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3月号(第131号) (PDF 2.33MB)

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3月号(第131号) (PDF 2.33MB)
No.₁₃₁
₂₀1₅.₃月号
Face to Face, Heart to Heart
地域医療支援病院 富山市民病院
れんけいと 支援
富山市今泉北部町 2-1 / Tel:076(422)1112(代)http://www.tch.toyama.toyama.jp /発行日2015 年 3 月
地域の医療・保健・介護・福祉の方とともに、皆様の健康をお守りします
大規模災害に備えて
救急診療部 主任部長
得田 和彦
阪神・淡路大震災からちょうど20年。東日本大震災から4年。最近では、南海トラ
フ巨大地震を始めとする大規模災害の危険性が指摘されています。
阪神・淡路大震災を契機に、『一人でも多くの命を助けよう』のスローガンの下、
日本DMATが設立され、各地に災害拠点病院が設置されました。
DMATとは、DisasterMedicalAssistanceTeamの略で、医師、看護師、業務
調整員で構成され、大規模災害や多傷病者が発生した事故などの現場に、急性期に活
動できる機動性を持った、専門的な訓練を受けた医療チームを意味します。
当院には、DMATが2チームあり、新潟県中越沖地震や東日本大震災の時にいち早
く出動し、災害現場の医療活動に貢献致しました。
当院は災害拠点病院に指定され、富山市付近で発生した大規模災害や多傷病者の発
生時の対応の中心的役割が求められています。
特に、地震・洪水・火山噴火などの大規模災害の場合、多数の受傷者が各医療機関
に殺到することに加え、病院自体が被災している可能性があります。このため、『簡
単には病院機能を喪失しないこと』が必要となります。即ち、堅牢な建物・応急用資
機材の備蓄・被災者を応急収容するスペース・訓練されたスタッフなどが欠かせませ
ん。
この中でも、『訓練されたスタッフ』は最も重要で、常に努力し続けることが必要
です。このため、当院では、年2回の災害訓練を行い、大規模災害に備えています。 具体的には、大規模災害発生を想定し、1:病院全体の人的被害状況と施設被害状
況の把握、2:病院長を中心とした災害対策本部設置、3:災害対策本部への状況報
Contents
大規模災害に備えて………………………1
3 月の地域連携・開放型病床症例検討会報告……2
研修・講演・勉強会のご案内…………3
医療情報部門の紹介……………………4
医師不在のお知らせ……………………4
編集後記…………………………………4
告、4:模擬患者を使った医療活動、5:災害対策本部の機能訓練を行って来まし
た。将来的には、行政機関・保健所・医師会・消防隊・警察・他地域の医療機関を含
めた大規模災害訓練に発展させたいと考えております。
また、招集訓練・トリアージ訓練・AED講習などを定期的に又は、予告なしに行う
ことにより、全職員が常に緊急事態に対応できるよう準備しております。
災害は、簡単に起こるものではありませんが、いつ起こっても不思議ではありませ
ん。当院は、準備を怠ることなく、住民の皆様に最善の治療と安心を提供したいと考
えております。
1
4 月分
研修・講演・勉強会のご案内
1.地域連携・開放型病床症例検討会
日 時:4 月 14 日(火)19:00 ~ 20:15 場所:当院 3 階 講堂
1)ミニレクチャー:「女性ホルモン療法-最近の話題-」
産婦人科ではさまざまなホルモン療法がおこなわれます
が、今回はホルモン補充療法(HRT)の最近の考え方、低
用量ピルの避妊以外での使用法、新しい黄体ホルモン療法な
どについて解説させていただきます。
HRT は更年期障害や早発閉経、人工閉経などに使用され
QOL 改善に高い効果を示しますが、一方で血栓塞栓症など
の副作用もあります。これに対し最近ではエストロゲンの
パッチ剤やジェル剤など経皮投与の有用性が示されていま
す。乳癌などの懸念に対しても、より安全な服用方法や服用
年齢などのデータが蓄積されてきており、HRT は閉経期ヘ
産婦人科 長谷川 徹
ルスケアにおける重要な選択肢となっています。
低用量ピルはもともと避妊薬ですが、月経痛などにも効果
が認められており保険適用薬もあります。最近ピルのなかの
エストラジオールの量がより低用量化されており、その効果
を温存しつつ副作用を減らすことをめざしています。
また、新しい黄体ホルモン療法である第 4 世代黄体ホル
モン(ジエノゲスト)や子宮の中に留置するユニークな黄体
ホルモン療法(レボノルゲストレル放出子宮内システム)に
ついてもご紹介させていただきます。
2)症例検討(2 例)
①『常染色体性優性多発性嚢胞腎の 1 例』
紹介医:高橋医院 高橋 英雄先生 腎臓内科 大田 聡
②『難治性の膀胱炎症状を呈したトラニラストによる出血性膀胱炎の 1 例』
紹介医:嶋尾こどもクリニック 嶋尾 智先生 泌尿器科 高瀬 育和
日 時:5 月 12 日(火)19:00 ~ 20:15 場 所:当院 3 階 講堂
予告
① ミニレクチャー:『褥瘡の保存的治療』 ② 症例検討 消化器内科・整形外科の 2 例を予定しています。
2.内科 CPC
日時:4 月 14 日(火)17:30 ~ 場所:医局カンファレンス室
3.医療機器研修会
日時:4 月 22 日(水) 17:45 ~ 18:15 場所:講堂
○テーマ「酸素ボンベ・流量計の取扱いと酸素
療法について」
○講 師 臨床工学技士
松下 翔悟
4.看護研修
皮膚科 野村 佳弘 ○活動・休息援助技術
(移動の介助、体位交換など)
