に伴い収支予算の表し方を変更するにあたり,市の予 算書から関係する箇所を抽出して作成したものです。 龍ケ崎市地域包括支援センター運営協議会 6 介護保険法に規定する包括的支援事業と介護予防事業,介護サービス事 業としての介護予防支援事業という形になっています。 いきいき健康倶楽部とは,どのようなことをするのですか。 シートなどを用意して,簡単な読み書きや計算をして脳の活性化を図ろ うとするものです。 いろいろな講座がありますが高齢者のためにも地域で行ってほしいと思 います。 平成24年度の事業計画につきましては大きな柱が4つとなります。1 つめは介護予防事業、2つめは包括的支援事業、3つめは任意事業、4つ めを介護予防支援事業、この4つの大きな柱を立てて事業を実施するとい うことです。また,収支予算については、社協委託から市直営になったと いうことで収支予算の記載、フォームも変わってまいります。 これらのことを確認した上で、平成24年度地域包括支援センターの事業 計画をご承認いただけますでしょうか。 (「異議なし」の声あり) 徳丸委員 坂本課長 徳丸委員 佐藤会長 会場 佐藤会長 異議なしと認め,承認されたものといたします。 以上により,平成24年度第1回龍ケ崎市地域包括支援センター運営協 議会を閉会いたします。 上記については ,平 成24年7月18 日に 開催された平成2 4年 度第1回龍ケ崎市 地域 包括支援センター運営協議会の会議録に相違ないことを確認したので署名する。 平成 年 月 日 会 長 議事録署名人 議事録署名人 龍ケ崎市地域包括支援センター運営協議会 7