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二国間交流事業 共同研究報告書

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二国間交流事業 共同研究報告書
(様式4-1)
二国間交流事業 共同研究報告書
平成 26 年 3 月 31 日
独立行政法人日本学術振興会理事長
殿
共同研究代表者所属・部局
甲南大学・理工学部
(ふりがな)
職・氏 名
1. 事
業
名 相手国(ベルギー )との共同研究
2. 研 究 課 題 名
うつのみや
ひろあき
教授・宇都宮 弘章
振興会対応機関( F.R.S-FNRS
)
ガンマ線強度関数法による天体中性子捕獲反応の研究
3. 全 採 用 期 間
平成 24 年 4 月 1 日 ~ 平成 26 年 3 月 31 日 (2 年 0 ヶ月)
4. 経 費 総 額
(1)本事業により執行した研究経費総額 4,844,000 円
初年度経費 2,422,000 円、 2年度経費 2,422,000 円、 3年度経費 0 円
(2)本事業経費以外の国内における研究経費総額
円
5.研究組織
(1)日本側参加者(代表者は除く)
氏 名
所
属・職 名
秋宗秀俊
甲南大学理工学部・教授
原田秀郎
(独)日本原子力研究開発機構・研究員
岩本信之
(独)日本原子力研究開発機構・研究員
宮本修治
兵庫県立大学高度産業科学技術研究所・教授
(2)相手国側研究代表者
所属・職名・氏名
ス テ フ ァ ン
ゴ リ エ リ
ブリュッセル自由大学・FNRS 研究員・Stephane GORIELY
(3)相手国参加者(代表者は除く)
氏
名
所
属・職 名
Lionel SIESS
ブリュッセル自由大学・FNRS 研究員
Nicolas CHAMEL
ブリュッセル自由大学・FNRS 研究員
-1-
6.研究実績概要(全期間を通じた研究の目的・研究計画の実施状況・成果等の概要を簡潔に記載してくださ
い。)
1.目的
ニュースバル放射光施設で光中性子反応データを取得し、ブリュッセル自由大学のゴリエリ博士等とデータ
の理論解析を行い、ガンマ線強度関数法を用いて不安定原子核に対する天体中性子捕獲反応断面積を導出し、
論文を共同執筆する。
2.研究計画の実施状況・成果
(1)ニュースバル放射光施設でのガンマ線生成
本交流事業に必要な実験データを取得するため、産業技術総合研究所(茨城県つくば市)の TERAS 施設
から大強度 INAZUMA レーザーを兵庫県立大学高度産業科学研究所ニュースバル放射光施設(兵庫県)に移
設し、甲南大学が整備したガンマ線照射室 GACKO「月光」でレーザー逆コンプトンガンマ線ビームを安定に
生成できることを確認した。
(2)ニュースバル放射光施設での実験データ取得
平成 25 年1月と7月にニュースバル放射光施設で生成されるレーザー逆コンプトンガンマ線を用いて、ネ
オ ジ ウ ム 同 位 体 5 核 種 ( Nd-143,144,145,146,148 ) と サ マ リ ウ ム 同 位 体 7 核 種
(Sm-144,147,148,149,150,152,154)、ジスプロシウム同位体2核種(Dy-162,163)およびゲルマニウム同
位体1核種(Ge-74)の光中性子反応データを取得することができた。この実験には、オスロ大学(ノルウ
ェー)大学院博士課程所属の学生2名(H.T. Nyhus, T. Renström)、ELI-NP 研究所(ルーマニア)所属の
研究員2名(D.M. Filipescu. Ovidiu Tesileanu)、IFIN-HH 研究所(ルーマニア)所属の研究員1名(Tudor
Glodariu)と学生1名(Ioana Gheorghe)が参加した。
(3)ブリュッセル自由大学での共同研究
(a)
平成 24 年 9 月 モリブデン同位体の低位ガンマ線強度関数に関する研究を行った。
(b)
平成 25 年 3 月 ガンマ線強度関数法を用いたモリブデン同位体の論文を共同執筆した。
(c)
平成 25 年 9 月 ニュースバル放射光施設で 1 月と 7 月に取得したデータの処理を行った。
ノルウェーから学生2名(H.T. Nyhus, T. Renström)、ルーマニアから研究員1名(D.M. Filipescu)
と学生 1 名(Ioana Gheorghe)が参加した。
(d)
平成 26 年 3 月 ニュースバル放射光施設で取得したネオジウム同位体とサマリウム同位体の低位ガン
マ線強度関数に関する研究およびガンマ線強度関数法を用いた論文を共同執筆した。ノルウェーから
学生2名(H.T. Nyhus, T. Renström)が参加した。論文はアメリカの学術雑誌 Physical Review C に
投稿を予定している。
(4)相手国以外での研究活動
(a)
ニューヨーク(アメリカ)で開催された国際会議 ND2013 において研究成果を口頭発表した。
(b)
ソウル(韓国)で開催された国際会議 IEEE Nuclear Science Symposium において研究成果を口頭発表
した。
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