日時:4 月 15 日(水)14:00 ~ 15:30
○与薬の援助技術②
(経口薬の投与、麻薬製剤について、皮下注射、
中心静脈内注射、輸血、誤薬防止の手順など)
日時:4 月 20 日(月)13:00 ~ 16:00
○呼吸・循環を整える技術
(酸素吸入療法、吸引、体位ドレナージなど)
日時:4 月 17 日(金)14:00 ~ 15:30
《衛星研修S-QUE Eナース》 日時:4 月 1 日(水)17:40 ~ 18:40
場所:講堂
○テーマ 「エビデンスに基づいたスタンダー
ドプリコーション」
日時:4 月 15 日(水)17:40 ~ 18:40
場所:集団指導室
○テーマ 「カテーテル、尿路感染症の予防ケア」
《看護研究研修会》
日時:4 月 17 日(金)13:30 ~ 15:00
場所:集団指導室
○テーマ 「ケーススタディ指導者研修会」
《新任看護職員研修》
場所:講堂
○安全確保の技術
※ 5 月 23 日(土)にレスピレーター 、6 月 26 日(金)に救
日時:4 月 3 日(金)13:00 ~ 16:00 急蘇生法の研修会を予定しています。詳細は今後の“れんけいと
講義・実践
支援”を通じてお知らせいたします。
○感染防止の技術
(医療廃棄物の取扱い、洗浄消毒滅菌の適切
な選択など)
(不定期に開催の予定)
日時:4 月 6 日(月)8:30 ~ 12:00
毎月第 2 木曜日
糖尿病研究会定例学習会
17:45 ~ 18:45
○与薬の援助技術①
(今年度より変更)
(静脈内注射、点滴静脈注射、輸液ポンプの
緩和医療委員会学習会
毎月第 2 火曜日
17:45 ~ 18:45
準備と管理)
NST 学習会
毎月第 4 月曜日
18:00 ~ 19:00
日時:4 月 6 日(月)13:00 ~ 17:00
褥瘡対策学習会
毎月第 4 金曜日 17:45 ~ 18:45
○排泄援助技術
(便器、尿器介助、浣腸、導尿など)
感染予防対策学習会
随時お知らせいたし
17:30 ~ 19:00
日時:4 月 13 日(月)14:00 ~ 15:30
(担当)ICT(感染対策チーム)
ます。
○食事援助技術
随時お知らせいたし
接遇力向上研修会
(臥床食事介助、口腔ケアなど)
17:30 ~ 19:00
ます。
(担当)接遇向上委員会
日時:4 月 24 日(金)14:00 ~ 15:30
3
当院の“医療情報部門”の特色やスタッフを紹介いたします。
今月は 医療情報室の紹介
医療情報室は、医師1名、システム担当2名、診療情報管理士4名、医
療事務2名、医師事務作業補助者(医療クラーク)30名が在籍していま
す。医療システムの契約、保守・点検、診療記録の点検、管理、貸出、癌
登録、医師事務作業の補助業務などを行っています。
また当院は、26年4月より富山県医療連携ネットワークシステム(たて
やまネット)に参加しています。当院の医療情報を正確にスムーズに地域
医療機関に提供することで、地域医療支援病院としての責務を果たせるよ
うに努めております。
医師不在のお知らせ ※外来担当日の休診のみ掲載
科 名
不 在 日
医 師 名
石 浦
内
科 16日、17日
大 田
24日
水 野
10日、23日、24日
澤 口
整 形 外 科・ 3日、10日、24日
坂 越
関 節 再 建 外 科 10日
重 本
3日、17日
置 塩
形 成 外 科 14日午後~16日、24日午後
宮 下
1日、2日、8日、9日、10日
4 月分
科 名
不 在 日
産 婦 人 科 7日午後、10日
眼
科 16日、17日
麻
酔
科 3日、24日
7日、8日
24日
歯 科 口 腔 外 科 7日
健 康 管 理 科 1日
医 師 名
吉 越
山 田
永 川
高 木
長 崎
高 橋
荒 屋 ※ その他、急に不在となることがありますので、ふれあい地域医療セン
ターまでお問い合わせください。
平成26年度 地域連携・開放型病床 講演会 懇親会
を2月20日(金)に開催いたました。
第 1 部の講演会では『早期胃癌に対する低侵襲治療』と題し、
当院消化器外科部長 藤村 隆医師より講演がありました。
第 2 部は、地域の先生方と当院の医師、看護師、コメディカ
ルとの懇親会でした。今年度は総勢 104 名の参加があり、地域
の先生方との語らいで楽しいひとときを過ごしました。
編集後記
先日、子供の行事に参加した際に「何も咲かない寒い日は、下へ下へと根を伸ば
せ。やがて大きな花が咲く。」という言葉を耳にしました。シドニーオリンピックマ
ラソン金メダリストの高橋尚子選手の座右の銘だそうです。何をやってもうまくいか
ない、厳しい時期もあるけれど、それでもあきらめずに地道に努力を続け、力を蓄え
ることが、やがて大きな花を咲かせることにつながるという意味です。これを唱和す
る子供達の声に、とても清々しい気持ちになりました。2015年の介護報酬の改定か
らも、私たちはまだまだ地道な努力を続けることが必要だと実感していますが、今後
訪れる2025年に向けて成果を出せるよう、たくさんの根っこを伸ばしていきたいと
思います。
ふれあい地域医療センター 高橋 まゆみ
病院ボランティア
篠崎 佳子
「れんけいと支援」に関するお問い合わせは、ふれあい地域医療センターまでご連絡ください。
送付を希望されない方はお申し出ください。
TEL 076(422)1114 / FAX 076(422)1154
メールアドレス [email protected]
ホームページ http://www.tch.toyama.toyama.jp/ がん・なんでも相談室:メールアドレス [email protected]
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